元スレ魔王「僕と契約して僕になってよ!」
SS覧 / PC版 /みんなの評価 : ☆
201 = 1 :
……
勇者「ふあぁ……あー何時だ」
魔王「やっと目覚めたか」
勇者「……」
勇者「その仮面外していいか?」ヒョイ
魔王「我々の話を聞いていたよな?」パシ
勇者「あー……夢じゃねーんだな」
魔王「もう少し良い確かめ方があると思うのだが?」
202 = 1 :
魔王「それで、これからどうするというのだ?」
勇者「……いや、なんかもうどうでもいいかなぁ」
勇者「お前さ、俺がいなかったらどうしようとしてたんだ?」
魔王「魔族側の領土に、攻撃部隊の養成所がある。そこの全部隊をこちらに戻し」
魔王「人間側の暗殺者の部隊を壊滅させ、向こうの戦力を削いでくれようと思っているのだが」
勇者「じゃあそうしちまえよ」
魔王「良いのか?」
勇者「もう俺、こっち側で生活するわ」
魔王「ふぅむ……」
203 = 178 :
なんか真エンドっぽいやたー
204 = 1 :
……
側近「人間側の全ての国より和平条約が揃いました」
魔王「うむ……結局は力、なのか」
側近「これも一つの結果かと」
魔王「うむ……して」
勇者「おおええぇぇぇぇ」エレエレー
魔王「勇者はどうしたというのだ……?」
勇者「最近、めっちゃ吐き気が……なんだよこれ、こんなん初めてだぞ」
側近「ここで普通に生活しているだけですよね」
205 = 1 :
勇者「あーまた酢の物食いてぇ……晩飯に加えといて」
魔王「また……?」
側近「なにやら、最近酢の物をよく召し上がっているようで」
魔王「……」
勇者「なんなんかなぁこれ……」
魔王「……」
側近「一度、医者に見てもらっては? 城にもいますよ?」
魔王「……」
206 = 38 :
あらあら
207 = 1 :
……
勇者「……」
側近「……」
魔王「……」
側近「ご、御懐妊おめでとうございます……」
勇者「マジ、かよ……」
魔王「ぬおぉぉぉ……」
208 :
うふふ
210 = 1 :
魔王「……すまぬ」
勇者「別に構わねーよ」
勇者「言っただろお前ならいいって」
魔王「……そ、そうか」
側近「魔王様が照れてるキモい」
勇者「そうね……流石に気持ち悪い」
魔王「?!」
側近「?!」
211 = 1 :
勇者「一応、王女になる訳だし前線に出る事もないだろうからね」
勇者「まあ……流石に今までどおりじゃ、この子も可哀相でしょ」サスサス
魔王「う、うむ……」
側近「すごい慣れませんね、こっちが」
勇者「正直、あたしも結構無理してやってる」
側近「お体に障るのでは?」
勇者「生まれた時からあんなんじゃないからね……そのうちあたしも慣れるよ」
212 = 1 :
魔王「まさか……これほど早くに身を固める時が来るとは」
王女「ごめんね。それともう一つごめんね」
王女「あたし、魔王よりもずっと早くに死んじゃうから」
魔王「……それは止むを得ない事だろう。だからこそ、今の時間を大切にするのだ。終わり無き日々も無いのだからな」
その後
平和な日々は続き魔王と王女、そして王妃は幸せに暮らしたとされる。
しかし、実際には幾度か王女と王妃への暗殺が企てられ、その度に魔王は頭を抱えていたという。
何よりの悩みの種であったのは、王妃自身でもその不粋者を蹴散らす事があり、
勇者であった時以上の力であると多くの者を恐れさせると共に、
自ら最前線で剣を振るうようなってしまった事である。
マッドプリンセス End
214 = 208 :
母は強しってお前他のルートの努力なんだったんだwwwwwwwww
215 = 128 :
おまでとうございます
216 = 1 :
あと二つだしBadEndから逝こうか
217 = 1 :
>>1-60
勇者「どうするにせよ力が欲しい」
魔王「ならばくれてやる」
勇者「スパルタ?」
魔王「素直に力が欲しいと言われてしまったら、至極当然であろう?」
魔王「それも死ぬほどのスパルタだぞ」
勇者「あ、やっぱり止めておこうかな……」
魔王「我々、魔王として君臨するものが行うものだ」
側近「魔王様……流石にそれは勇者さんが死にます」
魔王「恐らく精霊の加護とやらの範囲内であろうから問題なかろうて」
勇者「どうでもいいが死ぬの確定なのか」
218 = 1 :
魔王「ここだ……」
勇者「禍々しい洞窟だな……」
魔王「当然だ。だが、この試練に耐え抜けた先には、人智を超越した力が手に入るだろう」
勇者「しかもこの扉、開かなくね?」
魔王「ちゃんと開くぞ。中からは開かんがな」
勇者「あーリタイヤ無し、か……」
魔王「ほれ行って来い。時期魔王と目された者ですら命を落とす過酷な試練の始まりだ」
勇者「はっ? そこまで、ちょ、マジ待、あ、こら閉め~~~~~」ドンドンドン
側近「よ、よろしかったのですか?」
魔王「どうせ死に戻ってくるであろう」
219 = 1 :
……
魔王「一ヶ月経った……」
側近「戻ってきませんね……」
魔王「……駄目かもしれんな」
側近「はい?」
魔王「あの内部は瘴気で満たされておる。生きていたとしても発狂し、死ぬ事もできずに彷徨って」
魔王「死んでいるとしたら……加護の範囲外だったのか……」
側近「……。っ!」
側近「ま、魔王様! 暗殺者が多数、こちらに!」
220 = 128 :
全ルート中史上最強の勇者が登場するんですね
221 = 1 :
魔王「……どんな者達だ?」
側近「熟練の者の……そんな、全員対魔の血を……?」
魔王「ふむ……この時がきたか」
側近「魔王様……」
魔王「全戦力を投入するぞ。我も出る……ここが正念場だ……」
魔王「……せめて、もう一度勇者と話をしたかったのだがなぁ」
魔王「……いくぞ」カタ
側近「か、仮面を……」
魔王「出し惜しみできない状況だ……全力で叩き潰させてもらおうか」
222 = 1 :
暗殺者A「はあ……はあ……」
暗殺者C「たったの……四人か……」
暗殺者D「早くそれを仕舞え……」
暗殺者B「よし……何時でもいけるぞ」
「なんだー? 魔王のやつ死んじまった?」
暗殺者A「っ!」
勇者「おーお前らがか? 結構やるじゃん」
223 = 1 :
勇者「ったくよぉ……。あんな所に閉じ込めたお礼くらいしてやろうと思ったのによぉ」
暗殺者D「……本当にあの勇者なのか?」
暗殺者C「この禍々しい雰囲気は……」
勇者「まあいいっかぁ……どーせこの後の事なんて、あたしにはカンケーないしねぇ」
暗殺者A「……あたし?」
勇者「そ、あたし。もー辞めたんだーそーゆーの」
勇者「だってさ。勇者としてのあたしはさ……」
勇者「あの時、あんたらに殺されたじゃん?」
224 = 1 :
勇者「だから辞ーめ。勇者じゃない、一般ピーポーとしてあたしは生きる事にしたの」
勇者「ま、全然一般じゃあないけどねぇ」ケラケラ
暗殺者B「様子があまりにも変だ……」
暗殺者C「お前は先に行け……我々の目的は魔石を持ち帰る事だ」
暗殺者A「くそ……なんだってこんな事に……」
暗殺者D「……! 勇者が消え……!」
勇者「ふ、ふふふ」
暗殺者B「……っこふ」ガクガク
225 = 1 :
勇者「折角の的なんだから逃げちゃ困るんだよねぇ」
勇者「あ、この魔石は頂いておくね。バイバーイ」
暗殺者B「」ドサ
勇者「こんなものがあるからいけないんだよねーあーんっ」ゴクン
暗殺者A「なっ……」
暗殺者C「非常事態だ……引くぞ」
勇者「んーこれで何時でも一緒だね……魔王」サスサス
勇者「……あれ、三人ともいなくなっちゃったか」
勇者「爆破魔法」カッ
226 = 1 :
「や、奴が来ました!!」
「何としてでもここで……」カッ
「隣国で凄まじい光が!」
「逃げろ! もうじき奴がここに来るぞ!」
「何だ? 急に気温が……うわ、うわあぁっ」
「どうにか、どうにかあの化け物を倒せないのか?!」
「もう無駄だ……生まれたのだ……最悪最凶の魔王が……」
227 = 1 :
勇者「あー……すっきりしたなぁ」
勇者「何処を見てもこの荒れ果ての大地に紅い空……」
勇者「ああ……清清しいなぁ」
勇者「もうだーれもいないよ……嫌な事も嫌な人も」
勇者「ふ、ふふ、ふふふふ、あははははははは」
勇者「あーはっはっはっは! あーはっはっはっはっはっはっ!!」
……
…………
228 = 128 :
さるよけ
229 = 1 :
………………
「こちらSA3、惑星SRX244に降下する」
「何て荒廃した……やはり、まともに生命体はいなさそうだな」
「発見されてから60年……依然、時が止まったままの惑星、か。一体何が起こったというのだ」
「あ、あれは、人か? 馬鹿な! こんな環境下で?!」
「女性の姿をした生命体を確認! これより接触をはか……何だ手を振って」
「この光は?! う、うあぁぁ!」ザザ ザーーーーー
災厄の魔王End
230 = 102 :
しえん
231 = 1 :
>>1-60
勇者「何かもーどーでもいっか」
魔王「む?」
勇者「そこら辺はお前に任せちまって、俺はのんびり暮らしたいな」
魔王「良いのか?」
勇者「もうさ……勇者ってのに疲れちまったんだ」
魔王「ふむ……そうか、では何に転職するのだ?」
勇者「とりあえず、魔族側を旅してみたいから何だって構わねーよ」
魔王「では無職だな」
勇者「何か凄い嫌だな」
232 = 1 :
勇者「さーて、これから何処に行こうかなっと」
勇者(とりあえず山を越えないとか。案外面倒だな)
勇者「そういえば……こっちって魔物は」
山賊A「ヒャッハーーー!」
山賊B「ここを通りたければっ!」
山賊C「有り金全部置いていきなーー!!」
233 :
ヒャッハーーー
234 = 1 :
山賊A「バイ、ずびばぜんでじだ」
山賊B「もうじまぜん」
山賊C「ぢゅうぜいをぢがいまず」
勇者「何だよ。魔族側は賊がいるのかよ」
山賊A「……? 人間の方ですか?」
勇者「そうだよ」
山賊B「……っえ、じゃあまさか勇者、様で」
山賊C「あばばばば、とてつもない方に喧嘩を」
235 :
どんどん適当になってるな
236 = 1 :
勇者「とりあえずお前ら俺の下僕な」
山賊A「ははははい、何なりとぉ」
山賊B「それにしても、勇者様が何故こちらに……?」
勇者「あー……まあそういうの辞めたんだよ」
山賊C「そうなのですか?」
勇者「で、こっちを旅してーな、と思ってな」
山賊A「は、はあ……」
237 = 1 :
勇者「ここってどうやって金稼ぐんだ?」
山賊B「そりゃあ……仕事に就いてとか」
勇者「いや旅人だよ。お前らも山賊させねーからな?」
山賊C「えぇぇ……そうなりますと、そうですねぇ」
山賊A「小遣い稼ぎ程度ですが、薬草とか詰んでいくとか」
山賊B「後は街で出されているクエストをこなすぐらいっすかねぇ」
勇者「何じゃそりゃ」
山賊C「個人や団体が不特定に対し仕事を依頼するんですよ」
山賊A「酒場とかによく張り出されてますね」
238 = 1 :
勇者「例えば、ここの直近の町の警備連中から、山賊討伐の依頼とかか」
山賊B「……え、俺ら売られるんっすか?」
勇者「例えの話だ。地理とかがさっぱりだから、同行者が必要なんだよ」
勇者「で、達成して初めて報酬が得られると」
山賊A「そうなんですが、これも殆どがパシリだったりで、良い儲け話ではありませんねぇ」
山賊C「ある程度有名人だったりすると、信頼や実力が伴う依頼が受けられるそうですけども」
勇者「おいおい、勝手にそういう依頼が見えるようになる、とか訳の分からん話じゃないだろうな」
山賊B「もっと現実的っすね。顔が知られていると酒場の主人に、特別な依頼が掲示されている別室に招かれるんだそうっす」
勇者「それはそれで夢がねーな……」
239 = 1 :
勇者「で、最寄の町までどのくらいだ?」
山賊A「今からですと明日の夜に到着するぐらいですかね」
勇者「魔物とか出んの?」
山賊B「状況は人間側と変わらないっす」
勇者「面倒くせーな。ちゃっちゃと行くぞ」
山賊C「町とか何年ぶりでしょうね……」
240 = 102 :
百合エピソードは!仮面設定は!「お前実は女だったのか」フラグはこれまでなのか!
241 = 1 :
勇者「雷撃魔法・強!」
山賊A「すげー……」
山賊C「強が撃てる人、初めて見ました……」
勇者「まあ、人間側でも強はそう多くねーな」
勇者(魔法の熟練度はこっちも同じくれーか)
山賊B「この調子だと明日の昼前に着けそうっすね」
242 = 1 :
勇者「ほー結構栄えてんじゃねーか」
山賊A「そりゃあ、魔王城最寄の町ですし」
山賊C「城行きの物資の搬入ルートである以上、自然と栄えますからね」
勇者「お前ら……まさか」
山賊B「いやいやいや! そんな物資狙ったら、一発で首が飛んでくっすよ!」
勇者「場所の割にはみみっちく稼いでいたのか」
山賊A「命は惜しいもんで」
243 = 1 :
勇者「っぷはぁーー!」
山賊C「何て良い飲みっぷり」
勇者「まーなー。旅していると色々とあるからなぁ」
山賊B「一通りのクエストを取ってきたっす」
勇者「ほー……何だよ。違う町への物資の輸送とか、アイテム持って来いとかばっかだな」
山賊A「ですから基本パシリなんですって」
勇者「この報酬の補給品とかって何だよ」
山賊C「回復薬だったり、巻物や杖ですね」
勇者「巻物? 杖? なんだよそりゃあ」
山賊A「え”っ?!」
244 = 1 :
山賊B「……つかぬ事お伺い致しますが、ご存知無いのでしょうか?」
勇者「少なくとも人間側には巻物や杖で有力な物はねーな」
山賊A「こちらでは常識なので意外な話ですね」
山賊C「巻物は読むとその巻物に込められた魔法が放たれます」
山賊C「杖は振れば込められた魔法を、自分や隣接する相手等に放てます」
山賊C「巻物は一回限りで、杖は数回使えますね。使えなくなったらただの杖ですが」
勇者「そんな便利グッズがあんのかよ。羨ましいなぁおい」
245 = 1 :
勇者「お、これなんか面白そうだな」
山賊A「えーと、模擬試合? あーこいつは止めた方がいいですよ」
山賊B「挑戦者叩き潰して楽しんでる奴っすよね」
勇者「結構額もいいな」
山賊C「それなものでして、事情を知らない犠牲が後を絶たないようでして」
勇者「お前ら町に来るの数年ぶりの癖に詳しいな」
山賊A「そりゃあ……」
勇者「……? え、まさか数年前から?!」
山賊B「そいつ、この町の頭なんっすよ」
247 = 1 :
勇者「つーわけで、一戦頼まぁ」
依頼者「これはこれは随分と若い方が。ですが手加減はできませんよぉ?」
勇者「構わねーよ。ルールは白線範囲内で戦闘。魔法有り、回復薬、杖等の使用は不可でいいんだな?」
依頼者「ええ、ええ。その通りです」
依頼者「それでは……参りますよ?」
勇者「おうよ」
山賊A「うわちゃーマジかよー……」
山賊B「大丈夫っすかねぇ……」
山賊C「まあ大丈夫でしょう」
山賊A「なにその自信」
山賊C「いえね、魔王様と戦っていた方ですから、それなりの実力はあるはずですよ」
248 = 1 :
依頼者「せいやぁ!」
勇者「よっ」ギィィン
依頼者「今のが捌かれるとは……はぁ! せいっ!」
勇者「ほっ、とうっ」ギィンギィン
勇者「足元が以下略」ゲシ
依頼者「なっ」
山賊A「軽く蹴り入れちゃった」
山賊B「すげーっす! 勇者様かっくぅいぃぃぃ!!」
山賊C「こうなると、あれは魔法を撃つでしょうが……勇者様相手ではねぇ」
249 = 1 :
依頼者「ふっふふ……仕方有りませんね」
依頼者「剣では負けですが……私の全力の魔法はどうでしょうかねぇ」
依頼者「行きますよ……爆破魔法・中!!」カッ
勇者「爆破魔法・中」カッ
山賊A「……これは」
山賊B「……何て」
山賊C「……恐ろしい」
250 = 1 :
依頼者「」
勇者「やべぇ……同じ中なのに完全に押し切っちまったよ」ポリポリ
勇者「回復魔法・中」パア
依頼者「っは! わ、私は……」
勇者「まぁ見ての通りだわな」
依頼者「っぐ、このような事など、認め……」
勇者「次、強で行くなー。爆破魔……」
依頼者「こちらが報酬でございます」
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