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元スレ貴音「透明になる飴が送られて来ました…」
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P「っとぉ、次はお前だリボン」
春香°「四条さあぁあ"あん!!」
貴音°「春香…キスとは、て、鉄の味なのですね……面妖な」
P「……ロケットパンチ」ガチャ
春香°「はぁ、やっぱり四条さんとじゃなくて一人で来た方が良かったかも」
P「…」
春香°「あ、あれ?ロケットパンチ発射しないんですか?」
P「君はどうしてここに来た?教えてくれませんか」
春香°「……どうしたんですか?急に口調が変わりましたね」
P「私は人を殺すなど野蛮なプログラムは組み込まれていない…あなたに聞きたい」
春香°「ここに来た目的ですか?」
P「……はい」
春香°「それはもちろん、友達を救いに来たんです!それだけです」
P「友達……伊織様の事ですか?」
春香°「はい!伊織は私の大切な友達なんです、いくら変わってしまっても伊織は伊織……それは変わらないから」
P「伊織様は…泣いています」
春香°「伊織が泣いてる?もしかしてプロデューサーさんが泣かせてるんじゃ」
P「そうとも言えませんが、そうとも言います」
春香°「また分かりづらい言い方だなぁ、変なとこプロデューサーさんに似てるんだもん」
P「そう、私はあなたの言うプロデューサーをモチーフに開発されたロボット…ただの鉄屑なんです」
P「伊織様は、悲しさを紛らわせる為に私を作ったのにも関わらず、逆に苦しめている存在…」
春香°「プロデューサーさん…」
P「あの人の笑顔、私は一度も見た事がありません……真実の笑顔を」
春香°「伊織の本当の笑顔…それって」
P「私に彼の記憶など無い、だから分からない。ただ、彼女を見る度に苦しくなる」
春香°「……」
P「私が伊織様の部屋から離れたのには訳があります。まずはあなたに真実を伝えたかった……もう一つ」
春香°「伊織を一人にする為ですね」
P「さすがだ、伊織様が言っていました。春香は一番私達の事を理解しようとしてくれる仲間なんだと…大切な友達だと」
春香°「伊織がそんな事を…」
P「私のお仕事はこれで終わりました、こちらの貴音様は私が外まで連れて行きます」
春香°「もしかして、四条さんを気絶させたのは…」
P「私はあなたが伊織様を変えてくれると思ったから……あなた一人の方が良いだろうと」
春香°「プロデューサーさん…ど、どうしてそこまで出来るのに伊織を!伊織を笑わせてあげられなかったんですか!?」
P「私はただの鉄屑なんです、いくら人肌に近い素材で人間らしさを出したとしても、いくら彼に近づけたとしても……」
P「出来上がるのは彼じゃない…私という全くの別物なのです」
春香「……ごめんなさい、私、あなたの事を考えないで」
P「行ってください、ボディーガードは私が少しイタズラをしましたから障害は無い筈」
春香「あ、あなたはどうするんですか?」
P「今は貴音様を運ぶのが私のお仕事……伊織様をお願いします」
春香「や、約束してください!」
P「……何を約束するのですか」
春香「私、絶対伊織を救います!だからあなたも伊織から離れないでください!」
P「私が居れば何時まで経っても伊織様は変わらない…むしろ邪魔になるのです」
春香「そんな事無い!そんな事無いよ!伊織は、伊織はあなたが必要だったからあなたを作ったんですよね!?」
P「ですから私はプロデューサーの代わり、つまり代役なのです……コピーはオリジナルには成れない。私が居れば、また伊織様は泣いてしまう」
春香「それってただのわがままだよ!自分が出来てないからってそれを全部プロデューサーさんのせいにしてるだけだよ!」
P「私が…彼のせいにしている?」
春香「確かにあなたはプロデューサーさんじゃないよ?だけどあなたは今、私の目の前に居るのはあなたなんだよ?」
春香「だから、あなたはあなたに出来る事を探してください…プロデューサーさんの代わりじゃなくて、あなたが伊織に出来る事をやってください」
P「私が伊織様の為に出来る事…」
春香「私、行きます…伊織を助けにいってきます!」
P「私に出来る事…彼ではなく、私に」
貴音°「う、うぅ…」
P「……今は、貴音様を運ばなければいけませんね」
P「天海春香、あなたなら…伊織様の16年を取り戻せるのかも知れないですね」
P「約束…ですか」
P「おかしいですね、一度もした事無い筈なのに…初めてじゃない気がします」
P「お願いします……伊織様を助けてやってください、私には出来なかった…しかし、あなたなら」
伊織「……遅い!何時まで私を待たせるつもりなのよ!」
「へっくしょおぉおいっ!」
伊織「だ、誰!?」
春香「久しぶりだね伊織、何年ぶりかな」
伊織「春香?な、なんでアンタがここに…侵入者ってあなただったの?」
春香「そうだよ、私は伊織を救いに来たんだから…伊織、私ね、彼と話して分かったよ」
伊織「……あいつ、私にあんな口きいといてしくじったのね」
春香「ねぇ伊織、伊織はなんで彼を作ろうと思ったのかなぁ?私に教えてよ」
伊織「はぁ?なんでそんな事を春香に言わなきゃなんないのよ」
春香「伊織も、プロデューサーさんの事が忘れられなかったんだよね…いや、忘れたくないんだよ」
春香「人ってさ、忘れられたらそこで終わりなんだって…ワンピー◯で言ってた」
伊織「……それが何?私がロボットを作ろうとアンタには関係無いでしょ!?」
春香「あるよ、あるから今ここに居るんじゃん…伊織、痩せたよね」
伊織「……」
春香「何時までプロデューサーさんを苦しめれば気が済むの?伊織だって分かってるよね?」
春香「……こんな事したってさ、喜ばないよ…プロデューサーさんは返って来ないんだよ……」
伊織「ふざけんじゃないわよ…ぷ、プロデューサーは私が造ったじゃない!それをアンタ達は壊したんでしょ!?」
伊織「アンタ達が何時まで経っても暗いから!だから私が一肌脱いだんでしょ!?それなのに今更なんなのよ!」
春香「彼が言ってた……自分はプロデューサーさんにはなれないんだって、だから辛いんだって」
伊織「あんの凡骨…また新しいのを造って今度はそんな事いえな
春香「いい加減にしてよ!!伊織だってそんな事して悲しいの位分かってるんだよね!?自分が一番辛いのだって理解してるんだよね!!」
伊織「……だ、だったらどうすれば良いのよ」
春香「だから!今から伊織が変われば良いんだよ!それで天国のプロデューサーさんを安心させてあげようよ!!」
伊織「安心?私が変われば良いですって…?」
春香「そ、そうだよ!伊織は変われるんだから!私が保証する!伊織は、伊織は
伊織「ふざけんじゃないわよ!!アンタに私の何が分かるっていうの!?」
春香「えっ」
伊織「プロデューサーが死んで!まず最初にあずさが壊れた!だからね、竜宮小町は活動停止、そこからはアンタにも分かるでしょ?」
伊織「私はまだ歌いたかった!あいつに……天国にいるあいつに自分は大丈夫だって伝えたかった!!」
春香「伊織…」
伊織「だけどね春香、私一人で何が出来ると思う?高飛車な女が一人で歌ったところでね……誰も食いつかないのよ」
伊織「そうしている内に765プロは崩れていった…今じゃ存在してるだけの事務所じゃない」
春香「け、けど伊織は…なんであんなロボットを」
伊織「……あいつに歌を聴かせたかったから」
春香「プロデューサーさんに…歌を」
伊織「あいつが一番喜んでたのは……私達が歌ってる所を見る事だったじゃない……それ位春香に分かるでしょ」
伊織「最初の彼を造った時ね…これならまた皆を一つに出来ると思ってた」
春香「……それで、結果は」
伊織「春香って案外酷いのね……結果は最悪の形で幕を閉じたじゃない」
春香「雪歩に壊された…こんなのプロデューサーさんじゃない…伊織ちゃん、酷いよって…」
伊織「私の全てが壊された感じだったわ…そこからはやけね、ただ皆を認めさせたかった」
春香「でも、全部壊された……皆、プロデューサーさんを侮辱されたって」
伊織「ふん…皆、そう思ってたのね……それに気づけないで私は…皆と会うのが嫌になって…今のあいつを私だけの物にしようと」
春香「わ、私も知らなかった…まさか伊織が私達の為にプロデューサーさんそっくりのロボットを造り続けたなんて」
伊織「もう……無理なのよ」
春香「……」
伊織「まだ、10年前に気づけてたら今も少しは変わってたのかも知れないわね…けどね春香」
伊織「16年の月日は…もう取り戻せないの、時間は過ぎてはいくけどね……戻りはしないんだから」
伊織「私ももう31歳よ?今更何をしたって変わらない…遅過ぎた」
春香「……ねぇ伊織、私、もう帰るね」
伊織「そう、さよなら…」
春香「けど、帰る前に伊織に言いたい事が有るんだ。聞いてくれないかな」
伊織「いや…聞きたくない、私にはもう何も聞こえない」
春香「だったら良いや、これから私が言うのは全部ひとりごとだから…」
春香「私ね、実はさっきプロデューサーさんと会ったんだ。気を失っちゃったせいなのかなぁ?夢の中で」
伊織「そう…」
春香「プロデューサーさん、私の顔を見て笑ってくれた。お前、変わったのに変わらないなって…」
伊織「そう…それがなんなのよ」
春香「私ね、プロデューサーさんに聞いたんだ。もう離れたくないって、ずっと一緒が良いって」
伊織「……なによ、アンタの恋愛話なんて聞きたくない」
春香「でもね、断られちゃった…ふざけるなって、怒られちゃったんだ」
春香「まだお前には出来る事があるだろう、それを投げ捨ててこっちに来て何がしたいんだって……私ね、意味が分からなかったからプロデューサーさんに聞いたよ」
春香「そしたらね、プロデューサーさん、後ろを向いてこう言ったんだ」
伊織「……」
『俺さ、実はちょっと悔しいんだ…』
春香「悔しい?何が悔しいんですかプロデューサーさん」
『……お前達を、最高の原石を磨き上げれなかった事…すごく悔しい』
春香「原石って…プロデューサーさん、大袈裟ですよぉ、私達はその辺に転がってる石ころなんですから」
『春香は知らないだけかも知れないけどさ、その石ころも磨けば綺麗になるんだぞ?』
『俺は……途中で磨けなくなっちまった、もう俺じゃ何も出来ないどころか、その石ころに土を被せてる』
春香「プロデューサーさん…」
『皆は俺が見えないかも知れない、だけど俺は皆をここから見る事が出来るから…だからさ春香』
春香「どうしたんですか?わ、私に出来る事なら…な、なんだって言ってください!」
『もう一度だけ、綺麗な石ころを俺に見せてくれないかな?もったいないって!お前達は磨けば輝くんだよ!』
『ただ、磨く布を無くしただけ……その布は俺じゃない、皆はもう大人なんだから……自分で磨ける筈だよ』
春香「でも…私もう30過ぎですよ?プロデューサーさんよりずっと……ずっとおばさんなんですよ…」
『春香の夢、何だったっけ?あの日、春香がアイドルになったあの日に俺に言ってくれたよね』
春香「わ…わだしの夢は……私の夢は…」
『ステージに来てくれたファンの人に最高の思い出を与えれるような…そんなアイドル』
春香「と……トップアイドルに…なりだい…なりたいんです…」
『ほら、やっぱり覚えてた。だったら後は……何も言う事は無いかな』
春香「ぷ、プロデューサーさん!行かないでください!!わ、私も、私も!」
『バーカ、春香がここに来る時は夢を叶え終わって、俺を満足させた時だろ?』
春香「ぅあ'"ぁ…ぷ、プロデューサーさん」
『頑張れ……天海春香』
伊織「……」
春香「伊織はまだ歌いんだよね?ならさ、歌おうよ」
伊織「…あの馬鹿、し、死んだ分際で……なに言ってんのよ…」
春香「私はね、また皆で歌いたい。年齢なんてさ、ただの言い訳だよ。SMA◯や嵐さんだってさ、私達以上の年齢だったのにトップアイドルだったじゃん」
春香「だから……私は諦めないよ、絶対また皆で歌うんだ」
伊織「……」
春香「じゃあね伊織…私もう帰るから」
伊織「待ちなさいよ、これ…私の電話番号」
春香「……ありがとう、必ずかけるね」
伊織「真は私に任せない、必ず日本に連れて来るから……あの馬鹿、騙されてるのに気づかないふりしてるだけじゃない」
春香「真はそういうとこ変だから、あはは」
伊織「私は春香以上の変わり者を知らないわよ……またね」
春香「うん、またね伊織」
バタン
P「春香様…伊織様は」
春香「さぁね、私はただ言いたい事を言っただけだから」
P「……ありがとうございます!」
春香「そ、そんな頭下げないでよぉ、やっぱりプロデューサーさんを重ねちゃうから」
P「伊織様は…やはり春香様を信じておられたのですね……それが分かっただけでも私は…私は」
春香「ねぇ、あなたはコレからどうするの?もしかして、伊織の前から消えちゃう?」
P「“コレからの伊織様”は、私が支えて行きたいと思います……春香様、本当にありがとうございました」
春香「ならもう大丈夫そうだね、早く伊織のとこに行ってあげて?」
P「はい…ありがとうございました」
春香「もう、謝り過ぎだよぉ」
P「伊織様…申し訳ございません、侵入者を食い止められず、伊織様の所にまで」
伊織「……」
P「どんな処罰でも受ける覚悟の元、伊織様の前に姿を現しました……やはり、私は壊されるのでしょうか」
伊織「だったらなに?命令を守れない凡骨に私のロボットを名乗る資格なんて無いわよ」
P「……分かりました、今すぐ潰されに行って参ります。いままでありがとうございました」
伊織「ちょっと、どこ行くのよ馬鹿」
P「は、はい?私はもう、伊織様のロボットでは無いと」
伊織「そうよ?アンタはロボットじゃないわね」
P「でしたら何がいけないのですか?また新しく彼そっくりのロボットを」
伊織「ほんと、アンタは凡骨ね!……気づきなさいよ、馬鹿」
P「あ……い、伊織様」
伊織「早く準備しなさい、真を連れ戻しに行くわよ」
P「は、はい!」
>>371
俺もあのハヤテロボしか出てこない
俺もあのハヤテロボしか出てこない
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