元スレ男「えっ……私がクビですか?」
SS覧 / PC版 /みんなの評価 : ★★★×4
451 = 254 :
レーラ「さきほど元気だとは申しましたが、王も既に高齢であります」
レーラ「万が一のことがあってはならぬ、そのため、代わりに私が向かったのです」
リスト「ふむ、そういうことか」
リスト「いい機会だ、未来の指導者として大いに学んでくれ」
レーラ「……リスト公、質問をさせて下さい」
レーラ「どうして、森の民と敵対する必要があるのですか」
リスト「…………」
レーラ「彼らは我らが何もしなければ、害を与えない大人しい種族たちです」
レーラ「それにもかからず、戦をしかけるゼドに我が国は不信感を頂いております」
リスト「ははっ、王に似て、はっきりともの申すな」
レーラ「お答えください」
リスト「……理由は二つある」
452 = 254 :
リスト「一つは、幾らあの連中が大人しいと言っても」
リスト「今後、脅威になるかもしれぬ日が来るかもわからないということ」
リスト「そんな不安を抱えていては、安定した政治は取れぬからな」
レーラ「……もう一つの理由は?」
リスト「気に入らぬのだよ」
レーラ「は?」
リスト「私はアイツらの存在が気に入らぬ」
リスト「我らと違う体格や、何やら、すべてが気に食わぬのだ」
レーラ「……そのために戦をしかけると?」
リスト「そうだ」
レーラ「なんて方……」
レーラ「私心で民と彼らの命を無意味に散らしているのですかっ」
リスト「姫も指導者になれば分かる。正論が全て正しいとは限らぬのだ」
レーラ「姫と呼ぶのはお止めくださいっ」
453 = 254 :
リスト「まあいい、本題に入ろう」
リスト「今回の議題である。我が国は貴殿たちの国々にお願いしたい」
リスト「森の民を倒すため、兵をお貸し願えないだろうか」
レーラ「……そういうことか」
リスト「我が一国では、こう苦戦してしまうが」
リスト「人が力を合わせれば、奴らなど一瞬で駆逐できることであろう」
レーラ「リスト公」
リスト「なんだね、姫」
レーラ「……っ」
レーラ「我が国セルドーヌは、その戦、絶対に許しません」
リスト「妙なことを言うな。もう、ゼドはセルドーヌの属国ではないぞ?」
レーラ「それでもです。自国内で勝手をやるうちは我慢しておりましたが」
レーラ「他国の力を借りて、その戦をするというなら……」
リスト「どうすると言う?」
454 = 254 :
レーラ「我が国は、ゼドと敵対します」
リスト「…………」
レーラ「私からの話は以上です。他の国の方々もお間違えのないことを」
レーラ「ゼドに協力する国は、同等にして許すことはありません」
レーラ「ではこれにて。無駄な時間を消費したくはないので」
サッ……。
リスト「……くっ、あの小娘め」
455 = 401 :
レーラに惚れた
457 :
最初から敵対してるのに
今更何言ってんのこの勘違い貞子は
きもいからまじで
鳥ガラになっときゃ憐れっぽく見えるとか思っない?
容赦しないので履き違えんなブス
458 = 254 :
とことことこ……。
メイド「……姫様、退席してよろしかったのですか?」
レーラ「構わない、父の意向は以前と変わらないはずよ」
メイド「確かにそうです」
レーラ「急いで国に戻りましょう。父に報告しないと」
メイド「出立する時も、相当心配しておりましたからね」
レーラ「もう子供じゃないって言うのに……過保護な人なんだから」
メイド「それだけ、姫様のことを大事に思っているのですよ」
レーラ「……まあ、いいけど」
メイド「これで、戦が終わるといいですね」
メイド「森の民が無駄に虐げられるのは、とても可哀想です」
レーラ「残念だけど……戦は終わらないわ」
459 = 254 :
メイド「えっ……でも、あれだけ言ったのですから……」
レーラ「無理よ、だから、急いで父に報告しないといけないの」
メイド「そ、そんな……」
レーラ「あの会議は茶番なの。全てもう決まってる」
レーラ「雰囲気で感じなかった? リストは虎の威を借りた狐に過ぎない」
レーラ「裏で全部を操ってる国がいる」
メイド「……どこですか?」
レーラ「……ガザム帝国」
レーラ「何が企みかは分からないけどね」
レーラ「とても嫌な予感がするの。とにかく、国へ戻りましょう」
460 :
>>457
ナニイッテンノ?バカ?
461 :
しゅ
462 :
おもしれえじゃねえか
支援すんよ
463 = 349 :
これは完結までいってほしい
464 = 254 :
──ローラの家
男「はぁ……緊張した」
ローラ「とっても良かったぞ? なっ、メル」
メル「お兄ちゃん、かっこ良かったっ」
男「はは……お兄ちゃんって」
ローラ「もう懐かれてるのか。小さい子は、人の感情に敏感だからな」
ローラ「それだけ、男が温かいやつだって分かったんだろう」
メル「お兄ちゃん、遊ぼっ」
男「ん、そうだな」
ローラ「仲間たちもお前の話を聞いてからは、文句一つ言わなくなった」
ローラ「意外と、この村に馴染むのも早い気がするぞ」
男「どうだろうな……そればかりは分からない」
メル「早く、早くっ」
男「お、おい、引っ張るなって……」
466 = 254 :
ローラ「はは、男が心配しなくても、多分」
ローラ「みんな気付いたはずだ、お前の本質にな」
メル「さっき教えたよっ、ほら、手をこうして……」
男「ええと、こうだっけ?」
メル「ううん、この指を……」
ローラ「…………」
タタタタタっ……。
男「ん? なんだこの音」
ローラ「あー、アイツだ……噂を嗅ぎ付けたな……」
男「え? アイツ?」
ガチャッ……。
ドン「おいっ! これは一体、どういうことだっ!」
467 = 254 :
ローラ「勝手にドアを開けて……何が不満だ」
ドン「ソイツがこの村にいることを、もう否定はしねぇよっ」
ドン「で、でもっ!」
ドン「なんでローラの家に住むことになってるんだっ!」
ローラ「初めに出会ったのが、わたしだからだ」
ドン「ここには女しかいないんだぞっ!?」
ローラ「何を心配してるのかは分からんが」
ローラ「男は、お前が思っているようなヤツではない」
ドン「そういうことじゃねぇんだよっ、男と女は……」
メル「んー?」
ドン「……ええと、メルは外にいてくれないか……?」
メル「なんで……わたしだけ除け者?」
ドン「そ、そういうことじゃね……って、泣きそうな顔するなっ」
468 = 254 :
ローラ「いいだろ、メルがいたって」
ドン「くぅー……こうなったら」
ドン「おい、お前っ!」
男「えっ?」
ドン「お前に話があるっ! 外に出ろっ!」
ローラ「おい、ドンっ」
ドン「ここからは男同士の話し合いだっ」
ドン「いいなっ! 女は口をはさむんじゃねぇぞっ!」
男「…………」
ローラ「気にするな男、こいつはわたしの幼馴染なんだが」
ローラ「少々頭が悪くてな……」
男「ああ、うん」
469 = 254 :
ドン「そこっ、余計なこと言うなっ!」
ローラ「お前こそ黙ったらどうだ。ここはわたしの家だぞ?」
ドン「うるせぇ、いいから出ろっ、人間」
男「……ふむ」
男(何となく想像がつくけど、どうしようか)
ローラ「無視していいからな。馬鹿に付き合うと移るぞ?」
男「いや……」
ガタっ……。
ドン「おっ」
男「たまには、男同士で話し合いっていうのもいいかもな」
ドン「へっ、人間の癖して、分かるじゃねぇか」
470 = 376 :
わくわく
471 = 449 :
てかてか
472 = 462 :
ぬるぬる
473 :
何回見ても私がチクビですか?にしか見えない
474 :
支援なんだぜ
475 :
>>473
わらったけどまじなら脳外科行った方がいいぞ
477 :
ドンはゴツいおっさんだと思ってた
478 :
>>429
>『ふざけるなっ! 身体は十分に大人ではないかっ!』
ふぅ…。
479 :
ん?また休憩?
481 = 254 :
──村
男「さて、話とは何だ?」
ドン「……その前に、ローラ」
ローラ「何だ?」
ドン「どうしてついてきたっ? 男同士の話って言っただろっ」
ローラ「それは聞いた。話に参加するつもりはないぞ」
ドン「ならば、なぜここにいるっ!」
ローラ「お前が男に何するかわからないからな」
ドン「……この人間のこと、えらく気に入ってるようじゃねぇか」
ローラ「…………」
ドン「まあいい、話に入らないなら、もう何もいわねぇ」
ドン「おい、人間っ」
男「ん?」
482 = 254 :
ドン「どこまで言っても、いかすかねぇヤツだ」
男「なんだ、少しは認めてくれてると思ったんだがな」
ドン「はっ、女に助けて貰って、何言ってやがる」
男「…………」
ドン「お前がどこから来たとか、そういうことは俺にはわからねぇ」
ドン「ただな、一つだけ許せねぇことがある」
男「聞こう」
ドン「どうして、ローラの家に住む?」
ドン「この村にいることは十歩譲ってよしとしようっ」
ローラ「百歩な」
ドン「そ、そうだ、百歩譲るっ!」
ドン「でも、だったら野宿やら何やらすればいいじゃねぇかっ」
男「確かにそうだ」
483 = 254 :
ドン「わざわざローラの面倒になるなっ」
ローラ「それは、わたしが……」
男「ローラ」
ローラ「…………」
ドン「どうだっ、返答を早く言えっ!」
男「お前のいい分は理解したよ。ローラの家に住むなってことだな」
ドン「そうだっ」
男「俺も出来るだけ彼女の面倒にはなりたくない」
ローラ「…………」
男「でも、そうして良いと善意を向けてくれているのならば」
男「それに応えることも、一つの形だと思う」
ドン「て、てめぇ……」
男「大体、お前は何なんだ」
男「ただのローラの幼馴染だろう? お前に指図される言われはないさ」
ドン「……言いてぇことはそれだけか?」
484 = 254 :
男「……それとも、ローラのことが好きなのか?」
ドン「……っ」
ドン「この野郎っ!」
たたた……ドスッ!
男「くっ」
ローラ「男っ! だ、大丈夫かっ」
男「……ああ、心配ない」
ローラ「なんてヤツだっ! 急に殴るなんて最低だぞっ!」
ドン「どけ、ローラっ! これは男同士の話し合いなんだっ」
ローラ「何が話し合いだっ! 殴ったじゃないかっ!」
ドン「うるせぇっ! お前には関係ねぇよっ!」
ローラ「関係してないだと? お前こそ何を……」
男「……そうか」
ローラ「え?」
485 = 254 :
男「そういうことか、分かったぞ」
ローラ「……どうした、何が分かったんだ?」
男「ローラ、どいてくれ」
ローラ「あっ……」
たたたたっ……。
男「こういうことだろっ! なあっ!」
ドン「……っ」
ひゅっ……。
男「ちっ、当たらねえ」
ローラ「な、何を……」
ドン「ははっ、分かってるじゃねえかっ」
ドン「しかし、そんな鈍らな拳じゃ俺には当てられねぇぞ?」
男「言ってろ、後で後悔すんなよっ」
ローラ「……なんてことだ」
486 = 353 :
ど、鈍ら……
487 = 254 :
なまくら
488 :
に、鈍ら……
489 = 254 :
ガチャっ……。
ローラ「長老っ!」
長老「……昨日も同じように乗り込んできたな」
長老「で、今度は一体なんだ?」
ローラ「お、男とドンがっ!」
長老「ふむ、人間か」
ローラ「殴り合いをしてて、大変なんだっ! 止めてくれっ!」
長老「周りの者はどうしてる?」
ローラ「どんどん見物の連中は集まってるが」
ローラ「はやし立てるだけで何もしてくれないっ」
長老「……ほう」
ローラ「わたしにも止められないんだっ。何とかしてくれっ!」
490 = 347 :
男が異世界に移った途端に逞しくなったな
アンダーソン君ですら最初はオロオロした奴だったのに・・・
491 :
アンダーソン?
492 :
逞しいというか調子に乗ってるだけじゃね
493 = 462 :
>>491
ホームズ読め
494 = 347 :
>>493
俺が言いたかったのはマトリックs
なんでもないです
495 = 360 :
ふふっ、お前らはいつでも馬鹿だなぁ
496 :
あ?やんべ?
497 :
>>493
アンリエッタ会長かわいい
498 :
アンダーソン君ってもともとパソコンオタクのヒキニートだったんじゃないの
499 = 376 :
これは負けイベント
500 = 367 :
保守の間隔の短さと話の内容の濃さ的に次スレあるならパー速か創作板行った方がいいと思うのは俺だけですか
そうですか
みんなの評価 : ★★★×4
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