元スレほむら「球磨川禊、あなた一体……」
SS覧 / PC版 /みんなの評価 : ★★★×6
851 = 844 :
『他の時間軸をなかったことにしたよ』
852 = 414 :
努力も何もかも引っくるめて台無しにするからなぁ、ヤツは
853 = 122 :
――……えーい!難しい話ばっかすんじゃねえよ!戦いに集中できねえだろ!
話の内容は置いといてさ、ほむら。
あんたさっき話してたばっかじゃねえか!このまどかとか別のまどかとか、そういうのじゃないって。
――杏子……。
――今はとにかく、ワルプルギスの夜を全力で倒すことに集中しようぜ!
――えぇ、そうね。悪かったわ……。早く倒してしまいましょう。
QB「それにしても……一撃か。できればそんな光景も見てみたいものだね」
遠く離れて戦いを見学するキュゥべえ。
しかし……見学者は彼だけではなかった。
球磨川『へーえ、あれがワルプルギスの夜かー。ていうか僕だいぶ空気だったよね。まあ慣れてるけどさ』
QB「君は彼女たちを手伝わないのかい?」
球磨川『冗談言わないでよ。魔女とか超怖いじゃん。
魔法なんて使えないし魔女と戦ったこともないド素人にどうしろと?』
854 = 421 :
しえん
855 = 184 :
きやがったwww
856 = 122 :
QB「ふーん。まぁ僕は構わないんだけど。
ところで球磨川禊。そろそろ君の目的を僕に教えてもらえないかな」
球磨川『目的?え、何それ。知らないよそんなの。もしかして生きる目的とかそういうの?』
QB「訊きかたが悪かったようだね。まず最初に僕を殺した理由から教えてもらって良いかな」
球磨川『キュゥべえちゃんを殺した理由だって?おいおいキュゥべえちゃん』
球磨川は、やれやれと言うように首を振った。
その手には、どこから取り出したのか、いつの間にか巨大な螺子が。
球磨川『生き物が生き物を殺すのに理由が必要かい?』
屈託のない笑顔を浮かべたまま何の躊躇も無く、脈絡も無く。
球磨川はキュゥべえの頭に、螺子をねじ込んだ。
……しかし。
死体を見下ろす球磨川の背後から、すぐに声がかかる。
QB「……やれやれ。代わりはいくらでも居ると言っても、無駄に殺すのはやめてほしいな。もったいないじゃないか」
球磨川『……ふぅーん。やっぱりね。おかしいと思ったんだよ。
きみを初めて殺した時、僕は“大嘘憑き”は使わなかったのに』
857 = 396 :
ワルプルさん逃げてー
859 = 839 :
まどか☆マギカ的には物語が収束していっているのに、
球磨川の物語はまだ半分も進んでいないように見える
860 = 122 :
QB「きゅっぷい。そういうわけだよ。僕たちの種族は固体にはこだわ」
球磨川『はいグシャー』
死体を食べ終えたばかりのキュゥべえを、球磨川はまた殺した。
球磨川『ストレス発散には持ってこいだね!別にストレスなんてたまってないけど』
すぐに代わりのキュゥべえが現れる。
QB「だから、無駄に殺すのはやめて欲しいんだって。わけがわからないよ」
球磨川『わかった。もう二度と決して絶対にしないよ』
QB「わかってくれたなら良いんだ」
球磨川『それよりも……良かったね。鹿目さんが魔法少女になってくれてさ』
QB「そうだね。彼女が魔女になってくれれば、この宇宙の寿命はグッと長くなる。
そうなれば僕のノルマは達成できるよ。それで、もう一度最初の話題に戻るけど。
君の目的を教えて欲しいんだ。さやかを挑発したり脅迫したりした理由はなんだい?」
球磨川『やだなあ挑発とか脅迫だなんて。
それじゃあまるで僕が悪者みたいじゃないか!もっと柔らかな表現を遣ってよ』
861 = 184 :
ほむぅ
862 = 335 :
くまぁ
863 :
ホムラチャン!!
864 = 122 :
QB「それなら懐柔と言えば良いかな」
球磨川『ま、懐柔もした覚えはないけど。ただ僕はさやかちゃんと友達になっただけだぜ?』
QB「マミを懐柔したのも友達になりたかっただけかい?」
球磨川『そうだよ』
QB「じゃあまどかや杏子を挑発したのも同じ理由かい?」
球磨川『ああ。それはだってほら!僕あの子たち嫌いだし』
QB「へえ……。意外だな。君にも好き嫌いなんて感情があるんだね」
球磨川『失礼だなあ。こんなに表情豊かなのに。僕にだって好き嫌いくらいあるよ』
球磨川はわざとらしくふくれて見せた。
そして続ける。
球磨川『佐倉さんも、鹿目さんも。彼女たちはプラス側の人間だ。
気持ち悪いよねー。あいつら、何の見返りも求めずに他人のために動けるんだぜ?』
QB「僕には気持ち悪いという感覚は分からないけど、見返りのない献身が理解できないという点では同意だね」
球磨川『日本には昔から“情けは人のためならず”って言葉もあるくらいなのにさ。
あいつら日本人じゃないよ、非国民だ!いやむしろ、非人間と言っても過言じゃないよね』
865 = 184 :
ほむほむ
867 = 738 :
情けは人のためならずの使い方違うぞ
868 = 172 :
>>867
> 情けは人のためならずの使い方違うぞ
869 = 172 :
>>867
情けは人のためじゃなくて自分のためなのに見返り求めない献身っぷりが気持ち悪いんだろ馬鹿
870 = 798 :
いまニコ房?廚?がきたらこのスレおわりだな
871 = 761 :
わざと誤用してるんだろ
872 = 122 :
QB「それはちょっと論理の飛躍が過ぎるんじゃないかな」
球磨川『価値観の相違だね。とにかく、僕はあの子たちが嫌いなんだよ。
だから挑発くらいしたって良いでしょ。殺したわけじゃないんだし』
……ていうか、どうなの?あっちの方は』
QB「戦いのことかい?やっぱりまどかが加わったのは大きい。
さっきまで勝機の欠片すら見えなかったのに、今は互角と言って良い」
球磨川『あれ?その程度なんだ。僕はてっきり、鹿目さんは魔女にもならず、
それでもワルプルギスの夜を圧倒的な強さで圧倒して平和が戻りましたー(笑)
なんてご都合主義(バッドエンド)だと思ったんだけどな』
QB「君も含めてみんなワルプルギスの夜を甘く見すぎているようだね。
さっきも言ったけど、あの魔女は史上最大級の魔女だよ。
たった一人の魔法少女の力で圧倒できる程度の強さなわけないじゃないか」
球磨川『なぁーんだ!だったら良いんだ。安心したよ』
873 = 128 :
>>867
『赤くしてあげるよ』
874 :
自分のために情けをかけるのに
その見返りを求めず情けをかける杏子をディスってんだろ
875 :
スレが無駄に埋まっていくな
このレス含めて
876 = 768 :
QBって球磨川にもっとも嫌われるタイプの存在だよな
877 = 122 :
まどか「強い……!これが、ワルプルギスの夜……!」
杏子「どうだ、まどか!さっきまでのあたしらの辛さが分かったか!?」
ほむら「無駄口を叩く暇があったら集中して……!」
杏子「わーってるよ!くそっ!」
まどかの力を以てしても、今は良いところ五分五分……。
勝負はどちらに転んでもおかしくない……。
こちらの戦力が少しでも欠ければ、途端に勝ちの目は薄くなるだろう。
まどかはおろか、私か杏子のどちらが欠けるわけにもいかないんだ……!
まどか「杏子ちゃん!後ろ!!」
杏子「え?」
まどかの叫び。
反射的に杏子の方を向く。
杏子の後ろに居たのは……武器を構えた使い魔。
そんな……さっきまで使い魔なんて居なかったのに、このタイミングで……!?
杏子「くっ……!」
杏子はとっさにガードするが、槍は破壊されてしまう。
その瞬間、もう一体の使い魔が現れた。
槍の生成が……間に合わない……!
878 :
しえん
879 = 122 :
ほむら「杏子ぉ!!」
私は杏子の方に駆け出すが……ふと視界の端に影が見えた。
別の使い魔……!?
時間停止も間に合わない。
あと一度瞬きをする暇もなく、私はこの使い魔に……。
視界の端に遠くでこちらに手を伸ばすまどかが見えた気がした……その時。
ドゥン!ドゥン!ドゥン!
ほむら「……え?」
突如聞こえたその音と共に、使い魔は無数の細かな破片となって散った。
今の音、どこかで……?
……そうだ、それよりも……!
ほむら「杏子……!!」
慌てて杏子の方を見る。
杏子「……はは、マジかよ」
杏子を囲んでいた2体の使い魔は……真っ二つに割れていた。
使い魔を切ったと思しき剣、そしてそれを携える1人の魔法少女……。
そんなまさか……!
さやか「ピンチに現れる王子様かと思った?残念、さやかちゃんでした!」
マミ「ふー……。間一髪ってところね、暁美さん?」
880 = 160 :
>>877マジレスすると「姑息」と同じで 言葉ってのは時代によって変遷するものだよ
881 = 200 :
なにこの普通に燃える展開
882 = 593 :
そう言えば絶望さやかちゃんが殺したと言われている(漫画版では確定)リーマン二人はどうなったんでしょうね
球磨川さんがAllFictionしてくれたんかねえ
883 = 798 :
884 = 122 :
まどか「さ、さやかちゃん!マミさん!」
嘘……なんでこの2人が……!
マミ「ほらほら、今はびっくり場合じゃないわよ。ちゃんと集中しなきゃ。
暁美さんや佐倉さんみたいな失態を犯したくはないでしょう?」
ほむら「……私のことを信用しても良いの?」
マミ「もう、今はそんなことを言ってる場合じゃないでしょ?憎まれ口ならあとで存分に聞いてあげるわ!」
杏子「さ、さやか……!あんた……」
さやか「なーによ。せっかくかっこ良く登場したってのに。もうちょっと感動してくれたって良いんじゃないの?」
杏子「……この馬鹿!心配ばっかかけやがって!」
さやか「さっきあたしに助けてもらったばっかの奴に心配とかされたくないわよーだ!」
杏子「へへっ……!悪かったな、手間かけさせちまってさ」
さやか「あたしも色々言わなきゃいけないことあるけど……でも今は!行くよ、杏子!」
杏子「……!おう!さやか!」
885 = 261 :
馬鹿はSS終わってから相手にしてやれ
886 = 804 :
何故か安心しきれない
887 = 572 :
追いついてしまった…
この素晴らしい展開
球磨川もぶち壊しがいがあるな
888 = 122 :
QB「へえ。これは意外だなあ」
見事な連携を見せる五人の魔法少女。
その様子を遠巻きに見ていたキュゥべえはぽつりと漏らす。
まさかこの町の魔法少女が集結してワルプルギスの夜と戦うとは、本当に想定外だ。
2人の魔法少女が戦力として加わったことで、戦局は一気に傾いた。
ベテランの巴マミだけでなく、美樹さやかまで戦力として大きく貢献している。
QB「彼女たちはもう戦えなくなったと思っていたんだけどね。
それを狙って君も2人を懐柔したんじゃないのかい?
それともこれも君の予定通りかな?球磨川禊」
そう言ってキュゥべえは球磨川の方に目をやる。
すると……。
球磨川『…………』
QB「……へえ。これはますますもって意外だ。君もそんな表情をするんだね」
球磨川『……さっきも言っただろ?僕は表情が豊かなんだって』
いつも飄々とした表情を浮かべていたその顔は今、見る影もなく歪んでいた。
890 = 396 :
球磨川さん、こーいう展開一番嫌いだろうしなーwww
891 :
血涙を流す球磨川さん
892 = 172 :
めだかボックス終了して禊ボックスが始まりますように
893 :
894 = 122 :
QB「そのようだね。そしてその様子を見ると、これは君とっても誤算だったらしい」
球磨川『…………』
QB「彼女たちは、この調子なら本当にワルプルギスの夜を倒してしまうね。
僕にとっては、単に死んでしまうよりは生き延びてくれた方が長い目で見ればありがたいから構わないんだけど。
それも君にとっては誤算かい?」
球磨川『別に』
そう言い球磨川は、顔を手で覆う。
再び現れた表情は、いつもの球磨川のそれだった。
球磨川『あーあ、つまんない。結局いつもの愛と勇気が勝つストーリー(笑)かー。
ピンチになったら奇跡的に都合良く仲間が助けにきてくれるとか、
そういうのは週刊少年ジャンプの中だけにしてほしいよね』
がしがしと頭を掻いて、球磨川は踵を返す。
QB「どこへ行くんだい?」
球磨川『家。帰ってゲームでもするよ』
QB「やれやれ……」
やっぱり理解できないという様に、キュゥべえは球磨川からワルプルギスの夜へと視線を戻す。
そして、異変に気付いた。
QB「……あれは」
895 = 421 :
ロリ先生の他にもクマーを激怒させるやつが居るとは
896 = 122 :
QB「球磨川禊、残念な知らせがある」
球磨川『何。これ以上残念なお知らせなんて聞きたくないんだけど。きみは僕を虐めてるのかい?
もしかしてみんなで合体技でも使っちゃった?ホムマドマミアンサヤエントロピー(笑)とか?』
QB「そうじゃない。残念だけど君は家にも帰れないし、ゲームもできないみたいだ。
というより、生を諦めるべきかも知れないね」
球磨川『?』
QB「ワルプルギスの夜を見てごらん。何か変化に気づかないかい?」
球磨川『…………あー』
QB「気付いたようだね。そう、上下が逆転しようとしている。
というより、“元に戻ろうとしている”と言った方が視覚的には分かりやすいかな」
球磨川『うん、そうだね。それで?』
QB「あの魔女が“ひっくり返った”時、文明が“ひっくり返る”と言われている。
つまりこのままだと、あそこで戦っている彼女たちはもちろん、この場にいる僕たちも間違いなく……」
そこまで言ったところで、急に球磨川の表情が輝いた。
球磨川『キュゥべえちゃん、どうしてそんな大事な話をもっと早く教えてくれなかったんだ!
危うく僕は彼女たちの結末すら知らずに死んじゃうところだったじゃないか!』
897 = 893 :
安定のクズwww
褒め言葉な
898 = 875 :
まあ死んでも復活余裕だが
899 = 122 :
「アハハ……ハ、ハハ……アハ、ハハハ……」
……行ける。
これなら確実に行ける。
こちらのダメージも少なくはないけれど、ワルプルギスの夜も限界が近いはずだ。
ただ、グリーフシードはもう余裕がない。
ここで一気に決める!
……その時、みんな異変に気付く。
さやか「何……?」
マミ「ワルプルギスの夜が……逆さに……?」
逆さになる……というよりは、逆さだったのが元に戻ろうとしている……?
嫌な予感がする。
理由はないんだけど、漠然とした、でも何かとても恐ろしい予感がする。
そして、思い出す。
ほむらちゃんの家で見た資料のうちの1つに書いてあったことを。
“普段逆さ位置にある人形が上部へ来た時、暴風の如き速度で飛行し瞬く間に地表の文明をひっくり返してしまう”
つまり、今まさに……!
次の瞬間、辺りは強い閃光と暴風に包まれた。
900 = 574 :
ワルプルギス
全ての運命の不幸を無くそうとする。
地上をマホウで埋め尽くし、全人類を戯曲の中へと取り込もうとする動く舞台装置。
この全てが戯曲ならば悲しい事など何もない。悲劇ではあるかもしれないけれど、ただそおいう脚本を演じただけ。
ワルプルギスの夜で芝居は止まって、もう地球は一周だって回転しない。物語は転換しない。
明日も明後日も、ワルプルギスの夜。
みんなの評価 : ★★★×6
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