元スレ浜面「一方通行×絹旗とかどうだろう?」
SS覧 / PC版 /みんなの評価 : ★★★
101 = 72 :
にゃーにゃー
102 = 74 :
絹旗「あ、じゃあ、ええっと。昨日はすみませんでした…」
一方通行「?何で謝るンだ…?」
絹旗「だって…。私、逃げるようにして帰っちゃったじゃないですか。
しかも助けてもらったにもかかわらず。超最悪です」
一方通行「…別に気にしてねェよ。女は女で、何か考えるところがあったンだろ?
だったら、それ以上問い詰める理由、俺にはねェ」
絹旗「超優しいです一方通行」
一方通行「そういう言葉は、俺以外の全人類に言ってやれ」
絹旗「相変わらずそういうところは頑なですね。…で、あなたが言おうとしてたことは何です?」
一方通行「…昨日は楽しかったか」
絹旗「?もちろん超楽しかったですよ?」
一方通行「俺なんかと一緒にいてか?」
絹旗「『なんか』っていうのやめてください。私は“一方通行”といられて、本当に超楽しかったんですから」
一方通行「…変わってンなお前も」
絹旗「また言われちゃいました♪」
103 = 72 :
初々しいな
104 :
ニヤニヤしちゃうじゃないの……///
105 = 74 :
絹旗「そうだ。せっかくですし、電話番号とメルアド交換しましょうよ!
これで、あの超浜面を経由せずに一方通行に連絡を取ることができます!!」
一方通行(経由…)
一方通行「そういや俺らって、あいつがいなきゃ、
そもそも黒夜の一件以来、会えたかどうかも分かんねェンだよな」
絹旗「…確かにそうですね。それは認めます。浜面ごときですが、まさに感謝ってやつですね」
一方通行「だな。じゃ、送信するぜ?」
絹旗「はい。超受信します」
一方通行「…前から思ってたが、お前って随分とまぁ独特な『超』の使い回しするよな。
その『超受信』ってのは、『受信』と何が違うんだァ?」
絹旗「つまり、思いっきり受信するってことですよ!」
一方通行「気持ち多めにってか」
絹旗「そういうことです♪」
106 = 74 :
時は遡り午前9時。視点は浜面へと帰する。
浜面「というわけで、二人には集まってもらったわけだが!」
滝壺「怒ってるわけじゃないけど。何で昨日の時点で言ってくれなかったの?」
浜面「それはすまんかったな…。互いに意識してんなと思ったのが
今日の朝だったんだよ!だから、許してくれな」
滝壺「まぁ、いいけど」
麦野「しっかし、まさか絹旗のヤツが本気で第1位に熱をあげてたとはねぇ…。
正直、それ聞いたときは面喰ったよ」
滝壺「でも、本気の恋なら応援してあげたいよね」
麦野「まぁ…ね。相手が第1位ってのが気に食わないけど、そこは気にしないようにする」
浜面「二人とも良い奴だな」
滝壺「浜面だって同じ考えだからこそ、私たちを呼んだんでしょ?」
浜面「話が早くて助かるぜ!実はとある作戦を立ててきたんだがな…」
……
107 = 74 :
麦野「却下あああああああああああああッ!!!」
浜面「ど、どうして却下なんだ!?ってか、何で怒ってるんだ!!?」
滝壺「いや、そりゃ麦野が怒るのも無理ないと思うよ…」
麦野「私がマスクかぶって絹旗を人質にとって、それを一方通行が助けるって状況を演出するだぁ!!?
はまづらあああぁぁぁぁぁ!!テメェふざけてんのか!!?そんなに私には悪人がお似合いかぁッ!!?」
浜面「だ、誰もそんなことは言ってねえだろ!?ただよ…二人を一気にくっつけるには奴を、
一方通行をヒーローに仕立てる演出も悪くねえと思ったんだよ…」
滝壺「百歩譲ってその考え方がアリだとしても」
麦野「百歩譲らなくてもナシッ!!!」
滝壺「麦野と絹旗の付き合いは長いんだよ?いくらマスク等使って顔をごまかしたとしても、
声や体格、雰囲気ですぐ麦野だってバレちゃうと思うの。そしたら、その時点でこの作戦は終了だよね。
だって身内が絹旗を捕まえたところで、絹旗自身『何やってんの?』程度にしか思わないだろうし、
そんな状況で一方通行がヒーローに映えるような、緊迫した環境が作り出せるわけがないもんね」
浜面「まことにもって反論の余地もありません。的確な指摘ありがとうございます滝壺様」
108 = 74 :
麦野「そもそも、何で襲う役があたしなのよ!??テメェが自分でやりゃいい話だろ!!?」
浜面「あのなぁ麦野。俺みたいなレベル0が、レベル4の窒素装甲女を
まともに抑えつけられるとでも思ってんのか?」
麦野「納得」
滝壺「確かに浜面の場合、すぐ逆襲くらって終わりそうだよね」
浜面「悲しいが、まあそういうことだな。同じ理由で滝壺もダメだ。
だから、この役はレベル5の麦野にしか任せられねえと思ったんだよ」
滝壺「私としては、仮に麦野がこの作戦に賛成だったとしても、私は麦野にその役はやらせたくないかな」
浜面「え…?」
滝壺「浜面さ、絹旗のことばかり考えてるけど、それを助けるのは一方通行っていう、
学園都市最強の第1位なんだよ?もし、何かの拍子で麦野が大ケガでもしたら―」
麦野「待って滝壺。その発言はちょっと見逃せないねえ?第1位だから危ないだぁ??
はっ!!私が本気出したら、あんな奴一人くらいひねり潰して―」
浜面「第2位にすら手も足も出なかったヤツが何言ってんだ…」
麦野「……」
109 = 97 :
この浜面よく生きてるな
110 = 74 :
麦野「ならもう一回第2位にリベンジさせろおッ!!?今度こそ絶対私が勝つッ!!!」
浜面「落ち着け麦野!第2位の未元物質はもうこの世にはいないんDA!」
滝壺「体の一部分は冷蔵庫に保存してあるって聞いたことあるけど…。とにかく麦野落ち着いて」
麦野「くっ…」
浜面「しっかしありがとな滝壺。もしお前が指摘してくれなかったら、この危ない役、麦野に任すとこだった」
滝壺「今度から気をつけてね浜面」
浜面「けど、これで話はふりだしに戻っちまった。襲うのに適任なやつ、誰かいねえかな」
滝壺「その『襲う』って作戦自体を見直す考えはないんだね」
麦野「そもそも第1位を、ケガするからとかいう理由で引き合いに出してたら、その作戦自体、
実行不可でしょうが。第1位と対抗し得る力をもち、且つこんな見返りもない…リスクしか背負わないような
作戦を引き受けるくらいのとんだお人好し。こんな破格な条件そろえた人間とか、この世界にいるのかよ」
浜面「…いや、待て。第1位と対抗し得る力をもち、且つとんだお人好しの人間が、いた」
麦野「え?マジで?」
浜面「そうと決まれば早速電話だ!」ピッ
Prrrrrrrrrrrrrrrrrrr
……
111 = 85 :
だいたい戦おうとして能力使った時点でバレバレだろwwww
そう考えると高レベルの連中はうかつに悪さできないわけか・・・
112 = 88 :
ウニ逃げてえええええ
113 = 74 :
上条「というわけで、上条さんはここへとやって来たわけですが…」
麦野(なるほど、こいつがいたか)
滝壺(灯台もと暗し)
上条「まずは…皆さんおはよう!麦野さんと滝壺さんは会うの初めてだよな。よろしく!上条当麻です!」
麦野「麦野でいいよ。よろしくね」
滝壺「滝壺です。同じくよろしくお願いします」
上条「あなたがその…浜面の彼女さんですか?」
滝壺「はい。夫がいつもお世話になってます」
上条「え!?浜面!お前、結婚してたのか!?」
浜面「滝壺さんよぉ…。こいつ、あんま冗談が通じねえんだ。極力からかわないでくれな…」
滝壺「ごめんね浜面」
上条「そ、そうかウソだったのか。けど彼女だよな…。くうー!
一方通行といい浜面といい、上条さんはとても羨ましいんですよ」
浜面(何でこいつ、自分がモテてるって気付かねえんだろう)
114 :
また不幸(笑)か…
115 = 72 :
この冗談の場合、麦野にも通じないような
116 = 74 :
浜面「ところで、さっきから上条の後ろにもう一人いるみたいなんだが…」
美琴「ど、どうも…」
麦野「だ、だ、第3位!!?」
滝壺「麦野動揺しすぎだって」
麦野「これが落ち着いていられるかあッ!!?第3位ィ!あのときの決着はまだついちゃいな―」
浜面「麦野、頼むから今は黙っててくれ。余計に事態が混乱する」
麦野「はい…」シュン
滝壺「おー、麦野いいコいいコー」ナデナデ
美琴(第4位にこんな側面があったなんて??)
浜面「で、何で超電磁砲までついてきてんだよ上条…」
上条「じ…実はだな」
……
117 :
絹旗って最愛誰だよ参考画像よこください
118 = 85 :
おいむぎのんがえらいかわいいな
119 :
レールガンでやってればもっとこのスレは伸びてた
120 = 74 :
浜面「つまり俺の家まで全速力で走ってたら、それを超電磁砲に見つかってしまったと」
上条「あぁ…。それでワケを話したら、『私も行く!』って言われたんだ」
美琴「だってそうでしょう!?いくら二人をくっつけるためとはいえ、
あの一方通行と対峙させるなんて…。そんな危険なこと、こいつには任せられないわ!!」
上条「でも俺、一方通行に勝ったこともあるじゃねえか。だから、なんとかなるって!」
美琴「当たり前のように言わないの!あのときだって、一歩間違ってたらあんた死んじゃってたんだから…っ」
上条「御坂…」
浜面(すぐ近くにこんな心配してくれる奴がいんのに、自覚がないのが上条当麻なんだよなぁー)
麦野「文句言うためだけに来たんならさぁ、あんたがその役やりゃいいんじゃない?第3位」
美琴「え…」
麦野「それとも何か、過去のトラウマでもあって第1位とは戦えないってか」
美琴「そ、それは…!」
上条「麦野さん!!いや、麦野でいいんだっけか。こいつの過去は、そんな他人が軽く扱っていいほど
薄いもんじゃねえんだ。だから、そこは…理解してやってくんねえかな?」
麦野「な、何ムキになってんのさ…。わ、分かったよ。言わなきゃいいんでしょ!」シュン
滝壺「むぎのん、今日はテンションの落差激しいね」ヨシヨシ
121 = 72 :
そりゃカップル共に挟まれてりゃな
独り身は辛いさ
122 = 97 :
これむぎのんの皮を被った何かだろ……
123 :
何このスレニヤニヤする
ニヤニヤする
124 = 74 :
浜面「上条、やっぱこの作戦はいいわ」
上条「え?何言って―」
浜面「今までが今までだ。お前ならなんとかなると思って安易に役をお願いしたが…。もうちょっと、
自分を心配してくれる人間のことも考えろっての。そうまでして、俺はお前に強いたりはしねえよ」
上条「浜面…」
浜面「もっとも、襲う役といっても…そんなに危険なものとは、俺自身思ってないんだぜ。
もし絹旗を抑えつける能力があるんなら、俺が買って出てるさ。今の一方通行が人を殺す、ましてや
それが知人なら尚更。大ケガさせるような真似、やらかすとは思えんからな。そこは…奴を信用してる。
だが、そこの超電磁砲はいまだそれを信じ切れていない。ただ、それだけの話だ」
麦野「第3位…。あんたさぁ、まだ一方通行のことは許してないわけ?」
滝壺(復活が早いのも、麦野の良いところだね)
美琴「私だって…そんなに強情じゃないわよ。あいつ(一方通行)の活躍はこいつ(上条)から
随分聞かせてもらったし、あいつが…今と昔じゃ全然違うんだってことも知ってる。頭じゃ分かってるの。
けど、こいつが万が一にもケガしたら嫌だ…。そんな可能性を考えてしまう時点で、いまだ私は一方通行
のことを完全には信じ切っていない…ってことなのかもしれないわね。そういう自分にも嫌になるけど」
滝壺「じゃあさ、二人で一緒にやればいいんじゃない?」
上条&美琴「え」
125 = 74 :
滝壺「絹旗と一方通行、二人をくっつけるのがこの作戦の目的だけど…。
別に、そこだけに固執しなくてもいいんじゃないかな。だって、浜面が考えた作戦なんだよ?」
浜面「滝壺…言うようになったな」シクシク
滝壺「今の一方通行が、実際にどういう人間なのかが分かるって点においても、この作戦は
御坂さんにとって…彼を知る良い機会になると思うの。…と、偉そうなこと言ってごめんなさい」
美琴「いや、確かに滝壺さんの言う通りね」
上条「御坂??」
美琴「いつまでも、あいつのことを知らないまま生きるってのもどうかと思ってた頃だから…!」
上条「そっか…。よし!じゃあ、よろしく頼むぜ御坂!」
美琴「ええ!同時に、あんたが無茶しないようキッチリ監視もしておくから!」
上条「やっぱそうなるのね…」
浜面「じゃ、そうと決まれば早速作戦会議だ!」
麦野「張り切ってるところ悪いけどさぁ、もう浜面は作戦立案からクビにして、
参謀は滝壺先生に任せちゃった方がいいんじゃない?さっきから的確なこと言ってんのは彼女なんだし」
浜面「全く反論できないのが悔しい…ッ」
滝壺「大丈夫。私はそんな浜面を応援してる」
126 :
追いついた私怨
127 = 74 :
それから3時間後の午前11時。喫茶店にて。
一方通行「…そろそろ出るか?」
絹旗「そうですね。ちょうど良い頃合いですし」
一方通行「しかし、まさかお前に携帯のメール機能について教わることになるとはなァ」
絹旗「これで絵文字や顔文字が超打てますね♪」
一方通行「超が付くぐらい、俺が使う日が来れば、の話だがなァ…」
絹旗「じゃあ、私に今度そういうメールしちゃってください!超期待してますから♪」
一方通行「そォかそォか。まぁ考えとくぜ」
一方通行(今日初めて会ったときと比べたら、随分会話がはずむようになりやがった。
こいつが積極的だからってのも、もちろんあるが…。これも慣れってやつなんですかねェ)
二人は喫茶店を出る。
絹旗「さて。この後どうしましょう?ちなみに、私に用事はないですよ」
一方通行「奇遇だなァ。俺もなかったところだ」
絹旗「そうですか!じゃあ、とりあえずは…」
??「き、絹旗絹旗!ちょっとこっちに来てくれないか??」
128 = 74 :
絹旗「え…?は、浜面??ど、どうしてここに??」
浜面「いいからこっちに来てくれ!大事な話があるんだ!」
絹旗「で、でも…」チラッ
一方通行「ン?俺はここで待ってっから、さっさと行ってこい」
絹旗「あ、はい!すぐ戻りますね!」
……
絹旗「浜面のヤツはホントにもう…。こんなところで一体何の用なんです!!?って、いない…?
変ですね。確かにこっちの曲がり角に来たと思ったのですが…。ちょっと浜面!?隠れてるなら怒りま―」
ガシッ
絹旗「!?」
??「ゴメンな…ちょっと動かないでいてもらおうか」
マスクをかぶった男にいきなり右手を掴まれ、後ろから拘束される形となる絹旗。
絹旗(何のつもりは知りませんが、バカな奴もいたもんですね…。
私が右手から窒素を出せば、その瞬間こいつは一本背負い―)
そこで絹旗は異変に気付く
絹旗(!?窒素が出ない??)
130 = 88 :
かわいい
かわいい
131 = 74 :
それもそのはず。その手を幻想殺しの右手に掴まれているのだから。
上条(自分でしていて何だけど、結構こういう役って良心にくるもんだな…。マジ、ゴメン絹旗!)
もちろん絹旗は、背後の人物が、内心では謝り倒してることなど知るよしもない。
絹旗(なら、左手で…!)
そう思ってた矢先、今度は左手をも誰かに掴まれる。
絹旗「ッ!?」
??「今ここからゼロ距離で億単位のボルトを流されたら。さすがの“窒素の壁”も、防ぎようがないわよね」
瞬間、絹旗はこれが脅しではないことに気付いた。レベル4として、そしてこれまでの実戦経験からの直感。
この左後方の人物が、麦野と同じレベル5相当であることを瞬時に彼女は読み取ったのだ。
となると、そんな超能力者で電気を扱う人間は、この学園都市には一人しかいない。
絹旗「超電磁砲…?何のつもりですか…!?」
美琴「とにかく、今は私たちの言うことを聞いて」
美琴(ってか正体バレちゃったじゃない!!?せっかく恥ずかしい
思いをしてまでマスクかぶって出てきたっていうのに!!)
もちろん絹旗は、背後のもう一人の人物が、内心では超恥ずかしがってることに気付いていない。
132 = 74 :
絹旗「…っ」
背後二人の心境はともかく。こうなってしまうと、絹旗もただの“中学生”である。
絹旗(完全に動きを封じられてしまいました。情けない限りです…)
一人が超電磁砲ということは、もう一人もレベル5相当であることは間違いないはず。
そんな二人に後ろから拘束されてるという状況を、改めて認識した絹旗。そして当たり前だが、
どうにもその二人からは友好的な空気は感じられない。話し合ってなんとかなるものでもなさそうだった。
絹旗(…っ!)
それを強く認識したせいか、わずかではあるが自分の体が震えてることに気付く絹旗。
絹旗(本当に情けないですね…。仮にも暗部だった人間が、なんたるザマですか…)
認めたくはなかったが、これはたぶん“恐怖”という感情なのだろうなと…。そう考えざるを得なかった。
……
一方通行「…遅ェな」
絹旗が路地裏に消えて5分が経過していた。まだ5分、と言われればそれまでだが、
どうも先ほどの『すぐ戻ります!』を鑑みる限り、5分というのは少し長いようにも感じた。
一方通行(絹旗…?)
133 = 74 :
そして後ろのマスクの男が、ここで意味不明なことを言い出す。
上条「おい。ただちに『助けて!』って大声で叫ぶんだ」
絹旗「…え?」
驚くのも無理はない。そんなことをしたら助けがきてしまうではないか。
だとしたら、それは彼らの首を絞めるだけ。なのに、なぜこんな命令を…
美琴「…命令が聞けないようね。なら、ちょっとこっちのほうを見なさい」
抑えられてた体の向きを、わずかにずらされる。そこで絹旗が目にした光景は―
絹旗(!!?麦野!!浜面ッ!?)
道路の端で。二人がうつぶせになって倒れてるのを発見する。そして…。追い打ちがかかる。
上条「まだあの二人には息がある。だが、今すぐ命令が聞けないようなら…。
今ここで、奴らの息の根を止めてやってもいい」
絹旗(そんな…っ!!)
上条(はぁ…。いつまで上条さんは、こんな下衆な悪役務めればいいんでせうか)
美琴(後ちょっとなんだから頑張りなさいよ!)
134 :
みんなかわいい
135 = 74 :
絹旗(麦野をも倒すなんて、やっぱりこいつら尋常じゃない…っ!!)
絹旗「……っ!!」
絹旗(なぜ二人組があんな命令を下したのかは分からない。その意図も分からない…。けど!!
今はこれに従う他ない!!そうしないと麦野と浜面は…ッ!!それに一方通行なら…!
きっと駆けつけて、そして助けてくれる!!!)
そう信じた瞬間だった
絹旗「一方通行!!!助けてっ!!!!」
一方通行「!?」
一方通行(クソがァ…ッ!!嫌な予感が当たりやがったか!!?)
すぐさま、絹旗が向かっていった路地へと入りこむ一方通行。
一方通行「ッ!」
絹旗「一方通行…っ!」
上条「やっとお出ましか。遅かったぞ」
一方通行「テメェら…ッ!!?絹旗に何してやがるッ!?!」
上条「何してるって、見ての通りさ。で、君はどうするつもりかね。このコを助けるのか?」
136 = 74 :
一方通行「あぁ??助けるとか助けないとか、それ以前に。とりあえずテメェらの八つ裂きは決定だがなァ」
上条「ひ!?ひいいいいいいいいいいいいっ!!?」
美琴(ちょ、ちょっと!何、地を出してんのよ!?私だって怖いのすっごく我慢してんのにッ!!!)
絹旗(あれ?後ろの人たちから、急に小物臭が…)
一方通行「っつうわけで、覚悟しろや…!!」
ベクトル操作を足にかけ、瞬く間に上条の真横へと出現する一方通行。
上条(相変わらず速ぇなオイ!!?)
美琴(浜面!!早くッ!!)
浜面(言われなくても分かってる!!半蔵特製の、この火薬兼けむり爆弾を喰らえ!!)
ドオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオン
上条(この爆発は!一方通行が俺らを倒す過程で起こったものだと…絹旗に認識させるもの!!)
美琴(そして、私たちはこの煙に紛れて逃走する!!)
浜面(俺たちの命も助かるし、この爆発の衝撃で敵が吹っ飛んだと絹旗に認識させれば…!)
麦野(作戦はこれにて完了ね!!)
137 :
>>1に言われて心理掌握の画像検索してみた
予想以上にかわいかった
俺も派閥に入りたい
138 = 74 :
しかし、そうは問屋が卸さなかった。
一方通行「オイオイ…なんだこりゃァ?目くらましのつもりかよ」
上条「!!」
美琴「予想以上に煙が晴れるのが早いっ!!?」
浜面「やっぱ一方通行のベクトル操作はすげえなぁ!さすが第1位!!」
麦野「感心してる場合かよ!?」
浜面「ってか、よく考えたら死んだふりしてた俺らは逃げる必要なかったんじゃね??」
麦野「!しまった!」
美琴(それって作戦前に何度も滝壺さんが言ってたことだと思うけど…。
浜面はともかく、第4位さんもドジっコだったのね…)
上条「お、おい!御坂!!危ねえッ!!!!」
美琴「え…!?」
一方通行「逃がさねえぞオラアァッ!!!!」
マスクをかぶってるため、一方通行には彼女が美琴だとは分からない。彼の攻撃が…直撃しようとしていた。
美琴(…やるしかないっ!!!)
139 = 74 :
バリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリ!!!!!!!!!!!!
一方通行「おォ!?」
突然の頭上からの雷に、思わず体を翻す一方通行。美琴はスレスレのところで、直撃を免れた。
美琴(…最大出力の不意打ちなんて、こんな珍芸…おそらく最初で最後でしょうね。
そのまま向かってきても奴にはびくともしなかったでしょうけど。さすが、一方通行も人間ね。
不意打ちで動物のもつ反射意識を発動させて、わずかながらでも体を回避の方向へともっていくことに
成功した…!おかげで角度がずれ、直撃だけは免れたわ…っ。今更ながらゾッとするわね)
一方通行「お前…ッ!?」
そう、一方通行も気付いてしまっただろう。なんせこんな雷クラスの電撃、
この学園都市では一人しか心当たりがないからだ。
美琴(なら、もうこのマスクも用済みね)
マスクを脱ぎ、素顔をさらけだす美琴。9982号、そして10032号のとき以来…。
超電磁砲と一方通行が3度目に対峙した瞬間だった。
一方通行「…テメェ、何をやってやがる」
美琴「……」
一方通行「何をやってンのかって、聞いてんだよ超電磁砲ッ!!!?」
140 = 74 :
美琴「何するもなにも、あなたが見ての通りよ」
一方通行「…ァ?」
美琴「絹旗さんを襲おうとした。ただ、それだけ」
一方通行「テメェ…」
美琴「だから、私はあなたに罰を受ける必要がある」
一方通行「何を言っていやがる…?」
美琴「あたがそれにふさわしいと思う攻撃を、私にちょうだい。私は…逃げも隠れも、避けもしないわ」
そう言って美琴は両手を水平に広げ、大の字に立つ。
上条「み、御坂!!何やってんだあいつ!!?止め―」
麦野「やめな上条当麻!!第3位の意志を無駄にするつもり!??
そういうのは、一番近くにいるあんたがてっきり理解してるもんだとばかり思ってたけど」
上条「ぁ…」
麦野「そう。最初の、この作戦の趣旨でもあったはずよ。第3位は…この極限状態という状況下で
敢えて自分を逃げられないようにしてる。全てはそんな自分と、一方通行を試すためにね」
上条「御坂…っ!!」
141 = 74 :
一方通行「はァ…。そうか、そうですかァ。じゃあ、やりたいようにやるが、いいンだな?」
美琴「…ええ」
一方通行「本当にいいンだなァ!!!?」
美琴「…な、何でも、き、きなさい…よっ!!」
美琴(絶対に逃げない…!!)
一方通行「ヒャハハハハハハハ!!!!!!!!」
高速で、無防備な超電磁砲へと近づく一方通行。そして―
一方通行「ひと思いに死ねやコラアアアアアアアアアアアアアアッ!!!!!!!!」
美琴「!!!!!」
上条(御坂ッ!!!!)
一方通行「なぁんて、言うとでも思ったか?このバカが」
142 = 97 :
絹旗空気
143 = 74 :
美琴「へ…?い、痛!」ビシッ
一方通行「あれぐらいで俺が逆上すると思ったら、大間違いだバカタレ。
そんな卑小な自分は、とっくの昔に殺してきたっての」
美琴「今のって…。え?で、デコピン??」
一方通行「お前がふさわしい攻撃って言ったんだろが」
美琴「今のが…ふさわしい、攻撃??」
一方通行「どうせ絹旗を襲った…。いや、襲おうとしたのも、何かくだらない理由のためって、
そんなオチなンだろ?んなふざけたガキにはデコピンで十分だ」
美琴「…どうしてそう思ったの?」
一方通行「かつて。どうしようもねェ腐った野郎に立ち向かい、大勢の命を…テメェの命を
投げ出してでも救おうとした。そんな人間が、悪意をもって何かするはずがねェもンな」
美琴「一方通行…っ」
一方通行「まぁ、それでも…俺が怒ってるってことには、変わりはねェんだけどなァ!!?」
美琴「!!?」
一方通行「こんな茶番に付き合わせやがってえッ!!!覚悟はできてンだろうなお前らァァ!!!?」
滝壺(まー、そうなるよね)←陰から見てた
144 = 129 :
滝壺おいしい位置www
145 = 74 :
Prrrrrrrrrrrrrrrrrrrr、ガチャッ
一方通行「お、ちょっと頼みたいことがあるンだけどよォ。とりあえず全速力でいつもの喫茶店の、
すぐ近くの道路のわき道へと来てくれね? ア?抽象的すぎて分からねェだァ?テメェのテレポートなら
何十個場所の候補があろうが、1分もかからずゴールインできるだろうが。じゃ、頼むぜ」ピッ
??「なんて人づかいが荒い暴君なのこいつは…」
一方通行「おォ?10秒もせずにご到着ときたぜ」
結標「2ヶ所目で運よくここが当てられたのよ…。ってか、
人を便利屋みたいに呼んでんじゃないわよ!!?今度は何ッ??」
一方通行「ちょっとこいつらをさァ、…そうだな、近くの公園でいっか。
全員そこまで飛ばしてくれねェか。あァ、俺も含めてな」
結標「あなたらしい全くもって意味不明な展開だけど、どうせその理由を尋ねたところで不毛そうね…。
分かったわ。飛ばせばいいんでしょ?」
一方通行「話が早くて助かるゼ」
結標「あんたは…!調子にのってると、いつか事故装ってコンクリの中へと突っ込ませてやるんだから!!」
一方通行「お前には本当に感謝してる」
結標「言動の不一致が凄まじいわね」
146 :
自分はちゃっかり安全圏にいるとかさすが滝壺さん、超策士です
147 = 74 :
結標「あら。ねえ一方通行。幻想殺しはどうしたらいいの?能力打ち消すせいで、彼は飛ばせないんだけど」
一方通行「お前、公園まで走れ」
上条「俺だけ不幸だああああぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
一方通行「というわけで、最後に俺もよろしく」
結標「はいはい。勝手な依頼も、これで最後にしてほしいものね」
……
公園にて
一方通行「っつうわけで、絹旗除くお前ら全員、そこで正座」
浜面「結局こういうオチになるのか…」
滝壺「というか、この作戦自体、もともと成功率はゼロに近かったんだけど」
浜面「失敗するの前提でこれやったんか!?」
滝壺「そもそも“暴力的手段”で絹旗と一方通行をくっつけるって考え自体無茶だったから。
私が浜面の原案をかなり弄って、ようやく失敗率が95%に下がったかな?って感じ」
浜面「なんかもう、ホントに申し訳ございません滝壺先生…」
148 = 137 :
たっきー捕まっとるw
149 = 74 :
公園の中央で5人が正座させられている光景は、それはそれは異様だった。
子供「ママー。あの人たち何をやってるの?」
母「しっ!見ちゃいけません!」
浜面「あーもう。本当に散々だ」
絹旗「…しかし。浜面はともかく、まさか麦野や滝壺たちまでこんなくだらない茶番に噛んでたとは…」
麦野「いやー、二人の恋を応援してあげよう!!って思っただけなんだってば絹旗!」
一方通行「こ、恋だァ!?」
滝壺「麦野。彼そっち方面に免疫なさそうだから、ダイレクトにそんな言葉発しちゃまずいってば」
絹旗「まあ…そういうことなら、気持ちだけでも受け取っておきます。超ありがとうです//」
一方通行「テメェもテメェで、何照れてンだ??」
上条「いやぁ…。なんというか、疲れたな?御坂さんや」
美琴「なんで爺さん口調になってんのよ…まぁ気持ちは分かるけどさ」
150 = 74 :
美琴「ねえ、一方通行」
一方通行「ァ?」
美琴「とりあえずさ…今のあんたがどういう人間なのかってのは分かったわ。
それでも、まだ友達という段階までは…いけない。そうなるには、まだ少し時間がかかると思うの」
一方通行「…はっ。そうかよ」
美琴「でも、これだけは言っておく。絹旗さんのために頑張ってたあんたは、カッコよかった」
一方通行「テメェなんぞに褒められても嬉しくねェ」
美琴「その調子で、これからもあんたの周りの人間を…守ってやってね」
一方通行「…おう」
上条(御坂…よかったな)
麦野「ありゃりゃ。なんか良い雰囲気だね。しばらく二人っきりにさせておくか?」
絹旗「あれ!?いつのまにか作戦の趣旨が変わっちゃってる??」
滝壺「まさかの強力なライバル出現。絹旗の運命やいかに」
浜面(麦野も滝壺も楽しんでんなぁ)
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