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    元スレ魔王「僕と契約して僕になってよ!」

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    251 = 1 :

    勇者「しばらくは気にせずにやっていけるな」

    山賊A「本当にしばらく遊んで暮らせる金ですね」

    山賊B「勇者様マジパネェっす」

    山賊C「して、次はどちらに向かいましょうか?」

    勇者「そうだな……お前らから見て、これより良い装備が手に入る町ってあんのか?」

    山賊A「それ以上ですか」

    山賊C「……うぅむ」

    勇者「お、何だ? これそんなに上位の装備か?」

    山賊B「……中級過ぎて、大きな町だったらそれ以上はいくらでもあるんっすよね」

    勇者「……は?」

    252 = 1 :

    勇者「……」ガチャガチャ

    山賊A「おお……超お似合いですよ」

    勇者「なんだ……この腑に落ちないものは」

    山賊C「いや、私達は弱めの装備でいらっしゃるものだと思っておりましたので」

    勇者「……そりゃあさ。特注じゃねーけどもよ。俺の財産で買える最高の装備なのによ……」

    山賊B「勇者業って結構きっついんすね」

    253 = 1 :

    勇者「なんかこっちの魔物はぬるいのばっかだな」

    山賊A「そうなんですか?」

    勇者「魔法も中とかボンボン撃ってくる連中がいたからなぁ」

    山賊C「こちら側としてはぞっとしない話ですね」

    勇者「お前ら弱すぎじゃね?」

    山賊B「勇者様と比較されても困るっすよ」

    勇者「まーなー。これでも俺は……」

    勇者 ovz ←暗殺者にボロ負けした事を思い出してる

    山賊A「ひ、肘ついて四つん這いになって頭抱えてる」

    山賊C「今の会話の何処に何があったというのだろうか……」

    254 = 1 :

    勇者「おー結構でかい所だな」

    山賊B「ここは城があるっすからね」

    勇者「魔王が全領土を統治している訳じゃないのか?」

    山賊A「そうですね……一応統治者は魔王様ですが、範囲が広いので各地に代表みたいなのがいますね」

    勇者「なるほどなー。人間側は城っつーとそれぞれの国が持っているもんだからなぁ」

    勇者「あ、国って概念が分かんねーか」

    山賊C「概念だけなら知っていますよ。昔はこちらもそうだったようですが、初代魔王様が形式上一つとしてまとめたのですよ」

    勇者「初代ってどんだけ昔だよ……うちのご先祖様より前じゃねーか」

    山賊A(数年の付き合いなのに知らなかったが、Cは意外と高学歴じゃないか?)

    山賊B(やばいっす。自分、国って分かんないっす)

    255 = 1 :

    勇者「図書、館?」

    山賊A「人間側にはないんですか?」

    勇者「初めて聞いたな。何の施設だよ」

    山賊C「一言で言えば書物の保管庫ですね。住民に対して貸し出しも行っていますよ」

    勇者「な、マジで?!」

    山賊B「自分らは住民じゃないんで借りれないっすけどね」

    勇者「つっても中で読んだりはしていいんだろ? すっげえなぁ。こーゆーの公開しねーからなぁ国は」

    山賊A「本とかお好きなんですか?」

    勇者「色々と調べたりはするからなぁ。よっしゃ行こうぜ」

    山賊B「……もしかして勇者様も高学歴なんっすかねぇ」

    山賊A「俺ら二人だけ、か……」

    256 = 235 :

    俺も国ってよくわからん

    257 = 1 :

    ……
    山賊B「……っ」ビクン

    山賊A「う……あ?」

    勇者「お、何だお前ら寝てたのか?」

    山賊A「ふあ……失礼、しました」

    山賊B「いやー……俺ら、あんましこういうのには興味がないっす」

    勇者「勿体ねーなぁ」

    山賊A「何かいい本でもありましたか」

    勇者「おうよ。いやー魔族側最高ー。こんなにしっかりとした魔法の研究書物があるたーな」

    山賊C「ついつい議論にも熱が入るというものですね」

    勇者「火炎魔法に新しい切り口が見えそうだぜ……次は爆発魔法のエネルギー……」

    山賊C「いいですね。後、凍結魔法による気圧操作……」

    勇者「じゃあ、火炎魔法の……」

    山賊C「それでしたら雷撃魔法における……」

    山賊A(ついていけねー)

    山賊B(何語っすか? この人達何語っすか?!)

    258 :

    >>256
    おれも民巣見てると日本ってどこの国なんだろうって悩む

    259 :

    支配する人が「こっからここまで俺の領地な!」って言ったら国
    三国志とか戦国時代の国の考えだけど

    260 = 1 :

    勇者「おらぁ景気付けに飲むぞ!」

    山賊A「宿と酒はあれですが、料理は結構豪勢ですね」

    山賊B「大部屋で一番安い所に、普通の酒っすもんね」

    勇者「なにお前ら、酒とか味が分かんのか」

    山賊C「いえ、そういう訳でもないのですが」

    山賊A「こういう時って酒も贅沢したくないですか?」

    勇者「大して味が分かんねーんならよ、料理を豪華にした方が満足感があるだろ」

    勇者「見ろよぉこの肉っ。すっげぇ脂! 超旨そうー!」ハフハフ

    勇者「うっめぇぇぇ!」

    山賊B「すっごい生き生きとしてるっすね」

    山賊A「でも、まあ分からない話でも無いな」

    261 :

    魔王の城が人間界との境に砦として建てられてるから、その近辺にある魔物の町は強いのか弱いのかわからなくなってきた
    そのまま考えれば魔王の身の安全のために兵役云々関係なしにある程度の戦力の集中はさせてるんだろうけど
    町の実力者がこの程度となると、もしかして魔王の統治のおかげで安全になって近隣にある町は弱くなっていったんだろうか
    魔王の城がアリアハンで、今はその近所レーベだっけ?そんな感じの場所なんかな

    262 = 1 :

    盗賊B「そういえば……魔王様に対し、人間が猛攻撃をし始めたって話らしいっすよ」

    勇者「ふーん」

    盗賊A「ふーんって興味が無いんですか?」

    勇者「いや、あの魔王だったら人間の軍隊なんてさらっと蹴散らせるからな」

    勇者「少なくとも、あいつより強い奴は知らん」

    盗賊C「……もしも、その軍隊の中に勇者様と同じくその血筋の者がおりましたら?」

    勇者「あー……どうだろうな。ま、どうにかなるだろ」

    263 = 1 :

    勇者「なあ次の目的地だがよ。ここよりでかいところ行ってみないか?」

    山賊C「自由気ままに移動していたのに、急にどうしたのです?」

    勇者「図書館いいねぇ。もっと大きいところとか見てみてー」

    山賊A「ここからですと……一週間くらいでしょうかね」

    山賊B「ああーあそこっすか……金持ちばっかで嫌なんすよねぇ」

    山賊C「しかし、特権を片手にブドウ畑で酔うような貴族が少ないのも事実ですがね」

    勇者「貴族とかいんのかよ……人間側じゃ何時の時代だよって単語だぞ」

    264 = 1 :

    勇者「おっひょぉぉぉぉ、うっひょおおぉぉぉぉ!」

    山賊C「書物の量質のあまりに、発狂してしまいましたか」

    山賊A「俺ら超浮いてるなぁ」

    山賊B「しょうがないっすよー」

    勇者「やべぇ……俺、もうここで暮らしてぇ」

    勇者「ここって空いてる部屋とかねーのかなぁ」

    山賊C「ここって……図書館自体ですか?!」

    山賊A「流石というべきか……考える事が違いますね」

    265 = 1 :

    勇者「……」ペラ ペラ

    山賊A「凄い勢いだな」

    山賊C「この間もこんな感じでしたよ」

    騎士「そこの方々、少々失礼します」

    勇者「……あん? ……」ジロ

    山賊B(俺ら何もしてないっすよ?)ビク

    山賊A(睨んでる! めっちゃ睨んでる!)

    騎士「あ……いや、そういう用件ではないので、身構えていただかなくても」

    266 = 1 :

    騎士「もしやあなたは……人間側の勇者様、では?」

    勇者「おいおい……俺の顔が割れてるのか?」

    騎士「風の噂で勇者様がこちらで旅をしてらっしゃる、と」

    山賊C「今時旅人というのも珍しいですからね。特に鎧姿とあれば」

    勇者「あー……で、そんな俺に何の用だよ」

    騎士「もしも……可能でしたら少々お頼みしたい事がありまして」

    騎士「ある方の護衛なのですが……よろしければ詳しい話は城の方で」

    267 = 1 :

    勇者「パーティすっけど、姫様の命狙われてるからぼすけて、と」

    騎士「ええ、そんなところです」

    勇者「暗殺方法が分からねーと対処の仕様がねーんだけどな」

    騎士「会場は魔法の詠唱を無力化した空間となっています」

    騎士「飲食物は執事に直接運ばせますので、毒物を混入される恐れはないでしょう」

    騎士「会場は広いので、敷地外からの弓矢での狙撃もありません」

    勇者「会場内での飛び道具か接近して、か」

    騎士「はい、それなので勇者様にはお嬢様のお傍に控えて頂きたいと」

    268 = 1 :

    盗賊A「それだと護衛って目立って暗殺しないんじゃないか?」

    盗賊C「抑止力という意味ではありでしょうね」

    騎士「今回、依頼を受けたと思われる暗殺者はかなりの者です」

    騎士「この先、何度もお嬢様が狙われる状況を作るわけにもいきません」

    盗賊B「じゃあ逆効果じゃないっすか?」

    騎士「ですので、勇者様にはパーティ会場に合わせた服装をして頂きます」

    勇者「うげ、マジかよ」

    269 = 1 :

    盗賊A「勇者様のフォーマルか……見てみたいかも」

    盗賊B「ビシっとしてて格好良さそうっすね」

    騎士「ドレスの様な物が中心となりますが、よろしいでしょうか?」

    盗賊A「えっ」

    盗賊B「えっ」

    盗賊C「えっ」

    勇者「おおっ」

    271 = 259 :

    騎士すげぇ

    272 = 1 :

    騎士「……?? 私の勘違いでしたでしょうか?」

    勇者「いやー間違ってねーぜ。だが驚いたなぁ」

    勇者「初見で見抜く奴は初めてだぜ。あの魔王でさえ、最初は気付いていなかったようだしな」ケラケラ

    盗賊B「え、ええ?! 本当に女性なんっすか?!」

    盗賊C「全く気付かなかった……」

    盗賊A「髪も短いし……確かに中性的な顔立ちではありますけども」

    騎士「共に旅をされているのですよね……?」

    盗賊A「普通に風呂にも入っていたし……そりゃあ目の前で脱いだりする事は無かったけども」

    勇者「くひーっひっひっ! その顔が面白いから、勇者止めてもこれだけは止められねーんだよなぁ!」

    盗賊B「うえぇぇぇ?」

    273 = 1 :

    盗賊C「うーん……。とは言え彼是、一月以上共にしていますが月ものの様子が一切うかがえないのですが」

    勇者「精霊様のご加護だな。そういう不利な部分をどんどん潰していけるんだ」

    勇者「よく否定されるが、俺にしてみれば大歓迎な話なんだがな」ケラケラ

    盗賊A「完全に女性を捨ててますね……」

    盗賊B「普通に格好良いっすもんねぇ……」

    勇者「ガキん頃は普通に女の子やってたんだがなぁ」

    勇者「色々とあって拾ってくれたお国の為、と切った張ったしかできねー奴にまでなったってのに、こんな所で……」

    勇者「……わりぃ。今のはただの愚痴だ。聞き流して忘れろ」

    盗賊A「あ……」

    盗賊B「勇者様……」

    盗賊C「……」

    勇者「……忘れろっつったろうがぁ」ギラ

    盗賊A「試着室はどちらに?」

    盗賊B「わー、早く勇者様のドレス姿見てみたいっすーー」

    盗賊C「確かにこれで髪を伸ばせば分からないやもしれませんね」

    274 = 1 :

    勇者「で、まあ着てみたわけだが……かつらつけてっと」ファサァ

    盗賊A「……ぉぉ」

    盗賊B「すっげ……」

    盗賊C「こうしてみると凄い美人ですね」

    勇者「そうかぁ? 身体は鍛えているから違和感バリバリになっかと思ってたんだがよぉ」

    騎士「隆々と言うよりは、引き締まる形で筋肉が付いているお陰、といった所でしょうか」

    盗賊B「細マッチョってやつっすね」

    275 = 1 :

    盗賊C「ですが、触れたら一発でアウトですね」サワサワ

    勇者「二の腕プニってるとか、もう何年前の話だよってレベルだからなぁ。ほれ、腹触ってみろ」

    盗賊A「え? し、失礼しま……うわっめっちゃ割れてる?!」

    騎士「露出が少ないタイプのドレスが最適みたいですね」

    勇者「だなぁ」

    盗賊B「っていうか結構胸あるっすね……普段どうしてたんっすか?」

    勇者「さらしで全力巻きだな。だってのに、少しは大きくなっていくから困ったもんだぜ」

    勇者「そろそろまな板が通らねーわな」

    盗賊C「何故、そのように漢らしく……」

    276 = 1 :

    騎士「パーティは明後日となります。それまでの間は城でお寛ぎ下さい」

    騎士「おっといけない。一度、お嬢様へお会い頂かなくては……」

    盗賊B「俺らどうしたらいいっすかねぇ……」

    勇者「お前らも来い。そんでフォーマル来て会場内巡回してろ」

    盗賊C「そうなりますよね」

    勇者「ついでに姫様の面会もついて来い。身なりを整えりゃ大丈夫だろーが、いざって時にごろつきと勘違いされても困るだろ」

    盗賊A「ある意味、確かにごろつきなんですがねぇ」

    騎士「今更ですが凄い構成ですね……」

    277 = 259 :

    勇者可愛い

    278 = 1 :

    勇者「……という訳でして、この度護衛を務めさせて頂く事となりました勇者と申します」

    盗賊A(誰? あれ誰?)

    「そんな……お顔をお上げ下さい」

    勇者「失礼致します」

    盗賊B(……。ゴシゴシ。……。ゴシゴシゴシ。……?!)

    「あの……言葉等も取り繕わず、ご自由にして下さい」

    「私の様な者の為に尽力をして頂けるというのに、そのように畏まられては申し訳ないばかりで……」

    勇者「そー仰るのでしたら、普段通りでいかせてもらうぜ」

    盗賊C(おや、元に戻りましたか)

    279 = 1 :

    「その……話には聞いていましたが、本当に人間の勇者様なのですか?」

    勇者「まぁ元、だがね」

    「こんなお若い方が……魔王様と」

    勇者「一応ね。精霊様のご加護を受けてましてね。死んでも直前に礼拝した教会で蘇れるんですよ」

    盗賊A「え゛っ! 何ですかそれ初耳!」

    勇者「あーお前らにも言ってなかったわな」

    盗賊C「因みに今そのご加護は……?」

    勇者「こっち来てから死んでないからなぁ。まー多分、蘇生されるとは思うが」

    「その……それは辛い事ではないのですか? 何度もその苦痛に耐えてきたという事なのでは……?」

    勇者「十数回、首刎ねられたり身体を捩じ切られたり魔法で粉々にされると、案外何とかなるもんなんだよなぁ」

    盗賊B「さらっと凄い死因があったっすよ?!」

    280 = 1 :

    勇者「いやー。良識的な姫様で良かったぜ」

    盗賊A「いいんですか? あの目は完全に異性を見る目でしたよ」

    盗賊B「あー……」

    勇者「くっく……当日が愉しみで仕方がねーぜ」

    盗賊C「そういったところは、本当に性格が悪いですよね……」

    盗賊A「口添えすんですか?」

    騎士「とても私の口から伝えられませんよ……」

    281 = 1 :

    盗賊A「で、あれから部屋に篭りっきりでどうしたんですか?」

    勇者「ちょいと魔法の研究をなー」

    盗賊B「ちょ、屋外じゃないっすよ! しかもでっかい城の中っすよ?!」

    勇者「こいつをこうで……こうして……」

    勇者「電流魔法・中!」バリバリ

    盗賊C「?!」

    盗賊C「まさか……ご自身で?」

    勇者「この間の書物の内容からなぁ」

    盗賊A「え、新規の魔法開発って物凄い事じゃ……」

    盗賊C「いえ、電流魔法自体は既に開発されていますが、あまり有用性が無い為全く普及していないのです」

    勇者「あ? こいつの概念自体はもう出来上がってるのか」

    282 = 1 :

    盗賊B「でも一から作るって相当な事っすよねぇ」

    盗賊C「参考文献があったとは言え、この魔法そのものの記述を無い事を考えた場合」

    盗賊C「どのように考えようと偉才と言わざるを得ないでしょうね」

    盗賊A「それにしても……それがお姫様護衛の要になるんですか?」

    勇者「ちょいと、工夫してだな」バリバリバリ

    勇者「おい、B。金属類の装備全て外して、俺の前を通れ」バリバリバリ

    盗賊B「は、はぁ……」ガチャガチャ

    盗賊B「……勇者様の前、通り過ぎたっすけども何も起こらないっすね」

    勇者「そこの盆にフォークとか積んでもっかい通り過ぎろ」バリバリバリ

    盗賊B「?? 何ともないっすね」カチャカチャ

    283 = 102 :

    電マ責め?

    284 = 1 :

    勇者「ラストだ。お前の剣を俺の前に投げろ」バリバリバリ

    盗賊B「了解っす」ポイ

    勇者「……うん? んー」バリバリバリ

    盗賊C「……?」

    勇者「もっかいだ」バリバリバリ

    盗賊B「は、はあ……」ポイ

    勇者「……良し」ジジ バリバリバリバリバリバシン

    盗賊A「剣に電流がっ!」

    盗賊C「一体、何が……」

    盗賊B「あうあー……俺の剣ー……」シュゥー

    285 = 1 :

    勇者「一定以上の質量を持つ金属に対し、攻撃するように設定してみた」

    盗賊C「せっ……えええぇぇ?!」

    盗賊A「そ、そんなに驚く事なのか?」

    盗賊C「あ、当たり前です! このような事をできる人物……そもそも設定だなんて概念そのものが……何て方だ」

    勇者「まあ、ナイフやフォークより一回り大きいくらいの物、が設定になるだろうが」

    盗賊A「暗殺用、ではなく日用品で来られたり、非金属性の物で来られたら……?」

    勇者「その為に俺が傍に控えるんだ。お前らもしっかりと周囲を警戒しろよぉ?」

    286 = 1 :

    当日
    勇者(……どうやら金属類の持込制限は上手く機能していそうだな)

    勇者(これで誤射は無くなったが……問題は暗殺者そのもの)

    勇者(姫様の周囲に集まらせる人数を制限しているから、人込み紛れてって事はさせねーが)

    騎士「……」スッスッ

    勇者(お……客人は姫様に触れてはいけない、てのオッケーになったのか)

    勇者(案外すんなりいきそうだな)

    287 = 1 :

    勇者「ご機嫌麗しゅうお姫様」

    「え……は、はい」

    勇者「あら? 先日お会いしたのに、もうお忘れになられてしまったのですか?」

    「え、ええと」

    「えと……ええと……」

    勇者「ふふ」

    勇者「流石にこのような場では、取り繕わずにいる訳にはいきませんゆえ」

    「……え? ……えっ! ええ?!」

    288 :

    スレタイの意味が未だに謎

    289 = 1 :

    「そんな、ほ、本当に?! ゆ、勇者様っ?」

    勇者「ふふ、そうですよ」

    勇者「私が傍におりますゆえ、ご安心下さい」ニコニコ

    「……」


    盗賊A「ああしてみると、女性だよなぁ」

    盗賊C「それよりもお姫様のあの驚き様……」

    盗賊B「美味いっす! 滅茶苦茶美味いっす!」モシャモシャ

    290 = 1 :


    勇者(盗賊Bは後でシバいておこう)

    「女性、だったのですね」

    勇者「そういうつもりでの格好ではありますが、よく間違われますよ」

    「……」ショボーン

    勇者「さあ、そろそろ始まりますよ。その様に背筋を丸めてはいけません」

    「は、はい……」ショボーン

    291 = 1 :

    「――」ワイワイ

    貴族「――」ガヤガヤ

    勇者(なんつーか、ふつーだな)

    勇者(まあ、それに紛れんのが暗殺者なんだろーが)チラ

    盗賊A(入り口周辺 不審人物 無し)スッスッ

    勇者(ふむ……)

    盗賊B(中央 不審人物 無し)スッスッ

    勇者(いそうだな……)

    盗賊C(周囲警戒している者 2 盗賊B 傍を通過)スッスッスッスッ

    勇者(盗賊B殺す)

    292 = 1 :

    勇者(あの男か……?)

    勇者(お、こっちに来たっ。どう来る?)ワクワク

    勇者(て、おいおい凄い勢いだぞ。自決? 片道切符の暗殺か? 個人的な暗殺ならまだしも……)

    勇者(止められる前に討つ気か?! 先手取らねーと!)バッ

    勇者「申し訳御座いません、それ以上は……」

    紳士「おお、何と御美しい……貴女がこちらの姫君であられますか」スッ

    「えっ」

    勇者「えっ」

    盗賊ABC(あっれええぇぇぇ?)

    293 = 102 :

    姫もわざわざ勇者に頼むくらいだからなんか背景があるんだろうねおっぱいとおっぱいをあわせてしあわせナームー

    294 = 1 :

    (初見で殿方に見えた方に負けた……)サメザメ

    勇者(え、暗殺者違う? いやデコイ、目くらまし? もう一人の不審者何処行った?)

    盗賊C(十一時の方角 立食中)スッスッ

    勇者(あっれえええぇぇえぇぇぇ? 違うの? 馬鹿なの? 死ねよ!)

    紳士「その御美しいお声、もう一度お聞かせ下さい」

    勇者「……ッチ」イラ

    「?!」

    295 = 261 :

    C有能杉わろた

    296 = 208 :

    Cなんで追いはぎしてたんだこいつwwwwwww

    297 = 258 :

    >>296
    できすぎた奴は・・・後はわかるな?

    298 = 1 :

    紳士「し、失礼致しましたー!」バタバタ

    「あ、ああ! せめて誤解を! この方は違い……聞いていない」

    勇者「ごめーん」テヘペロ

    「あうあうあー……」

    勇者「いや、本当に申し訳御座いません」

    「いえ……貴女からして見れば、暗殺者と思しき人物と警戒していた訳ですから」

    「至極当然の苛立ちなのでしょうから……」

    勇者「えーと、その本当に申し訳御座いません。私達では大した事はできませんが、出来うる限りの謝罪をさせて下さい」

    「良いのです……こうして守って頂いておりますので」


    盗賊A(ガラッガラだけど大丈夫かなぁ)

    盗賊B(勇者様、周囲を警戒していないっスよ)

    盗賊C(不味い、一人怪しいのが……ここからでは援護が)

    299 = 1 :

    「……」スッ

    「え、あ……」

    勇者「しまっ……!」


    盗賊A(っげ、あんのイレギュラーの所為で)

    盗賊B(あばばばばばば!)

    盗賊C(くそっ……勇者様、どうにかっ)


    勇者「逃げねーと!」

    「「えっ」」


    盗賊ABC「「「えっ」」」

    300 = 1 :

    「ぎゃああああ!!」バリバリバリィ

    「きゃあああああ!!」

    「なに?! どうして!? 私から電撃がっええええ?!」

    勇者「やれやれ……巻き込まれる所だった」

    盗賊B「ど、どどどうなってるんっすか?!」バタバタ

    盗賊A「あれって電流魔法……?!」バタバタ

    盗賊C「ゆ、勇者様! まさか!」バタバタ

    勇者「姫様の周囲にかけて、接触した相手を迎撃するようにしといた」テヘペロ

    「えっ」


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