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フレンダ「うえ~ん麦野~! 結局、一体今までどこに行ってた訳よ~!?」
麦野「ちょっと脳みそだけになって培養液ん中ぷかぷか漂ってた」
フレンダ「え?」
絹旗「どうしてこんなに長く私たちを放っておいたんですか!!」
麦野「この体に馴染むのに時間食っちゃってね~」
絹旗「え?」
滝壺「……むぎの、ひょっとして強くなった?」
麦野「お、さすが滝壺。見ただけでわかっちゃうか」
浜面「ががが学園都市第四位のLEVEL5…! もう駄目だ…俺の人生終わっちまった…!!」
駒場「……喜べ、浜面」
浜面「あぁ!! 何を喜べってんだ駒場この野郎!! 俺今天使よりでっかい危機に直面してるんだぞ!?」
駒場「……火力の当てが出来たぞ」
敵残存戦力
天使……7220015656体
大天使……『神の如き者』、『神の力』、『神の火』、『神の薬』 全4体
麦野「ちょっと脳みそだけになって培養液ん中ぷかぷか漂ってた」
フレンダ「え?」
絹旗「どうしてこんなに長く私たちを放っておいたんですか!!」
麦野「この体に馴染むのに時間食っちゃってね~」
絹旗「え?」
滝壺「……むぎの、ひょっとして強くなった?」
麦野「お、さすが滝壺。見ただけでわかっちゃうか」
浜面「ががが学園都市第四位のLEVEL5…! もう駄目だ…俺の人生終わっちまった…!!」
駒場「……喜べ、浜面」
浜面「あぁ!! 何を喜べってんだ駒場この野郎!! 俺今天使よりでっかい危機に直面してるんだぞ!?」
駒場「……火力の当てが出来たぞ」
敵残存戦力
天使……7220015656体
大天使……『神の如き者』、『神の力』、『神の火』、『神の薬』 全4体
とある病院のベッドで、とある少女は怯えていた。
窓の外で街を蹂躙する天使達。
彼女はその天使達を見て怯えていた――――のではない。
彼女の目の前で天使達の“輝く翼”が無惨に引き裂かれていく。
「ひ、ひいぃ…!」
その様にどんな記憶を刺激されたのか、少女は頭を抱え、喚き、己の両膝に顔を埋める。
「あひ、ひ、ひいぃぃい」
いついかなる時も堂々としていた以前の面影は微塵もなく、『心理定規(メジャーハート)』の少女は幼子のように怯え、泣いている。
そこへ。
「ったく、何て様だ」
一人の男が現れた。
男の姿を認め、『心理定規』の少女の目が驚愕に見開かれる。
心理定規「……帝督ッ!!」
そこに現れたのは、かつて確かに少女の目の前でバラバラに引き裂かれたはずの垣根帝督だった。
垣根「あんな紙屑同然の存在なんぞに俺を投影してんじゃねえよ。不愉快過ぎるぞコラ」
その振舞いは、かつてと全く変わらない、学園都市第二位のLEVEL5を象徴するような、実にふてぶてしいものだった。
窓の外で街を蹂躙する天使達。
彼女はその天使達を見て怯えていた――――のではない。
彼女の目の前で天使達の“輝く翼”が無惨に引き裂かれていく。
「ひ、ひいぃ…!」
その様にどんな記憶を刺激されたのか、少女は頭を抱え、喚き、己の両膝に顔を埋める。
「あひ、ひ、ひいぃぃい」
いついかなる時も堂々としていた以前の面影は微塵もなく、『心理定規(メジャーハート)』の少女は幼子のように怯え、泣いている。
そこへ。
「ったく、何て様だ」
一人の男が現れた。
男の姿を認め、『心理定規』の少女の目が驚愕に見開かれる。
心理定規「……帝督ッ!!」
そこに現れたのは、かつて確かに少女の目の前でバラバラに引き裂かれたはずの垣根帝督だった。
垣根「あんな紙屑同然の存在なんぞに俺を投影してんじゃねえよ。不愉快過ぎるぞコラ」
その振舞いは、かつてと全く変わらない、学園都市第二位のLEVEL5を象徴するような、実にふてぶてしいものだった。
垣根「オイ、正気に戻ったんなら仕事だ。俺に能力を使え」
心理定規「あ、あなたに?」
少女の持つ『心理定規』は対象と自分との間の『心の距離』を自在に調節する能力だ。
例えば、誰かにとっての恋人に。例えば、誰かにとっての神様に。
彼女は、何にだってなれるのだ。
垣根「設定距離は…そうだな。『例え世界と引き換えにしてでもお前を守ってみせる』なんて思っちまうくらいの距離だ」
心理定規「い、意味がわからないわ」
垣根「うるせえな。いいからやれよ」
心理定規「……わかったわよ、やればいいんでしょ」
少しの間があって、垣根帝督は『心理定規』の少女をじっと見つめながら、「成程な」と呟いた。
垣根「野郎はあの時こんなモチベーションで戦ってたわけだ……勝てねえわけだぜ、ったく」
心理定規「ちょっと! どこに行くの!?」
垣根「お前はさっさと『窓のないビル』に向かってろ。能力は切るなよ」
心理定規「帝督!!」
垣根「俺らみてえな人種でも、守るべきモンがあった方が強くなれる。ハ。何とも救われる話じゃねえか」
『未元物質』が戦場に投下される。
現状、最も『人の臨界点』に近い力をその身に携えて。
心理定規「あ、あなたに?」
少女の持つ『心理定規』は対象と自分との間の『心の距離』を自在に調節する能力だ。
例えば、誰かにとっての恋人に。例えば、誰かにとっての神様に。
彼女は、何にだってなれるのだ。
垣根「設定距離は…そうだな。『例え世界と引き換えにしてでもお前を守ってみせる』なんて思っちまうくらいの距離だ」
心理定規「い、意味がわからないわ」
垣根「うるせえな。いいからやれよ」
心理定規「……わかったわよ、やればいいんでしょ」
少しの間があって、垣根帝督は『心理定規』の少女をじっと見つめながら、「成程な」と呟いた。
垣根「野郎はあの時こんなモチベーションで戦ってたわけだ……勝てねえわけだぜ、ったく」
心理定規「ちょっと! どこに行くの!?」
垣根「お前はさっさと『窓のないビル』に向かってろ。能力は切るなよ」
心理定規「帝督!!」
垣根「俺らみてえな人種でも、守るべきモンがあった方が強くなれる。ハ。何とも救われる話じゃねえか」
『未元物質』が戦場に投下される。
現状、最も『人の臨界点』に近い力をその身に携えて。
水の属性を司る大天使『神の力(ガブリエル)』と土の属性を司る『神の火(ウリエル)』が同時に動き出した。
学園都市中を循環する水が悉く刃と化し、人々を襲う。
直径1kmに及ぶ範囲で隆起した大地が街を引き裂く。
『神の力』が血の海を溢れさせ、『神の火』が死体の山を築き上げる。
まさしく、彼等(或いは彼女等)の属性に対応するが如く。
ステイル「調子にのるなよ…大天使」
『神の力』の前にステイル=マグヌスが立ち塞がった。
その身に迫る水の刃は、ステイルの体に触れる前に一瞬で蒸発する。
ステイル「あの子は優しい子なんだ。誰かが傷ついた時に涙することができる女の子なんだ」
ステイルの手には崩壊したマンションから回収したスーツケースが握られている。
バグン、とスーツケースの蓋が開き―――ルーンの刻印が刻まれた一億枚の魔法札が大地に舞った。
ステイル「それ以上、こんなくだらない事にあの子の力を利用するなぁぁぁぁあああああああ!!!!!!」
技術もへったくれもない。
ただ単純に、圧倒的な物量による押し上げを受け、空前絶後の規模で『魔女狩りの王(イノケンティウス)』が出現する。
『神の火(ウリエル)』に突如として襲い掛かる影があった。
苛烈に輝く光の剣をその手に持ったその影の名は、『人工天使』風斬氷華。
風斬「はぁぁぁぁぁぁあああああああああああ!!!!!!」
『神の火』の手にも光の剣が現出した。
人外の力を持つ怪物同士が正面から衝突する。
学園都市中を循環する水が悉く刃と化し、人々を襲う。
直径1kmに及ぶ範囲で隆起した大地が街を引き裂く。
『神の力』が血の海を溢れさせ、『神の火』が死体の山を築き上げる。
まさしく、彼等(或いは彼女等)の属性に対応するが如く。
ステイル「調子にのるなよ…大天使」
『神の力』の前にステイル=マグヌスが立ち塞がった。
その身に迫る水の刃は、ステイルの体に触れる前に一瞬で蒸発する。
ステイル「あの子は優しい子なんだ。誰かが傷ついた時に涙することができる女の子なんだ」
ステイルの手には崩壊したマンションから回収したスーツケースが握られている。
バグン、とスーツケースの蓋が開き―――ルーンの刻印が刻まれた一億枚の魔法札が大地に舞った。
ステイル「それ以上、こんなくだらない事にあの子の力を利用するなぁぁぁぁあああああああ!!!!!!」
技術もへったくれもない。
ただ単純に、圧倒的な物量による押し上げを受け、空前絶後の規模で『魔女狩りの王(イノケンティウス)』が出現する。
『神の火(ウリエル)』に突如として襲い掛かる影があった。
苛烈に輝く光の剣をその手に持ったその影の名は、『人工天使』風斬氷華。
風斬「はぁぁぁぁぁぁあああああああああああ!!!!!!」
『神の火』の手にも光の剣が現出した。
人外の力を持つ怪物同士が正面から衝突する。
大天使『神の薬(ラファエル)』に、麦野沈利率いる『アイテム』と駒場利徳率いる『スキルアウト』が敵対する。
麦野、絹旗、滝壺、フレンダの四人はとあるビルの屋上に上がっていた。
『神の薬』との間に遮蔽物はない。まるで撃って来いと言わんばかりの配置だ。
ならば、浜面、半蔵、駒場達スキルアウトの三人はどこにいたのかと言うと―――実は麦野達よりもっともっと『神の薬』に近い所に居た。
浜面「やーいやーい。お前のかーちゃんでーべそー」
半蔵「……天使に対してなら父ちゃんって言ったほうが的確なんじゃねぇの?」
『神の薬』に対し、ケツを出して挑発する浜面を横目に、半蔵は呆れたような声を出す。
半蔵「確かに俺たちは底辺の存在だ。プライドなんてあってないようなもんだけどよぉ…でも言うぞ! プライド無いのお前!?」
浜面「う、うるせーうるせー! お前なんかにブチコロシ確定しちゃった俺の気持ちがわかるかー!!」
浜面「俺の生きる道はこうやって囮の役目を完璧にこなしてあの女のお目こぼしを狙うしかないんじゃーー!!」
駒場「……来るぞ。車を出せ」
バウン! とけたたましい音を立て、浜面達三人を乗せたワゴン車(その辺の瓦礫から作った)が発進する。
直後に風の塊が車のすぐ後ろを通り過ぎて、大地を舐め尽くしていった。
半蔵「うえぇ…後ろ、スプーンで抉ったプリンみたいになってんぞ……」
浜面「はやくー!! はやく何とかしてください麦野様ーー!!」
半蔵「なんかお前、あの女に対する敬語が板についてきてねえ?」
麦野、絹旗、滝壺、フレンダの四人はとあるビルの屋上に上がっていた。
『神の薬』との間に遮蔽物はない。まるで撃って来いと言わんばかりの配置だ。
ならば、浜面、半蔵、駒場達スキルアウトの三人はどこにいたのかと言うと―――実は麦野達よりもっともっと『神の薬』に近い所に居た。
浜面「やーいやーい。お前のかーちゃんでーべそー」
半蔵「……天使に対してなら父ちゃんって言ったほうが的確なんじゃねぇの?」
『神の薬』に対し、ケツを出して挑発する浜面を横目に、半蔵は呆れたような声を出す。
半蔵「確かに俺たちは底辺の存在だ。プライドなんてあってないようなもんだけどよぉ…でも言うぞ! プライド無いのお前!?」
浜面「う、うるせーうるせー! お前なんかにブチコロシ確定しちゃった俺の気持ちがわかるかー!!」
浜面「俺の生きる道はこうやって囮の役目を完璧にこなしてあの女のお目こぼしを狙うしかないんじゃーー!!」
駒場「……来るぞ。車を出せ」
バウン! とけたたましい音を立て、浜面達三人を乗せたワゴン車(その辺の瓦礫から作った)が発進する。
直後に風の塊が車のすぐ後ろを通り過ぎて、大地を舐め尽くしていった。
半蔵「うえぇ…後ろ、スプーンで抉ったプリンみたいになってんぞ……」
浜面「はやくー!! はやく何とかしてください麦野様ーー!!」
半蔵「なんかお前、あの女に対する敬語が板についてきてねえ?」
麦野「始めるぞッ!! 滝壺、準備はいい!?」
滝壺「うん、大丈夫だよむぎの……私、頑張る」
いつもの胡乱な目ではない。滝壺の目には確かな決意が見て取れる。
麦野「へえ…なんかあった?」
滝壺「別に、なにも」
嘘だ。滝壺の心の中ではあのスキルアウトの少年の言葉が熱を持ってぐるぐると回っている。
LEVEL0の俺達が、LEVEL4のお前らを守ってやるよ。
滝壺「違う……違うもん。それは、逆だもん」
LEVEL4の私が、LEVEL0のはまづら達を守ってみせるんだ。
滝壺「うん、大丈夫だよむぎの……私、頑張る」
いつもの胡乱な目ではない。滝壺の目には確かな決意が見て取れる。
麦野「へえ…なんかあった?」
滝壺「別に、なにも」
嘘だ。滝壺の心の中ではあのスキルアウトの少年の言葉が熱を持ってぐるぐると回っている。
LEVEL0の俺達が、LEVEL4のお前らを守ってやるよ。
滝壺「違う……違うもん。それは、逆だもん」
LEVEL4の私が、LEVEL0のはまづら達を守ってみせるんだ。
麦野「もう一度確認するぞ! 私はとにかく『原子崩し(メルトダウナー)』の出力を限界まで上げる! 照準も制御も知ったこっちゃねえ!!」
麦野「制御と照準は滝壺に任す! 他人のAIM拡散力場に干渉できるアンタの『能力追跡』は本来そうやって使うんだ!」
滝壺「わかった」
麦野「アンタがしくじったら肥大した『原子崩し』に焼かれて皆死ぬ。気合入れな!! 絹旗、お前は万が一こっちに弾が飛んできた時の盾だ!!」
絹旗「超了解です!!」
フレンダ「麦野! 私は!? 私は何をしたらいい!?」
麦野「邪魔すんな!!」
フレンダ「(´・ω・`)ショボーン」
麦野「制御と照準は滝壺に任す! 他人のAIM拡散力場に干渉できるアンタの『能力追跡』は本来そうやって使うんだ!」
滝壺「わかった」
麦野「アンタがしくじったら肥大した『原子崩し』に焼かれて皆死ぬ。気合入れな!! 絹旗、お前は万が一こっちに弾が飛んできた時の盾だ!!」
絹旗「超了解です!!」
フレンダ「麦野! 私は!? 私は何をしたらいい!?」
麦野「邪魔すんな!!」
フレンダ「(´・ω・`)ショボーン」
>>31
ワロタwwwwwwwwww
ワロタwwwwwwwwww
ステイル「イノケンティウス!!」
ステイルの叫びと共に、100m超の巨体で顕現したイノケンティウスが咆哮と共に燃える十字架を『神の力(ガブリエル)』に叩きつける。
衝突する水の翼と炎の十字架。
バシュウ! と音を立て水分が瞬時に気化し、凄まじい勢いで蒸気が周囲に噴き出される。
ステイル「単純に水は火に勝ると考えてくれるなよ。貴様如き質量、雫ひとつ残さず、悉く全てを蒸発させてやる」
魔術を覚え、ルーンの刻印の使用に手を出した時から、ずっとこつこつと魔力を溜め込んできた。
その全てを惜しげもなく吐き出して、ステイルはたった一人の魔術師に過ぎぬ身で大天使と拮抗する。
『神の力』の翼が大きく開かれた。
『akfhtmdhdgeodlsngbjjkdlkamayghabfauifawrgfbvvjsdfuhsghyg』
理解不可能な言葉が大天使の口から紡がれる。
直後、空から雲が消えた。
上空を漂っていた雲―――すなわち水分をその身に飲み込み、『神の力』の翼が肥大化する。
ステイル「があああああああああああああああああああ!!!!!!」
イノケンティウスの体を消していく莫大な水の『天使力(テレズマ)』。
大天使の体を構成している『水』を蒸発させていくイノケンティウス。
決着など、見届けるまでもない。
蒸発し、気体となっても―――――『水』は、『水』なのだ。
ステイルの叫びと共に、100m超の巨体で顕現したイノケンティウスが咆哮と共に燃える十字架を『神の力(ガブリエル)』に叩きつける。
衝突する水の翼と炎の十字架。
バシュウ! と音を立て水分が瞬時に気化し、凄まじい勢いで蒸気が周囲に噴き出される。
ステイル「単純に水は火に勝ると考えてくれるなよ。貴様如き質量、雫ひとつ残さず、悉く全てを蒸発させてやる」
魔術を覚え、ルーンの刻印の使用に手を出した時から、ずっとこつこつと魔力を溜め込んできた。
その全てを惜しげもなく吐き出して、ステイルはたった一人の魔術師に過ぎぬ身で大天使と拮抗する。
『神の力』の翼が大きく開かれた。
『akfhtmdhdgeodlsngbjjkdlkamayghabfauifawrgfbvvjsdfuhsghyg』
理解不可能な言葉が大天使の口から紡がれる。
直後、空から雲が消えた。
上空を漂っていた雲―――すなわち水分をその身に飲み込み、『神の力』の翼が肥大化する。
ステイル「があああああああああああああああああああ!!!!!!」
イノケンティウスの体を消していく莫大な水の『天使力(テレズマ)』。
大天使の体を構成している『水』を蒸発させていくイノケンティウス。
決着など、見届けるまでもない。
蒸発し、気体となっても―――――『水』は、『水』なのだ。
>>618
ヨコハマタイヤに見えた
ヨコハマタイヤに見えた
やがて―――イノケンティウスの体が見る見るうちに小さくなってきた。
イノケンティウスの体を構成する『炎の魔力』が、『神の力(ガブリエル)』の『水の天使力』によって消失していく。
対する大天使は、次から次に蒸発する『水』を、息を吸い込むように再び己の体へと呼び戻す。
その様はまさしく永久機関。
『vuasgfabfhbaeygaruignhjzbvhjhbasyfhajibfguobcuhasbvhabgjawfv』
『神の力』の歌が空気を振るわせる。
それで最後だった。
ジュッ、と、バケツに突っ込んだ夏の花火を思わせるような儚い音を残し―――イノケンティウスの姿が完全に消え去った。
イノケンティウスと『神の力』の衝突で生じた大量の蒸気で辺りはほとんど見通せない。
けれど、そんな状況の中で、ステイルは『神の力』の明確な視線を感じ取っていた。
ステイル「そう睨むなよ」
根こそぎ魔力を使い果たしたステイルはどさっ、とその場に尻餅を着いた。
ステイル「僕はちっぽけな人間だ。人生の全てを懸けて、それでも貴様等の足元にも及ばない矮小な存在だ」
ステイルは立ち上がろうともせず、座ったまま、大天使を見上げる。
ステイル「そんな僕に随分と拘ったじゃないか。無視して裁きとやらを続ければ効率もよかっただろうに。そんなに僕の存在が気に障ったか?」
見上げながら、見下したようなことを言う。
ステイル「まるで人間みたいだな、大天使。そんな貴様等が裁きなどと、笑わせる」
ステイル「貴様等こそ、裁かれろ」
イノケンティウスの体を構成する『炎の魔力』が、『神の力(ガブリエル)』の『水の天使力』によって消失していく。
対する大天使は、次から次に蒸発する『水』を、息を吸い込むように再び己の体へと呼び戻す。
その様はまさしく永久機関。
『vuasgfabfhbaeygaruignhjzbvhjhbasyfhajibfguobcuhasbvhabgjawfv』
『神の力』の歌が空気を振るわせる。
それで最後だった。
ジュッ、と、バケツに突っ込んだ夏の花火を思わせるような儚い音を残し―――イノケンティウスの姿が完全に消え去った。
イノケンティウスと『神の力』の衝突で生じた大量の蒸気で辺りはほとんど見通せない。
けれど、そんな状況の中で、ステイルは『神の力』の明確な視線を感じ取っていた。
ステイル「そう睨むなよ」
根こそぎ魔力を使い果たしたステイルはどさっ、とその場に尻餅を着いた。
ステイル「僕はちっぽけな人間だ。人生の全てを懸けて、それでも貴様等の足元にも及ばない矮小な存在だ」
ステイルは立ち上がろうともせず、座ったまま、大天使を見上げる。
ステイル「そんな僕に随分と拘ったじゃないか。無視して裁きとやらを続ければ効率もよかっただろうに。そんなに僕の存在が気に障ったか?」
見上げながら、見下したようなことを言う。
ステイル「まるで人間みたいだな、大天使。そんな貴様等が裁きなどと、笑わせる」
ステイル「貴様等こそ、裁かれろ」
辺りを包んだ蒸気を切り裂いて、神裂火織が『神の力(ガブリエル)』の背後に現れる。
そして、述べる。彼女の魔法名、それは、
神裂「『救われぬ者に救いの手を(Salvere000)』!!!!」
その手に握るは既に鞘から抜かれた七天七刀。
ステイル「本当に、僕のことなんて放っておけばよかったんだ。僕に出来ることなんて、かく乱と陽動くらいのものなのだから」
大天使が咆哮する。
だが現在、彼(或いは彼女)を守る水は、その悉くが気化してしまっている。
それらを防御に転用するためには、一度液体に還元するという、この状況では致命的なワンステップが必要だ。
迫り来るは『聖人』神裂。間に合うわけがない。
神裂「――――『唯閃』ッ!!!!」
神裂火織の奥義が大天使『神の力(ガブリエル)』を引き裂いた。
敵残存戦力
天使……7000095374体
大天使……『神の如き者』、『神の火』、『神の薬』 残3体
そして、述べる。彼女の魔法名、それは、
神裂「『救われぬ者に救いの手を(Salvere000)』!!!!」
その手に握るは既に鞘から抜かれた七天七刀。
ステイル「本当に、僕のことなんて放っておけばよかったんだ。僕に出来ることなんて、かく乱と陽動くらいのものなのだから」
大天使が咆哮する。
だが現在、彼(或いは彼女)を守る水は、その悉くが気化してしまっている。
それらを防御に転用するためには、一度液体に還元するという、この状況では致命的なワンステップが必要だ。
迫り来るは『聖人』神裂。間に合うわけがない。
神裂「――――『唯閃』ッ!!!!」
神裂火織の奥義が大天使『神の力(ガブリエル)』を引き裂いた。
敵残存戦力
天使……7000095374体
大天使……『神の如き者』、『神の火』、『神の薬』 残3体
現在、『アイテム』の盾として麦野達の前に立つ絹旗は、ううむ、と唸りを上げた。
絹旗「……何気に超やりますねあいつら。うまく敵の攻撃を引き付けてます」
絹旗の視線の先では、次から次へと形を変える一台の車が、それこそゴキブリのようにちょろちょろ『神の薬(ラファエル)』の足元を逃げ回っていた。
絹旗「これなら、間に合うかもしれません」
絹旗はちらりと後ろを振り返る。
闘志を剥き出しにして、際限なく己の力を高めていく麦野沈利。
目を瞑り、馬鹿げた出力の『原子崩し』を弾丸として練り上げていく滝壺理后。
後ろでなんか足を上げてはしゃいでるフレンダ。
フレンダ「ふれー! ふれー! どうこの惜しげもなく晒される脚線美!! これで皆の士気もうなぎのぼりって訳よ!!」
滝壺「……フレンダ、うるさい」
麦野「邪魔すんなっつったろがフレンダァァアアア!!」
フレンダ「(´;ω;`)ウッ…」
絹旗「……何気に超やりますねあいつら。うまく敵の攻撃を引き付けてます」
絹旗の視線の先では、次から次へと形を変える一台の車が、それこそゴキブリのようにちょろちょろ『神の薬(ラファエル)』の足元を逃げ回っていた。
絹旗「これなら、間に合うかもしれません」
絹旗はちらりと後ろを振り返る。
闘志を剥き出しにして、際限なく己の力を高めていく麦野沈利。
目を瞑り、馬鹿げた出力の『原子崩し』を弾丸として練り上げていく滝壺理后。
後ろでなんか足を上げてはしゃいでるフレンダ。
フレンダ「ふれー! ふれー! どうこの惜しげもなく晒される脚線美!! これで皆の士気もうなぎのぼりって訳よ!!」
滝壺「……フレンダ、うるさい」
麦野「邪魔すんなっつったろがフレンダァァアアア!!」
フレンダ「(´;ω;`)ウッ…」
浜面「まだかー!! まだなんか麦野様ーー!! 持たへん! もう持たへんでーー!?」
爆風に吹き飛ばされる車内の中で浜面仕上が絶叫する。
半蔵「落ち着け浜面! お前は一回キャラを戻せ!!」
駒場(……自分に何かあれば浜面にスキルアウトを任せようと思っていたが……再考の必要があるか?)
浜面「ぐわぁ!! 何かまた光ってねえかアイツ!? 次は何が来るんだよ!!」
半蔵「いや、待て……やべえ、アイツ『アイテム』狙ってるぞ!!」
駒場「……力を溜め込んでいるのを気取られたか……!」
浜面「どうする! どうすればいい!?」
半蔵「今度は前出して挑発しろ浜面!!」
浜面「いや、インパクトを求めるなら駒場の方が適任だろ!! というわけで行け駒場!! 出せお前のアームストロング砲!!」
駒場「……遊んでいる場合では、」
浜面「遊んでねーよ100%マジで言ってんだこっちわ!!!!」
ぎゃあぎゃあと仲間内で揉み合うスキルアウト三人衆。
『神の薬(ラファエル)』から攻撃を受けたわけでもないのにコントロールを失った車が盛大に横転した。
爆風に吹き飛ばされる車内の中で浜面仕上が絶叫する。
半蔵「落ち着け浜面! お前は一回キャラを戻せ!!」
駒場(……自分に何かあれば浜面にスキルアウトを任せようと思っていたが……再考の必要があるか?)
浜面「ぐわぁ!! 何かまた光ってねえかアイツ!? 次は何が来るんだよ!!」
半蔵「いや、待て……やべえ、アイツ『アイテム』狙ってるぞ!!」
駒場「……力を溜め込んでいるのを気取られたか……!」
浜面「どうする! どうすればいい!?」
半蔵「今度は前出して挑発しろ浜面!!」
浜面「いや、インパクトを求めるなら駒場の方が適任だろ!! というわけで行け駒場!! 出せお前のアームストロング砲!!」
駒場「……遊んでいる場合では、」
浜面「遊んでねーよ100%マジで言ってんだこっちわ!!!!」
ぎゃあぎゃあと仲間内で揉み合うスキルアウト三人衆。
『神の薬(ラファエル)』から攻撃を受けたわけでもないのにコントロールを失った車が盛大に横転した。
『神の薬』が『アイテム』に狙いをつける。
一切の慈悲も容赦もなく、人を呆気なく肉塊に変える風の塊が発射される。
麦野「来るぞ絹旗!! 死ぬ気で逸らせぇ!!」
絹旗「超了解です!!」
その手を広げ、絹旗は『窒素装甲(オフェンスアーマー)』を最大出力で展開する。
その全ての力を防御に回す。
完全には受け止めなくていい。川の流れを変える大岩のように、ただ揺らがずそこにあれ。
絹旗「うあああああああああああああああああ!!!!!!」
風の塊が絹旗に衝突する。
ぎりぎりと歯を食いしばる。
絹旗「『アイテム』所属のLEVEL4、絹旗最愛を舐めんなぁぁぁああああ!!!!」
大きく腕を振るう。衝撃を斜め後ろに受け流す。
逸らした。風の塊は後ろに居る麦野たちのすぐ傍を通り過ぎていく。
絹旗「今です!!!!
麦野「ずおらァァァァああああああああ!!!!!!」
絹旗の叫びに呼応して、麦野沈利がその力を解放させる。
『アイテム』全員で紡ぎあげた『原子崩し(メルトダウナー)』の究極形。
それは『神の薬』の前に展開された防御結界を紙の様に引き裂き―――そのまま大天使の体を貫いた。
一切の慈悲も容赦もなく、人を呆気なく肉塊に変える風の塊が発射される。
麦野「来るぞ絹旗!! 死ぬ気で逸らせぇ!!」
絹旗「超了解です!!」
その手を広げ、絹旗は『窒素装甲(オフェンスアーマー)』を最大出力で展開する。
その全ての力を防御に回す。
完全には受け止めなくていい。川の流れを変える大岩のように、ただ揺らがずそこにあれ。
絹旗「うあああああああああああああああああ!!!!!!」
風の塊が絹旗に衝突する。
ぎりぎりと歯を食いしばる。
絹旗「『アイテム』所属のLEVEL4、絹旗最愛を舐めんなぁぁぁああああ!!!!」
大きく腕を振るう。衝撃を斜め後ろに受け流す。
逸らした。風の塊は後ろに居る麦野たちのすぐ傍を通り過ぎていく。
絹旗「今です!!!!
麦野「ずおらァァァァああああああああ!!!!!!」
絹旗の叫びに呼応して、麦野沈利がその力を解放させる。
『アイテム』全員で紡ぎあげた『原子崩し(メルトダウナー)』の究極形。
それは『神の薬』の前に展開された防御結界を紙の様に引き裂き―――そのまま大天使の体を貫いた。
敵残存戦力
天使……6999981215体
大天使……『神の如き者』、『神の火』 残2体
ここまでスムーズにいってると逆に怖くなってきた……アレイ☆的に考えて
風斬氷華の持つ光の剣が姿を変え、槍と化し、『神の火(ウリエル)』の体を縦に貫いた。
『jfah?bfuyavhjfvagfa??yfvhabuygbyeryyqfbvfa?ibyiafy?』
意味不明な音をその口から漏らす大天使。
だけど彼(或いは彼女)はきっと驚愕し、困惑しているのだろう。
大天使たる自分が、紛い物の天使に負けるはずがないのに、と。
風斬「ごめんなさい。でも…私には助けなきゃいけない友達がいるから」
風斬氷華はAIM拡散力場の集合体だ。
そしてAIMとは人の意志の力に他ならない。
AIM拡散力場は虚数学区・五行機関という形で世界中に展開している。
ならば、世界中で戦う数十億の人々が「天使達に勝ちたい」と願えばどうなるか。
結果がコレだ。
勝利を願う人々の意志により、その能力を飛躍的に底上げされた風斬は、真正面から大天使『神の火』を圧倒した。
風斬「さよなら」
敵残存戦力
天使……6999826999体
大天使……『神の如き者』 残1体
『jfah?bfuyavhjfvagfa??yfvhabuygbyeryyqfbvfa?ibyiafy?』
意味不明な音をその口から漏らす大天使。
だけど彼(或いは彼女)はきっと驚愕し、困惑しているのだろう。
大天使たる自分が、紛い物の天使に負けるはずがないのに、と。
風斬「ごめんなさい。でも…私には助けなきゃいけない友達がいるから」
風斬氷華はAIM拡散力場の集合体だ。
そしてAIMとは人の意志の力に他ならない。
AIM拡散力場は虚数学区・五行機関という形で世界中に展開している。
ならば、世界中で戦う数十億の人々が「天使達に勝ちたい」と願えばどうなるか。
結果がコレだ。
勝利を願う人々の意志により、その能力を飛躍的に底上げされた風斬は、真正面から大天使『神の火』を圧倒した。
風斬「さよなら」
敵残存戦力
天使……6999826999体
大天使……『神の如き者』 残1体
ルーンって普通の魔術師は数兆使ってやっと聖人にまともなダメージ与えられるかどうかのはずなのに一億ごときでステイルさんは瞬殺されないのか
そして―――三体の大天使の壊滅を受け、遂に『神の如き者(ミカエル)』が動き出す。
『神の如き』とまで形容されるその大天使は、桁外れの怪物であった他三体の大天使と比べても、さらに頭ひとつ抜けているように思えた。
『神の力(ガブリエル)』を撃退したステイル、神裂も。
『神の薬(ラファエル)』を消滅させたアイテムのメンバーも。
『神の火(ウリエル)』を圧倒した風斬ですら。
その姿に、恐怖を覚えてしまった。
彼の者の右手に輝く剣が握られている。
『焔の剣』、『鞘から抜かれた剣』として語られる『神の如き者』のシンボル。
かつて『光を掲げる者(ルシフェル)』を斬り伏せた史上最強の剣。
『最後の審判』を司る者としての『神の如き者』の性質も合わせて、その剣は『この世全ての者の断罪』という特性が付加されている。
つまりわかりやすく言えば。
この剣は、この世に存在する全ての者に平等に死を与えることが出来るのだ。
そしてその剣は、最初に風斬氷華を貫いた。
風斬「え…?」
何が起こったのかわからなかった。
気が付いたら貫かれていた。気が付いたら―――死んでいた。
人の望みの象徴たる風斬氷華が、光の粒子となって消え去った。
『神の如き』とまで形容されるその大天使は、桁外れの怪物であった他三体の大天使と比べても、さらに頭ひとつ抜けているように思えた。
『神の力(ガブリエル)』を撃退したステイル、神裂も。
『神の薬(ラファエル)』を消滅させたアイテムのメンバーも。
『神の火(ウリエル)』を圧倒した風斬ですら。
その姿に、恐怖を覚えてしまった。
彼の者の右手に輝く剣が握られている。
『焔の剣』、『鞘から抜かれた剣』として語られる『神の如き者』のシンボル。
かつて『光を掲げる者(ルシフェル)』を斬り伏せた史上最強の剣。
『最後の審判』を司る者としての『神の如き者』の性質も合わせて、その剣は『この世全ての者の断罪』という特性が付加されている。
つまりわかりやすく言えば。
この剣は、この世に存在する全ての者に平等に死を与えることが出来るのだ。
そしてその剣は、最初に風斬氷華を貫いた。
風斬「え…?」
何が起こったのかわからなかった。
気が付いたら貫かれていた。気が付いたら―――死んでいた。
人の望みの象徴たる風斬氷華が、光の粒子となって消え去った。
大天使『神の如き者(ミカエル)』は、まず同胞たる三体の大天使を屠った者達を最初のターゲットと定めたようだった。
『神の如き者』はその左腕を天に向かって掲げた。
空に巨大な火球が二つ現れた。空を見上げていたものは、まるで太陽が三つに増えたのではないかと錯覚したに違いない。
それぞれの火球から、レーザーのような光線が放たれた。
一本の光線はステイル達の居た辺りに。
もう一本は『アイテム』のメンバーが居た辺りに降り注ぐ。
ステイル「か…は…!」
神裂「う…ぐ…!」
光に焼かれ、呻くステイルと神裂。
生きているのは、ステイルが熱に対して並々ならぬ耐性を持っていたからだ。
原形を保っているのは、神裂が『聖人』として人を超えた力を持っていたからだ。
大天使『神の薬(ラファエル)』の一撃を受け切った絹旗最愛ですら、体を焼く苦痛に呻いていた。
絹旗(何なんですか…!? ホントに、さっきの奴とは超レベルが違います…!!)
『神の薬』の一撃を川の流れに例えるならば、『神の如き者』の一撃は鉄を切り裂くウォーターカッターだった。
『窒素装甲』はあっさり引き裂かれ、絹旗は神の炎に焼かれた。
命が残っているのは、奇跡と言うしかない。
滝壺「きぬはた!!」
麦野「馬鹿……私ら全員を庇うために『窒素装甲』を限りなく薄く広く展開するなんて、何て自殺行為を…!」
フレンダ「絹旗! 死んじゃ駄目だよ!! 絹旗!!」
『神の如き者』はその左腕を天に向かって掲げた。
空に巨大な火球が二つ現れた。空を見上げていたものは、まるで太陽が三つに増えたのではないかと錯覚したに違いない。
それぞれの火球から、レーザーのような光線が放たれた。
一本の光線はステイル達の居た辺りに。
もう一本は『アイテム』のメンバーが居た辺りに降り注ぐ。
ステイル「か…は…!」
神裂「う…ぐ…!」
光に焼かれ、呻くステイルと神裂。
生きているのは、ステイルが熱に対して並々ならぬ耐性を持っていたからだ。
原形を保っているのは、神裂が『聖人』として人を超えた力を持っていたからだ。
大天使『神の薬(ラファエル)』の一撃を受け切った絹旗最愛ですら、体を焼く苦痛に呻いていた。
絹旗(何なんですか…!? ホントに、さっきの奴とは超レベルが違います…!!)
『神の薬』の一撃を川の流れに例えるならば、『神の如き者』の一撃は鉄を切り裂くウォーターカッターだった。
『窒素装甲』はあっさり引き裂かれ、絹旗は神の炎に焼かれた。
命が残っているのは、奇跡と言うしかない。
滝壺「きぬはた!!」
麦野「馬鹿……私ら全員を庇うために『窒素装甲』を限りなく薄く広く展開するなんて、何て自殺行為を…!」
フレンダ「絹旗! 死んじゃ駄目だよ!! 絹旗!!」
早くアックアを呼ぶんだ
罪を許されるあの人なら断罪何かされない
罪を許されるあの人なら断罪何かされない
対象とした二組が二組とも生存しているという事実に、『神の如き者(ミカエル)』は少し首を傾げるような仕草を見せた。
ぴくり、と『断罪の剣』を持った右手が動く。
広域一斉駆除などという横着をせず、しっかりこの剣で始末するべきか思案しているようだ。
その剣に貫かれれば、この世に存在する者は全てその死から逃れることは出来ない。
それは、先程の『人工天使』、風斬氷華のように。
『神の如き者』は決断を下し、その翼をはためかそうとして―――突如ぴたりとその動きを止めた。
眼球のない、マネキンのような目がある一点を見つめている。
そこは、とある病院の屋上だった。
その場所に、輝く十二枚の翼を持った者が悠然と佇んでいる。
その姿は、かつての大敵『光を掲げる者(ルシフェル)』を彼(或いは彼女)に想起させた。
『神の如き者(ミカエル)』の烈火の如き殺意をその身に受けて。
学園都市第二位のLEVEL5、『未元物質(ダークマター)』、垣根帝督はどこまでも不敵に笑った。
ぴくり、と『断罪の剣』を持った右手が動く。
広域一斉駆除などという横着をせず、しっかりこの剣で始末するべきか思案しているようだ。
その剣に貫かれれば、この世に存在する者は全てその死から逃れることは出来ない。
それは、先程の『人工天使』、風斬氷華のように。
『神の如き者』は決断を下し、その翼をはためかそうとして―――突如ぴたりとその動きを止めた。
眼球のない、マネキンのような目がある一点を見つめている。
そこは、とある病院の屋上だった。
その場所に、輝く十二枚の翼を持った者が悠然と佇んでいる。
その姿は、かつての大敵『光を掲げる者(ルシフェル)』を彼(或いは彼女)に想起させた。
『神の如き者(ミカエル)』の烈火の如き殺意をその身に受けて。
学園都市第二位のLEVEL5、『未元物質(ダークマター)』、垣根帝督はどこまでも不敵に笑った。
>>644
聖母の慈悲チートなら神々の武器作ったり御使堕し級大魔術連発でいいような
聖母の慈悲チートなら神々の武器作ったり御使堕し級大魔術連発でいいような
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