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    元スレほむら「球磨川禊、あなた一体……」

    SS覧 / PC版 /
    スレッド評価: スレッド評価について
    みんなの評価 : ★★★×6
    タグ : - めだかボックス + - よめやそらき + - 反転 + - 球磨川禊 + - 球磨川禊は俺の嫁 + - 魔法少女まどか☆マギカ + 追加: タグについて ※前スレ・次スレは、スレ番号だけ登録。駄スレにはタグつけず、スレ評価を。荒らしタグにはタグで対抗せず、タグ減点を。
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    801 = 324 :

    初期球磨川の再現度が秀逸

    素晴らしい

    802 = 731 :

    単発が単発にマジレス

    803 :

    オールフィクションはやはり凄まじいスキルだな

    804 :

    面白いよ

    805 = 122 :

    ほむら「それで何の用?時間が惜しいから手短にお願いするわ」

    球磨川『安心してよ。10分もあれば十分だから』

    ここで球磨川は一呼吸起き、ほむらを指差す。

    球磨川『お前、タイムリープしてね?』

    ほむら「…………」

    球磨川『あれ。手短すぎた?キュゥべえちゃんに聞いたんだよ。ほむらちゃん、時間操作系の魔法なんだってね。
         すごいなあ憧れるよ羨ましい。時間止めてあんなことやこんなことし放題じゃん』

    ほむら「……ふざけに来たのなら帰りなさい」

    球磨川『まあまあ、人の話は最後まで落ち着いて聞きなよ。
         それで本題なんだけど、ほむらちゃん、鹿目さんを救うために並行世界を移動してるんだって?』

    ほむら「…………」

    球磨川『それで、この時間軸の鹿目さんをもし仮に万が一救えたと仮定して、その後どうするの?』

    ほむら「……この町を去るわ」

    球磨川『あれ、へぇー。そうなんだ』

    806 = 122 :

    球磨川『意外だなあ。それはまたどうして?』

    ほむら「私は、まどかさえ救えればそれで十分なの。まどかが幸せに暮らせればそれで良い。
        違う時間軸を生きてる私は、まどかと長く接触するべきでない。だから……」

    球磨川『え?何言ってんのほむらちゃん』

    ほむら「え……?」

    球磨川『違う違う。僕が訊いてるのは、“他の時間軸の鹿目さんを救いに行かないのか”ってことだよ』

    他の時間軸の……まどか……?

    球磨川『おいおいまさか、この時間軸の鹿目さん一人だけを救って満足する気だったのかい?
         それって変だよね。鹿目さんはここに居る一人以外にも、何千何万何億どころじゃない、無限に居るんだよ。
         それなのに、無限分の一の鹿目さんを救っただけで満足しちゃうなんて。そんなの絶対おかしいよ』

    ほむら「……それは」

    球磨川『あーそう言えばさ。今までの時間軸はどうだったの?』

    ほむら「っ……!」

    808 = 122 :

    球磨川『何回も何回も繰り返して来たんだよね。ってことは、何人も何人も鹿目さん、死んじゃってるってことだよね。
         いや、そうとも言えないか。魔女になっちゃってるかも知れないんだ。
         魔女に殺された鹿目さん。魔女になっちゃった鹿目さん。魔法少女に殺された鹿目さんも居るのかな。
         もしかして、ほむらちゃんに殺された鹿目さんも居たりして!』

    ほむら「っ……!!」

    球磨川『あはは、さすがにそれはないか。ごめんね、ちょっと言い過ぎちゃったよ。
         だってほむらちゃんが人殺しなんて、するわけないもんね。さすがに人殺しは引くわー。
         あ、僕が引くって言ってるんじゃないよ、安心して。普通の人は絶対引いちゃうよねってこと。
         もちろん普通の人な鹿目さんも、自分殺しなんかに救われたいなんて絶対に思わないよね。
         だって考えてもみてよ。自分を殺した張本人が何食わぬ顔で自分と接触してるんだぜ?
         吐き気がするよね、気持ち悪い』

    809 = 122 :

    ほむら「私は……!」

    球磨川『大丈夫だよ、僕は信じてる。僕はほむらちゃんが殺人鬼だなんて思ってないから。
         まどかちゃんだってもちろんそうだよ。ほむらちゃんが自分を殺しただなんて、これっぽっちも思ってない。
         だからこそ、ほむらちゃんのこと信じていられるんだからね。
         うーん……だけどさ。ほむらちゃんが今までたくさんの鹿目さんを見殺しにしてきたのも事実なんだよね』

    ほむら「み、見殺しになんて……」

    球磨川『してないの?じゃあ鹿目さんが魔女になっちゃった時。
         ほむらちゃんは最後まで諦めずに鹿目さんを元に戻そうと頑張ったんだね!杏子ちゃんみたいに!
         まさか元に戻す努力もせず、早々に諦めて時間を戻したなんてことはないよね?』

    810 = 732 :

    戯言遣いが巫女子に言ってるみたい

    811 = 122 :

    ほむら「っ……ぅ……!」

    球磨川『まあ長々と喋っちゃったけど、つまり僕が言いたいのは……。
         あーごめん、まとめるのめんどくさいや。ほむらちゃん、悪いけど自分で考えといて。
         それじゃそういうわけで。ばいばい、またね。
         ……あれ、このドア、チェーン付いてないんだ。不便だなあ。
         これじゃあ変な奴から身を守れないじゃないか』

    球磨川禊は、行ってしまった。
    私はしばらく動けず、呆然と彼が出て行ったあとの玄関を見つめていた。

    812 = 804 :

    ほむほむは強がり女の子だから攻められると案外弱い

    813 = 122 :




    まどか「ほむらちゃん!やったね!ついにワルプルギスの夜を倒したよ!」

    杏子「へへっ!ま、あたしが付いてりゃ当然じゃねえの?」

    さやか「なーに言ってんの!このさやかちゃんの最後の斬撃みたでしょ?功労賞はあたしだね!」

    杏子「はぁ!?あんたあたしの足引っ張っただけじゃねえか!」

    さやか「何よー!なんならここで決着つける!?」

    杏子「おー臨むところだ!」

    マミ「はいはい二人とも、ケンカしないの。みんなで協力したからこそ倒せたのよ?」

    ほむら「そうね、巴マミの言う通りよ。みんなの力があったからこそ、未来を掴めた。まどかを救うことができた……」

    まどか「ほむらちゃん……ありがとう!」

    ほむら「まどか……」

    まどか「それじゃ、次の時間軸の私も救ってきてね!頑張って、ほむらちゃん!」

    ほむら「…………え?」

    814 = 122 :

    「そうだよ、ほむらちゃん。私はまだまだいっぱい居るんだから」

    「ほむらちゃんだったら、他の私たちもみんな救えるよね」

    「良いなあ、みんな。私なんてワルプルギスの夜に殺されちゃったのに」

    「あなたはまだ良いよ……私なんて普通の魔女にだよ?」

    「私は魔女になっちゃって……見捨てられたんだ」

    「私は、ほむらちゃんに殺された」

    「痛かったなあ……知らないでしょ、ほむらちゃん。ソウルジェム割られるのって、すごく痛いんだよ……」

    「さやかちゃんは幸せだね。魔女になってもあんなに必死になってもらえるなんて。
     ほむらちゃんなんかじゃなくて杏子ちゃんだったら私もああしてもらえたのかな」

    「どうしてほむらちゃんは私を見捨てたの?助けようとしてくれなかったの?すぐ諦めちゃったの?」

    違う……私は……諦めてなんか……。

    「諦めてたよね。その時間軸の私を諦めて、別の私に気が向いてた」

    「どの時間軸の私も鹿目まどかなのにね。おかしいよね」

    815 = 583 :

    どういうことだおい…

    816 = 122 :

    「世界をやり直せるほむらちゃんには分からないかもしれないけど……」

    「私には1つの世界しかないんだよ。今居る時間軸が私のすべてなんだよ」

    「このまどかが死んでも、次のまどかが居る。次のまどかが死んでも、その次が居る」

    ごめん……なさい……。

    「ほむらちゃんはそんな風に考えて」

    ごめんなさい、ごめんなさい……。

    「何人もの私を。鹿目まどかを。ううん……マミさんも、さやかちゃんも、杏子ちゃんも」

    ごめんなさい……!ごめんなさい……!

    「殺してきたんだ」



    ほむら「っっ!!!……はあっ……はあっ……はあっ…………夢……ね……」

    817 = 457 :

    ほむほむブレイクか

    818 = 122 :




    杏子「……すっげえ風……。ついに来たみたいだね」

    ほむら「…………」

    杏子「……おい」

    ほむら「え……あ、何かしら」

    杏子「ちょっとちょっと、緊張してんの?しっかり頼むよ。あんたの魔法がなきゃさすがに厳しいんだからさ」

    ほむら「大丈夫よ、ヘマなんてしないわ」

    昨晩の球磨川禊の言葉、そして今朝の夢……。
    いや、それでも。
    ワルプルギスの夜を倒す。
    この目的自体は変わらない。
    だから……。

    ほむら「行きましょう、杏子。絶対に倒すわよ」

    杏子「おう!足引っ張んじゃねえぞ!」

    819 = 787 :

    確かに他の世界のやつらは救われてないよな
    ほむらが過去に戻ってその世界は続いてるわけだし

    820 = 613 :

    アニメだとまど神が全時間軸を救ったんだっけ

    821 = 122 :




    まどか「……ほむらちゃんと杏子ちゃん、2人なら勝てるって本当……?」

    QB「それを否定したとして、君は僕の言葉を信じるかい?」

    まどか「…………」

    QB「暁美ほむらは二人でなら勝てると確信しているようだけど、彼女はワルプルギスの夜の本当の強さを知らない。
       今までどれだけ戦ってきたかは知らないけどね」

    まどか「え……ほむらちゃん、ワルプルギスの夜と戦ったことがあるの……?」

    QB「君は何も聞かされていないのかい?そうだよ。もっとも、僕も実際に見たわけじゃないけど。
       何度も何度も戦ってきて、そのたびに負けているらしい。同じ時間、同じ場所でね」

    まどか「……どういう意味……」

    QB「本当に何も知らないんだね。良いだろう、教えてあげるよ。暁美ほむらと、その過去を」

    822 :

    ほむらに見捨てられたパラレルワールドでも結局はそのまま進むんだよな
    PSYRENなんかは現代での改変が未来世界に及ぼす影響までを含めてうまく描かれてた

    823 = 122 :




    まどか「……そんな……」

    QB「彼女は余程君に思い入れがあるようだね。一つの固体にそれだけ固執するなんて、僕には理解できないよ。
       けれどそのおかげで、君は今の途方も無い魔力を手に入れた。
       その意味でも、君は彼女に感謝するべきかも知れないね」

    まどか「……さっき言ってたよね。ほむらちゃんは、ワルプルギスの夜の本当の強さを知らないって」

    QB「何か奥の手を隠しているだとか、そういった勝算があれば話は別かもしれない。
       だけど、いくら杏子と二人がかりとは言え、僕には到底彼女たちだけでワルプルギスの夜に勝てるとは思えない。
       まぁそれでも、これは僕の憶測に過ぎないからね。真実を知りたければ、実際にその目で見てみると良い。
       彼女たちがどこまでワルプルギスの夜と戦えるのかを」

    まどか「…………」

    QB「そうなればもちろん僕も付きそうよ。そうすれば、最悪の事態は免れることができるかも知れないからね」

    まどか「私が……あなたと契約するってこと?」

    QB「わかってるじゃないか。君が契約すれば、運命は覆し得る。ワルプルギスの夜を倒すこともきっと可能だろうね」

    まどか「……連れて行って。ほむらちゃんと、杏子ちゃんのところへ」

    824 = 650 :

    順調に洗脳してる…

    825 = 122 :

    杏子「くそっ……!おい、話が違うじゃねえか!!」

    ほむら「私だって、想定外よ……!まさかこれほど……!」

    まさか杏子と二人がかりでもほとんどダメージが通らないなんて思わなかった。
    因果の糸が集中したまどかが如何に強大な力を持っていたか、今なら分かる……!

    杏子「ちっ……!だが今は弱音吐いてる場合じゃねえな……!」

    そうだ、ダメージは、少しずつ、少しずつだけど、確かに通ってる。
    けど……。

    ほむら「っ……はぁっ……はぁっ……!」

    杏子「おいほむら!大丈夫か!」

    ほむら「え、えぇ……。でも……」

    ほとんどダメージを通せてないにも関わらず、もうすでに大量のグリーフシードを消費してしまった。
    その時。

    ほむら「っ!?」

    杏子「しまっ……!!」

    一瞬気を抜いたその直後、視界のすべてを、巨大なビルで覆われた。

    826 = 122 :

    杏子「……く、そっ……!油断した……!」

    ほむら「…………」

    2人ともビルの直撃を喰らい、あたしは今……下半身が完全に瓦礫に潰されちまってる。
    痛みを遮断してるおかげで意識は保っちゃいるが、挟まれて身動きすら取れない。
    少し離れた瓦礫の陰に、ほむらの足が見えた。

    杏子「おい、ほむら。大丈夫か?生きてんなら返事しろ」

    ほむら「…………」

    杏子「おい、聞こえてんだろ?ほむら!おい!返事し……」

    ……ちょっと待て。
    なんでだよ。
    なんでだよ?
    なんで……足はあそこにあるのに……こっちに……腕が……!?

    杏子「くそっ……くそっくそっくそぉおっ……ぅあああ……!」

    828 = 583 :

    「さあどうした?まだ足がちぎれただけだぞ?
     かかってこい!使い魔達を出せ!!体を変化させろ!!足を再構築して立ち上がれ!!銃をひろって反撃しろ!!
     さあ夜はこれからだ!!お楽しみはこれからだ!!ハリー!ハリーハリー!ハリーハリーハリー!」

    830 = 122 :

    死んじまった……ほむらが死んじまった……!
    その時、じゃり、と物音がして、音の方に目を向けると、

    まどか「ほむら……ちゃん……?」

    まどか……!?
    なんであんたがここに……!?

    QB「杏子は生きてるようだね。でもどの道その様子じゃ戦闘は無理そうだ」

    杏子「くっ……てめえ……まどかに何させようってんだ……!」

    QB「そんなこと、言うまでもないじゃないか」

    まどか「……キュゥべえ……ほむらちゃんを生き返らせて」

    QB「それが君の願いかい?」

    まどか「……ごめんね、ほむらちゃん。でも私……ほむらちゃんが居ない世界なんていやだ。
        今まで私のために頑張ってくれたから……今度は、私がほむらちゃんのために、願いを使うね」

    杏子「あんたまさか……全部知って……!?」

    QB「良いだろう、鹿目まどか。君の願いはエントロピーを凌駕した」

    杏子「まどかっ……!」

    辺りは光に包まれて、そして……。

    831 = 184 :

    くるか・・・?

    832 = 122 :

    ほむら「……あれ……私……」

    確か、目の前にビルが迫って、それから……。

    まどか「……ほむらちゃん」

    ほむら「え?」

    まどか……?
    何、その格好……。
    嘘でしょ……まさか……。

    まどか「……ごめんね」

    ほむら「う……そ……!どうして……どうしてあなたは……!」

    杏子「あんたのためだよ」

    ほむら「……杏子……!」

    私の体を挟んだ、まどかの反対側には杏子が立っていた。

    杏子「ほむら、あんたさっきまで死んでたんだ」

    833 = 184 :

    ほむ

    834 = 335 :

    ほむ

    835 = 122 :

    杏子「それを、まどかの奴が願いを使って生き返らせた」

    ほむら「どうして……なんで止めてくれなかったの!?」

    杏子「……悪い。あたしだって瀕死だったんだよ。身動きも取れなかった。まどかが魔法で治してくれたんだ」

    ほむら「……そんな……」

    まどか「ほむらちゃん……ありがとう」

    ほむら「え……?」

    まどか「私のために、今までずっと頑張って来てくれてたんだよね?」

    ほむら「まど、か……知って……?」

    まどか「うん。キュゥべえに聞いちゃった。……ごめんね、今までなんにも知らなくて。
        ほむらちゃんが、私のためにあんなに頑張ってくれてたなんて……」

    ほむら「……違う」

    まどか「えっ……?」

    ほむら「……違う……頑張ってなんかない……頑張ってなんかないよ……。
        私は、私は……!たくさんのあなたを見殺しにした……!
        やり直しが利くんだって、今回失敗しても次があるんだって!そうやって何回も!何人も!
        あなたを!杏子を!巴さんを!美樹さんを!諦めた!見捨てた!殺したの!!」

    836 :

    ほむ

    837 :

    ほむ

    838 = 122 :

    まどか「……そんなことない。そんなことないよ、ほむらちゃん」

    ほむら「え……?」

    まどか「さっきの“ありがとう”はね……全部の私からの“ありがとう”」

    ほむら「全部の……?」

    まどか「なんでだろ。でも分かるんだ。かつてあり得た過去、これからあり得る未来。
        全ての私がほむらちゃんの頑張りを知ったら、きっとみんな、ありがとうって言う。
        私なんかのために、ありがとうって。自信持って言える」

    ほむら「な、“なんか”じゃないよ……。まどかは、私の、たった一人の大切な……!」

    まどか「えへへ。ありがとう、ほむらちゃん」

    839 :

    さるよけ4円

    840 = 460 :

    こう持ち上げられると嫌な予感しかしないよね

    841 = 122 :

    まどか「この世界の私だとか、別の世界の私だとか、そういうのじゃ、きっとないんだ。
        私は私。一人だけ。鹿目まどかだけなんだよ。だからね、ほむらちゃん。
        私はほむらちゃんに、この世界を一生懸命生きて欲しい。
        たった一つしかない世界を、必死に生きて欲しいの。……ううん。一緒に生きたいの」

    ほむら「まど……か……」

    私は……まどかとは違う世界を生きてるんだと思ってた。
    違う時間軸を生きてる私は人間じゃないなんて思ってた。
    でも今……まどかが、それは違うって言ってくれた。
    ……私は……やり直しなんて考えずに、今この世界を、文字通り必死に生きるべきだった……!

    杏子「へへ……ったく、ようやく元気になったみたいじゃん」

    ほむら「……ごめんなさい。心配をかけてしまったわね。もう大丈夫よ」

    843 = 184 :

    素敵な台無しフラグが立ちまくりだな

    844 :

    『支援するよ』

    845 = 122 :

    まどか「それじゃ……ほむらちゃん、杏子ちゃん……。行くよ!」

    その声と共に、まどかはワルプルギスの夜に向かって飛んで行った。

    ……待て。
    何か忘れているような。
    大切な何かを……。

    杏子「おい、ほむら。何ボサっと突っ立ってんだ。あたしたちも行くぞ!」

    ほむら「え、えぇ……」

    私たちも瓦礫の中を飛び出す。
    まどかを見ると……あの子の武器の弓矢を構えようとしているところだった。

    杏子「でもさ、これで勝ちが見えて来たんじゃない?あいつの魔力量すげえんだろ?
        もしかして、ワルプルギスの夜一撃で倒しちゃったりしてねー」

    ほむら「ッ!!」

    そうだ、思い出した……!
    以前のまどかは、その強大な魔力でワルプルギスの夜を一撃で倒し、そして……!

    ほむら「まどか!だめぇえええええええ!!」

    弓から、矢が放たれた。

    846 = 839 :

    >>844
    来んな

    いや、早く来い

    847 :

    でもくまーはまどかと致命的に相性悪いよね

    848 = 122 :

    しかし。

     「ッ…………!アハハ、ハ、ハハハハ!アハハハハアハハ、アハハ……ハハハハ!」

    ワルプルギスの夜を、倒せてない……!?
    それにまどかも、まだ“鹿目まどか”のままだ……。

    杏子「ははっ、さすがに一撃とは行かねえか」

    ほむら「……いえ、一撃だったわ」

    杏子「は?」

    ほむら「別の時間軸では、まどかはワルプルギスの夜を一撃で倒した」

    杏子「えっ、マジかよ!?だったらおかしいじゃねえか。なんで今回のまどかは一撃で倒せなかったんだ?
        あいつ、あんたが時間繰り返すたびに強くなってるはずだろ?」

    ――インキュベーター。

    ――おや、魔女との戦いに集中しなくて良いのかい?

    ――どういうこと?以前、別の時間軸では、まどかはワルプルギスの夜を一撃で倒した。

    ――……一撃で?それは信じがたいな。
       いくらまどかの魔力量が多いと言っても、あのワルプルギスの夜を一撃で倒せるとは思えないよ。

    849 = 396 :

    全てを台無しにするちゃぶ台返しマダー?

    850 = 122 :

    ――ワルプルギスの夜は間違いなく史上最大級の魔女だ。
       現にまどかは、確かに善戦してはいるけれど、一撃で倒せてなんていないじゃないか。

    ――それでもこれは事実よ。あの子は、ワルプルギスの夜を一撃で倒した直後、最悪の魔女になった。

    ――はぁ!?倒した直後に!?しかも最悪の魔女って……魔力量が強いと魔女も強いってわけか……!

    ――ふむ……。もしかしてこうは考えられないかい?その時間軸でのまどかは、“ワルプルギスの夜を倒したい”と、そう願ったんじゃないかな。

    ――……!

    ――並の魔法少女なら分からないけどまどかの魔力資質なら、たとえ相手が最強の魔女であってもその願いは叶うだろう。
       けれどさすがに一撃でワルプルギスの夜を倒すほどの魔力となると桁外れだ。
       そしてその願いに彼女の魔力のすべてを使ってしまったと考えると、早すぎる魔女化にも納得がいく。

    ――じゃあ、今のまどかは……。

    ――魔法少女としての強さは、どんな願い事で魔法少女になるかによって大きく変わってくる。
       まどかの願いは“命を甦らせること”。
       今の彼女の能力はどちらかと言うと攻撃よりも守り・回復に特化しているんじゃないのかな。


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