私的良スレ書庫
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元スレ男「えっ……私がクビですか?」
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>>414
ガッ
ガッ
>>411
一回死んだと思って変わったんだよ
一回死んだと思って変わったんだよ
とことことこ……。
ローラ「男」
男「ん?」
ローラ「初めは分からなかったが、少し経って気付いた」
ローラ「あの子のために……わざと、言い合いをしたな?」
男「…………」
ローラ「お前は不思議な人間だ」
ローラ「セヌの心が分かっているように感じる」
ローラ「そして、わたしたちの心も」
男「……そんなことないさ」
ローラ「やれるはずだ」
ローラ「お前なら、もしかしたら……」
ローラ「何かを変えてくれる、そんな気がしてならない」
男「…………」
男「……そうだといいな」
ローラ「男」
男「ん?」
ローラ「初めは分からなかったが、少し経って気付いた」
ローラ「あの子のために……わざと、言い合いをしたな?」
男「…………」
ローラ「お前は不思議な人間だ」
ローラ「セヌの心が分かっているように感じる」
ローラ「そして、わたしたちの心も」
男「……そんなことないさ」
ローラ「やれるはずだ」
ローラ「お前なら、もしかしたら……」
ローラ「何かを変えてくれる、そんな気がしてならない」
男「…………」
男「……そうだといいな」
──ローラの家
男「…………」
男「んん……」
男「……朝か」
メル「起きた? おはようっ」
男「ああ、おはよう」
男「ローラは?」
メル「お姉ちゃんは今、ご飯の準備してる」
男「そうか、じゃあ、それまで暇だな」
メル「うん」
男「……………」
メル「どうしたの?」
男「……君は、俺のこと怖くないのか?」
男「…………」
男「んん……」
男「……朝か」
メル「起きた? おはようっ」
男「ああ、おはよう」
男「ローラは?」
メル「お姉ちゃんは今、ご飯の準備してる」
男「そうか、じゃあ、それまで暇だな」
メル「うん」
男「……………」
メル「どうしたの?」
男「……君は、俺のこと怖くないのか?」
男「君たちが恐れる人間には、変わりないんだろ?」
メル「……うーん」
メル「ええとね、言葉にするのは難しいんだけど」
メル「男さんには、そんな感じは全くしないの」
メル「男さんの目、わたし、好きだな」
男「……目か?」
メル「うん、いつもは冷静で、時には泣いてるみたいで」
男「……………」
メル「でも、実はその奥に温かさがある」
メル「そんな人が、わたしたちに害を与えるわけないよ」
男「……そうか」
メル「ねっ、ご飯まで一緒に遊ぼっ」
トンっ……。
メル「……うーん」
メル「ええとね、言葉にするのは難しいんだけど」
メル「男さんには、そんな感じは全くしないの」
メル「男さんの目、わたし、好きだな」
男「……目か?」
メル「うん、いつもは冷静で、時には泣いてるみたいで」
男「……………」
メル「でも、実はその奥に温かさがある」
メル「そんな人が、わたしたちに害を与えるわけないよ」
男「……そうか」
メル「ねっ、ご飯まで一緒に遊ぼっ」
トンっ……。
男「おっ、膝の上……」
メル「ふふっ、なんかこうしてると兄妹みたいだね」
メル「実はわたし、お兄ちゃんが欲しかったんだ」
男「……お、お兄ちゃん?」
メル「手貸して」
男「ん? 何の遊びをするんだ」
メル「うんとね、まずはこうやって……」
メル「ふふっ、なんかこうしてると兄妹みたいだね」
メル「実はわたし、お兄ちゃんが欲しかったんだ」
男「……お、お兄ちゃん?」
メル「手貸して」
男「ん? 何の遊びをするんだ」
メル「うんとね、まずはこうやって……」
ローラ「この飯が食べ終わったら、行くぞ」
男「おう」
ローラ「村の仲間にも、広場に集合しろとの連絡が回っている」
ローラ「恐らくそこで、お前のことを話すんだろう」
ローラ「一応、喋ることは考えておいたほうがいい」
男「そう、だな……」
男「さて、何を話したらいいか」
ローラ「深く考える必要はない」
ローラ「お前が思った事、感じた事を素直に話すんだ」
ローラ「そうすれば、きっと分かってもらえる」
男「そうだといいな……」
ローラ「気を落とすな。大丈夫だ、お前なら」
男「…………」
男「おう」
ローラ「村の仲間にも、広場に集合しろとの連絡が回っている」
ローラ「恐らくそこで、お前のことを話すんだろう」
ローラ「一応、喋ることは考えておいたほうがいい」
男「そう、だな……」
男「さて、何を話したらいいか」
ローラ「深く考える必要はない」
ローラ「お前が思った事、感じた事を素直に話すんだ」
ローラ「そうすれば、きっと分かってもらえる」
男「そうだといいな……」
ローラ「気を落とすな。大丈夫だ、お前なら」
男「…………」
──村 中央広場
男「……はぁ……」
男(分かっていたはずなのにな……)
男(ローラ……そんなにうまくはいかないんだ)
男(君たちが思う以上に、この根は深い)
村人1「…………」
村人2「…………」
男(見ろ、この周りの彼らを)
男(今にも、飛びかかろうとするのを必死に抑える形相だ)
男(目には、しっかりと殺意が刻まれている)
長老「……伝え聞いた話は以上だ」
男「……はぁ……」
男(分かっていたはずなのにな……)
男(ローラ……そんなにうまくはいかないんだ)
男(君たちが思う以上に、この根は深い)
村人1「…………」
村人2「…………」
男(見ろ、この周りの彼らを)
男(今にも、飛びかかろうとするのを必死に抑える形相だ)
男(目には、しっかりと殺意が刻まれている)
長老「……伝え聞いた話は以上だ」
『別の世界だと……ふざけよって』
『長老はそんな戯言を信じたのか?』
『くっ、人間めっ』
男「…………」
男(分かる、痛いほど伝わってくる)
男(彼らの憎しみが、苦しみが……手に取るように分かる)
長老「静まれっ」
長老「お前たちに不満があるのも理解している」
長老「だが、人間だからといって殺すのは、意に反しないか?」
長老「この者は何も知らない」
長老「人間の国がどこにあるのか、我々が何のか」
長老「まるで、生まれたばかりの幼児のようだ」
長老「そんな者を手にかけてしまったら」
長老「我らも悪き人間と同じになってしまうっ」
『…………』
『長老はそんな戯言を信じたのか?』
『くっ、人間めっ』
男「…………」
男(分かる、痛いほど伝わってくる)
男(彼らの憎しみが、苦しみが……手に取るように分かる)
長老「静まれっ」
長老「お前たちに不満があるのも理解している」
長老「だが、人間だからといって殺すのは、意に反しないか?」
長老「この者は何も知らない」
長老「人間の国がどこにあるのか、我々が何のか」
長老「まるで、生まれたばかりの幼児のようだ」
長老「そんな者を手にかけてしまったら」
長老「我らも悪き人間と同じになってしまうっ」
『…………』
長老「ゆえに」
長老「儂はこの者を殺すことをやめる」
『なっ……』
『ふざけるなっ! 身体は十分に大人ではないかっ!』
『目には目を歯に歯を……そうしなければ、我々が逆にやられるぞっ』
『人間は殺せっ! 人間は殺せっ!』
長老「…………」
長老「分かっていたが、これが現状だ」
男「…………」
長老「儂はこの者を殺すことをやめる」
『なっ……』
『ふざけるなっ! 身体は十分に大人ではないかっ!』
『目には目を歯に歯を……そうしなければ、我々が逆にやられるぞっ』
『人間は殺せっ! 人間は殺せっ!』
長老「…………」
長老「分かっていたが、これが現状だ」
男「…………」
長老「愛する者を失った痛み、苦しみ、憎しみ」
長老「そう簡単に、お主はこの村に馴染むことは出来ぬ」
男「ああ、そうみたいだな」
長老「……何か、ここで話したいことはあるか」
男「…………」
長老「そうか、いや、余計なことをしないほうが正しい」
長老「下手に刺激してしまうよりかは……」
男「少し、喋らせてくれ」
長老「……お主」
男「俺から話があるっ!」
長老「そう簡単に、お主はこの村に馴染むことは出来ぬ」
男「ああ、そうみたいだな」
長老「……何か、ここで話したいことはあるか」
男「…………」
長老「そうか、いや、余計なことをしないほうが正しい」
長老「下手に刺激してしまうよりかは……」
男「少し、喋らせてくれ」
長老「……お主」
男「俺から話があるっ!」
『……なに、人間が話しだと……』
『いったい何を言うつもりだっ』
男「あなたたちが、今の話を信用出来ないのは分かるっ」
男「違う世界から来たなんて、俺からしても滑稽な話だ」
男「でも、本当だ。嘘じゃないっ」
男「俺はっ」
男「こことは異なる世界から、やってきたっ」
『…………』
『いったい何を言うつもりだっ』
男「あなたたちが、今の話を信用出来ないのは分かるっ」
男「違う世界から来たなんて、俺からしても滑稽な話だ」
男「でも、本当だ。嘘じゃないっ」
男「俺はっ」
男「こことは異なる世界から、やってきたっ」
『…………』
男「前に俺が住んでいた国では、命をかける争いなんてなかった」
男(そんな世界で毎日をただ生きていた)
男(平和に呑まれながら、ただ生かされていた)
男「ここまでの憎しみを、苦しみを……見たことはなかった」
男(感情を表に出さない事が、時には出世するためには不可欠で)
男(馬鹿の一つ覚えみたいに、上司に媚びへつらった)
男「けれど、俺は……そんな世界で」
男「あなたたちからすれば、理想の世界で」
男「……全く必要とされなかった」
男(そんな世界で毎日をただ生きていた)
男(平和に呑まれながら、ただ生かされていた)
男「ここまでの憎しみを、苦しみを……見たことはなかった」
男(感情を表に出さない事が、時には出世するためには不可欠で)
男(馬鹿の一つ覚えみたいに、上司に媚びへつらった)
男「けれど、俺は……そんな世界で」
男「あなたたちからすれば、理想の世界で」
男「……全く必要とされなかった」
男(死のうとしても、悲しむ者はおらず)
男(俺の死では、何も変えることは出来なくて)
男「死人も当然だった、生きる意味なんてなかった」
男(……それを、そんな意味のない日々を、終わらせようとした時)
男(一人の老人に出会った)
男「だから」
『…………』
男「この世界では、意味もなく死ぬつもりはない」
男「同じ過ちを、二度と繰り返したくはない」
男「…………」
男「俺は、この世界に」
男「そして……初めて出会ったあなたたちに」
男「必要とされたい、ただそれだけなんだ──」
男(俺の死では、何も変えることは出来なくて)
男「死人も当然だった、生きる意味なんてなかった」
男(……それを、そんな意味のない日々を、終わらせようとした時)
男(一人の老人に出会った)
男「だから」
『…………』
男「この世界では、意味もなく死ぬつもりはない」
男「同じ過ちを、二度と繰り返したくはない」
男「…………」
男「俺は、この世界に」
男「そして……初めて出会ったあなたたちに」
男「必要とされたい、ただそれだけなんだ──」
昨日の予定の部分まで投下終了。
途中、猿ちゃったんで一気に投下する時は、支援頼んます。
また後で来まふ。
途中、猿ちゃったんで一気に投下する時は、支援頼んます。
また後で来まふ。
しまった、みんなが乙乙言ってるから完結してると思って読んじゃったではないか。
この生殺しどうしてくれる
この生殺しどうしてくれる
>>445
ほしゅしてろwww
ほしゅしてろwww
──ナダ中立地区
リスト「集まってもらったのは他でもない」
リスト「我が国ゼドは長年、森の民と戦をしている」
?「…………」
リスト「しかし、一向に戦況がよくならなくてな」
リスト「我が国も貴殿らに比べれば、圧倒的に小国である」
リスト「故に、兵たちの数に制限があって、未だ勝利には至っておらぬ」
?「……リスト公、一つよろしいですか」
リスト「ほう、これはセルドーヌの姫君ではないか」
リスト「父上の容態はまだ芳しくないのかね?」
レーラ「ご心配には及びませんわ、今も、父……いえ、王は元気にしております」
リスト「それは良かった。しかしならばこそ……」
リスト「どうして、第一王女のあなたがここに?」
リスト「集まってもらったのは他でもない」
リスト「我が国ゼドは長年、森の民と戦をしている」
?「…………」
リスト「しかし、一向に戦況がよくならなくてな」
リスト「我が国も貴殿らに比べれば、圧倒的に小国である」
リスト「故に、兵たちの数に制限があって、未だ勝利には至っておらぬ」
?「……リスト公、一つよろしいですか」
リスト「ほう、これはセルドーヌの姫君ではないか」
リスト「父上の容態はまだ芳しくないのかね?」
レーラ「ご心配には及びませんわ、今も、父……いえ、王は元気にしております」
リスト「それは良かった。しかしならばこそ……」
リスト「どうして、第一王女のあなたがここに?」
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