元スレ浜面「一方通行×絹旗とかどうだろう?」
SS覧 / PC版 /みんなの評価 : ★★★
301 = 74 :
絹旗(はっ!)
絹旗「そ、それも含めて!私は一方通行のことを良いと思ってるんですよっ!!」
一方通行「そ、そうか…?」
絹旗「そ、そうです!」
絹旗(今、私は何を言おうとしてたんですかね…)
結標(…ま、まぁ、さすがにここで急展開はないわよね)
絹旗「とにかく、この場所はもう十分に堪能しました!次の階に行きましょう一方通行!」
一方通行「お、おう…?」
何か心に引っかかった一方通行だったが。気にせず、絹旗の言う通り二階へと行くことにした。
……
一方通行「……」
絹旗「?一方通行?」
一方通行「なんだこりゃァ」
絹旗「あっ、クラゲですね」
一方通行「超、不思議な形してやがる…」
302 = 212 :
良いなこれ
304 = 74 :
絹旗「超が付くくらい、超興味関心もっちゃいましたか?」
一方通行「なンつうか、こんな透明な傘した生き物が動いてンだなァと」
絹旗「確かに感慨深いですね。ミズクラゲっていうみたいです」
土御門(…ジュルリ)
結標「え?」
土御門「おいしそうだにゃぁ…」
結標「いや、それ水族館じゃ禁句だから」
海原「ミズクラゲは食べられませんが、エチゼンクラゲやビゼンクラゲなら食べることができます」
結標「何でそんなどうでもいいこと知ってるの?」
海原「以前クラゲが食べたいと思ったことがありまして。個人的に調べておいたんです」
土御門「海原。それ、どこへ行ったら食べれる?」
海原「タダ…では教えられませんね。それなりの対価は支払ってもらわなくては」
結標(もう嫌だこの集団)
305 = 74 :
絹旗「!見てください一方通行!カブトガニですよ!!」
一方通行「おォ。甲羅背負って歩いてンな。ってか、何でそんな興奮してンだ?」
絹旗「知らないんですか??カブトガニって、今じゃ日本では絶滅危惧種に認定されてるんですっ」
一方通行「あー、そういやそうだったか。レアな生き物なンだなァ」
絹旗(…。一方通行のほうが、人間としてはよっぽどレアな生き物だと思いますけどね…能力的な意味で)
土御門「んー。あれはちょっと硬くて食べられないかにゃー」
結標「土御門?次食べるとかいったらサメのいる水槽へ座標移動させるから」
土御門「ふっ。結標、この水族館にサメはいないんだぜい」
結標「じゃあ向こうにいる人食いナマズでいいわ」
土御門「は?そんなのいるわけ…って、ホントにいるし!?」
海原「というか、食べたくても食べられませんよ土御門。あれは絶滅危惧種なんです。もし食用にでもすれば
“絶滅のおそれのある野生動植物の種の保存に関する法律”に抵触、罰則を受けますよ」
結標「本当に詳しいのね海原。ドン引きするくらいに」
海原「少しでも多くの知識を蓄え…。僕は、御坂さんにおいしい料理を味わってもらいたいんです…っ!」
結標(海原…っ。過去に超電磁砲を、魚料理のお店に誘って失敗したことを…。今でも悔やんでるのね…っ)
306 = 212 :
海原ェ
307 = 74 :
海原「とはいえ、カブトガニは正確には魚介類ではないんですけどね。クモやサソリに近い生き物なんです」
土御門「危なかったぜい!さすがの俺もクモやサソリは食べたくないからにゃぁ」
結標「そしてこの空気に戻るのね」
……
絹旗「一方通行!そろそろお昼にしませんか?」
一方通行「あぁ、もうこんな時間か。ン?そういやこの建物ン中に食べるところあったか?」
絹旗「屋上が開いてるそうですよ。ただし持ち込み付きですけど」
一方通行「…しまった。ここ来る前に、何か弁当でも買ってくりゃァよかったな…」
絹旗「あ、マジですか。ちょうどよかったです!」
一方通行「あン?」
絹旗「…あなたの分のお弁当も、つくってきたんです」
308 = 74 :
一方通行「…そ、そうなのかァ!ありがとよ…」
そのとき。一方通行の中で異変が起こった。
一方通行(こいつ…。こんなに可愛かったか…??)
尽くされた、と感じたからだろうか。気付けば一方通行のトキメキ度はMAXだった。
一方通行「そ、そうと決まれば早速屋上だァ!!」
この瞬間だけは。絹旗の顔を見ることは叶わなかった。またしても、前みたく意識してしまったのだ…
一方通行(不意討ちすぎンぞ畜生…!)
おそらく赤くなってるであろう顔がバレないよう、そそくさと屋上へと向かう一方通行だった。
……
一方通行「ご丁寧にベンチや椅子、テーブルまで置いてやがる。食べるにはもってこいの場所だなァ」
絹旗「景色も超いいですね。海や船舶が一目で見渡せます」
一方通行「じゃ、適当なとこ座って食べるか」
さすがに屋上に上がる頃には、例の熱も引いていた。いつまでも意識してはいられない。
309 = 97 :
絹旗ちゃンすげー本気だな
310 = 74 :
絹旗「というわけで、これです!」
一方通行「こ、これは…」
大きめのタッパーが二つ差し出される。一方の絹旗の分はというと、一つ。
単純計算にして自身の2倍以上もの量を、彼女はつくってきてくれたことになる。
絹旗「男の人って、女の倍は食べますよね。浜面の食事を見てれば、そういうのは一目瞭然でした」
一方通行「…いいのか?こんなに食べてよォ」
絹旗「いや、むしろ食べてくれないと私困りますよ。超いろんな意味で…」
…確かに。せっかく自分のために一生懸命つくってくれたのだから。それを断るようなら、万死に値するだろう。
一方通行「…そうだな。じゃァ、ありがたくいただくとするぜ」
そう言い、タッパーのふたを開く一方通行。
一方通行「こりゃァまた…。お前、本当に頑張ったンだな」
311 = 74 :
まず一つ目のタッパー。そこには唐揚げや肉団子、卵焼きといった
お弁当おかずの定番が…ギッシリ詰まっていた。
絹旗「本当は、もうちょっとおかずの種類増やしたかったんですが…!
思った以上に一つ一つの料理に手間かかっちゃって。手際が悪くてすみません…」
一方通行「は、はァ??何言ってやがンだテメェは…?!
俺の目が節穴じゃなけりゃァ、十分種類は揃ってるように思うぞ…?」
そうなのである。それに、量も申し分ない。
一方通行「…今すぐにでもかぶりつきてェとこだが、まだもう一つあったよな」
もう一つ。一方通行は二つ目のタッパーを開ける。
一方通行「…なるほど。さっきのやつにはご飯がねェと思ったら、こっちにあったンだな」
絹旗「そりゃそうですよ!洋食ならともかく、和食でおかずだけって超ありえませんからね」
そこには。なんとも大きいサイズの三角おにぎりが三つ。ノリやフリカケ等、種類も異なっていた。
絹旗「以上が、私のつくってきたお弁当です。お気に召してもらえばいいのですが」
割り箸を手渡される一方通行。何から食べようか迷ったが…。とりあえずは、卵焼きから食べることにした。
一方通行「……」モグモグ
313 :
もっとやれ
314 = 74 :
一方通行「……」
絹旗「ど…どうですかね?」
一方通行「普通にウマイ」
絹旗「ほ、本当ですか!?」
一方通行「ウソ言ってどうする。食感も柔らかかったし、味もちゃンと甘かった」
絹旗「よかったです…。マズイぞ絹旗ァ!!とか言われた日にゃどうしようかと思ってました…」
一方通行「言うわけねェだろンなこと」
一方通行(…あくまで平静を装ってる自分だが。俺のために…こんなウマイもんをつくってくれた絹旗。
俺のために。その事実だけで…っ!!正直涙が出そうなくらい嬉しいのは、全力で隠すッ!!)
つまり、静かに彼は感動していたのであった。
……
海原「なんか、見ててお腹すいてきました」
土御門「me,too!結標ー、何かつくってきてない?」
結標「ツッコミは入れないから」
315 = 249 :
支援
ところで元になった作品って漫画なのか?
316 = 212 :
アイテムの出番はもう無いの?
317 = 74 :
結標(にしても、弁当…か。絹旗さんも本気なのね)
……
昼食を終える一方通行と絹旗。
一方通行「ごちそうさまでしたァ…!」
絹旗「お粗末さまでした…!」
一方通行「マジで美味かった。正直、また食いてェ」
絹旗「朝から頑張った甲斐がありましたよ…。そう言ってもらえて、超嬉しいです!」
また絹旗の料理が食べられる(かもしれない)。ますます心が躍る一方通行であった。
一方通行「じゃ、食べ終わったところで行くかァ」
絹旗「次は三階へ行ってみましょう」
……
海原(結局、外のコンビニへ座標移動で買い出しに行くハメになりました。トホホ)
318 = 293 :
>>315
ライトノベル
319 = 74 :
一方通行「…なんだァこのトゲトゲの生き物は」
絹旗「ポーキュパインフィッシュ…?」
一方通行「さすがの俺も分かンねェ…」
絹旗「学園都市最強でも知らないことはあるんですね?」
一方通行「そりゃ当たり前ェだろ」
絹旗「あ、ここに書いてありますね。ハリセンボンの仲間だそうです」
一方通行「あー、そう言われりゃ分かる」
絹旗「そしてフグだそうです」
一方通行「どっちなんだァ!?」
絹旗「自分で言ってて混乱してきました…。
フグっていうカテゴリーの中に、ハリセンボンという種が属してるってことじゃないですか?」
一方通行「ややこしいなオイ」
海原「土御門。朗報です。ハリセンボンは食べられますよ」
土御門「本当か海原!!」
結標「…あれ。フグって毒があるんじゃなかったっけ…?調理師免許もってないとダメとか―」
320 = 313 :
いけ
321 = 97 :
食う事ばっかりだなwww
322 = 212 :
出るのか
よし
また可愛いむぎのんが見られる
323 = 249 :
>>318
ありがとう
ライトノベルかー
勝手に漫画かと思ってた
325 = 74 :
海原「フグの仲間ですが、毒は持ってないんで食べられます」キリッ
結標「もうあんた料理人になったら?」
海原「それもいいかもしれません」
土御門「じゃあ、今度魚料理をごちそうしてくれにゃー!」
海原「お安いご用ですよ」
子供「ママー??あの人たち、お魚を食べるとか言ってるよぉ!?
ここにいる魚さんたち可愛いのに、食べちゃうなんて可哀相だよぉっ!」
母「しっ!見ちゃいけません!あの人たちはね、ちょっとおかしい人たちなの」
結標(あぁ…恐れていた事態が。ってか私も同類の目で見られてる。正直死にたい)
……
一方通行「…すげェな。この階には海中トンネルまであったのか」
絹旗「わぁ…本当に海の中みたいです」
一方通行「散歩してみっか」
絹旗「はい!」
326 = 74 :
絹旗「なんというか凄いですね!」
一方通行「おォ。すげェ量の魚だ」
絹旗「あの魚、よく見かけますよ。なんて言いましたっけ…」
一方通行「ここには説明の看板もねェからなァ。たぶんだが、イワシじゃねェのか」
絹旗「イワシってこんなに綺麗な泳ぎ方するんですか!?いや、魚なら大体はそうなんでしょうけど…。
食卓に添えられたイメージが強かったので、ちょっとびっくりです」
一方通行「確かに、イワシって食されるイメージだからなァ…」
絹旗「イワシも生きてるんだなぁって実感しました!」
一方通行「イワシについて、一つ勉強になったなァ!」
絹旗「はい!」
一方通行(何でイワシ談義してンだ俺ら)
土御門「……」
結標「食べたいとか言わないでね」ギラリ
土御門「海原ぁ!さっきから結標が怖ぇよぉぉ!!」
327 = 313 :
ちゅー
328 = 212 :
>>323
一応漫画もある
329 = 74 :
絹旗「…あっ」
一方通行「?どうしたァ?」
絹旗「上ばかり見てましたけど、よく見たら下にもいるんですね」
一方通行「下?って、地面しかねェが…」
絹旗「砂から何か覗いてますよ」
一方通行「…そういやなンかいるな」
絹旗「何でしょうねあれ?」
一方通行「さすがにあの断片だけじゃなァ…」
絹旗「なんとかして砂から引きずり出せませんかね。あ、そうだ。原始的方法ですが―」
バンバンバンバンバンバンバン!!!!
一方通行「ッ!?」
絹旗「こうやって窓を叩けば!振動で超動き出すかも!?」
一方通行「ガキかテメェは!?」
330 = 74 :
一方通行「ってか、今一瞬ヒヤヒヤしたぞ…。窒素装甲でガラスを叩き始めたのかと思った」
絹旗「いや、いくらなんでもそれはないですよ。そしたら最後、この水族館は水没しちゃうじゃないですか」
一方通行「実際にそうなるわけだから。お前って恐ろしいヤツだよなァ」
絹旗(あなたにだけは言われたくないです)
絹旗「って、本当に動き出しましたよ!?」
一方通行「ほォ。あんな方法でも、どうにかなるンだな」
絹旗「こ、これは…!?平べったい…ですね?」
一方通行「そうだな」
絹旗「超平べったいですね」
一方通行「そうだな」
絹旗「何なんですかこの生き物?!」
一方通行「エイだろ」
絹旗「映…?」(画?)
一方通行「何を想像したかは知らねェが、片仮名の“エイ”だからな」
331 = 74 :
絹旗「そんな妙な魚がいるんですか?」
一方通行「いるから、実際にここにいンだろ」
絹旗「そうですけど。そっか…。世界は超広いんですね!!」
一方通行「いや、普通に日本で獲れる」
絹旗「世界は超狭かったです…」
絹旗「って、獲れるって、これ食べられるんですか??」
一方通行「一部地域じゃ郷土料理にもなってるらしい」
絹旗「!じゃあ、おいしいんですか??」
一方通行「それはどォだろう」
絹旗「じゃあ今度、一緒にエイ料理のお店にでも行きません!?どんな味なのか超気になりますッ!!」
一方通行「残念だが、そんな店は聞いたことがねェな…」
……
海原「なるほど、エイ店ですか。それは盲点でした」
結標「まさか出店する気じゃないわよね…?」
332 :
楽しい暗部
333 = 74 :
海中トンネルを通った後も、くまなく展示物を見て回っていた二人だったが。気付けば夕方となっていた。
絹旗「あ…。もうすぐ閉館時間ですね」
一方通行「もうそんな時間か」
当初は。見て回るだけの水族館を、若干ではあったが不安視してた一方通行だったが…
終わってみるとあっけなかった。むしろ、もっといても良いくらいだった。
絹旗「あの、今日は誘ってくれてありがとうございました!超楽しかったです!!」
一方通行「…そォか。そりゃよかった」
絹旗が喜んでくれた。それだけで、ここへ誘った甲斐があったというもの。
…もっとも、自分自身もいろんな不思議系動物を見て、内心かなり楽しんでいたのは秘密だが。
絹旗「…。この後、時間はありますか?」
一方通行「…ン?特に何もねェけどよ」
そういえば、この後の予定を全く考えていなかった。
絹旗「ちょっと、散歩でもしませんか?」
一方通行「?構わねェが」
絹旗に言われるがまま。後をついていく一方通行。
335 :
セーックス!セーックス!さっさとセックス!はよせい!
336 = 74 :
土御門「対象が移動を開始したぜい!追いかけ―」
結標「土御門。もう、やめましょ」
土御門「え?」
結標「二人っきりにさせてあげて」
海原「…良いんですか?」
結標「良いも悪いも、元々私たちは部外者でしょう??野次馬は…去らなきゃね」
海原「…。土御門、彼女は本気のようですよ。どうします?」
土御門「んー。じゃあ、今日はこのへんでお開きにするかにゃー?十分俺らも楽しんだしなッ!」
結標「私を除く、ね」
海原「では。一方通行たちの進展を祈って…。ここで解散としますかね」
結標「ええ」
……
結標(百聞は一見に如かず…か。今日来てみてよかったかも。…頑張ってね一方通行)
去り際に土御門と海原が見た彼女の表情。…良い顔をしてるように思えた。
338 = 74 :
海岸線に沿って歩く絹旗と一方通行。
……
絹旗「海…ですね」
一方通行「あ、あァ…?」
そりゃ、海岸線に沿って歩いているのだから。海が見えるのは当然だろう。
絹旗「夕方の海は。どうですか?」
一方通行「…?」
どうも先ほどから彼女の意図がつかめないのだが。とりあえず答えるとする。
一方通行「夕日に赤く照らされてンな」
絹旗「そう…ですね。超綺麗ですよね」
絹旗(さっきから何をやってるんでしょう私は…)
339 = 332 :
水族館にアイテム居るかと思ったらそんな事なかった
340 = 74 :
しばらく散歩をしていると、右側にファミレスが見えてきた。
絹旗「…どうせだから夕食も食べていきません?」
一方通行「そうだなァ…」
いつもなら、黄泉川たちと一緒に食事をとっているのだが。
黄泉川『今日は一方通行除いた4人で外へ食べに行くじゃん!!』
一方通行『な、何で俺だけハブられンだよ?!』
芳川『絹旗さんとデートなんでしょ?打ち止めたちが言ってたわ』
黄泉川『一緒にどっかで食べてきたらいいじゃんよ!』
一方通行『チッ。余計な気ィ使いやがって』
というわけで、今日に限っては大丈夫なのだった。
……
しかし店に入ったからといって、さっきと比較して会話がはずむ。というわけでもない。
絹旗「……」
一方通行(…どうしたンだろうな絹旗のヤツ。何か考え事でもしてンのか…?)
341 = 74 :
一体絹旗はどうしてしまったのか。
……
実は二日前。時は“一方通行が初メールをした”時間に遡る。
絹旗「……」
絹旗(オワタの顔文字を使ってくるとは。一方通行もなかなか面白い趣向をしてますね。
これは予想以上に、彼という人間は超面白いのかもしれません…!?)
というか、薄々そんな予感はしていた。
絹旗(明後日の水族館へのお誘いにしてもそうですよ。会ってまだ日も浅いのに、
実質デートともいえるこの提案。周りの働きかけももしかしたらあったにせよ、
本人がそれを私に伝えてきた以上…彼にもそういう意思があったというのは、見て間違いないでしょう)
……
絹旗「一方通行って、案外積極的だったんですね」
342 = 74 :
まったく。彼氏彼女の関係なくせ、いまだにヘタレな浜面には見習わせてやりたいくらいだ。
絹旗(むしろ、私の方からどこかへと誘おうと思っていたのですが。すっかり先手を打たれてしまいましたね)
実は、“明日ある用事”というのは、そのために設けたものだった。それは―
絹旗(明日、滝壺や麦野と一緒に。浴衣を買いに行くんですよね)
今週日曜にある花火大会。そこに新しい浴衣を着ていき、一方通行を誘うという算段。
もっとも。そこに麦野を呼ぶのには…若干の苦労を要したものだが。
麦野『…は?あんたたちだけで行けばいいじゃない』
絹旗『何言ってんですか。一緒に行きましょうよ麦野!』
麦野『絹旗あんた…状況を分かって言ってんの??』
絹旗『え』
麦野『滝壺は浜面を誘う。そして、あんたは一方通行を誘うんでしょ。そこに私が加わったら…
どうみたってダブルデートの邪魔だろうがぁぁぁぁぁッ!!!!私はいらない人間なんだよぉぉぉッ!!!!』
343 = 212 :
むぎのん可愛い
344 = 232 :
フレ/ンダ「結局私が必要ってわけよ」
345 = 74 :
滝壺『そんなことないよ麦野』
麦野『た…滝壺?』
滝壺『単に、いつものアイテムのメンバーに一方通行が加わるだけ。そんなに重たく考える必要はないんだよ』
麦野『…?そう…なの?』
滝壺『うん。確かに浜面のことも大事だけど、このお祭りはみんなで楽しみたいと思ってるから。ダメ…かな?』
麦野『…絹旗も?』
絹旗『私も、大体そんな感じです』
絹旗(一方通行と二人でいたい、という気持ちも無くは無いですが。それでも、
麦野を除け者にして自分だけ楽しむような真似はしたくないですし、そんな展開は超望んでません)
麦野『…そこまで言うなら、付き合ってやる』ボソボソ
滝壺『これにて一件落着だね』
そういうわけで、無事みんなで行けることになった。
346 :
支援 モアイちゃんスキーとして超最高
347 :
むぎのん可愛いよむぎのん
348 = 74 :
そして翌日。浴衣を買いに行く日。
絹旗「明日は一方通行と水族館でデート…超楽しみです」
麦野「絹旗ぁ、心の声が外にダダ漏れ」
絹旗「はっ!」
滝壺「もうお店、着いちゃったよ」
なんたる不覚。とりあえず、今は浴衣選びに集中するとしよう。
絹旗「ところで、麦野たちはどういうのを買うのかもう決めてんですか?」
麦野「一応見て決めるけどさー。黒系がいいかな」
滝壺「私はピンク…かな」
絹旗「二人ともらしいと言えばらしいですね」
絹旗(私はどうしましょうか)
??「この黄色い帯なんかどうです御坂さん!」
??「へぇー、こんなのもあるんだ。結構よさそうね」
絹旗「ん?」
349 = 332 :
むぎのんは小清水補正があるからかなり良い
350 = 74 :
美琴「あ」
麦野「え」
佐天「い?」
滝壺「う」
絹旗「お、じゃない!!何ゆえア行を超連発してんですか!?」
佐天「いやぁー、つい釣られちゃって♪」
滝壺「私は空気を読んだだけ。そういう絹旗も言ってたじゃない」
絹旗「ノリってのは恐ろしいです…」
麦野「そんなコントはどうでもいいッ!!第3位!!?何で貴様こんなところに―」
美琴「何でって、浴衣を買いにきただけなんだけど…」
麦野「うぐっ」
滝壺「そりゃそうだよね」
みんなの評価 : ★★★
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