私的良スレ書庫
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元スレ怜子「ねぇ恒一くん、生理が来ないんだけど…」
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3枠は多段ヒット系の対策をしないと
バイキルトテンション上げ天衣無縫の餌食になってまう
バイキルトテンション上げ天衣無縫の餌食になってまう
杉浦「本当に山がひたすら続いてるわね。かろうじて
包装された道路が見えて、他には川があるかしら」
中尾「一歩歩くごとに足が重くなるぜ。
やっぱ慣れてないときついな」
赤沢組は最後尾についた。冷静に状況を判断した結果だ。
多々良「せっかく昨夜結ばれたんですから、
最後まで一緒に行きましょうか榊原君?」
恒一「そうだね。マイペースに行こうよ」
多々良「うふふ。あんまりのんびりしてると
赤沢組に睨まれちゃいますよ?」
恒一「まあそうだろうね。赤沢さんが僕たちの関係を
認めてくれるわけないし」
多々良「そろそろ恒一君って呼んでもいいですか?」
恒一「いいよ恵さん」
包装された道路が見えて、他には川があるかしら」
中尾「一歩歩くごとに足が重くなるぜ。
やっぱ慣れてないときついな」
赤沢組は最後尾についた。冷静に状況を判断した結果だ。
多々良「せっかく昨夜結ばれたんですから、
最後まで一緒に行きましょうか榊原君?」
恒一「そうだね。マイペースに行こうよ」
多々良「うふふ。あんまりのんびりしてると
赤沢組に睨まれちゃいますよ?」
恒一「まあそうだろうね。赤沢さんが僕たちの関係を
認めてくれるわけないし」
多々良「そろそろ恒一君って呼んでもいいですか?」
恒一「いいよ恵さん」
由美(あの二人、下の名前で呼び合ってるわ)
敦志「おまえも彼に話しかけなくていいのか?
あの髪の長い美人さんに取られちまうぞ」
由美「でもあの二人いい雰囲気じゃない」
敦志「ふっ。そのために俺がいるんだろうが」
恒一に近づく敦志。
敦志「なあ榊原君。うちの妹のことも下の名前で
呼んでやってくれないか?」
恒一「いいんですか? 実は前から呼んでみたかったんですよ。
由美さんってね。ねえ由美さん?」
由美「は……はい!! なんかドキドキするわ」
多々良「ふふ。仲がいいのは良いことですね」
まだまだ先は長い。山頂へ着くまでに多くの困難が待ち構えてる。
敦志「おまえも彼に話しかけなくていいのか?
あの髪の長い美人さんに取られちまうぞ」
由美「でもあの二人いい雰囲気じゃない」
敦志「ふっ。そのために俺がいるんだろうが」
恒一に近づく敦志。
敦志「なあ榊原君。うちの妹のことも下の名前で
呼んでやってくれないか?」
恒一「いいんですか? 実は前から呼んでみたかったんですよ。
由美さんってね。ねえ由美さん?」
由美「は……はい!! なんかドキドキするわ」
多々良「ふふ。仲がいいのは良いことですね」
まだまだ先は長い。山頂へ着くまでに多くの困難が待ち構えてる。
山とは生き物である。某大作ホラーゲームではないが、
険しい道のりの先に得るものがあるのである。
敦志「ふぅ。はぁ~。ニートにはきつい道のりだぜー」
小椋「社会復帰の訓練にはちょうどいいでしょ。
兄貴も精神を鍛え直せばいいのよ」
多々良(鍛え直すですか。恒一君の精神もまた……)チラ
横目で恒一を見る。
昨夜での一件以来、明らかに態度が悪くなった彼。
以前よりクズレベルが上がり、口調も変わった。
鳴(はぁはぁ……美術部にはきつすぎる日程ね。
それにしても綺麗な自然。画家でいえばピサロやセザンヌが
描いたような世界が目の前に広がってるわ)
江藤「はぁはぁ言ってるけど大丈夫見崎? 少し休憩する?」
鳴「ううん。まだ平気」
険しい道のりの先に得るものがあるのである。
敦志「ふぅ。はぁ~。ニートにはきつい道のりだぜー」
小椋「社会復帰の訓練にはちょうどいいでしょ。
兄貴も精神を鍛え直せばいいのよ」
多々良(鍛え直すですか。恒一君の精神もまた……)チラ
横目で恒一を見る。
昨夜での一件以来、明らかに態度が悪くなった彼。
以前よりクズレベルが上がり、口調も変わった。
鳴(はぁはぁ……美術部にはきつすぎる日程ね。
それにしても綺麗な自然。画家でいえばピサロやセザンヌが
描いたような世界が目の前に広がってるわ)
江藤「はぁはぁ言ってるけど大丈夫見崎? 少し休憩する?」
鳴「ううん。まだ平気」
この合宿で江藤と鳴は親友といってもいいほど
親しくなった。昨夜同じ部屋で泊まったことも大きかった。
鳴にとって同性の友人は少ないから貴重な存在だ。
鳴(榊原君はどこにいるの?)チラッ
振り返ると、だいぶ後方を歩いていた。
多々良や小椋と何か話してる。
鳴(もう私に出る幕はないのかな?
嫌われたみたいだし……)
今朝の会議では、好きでもなく嫌いでもないと言われた。
本心かどうか確認しようがないが、言葉通りの意味なら
興味がないと言われたのと同じだ。
これ以上の屈辱はなかった。
江藤「きつい言い方になるけどさ、
もう榊原のこと諦めたほうがいいと思うけど」
鳴「でもまだ好きだから」
親しくなった。昨夜同じ部屋で泊まったことも大きかった。
鳴にとって同性の友人は少ないから貴重な存在だ。
鳴(榊原君はどこにいるの?)チラッ
振り返ると、だいぶ後方を歩いていた。
多々良や小椋と何か話してる。
鳴(もう私に出る幕はないのかな?
嫌われたみたいだし……)
今朝の会議では、好きでもなく嫌いでもないと言われた。
本心かどうか確認しようがないが、言葉通りの意味なら
興味がないと言われたのと同じだ。
これ以上の屈辱はなかった。
江藤「きつい言い方になるけどさ、
もう榊原のこと諦めたほうがいいと思うけど」
鳴「でもまだ好きだから」
江藤「そんなに好きなんだ」
鳴「うん。変かな?」
江藤「ふふっ。見崎らしくていいんじゃない?
なんにも興味なさそうな顔してるくせに意外と一途なんだから」
鳴「ありがとう。もう少し頑張ってみるね」
さーっと風が流れて木々を揺らした。
葉や枝が生き物のように動く。
吹き抜ける風の涼しさが、苦行に疲れた登山者に癒しを与える。
恒一(なるほどね。確かにこれは訓練かもしれない。
ただ風が吹いただけで心が研ぎ澄まされるようだよ。
だが僕のクズっぷりを直すにはまだ足りないな)
多々良「私は文化部ですからこういう活動は貴重です。
大自然の中を歩くのも悪くないですね」
夫婦といっていいほど歩みを揃えて進んでいた二人。
鳴「うん。変かな?」
江藤「ふふっ。見崎らしくていいんじゃない?
なんにも興味なさそうな顔してるくせに意外と一途なんだから」
鳴「ありがとう。もう少し頑張ってみるね」
さーっと風が流れて木々を揺らした。
葉や枝が生き物のように動く。
吹き抜ける風の涼しさが、苦行に疲れた登山者に癒しを与える。
恒一(なるほどね。確かにこれは訓練かもしれない。
ただ風が吹いただけで心が研ぎ澄まされるようだよ。
だが僕のクズっぷりを直すにはまだ足りないな)
多々良「私は文化部ですからこういう活動は貴重です。
大自然の中を歩くのも悪くないですね」
夫婦といっていいほど歩みを揃えて進んでいた二人。
恒一「僕も病気してから運動不足だったからちょうどいいや。
もう半分くらい登ったかな?」
多々良「まだ三分の一くらいですね。先は長そうですよ」
千曳「はぁはぁ……尋常ではないね」
多々良「大丈夫ですか千曳さん?」
千曳「すでに心身ともにやばいよ。この年だと尋常ではないね」
沙苗「倒れたら言ってくださいね♪」
恒一(沙苗さんは元気みたいだな。男子たちがわざと体調不良を
訴えてるのが気になるぞ。どいつもこいつもバカばっかりだ)
小椋「兄貴はまだ平気なの?」
敦志「おうよ。足はじいさんみたいにフラフラになっちまったが、
学生時代を思い出して頑張るぜ。ニートの精神力舐めんなよ?」
もう半分くらい登ったかな?」
多々良「まだ三分の一くらいですね。先は長そうですよ」
千曳「はぁはぁ……尋常ではないね」
多々良「大丈夫ですか千曳さん?」
千曳「すでに心身ともにやばいよ。この年だと尋常ではないね」
沙苗「倒れたら言ってくださいね♪」
恒一(沙苗さんは元気みたいだな。男子たちがわざと体調不良を
訴えてるのが気になるぞ。どいつもこいつもバカばっかりだ)
小椋「兄貴はまだ平気なの?」
敦志「おうよ。足はじいさんみたいにフラフラになっちまったが、
学生時代を思い出して頑張るぜ。ニートの精神力舐めんなよ?」
と言いつつ、先頭集団を見上げる。
水野や川堀などの体育会系はさくさく進んでる。
敦志(くそっ。俺だって若いのに負けてられるか。
せめて家で筋トレくらいしておくんだったぜ。
今後はもう少し頑張らないと駄目だな)
人とは比べる生き物である。
他者との差を感じ、劣等感を抱き、差を縮めるために努力する。
努力にはきっかけが必要なのである。
小椋「はぁはぁ。あたしも疲れてきたわ。
いつもは演劇の練習ばっかしてたからね」
恒一「全体的にみんなペースが落ちてきたよね。
綾野さんもこっちの方まで下がって来てるよ」
綾野「やあ二人とも。最初から飛ばしすぎてばてそう。
早く宿舎に帰って横になりたいよ」
水野や川堀などの体育会系はさくさく進んでる。
敦志(くそっ。俺だって若いのに負けてられるか。
せめて家で筋トレくらいしておくんだったぜ。
今後はもう少し頑張らないと駄目だな)
人とは比べる生き物である。
他者との差を感じ、劣等感を抱き、差を縮めるために努力する。
努力にはきっかけが必要なのである。
小椋「はぁはぁ。あたしも疲れてきたわ。
いつもは演劇の練習ばっかしてたからね」
恒一「全体的にみんなペースが落ちてきたよね。
綾野さんもこっちの方まで下がって来てるよ」
綾野「やあ二人とも。最初から飛ばしすぎてばてそう。
早く宿舎に帰って横になりたいよ」
恒一「僕としてはあまり帰りたくないかも。
風見たちが会議はじめてうざいんだもん。
あいつらなんで僕を目の敵にするんだろうね」
綾野(こういっちゃんの眼が怖い?
もしかしてまた元に戻っちゃったの?)
小椋「恒一君がイケメンだからみんな嫉妬してるのよ」
敦志「出来る男はどこへ行っても妬まれるからな。
俺も朝一からあんな派手な会議があるとは思わなかったぜ」
多々良「会議というより茶番ですけどね。明日あたりも
あんな話し合いが起きるんでしょうね」
千曳「三組の生徒は弁の立つ人ばかりだね」
話をすると気がまぎれる。山登り自体は辛いが、
一緒にがんばる仲間がいる。ありがたいことだった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
昼飯休憩に入る
風見たちが会議はじめてうざいんだもん。
あいつらなんで僕を目の敵にするんだろうね」
綾野(こういっちゃんの眼が怖い?
もしかしてまた元に戻っちゃったの?)
小椋「恒一君がイケメンだからみんな嫉妬してるのよ」
敦志「出来る男はどこへ行っても妬まれるからな。
俺も朝一からあんな派手な会議があるとは思わなかったぜ」
多々良「会議というより茶番ですけどね。明日あたりも
あんな話し合いが起きるんでしょうね」
千曳「三組の生徒は弁の立つ人ばかりだね」
話をすると気がまぎれる。山登り自体は辛いが、
一緒にがんばる仲間がいる。ありがたいことだった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
昼飯休憩に入る
多々良「あの人たちは文句言うのだけはうまいです」
小椋「よくもまあ、人の悪口をあそこまで並べられるものだわ」
千曳「君たちも彼の弁護頑張ってたよね」
恒一「僕としては意外に弁護側が多かったのが驚きました」
敦志「俺もできれば何か発言したかったが、
部外者だから黙ってたぜ」
綾野「私も難しいことはよく分からないから黙って聞いてたよ」
恒一(あれ? 綾野さんが可愛いのはなぜ?)
綾野「どうしたのこういっちゃん?」
小椋「よくもまあ、人の悪口をあそこまで並べられるものだわ」
千曳「君たちも彼の弁護頑張ってたよね」
恒一「僕としては意外に弁護側が多かったのが驚きました」
敦志「俺もできれば何か発言したかったが、
部外者だから黙ってたぜ」
綾野「私も難しいことはよく分からないから黙って聞いてたよ」
恒一(あれ? 綾野さんが可愛いのはなぜ?)
綾野「どうしたのこういっちゃん?」
恒一「べ、別に……」ドキドキ
綾野「……?」
多々良(なにやら怪しげな雰囲気です)
クズ(クラスメイト)どもの心もない罵倒を
体いっぱいに受け止めた恒一にとって、
綾野のような純粋無垢な存在は輝いて見えた。
恒一(なんだよこのナレーションは!!
僕はこれ以上浮気を繰り返すほど屑じゃないからな)
赤沢「あら由美達じゃない。ずいぶんペースが落ちてるわね」ノロノロ
小椋「そりゃこれだけ歩いてればね。誰か三神先生に文句言ってよ」ノロノロ
中尾「まかせろーと言いたいことだが、俺も体力の限界がきそうだ」
杉浦「これでみんなのクズが本当に治るのかしら」
綾野「……?」
多々良(なにやら怪しげな雰囲気です)
クズ(クラスメイト)どもの心もない罵倒を
体いっぱいに受け止めた恒一にとって、
綾野のような純粋無垢な存在は輝いて見えた。
恒一(なんだよこのナレーションは!!
僕はこれ以上浮気を繰り返すほど屑じゃないからな)
赤沢「あら由美達じゃない。ずいぶんペースが落ちてるわね」ノロノロ
小椋「そりゃこれだけ歩いてればね。誰か三神先生に文句言ってよ」ノロノロ
中尾「まかせろーと言いたいことだが、俺も体力の限界がきそうだ」
杉浦「これでみんなのクズが本当に治るのかしら」
赤沢「ていうかクラス全員が屑扱いってどういうことよ」
中尾「俺たちってそんなに信用なかったのか?
たまたま災厄の年の三組に進級しただけなんだが」
杉浦「どうでもいいけど登山ってスレタイの内容と全く
関係ないわよね。件の三神先生は先頭を登ってるんでしょ?」
多々良「先頭なんて水野君たちくらいしかいませんよ。
できれば先生の顔面に一発食らわしたいです」
沙苗「うちの弟って体力だけは無駄にあるからねー」
最後尾では、置いていかれるような寂しさを感じるものだ。
しかし、どんなに遅くても一歩を踏みしめてることに変わりはない。
ゴールはどんなに遠くても必ず見えてくる。
千曳「今日はナレーションがいいこと言うね」
中尾「俺たちってそんなに信用なかったのか?
たまたま災厄の年の三組に進級しただけなんだが」
杉浦「どうでもいいけど登山ってスレタイの内容と全く
関係ないわよね。件の三神先生は先頭を登ってるんでしょ?」
多々良「先頭なんて水野君たちくらいしかいませんよ。
できれば先生の顔面に一発食らわしたいです」
沙苗「うちの弟って体力だけは無駄にあるからねー」
最後尾では、置いていかれるような寂しさを感じるものだ。
しかし、どんなに遅くても一歩を踏みしめてることに変わりはない。
ゴールはどんなに遠くても必ず見えてくる。
千曳「今日はナレーションがいいこと言うね」
次第に足は重くなり、息が上がる。
見上げる頂上は遠く、この苦行がいかに辛いか思い知らされる。
一番後ろを進む彼らには、先頭集団が米粒のように小さく見えた。
恒一「くそぅ。なんで怜子さんはあんなに早く進めるんだ」
沙苗「死者のくせに無駄に体力あるわよね。
いつになったら成仏するのかしら?」
赤沢「恒一君とセックスるまで諦めないとか言ってましたよ」
千曳「まだそんなこと言ってるのか。彼女も懲りないな。
昨日神社でお参りした意味はあったのかね」
多々良「だから言ったじゃないですか。この合宿自体茶番ですよ」
木々の間から差し込む陽光が美しい。
葉が風になびく音が、嫌な気分を少しだけ誤魔化してくれる。
見上げる頂上は遠く、この苦行がいかに辛いか思い知らされる。
一番後ろを進む彼らには、先頭集団が米粒のように小さく見えた。
恒一「くそぅ。なんで怜子さんはあんなに早く進めるんだ」
沙苗「死者のくせに無駄に体力あるわよね。
いつになったら成仏するのかしら?」
赤沢「恒一君とセックスるまで諦めないとか言ってましたよ」
千曳「まだそんなこと言ってるのか。彼女も懲りないな。
昨日神社でお参りした意味はあったのかね」
多々良「だから言ったじゃないですか。この合宿自体茶番ですよ」
木々の間から差し込む陽光が美しい。
葉が風になびく音が、嫌な気分を少しだけ誤魔化してくれる。
中尾「てゆーか榊原。てめーがはっきりしねえから
俺たちがこんな強行軍味わってんじゃねえか」
恒一「しょうがないだろ。誰が好き好んで叔母とやれるってんだ」
綾野「私がこういっちゃんの立場だっとしても戸惑うと思うよ」
敦志「関係ないけどさ、今年の災厄ってのは何なんだ?
見たとこクラスメイト全員無事のようだが」
赤沢「それなら今年は何も起きてませんよ。過去の事例だと
多くの生徒や親族が亡くなってるんですどね」
杉浦「災厄の定義もあいまいになってきたわね。それより
なんで三神先生が死者だって分かってて黙認してるのかしら」
沙苗「普通なら誰が死者か分からないものなんでしょ?」
千曳「そのはずなんですが、誰かがネタバレしたらしくてね」
俺たちがこんな強行軍味わってんじゃねえか」
恒一「しょうがないだろ。誰が好き好んで叔母とやれるってんだ」
綾野「私がこういっちゃんの立場だっとしても戸惑うと思うよ」
敦志「関係ないけどさ、今年の災厄ってのは何なんだ?
見たとこクラスメイト全員無事のようだが」
赤沢「それなら今年は何も起きてませんよ。過去の事例だと
多くの生徒や親族が亡くなってるんですどね」
杉浦「災厄の定義もあいまいになってきたわね。それより
なんで三神先生が死者だって分かってて黙認してるのかしら」
沙苗「普通なら誰が死者か分からないものなんでしょ?」
千曳「そのはずなんですが、誰かがネタバレしたらしくてね」
中尾「それより苦情ならまだあるぞ。
小椋の表記が由美と混在して読みにくい」
赤沢「確かにそうね。本来なら由美で統一するべきよね。
お兄さんもいるわけだし」
杉浦「なんて言ってるうちに八割登りきったわ。
あとは単純な道だけだからそんなに難しくないわね」
恒一「もうすぐゴールなの? なら猛ダッシュして進もう!!」
綾野「こういっちゃん!?」
由美「恒一君!?」
猛烈な勢いで駆けていく恒一。今まで溜まったストレスや
うっぷんを晴らすかのごとく、みごとな疾走だった。
登ってるのは坂道である。足や心臓にかかる負担は半端ではない。
だが彼は駆けた。駆けることしかできなかった。
その先に何かが待ってる気がしたから。
小椋の表記が由美と混在して読みにくい」
赤沢「確かにそうね。本来なら由美で統一するべきよね。
お兄さんもいるわけだし」
杉浦「なんて言ってるうちに八割登りきったわ。
あとは単純な道だけだからそんなに難しくないわね」
恒一「もうすぐゴールなの? なら猛ダッシュして進もう!!」
綾野「こういっちゃん!?」
由美「恒一君!?」
猛烈な勢いで駆けていく恒一。今まで溜まったストレスや
うっぷんを晴らすかのごとく、みごとな疾走だった。
登ってるのは坂道である。足や心臓にかかる負担は半端ではない。
だが彼は駆けた。駆けることしかできなかった。
その先に何かが待ってる気がしたから。
夢にまで見た山頂に着く。
厳密には山頂付近の平らな場所だったが、ここがゴールなのだ。
今までの坂道が嘘のように穏やか大地だ。近くに小さな小屋がある。
恒一「ああああっ!! あー疲れた!! もう一歩も動きたくないぞ!!」
疲れ果てて寝転がる。むかついてるのに、なぜかさわやかな気分に
なるから不思議だった。大自然の成す力だ。
鳴「あっ。来たんだ榊原君。お疲れ様」ドキドキ
恒一「ん? 見崎か」
興味をなくしたようにテンションが下がる恒一。
鳴(ちょ……。どうして私が話しかけると暗くなるの?
機嫌悪かったのかな。さっき叫んでたし)
恒一はそっぽを向いて寝転がってる。服が泥で汚れてるのに気にしてないようだ。
厳密には山頂付近の平らな場所だったが、ここがゴールなのだ。
今までの坂道が嘘のように穏やか大地だ。近くに小さな小屋がある。
恒一「ああああっ!! あー疲れた!! もう一歩も動きたくないぞ!!」
疲れ果てて寝転がる。むかついてるのに、なぜかさわやかな気分に
なるから不思議だった。大自然の成す力だ。
鳴「あっ。来たんだ榊原君。お疲れ様」ドキドキ
恒一「ん? 見崎か」
興味をなくしたようにテンションが下がる恒一。
鳴(ちょ……。どうして私が話しかけると暗くなるの?
機嫌悪かったのかな。さっき叫んでたし)
恒一はそっぽを向いて寝転がってる。服が泥で汚れてるのに気にしてないようだ。
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