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    元スレほむら「球磨川禊、あなた一体……」

    SS覧 / PC版 /
    スレッド評価: スレッド評価について
    みんなの評価 : ★★★×6
    タグ : - めだかボックス + - よめやそらき + - 反転 + - 球磨川禊 + - 球磨川禊は俺の嫁 + - 魔法少女まどか☆マギカ + 追加: タグについて ※前スレ・次スレは、スレ番号だけ登録。駄スレにはタグつけず、スレ評価を。荒らしタグにはタグで対抗せず、タグ減点を。
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    902 = 572 :

    このスレで完結してほしいけど…難しいか

    903 = 122 :

    ……ワルプルギスの夜がその魔力を解放した時、文明が終わる。
    私は知っていたはずだった。
    知っていたのに……。
    それなのに……!
    なぜ気付くのが遅れたの……!
    私のせいで、私たちの街が、世界が……!
    まどかが、杏子が、巴さんが、美樹さんが……!

     「アハハハ……アハハハハ……」

    あいつの笑い声が聞こえる……まだ笑ってる……私たちを嘲笑うかのように……!
    ……いや、待て。
    笑い声が聞こえる?
    おかしい。
    どうして私は……。

    ほむら「まだ……生きてる……?」

    突風のせいでここ一帯はさらに酷い有り様になっているが、確認し得る限り、幸い町の方まで暴風の影響は出なかったようだ。
    けれど、どうして……?
    それだけあいつが弱っていたということかしら……。
    瓦礫の山の中から、がらりと音がした。

    杏子「なんなんだ……!くそっ!みんな生きてるか!?」

    さやか「あたしは平気……。ていうか何よあいつ、まだあんな力隠し持ってたわけ……!?」

    マミ「私も大丈夫よ。怪我も大したことないみたい。あなたたちも平気ね」

    904 = 837 :

    ほも

    905 = 122 :

    次々とみんな現れる。
    良かった……みんな無事みたいだ。
    ……みんな?

    ほむら「あれ……まどか、は……?」

    マミ「鹿目さん……?本当、鹿目さんは!?」

    杏子「まどか!おいまどか!どこだ、返事しろ!!」

    さやか「どこにいんのよ!?まどかー!!」

    私も懸命に探す。
    ……!!
    居た……!
    少し離れたところにまどかは倒れていた。

    ほむら「まどかぁ!!」

    私に少し後れて、みんなも大急ぎで駆け寄る。

    ほむら「まどか、大丈夫!?まどかぁ!」

    まどか「…………げほっ……げほっ……!」

    906 = 844 :

    『僕は平気じゃないさ』

    907 = 122 :

    まどかは生きてた。
    ……が。

    まどか「はっ……はっ……はっ……はっ……」

    呼吸は著しく乱れ、苦しそう……。
    どうしてまどかだけ、こんな……!?
    その時、

    まどか「はっ……はっ……っ!ぐ……ぅアアアッ!!」

    ほむら「まどか!?どうしたの!?まどか!」

    マミ「暁美さん!鹿目さんのソウルジェム……!!」

    ほむら「っ!?」

    言われて初めて気付く。
    まどかのソウルジェムの濁りが……限界近くまで……!!

    まどか「はっ……はっ……ぁ……アアゥウウウ!ぅぐっ……」

    ほむら「だ、誰か!!グリーフシードの予備は!?」

    908 = 798 :

    909 = 396 :

    まさかのクリームさんvs球磨川さんか!?ガタッ

    910 :

    球磨川さんは安定してるなぁ

    911 = 122 :

    杏子「あ、あるぞ!1個だけ!!」

    マミ「私も1つあるわ!」

    2つのグリーフシード……。
    良かった、どちらもまだ十分に使えそうだ……!
    グリーフシードをまどかのソウルジェムに当て……浄化されていく。

    さやか「……良かったぁ……。ごめん、あたしグリーフシード持ってなくて……」

    ほむら「キャリアを考えれば仕方ないわ。気にすることじゃない。それに2つもあれば十分すぎるくらい」

    ……の、はずだった。

    「嘘……どうして……!?」

    2つのグリーフシードに穢れはどんどん溜まっていくのに……まどかのソウルジェムはほとんど浄化されない……!?
    確かにさっきよりはマシになったが、それでも……。

    球磨川『あれ、鹿目さん大丈夫?なんか今にも死にそうな顔してるけど』

    QB「残念だけど、これじゃあまどかは戦えそうにないね」

    杏子「てめえら……どういうことだ!説明しろ!」

    さやか「なんで二つもグリーフシードあるのに、まどかのソウルジェムほとんど浄化されないのよ!?」

    球磨川『もう二人とも。僕たちばっかり頼ってないでちょっとは自分で考えたら?』

    912 = 798 :

    球魔川さん

    913 :

    いい展開だ

    914 = 122 :

    その時、巴マミがハッとして呟く。

    マミ「……鹿目さんの魔力量が、多すぎるのね……」

    QB「その通り、さすがはマミだ」

    球磨川『へぇ、そうなんだ。どういうこと?』

    QB「ソウルジェムがどうやって濁っていくかは知ってるね?
       絶望、もしくは魔力消費で穢れは溜まる。魔力を10使えば、穢れも10溜まる。
       まどかほどの膨大な魔力量を使い切ったとなると、その穢れの量も……まぁ桁外れだろうね。
       そういうわけで、たった2つのグリーフシードなんかでこの穢れを浄化しきるなんて無理ってわけさ。
       まあ、今すぐ魔女化するのを防いだだけでも君たちにとっては良しとするべきじゃないのかな」

    さやか「でもどうして突然、そんな量の魔力消費を……?」

    その通りだ。
    まどかのソウルジェムは、少し前まではまだ余裕があった。
    少なくとも、あの暴風が起きるまでは……。

    ほむら「っ……!」

    QB「気が付いたようだね、ほむら。君も不思議に思ったはずだ。
       ワルプルギスの夜の魔力が解放されたにも関わらず、なぜ自分たちは生きているのか」

    916 = 122 :

    球磨川『凄いよねー鹿目さん。あの魔女、文明を滅ぼしちゃったりするんでしょ?
         そんな魔力を自分の魔力で相殺するなんてさ、異常だよね。化け物レベルだよ。
         その気になったら鹿目さんも文明滅ぼせちゃうんじゃないの?うわーこわーい』

    その時。

    まどか「……みん……な……大丈、夫……?」

    ほむら「まどか!!」

    まどか「えへへ……良かっ、た」

    まどかは懸命に、笑顔と声を絞り出す。

    まどか「ごめん……ね……私……もう、戦わない方が……良いみたい……。
        私……最悪の魔女に……なっちゃうんだよね……」

    ほむら「…………!」

    QB「最悪にして災厄の魔女になるだろうね。君の魔力資質を考えれば想像に容易い」

    919 = 122 :

    ほむら「まどか……ありがとう。私たちを、守ってくれて」

    マミ「鹿目さん、今はゆっくり休んでて?」

    杏子「あんたはあたしたちを守ったんだ。今度はあたしらがあんたを守る番だよ!」

    さやか「まー、後はあたしらに任せなさい」

    まどか「みん、な……」

    まどかを囲んでいた4人は立ち上がり、未だ高笑いを続けるワルプルギスの夜を見据える。

    球磨川『……えーっと、きみたち何言っちゃってんの?鹿目さんが居て、ようやく勝てる程度だったんだぜ?
         鹿目さん抜きでワルちゃんに勝てるわけないじゃん。
         勝機の欠片もないのに、正気の沙汰とは思えないよ』

    QB「僕も彼に同意見だね。君たちが万全ならまだしも、疲弊しきっているんだ。
       まどかを欠いた今、ワルプルギスの夜を倒せる可能性は0と言って良い。
       無理に挑もうとすれば、君たちは間違いなく命を落とすだろう」

    921 = 122 :

    杏子「ばーか、やってみねえと分かんねえだろ?」

    QB「死ぬのが怖くないのかい?」

    マミ「死ぬのは……怖いわ。でも……」

    さやか「死なないよ。あたしたちは絶対に」

    ほむら「全員であいつに勝って、全員で戻ってくる」

    球磨川『……ピンチになったら覚醒するとか、愛する者への想いが力を解放するとか。
         そういうのは週刊少年ジャンプの中だけだぜ?
         あー、言っとくけど僕はきみたち死んじゃっても生き返らせるつもりはないよ?』

    球磨川のその言葉に、全員で答える。

     「そんなもの、いらない」

    923 = 184 :

    括弧が外れそうだな

    924 = 335 :

    熱い展開だな

    925 = 122 :

    QB「行ってしまったね」

    球磨川『…………』

    QB「……見ていられないな。まるで歯が立ってない。終わりが来るのも時間の問題だろう」

    球磨川『……だそうだよ、鹿目さん』

    そう言って球磨川は、まどかの方を見る。
    まどかは、4人の戦いから目を離さず、一心に見つめ続けている。

    まどか「みんな……」

    球磨川『残念だったね。きみがやったことは全部無意味になっちゃった。
         覚悟も、努力も、なにもかも。ぜーんぶなかったことになっちゃったんだ。
         彼女たちはもちろん、きみの町も、きみの家族も、そして、きみも。みーんな死ん……』

    まどか「みんな、頑張って……!信じてる、から……!」

    球磨川『…………』

    927 :

    結局球磨川は勝てないな

    929 = 122 :

    さやか「やっぱ……強いわ……!」

    杏子「へっ……どうしたさやか……もうギブアップか……!?」

    さやか「っ……誰が……!」

    マミ「良いわね、ライバルって……!お互いを高めあう存在……素敵、じゃない……!」

    ほむら「……あなた、漫画の読みすぎじゃない……?」

    マミ「あら、漫画って良いものよ……家に帰ったら、あなたにも、貸してあげるわ……」

    誰一人として、諦めていない。
    どう見ても勝ちの目は0なのに。
    勝機の欠片も見えてこないのに。
    それでも、魔法少女全員が、自分たちの勝利を信じて、戦い続けていた。
    そして、もはや何度目か分からない全員での攻撃を仕掛けようとした、その瞬間。



     ズガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガ!!!!!



    無数の巨大な螺子が、ワルプルギスの夜に突き刺さった。

    930 :

    みそぎタソがんばれっ!!
    裸一貫エプロンで応援してるぞっ

    931 :

    ワルプル回復

    932 = 128 :

    どういうサイズの螺子だよwwww

    933 :

    >>929
    クマー・・・
    俺が裸エプロンでなぐさめてやるよ
    男だけど

    934 = 798 :

    フヒ

    935 = 122 :

    「えっ……!?」

    その場に居た誰一人として、何が起こったのか理解できていない。
    螺子?
    攻撃?
    誰が?
    その螺子を知っているのは、ただ1人……と、そして1匹だけだった。

    QB「球磨川禊……君は何を……!」

    珍しく荒げられたキュゥべえの声は、全員の耳に届いた。

    さやか「今の……球磨川が……!?」

    皆の視線を浴びる中、球磨川はぼそりと言った。

    球磨川『ワルプルギスの夜の存在を、なかったことにした』

    それを聞いて私たちは、ワルプルギスの夜に視線を……移せなかった。
    ……存在しないものには、視線は移せない。

    936 = 335 :

    クマー…

    937 = 489 :

    あっさり倒しちゃうのか台無しじゃあないか

    938 :

    えー…台無しっていうか感化されたみたいで

    939 = 798 :

    たしかに

    940 = 901 :

    >>937
    だから球磨川さんなんだよね、それ一番言われてるから

    941 :

    でも結局最後に負けるのが球磨川だろ

    942 = 421 :

    残り少ないからな

    943 = 122 :

    マミ「うそ……じゃあ……」

    杏子「あたしたち……助かった……のか……?」

    球磨川『…………』

    まどか「球磨川……くん……?」

    恐る恐る呼びかけるが、球磨川禊は黙っている。
    その表情は今まで見たことないもの。
    まるで、おもちゃを取り上げられた子どもが拗ねているような顔だった。

    分からない。
    なぜ球磨川禊は、こんなマネを……。
    全員が抱いたであろうその疑問を最初に口に出したのは、

    マミ「球磨川くん……あなた、どうして私たちを助けてくれたの?」

    球磨川『別に。人が人を助ける理由なんて、“気に入らないから”で十分でしょ』

    相変わらず不機嫌そうな表情を浮かべている。
    それを見て、巴マミは……優しく微笑んだ。

    「……ありがとう、球磨川くん」

    944 = 938 :

    めだかちゃんに負けることができたクマーならまだしもオールヒクソン時代のクマーだし微妙

    945 = 798 :

    さるか

    946 = 128 :

    安心院さん方式で却本と大嘘ダブルでワルプルギス封印したのかと思った

    947 = 122 :

    さやか「あ、あたしからも一応、お礼言っとくわ。2回も助けられちゃったわけだし……」

    美樹さやかもそれに便乗するような形で、球磨川に話しかけた。

    さやか「あんたさ……相変わらず何考えてるか分かんないけど」

    マミ「助けてくれたことは事実だものね」

    球磨川『……』

    マミ「球磨川くん。あなた、今でも私たちを、お友達だと思ってくれてるかしら……?」

    球磨川『……マミさん、さやかちゃん……』

    球磨川は顔を上げる。
    そして……。

    球磨川『残念だよ』

    巴マミと、美樹さやかの体を、螺子が貫いた。

    球磨川『あーあ、せっかく2人とは友達になれると思ってたのに』

    948 = 524 :

    必死にならなくてもこんな簡単に片付く
    ってことか?

    949 = 804 :

    オールフィクションは球磨川のいい加減な性格のせいでなかったことに出来ない物もあるという作者に優しい設定

    950 :

    は、裸エプロン先輩ーっ!


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