元スレレッド「――俺はマサラタウンのレッドだッ」
SS覧 / PC版 /みんなの評価 : ★★★×6
551 :
支援
君のスレに張りついて3日目だよ。
続きを毎日楽しみにしてる。
552 = 546 :
慎ましく料理を食べるエリカ。
談笑の中心である、カスミ。
そして、いやもう、なんか食べる描写しかないレッドさん。
カスミ「それで、エリカさん。
頼んでいたレッドの件なんですけど……」
レッド「……」ピクッ。
重たい話題に、エリカは箸を置く。
エリカ「ええ、まずはトキワの森の件ですが――。
この実行犯が、レッドさんでない証拠を掴みました」
カスミ「やったァ! ねえ、聞いたレッドッ!?」
レッド「……」
553 :
ラフレシアがキターー!
554 = 546 :
エリカ「マサラへの通報者。それと証言者たち。
どちらもロケット団の構成員であることが判明――」
エリカ「それとグレンジムのカツラさんに検証してもらった所。
オーキド博士からもらった時点のヒトカゲのレベルでは、
アレほどの大規模な火災が起きるはずがない、という結果がでました」
カスミ「へー。ところでカツラさんは、元気?」
エリカ「はい。去年のジムリーダーの集会以来ですが、
お変わりないようです」
カスミ「じゃあ、またヘンなクイズばっかり考えて、うむー、うむーとか? あはッ」
エリカ「クイズ馬鹿じゃなければ、仲良くしたいのですが」
カスミ「うわァ……ほんとエリカさんって、時々キツーイ!」
エリカ「しかたありませんわ。
どのクイズも、答えが分かってしまうので、面白味がないんですもの」
555 = 539 :
お、きた
556 :
おっきした
557 = 546 :
女子二人の談笑に、レッドは戸惑っていた。
エリカ「レッドさん」
レッド「……」
真剣な顔でエリカはレッドを見つめる。
エリカ「言ったとおりです。
トキワの森について冤罪を晴らすことができます。
現在、全力で私たちのチームが、確固たる証拠を集めています」
558 = 546 :
エリカ「ですから、レッドさん。
冤罪と誤解を晴らすためにも、私にすべてを話してくれませんか?」
赤の他人のレッド。
それも極悪人の烙印を押されたこどもに。
何故ここまでしてくれるのか分からなかった。
まるで難解な数学の問題を突きつけられてるかのようだ。
560 = 546 :
レッド「――――」
カスミ「……はァ。あんたって筋金入りの〝鈍チン〟ね」
エリカ「あら、その発言は殿方の下のことですか?」
カスミ「んなわけあるかいッ!」
わいわい、わいわい。
僭越ながら、私が代表しましょう、とエリカ。
エリカ「なぜ貴方に手を差し伸べるのか、という質問に答えましょう。
それは――カスミさんが私の『朋輩』だからです」
ほうばい。
仲間という意味だ。
561 = 546 :
エリカ「人に助けを求めるのが苦手で、
暴れまわるギャラドスに、一人で立ち向かう。
そんな意地っ張りなカスミさんが、
プライドを捨てて、『助けて欲しい人がいる』と頼ってきたのです……」
レッド「……」
レッドが眼をやると、カスミは顔を赤くして、そっぽを向いた。
エリカ「ならば朋輩として助けるのが、このエリカの矜持じゃありませんか」
その気高さにレッドは戸惑った。
562 :
ほうほう
今>>57だけどここまでシリアスなのは初めて見た
面白いな
563 = 546 :
ごっほん、というワザとらしい咳払い。
今度はカスミの番だった。紅潮した顔でレッドを睨んだ。
カスミ「そしてアンタはあたしを助けてくれた。
アンタは一人、あたしのコイちゃんへの想いに気づいてくれた。
だからあたしは助ける。アンタはあたしの仲間よ。迷惑だなんていわせない。
――レッドの為なら、いつでもプライドなんて捨ててやるわよ!」
レッド「――――」
胸が温かくなる。
その感覚に、困惑するレッド。
久しぶりの感覚だった。
仲間。
朋輩。
かつてレッドにも、それはいた。
グリーン。
マサラで唯一の、幼なじみで、ライバル。
いまは殺意をもって、彼に呼ばれるけれど――。
564 = 533 :
なんか引き込まれるものがあるな
565 = 546 :
すっと緑茶を啜ったエリカ。
エリカ「貴方が逃亡してから、13件。
13件も、ロケット団員の粛清、および支部の壊滅が確認されています。
どの事件にも、あなたの姿が確認されました」
レッド「……」
エリカ「……復讐、ですか。なんて哀しいッ。
たった10を超えただけの少年が、茨の道を歩むのを、私は見ていられませんッ」
エリカ「レッドさん。
貴方が一人で抱える理由が、どこにあるというのですッ」
エリカ「私もカスミさんも、あなたの力になりたいのです。
――よかったら、私を朋輩と認めてくれませんか?」
戸惑っているレッドに、エリカが柔らかい笑みを向けた――。
566 :
やっと追いついた
なかなかおもしろい
567 = 562 :
追いついた
さてうどん作ってくるか
568 = 562 :
エリカが親切すぎてロケット団かと思ってしまうな…
569 = 546 :
この復讐は渡さない。
トキワの森の想いも、
死んでいったポケモンたちの慟哭も。
託されたロケット団への怒りも。
無実の自分を追いやったマサラへの悲しみも。
ぜんぶ、ぜんぶ。
常にそんな想いがレッドの腹の底で滾っていた。
――しかし。
570 = 546 :
しかし。
エリカ、カスミ。
この二人は、そんな暗い想いまでも、受け入れてくれる。
きっと叱ってくれる、泣いてくれるかもしれない。
レッドの胸に温かいものが広がっていく。嬉しいのだ。
571 = 546 :
カスミが手を差し出してきた。
カスミ「あたしも、そのホウバイってやつなんだからね。
ほら、誓いの握手。誓いのチューよりは、カンタンでしょ?」
冗談めかしていったカスミは、やっぱり頬が紅潮していた。
そっぽ向いて勝気な顔のカスミ。
その意地っ張りな横顔に、レッドは数ヶ月ぶりに、笑った。
とてもおかしそうに、そしてそれは、エリカとカスミが騒ぐくらいの、満面の笑みだった――。
574 = 546 :
カビゴン並の爆睡に入ります。
支援、保守キツければ、落としてください。
読んでくれている方、ありがとうございます。
575 = 562 :
おやすみ
577 :
保守なんてめんどくさいことするわけがない
捕手
578 :
580 :
昨日ソウルシルバーやっててふと思ったんだけどさ、マサラタウンってレッドの家、グリーンの家、オーキド研究所の3つしか建物ないよね
どんな町だよ(´・ω・`)
583 = 577 :
(住民票が)まっしろのまち
584 = 535 :
いいよいいよ
585 :
し
え
ん
ぬ
る
ぽ
588 :
追いついたほ
589 :
バイクとは違うぞ、もっと繊細に扱わないと・・・
590 = 539 :
こたつでポケモン、ニートでよかったですわぁ
595 :
ほっしゅほしゅやでぇ~
597 :
ヌオーと
ルージュラと
ポリゴンが好き
598 :
>>597
ガーゴイル
ッボツボ
みんなの評価 : ★★★×6
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