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    元スレレッド「――俺はマサラタウンのレッドだッ」

    SS覧 / PC版 /
    スレッド評価: スレッド評価について
    みんなの評価 : ★★★×6
    タグ : - 魔界戦記 + - とらどら + - ゴークリ + - ゴールド + - ナツメ + - ハセヲ + - ポケモン + - リリカルなのは + 追加: タグについて ※前スレ・次スレは、スレ番号だけ登録。駄スレにはタグつけず、スレ評価を。荒らしタグにはタグで対抗せず、タグ減点を。
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    402 :

    ポケモンスレはやっぱり平均年齢低いねー。おつむも精神も。
    >>1、気にしたら負けだからな。応援してるぜー

    404 = 395 :

    粘着さんって暇なんですね

    405 = 231 :





















    >>1000

    406 :

    顔真っ赤になるの早すぎだろ…
    ついでにそれすぐ規制喰らうぜ

    407 = 402 :

    むしろさっさと規制食らって2度とVIPから出てって欲しいね

    408 = 406 :

    >>407 確実にしたいなら運営行って通報するといい
    あの速度じゃそもそも容量落ちよりスレ埋まるのが先だろうが

    409 = 293 :

    つかここまで荒れるSSスレも珍しいよなww

    410 :

    >>409
    ポケモンSSは大体こうなる
    続きマダデスカ!

    411 :

    妹さんもなかなかPC占領するな

    412 :

    話の終わりの締めくくりかたがいいね。

    413 :

    追いついた
    久々に面白いSSだわ

    414 :

    2時からまた投下できるかと。
    スレが残ってるかぎり、書き続けると思います。

    415 :

    まってるよ!

    418 :

    追い付いた

    419 = 411 :

    書き始めから見てたが
    今日は起きてられん 寝る
    >>1頑張れよ

    421 :

    422 :

    424 = 422 :

    425 = 414 :

      ■■ 悪の美学 ■■

     ――タマムシシティ、スロットコーナー。
      
    オジサン「やぁ、えらく出してるな、少年」

     隣に座ったオジサンが、声をかけてきた。
     仕立ての良い黒いスーツの、人の良さそうなオジサンだ。
     
     レッド「……?」

     首をかしげるレッド。
     見知らぬ人に声をかけられる覚えがなかった。

     しかし、
     レッドのうしろには10箱以上のドル箱の山。
     ボケなレッドは気づいていないが、現在すべての客に注目されていた。

    427 = 426 :

    俺、7回も67pやれんのか
    胸熱

    428 = 414 :

     客の羨望と嫉妬。
     スロットコーナーの暗がり。
     喧しいスロットの音。店のBGM……

    オジサン「すまないが、コインを少し分けてくれないか?」
    レッド「……」
     
     コクリと頷いて、レッドは豪快に、箱ごと渡そうとした。
     が、いやいや、と軽く首をふって、断った。

    オジサン「3枚でいいんだ。一回まわせればそれでね」
    レッド「……」

    429 :

    >>1はポケスペ好きなんだな

    430 = 414 :

    オジサン「今日の君は、幸運の女神に愛されてるらしいが――」

     軽快に三枚のコインが投入口された。
     スロット機種は『アイム・ニャース』だった。


    オジサン「幸運の女神は、尻軽なんだぜ?」
    レッド「……」

     不敵な笑みで男は、たった一回だけスロットをまわした。

    431 = 414 :

     ――ガコン。ぴ、ぴ、ぴ。

    『777』
    大当たりだ。
     
    オジサン「な、いったろ。女も神も信じちゃいけない。
         何かを信仰するなら、己にするべきさ。
         ――そうすれば、運さえも跪かせられる」

     オジサンの機種から、大当たりの音楽が流れ始める。
     それを見物していた観客たちが、おぉ! と感嘆の声をあげた。


    オジサン「ほら、コイン返すぜ。レッドくん」
    レッド「……」

     名前を呼ばれて驚くレッド。
     メガネの変装を、あっさり見抜かれていたらしい。

    432 = 414 :

      景品交換所を出た。

    オジサン「ははは、お互い大勝だな!」
    レッド「……」
    オジサン「あれから一度も当たらなかった?
         隣に俺くらいのカリスマが座ったんだ。
         そりゃあね、女神も大人の魅力にタジタジさ」

     冗談まじりのオジサン。
     しかしレッドは信じる気になれた。
     この男に、運の女神が屈したのだと。

    レッド「……」
    オジサン「俺かい? 俺はサカキという、とある会社の首領さ」

     男の名はサカキ。
     おもしろい人だな、とレッドは思った

    434 = 414 :

     ロケット団殲滅。
     その目的に走っているレッドは、
     情報収集。もとい下っ端団員への脅迫で、
     このタマムシにロケット団のアジトがあることが分かった。

     そのアジト発見のため、しばらくタマムシに滞在していた。

     そして、そのあいだ、サカキという男と行動を共にした。

    435 :

    ポケスペか。もう少しオリジナルティが欲しいな。

    436 = 414 :

     サカキといるとき、レッドは落着いている自分に気づいた。

     どこか荒んでいて、掴みどころがなく、知識の塊だった。
     そして、指名手配中のレッドを、まるで警戒しない。
     それどころか変装道具から、宿の手配までしてくれた。

     そして、大人のくせに、
     こどもみたいにレッドを危険な遊びに誘う。
     いままで出会った大人の中で、一番目指したい背中だった。

     
     そして本日もレッドは危険な遊びに誘われた……。

    438 = 414 :

     ――あるマンションの屋上(深夜)。

    サカキ「ほら、いただろ? ――じゃじゃ馬が」
    レッド「……」

     ポケセン裏に位置するマンション。
     その屋上に放置されていたボール。
     それを開くと、兇暴なポケモンが現れた。


     ――シゃぁぁぁぁああああああああああ!!!

    439 = 414 :

     それは哺乳類型のポケモンだった。

    サカキ「おや、コレは奇妙だな?」
    レッド「……」

    サカキ「イーブイは、こんな巨大なポケモンじゃなかった筈だが。
         まるでニドキングくらいあるぞ」

      ――シャぁぁぁあああああ!!

     イーブイの雄叫びが、タマムシに轟いた。
     威嚇じゃない。この声は怯えだ。と、レッドは気づいた。

    440 :

    ここでニートの俺が華麗に私怨

    441 = 414 :

    『兇暴なポケモンの捕獲』
     それが今日の遊びだった。

     イーブイがレッドめがけて駆けだした。

    サカキ「それでは頑張りたまえ。レッドくん。
        俺は見物しているよ。ハハハッ」
     
     サカキが逃げた。
     

    442 = 414 :

     イーブイが入っていたボール付近。
     いくつもの注射器。瓶。鞭……。
     ロケット団に調教された後のようだった。

     レッド「……」

    443 = 414 :

     噛みつこうとするイーブイ。
     咄嗟にイーブイの頭を蹴って、飛び越えた。

     空中でも手は休めない。
     人間を襲うポケモンとの戦闘。
     そこにタイムラグは命とりだった。

     空中でスピアーを出した。

    レッド「――ッ」
     そのままスピアーに指示。

     ほうッともらし、サカキは戦闘を見守った。

    444 = 414 :

     レッドはスピアーでおうせん。
     イーブイのこうげき。たいあたり。
     レッドはころがって、さけた。

     そのスキにスピアーのダブルニードル。
     イーブイのぞうぶつをつらぬくハズのどくバリがよけられた!

     イーブイのでんこうせっか!
     スピアーに120のダメージ。
     スピアーはしゅんごくさつをくりだした。
     イーブイに200のダメージ。
     しかしまだよりょくがありそうだ。

     みだれづき。
     しっぽをふる。
     いとをはく。
     とっしん……

    445 = 414 :

     戦闘の最中。
     酷く哀しい眼光で、レッドを睨むイーブイ。

     ――たすけてほしい。

     そんな声が聞こえた気がした。

    レッド「――」

    447 = 414 :

     イーブイの気配にレッドは初めから気づいていた。

     スピアーは主人の心境を図り慎重に戦っている。
     トキワの森を知っているレッドが。
     ロケット団を殲滅して歩くレッドが。

     このイーブイを救わないわけがない。
     そうスピアーは確信していたのだ。

     

    448 :

    ポケモンSSのまとめサイトってあったっけ?

    久々に読みたくなってきた

    449 = 414 :

     調教され、改造され。
     本当は辛く、いまも怯えている。
     そんなイーブイの荒ぶる心の声が轟く。

     スピアーを跳ねのけ、イーブイはレッドに疾駆した。

     ――イーブイの牙が、レッドを捉えようと開く。
     
     レッドは背中に視線を感じた。
     この戦闘を凝視するサカキの眼だ。

    レッド「……」

     レッドはスピアーに、本気で貫くよう命じた。

    450 = 414 :

     スピアーの乱れ突き。
     約40回の高速の突きが、
     イーブイの横腹を穿った。


     ――シャぁぁぁぁあああああッ!!

     助けを求めたイーブイの慟哭。
     血が薄暗い闇や地面にまき散らかされた。

     鮮血にそまった手を、スピアーは払い飛ばした……。


    レッド「……」


    サカキ「――」


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