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    元スレ佐天「直死の魔眼? 」

    SS覧 / PC版 /
    スレッド評価: スレッド評価について
    みんなの評価 : ★★
    タグ : - とある科学の超電磁砲 + - 佐天 + - 姫月 + - 直死の魔眼 + 追加: タグについて ※前スレ・次スレは、スレ番号だけ登録。駄スレにはタグつけず、スレ評価を。荒らしタグにはタグで対抗せず、タグ減点を。
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    51 = 2 :

    >>50
    そうそう元はこれ
    ここの>>1と俺は違いますよー


    >>1はきっと近い内に完成度高いスレを立ててくれるに違いない

    52 = 13 :

    あれ、前回のスレではこんな描写あったっけ

    53 = 2 :


    青崎橙子と名乗った女性は、どこか胡散臭い空気を纏った女性だった。

    カウンセラーというには余りに軽薄な様子であり、かといって私を騙しているにしては余りに言葉に嘘がない気がした。

    そんな彼女に私はどう対応すればいいかわからず、戸惑う一方だった。

    そして何気ないやりとりが続いた後、いきなり橙子さんは私に尋ねてきた。

    「その目、黒い線が見えてるんだって?」

    その時、橙子さんの空気が変わった。

    そして理解した、今までの胡散臭さの正体を。


    これが、この人の本性なんだと

    55 = 2 :


    そして私は、しぶしぶながら黒い線について説明した

    ――今のところ、目に映るものには全て線が見えるということ
    ――そして、最近には線上に何か大きな点のようなものが見えてきたということ
    ――それを見ていると、何か恐怖を覚えてしまうことすら話した。


    橙子さんは、私が話しているのを真剣に聞き取り、何度も頷きながら相槌を打っていた。
    変な顔をされないのは、唯一の救いだった。

    そして話終え、しばらく無言に徹する橙子さんに若干怯えを感じていると

    橙子さんは一言、ぽつりと呟いた



    「直死の魔眼、か」

    56 = 13 :

    シェン

    57 = 2 :


    ちょくしのまがん…?

    聞きなれない単語に、私は首を傾げた。どことなくその言葉が物騒な響きを持っていたからかもしれない
    橙子さんはそんな私を見てくっくと笑った。

    「あぁ、すまんね。どうやら一から説明する必要があるようだ。しかしまあ、なんという、私はこの目につくづく縁があるな…!」

    そう言って笑う橙子さんにはどこか狂気じみたものがあった。
    私はそれにすっかり怖じ気づいてしまい、黙って橙子さんの話を聞くことしかできなかった。

    58 = 2 :


    ――――――

    話を聞いて、私は耳でもイカれたんじゃないかと思った。


    ――なんだ?この黒い線の正体が万物にある綻びで、よく集中して見える点のようなものは、"死"そのものだって?
    加えてこれは本来見てはいけない物で、このままだと私の脳はパンクしてしまうって―――。



    さっぱり意味がわからない。

    「ちょ、ちょっと待ってくださいよ!?いきなり何が何だか…!もし仮にその話が本当だとして、何で私なんかに!?」

    「恐らく先の事故…ふむ、君は事故前後の記憶が曖昧なんだったけか。まあいい。その時の生死をさ迷う経験が原因なんだろうな、その時に脳が根源と繋がってしまったのだろうよ」

    あぁもう、根源だか知らない単語ぽんぽん出して…!
    こっちは相変わらずさっぱり意味がわからない。


    「まあ要するにだね、君は事故によって物の死が見れるようになってしまっているんだよ。
    ほら、信じがたいのなら試しにそこにあるカレンダーで試してみるといい。当然無機物にも見えているんだろ?」
    そういって壁紙タイプのカレンダーを指差す橙子さん。
    だが、にわかに信じがたいはずの話ではあるしこの線には見えて以来、気味が悪くて一度も触ったことないこともある。

    事実を直視するためにも、一度やってみたほうがいいのかもしれない。


    そう思い私はカレンダーになぞられた黒い線を―――なぞる。

    59 = 9 :

    さるよけしえん

    60 :

    シェンタ

    61 = 13 :

    果たして型月作品にエロは必要か

    62 = 33 :

    fateのエロは中々良かった

    63 = 2 :



    「う、そ…!?」

    恐ろしい光景を見た。
    黒い線を指でなぞると、その途端カレンダーはざっくり真っ二つに分かれ、そしてバサリと荒々しい音を立てて地に落ちる光景を。

    橙子さんの言っている事は、本当だったのだ。


    「橙子、さん…これ……」

    「あぁ、上出来じゃないか。間違いなく直死の魔眼だよ、それは」

    ニッコリと笑う橙子さんに私は曖昧な笑みを浮かべ、それに対応する。

    「私はね、ここに来る前からちゃんと君が直死の魔眼を持ってしまった事も予想をつけていた。あの冥土帰しに頼まれたときにね、ピンと来たの。
    私がここに来た本当の目的はね、君にその眼の使い方を教えてもらおうと思ってやってきたのよ」


    …驚いた。まさか最初から検討がついていたとは。
    やはりこの女性、どこまでいっても油断ならない。

    「あ、あの橙子さん…」

    「ん?何だね佐天涙子、安心しろ。この眼を扱うのは二度目――」

    「橙子さんって、何者なんですか?

    64 = 2 :



    ――静まる、空気。
    私は何か間違えたことを言ったと思い、慌てて訂正しようとする、




    「…私か?ふっ思ったよりも勘がいいんだな君は。前にも似たような病室で同じような問いをされた気がする」

    と、何やら独り言めいた発言をし、ひと呼吸おくと彼女は言った。


    「あぁ、そうだよ佐天涙子。私はカウンセラーなんかじゃない。本業は魔法使いなんだ」


    改めて私、佐天涙子は思った。


    謎の事故、直死の魔眼、そして魔法使いを名乗る女性


    私は既に、非日常に身を置いてしまっていると――――。

    65 = 13 :

    初春が日常の象徴なんやな

    66 = 22 :

    スカーレッドさんは魔法使いじゃないのに魔法使いって言っちゃうよね

    67 = 2 :

    >>65
    なんでもう意図に気付いてるんだチクショー泣くぞ

    ちなみに改めて聞くけど禁書でも型月でもいいからどうしても出して欲しいキャラっている?
    せっかくだし意見聞いて出したいんだぜwww

    68 :

    昨日の続きか?
    支援するぜ

    69 = 44 :

    >>67

    レンと白レン 禁書ならフレンダかな

    70 = 68 :

    >>67
    レンとみやこ

    71 = 33 :

    >>67
    ネコアルクとかネコアルク・カオスとか

    72 = 13 :

    >>67
    サーセンw


    書き溜めてるみたいだし、変に口だして話壊してもアレだし、現状で満足

    73 = 2 :

    おぉやっぱ夜に聞くもんだな


    了解、何故か型月キャラが多いけどできる限り対応するよ
    (フレンダが出るのはまだ黙っとくか)

    74 = 2 :

    よしまた投下してくか
    こっからは美琴上条がでしゃばります

    ちなみに書き溜めはもうあと数発しか残ってないんだぜ

    75 = 2 :



    そして場面は少し移り、こことある学区。

    佐天涙子が直死の魔眼の説明を受けているそのほぼ同時刻、そろそろ日付が変わりそうだというそんな時刻に、その戦いは行われていた―――


    「逃がさないわよッ!」

    逃げ惑う数人の男達を視認し、そこに威力を抑えた雷撃を走らせる。
    数は三。既にかわせるレベルの速度ではない。

    三つの雷撃は小さな男達の悲鳴を持って、その光を散らした。
    どさりと倒れる音が聞こえるが、いちいち確認はしていられない。

    「(まだいるわね…。1,2,3,…あぁもう、面倒くさからいっそこの辺全部潰してしまおうかしら!)」

    大胆な発想すらも超能力者たる彼女らしい発想だが、今はその発想も無意味なものでしかなかった。

    …何せ今彼女がいるこことある学区は、脆い建物が非常に多いのだ。
    早い話、ここで雷撃など見境無く放てば自分すらもどうなるかわかったものではない。

    故にこうして敵を見つけては、こうして気絶させる程度の電撃を放っていくしかなかったのだ。

    76 = 2 :

    「ッ!?」

    次の手をどうするか決めかねていた矢先、斜め方向から空気弾のようなものが美琴に襲いかかり、かろうじて彼女は無きを得る。

    恐らくは風力使いの仕業か――。
    ならば遠距離戦はやや不利だと感じた美琴は、そのまま空気弾が飛んできた方向へと向かっていく。

    「やってくれるわね…風力使い系統じゃ知り合いが一人いるんだけどね……アンタはそれ以下だっつうの!!」

    と、ある程度まで距離を詰めた美琴は空気弾の飛んできた方向を正確に思いだし、そこに目掛けて雷撃を一つ飛ばした。

    が、手応えはない。
    恐らくはかわされたのを見て場所を変えられたのだろう。


    ならばそのまま追い込んで確実に仕留めようと思い、彼女はそのまま進み少し開けた場所に着いた。

    77 = 2 :

    「よお超能力者さま…常盤台のお嬢様ともあろうものが、夜遊びなんてしてていいのかい?」

    広場に出ると、そこにはやや細身の長身の男がいた。
    数は一人からすると、こいつが風力使いと見ていいだろう。

    「生憎ね、今時はお嬢様といえどコンビニで立ち読みだってする時代なのよ。女の子に対して夢見んなよ?」

    その買い言葉に男はそうかそうかとそれは楽しそうに笑った。

    「いやあ、俺達スキルアウトは男だらけの野蛮な集団だからなぁ。つい夢みちまうもんなんだよ、そこは勘弁してくれ」

    と、しばらく会話のやり取りを続ける二人。
    端から見ればこの状態は異常でしかないだろう。
    彼女は狩る側の人間で男は狩られる側の人間。
    その二人がこの状況でまともに会話しているなど、本来ありえないのだから

    と、そんな空気の中不意に美琴は言った。

    「私がアンタらを狙う理由は一つ。
    1週間前に起こった女生徒通り魔事件。あの時の事について知っている事を聞きたいからよ、だから何か知っていれば答えなさい」

    78 = 13 :

    シェン

    79 = 2 :

    そして静寂。
    男は意外そうな目で美琴を見ると、それから笑った。

    「なんだ?そんな事のために俺らスキルアウトをここ最近潰し回ってたっていうのか?ははっこりゃ傑作だなオイ!」

    そう、ここ1週間で美琴は実に5ものスキルアウト集団を壊滅させている。

    スキルアウト内じゃ超能力者による無能力者狩り、なんて噂も立っていた程だったのだが、真相はなんて事のない情報の探索だったというのだ。

    まあ実際の所、喧嘩を吹っ掛ける、又は色目を使ってくる連中を返り討ちにしただけ――なんていう話でもあるのだが、何せ美琴がことごとくを再起不能にしているためにそれが伝わることはない。


    「そうよ、あの時襲われたのは私の友人なの。だから襲った人間を知りたい…。んでアンタは知ってるの?知らないの?返答次第じゃ焼くけど」

    掌から電撃を出して、彼女は男を脅す。
    男もその余りの気迫に押されてか、両手を上げ降参の意思を見せた。

    80 = 2 :


    男の話はこうだった。

    佐天と思われる女生徒は、凄い形相で何かから逃げていたと

    そして何だろうと追っていった時には既に、胸元を何か爪のようなもので切りつけられその場に伏せていたと

    路地裏はほぼ一本道、もし誰かが女生徒を殺ったというならば証言の男とその犯人はすれ違っていたはず。
    なのにその男は誰にもすれ違わなかったと


    そういう事らしい。


    美琴は怪訝な表情を浮かべる

    81 = 13 :

    ホントビリビリは見境ない

    82 = 2 :

    おぉ勇者よ 書き溜めが切れるとは なさけない!

    83 = 13 :

    シェン

    86 = 2 :

    一々コピーするの面倒くさかったんだからなwwww


    今からちまちま落としてく
    また前スレ見たく落とさないようにしないとな

    87 = 9 :

    >>84
    たしかにww

    保守は任せとけ

    88 = 2 :


    「(なに、どういうこと…?こいつの話が仮に正しかったとして、能力者の仕業ってこと?)」

    能力者なら難しい話ではない。
    爪のような傷というのが引っ掛かるが、視認を惑わすような能力者ならここ学園都市には腐るほどいるのだ。
    実際以前にもそういう能力者に美琴はあったことがある。

    だがその仮定を通した所で、もう一つ問題が生まれるのだ。

    「(だとしても、佐天さんを襲う理由がない)」

    佐天涙子は正真正銘の無能力者だ。
    どこかの幻想殺しとは違い、誰かに付け狙われる理由が全くないのだった。

    愉快犯や殺人鬼の可能性もあるが、ここまでの情報じゃ特定はできない。

    誰が、何故佐天さんを


    知れば知るほど、それらが謎に包まれていくような錯覚を美琴は覚えた

    90 = 2 :


    「んで、俺が知ってる情報はここまでなんだが」

    「―――!」

    男の声で、美琴は我に帰った。

    「ほ、本当なんでしょうねそれ!嘘なんかすぐバレるわよ!」

    「自分の命が危ういのにこの期におよんで誰が意味も無い嘘つくんだよ。こっちはこんな情報で仲間痛め付けられて散々なんだ」

    確かにメリットのない嘘をつける場面じゃないか、と美琴は渋々男の言葉を納得することにした。

    「ふん、それもそうね。納得しといてあげる、これ以上話掘り下げても何も出てこなさそうだし」

    「謝罪の一つも無しかよ…まあいいか。それじゃあ俺もう行くわ、アンタにやられた仲間介抱しなきゃならんからな」


    そう言って男は背を向けて歩いて行く。
    美琴としても夜の路地裏なんて場所にいつまでも居たくないため、早々に出ようと歩き始める。


    だが


    「やっぱ中学生か、この程度の演技に引っ掛かるなんて馬鹿じゃねえの」

    広場の斜め上空から、空気弾が美琴に襲いかかった。

    93 = 13 :

    ほしん

    94 = 2 :


    「がっ……!?」

    直撃
    空気弾は美琴の背中に当たり、少女をゴミのように転がしていった。

    そして背を向け去っていったはずの男は、こちらに振り向き高らかに笑う。

    「ははははは!!学園都市が誇る超能力者、その3位といえど所詮中学生だったなお嬢ちゃん!"俺ら"はずっとお前がスキ見せるのをうかがってたってのによぉ!?」

    男が何か言っているが美琴は痛みでそれどころではなかった。
    背中の突然の衝撃に呼吸が乱れ、口からは血が出ていた。

    「な、んで…!アンタから能力使う様子は……ごほっ!無かった…!?」


    「馬鹿かテメエ今話聞いてたのか?俺らだっつったろ。今までの空気弾、俺が撃ってた訳じゃねえんだよ!」

    見れば、かなり遠くの方にもう一人男がいるのを美琴はなんとか確認できた。
    あの距離からここに撃てるということはレベル3か4程度だろう。


    95 :

    佐天さんが直視の魔眼を使うSSか……第四波動書き終わってから書こうとしたが、
    どうしても佐天さんが壊れるか「私TUEEEEEEEEEE」ってなっちゃうから諦めたんだよなァ
    型月勢出すと世界観ぶっこわれるし……型月と禁書はなかなか難しいが、頑張れ応援してる支援

    96 = 13 :

    そういや、昔、佐天さんが能力に目覚めてジャッジメントになる話があったと思うんだけど
    あれって完結したの?途中まで読んでたんだけどスレ落ちしててわかんないんだ

    98 = 2 :


    「(くっなんとか演算して能力を…!)」

    そう思い演算を開始するが中々うまくいかない。
    能力者にとって不意を突かれるというのはある種致命的な事だった。

    「はっ!能力も使えねえか!楽勝だ、超能力者(キリッ てか!?最高だねえ!!いたぶるから覚悟しろやあ!」

    そして男がこちらに向かってくる。
    いつもは体格差や男か女かなんて気にしない美琴だったが、このときばかりはそれらに恐怖を感じていた。


    本当に、万事休す。


    美琴「(誰か……)」


    美琴「(誰か助けて!)」



    99 = 13 :

    さすが、ビリビリは詰めが甘い

    100 :

    この人本当にレベル5なの?


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