元スレあかり「あ、ねこさんだぁ」QB「僕と契約して魔法少女になってよ!」
SS覧 / PC版 /みんなの評価 : ★
1 :
京子「というわけで、どうすればあかりの存在感を消せるか考えよう!」
結衣「いやいや、いきなり何言ってるのさ京子」
京子「細かいことはいいの! 最近のあかりは存在感を増しつつある、これは由々しき事態だよ!」
ちなつ「た、確かに……」
あかり「同意しちゃうのちなつちゃん!?」
京子「考えてもみろよあかり。あかりは存在感が増せば増すほど不幸な目にあってるだろ?」
結衣「あー……この前のプールにはかなり遅刻したよね」
ちなつ「髪の毛にいつの間にかお菓子がついてて、鳥に追い掛けられたりもしたんだっけ?」
2 :
ほう
3 :
ふむ
6 :
あかりは何を願う?
7 = 1 :
あかり「う、うぅ……確かに」
京子「でしょ? だからあかりの存在感を何とかしてなくさないと……大変なことになっちゃうよぉおおおおおっ!」
あかり「きゃああああああっ!?」ダッ
結衣「ま、待ってあかり!」
結衣「……おい京子、からかうにも限度ってのがあるだろ。あかりが怯えて逃げちゃったじゃないか」
京子「あはは、ごめんごめん」
ちなつ「まったく……私が探してきますから、京子センパイは反省しててください」
京子「はーい」
8 :
存在感なんて、あるわけない
9 = 1 :
あかり(もう、いきなり驚かすなんてひどいよ京子ちゃん)
あかり(それに存在感がないほうがいいだなんて……)
あかり(…………)
あかり(でも、その通りなのかも。最近なんだか運が悪い気がするし)
あかり(うーん、どうすれば存在感なんてなくせるんだろ?)
「ちょっといいかな?」
10 = 1 :
あかり「へっ!?」
あかり「あれ、誰もいない……。誰かに話しかけられたような気がしたんだけど」
「ここだよ、ここ」
あかり「???」キョロキョロ
「足元を見てごらん」
あかり「あ、ねこさんだぁ。ちょっと変わってるけど可愛いよぉ」ナデナデ
QB「猫じゃないよ。僕はキュゥべえ」
あかり「キュゥべえ? 何だかカッコイイ名前だね」
QB「はは、ありがとう」
あかり「……って、あれ? な、なんでねこさんがしゃべってるのおおおおおお!?」
11 = 1 :
QB「だから僕は猫じゃないってば」
あかり「うーん、どう見てもねこさんなんだけどなぁ。じゃあわんわん?」
QB「犬でもないよ」
あかり「うーんと、えーっと……」
QB「キリがないなぁ。僕はね、そもそも動物ではないんだ」
あかり「それじゃあ、宇宙人さん?」
QB「……間違ってはないね」
あかり「すっごーい! キュゥべえは宇宙人さんなんだぁ」
QB「まぁね」
12 = 1 :
あかり「ねぇねぇ、キュゥべえは何のために地球にやってきたの?」
QB「目的かい? それはね、魔女と戦ってくれる人間を探しているのさ」
あかり「魔女?」
QB「魔女は人の弱みに付け込んで命を奪う、とても危険な存在なんだ」
あかり「命をうばうって……こ、ころしちゃうの?」
QB「うん。魔女っていうのはとても狡猾……ずる賢くてね、普段は姿を見せない」
QB「弱り切った人間を殺すときに、その人間を自らの結界に取り込むのさ」
あかり「けっかい?」
QB「あー、まぁ何て言うか……魔女の家みたいなものだよ」
あかり「つ、つまり魔女さんは誘拐犯なの!?」
QB「そうだね……誘拐した上で確実に殺すのさ」
13 :
まーたあかり嫌いっすか?
ご苦労なこって
と思ったがここから良い話になる可能性も捨て切れない
14 :
まーたもしもしっすか
15 :
奇跡も魔法も存在感も、無いんだよ
16 :
>>14
またそうやって決めつけるのかい?
17 = 13 :
>>14
早漏乙
18 = 1 :
あかり「なんだか、すごく怖いよぉ……」
QB「でもね、そんな魔女に立ち向かえる存在もある。それが魔法少女」
あかり「魔法少女……ミラクるんみたいな?」
QB「ミラクるん? なんだいそれは」
あかり「お友達が好きなアニメだよっ、魔女っ娘ミラクるん」
QB「悪と戦う正義の味方とかそんな感じかな?」
あかり「うん、そんな感じかな」
QB「なるほどね。ねぇ、もし君が魔法少女になれるとしたら……どうする?」
あかり「え?」
QB「魔法少女になって、人々を救うことが出来るとしたら……君は魔法少女になりたいかい?」
あかり「うーん……あかりなんかには無理かなぁ。運動とか苦手だもん」
QB「そんなことはない。君は魔法少女の才能を秘めている」
あかり「えぇっ!? 本当?」
QB「本当さ。だから……僕と契約して、魔法少女になってよ!」
19 = 1 :
あかり(あかりが、魔法少女に?)
あかり(うーん、なんだかアニメとは違ってとっても危ない気がするよぉ。魔女さんすごく怖そうだし)
あかり(でも、あかりなんかがみんなを助けられるとしたら……それってとってもステキなことだよね)
あかり(うぅ……でもでも、やっぱり怖いよぉ。どうしよう、京子ちゃんや結衣ちゃんに相談してみようかな?)
20 = 1 :
QB「あぁ、一つ言い忘れてた」
あかり「なに?」
QB「魔法少女になってくれるなら、一つだけ何でも願い事を叶えてあげるよ」
あかり「なんでも!?」
QB「あぁ」
あかり(す、すごい! 何でもお願い聞いてくれるなんて……)
21 = 1 :
あかり「ポテチのうすしおをたっくさーんちょうだいって言ったら?」
QB「お安いご用さ」
あかり「ブラックコーヒーが飲めるようになりたいっていうのは?」
QB「変わった願いだね……問題ないとは思うけど」
あかり「ごらく部のみんなとずっと一緒に居たいっていうお願いは?」
QB「ごらく部?」
あかり「あ、ごらく部っていうのはね……今あかりが入ってる部活動なんだぁ。京子ちゃんと結衣ちゃんとちなつちゃんが居るの!」
22 :
相手にそう思わせるだけで決して魔法少女が正義のヒーローだとは口にしないベぇさんの営業スキル
23 :
何かエグい方向に進む嫌な予感が
24 :
もうまどかとか目じゃないくらい純真無垢の天使だなこの子は…
25 = 2 :
もしもそ沸きすぎwwwww
26 = 1 :
QB「その三人と一生一緒に居たいっていうことかい?」
あかり「うん。だってあかり、みんなのことがだーい好きだもん!」
QB「ふぅん……まぁ、なんとかなると思うよ」
あかり「本当? すっごーい!」
QB(生きた状態とは限らないけどね)
あかり「じゃあじゃあ、あかりの存在感をなくしてっていうのも叶っちゃったりするの?」
QB「ごめん、それは無理だ」
27 :
まあまだ中1だしな…特に何も考えてなさそうだ
28 = 1 :
あかり「え、なんで……?」
QB「答えは至ってシンプルさ。君にはもともと存在感が皆無だからだよ」
あかり「」アッカリーン
QB「というか、一体何なんだいその願いは……」
あかり「あかりね……存在感がないはずなのに最近でしゃばっちゃってるから、不幸になっちゃったんだぁ……」
QB「わ、わけがわからないよ」
29 = 14 :
QBさんマジ困惑
30 = 23 :
影が薄いのも何かの伏線になりそうだな
31 = 1 :
QB「……なるほど、事情は飲み込めたよ。それなら願いで君の存在感自体を上げればいいんじゃないかな?」
QB「もともと存在感がある人間になれば、そんな理由で不幸なことは起きたりしないよね」
あかり「そっかぁ……すごいねキュゥべえ!」
QB「あ、すまない。どうやらそれも無理みたいだ」
あかり「え」
QB「どうやら君がもつ存在感のなさは、恐ろしく巨大な因果の上に成り立っているようでね……」
あかり「???」
QB「噛み砕いて言えば、君の存在感のなさはどうしようもないってこと」
あかり「えええええええええっ!?」
32 :
あかねさんが契約したらヤバいことになりそうだな
33 = 1 :
QB(その後、彼女は意気消沈した面持ちでどこかへと行ってしまった)
QB(予想通りの反応を示してくれよかったよ)
QB(希望と絶望の相転移……っていうほどでもないけれど、これで彼女の精神に付け入る隙が出来ただろう……)
QB(そして魔女に襲われた所で契約を迫ればいい)
34 = 1 :
あかり(はぁ……あかりの存在感のなさはどうにもできないんだ)
あかり(宇宙人さんにそんなこと言われちゃうなんて……なんだかすごくショックだよぉ)
あかり(それならずっと存在感薄いままがいいかも)
あかり(存在感が増したせいでひどい目にあうのは、もうこりごりだもん)
あかり(そうだよ。いっそ、誰からも見えなくなっちゃえば……)
あかり「……あれ? ここ、どこ? あかり、お家に帰ってる途中なのに……こんな所、見覚えがないよ」
あかり「道を間違えちゃったなんて思えないし……それに、なんでこんなに真っ暗なの?」
あかり「まだ夕方のはずなのに。早くお家に帰らなきゃ……って道が分からないよぉ!」
あかり「うぅ……これも、あかりがでしゃばってるからなのぉ!?」
あかり「お家に帰りたいよぉ。うぅっ、ぐすっ……」
35 :
まどか見た事無いんだけど結局黒幕ってQBなの?
36 :
あかりかわいい!
37 :
>>35
マジレスするとさやか
38 :
あかりちゃんに手を出したら、おいQB、てめぇぶっ飛ばすからな(´・ω・`)
39 :
>>37
おい
40 = 13 :
先に確認しとく
鬱なの?違うの?
41 = 1 :
泣きじゃくるあかりの前に、謎の生物が近寄る。
その生物は白く丸い頭をしており、大きなおヒゲを生やしていた。
あかり「な、なに……?」
背後からも物音がしたので振り返ってみると、そこにも同じような生物がいる。
それどころかその生物は、あかりを包囲するような形で大量に出現していた。
生物たちの手から先端に巨大なハサミをもつツタが、あかりに向かってゆっくりと伸びていく。
あんなハサミで切られたらひとたまりもないだろう。
あかり「きゃ、きゃあああああっ!」
恐怖のあまり腰が抜けてしまったあかり。しかしハサミは止まってなどくれない。
あかり「やだよぉ、あかり死にたくないよぉ……」
あかりの身体をハサミが切り刻もうとする瞬間、足元からまばゆい光が放たれた。
その光はあかりの身体を包み込み、襲い来るハサミをすべて弾き落とす。
あかり「え……?」
42 :
QB=櫻子オチはやめてくれよ
43 = 1 :
「危なかったわね。でも、もう大丈夫」
あかりに近づいてくるのは、少し変わった服を来た金髪の少女だった。
「あら、あなたも七森中の生徒なのね。何年生?」
あかり「い、一年の赤座あかりです。あの、あなたは……?」
「そうそう、自己紹介しないとね。でもその前に……ちょっと一仕事、片づけちゃっていいかしら?」
少女が両手を大きく広げると、少女を囲むように大量のマスケット銃が出現。
少女が指を鳴らすと、それらは一斉に白ヒゲの生物たちに向けて弾丸を放つ。
そして弾丸による爆炎が晴れると、白ヒゲの生物たちは跡形もなく消えていた。
44 :
デミさん来た!
45 :
>>32
しなくてもヤバいからな
46 = 1 :
謎の生物が消えた途端に景色が歪み、見慣れた景色に戻っていた。
「ケガはないかしら?」
あかり「は、はいっ! 助けてくれてありがとうございますっ!」
「どういたしまして。自己紹介が遅れたわね、私の名前は巴マミ。七森中の三年生よ」
マミが変身を解いて元の姿に戻ると、あかりと同じ七森中の制服を着ていた。
先程までは気づかなかったが、ものすごく大きい。何がとは言わないが。
あかり「巴先輩って呼べばいいですか?」
マミ「そんな堅苦しくなくていいわよ」
あかり「じゃあ……マミさん?」
マミ「うん、そのほうがいいかな」
47 :
巴部屋のデミさんか
48 = 45 :
マミさん転校?それとも出張?
49 = 8 :
ひまマミ (ボソッ
50 = 3 :
>>32
あかねさんはあかりが存在する限りは魔女化しそうにないな
みんなの評価 : ★
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