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元スレP「ヤンデレをプロデュースするのは大変です」
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あずさ「私だって伊達にKGBで訓練されてませんよ。
簡単にはやられないつもりです。でも、私が
十分たっても戻ってこない様だったら、その時は頼みます」
P「……っ!!」
すでにアイドル事務所は戦場のような狂気につつまれていた。
あずささんは自ら死地へ飛び立とうとしてるのだ。
P「で、でもそういうことなら男の俺が行くべきじゃ……!!」
あずさ「いいえ」
あずささんは真剣な顔になり、首を横に振る。
ポーカーフェイスを排除した本来の彼女の顔だった。
あずさ「あなたは私たちのプロデューサーです。あなたがいなかったら、
誰が仕事を持ってくるんですか? 社長や律子さんだって
プロデューサーさんには本当に感謝してたんですよ」
P「し、しかし……」
簡単にはやられないつもりです。でも、私が
十分たっても戻ってこない様だったら、その時は頼みます」
P「……っ!!」
すでにアイドル事務所は戦場のような狂気につつまれていた。
あずささんは自ら死地へ飛び立とうとしてるのだ。
P「で、でもそういうことなら男の俺が行くべきじゃ……!!」
あずさ「いいえ」
あずささんは真剣な顔になり、首を横に振る。
ポーカーフェイスを排除した本来の彼女の顔だった。
あずさ「あなたは私たちのプロデューサーです。あなたがいなかったら、
誰が仕事を持ってくるんですか? 社長や律子さんだって
プロデューサーさんには本当に感謝してたんですよ」
P「し、しかし……」
あーーーーー。いいところ済まねえが休憩タイムが来ちまった!!
一時間くらい保守ヨロ!!
一時間くらい保守ヨロ!!
iPhone買ってきたぞ!おすすめアプリ教えろ!使い方わかんね!買ったけどクソだろ!
これ変換してみろ!脱獄の仕方教えろ!脱獄自慢するぞ!ホーム画面晒せ!ケース何使ってる?
……もう、いいかげんにしろよマジで。
iPhone買って嬉しいのはわかるけど、その度にいちいちスレ立てやがってiPhonerの品位に関わるだろ。
そんなんだから、今や持ってる事自体が恥ずかしい情弱専用機なんてレッテル貼られんだよ。
俺自身3Gの頃から溺愛していた生粋のiPhonerとして、本当にガッカリしてる。
頼むからiPhonerは節度と慎みのある対応をして、
「あ、iPhonerは紳士的なんだな」「カッコいい!」
「iPhoneを持つという事は、立派なことなんだな……」
って思われるようにして行こうぜ……?
みんなで、変えて行こうぜ……?
保守
これ変換してみろ!脱獄の仕方教えろ!脱獄自慢するぞ!ホーム画面晒せ!ケース何使ってる?
……もう、いいかげんにしろよマジで。
iPhone買って嬉しいのはわかるけど、その度にいちいちスレ立てやがってiPhonerの品位に関わるだろ。
そんなんだから、今や持ってる事自体が恥ずかしい情弱専用機なんてレッテル貼られんだよ。
俺自身3Gの頃から溺愛していた生粋のiPhonerとして、本当にガッカリしてる。
頼むからiPhonerは節度と慎みのある対応をして、
「あ、iPhonerは紳士的なんだな」「カッコいい!」
「iPhoneを持つという事は、立派なことなんだな……」
って思われるようにして行こうぜ……?
みんなで、変えて行こうぜ……?
保守
あずさ「とにかく任せてください。プロデューサーさんはやよいちゃんを
守ってあげてください。それじゃあ」
去っていくあずささんの背中が、妙にはかなげなのが気になった。
異常事態を察したPは、社長室からこっそりとナイフを拝借する。
手に持ったのはソ連製ナイフ。なんて重いナイフなんだろうと思った。
持ってるだけで筋肉痛になりそうだった。
やよい「それ、ぶっそうですね」
P「念のためだよ。やよい。もし誰かに襲われたら俺が守ってやるからな?」
やよい「はい。お兄ちゃん///」
少し甘ったるい雰囲気だが、正直Pはナイフの扱いなど知らないし、
有事の際に刺すべき人体急所も知らない。脇の下あたりが有効だと
どこかの本で読んだことがあったが、実戦で試すのは難しいだろうと思った。
やよい「お兄ちゃんの机の上にレポート用紙がありますね」
正確には机だったものだった。一言でいうと粉砕されていたからだ。
守ってあげてください。それじゃあ」
去っていくあずささんの背中が、妙にはかなげなのが気になった。
異常事態を察したPは、社長室からこっそりとナイフを拝借する。
手に持ったのはソ連製ナイフ。なんて重いナイフなんだろうと思った。
持ってるだけで筋肉痛になりそうだった。
やよい「それ、ぶっそうですね」
P「念のためだよ。やよい。もし誰かに襲われたら俺が守ってやるからな?」
やよい「はい。お兄ちゃん///」
少し甘ったるい雰囲気だが、正直Pはナイフの扱いなど知らないし、
有事の際に刺すべき人体急所も知らない。脇の下あたりが有効だと
どこかの本で読んだことがあったが、実戦で試すのは難しいだろうと思った。
やよい「お兄ちゃんの机の上にレポート用紙がありますね」
正確には机だったものだった。一言でいうと粉砕されていたからだ。
レポート用紙にタイトルは『兄ちゃんへ』と書かれていた。
十枚くらいの用紙がホチキスで止められてる。
間違いなく双子姉妹のどちらかが書いたものだろう。
内容は下記の通りだ。
『兄ちゃんがゆきぽんと影で付き合ってるの知ってたよ?
ゆきぽんたら急に雌豚みたいなやらしい眼つきをするように
なったんだもん。分かりやすいよね→?』
『初めはあきらめようと思ったんだけどね、やっぱり許せなくなっちゃった。
何が許せないか分かる? 私のモノになるはずだった兄ちゃんを
横取りしたゆきぽんのことだよ。殺してやりたいほど憎いんだ→』
『ねえ。もしかして私のこと嫌いにあった? こんな怖いこと
書くような女は兄ちゃん嫌い? でも兄ちゃんが悪いんだかんね。
私がこんなに兄ちゃんのこと好きなのに。分かってくれないんだもん』
『ゆきぽん、ついに入院しちゃったんだよ。残念だったね→。
あいつ以前から調子に乗りすぎだと思ってたらか容赦なく
いじめちゃったよ。あの女ったら拷問されてる最中も
兄ちゃんの名前を呼んでたから頭にきちゃったよ→
あーあー。あの女の地で服が汚れちゃったぁ』
十枚くらいの用紙がホチキスで止められてる。
間違いなく双子姉妹のどちらかが書いたものだろう。
内容は下記の通りだ。
『兄ちゃんがゆきぽんと影で付き合ってるの知ってたよ?
ゆきぽんたら急に雌豚みたいなやらしい眼つきをするように
なったんだもん。分かりやすいよね→?』
『初めはあきらめようと思ったんだけどね、やっぱり許せなくなっちゃった。
何が許せないか分かる? 私のモノになるはずだった兄ちゃんを
横取りしたゆきぽんのことだよ。殺してやりたいほど憎いんだ→』
『ねえ。もしかして私のこと嫌いにあった? こんな怖いこと
書くような女は兄ちゃん嫌い? でも兄ちゃんが悪いんだかんね。
私がこんなに兄ちゃんのこと好きなのに。分かってくれないんだもん』
『ゆきぽん、ついに入院しちゃったんだよ。残念だったね→。
あいつ以前から調子に乗りすぎだと思ってたらか容赦なく
いじめちゃったよ。あの女ったら拷問されてる最中も
兄ちゃんの名前を呼んでたから頭にきちゃったよ→
あーあー。あの女の地で服が汚れちゃったぁ』
P「もういい。ここまで読めば十分だ」
Pは握りしめていたレポートを落としてしまった。
すでに精神のバランスを崩し始めていた。
あの純粋だった双海姉妹すら狂ってしまってる。
やったのは亜美か真美のどっちなのかは分からない。
だが大方の予想はつく。思春期の真美の可能性が濃厚だった。
それにしても雪歩は拷問されていたとはショックだった。
奴らの行動は完全に常軌を逸してしまっていた。
やよい「お兄ちゃん……」
やよいはPに抱き着いていた。また震えが止まらなくなったPは、
顔から唇まで真っ青に染まっていたのだ。
言いようのない恐怖に、今日はもう帰った方が
いいのではないかと考えたときだった。
…ゴト …バタ
Pは握りしめていたレポートを落としてしまった。
すでに精神のバランスを崩し始めていた。
あの純粋だった双海姉妹すら狂ってしまってる。
やったのは亜美か真美のどっちなのかは分からない。
だが大方の予想はつく。思春期の真美の可能性が濃厚だった。
それにしても雪歩は拷問されていたとはショックだった。
奴らの行動は完全に常軌を逸してしまっていた。
やよい「お兄ちゃん……」
やよいはPに抱き着いていた。また震えが止まらなくなったPは、
顔から唇まで真っ青に染まっていたのだ。
言いようのない恐怖に、今日はもう帰った方が
いいのではないかと考えたときだった。
…ゴト …バタ
あの音は他の部屋から聞こえてきた音だった。まるで
人が床に倒れたかのような音。あずささんは女子更衣室に
探索に行ったきりまだ帰ってこない。
P「もう十五分以上たってるじゃないか」
腕時計の時刻を確認してぞっとした。
レポートの内容があまりにも衝撃的過ぎて
時がたつのを忘れていたのだ。
やよい「あずささんは……もう……」
P「そ、その可能性が高い……」
やよい「……」
P「……」
沈黙が訪れる。あずささんがやられたと断定するには根拠が
足りない気もするが、彼女は十分以内で戻る旨をPらに伝えたのだ。
人が床に倒れたかのような音。あずささんは女子更衣室に
探索に行ったきりまだ帰ってこない。
P「もう十五分以上たってるじゃないか」
腕時計の時刻を確認してぞっとした。
レポートの内容があまりにも衝撃的過ぎて
時がたつのを忘れていたのだ。
やよい「あずささんは……もう……」
P「そ、その可能性が高い……」
やよい「……」
P「……」
沈黙が訪れる。あずささんがやられたと断定するには根拠が
足りない気もするが、彼女は十分以内で戻る旨をPらに伝えたのだ。
だが、仮にあずささんがやられたとしたら何者かが女子更衣室に
潜んでいることになる。つまり更衣室に行くことは死亡フラグだ。
あずささんが勝てない相手に、不慣れなナイフを装備した男が
どうやって勝てというのか。まして相手の正体すら分からないのに。
やよい「……もう帰った方がいいですよお兄ちゃん」
P「そ、そうしたいところだが、あずささんがまだいるじゃないか」
やよい「生きてると思いますか? もう十五分もたったんですよ?」
P「仲間を置いていくわけにはいかない。幸い俺にはナイフがある。
相手はどんなに強くても少女だ。そんなに怖がらなくても大丈夫だ」
気やすめだったが、己を奮い立たせるにはこうするしかなかった。
やよいも死を覚悟して大好きなPと更衣室を確かめに行こうと思ったその時だった。
キキィ
なんと、更衣室と思わしき部屋の扉が開いたのだった。
潜んでいることになる。つまり更衣室に行くことは死亡フラグだ。
あずささんが勝てない相手に、不慣れなナイフを装備した男が
どうやって勝てというのか。まして相手の正体すら分からないのに。
やよい「……もう帰った方がいいですよお兄ちゃん」
P「そ、そうしたいところだが、あずささんがまだいるじゃないか」
やよい「生きてると思いますか? もう十五分もたったんですよ?」
P「仲間を置いていくわけにはいかない。幸い俺にはナイフがある。
相手はどんなに強くても少女だ。そんなに怖がらなくても大丈夫だ」
気やすめだったが、己を奮い立たせるにはこうするしかなかった。
やよいも死を覚悟して大好きなPと更衣室を確かめに行こうと思ったその時だった。
キキィ
なんと、更衣室と思わしき部屋の扉が開いたのだった。
更衣室からは少女が出てきた。成人してるあずささんとは違う。
十代特有の幼さが残る顔に不釣り合いな狂気がにじみでている。
「来てたんだ。兄ちゃん」
真美……だった。
Pは、彼女を真美と認識するのをためらったほどだった。
彼女はいつもの子供っぽい派手な服を着ていたが、
眼は濁り、顔が笑ってなくて別人のようだった。
真美「私の書いたラブレター、読んでくれたかな?」
P「な、なんのことだ?」
真美「兄ちゃんの机の上に置いておいたじゃん。
あのレポート用紙のことだよ」
あれをどう解釈したらラブレターになるのか理解不能だった。
狂気に満ちた愛の告白らしきものは少しだけ書かれていたが、
雪歩に対する恨みの方が圧倒的に強かった内容だった。
十代特有の幼さが残る顔に不釣り合いな狂気がにじみでている。
「来てたんだ。兄ちゃん」
真美……だった。
Pは、彼女を真美と認識するのをためらったほどだった。
彼女はいつもの子供っぽい派手な服を着ていたが、
眼は濁り、顔が笑ってなくて別人のようだった。
真美「私の書いたラブレター、読んでくれたかな?」
P「な、なんのことだ?」
真美「兄ちゃんの机の上に置いておいたじゃん。
あのレポート用紙のことだよ」
あれをどう解釈したらラブレターになるのか理解不能だった。
狂気に満ちた愛の告白らしきものは少しだけ書かれていたが、
雪歩に対する恨みの方が圧倒的に強かった内容だった。
真美「それよりさ。なんで兄ちゃんに別の女がしがみついてんの?」
P・やよい「……っ!!」
睨んだ、などという生易しい表現は不適当だ。
真美の視線は、質量を持ったかのような勢いでやよいを射抜いていた。
やよいは電流を流されたかのように全身が弛緩してしまい、
立っているのもやっとの状態だった。
やよい「うぅぅ……お兄ちゃん……怖いですぅ……」
P「ああ。俺から離れるなよやよい」
気絶しそうなほどの恐怖を感じていたのはPも同様だったが、
大人としてのプライドでなんとか正気を保っていた。
ナイフを握った手に力を込めつつ、やよいをなだめる。
食われる側に回った動物の気持ちは、
味わったものにしか分からないだろう。
P・やよい「……っ!!」
睨んだ、などという生易しい表現は不適当だ。
真美の視線は、質量を持ったかのような勢いでやよいを射抜いていた。
やよいは電流を流されたかのように全身が弛緩してしまい、
立っているのもやっとの状態だった。
やよい「うぅぅ……お兄ちゃん……怖いですぅ……」
P「ああ。俺から離れるなよやよい」
気絶しそうなほどの恐怖を感じていたのはPも同様だったが、
大人としてのプライドでなんとか正気を保っていた。
ナイフを握った手に力を込めつつ、やよいをなだめる。
食われる側に回った動物の気持ちは、
味わったものにしか分からないだろう。
真美「やよいー。兄ちゃんから離れないと大変なことになるよ→?」
やよい「……ぅ」
文面では伝わりにくいだろうが、真美の眼は凄まじかった。
やよいとて眼光の鋭さなら他者に後れを取るつもりなかったが、
真美ははるか上をいっていた。
Pにしがみつきながらも震えが止まっていない。
P「……ま、真美、おまえはおかしい」
真美「何? もしかして説教でも始めるつもり?」
P「そうだよ。お、おまえには訊きたいこともたんくさんある。
あの日記には雪歩を拷問したと書かれていたが、
本当にそんなことしたのか?」
真美「さあね。忘れちゃったな。あんな奴の顔なんて二度と見たくないし。
詳細は、はるるんにでも訊けば?」
P「春香だと…? そういえばあいつは今どうしてるんだ?」
やよい「……ぅ」
文面では伝わりにくいだろうが、真美の眼は凄まじかった。
やよいとて眼光の鋭さなら他者に後れを取るつもりなかったが、
真美ははるか上をいっていた。
Pにしがみつきながらも震えが止まっていない。
P「……ま、真美、おまえはおかしい」
真美「何? もしかして説教でも始めるつもり?」
P「そうだよ。お、おまえには訊きたいこともたんくさんある。
あの日記には雪歩を拷問したと書かれていたが、
本当にそんなことしたのか?」
真美「さあね。忘れちゃったな。あんな奴の顔なんて二度と見たくないし。
詳細は、はるるんにでも訊けば?」
P「春香だと…? そういえばあいつは今どうしてるんだ?」
真美「秘密。簡単にばらしちゃったらつまんないじゃん」
P「……まあいい。じゃあもう一つ。あずささんはどうした?
さっき女子更衣室に向かったきり帰ってこないんだが」
真美「後ろから首に一撃しただけで気絶しちゃったよ?
隙だらけだったからね→。まあ殺してないから
心配しなくても大丈夫だよ?」
Pは背筋が凍る思いだった。あの訓練されたあずささんが
倒されたのだ。奇襲には十分に警戒していただろうに、
それでも後ろを取られてしまったということだ。
あずさでも勝てない相手。
ナイフを持ったところでPが勝てないのは明らかだった。
真美「さっきから何度も質問されてうざいんですけど→?
こんどはこっちから訊いてもいいかな?
なんで兄ちゃんはやよいと一緒にいんの→?」
P「……まあいい。じゃあもう一つ。あずささんはどうした?
さっき女子更衣室に向かったきり帰ってこないんだが」
真美「後ろから首に一撃しただけで気絶しちゃったよ?
隙だらけだったからね→。まあ殺してないから
心配しなくても大丈夫だよ?」
Pは背筋が凍る思いだった。あの訓練されたあずささんが
倒されたのだ。奇襲には十分に警戒していただろうに、
それでも後ろを取られてしまったということだ。
あずさでも勝てない相手。
ナイフを持ったところでPが勝てないのは明らかだった。
真美「さっきから何度も質問されてうざいんですけど→?
こんどはこっちから訊いてもいいかな?
なんで兄ちゃんはやよいと一緒にいんの→?」
P「……うぅ」
また、真美の視線攻撃がはじった。睨むという行為が、
これほど人体に悪影響を及ぼすものだろうか。
Pはマヒしたように一歩も動けなくなってしまった。
真美「兄ちゃん。訊いてる→?」
P「う……ぁ……もう許してくれ……頼む、命だけは……」
やよい「ひぃぃ……」
真美「その女、さっきから目障りだね→」
真美は明らかにやよいを敵視していた。あの日記に書かれていた
ほどの憎悪を、今度はやよいに向けてるのだろう。
P「やよいだけは……勘弁してやってくれないか……まだ子供だぞ?
俺ならどんな酷いことをしてもいいから……頼むよ」
真美「ど→しよっかな→。そいつを殺したら兄ちゃんが悲しむもんねー。
またショックで旅に出られたら困るしな→」
また、真美の視線攻撃がはじった。睨むという行為が、
これほど人体に悪影響を及ぼすものだろうか。
Pはマヒしたように一歩も動けなくなってしまった。
真美「兄ちゃん。訊いてる→?」
P「う……ぁ……もう許してくれ……頼む、命だけは……」
やよい「ひぃぃ……」
真美「その女、さっきから目障りだね→」
真美は明らかにやよいを敵視していた。あの日記に書かれていた
ほどの憎悪を、今度はやよいに向けてるのだろう。
P「やよいだけは……勘弁してやってくれないか……まだ子供だぞ?
俺ならどんな酷いことをしてもいいから……頼むよ」
真美「ど→しよっかな→。そいつを殺したら兄ちゃんが悲しむもんねー。
またショックで旅に出られたら困るしな→」
真美は常にPに嫌われたくないと思ってる。
ヤンデレを好む男などほとんどいないから、
皮肉にもそれは手遅れなのだが。
P「やよい。俺から離れろ」
やよい「は、はい」
やよいはPから距離を取る。
P「どうだ真美。やよいは俺から離れたぞ。これで満足か?」
真美「んーん。全然。兄ちゃんはなんでそいつと一緒にいるの?
たしか旅に出たんじゃなかったっけ?」
P「おーけー。一通り話すよ。ただここで立ち話するのも疲れないか?
俺だって今日の夕方ここについたばかりなんだ。行きつけのファミレスで
デザートでもおごってやるからさ。そこでゆっくり話をしようぜ」
真美「ん→。デザートか。悪くないかもね」
やよい「………」
Pとやよいが緊張して見守る中、真美はオーケーしてくれたのだった。
ヤンデレを好む男などほとんどいないから、
皮肉にもそれは手遅れなのだが。
P「やよい。俺から離れろ」
やよい「は、はい」
やよいはPから距離を取る。
P「どうだ真美。やよいは俺から離れたぞ。これで満足か?」
真美「んーん。全然。兄ちゃんはなんでそいつと一緒にいるの?
たしか旅に出たんじゃなかったっけ?」
P「おーけー。一通り話すよ。ただここで立ち話するのも疲れないか?
俺だって今日の夕方ここについたばかりなんだ。行きつけのファミレスで
デザートでもおごってやるからさ。そこでゆっくり話をしようぜ」
真美「ん→。デザートか。悪くないかもね」
やよい「………」
Pとやよいが緊張して見守る中、真美はオーケーしてくれたのだった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
②
できればあずささんの無事を確認したかったPだが、真美は
許してくれなかった。Pたちは仲良さげな兄妹を装いながら
ファミレスに入店する。実際はPが真美のご機嫌取りをしてるにすぎないが。
真美の機嫌を損ねれば、すべてが終わりそうだ。
P「ちょうど夕飯時だ。二人とも好きなメニューを選んでいいぞ。
今日は俺のおごりだからな!!」
やよい「わ、わーい。お兄ちゃんふとっぱらです!!」
真美「……なんでこいつと一緒なの。兄ちゃんと二人きりがよかった」
P「あ、あはははは。ごめんな真美。アイドルたちはみんな仲良しの
ほうが俺は好きだぞ。やよいだって仲間じゃないか。あはははは」
真美「ふーん。兄ちゃんがそういうなら仕方ないね」
②
できればあずささんの無事を確認したかったPだが、真美は
許してくれなかった。Pたちは仲良さげな兄妹を装いながら
ファミレスに入店する。実際はPが真美のご機嫌取りをしてるにすぎないが。
真美の機嫌を損ねれば、すべてが終わりそうだ。
P「ちょうど夕飯時だ。二人とも好きなメニューを選んでいいぞ。
今日は俺のおごりだからな!!」
やよい「わ、わーい。お兄ちゃんふとっぱらです!!」
真美「……なんでこいつと一緒なの。兄ちゃんと二人きりがよかった」
P「あ、あはははは。ごめんな真美。アイドルたちはみんな仲良しの
ほうが俺は好きだぞ。やよいだって仲間じゃないか。あはははは」
真美「ふーん。兄ちゃんがそういうなら仕方ないね」
この少女に逆らえば、やよいの首など簡単に落としてしまうだろう。
だがPに嫌われたくないという乙女心も持ってる。
Pはそれを逆手にとってああいう言い方をしたのだ。心理戦だ。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
注文を取りに来たウエイトレスにオーダーを告げ、
Pは真美に話しかけた。ちなみに席順は、
Pのむかい側にやよいと真美が座ってる。四人用の席だ。
P「まずは真美に訊かれたことを答えるよ。俺は人生に疲れて、
放浪の旅に出たんだ。行き先なんて決めてなかったから
適当に電車を乗り継いでな。そしたら偶然一緒にいた
あずささんとやよいと合流したんだ」
真美「へー。偶然?」
P「な、なにかおかしいことがあったか?」
真美「これでおかしくないわけないっしょ。
兄ちゃんてどこまで旅にいったの?」
だがPに嫌われたくないという乙女心も持ってる。
Pはそれを逆手にとってああいう言い方をしたのだ。心理戦だ。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
注文を取りに来たウエイトレスにオーダーを告げ、
Pは真美に話しかけた。ちなみに席順は、
Pのむかい側にやよいと真美が座ってる。四人用の席だ。
P「まずは真美に訊かれたことを答えるよ。俺は人生に疲れて、
放浪の旅に出たんだ。行き先なんて決めてなかったから
適当に電車を乗り継いでな。そしたら偶然一緒にいた
あずささんとやよいと合流したんだ」
真美「へー。偶然?」
P「な、なにかおかしいことがあったか?」
真美「これでおかしくないわけないっしょ。
兄ちゃんてどこまで旅にいったの?」
P「な、名古屋のあたりだったかな」
真美「なにそれ。こっからちょー離れてんじゃん。
どーやったら偶然そんなことで再開すんの?」
真美は鬼の形相でやよいを睨んでいた。
明らかにこのテーブルだけ他と空気が違う。
隣のテーブルの客たちがこっちの異常に気付いたようで、
ちらちらと様子をうかがっていた。
真美「ねえおかしいよね。やよいっち?」
やよい「……う……っうー……ごめんなさい……です」
もはや呂律すら回らぬほど脅えきっていた。
これでは猛獣の檻の中に入れられた子猫のようなものだ。
しかし店内なら人目があるから殺されることは
ないだろうと重い、Pはここを選んだのだ。
真美「なにそれ。こっからちょー離れてんじゃん。
どーやったら偶然そんなことで再開すんの?」
真美は鬼の形相でやよいを睨んでいた。
明らかにこのテーブルだけ他と空気が違う。
隣のテーブルの客たちがこっちの異常に気付いたようで、
ちらちらと様子をうかがっていた。
真美「ねえおかしいよね。やよいっち?」
やよい「……う……っうー……ごめんなさい……です」
もはや呂律すら回らぬほど脅えきっていた。
これでは猛獣の檻の中に入れられた子猫のようなものだ。
しかし店内なら人目があるから殺されることは
ないだろうと重い、Pはここを選んだのだ。
真美「ごめんなさいって何? それって悪いことでもしたってこと?
たとえば盗聴とか盗撮とか? あんたたちってそういうこと
やるの大好きだもんね→? 兄ちゃんの予定を事前に知ってたんでしょ?」
やよい「……あ、あの……その……」
真美「早く答えろって。これでもキレ気味なんですけど?」
やよい「はい……盗聴してました。ごめんなさい……」
真美「ふうん。やっぱりそうなんだ→。ねえ兄ちゃん。
こいつのことどう思う? 盗聴してたんだってよ?」
P「……っ」
突然話を振られたPは戸惑ったが、できるだけ早く返答した。
P「と、盗聴とかはやっぱりよくないよな!! 俺の方から
やよいには注意してあるから大丈夫。もうしないって
約束してくれたもんな。そうだよな、やよい?」
たとえば盗聴とか盗撮とか? あんたたちってそういうこと
やるの大好きだもんね→? 兄ちゃんの予定を事前に知ってたんでしょ?」
やよい「……あ、あの……その……」
真美「早く答えろって。これでもキレ気味なんですけど?」
やよい「はい……盗聴してました。ごめんなさい……」
真美「ふうん。やっぱりそうなんだ→。ねえ兄ちゃん。
こいつのことどう思う? 盗聴してたんだってよ?」
P「……っ」
突然話を振られたPは戸惑ったが、できるだけ早く返答した。
P「と、盗聴とかはやっぱりよくないよな!! 俺の方から
やよいには注意してあるから大丈夫。もうしないって
約束してくれたもんな。そうだよな、やよい?」
そんな約束などもちろんしてないのだが、口裏合わせだ。
Pのアイコンタクトを察したやよいは、
やよい「は、はい。もう二度としません」
と言ったのだが、
真美「あっそ。じゃあその件はどうでもいいや。
それにしてもさー。二人ともずいぶん仲良くない?
もしかして旅の途中でなんかあった?」
P・やよい「……っ」
鋭い質問だった。昨夜のホテルでの1件を言ってしまえば
血を見ることになってもおかしくない。
かといって答えずにいたら、
真美「あれ。なんで無視すんの? もしかして答えにくい質問だった?」
真美の機嫌を損ねることになる。万事休すとはこのこと言うのだ。
Pのアイコンタクトを察したやよいは、
やよい「は、はい。もう二度としません」
と言ったのだが、
真美「あっそ。じゃあその件はどうでもいいや。
それにしてもさー。二人ともずいぶん仲良くない?
もしかして旅の途中でなんかあった?」
P・やよい「……っ」
鋭い質問だった。昨夜のホテルでの1件を言ってしまえば
血を見ることになってもおかしくない。
かといって答えずにいたら、
真美「あれ。なんで無視すんの? もしかして答えにくい質問だった?」
真美の機嫌を損ねることになる。万事休すとはこのこと言うのだ。
. ∧_∧ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
(;´Д`)< すみませんすぐどかしますんで
-=≡ / ヽ \______________
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-=≡ /. \ヽ/\\_
/ ヽ⌒)==ヽ_)= ∧_∧
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(;´Д`)< すみませんすぐどかしますんで
-=≡ / ヽ \______________
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ウエイトレス「お、お客様、お食事をお持ちしました。○○を頼んだ方は?」
P「は、はい。おれです」
偶然注文した品が来たので助かった気分だった。
といっても、時間稼ぎにしかならないのだが。
P「ま、真美の分はまだ来てないんだな。
なあ真美。一緒に食べないか?
食べさせてあげるからこっちの席に来いよ」
真美「えっ。いいの?」
P「ああ、もちろんだ。ハンバーグとか好きだったよな?
今日は特別に食べさせてあげよう!!」
真美「ふぅん。誤魔化してるのが見え見えだけど、
兄ちゃんに食べさせてもらえるならいっか」
真美はPの作戦などすべて見抜いたうえで乗っているのだ。
以前よりすっかり冷めていて、ある意味大人だった。
席を移動し、Pの横にぴったりとくっついた。
P「は、はい。おれです」
偶然注文した品が来たので助かった気分だった。
といっても、時間稼ぎにしかならないのだが。
P「ま、真美の分はまだ来てないんだな。
なあ真美。一緒に食べないか?
食べさせてあげるからこっちの席に来いよ」
真美「えっ。いいの?」
P「ああ、もちろんだ。ハンバーグとか好きだったよな?
今日は特別に食べさせてあげよう!!」
真美「ふぅん。誤魔化してるのが見え見えだけど、
兄ちゃんに食べさせてもらえるならいっか」
真美はPの作戦などすべて見抜いたうえで乗っているのだ。
以前よりすっかり冷めていて、ある意味大人だった。
席を移動し、Pの横にぴったりとくっついた。
P「火傷しないように気を付けてな。はい、あーん」
真美「あーん♪」
真美は以外にもノリノリだった。つい先ほどまで
凄まじい殺気を出していたのが嘘のようだった。
Pは猛獣に餌をあげるような心境で真美の口に
ハンバーグを運んでいく。普通のデミグラスソースだ。
所詮はファミレスの味なのだが、真美にとってはご馳走だった。
大好きな兄ちゃんに食べさせてもらってるからだ。
やよいは、うらやましそうに遠目に見ていた。
ウエイトレスはやよいと真美が頼んでいたチーズハンバーグ定食を配膳。
真美「やっと来たか。兄ちゃんにも食べさせてあげるからね→」
真美「あーん♪」
真美は以外にもノリノリだった。つい先ほどまで
凄まじい殺気を出していたのが嘘のようだった。
Pは猛獣に餌をあげるような心境で真美の口に
ハンバーグを運んでいく。普通のデミグラスソースだ。
所詮はファミレスの味なのだが、真美にとってはご馳走だった。
大好きな兄ちゃんに食べさせてもらってるからだ。
やよいは、うらやましそうに遠目に見ていた。
ウエイトレスはやよいと真美が頼んでいたチーズハンバーグ定食を配膳。
真美「やっと来たか。兄ちゃんにも食べさせてあげるからね→」
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