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    元スレ魔王「僕と契約して僕になってよ!」

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    101 : 以下、名無しにか - 2011/12/30(金) 19:11:40.89 ID:/qkAZpMg0 (+95,+30,-137)
    側近「魔王様!」

    魔王「ふむ、ようやっとか。状況を」

    側近「え、あ、はい。まだ和平を結んでいない国より、暗殺者が七名こちらに」

    側近「間も無く城内に侵入されるかと思われます」

    魔王「兵を引け。我と勇者で迎撃しよう。王の間まで通してやれ」

    側近「かしこまりました」

    勇者「まあ、予想はしてはいたけどな」

    魔王「当然の事態だな」
    102 : 以下、名無しにか - 2011/12/30(金) 19:12:05.43 ID:neTs3a4O0 (+29,+29,-15)
    ここで反魔王派魔族によるクーデター④
    103 : 以下、名無しにか - 2011/12/30(金) 19:12:29.79 ID:/qkAZpMg0 (+95,+30,-106)
    勇者「雷撃魔法・強!」

    暗殺者A「対魔障壁魔法・強!」カキィン

    魔王「……閃光魔法・凶」

    暗殺者B「対魔障壁魔法・強!」カキィン

    勇者「こいつら……」

    魔王「うむ……お前と同じく勇者の血筋だな」

    魔王「単純にお前より魔法が強く、退魔の力で我よりも強いといったところか」

    勇者「……接近戦つっても二対八か」

    魔王「やるしかなかろう!」
    104 : 以下、名無しにか - 2011/12/30(金) 19:13:33.81 ID:/qkAZpMg0 (+95,+30,-99)
    勇者「……」

    勇者「閃光魔法・凶」ボソリ


    魔王「……」

    勇者「……」

    魔王「助けられた事には礼を言う」

    勇者「どういたしまして」

    魔王「……何故、我々魔族側がのみ詠唱できる凶を?」

    勇者「い、いや、見よう見まねでと思ったら、本当に成功しちまって俺でもびっくりなんだ」

    暗殺者達「」
    105 : 以下、名無しにか - 2011/12/30(金) 19:15:54.16 ID:/qkAZpMg0 (+95,+30,-153)
    勇者「つーかこれどうするんだよ……」

    魔王「何処の国の刺客は分かっておる。送り返してやろう」

    勇者「結構惨い事するんだな」

    魔王「今は和平を最優先にしたいのだよ。これで少しは大人しくなるであろう」

    勇者「和平なのに容赦ねーなぁ」

    魔王「全ての国との和平が結ぶ事ができれば、後でどうとでもなるからな」

    勇者「悪い意味に聞こえるな」

    魔王「掌握などする気はないのだがなぁ」
    106 : 以下、名無しにか - 2011/12/30(金) 19:16:39.35 ID:/qkAZpMg0 (+95,+30,-123)
    ……

    …………
    勇者「で、一応表向き平和になっちまったな」

    魔王「待て。勇者が望んだのに、その反応はなんだ」

    勇者「いや、意外とこじれてどうにかなんないかなぁとか思っていたからさ」

    魔王「結局は共存させたくなかったと?」

    勇者「いや、連中も少しは痛い目みてほしかった」

    魔王「お前なぁ……」
    107 : 以下、名無しにか - 2011/12/30(金) 19:17:01.77 ID:HtALXKFM0 (-22,-10,-1)
    支援
    108 : 以下、名無しにか - 2011/12/30(金) 19:17:25.35 ID:/7nuqRf8O (+27,+29,-8)

    安価打ったってことは最低限文章、下手すれば構成も即興か
    109 : 以下、名無しにか - 2011/12/30(金) 19:17:27.93 ID:/qkAZpMg0 (+95,+30,-87)
    勇者「結局、例の話も何も分からないしなぁ」

    魔王「国王連中も何も話す気がない様子であるからな」

    勇者「うーん……」

    魔王「それはそうと、これからどうするのだ?」

    勇者「雇って」

    魔王「良かろう」

    勇者「え、マジでいいの?!」
    110 : 以下、名無しにか - 2011/12/30(金) 19:18:47.57 ID:/qkAZpMg0 (+95,+30,-92)
    魔王「しばらくは人間側の反旗に備えるに越した事はないからな」

    魔王「我の専属騎士で良いか?」

    勇者「やべえ超待遇いいんじゃね、それ」

    魔王「月20万Goldと補給品だ」

    勇者「ぶふっ!! そりゃあもう即決だ! なるなる、超なる!」

    魔王「……何か懐かしいな」

    勇者「そういやあこんなやりとりしたな」
    111 : 以下、名無しにか - 2011/12/30(金) 19:19:48.41 ID:/qkAZpMg0 (+95,+30,-161)
    騎士「暇ー」

    魔王「なんだ? 忙しい方が良いか?」

    騎士「いやそういう訳じゃあねーけどさ」

    魔王「先月、山賊ごと山を吹き飛ばしたのだ。しばらくは大人しくしておれ」

    騎士「魔王級の魔法って加減が難しいんだよ」

    側近「それにしても……本当に魔力まで魔王様に似てきましたね」

    騎士「本当に謎過ぎる」


    その後
    勇者は魔王の専属の騎士として、その力を如何なく発揮した。
    時にはその膨大な力が暴走し、惨事を引き起こす事もあったようだが、
    勇者という枷も外れ、末永く幸せに暮らしたと言われる。

      魔王専属 勇者☆Knight End
    112 : 以下、名無しにか - 2011/12/30(金) 19:25:32.87 ID:HtALXKFM0 (+15,+27,+0)
    えっ
    113 : 以下、名無しにか - 2011/12/30(金) 19:25:33.44 ID:/qkAZpMg0 (+93,+30,-108)
    >>1-59

    魔王「勇者はどうしたいのだ?」

    勇者「いや……実際のところどうしたいんだろうなぁ」

    魔王「我にはまだどんな終わりを目指すべきか、着地地点を何処に置くべきか、その判断に悩んでいる」

    魔王「勇者は……どうしたいと考える?」

    >>115
    1.復讐したい
    2.のんびりしたい
    3.力が欲しい
    4.分かんね
    114 : 以下、名無しにか - 2011/12/30(金) 19:25:39.81 ID:neTs3a4O0 (+28,+28,-8)
    乙ー。

    で、ピンクのしおりになるコマンドはどこですか?
    115 : 以下、名無しにか - 2011/12/30(金) 19:26:21.12 ID:d0UEST/10 (-24,-17,+0)
    1
    116 : 以下、名無しにか - 2011/12/30(金) 19:27:02.57 ID:neTs3a4O0 (+19,+24,+0)
    5.魔王を始末する
    117 : 以下、名無しにか - 2011/12/30(金) 19:28:13.69 ID:/qkAZpMg0 (+95,+30,-137)
    勇者「……それなら、うーん」

    魔王「いきなり決めろと言われても、難しいだろう」

    魔王「我とて考え続けて未だに出ぬ答えだ……早急にh」

    勇者「復讐だ」

    魔王「……なに?」

    勇者「国王共に復讐をしたい。流石にここまでされて黙っちゃあいられない」

    魔王「いいのか……?」

    勇者「本当はさ、薄々気付いていたんだ。でもそれを認めたくなくって、直向に応える事でその気持ちを振り払っていたんだ」

    勇者「子供の時の襲撃が……仕組まれていた事を」
    118 : 以下、名無しにか - 2011/12/30(金) 19:29:44.09 ID:/qkAZpMg0 (+95,+30,-204)
    勇者「とは言え、俺じゃ暗殺者どもすら相手にできやしねえし」

    魔王「その気であればできるようになって貰わねば困るな」

    勇者「おぉ、スパルタが始まるのかねぇ」

    魔王「多少はな。しかし、それ以外にも重要な事がある」

    魔王「勇者の中に眠る初代勇者の血を覚醒させる事だ」

    勇者「そんな事ができるのか?」

    魔王「初代勇者と手を組んだ魔王は、彼の武具……伝説の装備を様々な塔やダンジョンに隠した」

    魔王「そこには必然的に、勇者の力を継ぐ者でなければ通れぬ仕掛けもあるという……」

    勇者「力技で覚醒させろってか」

    魔王「そんなところだ」
    119 : 以下、名無しにか - 2011/12/30(金) 19:30:13.96 ID:nVVj8wC9O (-29,-17,+0)
    120 : 以下、名無しにか - 2011/12/30(金) 19:30:28.70 ID:/qkAZpMg0 (+95,+30,-101)
    魔王「もっともそれもまだ先の話だ」

    魔王「まずは食事だな。流動食の方が良いか?」

    勇者「いや、腹が減っているからがっつり食えるもののがいいな」

    魔王「分かった作らせておこう。食事が済んだら準備運動をしておけ」

    勇者「……あーマジスパルタ?」

    魔王「絞れるだけ絞ってや……いや、その胸元は既に絞れるものも無さそうだな……」

    勇者「ぶっころ」
    121 : 以下、名無しにか - 2011/12/30(金) 19:31:34.89 ID:/qkAZpMg0 (+95,+30,-161)
    勇者「……」ゴクリ

    魔王「どうしたのだ? 食わぬの……もしや人間にとっては馴染みの無い肉であったか」

    勇者「いやバイソンは……牛肉なんて、本当に食っていいのか?」

    魔王「確かに手強い相手ではあるが、獲るのにそこまで難易度がある訳でもないしな」

    勇者「くぅぅぅ、いっただきぃまぁぁぁす!!」

    勇者「うめぇ! うめぇぇ! なんだこのソース! 超合うぞぉぉ!!」ハフッハフッ

    魔王「ふむ、人間側に無いのだろうか? 醤油と呼ばれるものだぞ」

    勇者「ううぅぅ、こんな美味い物食ったの……うぅぅぅぅううぅ」ボロッボロッ

    魔王「泣くほどっ?!」
    122 : 以下、名無しにか - 2011/12/30(金) 19:32:44.38 ID:/qkAZpMg0 (+95,+30,-103)
    勇者「……」ボロッボロ

    魔王「今日はこの辺りとするか」

    魔王「普段よりも気迫があったがどうかしたか?」

    勇者「強くなんねー事には何も始まらないからな」

    魔王「……てっきり、先の胸の話の怒りかとも思ったが、勇者は何故そうなのか?」

    魔王「あの時まで女性だとは全く気付かなかったぞ」

    勇者「うっせ。そんなもんとっくに捨ててるわ」
    123 : 以下、名無しにか - 2011/12/30(金) 19:33:30.32 ID:/qkAZpMg0 (+95,+30,-86)
    勇者「うめぇ……超うめぇ……お前いつもこんなもん食っているのか」

    魔王「逆に普段何を食しておるのだ……?」

    勇者「野生の動物とか粘土みたいな携帯食料とか」

    魔王「この程度で良ければいくらだって食して良いのだぞ」

    勇者「くそっ飯で懐柔されたんじゃないからなっ」ハフッハフッ

    魔王「説得力がないのう……」
    124 : 以下、名無しにか - 2011/12/30(金) 19:34:33.44 ID:/qkAZpMg0 (+95,+30,-116)
    勇者「うおおぉぉぉぉ!」ザン

    魔王「ぐ、灼熱魔法・凶!」ゴォ

    勇者「氷結魔法・強!!」カッ

    勇者「あ、ちぃぃぃぃ! 回復魔法・強!」パァ

    魔王(一瞬だが押された? なるほど……これが勇者の血かっ!)

    魔王「はっ! せい!」

    勇者「ぐ! く、うわっ!」ギン ギィン

    魔王「勝負有り、だな」シャキン

    勇者「うぐぐぐぐ」
    125 : 以下、名無しにか - 2011/12/30(金) 19:35:16.12 ID:qU39drfB0 (-25,-10,-1)
    支援
    126 : 以下、名無しにか - 2011/12/30(金) 19:35:34.25 ID:/qkAZpMg0 (+95,+30,-89)
    魔王「とは言え、凄まじい勢いでの上達っぷりだな」

    勇者「あーそうか?」

    魔王「あの時は一戦一戦の間が長かったし、普通に潰すだけであったからな」

    魔王「こうして手合わせをしていると、驚かずにはいられんよ」

    勇者「そりゃどーも」

    魔王「今度、暗殺者の襲撃があったら出撃してみるか?」

    勇者「……腕試しか、いいぜやってやんよ」
    127 : 以下、名無しにか - 2011/12/30(金) 19:36:35.31 ID:/qkAZpMg0 (+90,+30,-55)
    勇者「ぐ、はあ……はあ……」ドクドク

    魔王「ほれ、魔力回復薬だ」

    勇者「すまねえ……回復魔法・強」パァ

    魔王「にしてもここまでか」

    暗殺者A「」

    暗殺者B「」

    暗殺者C「」

    暗殺者Dだった肉塊
    128 : 以下、名無しにか - 2011/12/30(金) 19:36:53.03 ID:SHaKeY5q0 (+22,+29,-7)
    よろしければエロパートが読みたいでごんす
    129 : 以下、名無しにか - 2011/12/30(金) 19:37:30.66 ID:/qkAZpMg0 (+95,+30,-107)
    魔王「頃合い、か……」

    勇者「なにそれ怖い」

    勇者「って、あれか。ダンジョン攻略か」

    魔王「それだけの力があれば、基本問題は無いだろう」

    魔王「後は血筋に眠る力が解放できるか否かといったところだ」

    勇者「流石に少し緊張してきたな」

    魔王「ちなみに頭も使うからな」

    勇者「えっ」
    130 : 以下、名無しにか - 2011/12/30(金) 19:38:30.38 ID:/qkAZpMg0 (+90,+30,-44)
    勇者「えっなにこのパズル」

    勇者「……」


    魔王『仕掛けを作ったのは元祖勇者だから、まあ……人並みには解けるものではないだろうか?』


    勇者「……」

    勇者「やっべぇ……わっかんねぇ」
    131 : 以下、名無しにか - 2011/12/30(金) 19:39:30.76 ID:/qkAZpMg0 (+90,+30,-46)
    勇者(ま、不味い、まさか初っ端から躓くなんて……)

    勇者(考えろー考えろー……)

    勇者(……)

    勇者「鳳凰十文字! 大切斬!!」ザザン

    勇者「……」ゴゴゴ

    勇者「よし、ここの扉は斬れるっ!」
    132 : 以下、名無しにか - 2011/12/30(金) 19:41:07.18 ID:/qkAZpMg0 (+95,+30,-50)
    勇者「最上階まで着ちまったな……」

    勇者「流石に必殺技を連発するのはきっついな」

    甲冑「……」ギギ

    勇者「へっ、やっぱそうなるかい」

    勇者「来いよ……こっちは頭脳戦ばっかで飽き飽きしていたところだったんだぜ?」
    133 : 以下、名無しにか - 2011/12/30(金) 19:41:43.54 ID:/qkAZpMg0 (+95,+30,-130)
    鉄屑「」

    勇者「やべっやり過ぎたか?」ガチャン

    勇者「奥の扉か? って事は鍵が開いてお宝とご対面か」ギィ

    勇者「盾、か……」

    勇者「随分と綺麗だな。本当に使っていたのか?」ジャキン

    勇者「……この湧き上がる力は本物、か」

    勇者「他は剣と鎧と兜あたりか?」
    134 : 以下、名無しにか - 2011/12/30(金) 19:42:23.91 ID:FkcIa/M00 (+24,+29,-18)
    全てのパートをこなすと真の物語への道が開くんですね
    135 : 以下、名無しにか - 2011/12/30(金) 19:42:38.26 ID:/qkAZpMg0 (+95,+30,-73)
    勇者「ぐ、この洞窟は戦闘ばっかだなぁおい」キン キキン

    甲冑A「……」ヒュン
    甲冑B「……」ギィン
    甲冑C「……」ガシャン

    勇者「ちぃぃ……爆破魔法・強!!」カッ

    勇者「ふう……ふう……」

    勇者「やべぇ……しんどい」
    136 : 以下、名無しにか - 2011/12/30(金) 19:43:39.90 ID:/qkAZpMg0 (+95,+30,-142)
    勇者「はふぅ……」ゴロゴロ

    魔王「む? もう戻ってきたのか?」

    勇者「盾ゲットー」グデーン

    魔王「ほほう流石だな」

    勇者「もう一箇所行ってきた」ノビー

    魔王「して、そちらは?」

    勇者「同日には無理だな。魔力切れで死んだ」ダラーン

    魔王「昨日の今日で集めなければならんわけでも無いし、落ち着いて進めばよかろう」

    魔王「待て、まさか人間側で復活したのか?!」

    勇者「精霊様のご加護ってよく分かんねーだよな。事前にこっちの教会で礼拝しといたら、こっちで蘇生されたぞ」
    137 : 以下、名無しにか - 2011/12/30(金) 19:44:31.42 ID:/qkAZpMg0 (+95,+30,-119)
    勇者「ふう……ふう……これでこの洞窟は終わりか」

    勇者「さあて、ここは一体……これは剣か」

    勇者「やべぇ……すげぇ攻撃力高いぞこいつ」

    勇者「ちょっとしたチート装備だなぁおい。いいのかよこれ」

    勇者「城に戻って試し斬りしてみてぇな」


    側近「演習場は修復の為、しばらく使えないとの事です」

    魔王「何があった」
    138 : 以下、名無しにか - 2011/12/30(金) 19:45:32.97 ID:/qkAZpMg0 (+95,+30,-102)
    勇者「何だ……? この甲冑は……」

    勇者「それにこいつ……普通じゃない! 攻撃が効いてない!」キィィン

    甲冑「……」ガシャン

    勇者「まあ普通に考えて、対物耐性だよな」ギィン

    勇者「破壊魔法・強!!」カッ

    甲冑「……」カキィン

    勇者「え、何そのチート」
    139 : 以下、名無しにか - 2011/12/30(金) 19:46:30.65 ID:/qkAZpMg0 (+95,+30,-104)
    勇者「落石魔法・強!」ゴゴッ

    甲冑「……」カキィン

    勇者「灼熱魔法・強!」ゴォッ

    甲冑「……」カキィン

    勇者「……はあ、はあ」

    勇者「こいつ、攻撃はしてこないのか」

    勇者「つーよりも、この謎障壁をぶっ壊す威力の魔法をぶつけろって事か?」

    勇者「くそ……魔力の高さがここの課題か……」

    勇者「……ふう」スゥ

    勇者「……」

    勇者「爆破魔法・強!!!」

    甲冑「……」カキィン
    140 : 以下、名無しにか - 2011/12/30(金) 19:47:28.20 ID:/qkAZpMg0 (+95,+30,-62)
    勇者「うおおぉぉぉぉ空気読めよおおぉぉぉ!!」

    勇者「そこは成功するところだろぉぉぉがぁぁぁぁぁ!!」

    甲冑「……」

    勇者「ぜえ、ぜえ……」

    勇者「くそ、マジでこの上の威力を出せって事かよ」

    勇者「やべぇ……できねえ気がしてきた」
    141 : 以下、名無しにか - 2011/12/30(金) 19:48:30.93 ID:/qkAZpMg0 (+95,+30,-109)
    ……一時間後
    勇者「……ぐ……ぐぐ」ブチブチ

    勇者「があああぁぁぁぁぁぁぁ!!」

    甲冑「……」

    勇者「ふざっ! けん! なっ!!」

    勇者「あああぁぁぁぁぁぁ!!!」

    勇者「爆破魔法・狂!!」カッッ


    側近「兜が封じられている塔の方角に、巨大な爆炎が発生したとの報告が……」

    魔王「おや……もしや勇者め、我を越えたか?」
    142 : 以下、名無しにか - 2011/12/30(金) 19:49:23.57 ID:/qkAZpMg0 (+95,+30,-150)
    勇者「ふあぁ……」ゴロリ

    魔王「ここ最近、城で見かけるといつもその様子だな」

    勇者「全力でやってるんだからだらける事もあるさー」ダラーン

    勇者「つーかお前の間が悪ーい」ゴロン

    魔王「して何処まで進んだのだ?」

    勇者「剣、盾、兜」

    勇者「残りは鎧かねえ」

    魔王「もう残り一つか……頑張れ、と言っている間にクリアしていそうだな」

    勇者「おうよー」
    143 : 以下、名無しにか - 2011/12/30(金) 19:49:37.19 ID:O59dkDn10 (+6,+21,-1)
    紫煙
    144 : 以下、名無しにか - 2011/12/30(金) 19:50:42.08 ID:/qkAZpMg0 (+95,+30,-111)
    勇者「超威力の伝説の剣」シャキン

    勇者「炎、吹雪、魔法を跳ね返す伝説の盾」ガチャン

    勇者「魔力を大幅に底上げする伝説の兜」ガチャ

    勇者「ふ、ふふふ、ふはははははは!」

    勇者「もはや臆するものなど殆ど無い!」

    勇者「ここも通れば終わる程度のもの!」

    勇者「もう何も怖くない!!」カチッ

    斬首罠<デストローイ
    145 : 以下、名無しにか - 2011/12/30(金) 19:51:29.70 ID:/qkAZpMg0 (+93,+30,-105)
    勇者「……」

    魔王「出発したと思ったが……何を部屋の隅で体育座りしておるのだ?」

    勇者「……自分の本当の弱さと向き合えますか?」

    魔王「何があった?」

    勇者「……浮かれてて即死トラップに突っ込んだ」

    魔王「そうか……」

    勇者「あたしって、ほんとバカ」
    146 : 以下、名無しにか - 2011/12/30(金) 19:52:30.24 ID:/qkAZpMg0 (+95,+30,-128)
    魔王「ふぅむ……」

    側近「どうかなさいましたか?」

    魔王「少し勇者が落ち込み気味でな」

    側近「えぇ? あの方が落ち込むだなんて想像できませんね」

    魔王「何か元気付けてやれんものかな」

    側近「そうですね……少し高級な食材で料理をすればよろしいのでは?」

    魔王「あー……それはそれで哀れむものだな」

    側近「面白そうだから元に戻る前に見てこよう」

    魔王「これ、止めぬか」
    147 : 以下、名無しにか - 2011/12/30(金) 19:53:28.15 ID:/qkAZpMg0 (+95,+30,-97)
    魔王「勇者よ、夕餉の支度が出来ておるぞ。気が向いたら来るがいい」コンコン

    魔王「……これで上手くいくといいのだがなぁ」


    勇者「何だよ何だよー、わざわざ完全制覇を祝ってくれるのかー?」

    魔王「……」

    側近「鎧、しっかり着てらっしゃいますね」

    魔王「立ち直った上に攻略してきたのか……」

    側近「立ち直り早すぎですね」
    148 : 以下、名無しにか - 2011/12/30(金) 19:54:39.60 ID:/qkAZpMg0 (+95,+30,-142)
    魔王「さて、久々に手合わせといこうか」

    勇者「おお、いいぜ。今日は何だがいい戦いが期待できそうだっ」

    魔王「いや、恐らくその武具があろうとなかろうと、我ではもう勝てぬのだろうな」

    勇者「いくらなんでも煽てすぎじゃねーか? 元から木は登れるぜ」

    魔王「まあなに、一度やってみれば分かるだろう」

    勇者「へっへ、煽てられたからって手加減してやらねーからなぁ」


    魔王「ぜえ、はあ……降参だ」ボロボロ

    勇者「はあ、はあ……マジ?」ボロボロ
    149 : 以下、名無しにか - 2011/12/30(金) 19:54:54.83 ID:caTS96aXO (+22,+29,-16)
    魔王が料理してんのか?
    150 : 以下、名無しにか - 2011/12/30(金) 19:55:35.53 ID:/qkAZpMg0 (+95,+30,-140)
    勇者「そろそろ行ってみていい頃合いか?」

    魔王「むしろ、もうお前一人で世界征服できると思うぞ」

    勇者「そんなに?!」

    魔王「現状において、対魔の血が無ければ我が最強に属するが」

    魔王「それを越えたお前にはそういった弱点がない故」

    魔王「根本的にお前を凌ぐ実力者が現れない限り、お前が頂点に立ち続ける事となるだろう」

    勇者「おお……じゃあさ、一緒に進撃しy」

    側近「ま、魔王様!!」
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