元スレ純一「もっとみんなと、イチャイチャしよう!」
SS覧 / PC版 /みんなの評価 : ★
501 :
どういうことなの?
502 = 482 :
もう一人の伊藤は犠牲になったのだ…
503 :
伊藤なら俺の隣で寝てるよ
504 = 463 :
純一「いいや…梨穂子は、もう関係ないと思うんだ。
だってもうアイツは……あれじゃないか」
伊藤「……アイドルやってるから、もう大丈夫ってこと?」
純一「うん」
伊藤「……はぁ? なにいってんの橘くん、それ本気で言ってるの?」
純一「一応、本気で言ってるよ?」
伊藤「はぁ~……あのね? 桜井は別に去年のことでアイドルになったってわけじゃないんだよ?」
純一「知ってるよ、だって幼馴染だもの」
伊藤「…知っててどうしてそんなこというのよ、あんたは」
純一「…梨穂子がアイドルになった理由が、なにかしら別の理由があったとしてもだよ?
でも梨穂子は……アイツは、絶対に忘れてなんか居ないんだよ」
純一「だから、アイドルになったことが去年のことから……逃げ出すためじゃないって
ことだったとしても、アイツは今の状況が…アイドルって場所が居心地がいいはずだ」
伊藤「…なにそれ、橘くん…それはちょっと桜井をばかにし過ぎじゃない?」
純一「ばかにはしてないよ。逆にすごいって思ってる、本当だよ?」
505 = 488 :
あと橘さんは香苗さんの前じゃ梨穂子のこと桜井呼びにするように気をつけてた気がするのような、しないような
どうでもいいことだったらごめん
506 :
本編から一年は経過している設定のようだから、その辺は大丈夫でしょ
507 = 463 :
純一「単純に居なくなるんだったら、もっと簡単なことがあったはずなんだ。
……例えば伊藤さんと友達をやめる、とか」
伊藤「……そんなの、あたしは嫌だよ」
純一「わかってる、でも…友達のままならもっと嫌な関係になってたと思う。
……なんというか、自分が言うのもなんだけどさ」
伊藤「…本当にだよ! 橘くんの女ったらし!」
純一「……おお、それを伊藤さんに言われると応えるなぁ…うん」
純一「でもまぁ…アイツはそれを選ばなかった。どっちも大切だったんだろうな、って思ってる。
今の関係性を保ったままで…ここから居なくなるってことが、アイツにとって一番だったと」
純一「……そう思ってるはずなんだ、幼馴染の僕から言わせると」
伊藤「…なんだか、アンタが言うとそれっぽく聞こえるから困るよね」
純一「そう? どうだかなぁ…本当のところはわからないけれど、でも…ちょっとはあってるとおもうよ」
伊藤「…………」
純一「だって、伊藤さんも。そういうふうに思ってたり……してるんじゃないかな?」
508 = 463 :
伊藤「……あの子は、本当に優しい子だから」
純一「…梨穂子は何時だって、他人の事ばっかり考えてるからな。あとは食うことか」
伊藤「あははっ…そうだね、桜井はそんな奴……」
純一「…………」
伊藤「……ねぇ、橘くん」
純一「……どうかした? 伊藤さん」
伊藤「…あたしは、さ。こうなってよかったって思ってるんだよ、本当に」
純一「うん……僕もそう思ってるよ」
伊藤「こうやって……橘くんと、他愛のない話が出来る関係。それが一番だって本当に思ってる」
純一「………」
伊藤「だから……いつか、いつの日か…この場所に桜井が戻ってきて。
この場所にある関係がどう見えて…あの子はどう考えるのかが…とても、とても…不安でしょうがなくもあるのよ」
純一「梨穂子は…そうだね、どう思うだろうね」
509 = 463 :
伊藤「もしかしたら…喜んでくれるかもしれないし、もしかしたら……あの子は自分のせいだって、
自分を責め続けるかもしれない…」
純一「…………」
伊藤「………あたしは、でも。これでよかったって思ってる。
全部全部ひっくるめて……こうなって、全てなくなって…よかったって」
純一「……。さっきの、伊藤さんに告白してきた一年の子。いたじゃない?」
伊藤「う、うん……それがどうかしたの?」
純一「それが僕が……誰かに見えるっていったでしょ?
この話になるからって、やめておこうって言った奴」
伊藤「結局はしてるけどね……うん、確かに言ってた」
純一「あの誰かっていうの……実は言うと、伊藤さんなんだよね」
伊藤「あ、あたし…?」
純一「そうそう。雨にぬられてさ、何かを探しているような…でも、もうそれがないって知っているような。
そんな表情した、伊藤さんみたいだった」
伊藤「なに、それ……それがあたしに似てるってワケ?」
510 = 463 :
純一「そう、その表情が…去年の伊藤さんに似てたんだ」
伊藤「………」
純一「──なんというか、まぁ。もうこの際さ、ハッキリ聞いておこうって思うんだけど」
伊藤「え……なに、橘くん…?」
純一「あの時、去年の……クリスマス。あれから僕らは」
伊藤「………」
純一「……別れてしまったわけだけど、それでもあの時。伊藤さんは、僕に何を言おうとしたの?」
伊藤「………あの時、は…」
純一「うん、あの時。最後にってお別れを言おうとして……別れ際に僕の手をつかんだよね?」
伊藤「………」
純一「──…あの時の表情が、今日見た一年の子にそっくりなんだ。だから、少し思い出しちゃってさ」
伊藤「………あたしは、その…」
純一「…言いたくなかったら、いいんだけどさ。でも、僕はいいチャンスだって思ってる」
511 = 482 :
なんと…
512 = 463 :
純一「これから先、またこうやって出会うたびに……変に慣れ合った状態で。
付き合ってた期間と、その分かれ目を語り合える仲…それって変だって僕は思ってる」
伊藤「っ………」
純一「……多分それは、あの時の。伊藤さんが…いや、香苗ちゃんが言えなかった言葉が…」
純一「……原因だって僕は思ってるんだよ」
伊藤「…………」ぎゅっ…
純一「僕は伊藤さんがやりたいようにやって、これから先をどう進んでいくのか…
…それにあわせるつもりでいたんだ、でも…それはもうオシマイにしようと思う」
伊藤「…………」
純一「伊藤さん──いや、香苗ちゃん。君は、あのとき…」
純一「…何を伝えたかったの?」
伊藤「………………」
513 = 463 :
伊藤「………あたし、は……あの時…」
純一「…うん、あのとき?」
伊藤「……あんたに、橘くんに…………純一くんに…」
純一「………」
伊藤「っ……」ぎゅっ…
純一「……頑張って、香苗ちゃん。ちゃんと僕は聞いてるよ」
伊藤「………純一、くん…」
純一「あの時、僕に言えなかったこと……今度はもう聞き逃さないからさ」
伊藤「……っ……でも、これをいったら…あたしはっ……あたしは……」
純一「………」
伊藤「あたしはっ……また、あの時を…去年のように、また……!」
純一「──ならないさ、絶対に」
伊藤「っ!……どうして、そんなこといえるの…?」
純一「……僕らはもう、大人だよ。もうすぐ卒業だし、もうそんな子供っぽいことは…
…出来たくてもできなくなってくるはずだ」
514 = 463 :
純一「…答えから逃げ続けるなんて、気持ちから逃げ続けるなんて。
もうできないんだ…こういった関係を今後ずっと続けるのなら」
伊藤「………」
純一「言えないのなら、僕はもう……伊藤さんの前から居なくなるつもりだよ」
伊藤「っ…ど、どうして…!」
純一「……だから、これはいいチャンスなんだ。
僕は君の生き方についていくつもりだった、でも…」
純一「いつまでもこの関係が続くことは、いいって思ってはない。
それに、それを伊藤さんが悪いって思ってないのなら……尚更だよ」
伊藤「だ、だってそれは……桜井のため、に…!こうしなきゃ、いけないくて…!」
純一「だから、梨穂子は関係ないんだ。いつまでたっても、アイツは関係ない」
伊藤「っ……そんなこと…そんなことは絶対にない…!
あの子は、いつだってあんたのことを考えてた…!な、なのに…あたしが、あたしが…!」
純一「……もっかい言うよ? 梨穂子は関係ないんだ。アイツはアイツなりにやったことがあった。
でも結果が残せなかった。僕は結局……香苗ちゃんと付き合った」
伊藤「っ………」
純一「僕は香苗ちゃんと幸せになると決めて、君を好きになったんだ。
……アイツはその僕の思いをちゃんと理解してくれたって思ってる」
516 = 463 :
伊藤「そんな、こと…あたしには……っ…」
純一「言ってないだろうね、その前にアイツはアイドルになったから。
……何も言わずに、梨穂子はここからいなくなった」
伊藤「っ……それじゃあ、あの子はやっぱりあたしのことを恨んでるんだよ…っ…」
純一「………」
伊藤「あたしが、純一くんをあの子から……奪って…それで、なにもかも全て壊して…っ
あの子がどれだけ悲しんだのか、わかってて…わかってたつもりなのに…」
伊藤「あたしは、目の前の幸せに夢中だったっ…だから、もうそんなことは、もう…!」
純一「………───」
純一「──…本当にそうかな」
伊藤「……え…?」
純一「本当に、梨穂子は伊藤さんを恨んでいるのかな」
伊藤「だって、あんただって……ぐすっ…あの子がここから逃げ出すためにって…
優しい子だけど、なにもいわなかったことが…あの子の答えだって…」
純一「……。そしたら、これを聞いて欲しいんだ」こと…
517 = 468 :
橘さん急にカッコ良くなるから困る
518 = 463 :
伊藤「これって……ウォークマン…?」
純一「そう、そして中にはいってるのは……」ぴっ
~~♪~~~♪
伊藤「……こ、これ…桜井の…!」
純一「───そう、これは桜井リホの新曲。そして次は」
~~~♪~~♪
純一「……初めてアイツがソロで出した、新曲」
伊藤「……ほんと、あの子は歌はうまいね…いっつも歌ってたから…」
純一「そうだね、確かにアイツはいっつも歌ってた。
…嬉しかった時とか、楽しかった時とか。いっつも歌ってた」
伊藤「……でも、これがどうしたの…?」
純一「……わからないかな、伊藤さん」
伊藤「え……?」
純一「これさ……歌ってる歌詞が──……全部、恋の応援歌なんだよ」
519 :
梨穂子……
520 = 463 :
伊藤「っ……!」
~~~♪~♪
純一「……全部が全部、出してる曲は全て…恋愛を応援する歌ばかりなんだ」
純一「調べてみたら……どうやらプロデューサーの反対を押し切って、
こういった応援歌しか歌わないようにしてるらしいよ」
伊藤「……そ、そんなっ……どうして、そんなこと…!」
純一「──僕にはわかるよ、そして香苗ちゃんもわかってるはずだ」
伊藤「っ……」
純一「……梨穂子は、本当に優しいやつだよ。それは僕だって香苗ちゃんだってわかってることだ。
だからこれが……何を伝えたいのか、僕らにはわかるはずなんだ」
伊藤「……さく、らい……っ…」
純一「………」
伊藤「あんたって……ばか、本当にっ…なにやってるのよ…こんなことまでして…!」
純一「……香苗ちゃん」
伊藤「ぐすっ……あの子って、本当にばかだよね、純一くん……っ…」
521 :
デブとか言ってごめんよ梨穂子...
522 = 463 :
純一「…そうだね、本当にアイツはばかな子だ。
アイツも君も……そして僕も。本当にばかなやつらだ」
伊藤「ひっくっ…桜井っ……」
純一「…香苗ちゃん」ぎゅっ…
伊藤「……ぐすっ…じゅんいち、くん……ひっく…」
純一「──どうか、聞かせて欲しい。あの時の言葉を」
伊藤「ぐすっ…ひっく…」
純一「あの時言えなかった、君の言葉を僕はどうしても聞かせて欲しいんだ」
純一「……香苗ちゃんはあの時、なにを僕に伝えたかったの?」
伊藤「ぐしゅ…あ、あたしは……あ、あの時っ……!」
純一「うん、続けて……」
伊藤「別れようとっ……した、時っ……君の、手を掴んでっ…」
純一「僕の手を掴んで、どうしたの……?」
伊藤「……───っ……純一くんに、言いたかったの…っ」
伊藤「行かないでってっ…ひっく……あたしの側から、離れないでって……ぐすっ…」
523 :
純一「そっか……それが言いたかったんだね。香苗ちゃんは」
伊藤「でもっ…ひっくひっく…!…そんなこといったら、だめだって…ぐすっ…わかってて…っ…」
純一「…そうだね、あの時の僕らは。あれが正しいって思ってた」
伊藤「だ、だから…っ…あたしは、君とっ…前の関係に、ひっく…戻るのが一番で…っ…」
純一「…うん、うん…」
伊藤「でも、桜井はもうっ…いなく、いなくなっててっ…ぐすっ…どうにもできなくてっ…
このまま、ずっと…ぐしゅしゅ……ずっと、桜井とは会えないんだって…!」
純一「……でも、アイツは遠くから応援してくれてたよ。ちゃんと、僕らのことを思ってた」
伊藤「…う、うんっ……桜井は、ちゃんとあたしらのこと見てた…ひっく…」
純一「うん、だね……香苗ちゃん、顔を上げて」
伊藤「なっ…ひっく……なに? ずずっ…じゅんいちくんっ…?」すっ…
純一「……ほら、そんにこすると眼が真っ赤になるからさ、やめとこう」
伊藤「…うんっ…ごめん、心配させてっ……」
524 = 523 :
純一「いいんだよ、香苗ちゃん。心配ぐらいさせて欲しいんだ」
伊藤「……ど、どうしてっ…ひっく…?」
純一「だって、僕はもう伊藤さんの……からかい相手じゃないんだよ」
伊藤「……じゅん、いちくん…」
純一「僕は、君の……香苗ちゃんの恋人なんだ。
伊藤さんはもう、ここにはいない。呼ぶ人も、呼ばれる人も」
伊藤「で、でもっ……あたしは、じゅんいちくんも……傷つけて…!」
純一「僕はいいんだ、大丈夫。そうやって香苗ちゃんが…素直に泣いてくれれば。
素直に気持ちを出してくれれば、それだけでいい」
伊藤「…………」
純一「だから、さ。どうかもう一度、香苗ちゃんに言わせて欲しい」
伊藤「………わ、わかったよ…そしたら、聞いてあげる」
純一「うん、ありがとう。そしたら言うね?」
純一「──僕は、香苗ちゃんのことが……好きだ」
純一「この世の誰よりも、君が好きだ。他の誰かと比べ用がないぐらいに、
……君のことを好きでいるんだ」
525 = 523 :
伊藤「っ……うん、聞いたよ…純一くん……」
純一「…うん、ありがと。それでご返事は?」
伊藤「へ、返事は……そのっ…」
純一「うん?」
伊藤「あ、あたしも……君のことが、心から…」
伊藤「……好き、だよ…?」
純一「…そっか。よかった、そう言ってもらえて」
伊藤「……うん…」
純一「………」
伊藤「………」
純一「……今日は頑張ったね、香苗ちゃん。最後に、遅れちゃたけど…
クリスマスプレゼント、いいかな?」
伊藤「…クリスマス、プレゼント…?」
純一「うん、ちょっとクサイけどね……これでよかったら。受け取って欲しいかな」
526 :
かわいい
527 = 523 :
純一「………」ぎゅぅ…
香苗「……っ…じゅ、じゅんいちくん…?」
純一「……大好きだよ香苗ちゃん…」すっ…
香苗「……あ、う、うぅっ…───」ぎゅっ……ちゅ
純一「──ありがとう、受け取ってくれて。僕も嬉しいよ」
香苗「っ……こ、こちらこそっ……ど、どうもっ…!」
純一「あはは…今度はさ、二人で桜井リホのライブでも見に行こうよ」
香苗「え、ライブ…?桜井の?」
純一「そうそう、そしてさ……大きな声で入ってやろうよ」
純一「──はやく戻って来いって。僕はお前を何時でも待ってるぞ! ってさ」
香苗「……そんなこといったら桜井、本気にするよ?」
純一「いいんだよ、本気にしてやろうよ」
純一「……僕らをここまで本気にしあってくれたんだ。だったらさ」
香苗「──なるほどね、おかえしにってことか~……本当に純一くんって」
香苗「……ときに意地悪な性格になるよね…っ!」
528 = 523 :
香苗ちゃんおわり
このお話は呼名を間違った所から作られました。
ここでほごうこく
お仕事の時間がはじまりそうなので
ここで終わらせていただきたいと思います
ご支援ご保守本当にありがとう
途中で休みまくってすみませんでした
次は麻耶ちゃんと紗江ちゃん書きたいので
次も来ます ではではノシノシ
529 = 526 :
素晴らしい
530 :
おつおつ
楽しみに待っとくわ
531 :
おつおつ
よかったよ
532 :
乙
できれば絢辻さんも書いてほしいな
533 = 468 :
長時間乙
いつか来る麻耶ちゃん編の時まで全裸待機だ
536 :
ええわ…昨日から追ってて良かったわ…
537 :
とってもいい感じなんだけど猛烈に死にたくなるのはなんで?
542 :
裏表がない素敵な人はまだか
544 :
乙だけど絢辻さんは?
546 :
米さんアマガミ好きだったのか
547 = 538 :
ほ
549 :
乙
良かった、麻耶ちゃん楽しみだ
550 :
ほ
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