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    元スレ京介「桐乃…お前は昔は素直でいい子だったのよな…」

    SS覧 / PC版 /
    スレッド評価: スレッド評価について
    みんなの評価 : ★★★×4
    タグ : - 黄川 + - 京介「おう、桐乃なにやってんだ」 + - 京子 + - 俺の妹がこんなに可愛いわけがない + - 俺妹 + - + - 桐乃 + - 親衛隊 + 追加: タグについて ※前スレ・次スレは、スレ番号だけ登録。駄スレにはタグつけず、スレ評価を。荒らしタグにはタグで対抗せず、タグ減点を。
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    652 = 634 :

    じゃあ俺スミス役な

    653 = 428 :

    じゃあおれ大統領

    654 :

    俺ラストで的に突っ込むかっこいいおっさんだ

    655 = 444 :

    656 :

    と言われて、素直に従えるほど俺は単純でもなかった。
    怪しい。桐乃が俺を閉め出している間に、何か細工をしたことは間違いない。
    エロ本チェック……はねえか。お袋じゃあるまいし、そもそも桐乃はエロ本を見るのも嫌がるからな。
    俺の部屋から何か持っていった……というのも考えがたい。
    ここに桐乃が欲しがりそうな物はねえし、桐乃の性格を鑑みれば、
    「これ貸して(=ちょうだい)」と正々堂々申し出てくるはずである。

    となれば、残る可能性はひとつ。……桐乃は何かを仕込んだのだ。

    俺は改めて、辺りを見渡した。
    机の上、コンポの上、棚の中、ベッドの下と、一通り何か隠せそうなところを見てみたが、やはり、何かが増えた様子はない。
    が、そのとき、頭の中に閃くものがあった。
    昔の人は言いました。――木の葉を隠すなら森の中、と。
    俺は立ち上がり、"森"を見下ろした。
    すると、折り重なった手紙の合間に、ひとつ、真新しい色合いの便箋が混じっているのが分かった。

    「なあ、この手紙って……」
    「……………」

    うつむき、前髪で表情を隠す桐乃。
    覗いた耳が、見る間に赤く染まっていく。
    俺は黙って便箋を拾った。
    それはこれまで読んできたものと同じように、桐乃から俺に宛てられた手紙だった。
    ただ、それを書いたのは小さなキリノではなく、現在の、目の前にいる桐乃だった。

    658 :

    きた

    660 = 580 :

    よし

    661 :

    これで勝つる!

    662 = 428 :

    きたぜ・・・

    663 :

    きたぁぁぁぁぁ

    664 = 444 :

    うっしゃーー

    666 :

    感動の…ラストか

    667 = 634 :

    こりゃスミスとか演じてる場合じゃねェ!!!

    668 :

    お、きてたあぁぁ

    671 :

    パンツ脱いだ

    672 = 627 :

    673 :

    >>667
    じゃあ俺スミス役な

    674 = 656 :

    『兄貴へ。
     今まで、たくさん優しくしてくれて、ありがとう。
     ワガママで、可愛くない妹で、ごめんなさい。
     もう、一緒に過ごす時間が残りわずかなので、この手紙を書きました。
     兄貴はあたしと喧嘩したキッカケを憶えてる?
     たぶん、忘れてると思うから言うね。
     六年前、あたしと公園に出かけた兄貴は、あたしをひとりぼっちにして、男の友達とどこかに行ってしまいました。
     あたしはそのとき、あたしが女の子だから、仲間はずれにされたと思ったの。
     でも、兄貴はまなちゃんとは、それまでどおりに遊んでた。
     どうして兄貴があたしを避けるのか、あたしには分からなかった。
     兄貴に構ってもらえなくなったのが悲しくて、いつも公園に置いてきぼりにされることが悔しかった。
     それで、あたしは、兄貴に嫌われるくらいなら、あたしの方から嫌いになってやろう、って思ったんだ。
     きっと、あれが兄貴とした、初めての喧嘩だったよね。
     それから、仲直りできないまま何年も過ぎて、
     あたしは本気で兄貴から嫌われちゃったんだと思ってた。
     だから、二年前、兄貴があたしの趣味を守ってくれたときは、本当に嬉しかったよ。
     でも、あたしは素直になれなかった。
     友達を作ってくれたり、アメリカに迎えに来てくれたり、
     兄貴があたしのことを思ってくれてるのは、痛いほど分かるのに、あの頃のあたしに戻れなかった。
     あの頃みたいな自分に戻れば、また兄貴に避けられちゃうんじゃないかって、怖かった。

    675 = 444 :

    泣けてきた

    676 = 671 :

    パンツで顔拭いちまった

    677 :

    ふぅ

    678 :

    >>677
    早すぎ

    679 :

    うぇへへへへ

    680 :

    ぐへへ

    681 :

    おかしい
    俺は地味子一筋なのに
    このきりりんに家族愛的なものを感じた
    今までは殺意しか芽生えなかったのに。

    おかしい

    682 = 656 :

     結局、あたしは今でも、兄離れできていないんだと思う。
     兄貴が妹離れした年になっても、それから三年経った今でも、
     あたしの兄貴への気持ちは、小さいときから全然変わってないんだ。
     兄貴のことを困らせたくないから、もう、あの頃のあたしには戻らないけど、
     最後にひとつだけ、ワガママを聞いてください。
     あたしと仲直りして。
     桐乃より』

    ―――
    ――


    『お前、妹つれてくんの?』
    『ありえねー』
    『ジャマになるからおいていこうぜー』

    小学六年の夏休み。
    公園に妹の手を引いて現れた俺を、友達は口を揃えて非難した。
    俺は桐乃の手を離して言った。

    『桐乃はここで待ってろ』
    『どうしてぇ?キリノも、お兄ちゃんたちといっしょにあそぶ』
    『ダメだ。後で迎えに来てやるから、良い子にしてな』
    『やだ……キリノもいっしょにいくっ!キリノをひとりにしないでよぉ!』

    友達は『泣いた、泣いた』と囃し立て、公園の出口に駆けだした。
    俺はTシャツの裾をつまむ桐乃を振り払い、友達の後を追った。
    『お兄ちゃんっ!』――桐乃の悲痛な泣き声に、必死で耳をふさぎながら。

    683 = 444 :

    泣いた
    始めてSSで泣いた

    もう結婚しろよ

    685 :

    これは確かにあるあるだな……妹いないけど

    687 = 658 :

    飯を食わねばならんが、続きも気になる

    689 = 656 :

    その出来事以来、俺は妹を避けるようになった。
    きっと、どうして俺がお守りをしなくちゃならないんだ、という苛立ちと、
    妹に愛情を注ぐ姿を家族以外の誰かに見られることへの気恥ずかしさが、俺にそうさせていたんだろう。

    『ねえ、どうしてお兄ちゃんは、キリノとあそんでくれないの?』
    『キリノが女の子だからダメなの?』
    『どうしてまなちゃんとはあそぶの?』
    『お兄ちゃんは、せかいでいちばん、キリノのことがだいすきなんでしょ……?』

    ――もういい。お兄ちゃんのことなんて、嫌い。
    ある日、桐乃がポツリと漏らした一言は、深く俺の胸を抉った。
    桐乃を公園にひとりぼっちにしてから、俺は散々、桐乃に嫌われるようなことをしてきた。
    桐乃の心境の変化は、当たり前だ。
    なのに、俺は心のどこかで、桐乃はいつまでも無条件で自分を慕ってくれると信じていた。
    もしそのときに、『ごめんな、桐乃。もうお前のことを邪険に扱ったりしないから』と抱きしめていたら、
    俺と桐乃の関係は、元の温かなものに戻っていたのかもしれない。
    しかし俺は素直になれなかった。桐乃が言った『嫌い』の一言が、二の足に釘を刺していた。
    一番言いたい言葉はいつしか、絶対に言えない言葉に変わっていった。

    690 = 428 :

    なんとも言えんな

    693 :

    やっと追い付いた…

    偽8巻の人だね
    やっぱり凄いわ

    695 :

    偽8巻て何?
    誰か詳しく教えて下さい

    696 :

    >>695
    ほい

    http://www43.atwiki.jp/vip_oreimo/pages/132.html
    http://www43.atwiki.jp/vip_oreimo/pages/141.html
    http://www43.atwiki.jp/vip_oreimo/pages/151.html

    697 = 444 :

    >>696
    サンキュー(`_´)ゞ

    698 :

    >>42
    双子というのがあってだな

    699 = 656 :

    ―――
    ――


    自然に、唇が動いていた。

    「ごめんな、桐乃」
    「あたしの方こそ、ゴメン。
     あの頃のあたしってさぁ、今から思い返してもちょっと引いちゃうくらい、お兄ちゃん子だったよね。
     兄貴に依存しすぎてて、自分が兄貴の負担になってることにも、気づいてなかった」
    「妹が兄貴に迷惑かけて、何が悪いんだよ」

    悪かったのは俺の方だ。
    友達に笑われるのが恥ずかしいから、
    お守りをするのが面倒だから、妹をひとり置いてきぼりにした?
    挙げ句、幼い桐乃に『嫌い』と言われていじけてたとくれば、当時の俺は百点満点の大バカ野郎だ。
    助走をつけてぶん殴ってやりたいね。

    700 = 659 :

    涙出てきた


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