私的良スレ書庫
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元スレ岡部「これが、俺たちの選択だよ」
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こんなにまともに壁を殴りたくなったのは久しぶりだ… 壁というよりは地面か
>―― True End ――
おい・・・やめてくれよ・・・頼むよ・・・
おい・・・やめてくれよ・・・頼むよ・・・
>>547
残酷な約定
残酷な約定
マグマってレベルじゃねーぞ
>>1乙
>>1乙
―― True End ――
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俺…オカリンのために線香上げてくる…
>>1乙と思ったらなんか来た?
>>1乙と思ったらなんか来た?
>>1乙!
また何か書いてくれ!
また何か書いてくれ!
あーでもこれはありかもしれん
シュタインズゲートさんが持ってるルールには納得してしまった
シュタインズゲートさんが持ってるルールには納得してしまった
ここまでが、岡部倫太郎の物語である。
ここからは夢物語。
蝶たちの見た夢物語。
胡蝶の夢。
それでも、たくさんの蝶たちが夢を見た。
みなが同じ夢を見たならば、それは現実足りうるのかもしれない。
優先される主観は果たしてどちらか。
観測者たちよ、どうか最後まで見届けて欲しい。
>>549
フェイリスは目を通し、読心術として相手の『答え』ではなく自分の能力を第一に信じ答えを得てる
539通りならRS発動しなくてもいい、影響を受けなくなてもいい、少しでも信じて
味方になれば救われたんじゃって話
フェイリスは目を通し、読心術として相手の『答え』ではなく自分の能力を第一に信じ答えを得てる
539通りならRS発動しなくてもいい、影響を受けなくなてもいい、少しでも信じて
味方になれば救われたんじゃって話
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でもシュタインズ・ゲートさんということは、αβのほうは関与してないということか
αさんやβさんはどんな人だったんだろうか
βさんなんかオカリン派っぽいよな
αさんやβさんはどんな人だったんだろうか
βさんなんかオカリン派っぽいよな
落としてから上げるというよりも地獄にいる読者に蜘蛛の糸を垂らすような展開がうまいな
そうよね…
150レス強あるんだものね…
終わるわけないわよね…
150レス強あるんだものね…
終わるわけないわよね…
>>567
お借りんが憔悴しきっていたのがあれか
お借りんが憔悴しきっていたのがあれか
2025年12月29日17時37分。
大檜山ビル。株式会社未来ガジェット研究所本社。
形だけではあるが、2階のラボは今も、昔の姿のままそこにあった。
美しく成長した一人の女が、かつて岡部が首を吊った場所に立っている。
少々丈の長い白衣には、時を経てくすんだラボメンバッヂが縫い付けられていた。
キタ――(゜∀゜)――と言いたい所だが無粋であろう
後は孤独な観測者次第なのだな?
後は孤独な観測者次第なのだな?
「オカリンおじさん」
着ている白衣をかき抱き、女は名前を呼ぶ。
「未来ガジェット研究所は今もここにあるよ。あなたの遺した想いは、消えてないよ」
女は男の跡を継ぎ、未ガ研のリーダーとなった。
「……でも、出来れば」
女の声に涙が混じる。
「オカリンおじさんと一緒に、ラボを続けたかったなぁ……!」
いっそう強く体を抱いて、女は泣いた。
もう死んだ男を想い、女は泣いた。
2010年12月29日17時37分。
ヒモがうまく首のツボに入らず、男は首をギリギリと締め上げられていた。
襲い来る真っ黒な死に、男はただ怯える。こねくり回した下らない理屈など全て投げ捨てて、男の本能は助けを求めた。
しかし今さら後悔しても遅い。頑丈なゴムヒモは確実に男を死に至らしめる。
男はよだれと涙と鼻水を垂れ流し、手足をばたばたと振り回す。
無様に喘ぐ男は、ふと。
誰かが自分を抱き締める感触を得た。
幼なじみでも愛した女でもない、知らない柔らかさだった。
「ぁ、が」
助けてくれ。助けてくれ。男は呼びかける。しかし何者かはただ自分を抱き締めるだけ。
目に見えない誰かへ向け、男は必死に助けを呼ぶ。呼び続ける。
「……っ」
しかし、これは確定した過去。
ヒモが1ミリずれ、男の脈が極まる。一瞬で意識を刈り取られ、男はその命を終えた。
彼の脳から、一匹の青い蝶が這い出た。
今にも息絶えそうなその蝶は、ぽてり、と力なく床へ落ちる。
小さな小さな彼は、記憶の縁をひとつだけ持っていた。
もう死んだ彼は、なおも死力を振り絞り、羽ばたいた。
ラボの窓から大空へと飛び立った。
アキバの全景を眼下に、彼は飛んでいく。
上空を飛ぶ。
日本を飛ぶ。
世界を飛ぶ。
過去を飛ぶ。
未来を飛ぶ。
世界線を飛ぶ。
最後に自分を抱き締めてくれたあの人を求めて、彼はSG上のあらゆる空間、あらゆる時間を懸命に飛び続けた。
奇天烈な服を着た男性と、彼を袖で見守る女性。違う、彼らではない。
妙齢の男性たちを前に、臆せず意見を言うスーツのよく似合った女性。違う、彼女ではない。
生まれたばかりの赤ん坊を幸せそうに抱える長髪の女性と、その光景を静かに見つめる禿頭の男性。違う、彼らではない。
三つ編みのよく似合う少女を間に、散歩をしている大柄の男性と赤髪の女性。違う、彼らではない。
夢幻の時間を漂った彼は、ふと懐かしいにおいを感じて羽ばたきをやめた。
見下ろせば、遙か昔に見た覚えのあるビル。
そのビルの中。
恋い焦がれた、彼の人の温もりを感じて。
彼は真っ逆様に落ちていった。
綯「こ、これでいいですか?」
岡部「うんむ!!!!」
綯(嬉しそうだなぁ……)
綯(……あ、そうか。紅莉栖おねえちゃんがアメリカに行っちゃったから、もう着る人はオカリンおじさんしか居ないんだ……)
綯「……まゆりおねえちゃんに、もう一着お願いしようかな」
岡部「む? 何か言ったか小動物」
綯「何も言ってませんし小動物じゃないです」
岡部「おいおいおいなんだそれは高度なギャグか!? お前が小動物じゃなきゃ小動物の定義が危ういぞ!?
あ、なるほど微生物と言って欲しいのかそうか。すまなかったな微生物よ!」
綯(む、むかつくぅ~……!)
綯「……万年白衣厨二病ガリガリ老け顔オヤジ」
岡部「……」
綯「あっ……」
岡部「……綯。おじさん怒らないからこっち来なさい。な? こっち来なさいよ。怒らないから」
綯「ひ、ひぃぃ……! と、父さ~ん!」ダダダダ……
岡部「ちょ、おま! ミスターブラウンを頼るのは反則だろ! 待てこの腹黒小動物!」ダダダダ……
岡部「うんむ!!!!」
綯(嬉しそうだなぁ……)
綯(……あ、そうか。紅莉栖おねえちゃんがアメリカに行っちゃったから、もう着る人はオカリンおじさんしか居ないんだ……)
綯「……まゆりおねえちゃんに、もう一着お願いしようかな」
岡部「む? 何か言ったか小動物」
綯「何も言ってませんし小動物じゃないです」
岡部「おいおいおいなんだそれは高度なギャグか!? お前が小動物じゃなきゃ小動物の定義が危ういぞ!?
あ、なるほど微生物と言って欲しいのかそうか。すまなかったな微生物よ!」
綯(む、むかつくぅ~……!)
綯「……万年白衣厨二病ガリガリ老け顔オヤジ」
岡部「……」
綯「あっ……」
岡部「……綯。おじさん怒らないからこっち来なさい。な? こっち来なさいよ。怒らないから」
綯「ひ、ひぃぃ……! と、父さ~ん!」ダダダダ……
岡部「ちょ、おま! ミスターブラウンを頼るのは反則だろ! 待てこの腹黒小動物!」ダダダダ……
天王寺綯がラボを飛び出た瞬間。
彼は、慈母の抱擁を求め、彼女の頭上へと、降り立った。
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