元スレ魔王「僕と契約して僕になってよ!」
SS覧 / PC版 /みんなの評価 : ☆
101 = 1 :
側近「魔王様!」
魔王「ふむ、ようやっとか。状況を」
側近「え、あ、はい。まだ和平を結んでいない国より、暗殺者が七名こちらに」
側近「間も無く城内に侵入されるかと思われます」
魔王「兵を引け。我と勇者で迎撃しよう。王の間まで通してやれ」
側近「かしこまりました」
勇者「まあ、予想はしてはいたけどな」
魔王「当然の事態だな」
102 :
ここで反魔王派魔族によるクーデター④
103 = 1 :
勇者「雷撃魔法・強!」
暗殺者A「対魔障壁魔法・強!」カキィン
魔王「……閃光魔法・凶」
暗殺者B「対魔障壁魔法・強!」カキィン
勇者「こいつら……」
魔王「うむ……お前と同じく勇者の血筋だな」
魔王「単純にお前より魔法が強く、退魔の力で我よりも強いといったところか」
勇者「……接近戦つっても二対八か」
魔王「やるしかなかろう!」
104 = 1 :
勇者「……」
勇者「閃光魔法・凶」ボソリ
魔王「……」
勇者「……」
魔王「助けられた事には礼を言う」
勇者「どういたしまして」
魔王「……何故、我々魔族側がのみ詠唱できる凶を?」
勇者「い、いや、見よう見まねでと思ったら、本当に成功しちまって俺でもびっくりなんだ」
暗殺者達「」
105 = 1 :
勇者「つーかこれどうするんだよ……」
魔王「何処の国の刺客は分かっておる。送り返してやろう」
勇者「結構惨い事するんだな」
魔王「今は和平を最優先にしたいのだよ。これで少しは大人しくなるであろう」
勇者「和平なのに容赦ねーなぁ」
魔王「全ての国との和平が結ぶ事ができれば、後でどうとでもなるからな」
勇者「悪い意味に聞こえるな」
魔王「掌握などする気はないのだがなぁ」
106 = 1 :
……
…………
勇者「で、一応表向き平和になっちまったな」
魔王「待て。勇者が望んだのに、その反応はなんだ」
勇者「いや、意外とこじれてどうにかなんないかなぁとか思っていたからさ」
魔王「結局は共存させたくなかったと?」
勇者「いや、連中も少しは痛い目みてほしかった」
魔王「お前なぁ……」
108 = 46 :
④
安価打ったってことは最低限文章、下手すれば構成も即興か
109 = 1 :
勇者「結局、例の話も何も分からないしなぁ」
魔王「国王連中も何も話す気がない様子であるからな」
勇者「うーん……」
魔王「それはそうと、これからどうするのだ?」
勇者「雇って」
魔王「良かろう」
勇者「え、マジでいいの?!」
110 = 1 :
魔王「しばらくは人間側の反旗に備えるに越した事はないからな」
魔王「我の専属騎士で良いか?」
勇者「やべえ超待遇いいんじゃね、それ」
魔王「月20万Goldと補給品だ」
勇者「ぶふっ!! そりゃあもう即決だ! なるなる、超なる!」
魔王「……何か懐かしいな」
勇者「そういやあこんなやりとりしたな」
111 = 1 :
騎士「暇ー」
魔王「なんだ? 忙しい方が良いか?」
騎士「いやそういう訳じゃあねーけどさ」
魔王「先月、山賊ごと山を吹き飛ばしたのだ。しばらくは大人しくしておれ」
騎士「魔王級の魔法って加減が難しいんだよ」
側近「それにしても……本当に魔力まで魔王様に似てきましたね」
騎士「本当に謎過ぎる」
その後
勇者は魔王の専属の騎士として、その力を如何なく発揮した。
時にはその膨大な力が暴走し、惨事を引き起こす事もあったようだが、
勇者という枷も外れ、末永く幸せに暮らしたと言われる。
魔王専属 勇者☆Knight End
112 = 107 :
えっ
113 = 1 :
>>1-59
魔王「勇者はどうしたいのだ?」
勇者「いや……実際のところどうしたいんだろうなぁ」
魔王「我にはまだどんな終わりを目指すべきか、着地地点を何処に置くべきか、その判断に悩んでいる」
魔王「勇者は……どうしたいと考える?」
>>115
1.復讐したい
2.のんびりしたい
3.力が欲しい
4.分かんね
114 = 102 :
乙ー。
で、ピンクのしおりになるコマンドはどこですか?
116 = 102 :
5.魔王を始末する
117 = 1 :
勇者「……それなら、うーん」
魔王「いきなり決めろと言われても、難しいだろう」
魔王「我とて考え続けて未だに出ぬ答えだ……早急にh」
勇者「復讐だ」
魔王「……なに?」
勇者「国王共に復讐をしたい。流石にここまでされて黙っちゃあいられない」
魔王「いいのか……?」
勇者「本当はさ、薄々気付いていたんだ。でもそれを認めたくなくって、直向に応える事でその気持ちを振り払っていたんだ」
勇者「子供の時の襲撃が……仕組まれていた事を」
118 = 1 :
勇者「とは言え、俺じゃ暗殺者どもすら相手にできやしねえし」
魔王「その気であればできるようになって貰わねば困るな」
勇者「おぉ、スパルタが始まるのかねぇ」
魔王「多少はな。しかし、それ以外にも重要な事がある」
魔王「勇者の中に眠る初代勇者の血を覚醒させる事だ」
勇者「そんな事ができるのか?」
魔王「初代勇者と手を組んだ魔王は、彼の武具……伝説の装備を様々な塔やダンジョンに隠した」
魔王「そこには必然的に、勇者の力を継ぐ者でなければ通れぬ仕掛けもあるという……」
勇者「力技で覚醒させろってか」
魔王「そんなところだ」
120 = 1 :
魔王「もっともそれもまだ先の話だ」
魔王「まずは食事だな。流動食の方が良いか?」
勇者「いや、腹が減っているからがっつり食えるもののがいいな」
魔王「分かった作らせておこう。食事が済んだら準備運動をしておけ」
勇者「……あーマジスパルタ?」
魔王「絞れるだけ絞ってや……いや、その胸元は既に絞れるものも無さそうだな……」
勇者「ぶっころ」
121 = 1 :
勇者「……」ゴクリ
魔王「どうしたのだ? 食わぬの……もしや人間にとっては馴染みの無い肉であったか」
勇者「いやバイソンは……牛肉なんて、本当に食っていいのか?」
魔王「確かに手強い相手ではあるが、獲るのにそこまで難易度がある訳でもないしな」
勇者「くぅぅぅ、いっただきぃまぁぁぁす!!」
勇者「うめぇ! うめぇぇ! なんだこのソース! 超合うぞぉぉ!!」ハフッハフッ
魔王「ふむ、人間側に無いのだろうか? 醤油と呼ばれるものだぞ」
勇者「ううぅぅ、こんな美味い物食ったの……うぅぅぅぅううぅ」ボロッボロッ
魔王「泣くほどっ?!」
122 = 1 :
勇者「……」ボロッボロ
魔王「今日はこの辺りとするか」
魔王「普段よりも気迫があったがどうかしたか?」
勇者「強くなんねー事には何も始まらないからな」
魔王「……てっきり、先の胸の話の怒りかとも思ったが、勇者は何故そうなのか?」
魔王「あの時まで女性だとは全く気付かなかったぞ」
勇者「うっせ。そんなもんとっくに捨ててるわ」
123 = 1 :
勇者「うめぇ……超うめぇ……お前いつもこんなもん食っているのか」
魔王「逆に普段何を食しておるのだ……?」
勇者「野生の動物とか粘土みたいな携帯食料とか」
魔王「この程度で良ければいくらだって食して良いのだぞ」
勇者「くそっ飯で懐柔されたんじゃないからなっ」ハフッハフッ
魔王「説得力がないのう……」
124 = 1 :
勇者「うおおぉぉぉぉ!」ザン
魔王「ぐ、灼熱魔法・凶!」ゴォ
勇者「氷結魔法・強!!」カッ
勇者「あ、ちぃぃぃぃ! 回復魔法・強!」パァ
魔王(一瞬だが押された? なるほど……これが勇者の血かっ!)
魔王「はっ! せい!」
勇者「ぐ! く、うわっ!」ギン ギィン
魔王「勝負有り、だな」シャキン
勇者「うぐぐぐぐ」
126 = 1 :
魔王「とは言え、凄まじい勢いでの上達っぷりだな」
勇者「あーそうか?」
魔王「あの時は一戦一戦の間が長かったし、普通に潰すだけであったからな」
魔王「こうして手合わせをしていると、驚かずにはいられんよ」
勇者「そりゃどーも」
魔王「今度、暗殺者の襲撃があったら出撃してみるか?」
勇者「……腕試しか、いいぜやってやんよ」
127 = 1 :
勇者「ぐ、はあ……はあ……」ドクドク
魔王「ほれ、魔力回復薬だ」
勇者「すまねえ……回復魔法・強」パァ
魔王「にしてもここまでか」
暗殺者A「」
暗殺者B「」
暗殺者C「」
暗殺者Dだった肉塊
128 :
よろしければエロパートが読みたいでごんす
129 = 1 :
魔王「頃合い、か……」
勇者「なにそれ怖い」
勇者「って、あれか。ダンジョン攻略か」
魔王「それだけの力があれば、基本問題は無いだろう」
魔王「後は血筋に眠る力が解放できるか否かといったところだ」
勇者「流石に少し緊張してきたな」
魔王「ちなみに頭も使うからな」
勇者「えっ」
130 = 1 :
勇者「えっなにこのパズル」
勇者「……」
魔王『仕掛けを作ったのは元祖勇者だから、まあ……人並みには解けるものではないだろうか?』
勇者「……」
勇者「やっべぇ……わっかんねぇ」
131 = 1 :
勇者(ま、不味い、まさか初っ端から躓くなんて……)
勇者(考えろー考えろー……)
勇者(……)
勇者「鳳凰十文字! 大切斬!!」ザザン
勇者「……」ゴゴゴ
勇者「よし、ここの扉は斬れるっ!」
132 = 1 :
勇者「最上階まで着ちまったな……」
勇者「流石に必殺技を連発するのはきっついな」
甲冑「……」ギギ
勇者「へっ、やっぱそうなるかい」
勇者「来いよ……こっちは頭脳戦ばっかで飽き飽きしていたところだったんだぜ?」
133 = 1 :
鉄屑「」
勇者「やべっやり過ぎたか?」ガチャン
勇者「奥の扉か? って事は鍵が開いてお宝とご対面か」ギィ
勇者「盾、か……」
勇者「随分と綺麗だな。本当に使っていたのか?」ジャキン
勇者「……この湧き上がる力は本物、か」
勇者「他は剣と鎧と兜あたりか?」
134 :
全てのパートをこなすと真の物語への道が開くんですね
135 = 1 :
勇者「ぐ、この洞窟は戦闘ばっかだなぁおい」キン キキン
甲冑A「……」ヒュン
甲冑B「……」ギィン
甲冑C「……」ガシャン
勇者「ちぃぃ……爆破魔法・強!!」カッ
勇者「ふう……ふう……」
勇者「やべぇ……しんどい」
136 = 1 :
勇者「はふぅ……」ゴロゴロ
魔王「む? もう戻ってきたのか?」
勇者「盾ゲットー」グデーン
魔王「ほほう流石だな」
勇者「もう一箇所行ってきた」ノビー
魔王「して、そちらは?」
勇者「同日には無理だな。魔力切れで死んだ」ダラーン
魔王「昨日の今日で集めなければならんわけでも無いし、落ち着いて進めばよかろう」
魔王「待て、まさか人間側で復活したのか?!」
勇者「精霊様のご加護ってよく分かんねーだよな。事前にこっちの教会で礼拝しといたら、こっちで蘇生されたぞ」
137 = 1 :
勇者「ふう……ふう……これでこの洞窟は終わりか」
勇者「さあて、ここは一体……これは剣か」
勇者「やべぇ……すげぇ攻撃力高いぞこいつ」
勇者「ちょっとしたチート装備だなぁおい。いいのかよこれ」
勇者「城に戻って試し斬りしてみてぇな」
側近「演習場は修復の為、しばらく使えないとの事です」
魔王「何があった」
138 = 1 :
勇者「何だ……? この甲冑は……」
勇者「それにこいつ……普通じゃない! 攻撃が効いてない!」キィィン
甲冑「……」ガシャン
勇者「まあ普通に考えて、対物耐性だよな」ギィン
勇者「破壊魔法・強!!」カッ
甲冑「……」カキィン
勇者「え、何そのチート」
139 = 1 :
勇者「落石魔法・強!」ゴゴッ
甲冑「……」カキィン
勇者「灼熱魔法・強!」ゴォッ
甲冑「……」カキィン
勇者「……はあ、はあ」
勇者「こいつ、攻撃はしてこないのか」
勇者「つーよりも、この謎障壁をぶっ壊す威力の魔法をぶつけろって事か?」
勇者「くそ……魔力の高さがここの課題か……」
勇者「……ふう」スゥ
勇者「……」
勇者「爆破魔法・強!!!」
甲冑「……」カキィン
140 = 1 :
勇者「うおおぉぉぉぉ空気読めよおおぉぉぉ!!」
勇者「そこは成功するところだろぉぉぉがぁぁぁぁぁ!!」
甲冑「……」
勇者「ぜえ、ぜえ……」
勇者「くそ、マジでこの上の威力を出せって事かよ」
勇者「やべぇ……できねえ気がしてきた」
141 = 1 :
……一時間後
勇者「……ぐ……ぐぐ」ブチブチ
勇者「があああぁぁぁぁぁぁぁ!!」
甲冑「……」
勇者「ふざっ! けん! なっ!!」
勇者「あああぁぁぁぁぁぁ!!!」
勇者「爆破魔法・狂!!」カッッ
側近「兜が封じられている塔の方角に、巨大な爆炎が発生したとの報告が……」
魔王「おや……もしや勇者め、我を越えたか?」
142 = 1 :
勇者「ふあぁ……」ゴロリ
魔王「ここ最近、城で見かけるといつもその様子だな」
勇者「全力でやってるんだからだらける事もあるさー」ダラーン
勇者「つーかお前の間が悪ーい」ゴロン
魔王「して何処まで進んだのだ?」
勇者「剣、盾、兜」
勇者「残りは鎧かねえ」
魔王「もう残り一つか……頑張れ、と言っている間にクリアしていそうだな」
勇者「おうよー」
143 :
紫煙
144 = 1 :
勇者「超威力の伝説の剣」シャキン
勇者「炎、吹雪、魔法を跳ね返す伝説の盾」ガチャン
勇者「魔力を大幅に底上げする伝説の兜」ガチャ
勇者「ふ、ふふふ、ふはははははは!」
勇者「もはや臆するものなど殆ど無い!」
勇者「ここも通れば終わる程度のもの!」
勇者「もう何も怖くない!!」カチッ
斬首罠<デストローイ
145 = 1 :
勇者「……」
魔王「出発したと思ったが……何を部屋の隅で体育座りしておるのだ?」
勇者「……自分の本当の弱さと向き合えますか?」
魔王「何があった?」
勇者「……浮かれてて即死トラップに突っ込んだ」
魔王「そうか……」
勇者「あたしって、ほんとバカ」
146 = 1 :
魔王「ふぅむ……」
側近「どうかなさいましたか?」
魔王「少し勇者が落ち込み気味でな」
側近「えぇ? あの方が落ち込むだなんて想像できませんね」
魔王「何か元気付けてやれんものかな」
側近「そうですね……少し高級な食材で料理をすればよろしいのでは?」
魔王「あー……それはそれで哀れむものだな」
側近「面白そうだから元に戻る前に見てこよう」
魔王「これ、止めぬか」
147 = 1 :
魔王「勇者よ、夕餉の支度が出来ておるぞ。気が向いたら来るがいい」コンコン
魔王「……これで上手くいくといいのだがなぁ」
勇者「何だよ何だよー、わざわざ完全制覇を祝ってくれるのかー?」
魔王「……」
側近「鎧、しっかり着てらっしゃいますね」
魔王「立ち直った上に攻略してきたのか……」
側近「立ち直り早すぎですね」
148 = 1 :
魔王「さて、久々に手合わせといこうか」
勇者「おお、いいぜ。今日は何だがいい戦いが期待できそうだっ」
魔王「いや、恐らくその武具があろうとなかろうと、我ではもう勝てぬのだろうな」
勇者「いくらなんでも煽てすぎじゃねーか? 元から木は登れるぜ」
魔王「まあなに、一度やってみれば分かるだろう」
勇者「へっへ、煽てられたからって手加減してやらねーからなぁ」
魔王「ぜえ、はあ……降参だ」ボロボロ
勇者「はあ、はあ……マジ?」ボロボロ
149 :
魔王が料理してんのか?
150 = 1 :
勇者「そろそろ行ってみていい頃合いか?」
魔王「むしろ、もうお前一人で世界征服できると思うぞ」
勇者「そんなに?!」
魔王「現状において、対魔の血が無ければ我が最強に属するが」
魔王「それを越えたお前にはそういった弱点がない故」
魔王「根本的にお前を凌ぐ実力者が現れない限り、お前が頂点に立ち続ける事となるだろう」
勇者「おお……じゃあさ、一緒に進撃しy」
側近「ま、魔王様!!」
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