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元スレインデックス「好きだよ、あくせられーた」一方通行「…はァ?」
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学園都市第六学区に飛ばされた御坂美琴もまた、息を呑んで空を見上げていた。
美琴「何コレ…何がどうなってるの?」
空を埋め尽くす渡り鳥の群れをかつて美琴は見た事がある。
当時幼かった美琴はその光景に恐怖すら感じたものだった。
今、記憶に残るその光景よりもさらに密度濃く、翼を生やした人型の何かが空を埋め尽くしている。
まるで、おとぎ話に出てくるような天使さま。
だけど今、美琴の心は幼い時と同じで―――恐怖しか感じていなかった。
その時、空を席巻する天使の群れを引き裂くように、黒い影が次々と空に現れた。
美琴「アレは…戦闘機…!?」
美琴の居る所からでは遠すぎて、現れた数十の戦闘機が学園都市製なのか、それとも余所から派遣されたものなのかもわからない。
けれど、どの道それを知る必要はなかった。
いくつもの爆発が連続し、戦闘機はあっという間に空から消え失せた。
美琴「何コレ…何がどうなってるの?」
空を埋め尽くす渡り鳥の群れをかつて美琴は見た事がある。
当時幼かった美琴はその光景に恐怖すら感じたものだった。
今、記憶に残るその光景よりもさらに密度濃く、翼を生やした人型の何かが空を埋め尽くしている。
まるで、おとぎ話に出てくるような天使さま。
だけど今、美琴の心は幼い時と同じで―――恐怖しか感じていなかった。
その時、空を席巻する天使の群れを引き裂くように、黒い影が次々と空に現れた。
美琴「アレは…戦闘機…!?」
美琴の居る所からでは遠すぎて、現れた数十の戦闘機が学園都市製なのか、それとも余所から派遣されたものなのかもわからない。
けれど、どの道それを知る必要はなかった。
いくつもの爆発が連続し、戦闘機はあっという間に空から消え失せた。
カッケーが、100億どころか1が相手でも死にに行くようなもんだと考えると……
>>349
アナルにカンチョーしてたよ
アナルにカンチョーしてたよ
天使が空から降りてくる。
美琴は折れそうになる膝を必死で押さえつけた。
間近で見る天使の姿は、なんだか昔絵本で見たようなイメージとはかけ離れていて。
何の表情もないマネキンに翼が生えているみたいだ、と美琴は思った。
そしてその翼の生えたマネキンは、やっぱり何の表情も浮かべないまま、美琴に向かってその腕を振るう。
不可視の力が美琴の体を吹き飛ばした。
美琴「ぷぁッ!!」
美琴は空中で磁力を展開し、体勢を立て直す。
スカートのポケットに手を突っ込んで、御坂美琴は彼女の最大の武器を取り出した。
美琴「上ッ等! 何が起こってんのかさっぱりだけど、あんた等が何なのか何の見当もつかないけど!!」
地面に着地して、美琴は右手に持ったゲームセンターのコインを親指に乗せる。
美琴「やるってんなら、相手になってやろうじゃないのッ!!!!」
そして美琴は自身の通り名にもなっている最大火力の必殺技、『超電磁砲』を放った。
美琴は折れそうになる膝を必死で押さえつけた。
間近で見る天使の姿は、なんだか昔絵本で見たようなイメージとはかけ離れていて。
何の表情もないマネキンに翼が生えているみたいだ、と美琴は思った。
そしてその翼の生えたマネキンは、やっぱり何の表情も浮かべないまま、美琴に向かってその腕を振るう。
不可視の力が美琴の体を吹き飛ばした。
美琴「ぷぁッ!!」
美琴は空中で磁力を展開し、体勢を立て直す。
スカートのポケットに手を突っ込んで、御坂美琴は彼女の最大の武器を取り出した。
美琴「上ッ等! 何が起こってんのかさっぱりだけど、あんた等が何なのか何の見当もつかないけど!!」
地面に着地して、美琴は右手に持ったゲームセンターのコインを親指に乗せる。
美琴「やるってんなら、相手になってやろうじゃないのッ!!!!」
そして美琴は自身の通り名にもなっている最大火力の必殺技、『超電磁砲』を放った。
あれこれ場合によってはフィアンマとんでもないことになるんじゃね?
天使一体一体のスペックが最低でも聖人一人分の戦力だと考えるともう絶望しか見えないんだが
美琴「嘘…でしょ…?」
目の前の光景に、美琴は呆然と呟いた。
『超電磁砲(レールガン)』が通り抜けたその後には―――何事もなかったように天使の群れがふわふわと漂っていた。
美琴「効いてない…? そんな…!?」
美琴の放った一撃は、天使達に何の影響も与えていなかった。
かの少年の『幻想殺し』のように無効化されたわけではない。
かの少年の『一方通行』によって反射されたわけでもない。
音速の三倍で天使の体を直撃したはずのコインは、本当に文字通り天使の体を『通り抜けて』いた。
確かに目の前にいるはずなのに、そこにいないような違和感。
常時その身から周囲に放出されている電磁波によって、物体の存在を感じる事が出来る美琴だからこそ、その違和をより強く感じていた。
美琴「何よ…何なのよ…!」
訳が分からないというのは最も性質が悪い。対策を講じる事が全く出来ないからだ。
心が折れそうになる。とにかくその場を逃げ出したくなってしまう。
だけど、次の瞬間美琴の目に飛び込んできた光景が、そんな弱気な心を一瞬で吹き飛ばした。
ここは学園都市第六学区。学園都市で最もアミューズメント施設が集中した地域。
幸せな休日を過ごしていたのであろう家族が、天使の『不可視の力』に押し潰されようとしている。
美琴は絶叫し、突撃した。
勝てるかどうかなど、一切考えなかった。
目の前の光景に、美琴は呆然と呟いた。
『超電磁砲(レールガン)』が通り抜けたその後には―――何事もなかったように天使の群れがふわふわと漂っていた。
美琴「効いてない…? そんな…!?」
美琴の放った一撃は、天使達に何の影響も与えていなかった。
かの少年の『幻想殺し』のように無効化されたわけではない。
かの少年の『一方通行』によって反射されたわけでもない。
音速の三倍で天使の体を直撃したはずのコインは、本当に文字通り天使の体を『通り抜けて』いた。
確かに目の前にいるはずなのに、そこにいないような違和感。
常時その身から周囲に放出されている電磁波によって、物体の存在を感じる事が出来る美琴だからこそ、その違和をより強く感じていた。
美琴「何よ…何なのよ…!」
訳が分からないというのは最も性質が悪い。対策を講じる事が全く出来ないからだ。
心が折れそうになる。とにかくその場を逃げ出したくなってしまう。
だけど、次の瞬間美琴の目に飛び込んできた光景が、そんな弱気な心を一瞬で吹き飛ばした。
ここは学園都市第六学区。学園都市で最もアミューズメント施設が集中した地域。
幸せな休日を過ごしていたのであろう家族が、天使の『不可視の力』に押し潰されようとしている。
美琴は絶叫し、突撃した。
勝てるかどうかなど、一切考えなかった。
こんなのよく考えるなwwwwww
収集つかないなんてレベルじゃない
収集つかないなんてレベルじゃない
フィアンマ無双できそうだけど、無理っぽいかな?
上条さん次第だぜ
上条さん次第だぜ
学園都市第七学区――『窓のないビル』からそう遠く離れていない所に、打ち止め、ミサカ、番外個体の三人は集結していた。
打ち止め「よかった! 何とかみんな無事に合流できたね! ってミサカはミサカは再会を喜んでみる!」
番外個体「こういう時ってホントにミサカネットワーク便利だよね」
ミサカ「しかしこの状況は一体どうした事でしょう、とミサカは疑問を投げかけます」
番外個体「そんなもんわかる訳ないよ。ただまぁ、ひょっとしたら」
周囲を雲霞の如く飛び交う天使の群れを見上げ、番外個体はぎゃはっ、と笑った。
番外個体「ミサカ達は…ううん、もしかすると世界そのものが、とんでもない『幻想』の中に放り込まれちゃったのかもしれないね」
ぐりん、と天使達の顔が打ち止め達の方を向いた。
辺りを飛び交っていた十二体の天使達が、打ち止め達三人を攻撃目標に設定する。
打ち止め「わっ、わっ、こっちにくるよ!」
番外個体「下がりなよ二人とも。ミサカの力はあなた達より強い。こいつ等の相手はミサカがする」
ミサカ「しかし、どんなにレベルが高かろうと奴等には攻撃そのものが通じません、とミサカは残酷な事実を述べます」
番外個体「そうなんだよねー。さて、どうしよっかな~」
直後、三人の前で、雄叫びと共に莫大な『不可視の力』が巻き起こり――――天使達が吹っ飛んだ。
打ち止め「よかった! 何とかみんな無事に合流できたね! ってミサカはミサカは再会を喜んでみる!」
番外個体「こういう時ってホントにミサカネットワーク便利だよね」
ミサカ「しかしこの状況は一体どうした事でしょう、とミサカは疑問を投げかけます」
番外個体「そんなもんわかる訳ないよ。ただまぁ、ひょっとしたら」
周囲を雲霞の如く飛び交う天使の群れを見上げ、番外個体はぎゃはっ、と笑った。
番外個体「ミサカ達は…ううん、もしかすると世界そのものが、とんでもない『幻想』の中に放り込まれちゃったのかもしれないね」
ぐりん、と天使達の顔が打ち止め達の方を向いた。
辺りを飛び交っていた十二体の天使達が、打ち止め達三人を攻撃目標に設定する。
打ち止め「わっ、わっ、こっちにくるよ!」
番外個体「下がりなよ二人とも。ミサカの力はあなた達より強い。こいつ等の相手はミサカがする」
ミサカ「しかし、どんなにレベルが高かろうと奴等には攻撃そのものが通じません、とミサカは残酷な事実を述べます」
番外個体「そうなんだよねー。さて、どうしよっかな~」
直後、三人の前で、雄叫びと共に莫大な『不可視の力』が巻き起こり――――天使達が吹っ飛んだ。
打ち止め「ほよ?」
打ち止めを始め、ミサカも番外個体も目を丸くしている。
彼女達の前に、奇妙な男が現れていた。
額に巻かれたハチマキに、太陽をモチーフにしたようなデザインが描かれたTシャツ。
その肩には白い学ランを引っさげている。
だっせえ、と思わず番外個体は呟いていた。
「こんなか弱い女の子達まで狙おうなんざ、てめえらとんだ根性なしだ」
古きよき時代の番長を気取ったようなスタイルのその男は、天使を恐れることなく見栄を切る。
「そんな腐った根性は、このオレが叩き直してやる!!」
男は――学園都市第七位のLEVEL5、『ナンバーセブン』、削板軍覇(そぎいたぐんは)は十メートル以上離れた天使達に向かって拳を振るった。
同時に、叫ぶ。この一撃こそが彼の必殺。その名も、
「すごいパァァァァンチッ!!!!!!」
削板軍覇の拳から放たれた不可視の力が距離を無視して天使達を吹っ飛ばした。
打ち止めを始め、ミサカも番外個体も目を丸くしている。
彼女達の前に、奇妙な男が現れていた。
額に巻かれたハチマキに、太陽をモチーフにしたようなデザインが描かれたTシャツ。
その肩には白い学ランを引っさげている。
だっせえ、と思わず番外個体は呟いていた。
「こんなか弱い女の子達まで狙おうなんざ、てめえらとんだ根性なしだ」
古きよき時代の番長を気取ったようなスタイルのその男は、天使を恐れることなく見栄を切る。
「そんな腐った根性は、このオレが叩き直してやる!!」
男は――学園都市第七位のLEVEL5、『ナンバーセブン』、削板軍覇(そぎいたぐんは)は十メートル以上離れた天使達に向かって拳を振るった。
同時に、叫ぶ。この一撃こそが彼の必殺。その名も、
「すごいパァァァァンチッ!!!!!!」
削板軍覇の拳から放たれた不可視の力が距離を無視して天使達を吹っ飛ばした。
>>373
お前根性あるな
お前根性あるな
これはもう負ける姿が想像できんな
むしろこれで負けたら本格的におしまいや
むしろこれで負けたら本格的におしまいや
>>379
冗談だったのかよwwwww
冗談だったのかよwwwww
削板「っシャア!! 無事かお前ら!!」
打ち止め「今の一撃、一体どういう理屈なの? ってミサカはミサカは未だに目を丸くしながら呆然と呟いてみたり」
削板「理屈なんて関係ない! オレの熱き根性を拳に乗せて放っただけだ!!」
番外個体「あ、暑苦しい野郎だね」
ミサカ「というか、あなたは一体何者なのです? とミサカは当然の疑問を漏らします」
削板「オレの名は削板軍覇。七人のLEVEL5の七人目、『ナンバーセブン』の削板軍覇だ!!」
削板の名乗りにあんぐりと口を開ける打ち止め、ミサカ、番外個体。
打ち止め「こ、この人がお姉様と同じLEVEL5…? ってミサカはミサカはさすがにびっくりしてみる……」
ミサカ「名前だけはデータに登録されていましたが、まさかこんな人物だったとは…とミサカは驚きと呆れを隠せません」
番外個体「ってか、何でLEVEL5の連中ってのはこんなに揃いも揃ってアクが強いわけ? 何だかお姉様が普通に見えちゃうよ」
削板「おいやめろ! そんなに褒めるな! 照れるだろ!!」
ミサカ’s「誰も褒めてねえっての」
打ち止め「今の一撃、一体どういう理屈なの? ってミサカはミサカは未だに目を丸くしながら呆然と呟いてみたり」
削板「理屈なんて関係ない! オレの熱き根性を拳に乗せて放っただけだ!!」
番外個体「あ、暑苦しい野郎だね」
ミサカ「というか、あなたは一体何者なのです? とミサカは当然の疑問を漏らします」
削板「オレの名は削板軍覇。七人のLEVEL5の七人目、『ナンバーセブン』の削板軍覇だ!!」
削板の名乗りにあんぐりと口を開ける打ち止め、ミサカ、番外個体。
打ち止め「こ、この人がお姉様と同じLEVEL5…? ってミサカはミサカはさすがにびっくりしてみる……」
ミサカ「名前だけはデータに登録されていましたが、まさかこんな人物だったとは…とミサカは驚きと呆れを隠せません」
番外個体「ってか、何でLEVEL5の連中ってのはこんなに揃いも揃ってアクが強いわけ? 何だかお姉様が普通に見えちゃうよ」
削板「おいやめろ! そんなに褒めるな! 照れるだろ!!」
ミサカ’s「誰も褒めてねえっての」
削板「さて、ここは危険だ。お前たちはさっさと安全な所へ逃げな」
番外個体「悪いけど、そんな訳にもいかないんだよね」
削板「何…? オイ、わかってるのか? アイツ等は本当に危険なんだぞ?」
ミサカ「わかっていますよ、とミサカは即答します」
打ち止め「それでもミサカ達には助けに行かなきゃならない人がいるの、ってミサカはミサカは屹然と述べてみたり」
削板「お前ら……」
学園都市第七位のLEVEL5、『ナンバーセブン』の削板軍覇は、その顔に笑みを浮かべた。
削板「いいな…お前ら……いい根性だ……!」
削板の体から不可視の力が迸る。
周囲の砂を巻き上げるその勢いは、さながら竜巻のようだった。
削板「よぉしわかった! オレはオレでやることがあるからついていくことは出来ないが、せめて今! お前達の道を塞ぐこいつ等だけは吹っ飛ばしてやる!!」
打ち止め「ありがとう! ってミサカはミサカは精一杯の感謝の言葉を叫んでみる!!」
削板「礼はいらねえ!! その代わり、お前らは必ず助けたい奴とやらを助け出せ!! この削板軍覇との約束だ!!」
番外個体「おっけぇ! 確かに承ったよ!!」
削板「行けぇッ!!」
番外個体「悪いけど、そんな訳にもいかないんだよね」
削板「何…? オイ、わかってるのか? アイツ等は本当に危険なんだぞ?」
ミサカ「わかっていますよ、とミサカは即答します」
打ち止め「それでもミサカ達には助けに行かなきゃならない人がいるの、ってミサカはミサカは屹然と述べてみたり」
削板「お前ら……」
学園都市第七位のLEVEL5、『ナンバーセブン』の削板軍覇は、その顔に笑みを浮かべた。
削板「いいな…お前ら……いい根性だ……!」
削板の体から不可視の力が迸る。
周囲の砂を巻き上げるその勢いは、さながら竜巻のようだった。
削板「よぉしわかった! オレはオレでやることがあるからついていくことは出来ないが、せめて今! お前達の道を塞ぐこいつ等だけは吹っ飛ばしてやる!!」
打ち止め「ありがとう! ってミサカはミサカは精一杯の感謝の言葉を叫んでみる!!」
削板「礼はいらねえ!! その代わり、お前らは必ず助けたい奴とやらを助け出せ!! この削板軍覇との約束だ!!」
番外個体「おっけぇ! 確かに承ったよ!!」
削板「行けぇッ!!」
削板さん、いつもは空気読めない人とか言っててすいませんでした
削板軍覇の一撃によって出来た天使の群れの空白を、打ち止め達が駆けだす。
削板軍覇はそのまま、打ち止め達の後を追おうとした天使達の前に立ち塞がった。
削板「気をつけろよてめえ等。今のオレはめちゃくちゃいい気分なんだ」
無限にすら思える天使の群れを前にして、削板は一切怯える様子を見せない。
ただ泰然と、ただ悠然と、そして雄雄しく立つ姿は、まさしく仁王立ちと呼ぶに相応しい。
削板「あんな女の子達に、あんな根性見せられちゃあよぉ…こっちも燃えねぇわけにはいかねぇだろうが!!!!」
噴き出す闘志はそっくりそのまま彼の力に変換される。
もはや目に見えさえする程の闘気を纏い、削板軍覇は大地を蹴った。
削板「『ナンバーセブン』の削板軍覇!! てめえ等みてえな根性なしに止められると思うなッ!!!!」
削板の目の前に展開する天使の数はおよそ三千体。
しかし、恐れず。しかし、怯えず。
削板軍覇は一切の躊躇なく正面から正々堂々と天使の群れに突っ込んだ。
削板軍覇はそのまま、打ち止め達の後を追おうとした天使達の前に立ち塞がった。
削板「気をつけろよてめえ等。今のオレはめちゃくちゃいい気分なんだ」
無限にすら思える天使の群れを前にして、削板は一切怯える様子を見せない。
ただ泰然と、ただ悠然と、そして雄雄しく立つ姿は、まさしく仁王立ちと呼ぶに相応しい。
削板「あんな女の子達に、あんな根性見せられちゃあよぉ…こっちも燃えねぇわけにはいかねぇだろうが!!!!」
噴き出す闘志はそっくりそのまま彼の力に変換される。
もはや目に見えさえする程の闘気を纏い、削板軍覇は大地を蹴った。
削板「『ナンバーセブン』の削板軍覇!! てめえ等みてえな根性なしに止められると思うなッ!!!!」
削板の目の前に展開する天使の数はおよそ三千体。
しかし、恐れず。しかし、怯えず。
削板軍覇は一切の躊躇なく正面から正々堂々と天使の群れに突っ込んだ。
上条「おぁぁ!!」
上条は右手から顕現した『竜王の顎』を振るい、周囲を飛び交う天使達を喰らい潰していく。
しかし天使達は次から次に現れ、上条の周りを取り囲む。
上条「くそ…! キリがねえ…!! ……あれは…!?」
上条の目の前で一人の少女が天使に襲われていた。
少女も何かしらの能力者なのだろう。その手から必死に炎を生み出し、天使にぶつけている。
しかし少女の力は天使に何の影響も与えず、不可視の力が少女の体を薙ぎ払おうとして―――
―――上条の右手が、一撃で天使を粉砕した。
上条「大丈夫か!?」
少女「あ、ありがとうございます……」
上条「ここは俺に任せて、早く安全な所へ逃げろ!!」
少女「で、でも…」
少女は涙に濡れた瞳で辺りを見回す。
右も左も、前も後ろも、空も、飛び交う天使で一杯だ。
少女「安全な所って、どこですか……?」
上条「そ、それは……」
上条は、少女の問いに答える事が出来ない。
上条は右手から顕現した『竜王の顎』を振るい、周囲を飛び交う天使達を喰らい潰していく。
しかし天使達は次から次に現れ、上条の周りを取り囲む。
上条「くそ…! キリがねえ…!! ……あれは…!?」
上条の目の前で一人の少女が天使に襲われていた。
少女も何かしらの能力者なのだろう。その手から必死に炎を生み出し、天使にぶつけている。
しかし少女の力は天使に何の影響も与えず、不可視の力が少女の体を薙ぎ払おうとして―――
―――上条の右手が、一撃で天使を粉砕した。
上条「大丈夫か!?」
少女「あ、ありがとうございます……」
上条「ここは俺に任せて、早く安全な所へ逃げろ!!」
少女「で、でも…」
少女は涙に濡れた瞳で辺りを見回す。
右も左も、前も後ろも、空も、飛び交う天使で一杯だ。
少女「安全な所って、どこですか……?」
上条「そ、それは……」
上条は、少女の問いに答える事が出来ない。
天使の消滅は異界への帰還、現在は異界から天使がなだれ込んできている
つまり上条さんらの頑張りは……
つまり上条さんらの頑張りは……
アレイスター「その少女を救いたいか? 上条当麻」
声に、振り返る。
そこに居た男の姿を確認し、一気に上条の頭が沸騰した。
上条「アレイスタァァァァぁああああああああああ!!!!!!」
『竜王の顎』がその獰猛な牙をアレイスターに向ける。
その牙が触れる刹那、アレイスターの姿が掻き消え、大きく回りこむように今度は上条の背後に出現した。
アレイスター「やれやれ、易々とその力を振るうのはやめてくれないか。今の私に恐れる物は皆無と言って差し支えないが、それでもその力だけは例外なのだ」
上条「黙れ!! 今のこの状況もお前が招いたことなんだろうが!!」
アレイスター「私はただスケジュールを少し繰り上げたに過ぎんよ。どちらにせよいずれ人類はこの『終わりの日』を迎えねばならなかった」
上条「また、訳のわかんねえことを……!」
アレイスター「もう一度繰り返すぞ上条当麻。その少女を救いたくはないのか?」
上条「く…!」
上条は、突然現れた謎の男に怯え、自身の腕にすがり付いている少女を見る。
アレイスター「その少女だけではない。この世界に存在する『みんな』を、君は救いたくはないのか?」
どこかで何かが爆発する音が聞こえた。
断続的に上がる誰かの悲鳴は、さっきからずっと上条の耳に届いている。
声に、振り返る。
そこに居た男の姿を確認し、一気に上条の頭が沸騰した。
上条「アレイスタァァァァぁああああああああああ!!!!!!」
『竜王の顎』がその獰猛な牙をアレイスターに向ける。
その牙が触れる刹那、アレイスターの姿が掻き消え、大きく回りこむように今度は上条の背後に出現した。
アレイスター「やれやれ、易々とその力を振るうのはやめてくれないか。今の私に恐れる物は皆無と言って差し支えないが、それでもその力だけは例外なのだ」
上条「黙れ!! 今のこの状況もお前が招いたことなんだろうが!!」
アレイスター「私はただスケジュールを少し繰り上げたに過ぎんよ。どちらにせよいずれ人類はこの『終わりの日』を迎えねばならなかった」
上条「また、訳のわかんねえことを……!」
アレイスター「もう一度繰り返すぞ上条当麻。その少女を救いたくはないのか?」
上条「く…!」
上条は、突然現れた謎の男に怯え、自身の腕にすがり付いている少女を見る。
アレイスター「その少女だけではない。この世界に存在する『みんな』を、君は救いたくはないのか?」
どこかで何かが爆発する音が聞こえた。
断続的に上がる誰かの悲鳴は、さっきからずっと上条の耳に届いている。
上条「くそ…どうしてだ…!! この天使達一人一人はそんなに強いようには思えない。なのに何でこんなに一方的にやられちまうんだ!!」
アレイスター「さっきの少女の戦闘を見ていなかったのか? 天使達には一切の物理的干渉が通じない」
上条「なっ…!?」
アレイスター「通じるのは君の『幻想殺し』を始めとする極一部の例外だけだ。それだけで奴等に対応するなんてとてもとても」
上条「そんな…! それじゃ、皆なぶり殺しにされるだけじゃねえか!!」
アレイスター「ああ、そうだ。その通りだ。さて、正しく現状の認識が出来た所で、さらに先程の言葉を繰り返させていただこう」
アレイスターはあくまで飄々と、上条当麻を見据え、言った。
アレイスター「この世界に存在する『みんな』を救いたくはないか? 上条当麻」
アレイスター「さっきの少女の戦闘を見ていなかったのか? 天使達には一切の物理的干渉が通じない」
上条「なっ…!?」
アレイスター「通じるのは君の『幻想殺し』を始めとする極一部の例外だけだ。それだけで奴等に対応するなんてとてもとても」
上条「そんな…! それじゃ、皆なぶり殺しにされるだけじゃねえか!!」
アレイスター「ああ、そうだ。その通りだ。さて、正しく現状の認識が出来た所で、さらに先程の言葉を繰り返させていただこう」
アレイスターはあくまで飄々と、上条当麻を見据え、言った。
アレイスター「この世界に存在する『みんな』を救いたくはないか? 上条当麻」
世界の平和を守るため、世界の破壊を防ぐため、愛と真実の悪を貫くラブリーチャーミーな敵役 アレイスター!
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