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元スレインデックス「好きだよ、あくせられーた」一方通行「…はァ?」
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打ち止めと気絶した三人の仲間の回収を完了した猟犬部隊は、それぞれ二台の黒いワンボックスカーに分かれて乗り込む。
猟犬A「任務完了だな」
猟犬B「ま、あの木原さんをぶっ殺したっていう『一方通行』がいないんじゃこんなもんだろ。それでも負傷者を三人も出しちまったけどな」
猟犬A「さっさと出発しようぜ。万が一にもソイツがここに戻ってきたらコトだ」
猟犬B「だな」
猟犬部隊の男達は車を発進させる。
猟犬B「ん?」
ライトの先に映った奇妙な人影に、ハンドルを握っていた男は思わず眉を顰めた。
猟犬B「何だあのいかれた格好の女は。轢くか?」
猟犬A「馬鹿、無駄な騒ぎを起こすな。避けろ避けろ」
道路の真ん中に仁王立ちしていた少女の両隣を二台の車は通り抜ける。
瞬間―――ビタリ、と車の進行が止まった。
まるで、“超強力な磁石で後ろに引き寄せられているかのように”。
猟犬B「な、なんだなんだぁ!?」
男達は少女のおかしな格好に気をとられ、気付かなかった。
少女の顔が、自分達が拉致してきた小さな少女と瓜二つだということに。
男達は失念していた。
『一方通行』程ではないとしても、LEVEL5という確かな怪物がこの場にいたことを。
猟犬A「任務完了だな」
猟犬B「ま、あの木原さんをぶっ殺したっていう『一方通行』がいないんじゃこんなもんだろ。それでも負傷者を三人も出しちまったけどな」
猟犬A「さっさと出発しようぜ。万が一にもソイツがここに戻ってきたらコトだ」
猟犬B「だな」
猟犬部隊の男達は車を発進させる。
猟犬B「ん?」
ライトの先に映った奇妙な人影に、ハンドルを握っていた男は思わず眉を顰めた。
猟犬B「何だあのいかれた格好の女は。轢くか?」
猟犬A「馬鹿、無駄な騒ぎを起こすな。避けろ避けろ」
道路の真ん中に仁王立ちしていた少女の両隣を二台の車は通り抜ける。
瞬間―――ビタリ、と車の進行が止まった。
まるで、“超強力な磁石で後ろに引き寄せられているかのように”。
猟犬B「な、なんだなんだぁ!?」
男達は少女のおかしな格好に気をとられ、気付かなかった。
少女の顔が、自分達が拉致してきた小さな少女と瓜二つだということに。
男達は失念していた。
『一方通行』程ではないとしても、LEVEL5という確かな怪物がこの場にいたことを。
猟犬A「おい! 何やってんだ!! 早く進ませろよ!!」
猟犬B「わかってる! アクセル踏み込んでんだよこれでも!!」
しかし、男がいくらアクセルを踏み込んでもタイヤは虚しく空回りするばかりだ。
猟犬A「おい……なんかいる……前にまた何かいるぞ!」
男の指差す方を見れば、確かにそこには抜き身の刀を手にした黒髪の女が立っている。
猟犬B「またおかしな格好しやがって!! 何だ!? 変身ヒロイン物でも気取ってんのかよ!!」
刀を持った黒髪の女が―――言うまでもなく神裂火織だ―――駆け出す。
駆ける速度はさながら疾風で、その一閃はまさに迅雷。
石川五エ門よろしく車の屋根を斬り飛ばした神裂はその手で打ち止めの体を掴み上げた。
神裂「済みましたよ、美琴さん!!」
神裂の声と同時にぷつりと磁力は切れ、
猟犬B「おぅわ!! うわわわわわわッ!!」
突如凄まじい速度で発進した黒いワンボックスカーは運転手の制御を離れ、二台とも街路樹に突っ込み大破した。
猟犬B「わかってる! アクセル踏み込んでんだよこれでも!!」
しかし、男がいくらアクセルを踏み込んでもタイヤは虚しく空回りするばかりだ。
猟犬A「おい……なんかいる……前にまた何かいるぞ!」
男の指差す方を見れば、確かにそこには抜き身の刀を手にした黒髪の女が立っている。
猟犬B「またおかしな格好しやがって!! 何だ!? 変身ヒロイン物でも気取ってんのかよ!!」
刀を持った黒髪の女が―――言うまでもなく神裂火織だ―――駆け出す。
駆ける速度はさながら疾風で、その一閃はまさに迅雷。
石川五エ門よろしく車の屋根を斬り飛ばした神裂はその手で打ち止めの体を掴み上げた。
神裂「済みましたよ、美琴さん!!」
神裂の声と同時にぷつりと磁力は切れ、
猟犬B「おぅわ!! うわわわわわわッ!!」
突如凄まじい速度で発進した黒いワンボックスカーは運転手の制御を離れ、二台とも街路樹に突っ込み大破した。
美琴「神裂さん、あの子は!?」
神裂「見たところ、外傷はないように思えますが……この面妖な機械が何なのか、私には……」
美琴「……ッ!?」
神裂が不安げに指した物を見て、美琴は思わず息を呑む。
打ち止めの頭に取り付けられたヘルメットのような『ソレ』は間違いなく―――!
美琴(――――携行型『学習装置(テスタメント)』!!)
美琴「うああぁぁぁああああああああ!!!!!!」
美琴は打ち止めの頭に取り付けられた学習装置を強制的に停止すべく、無我夢中でシステムにクラッキングを仕掛ける。
インストール中にシステムを強制的にシャットダウンすることは打ち止めの脳に何かしらの悪影響を及ぼす恐れがある。
しかしそれよりも、今現在も打ち止めに入力され続けている悪意を放っておく方が危険だと美琴は踏んだ。
バシュウ、と煙を吐き、携行型学習装置が停止する。
美琴「打ち止め? 打ち止め?」
すぐに学習装置を取り外し、打ち止めの体を揺するがしかし反応がない。
美琴「打ち止め!?」
打ち止めは、目を覚まさない。
神裂「見たところ、外傷はないように思えますが……この面妖な機械が何なのか、私には……」
美琴「……ッ!?」
神裂が不安げに指した物を見て、美琴は思わず息を呑む。
打ち止めの頭に取り付けられたヘルメットのような『ソレ』は間違いなく―――!
美琴(――――携行型『学習装置(テスタメント)』!!)
美琴「うああぁぁぁああああああああ!!!!!!」
美琴は打ち止めの頭に取り付けられた学習装置を強制的に停止すべく、無我夢中でシステムにクラッキングを仕掛ける。
インストール中にシステムを強制的にシャットダウンすることは打ち止めの脳に何かしらの悪影響を及ぼす恐れがある。
しかしそれよりも、今現在も打ち止めに入力され続けている悪意を放っておく方が危険だと美琴は踏んだ。
バシュウ、と煙を吐き、携行型学習装置が停止する。
美琴「打ち止め? 打ち止め?」
すぐに学習装置を取り外し、打ち止めの体を揺するがしかし反応がない。
美琴「打ち止め!?」
打ち止めは、目を覚まさない。
美琴「うああああああああああああああああああ!!!!!!」
美琴は先程街路樹に衝突した黒いワンボックスカーへと駆け出す。
捻じ曲がったドアを無理やりこじ開け、中で気絶していた猟犬部隊の男を引きずり出した。
猟犬A「か……は……」
美琴「何をしたッ!! アンタ達はあの子に一体何をしたぁぁぁああああああ!!!!」
猟犬A「し、知らん……俺達は何も聞かされていない……」
美琴「知らんじゃないのよ!! 何なのよッ!! 何なのよアンタ達はッ!!」
昂ぶる感情を抑えきれない。美琴の瞳に涙が滲む。
美琴「アンタ達はあの子の命を何だと思ってるのよぉッ!!!!」
感情の爆発と共に、美琴の体から雷光が迸った。
バチバチバチと、蒼白い輝きが明滅する。果たしてそれがいい刺激となったのか。
打ち止め「お姉様……?」
打ち止めが起き上がり、美琴の方を見つめていた。
美琴は先程街路樹に衝突した黒いワンボックスカーへと駆け出す。
捻じ曲がったドアを無理やりこじ開け、中で気絶していた猟犬部隊の男を引きずり出した。
猟犬A「か……は……」
美琴「何をしたッ!! アンタ達はあの子に一体何をしたぁぁぁああああああ!!!!」
猟犬A「し、知らん……俺達は何も聞かされていない……」
美琴「知らんじゃないのよ!! 何なのよッ!! 何なのよアンタ達はッ!!」
昂ぶる感情を抑えきれない。美琴の瞳に涙が滲む。
美琴「アンタ達はあの子の命を何だと思ってるのよぉッ!!!!」
感情の爆発と共に、美琴の体から雷光が迸った。
バチバチバチと、蒼白い輝きが明滅する。果たしてそれがいい刺激となったのか。
打ち止め「お姉様……?」
打ち止めが起き上がり、美琴の方を見つめていた。
続編きてたあああああ
前スレでむぎのんの頭回収したんだけど黒服の男が押し寄せて来てそのまま頭部もってかれて代わりに1000万入ったケース置いてあったわ
似たような事されたやついる?
前スレでむぎのんの頭回収したんだけど黒服の男が押し寄せて来てそのまま頭部もってかれて代わりに1000万入ったケース置いてあったわ
似たような事されたやついる?
美琴「打ち止め……?」
打ち止め「あれ? 何でミサカは道路で寝てるのってミサカはミサカは記憶を探ってみるけど、う~ん、うまく頭が回らない……」
美琴「打ち止め……!」ダキッ!
打ち止め「わっぷ! お、お姉様?」
美琴「よかった……本当によかった……」ポロポロ…
打ち止め「……未だに状況はよく分からないけれど、何だか嬉しいからミサカもミサカもお姉様を抱きしめ返してみたり」ギュッ
学園都市最暗部、『窓の無いビル』―――――
アレイスター「ふむ、『タイマー』のセットも完了したか。順調だな」
その奥底で、学園都市統括理事長、『人間』、アレイスター=クロウリーは逆さまに浮かんだままそう言って笑った。
打ち止め「あれ? 何でミサカは道路で寝てるのってミサカはミサカは記憶を探ってみるけど、う~ん、うまく頭が回らない……」
美琴「打ち止め……!」ダキッ!
打ち止め「わっぷ! お、お姉様?」
美琴「よかった……本当によかった……」ポロポロ…
打ち止め「……未だに状況はよく分からないけれど、何だか嬉しいからミサカもミサカもお姉様を抱きしめ返してみたり」ギュッ
学園都市最暗部、『窓の無いビル』―――――
アレイスター「ふむ、『タイマー』のセットも完了したか。順調だな」
その奥底で、学園都市統括理事長、『人間』、アレイスター=クロウリーは逆さまに浮かんだままそう言って笑った。
神裂「良かった。無事なようですね」
美琴「おかげさまで。あと少し遅れてたらどうなってたかわからなかったわ」
打ち止め「ミサカからもお礼します! ありがとう! ってミサカはミサカは深々と頭を下げてみたり!!」
神裂「礼には及びません。そのために私はここにいるのですから」
神裂は踵を返し、美琴と打ち止めに背を向ける。
美琴「神裂さん?」
神裂「申し訳ありませんが私はこのまま土御門たちを追います。土御門のことですから、彼女に非道な真似は行わないとは思いますが……その保証はない」
神裂「上条当麻とステイルにはよろしくお伝えください。それでは」
美琴「あ、神裂さん!」
神裂はぐっ、と地面を踏み込み、そのままマンションの屋上まで一気に跳躍する。
上条が『竜王の顎』を使ってようやく為したことを、彼女は単純な身体能力のみでやってのけた。
美琴「神裂さん……服くらい、着替えていっても……」
美琴は改めて自分の姿を確認する。
爆発の影響で所々焼け落ちてさらに露出が増してしまった感のある大精霊チラメイド。
神裂は美琴よりもさらに生地が焼け落ちて、とんでもないことになっていたような気がするのだが……
美琴「………おぉぅ」アカァ~
今更ながらに羞恥心が込み上げてきた美琴は、アンチスキルやジャッジメントが集まってきてはたまらんと、そそくさとその場を離れるのだった。
美琴「おかげさまで。あと少し遅れてたらどうなってたかわからなかったわ」
打ち止め「ミサカからもお礼します! ありがとう! ってミサカはミサカは深々と頭を下げてみたり!!」
神裂「礼には及びません。そのために私はここにいるのですから」
神裂は踵を返し、美琴と打ち止めに背を向ける。
美琴「神裂さん?」
神裂「申し訳ありませんが私はこのまま土御門たちを追います。土御門のことですから、彼女に非道な真似は行わないとは思いますが……その保証はない」
神裂「上条当麻とステイルにはよろしくお伝えください。それでは」
美琴「あ、神裂さん!」
神裂はぐっ、と地面を踏み込み、そのままマンションの屋上まで一気に跳躍する。
上条が『竜王の顎』を使ってようやく為したことを、彼女は単純な身体能力のみでやってのけた。
美琴「神裂さん……服くらい、着替えていっても……」
美琴は改めて自分の姿を確認する。
爆発の影響で所々焼け落ちてさらに露出が増してしまった感のある大精霊チラメイド。
神裂は美琴よりもさらに生地が焼け落ちて、とんでもないことになっていたような気がするのだが……
美琴「………おぉぅ」アカァ~
今更ながらに羞恥心が込み上げてきた美琴は、アンチスキルやジャッジメントが集まってきてはたまらんと、そそくさとその場を離れるのだった。
神裂「土御門……どこにいる……!」
神裂はその常人離れした視力と聴力でもって土御門たちの乗る車を探す。
手がかりとなるのはあの時聞いた車の走り去る音だけ。
神裂はその意識を土御門たちの探索にのみ集中させる。
そこに、己の痴態を気にする隙間はない。
そしてついに。
神裂「見つけたぞ、土御門!!」
標的の姿を発見した神裂は進撃を開始する。
ビルからビルへ。屋根から屋根へ。
ただ、かつての友を救うためだけに――――
―――堕天使が、学園都市の夜空を舞う。
神裂はその常人離れした視力と聴力でもって土御門たちの乗る車を探す。
手がかりとなるのはあの時聞いた車の走り去る音だけ。
神裂はその意識を土御門たちの探索にのみ集中させる。
そこに、己の痴態を気にする隙間はない。
そしてついに。
神裂「見つけたぞ、土御門!!」
標的の姿を発見した神裂は進撃を開始する。
ビルからビルへ。屋根から屋根へ。
ただ、かつての友を救うためだけに――――
―――堕天使が、学園都市の夜空を舞う。
番外個体達が乗る車を追い続け、一方通行は次第に違和感を覚え始めていた。
一方通行(ヤツらは一体どこに向かってやがる……このまま行けば学園都市を囲む『壁』に当たるだけだ)
二百三十万人弱の人間が住まうこの学園都市は、機密保持と防衛のため周囲をぐるりと壁で囲んでいる。
壁の大きさは高さ八メートル、幅三メートル程もあるといわれており、壁の外に出るには専用の門に回る必要があるのだ。
奴等が進む先に、その門があった覚えはない。
一方通行(また何かくだらねェコトを考えてンのか、ただ追い詰められて袋の鼠になっちまっただけか……)
どちらでもいい、と一方通行は切り捨てる。
一方通行(どっちでもやるこたァ変わらねェ)
前方から襲ってきた閃光―――『ウサギの骨』を黒い翼で打ち払い、一方通行は加速する。
一方通行(さっさとこの不愉快な状況を終わらせる。そンで、この茶番を仕組んだクソ共は纏めて潰して肥溜めン中に帰してやらァ!」
後半部分はつい声に出してしまっていた。
地平線に学園都市を囲む壁が見えている。
鬼ごっこの終わりは近い。
一方通行(ヤツらは一体どこに向かってやがる……このまま行けば学園都市を囲む『壁』に当たるだけだ)
二百三十万人弱の人間が住まうこの学園都市は、機密保持と防衛のため周囲をぐるりと壁で囲んでいる。
壁の大きさは高さ八メートル、幅三メートル程もあるといわれており、壁の外に出るには専用の門に回る必要があるのだ。
奴等が進む先に、その門があった覚えはない。
一方通行(また何かくだらねェコトを考えてンのか、ただ追い詰められて袋の鼠になっちまっただけか……)
どちらでもいい、と一方通行は切り捨てる。
一方通行(どっちでもやるこたァ変わらねェ)
前方から襲ってきた閃光―――『ウサギの骨』を黒い翼で打ち払い、一方通行は加速する。
一方通行(さっさとこの不愉快な状況を終わらせる。そンで、この茶番を仕組んだクソ共は纏めて潰して肥溜めン中に帰してやらァ!」
後半部分はつい声に出してしまっていた。
地平線に学園都市を囲む壁が見えている。
鬼ごっこの終わりは近い。
いよいよ壁が近づいてきた。
しかし、相変わらずオープンカーには進行方向を変えようとする気配がない。
一方通行(なンだァ? マジで壁に突っ込む気かよ!?)
さらに壁に近づいたところで異変に気付いた。
壁の真下にもう一台車がいる。
黒い大型のワンボックスカー。
一人の男がそこに寄りかかるようにして立っている。
夜の闇の中で、男の金髪は異彩を放っていた。
金髪の男はサングラスを持ち上げ、不敵に笑い、開けっ放しになっていた後部座席を親指で指す。
そこには、夜の闇の中でさらに眩い、純白の、修道服の少女が――――
一方通行「クッッッソヤロォがァァァァァァあああああああああああ!!!!!!!!」
咆哮と共に、一方通行の背中の黒翼がさらに勢いよく噴出した。
しかし、相変わらずオープンカーには進行方向を変えようとする気配がない。
一方通行(なンだァ? マジで壁に突っ込む気かよ!?)
さらに壁に近づいたところで異変に気付いた。
壁の真下にもう一台車がいる。
黒い大型のワンボックスカー。
一人の男がそこに寄りかかるようにして立っている。
夜の闇の中で、男の金髪は異彩を放っていた。
金髪の男はサングラスを持ち上げ、不敵に笑い、開けっ放しになっていた後部座席を親指で指す。
そこには、夜の闇の中でさらに眩い、純白の、修道服の少女が――――
一方通行「クッッッソヤロォがァァァァァァあああああああああああ!!!!!!!!」
咆哮と共に、一方通行の背中の黒翼がさらに勢いよく噴出した。
無くした記憶の部分が大きいから魔術を解析したら記憶が戻って元の一通さんになったりすんのかな
土御門「あの反応、インデックスに気付いたか。急げよフレンダ。恐らく奴の到達まであと30秒無いぞ」
フレンダ「うえぇっ!? ちょ、ちょっと待ってよ! 車一台通る範囲にテープ張るのもけっこう大変なんだっつの!!」
フレンダ「ってか、アンタも手伝え!!」
土御門「結標。結標淡希。おいショタコン」
結標「………やかましいクソ御門……うぷ…まだ完全にトラウマを克服したわけじゃないって言っているのに……馬鹿みたいにこの車ごとテレポートを繰り返させて……」
土御門「この場所に先回りするためには仕方なかった。お疲れの所悪いがもう一働きしてもらうぞ」
結標「……見ての通り、もう能力使えそうなコンディションじゃないのだけれど」
土御門「なら俺達はめでたく全滅だ。原形を保ったまま死ねるかも怪しいな」
結標「………ビニール袋の用意はしてある?」
滝壺「はいこれ。ダッシュボードに入ってた」
結標「……ありがとう滝壺さん。あなたも体調がよくないのに、悪いわね」
滝壺「がんばって、あわき。そんなゲロ吐きそうなあわきを私は応援してる」
結標「…………」
フレンダ「うえぇっ!? ちょ、ちょっと待ってよ! 車一台通る範囲にテープ張るのもけっこう大変なんだっつの!!」
フレンダ「ってか、アンタも手伝え!!」
土御門「結標。結標淡希。おいショタコン」
結標「………やかましいクソ御門……うぷ…まだ完全にトラウマを克服したわけじゃないって言っているのに……馬鹿みたいにこの車ごとテレポートを繰り返させて……」
土御門「この場所に先回りするためには仕方なかった。お疲れの所悪いがもう一働きしてもらうぞ」
結標「……見ての通り、もう能力使えそうなコンディションじゃないのだけれど」
土御門「なら俺達はめでたく全滅だ。原形を保ったまま死ねるかも怪しいな」
結標「………ビニール袋の用意はしてある?」
滝壺「はいこれ。ダッシュボードに入ってた」
結標「……ありがとう滝壺さん。あなたも体調がよくないのに、悪いわね」
滝壺「がんばって、あわき。そんなゲロ吐きそうなあわきを私は応援してる」
結標「…………」
フレンダ「やっと出来たーーッ!!」
学園都市を囲む『壁』に、扇形に『テープ』を貼り付けたフレンダは快哉の叫びを上げる。
もちろん、フレンダが貼り付けたテープはただのテープではない。
このテープは、フレンダが着火する事で鉄板などを容易く焼き切る特殊な導線となるのだ。
フレンダはその手に持った着火用のツールをテープに押し付ける。
バヂィ! と音を発してテープが発火し、壁に扇形の亀裂が走った。
フレンダ「もちろん、厚さ三メートルもある壁を焼き切ることなんて出来ないけど、こうやって切れ目さえ入れておけば」
猛烈な勢いで近づいてくるエンジン音があった。
海原光貴がハンドルを握る赤いオープンカーは、最高に近い速度を維持しながら亀裂の走った壁へと突っ込んでいく。
フレンダ「後は絹旗がやってくれるって訳よ!!」
衝突の瞬間、ボンネットのギリギリの所に貼り付いていた絹旗がその腕を振りかぶり―――
ボゴォン!! と凄まじい音を立て、亀裂に沿って壁にトンネルが開通した。
フレンダ「へへん! 結局『アイテム』のチームワークの勝利って訳よ!!」
勝ち誇るフレンダの隣りを抜け、黒いワンボックスカーが開通したトンネルを走り抜けていく。
フレンダ「はえ?」
振り返る。誰もいない。車もない。一方通行はすぐそこまで迫ってきている。
フレンダ「はれーーーーーーー!!!?」
暴虐の翼を振るう一方通行が『壁』に空いたトンネルに突っ込んだ。
その後には、フレンダの体など塵ひとつ残っていなかった。
学園都市を囲む『壁』に、扇形に『テープ』を貼り付けたフレンダは快哉の叫びを上げる。
もちろん、フレンダが貼り付けたテープはただのテープではない。
このテープは、フレンダが着火する事で鉄板などを容易く焼き切る特殊な導線となるのだ。
フレンダはその手に持った着火用のツールをテープに押し付ける。
バヂィ! と音を発してテープが発火し、壁に扇形の亀裂が走った。
フレンダ「もちろん、厚さ三メートルもある壁を焼き切ることなんて出来ないけど、こうやって切れ目さえ入れておけば」
猛烈な勢いで近づいてくるエンジン音があった。
海原光貴がハンドルを握る赤いオープンカーは、最高に近い速度を維持しながら亀裂の走った壁へと突っ込んでいく。
フレンダ「後は絹旗がやってくれるって訳よ!!」
衝突の瞬間、ボンネットのギリギリの所に貼り付いていた絹旗がその腕を振りかぶり―――
ボゴォン!! と凄まじい音を立て、亀裂に沿って壁にトンネルが開通した。
フレンダ「へへん! 結局『アイテム』のチームワークの勝利って訳よ!!」
勝ち誇るフレンダの隣りを抜け、黒いワンボックスカーが開通したトンネルを走り抜けていく。
フレンダ「はえ?」
振り返る。誰もいない。車もない。一方通行はすぐそこまで迫ってきている。
フレンダ「はれーーーーーーー!!!?」
暴虐の翼を振るう一方通行が『壁』に空いたトンネルに突っ込んだ。
その後には、フレンダの体など塵ひとつ残っていなかった。
フレンダ「ふわぁーーん!! 見捨てられたかと思ったーーーー!! 見捨てられたかと思ったよーーーー!!」エーン!
滝壺「大丈夫だよフレンダ。そんないつでも死亡フラグにまみれてるフレンダを私は応援してる」
土御門「お前を待ってたら完全に捕まってたんでな。……結標」
結標「………………何よ」ゼェ…ゼェ…
土御門「ビニール袋は何枚でもあるからな」
一方通行(『壁』を破壊したのに警報ひとつ鳴りやがらねェ! クソが! 何もかもが奴等に都合がいいよォに動くようになってやがる!!)
一方通行は考える。
もう追いつくのは簡単だ。問題は追いついたあと、どうやって車の足を止めるかだ。
どんなに穏便な方法でも、外から止めるやり方では乗車している人間にダメージがある。
気絶している様子のインデックスにはなおさらだ。
やはり直接乗り込むしかない。
そう結論付け、一方通行は加速し、黒いワンボックスカーに追いつく。
その屋根に拳を叩き込もうとして―――――突如、ワンボックスカーそのものがふっと姿を消した。
消えた後の空間にはただ爆弾の群れだけが漂っていて。
連続する爆発をかわす術はなく、一方通行は爆炎の中に飲まれた。
滝壺「大丈夫だよフレンダ。そんないつでも死亡フラグにまみれてるフレンダを私は応援してる」
土御門「お前を待ってたら完全に捕まってたんでな。……結標」
結標「………………何よ」ゼェ…ゼェ…
土御門「ビニール袋は何枚でもあるからな」
一方通行(『壁』を破壊したのに警報ひとつ鳴りやがらねェ! クソが! 何もかもが奴等に都合がいいよォに動くようになってやがる!!)
一方通行は考える。
もう追いつくのは簡単だ。問題は追いついたあと、どうやって車の足を止めるかだ。
どんなに穏便な方法でも、外から止めるやり方では乗車している人間にダメージがある。
気絶している様子のインデックスにはなおさらだ。
やはり直接乗り込むしかない。
そう結論付け、一方通行は加速し、黒いワンボックスカーに追いつく。
その屋根に拳を叩き込もうとして―――――突如、ワンボックスカーそのものがふっと姿を消した。
消えた後の空間にはただ爆弾の群れだけが漂っていて。
連続する爆発をかわす術はなく、一方通行は爆炎の中に飲まれた。
もちろんそんなものは一方通行に一切のダメージを与えない。
だがもうもうと立ち上る爆煙が一方通行の視界を極端に阻害した。
これではあの車が“どちら”に“どれくらい”『飛んだ』のかわからない。
飛んだのがあの黒いワンボックスだけなのか、それとも番外個体の車も飛んでいるのか、それさえもわからない。
わからない以上迂闊に動くことが出来ない。
まったく逆の方向に進んでしまい、それで番外個体から1200m以上離れてしまったりしたらお話にならないからだ。
一方通行「うざってェッ!!」
一方通行は翼を振るい、周囲を漂う煙を消し飛ばす。
そしてすぐに周囲を確認した。
一方通行「……あァ?」
一方通行は思わず困惑の声を上げた。
連中はそう離れていない所にいた。距離は精々200mといったところだ。
黒いワンボックスと赤いオープンカーは揃って停車し、その前に番外個体とインデックスを除く全員が横一列に並んでいる。
一方通行(何だァ…? あれも、魔術ってやつなのか?)
まあいい。何がこようと構いはしない。
奴等は致命的なミスを犯している。
一体何を企んでいるかは知らないが。
そこにインデックスも番外個体もいないのならば、一方通行は一切の容赦なく全てを叩き潰すことが出来る。
だがもうもうと立ち上る爆煙が一方通行の視界を極端に阻害した。
これではあの車が“どちら”に“どれくらい”『飛んだ』のかわからない。
飛んだのがあの黒いワンボックスだけなのか、それとも番外個体の車も飛んでいるのか、それさえもわからない。
わからない以上迂闊に動くことが出来ない。
まったく逆の方向に進んでしまい、それで番外個体から1200m以上離れてしまったりしたらお話にならないからだ。
一方通行「うざってェッ!!」
一方通行は翼を振るい、周囲を漂う煙を消し飛ばす。
そしてすぐに周囲を確認した。
一方通行「……あァ?」
一方通行は思わず困惑の声を上げた。
連中はそう離れていない所にいた。距離は精々200mといったところだ。
黒いワンボックスと赤いオープンカーは揃って停車し、その前に番外個体とインデックスを除く全員が横一列に並んでいる。
一方通行(何だァ…? あれも、魔術ってやつなのか?)
まあいい。何がこようと構いはしない。
奴等は致命的なミスを犯している。
一体何を企んでいるかは知らないが。
そこにインデックスも番外個体もいないのならば、一方通行は一切の容赦なく全てを叩き潰すことが出来る。
土御門「いいか、タイミングを合わせろ。全員が揃わなければ恐らく奴には通じん」
海原「やれやれ。たとえ我々が最高のパフォーマンスを発揮出来たとしても、それが通じるかは神のみぞ知る、ですか」
フレンダ「何で私たちまでこんなことしないといけない訳よ!! 報酬倍もらうくらいじゃすまないからね!!」
絹旗「超不愉快です! もし無事にこの仕事が終わったらその超ダサダサな金髪を超むしり取ってやります!!」
結標「………もういい。もうなんでもいい。早くこの仕事が終わりさえすれば」
滝壺「がんばって、あわき。そんな上司に恵まれないあわきを私は応援してる」
番外個体「ミサカは一体何するのか聞いてないんだけどさ、暗部最高峰の六人の共演による切り札なんだ。こりゃわくわくしちゃうね」
一方通行「おおォォォォォォォォおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!」
土御門「来るぞッ! 心を込めろッ!! 全身全霊を注ぎ込めッ!!」
土御門「いくぞぉッ!!!!」
海原「やれやれ。たとえ我々が最高のパフォーマンスを発揮出来たとしても、それが通じるかは神のみぞ知る、ですか」
フレンダ「何で私たちまでこんなことしないといけない訳よ!! 報酬倍もらうくらいじゃすまないからね!!」
絹旗「超不愉快です! もし無事にこの仕事が終わったらその超ダサダサな金髪を超むしり取ってやります!!」
結標「………もういい。もうなんでもいい。早くこの仕事が終わりさえすれば」
滝壺「がんばって、あわき。そんな上司に恵まれないあわきを私は応援してる」
番外個体「ミサカは一体何するのか聞いてないんだけどさ、暗部最高峰の六人の共演による切り札なんだ。こりゃわくわくしちゃうね」
一方通行「おおォォォォォォォォおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!」
土御門「来るぞッ! 心を込めろッ!! 全身全霊を注ぎ込めッ!!」
土御門「いくぞぉッ!!!!」
土御門他「 ご め ん な さ い ! ! ! ! ! ! 」
土下座である。
学園都市暗部最高峰、『グループ』と『アイテム』の共演によるこの上ない謝罪の形である。
一方通行「……おゥ?」
六人がピシィ――! と揃って土下座するこの光景にさすがの一方通行も目が点になった。
どォいうこと?
同じく目が点になっている番外個体に目で問うてみる。
首を傾げられた。
どうやら番外個体もよくわかっていないらしい。
土御門「すまなかったな、一方通行。色々と迷惑をかけたが、悪気はなかったんだ。許してくれ」
リーダー格らしい金髪サングラスが立ち上がり、膝についた砂を払いながら話しかけてきた。
一方通行「悪気はなかった……だァ? 悪気はねェで済ンだらなンちゃらかンちゃらって言葉知らねェのか?」
土御門「仕方がなかったのさ。一方通行の足止めはする。番外個体も救う。両方やらなくっちゃならないのが暗部のつらいところでな」
一方通行「なに……?」
一方通行は顔をしかめる。
今、この金髪は何かおかしなことを言わなかったか?
番外個体を―――どうするって?
土御門「俺達は味方だ、一方通行。今から番外個体の中にあるクソッタレな爆弾を取り外すぞ」
学園都市暗部最高峰、『グループ』と『アイテム』の共演によるこの上ない謝罪の形である。
一方通行「……おゥ?」
六人がピシィ――! と揃って土下座するこの光景にさすがの一方通行も目が点になった。
どォいうこと?
同じく目が点になっている番外個体に目で問うてみる。
首を傾げられた。
どうやら番外個体もよくわかっていないらしい。
土御門「すまなかったな、一方通行。色々と迷惑をかけたが、悪気はなかったんだ。許してくれ」
リーダー格らしい金髪サングラスが立ち上がり、膝についた砂を払いながら話しかけてきた。
一方通行「悪気はなかった……だァ? 悪気はねェで済ンだらなンちゃらかンちゃらって言葉知らねェのか?」
土御門「仕方がなかったのさ。一方通行の足止めはする。番外個体も救う。両方やらなくっちゃならないのが暗部のつらいところでな」
一方通行「なに……?」
一方通行は顔をしかめる。
今、この金髪は何かおかしなことを言わなかったか?
番外個体を―――どうするって?
土御門「俺達は味方だ、一方通行。今から番外個体の中にあるクソッタレな爆弾を取り外すぞ」
一方通行「……どォいう事だ」
土御門「そういきりたつな。ちゃんと説明してやる。番外個体の頭には『セレクター』という爆弾が埋め込まれていることは聞いたな?」
土御門「その起爆条件は『1.カミやんの幻想殺しが番外個体に触れること』、『2.一方通行が窓のないビル内部に侵入すること』、『3.番外個体が瀕死の状態に追い込まれること』の三つだ」
一方通行「待て。俺から1200m離れたら爆発するってのがあったろが」
土御門「あぁ、そりゃ嘘だ」
一方通行「あァッ!?」
土御門「俺がでっち上げた、お前をここまで連れてくるための方便だよ」
一方通行「テメ…!」
土御門「話を続けるぞ。この起爆条件の1番から俺は『セレクター』の起爆には魔術が絡んでいると読んだ」
土御門「魔術ってのは超能力とは違う形の異能の力だとでも理解しといてくれ」
土御門「『セレクター』はすでに起動済みで、いつ爆発してもおかしくない状態になっていて、それを魔術で無理やり押し留めているものと俺は推測する」
土御門「どんなに優れた外科技術―――たとえ『冥土帰し』でも摘出出来ないって理由はここにある」
土御門「そこで『禁書目録』の力が必要なのさ」
土御門「そういきりたつな。ちゃんと説明してやる。番外個体の頭には『セレクター』という爆弾が埋め込まれていることは聞いたな?」
土御門「その起爆条件は『1.カミやんの幻想殺しが番外個体に触れること』、『2.一方通行が窓のないビル内部に侵入すること』、『3.番外個体が瀕死の状態に追い込まれること』の三つだ」
一方通行「待て。俺から1200m離れたら爆発するってのがあったろが」
土御門「あぁ、そりゃ嘘だ」
一方通行「あァッ!?」
土御門「俺がでっち上げた、お前をここまで連れてくるための方便だよ」
一方通行「テメ…!」
土御門「話を続けるぞ。この起爆条件の1番から俺は『セレクター』の起爆には魔術が絡んでいると読んだ」
土御門「魔術ってのは超能力とは違う形の異能の力だとでも理解しといてくれ」
土御門「『セレクター』はすでに起動済みで、いつ爆発してもおかしくない状態になっていて、それを魔術で無理やり押し留めているものと俺は推測する」
土御門「どんなに優れた外科技術―――たとえ『冥土帰し』でも摘出出来ないって理由はここにある」
土御門「そこで『禁書目録』の力が必要なのさ」
土御門「……あまりカミやん達を責めてやるなよ」
一方通行「あン?」
土御門「俺がインデックスの奪取に成功したのは不意打ちに騙し討ちを重ねたからだ。あいつらは“そういうやり方”にひどく弱い。なんせ奴等はとことん善人だからな」
一方通行「……ンなこたァ、言われるまでもなくわかってンだよ」
土御門「ならいい。説明を続けるぞ。俺達はこれから……」
神裂「土御門ぉぉぉぉおおおおおおおお!!!!!!」ズシャアッ!
土御門「うげ、ねーちん! 追ってきてたのか!!」
神裂「あの子を返してもらいます! もしあの子に何か危害を加えていれば、この刀の錆となることを覚悟しなさい!!」
土御門「待て! 落ち着けねーちん! 落ち着いてまず周りを見ろ!」
神裂「周り!? 周りが一体どうしたと……」
フレンダ・絹旗・滝壺・結標・海原・番外個体「…………」ポカーン
神裂(堕天使)「はっ!?」
一方通行「……オマエ何してンの?」
神裂(エロメイド)「はぁぁッ!?」
一方通行「あン?」
土御門「俺がインデックスの奪取に成功したのは不意打ちに騙し討ちを重ねたからだ。あいつらは“そういうやり方”にひどく弱い。なんせ奴等はとことん善人だからな」
一方通行「……ンなこたァ、言われるまでもなくわかってンだよ」
土御門「ならいい。説明を続けるぞ。俺達はこれから……」
神裂「土御門ぉぉぉぉおおおおおおおお!!!!!!」ズシャアッ!
土御門「うげ、ねーちん! 追ってきてたのか!!」
神裂「あの子を返してもらいます! もしあの子に何か危害を加えていれば、この刀の錆となることを覚悟しなさい!!」
土御門「待て! 落ち着けねーちん! 落ち着いてまず周りを見ろ!」
神裂「周り!? 周りが一体どうしたと……」
フレンダ・絹旗・滝壺・結標・海原・番外個体「…………」ポカーン
神裂(堕天使)「はっ!?」
一方通行「……オマエ何してンの?」
神裂(エロメイド)「はぁぁッ!?」
一方通行「オイ、何してンだって聞いてンだよこっちはよ」
神裂「は、はう、あの、ええと、これは、その」
一方通行「オマエがそンなカッコして遊ンでっからあっさりインデックスを連れ去られたりしてンじゃねェのかオイ」
神裂「はうぅ!!」ズキーン!
土御門「ねーちん……まさかその格好のままで追ってくるとは思わなかったにゃー……聖人としての誇りはどこにいったぜよ……」
絹旗「性人……」ゴクリ…
フレンダ「成程……これ以上なくふさわしい呼び名って訳よ」ゴクリ…
一方通行「もォいい。馬鹿に構ってねェで話続けンぞ」
神裂「うぐぅ……!」シューン
土御門「……あんまり責めてやるなよ、一方通行」
神裂「は、はう、あの、ええと、これは、その」
一方通行「オマエがそンなカッコして遊ンでっからあっさりインデックスを連れ去られたりしてンじゃねェのかオイ」
神裂「はうぅ!!」ズキーン!
土御門「ねーちん……まさかその格好のままで追ってくるとは思わなかったにゃー……聖人としての誇りはどこにいったぜよ……」
絹旗「性人……」ゴクリ…
フレンダ「成程……これ以上なくふさわしい呼び名って訳よ」ゴクリ…
一方通行「もォいい。馬鹿に構ってねェで話続けンぞ」
神裂「うぐぅ……!」シューン
土御門「……あんまり責めてやるなよ、一方通行」
一方通行「インデックスの力が必要ってのはどォいうこった」
土御門「必要なのはあくまで『禁書目録』だ。インデックス自身に何かしてもらおうって訳じゃない」
土御門「番外個体の『セレクター』を除去する方法を、俺も色々考えた。本当に色々な。結果、『セレクター』を爆発させることなく除去できそうな方法はひとつしか思いつかなかった」
土御門「俺達が禁書目録に求める魔道書の名は『時流考察』。その名の通り時間の流れを操る術が記された魔道書だ」
土御門「それを利用し、“番外個体の時間を巻き戻すことで『セレクター』が取り付けられた事実そのものを無かったことにしちまおう”って訳だ」
一方通行「……また随分ファンタジーでオカルトな事を言い出したモンだなオイ」
土御門「魔術ってのはファンタジーでオカルトな物だと相場は決まってるのさ」
一方通行「……疑問しか残ンねェが」
土御門「質問はいくらでも受け付けるぞ」
一方通行「記憶はどうなる。『セレクター』ってのは確か頭についてンじゃなかったか?」
土御門「それは問題ない。時を戻す範囲を『セレクター』取り付け部周辺に限定すれば脳に影響は及ばん」
一方通行「誰がソレをする。そンな夢みてェな真似が出来るマホーツカイ様に心当たりはあンのかよ?」
土御門「もちろんだ。術式はウチの海原が行う」
土御門「必要なのはあくまで『禁書目録』だ。インデックス自身に何かしてもらおうって訳じゃない」
土御門「番外個体の『セレクター』を除去する方法を、俺も色々考えた。本当に色々な。結果、『セレクター』を爆発させることなく除去できそうな方法はひとつしか思いつかなかった」
土御門「俺達が禁書目録に求める魔道書の名は『時流考察』。その名の通り時間の流れを操る術が記された魔道書だ」
土御門「それを利用し、“番外個体の時間を巻き戻すことで『セレクター』が取り付けられた事実そのものを無かったことにしちまおう”って訳だ」
一方通行「……また随分ファンタジーでオカルトな事を言い出したモンだなオイ」
土御門「魔術ってのはファンタジーでオカルトな物だと相場は決まってるのさ」
一方通行「……疑問しか残ンねェが」
土御門「質問はいくらでも受け付けるぞ」
一方通行「記憶はどうなる。『セレクター』ってのは確か頭についてンじゃなかったか?」
土御門「それは問題ない。時を戻す範囲を『セレクター』取り付け部周辺に限定すれば脳に影響は及ばん」
一方通行「誰がソレをする。そンな夢みてェな真似が出来るマホーツカイ様に心当たりはあンのかよ?」
土御門「もちろんだ。術式はウチの海原が行う」
とりあえず神裂と美琴のメイドコンビの参考画像がほしいところだな
一方通行「へェ……そォいうコトならよろしく頼むわセンセイ。早まって殺しとかなくてよかったぜ」
海原「まあ……全力は尽くさせてもらいますよ。自分も、『ミサカ』を名乗るあの子達には少々思い入れがあるのでね」
一方通行「……?」
神裂「ま、待て土御門!」
土御門「どうした性人」
神裂「コラァッ!!」
土御門「悪い悪い。それで、どうしたんだ?」
神裂「さっきから黙って聞いていたが、お前の言っていることは無茶が過ぎる! そもそもあの子の頭の中から特定の魔道書を引き抜くことなど不可能だ!」
神裂「そうやって魔道書を盗まれるのを防ぐために『必要悪の協会(ネセサリウス)』がどれ程の対策を打っているか、お前も知っているだろう!」
土御門「確かにな。だが出来るのさねーちん。今回のケースに限っては、他ならぬ海原光貴が、他ならぬ『時流考察』を求める場合に限っては例外なのさ」
神裂「ど、どういうことだ……?」
土御門「海原は既に魔道書の『原典』を二つ所持している」
神裂「!?」
海原「まあ……全力は尽くさせてもらいますよ。自分も、『ミサカ』を名乗るあの子達には少々思い入れがあるのでね」
一方通行「……?」
神裂「ま、待て土御門!」
土御門「どうした性人」
神裂「コラァッ!!」
土御門「悪い悪い。それで、どうしたんだ?」
神裂「さっきから黙って聞いていたが、お前の言っていることは無茶が過ぎる! そもそもあの子の頭の中から特定の魔道書を引き抜くことなど不可能だ!」
神裂「そうやって魔道書を盗まれるのを防ぐために『必要悪の協会(ネセサリウス)』がどれ程の対策を打っているか、お前も知っているだろう!」
土御門「確かにな。だが出来るのさねーちん。今回のケースに限っては、他ならぬ海原光貴が、他ならぬ『時流考察』を求める場合に限っては例外なのさ」
神裂「ど、どういうことだ……?」
土御門「海原は既に魔道書の『原典』を二つ所持している」
神裂「!?」
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