元スレ男「えっ……私がクビですか?」
SS覧 / PC版 /みんなの評価 : ★★★×4
252 :
かえってこい
254 :
>>1っス、保守さんくすっス。
今から書くですっ!
255 = 228 :
待ってたよぅぅ
256 = 189 :
既に偽者臭がするが…期待はしとこう
257 :
>>254
本物??
258 :
語尾にっスとつける奴がっスよ?
嘘つくわけないっス!
259 = 254 :
──牢
男「……はは、捕まっちまった」
男「これからどうなるんだろうな」
男「……俺、死んじまうのか」
男「だが、前の世界で自殺するよりかは幾分マシだ」
男「……少し意味のある死だもんな」
男「ん、これなら納得できる」
ガチャ……。
?「人間」
男「誰だ?」
長老「儂はこの村の長だ」
男「また、お偉いさんが来たもんだな」
長老「無駄口を叩くな、お前の生死は儂が握っておるのだぞ?」
男「はは、確かに言えてる」
260 = 254 :
長老「……どうやら、元気が有り余っている様だな、人間」
男「まあな」
長老「……この下衆がっ」
男「またひどい言われようだ」
長老「お前たちがやってきた所行を忘れたか?」
長老「罪のない女、子供を手にかけておいて、よくその口を開ける」
男「俺は、そんなこと……」
長老「──お前がしたかどうかなど問題ではないっ!」
男「……っ」
261 :
本物か?
262 = 254 :
長老「これは、我々と人間との憎しみのぶつかり合いなのだっ!」
長老「長きに渡った、血で血を洗う争いの結末」
長老「……そして、お前は、その犠牲の生け贄となる」
男「……人間だから、殺すと?」
長老「そうだ、お前の死は決定された」
男「…………」
長老「明日の朝一、斬首刑に処する」
男「そうか……」
男(意外に早くきたもんだな……)
長老「…………」
長老「最後に一つだけ聞いておこう」
男「ん?」
263 :
とにかく>>1なら完結するまで休まず続けろ
中途半端にするな
264 :
期待してるぞ
265 = 254 :
長老「どうして、娘を助けた?」
長老「人間でも、怪我人を前にして情が湧いたか?」
男「…………」
長老「それとも、人質として利用しようとでもしたのか?」
長老「死ぬ前に、答えるがいい」
男「……セヌは」
長老「ふむ?」
男「セヌは、大丈夫か?」
長老「……お前」
266 = 254 :
長老「何故、あの子の名を知っておる?」
男「…………」
長老「だんまりか」
男「…………」
長老「その目……答える気はないのだな」
男「理解が早くて助かるよ、爺さん」
長老「…………」
長老「……よく分からぬ男だ」
267 :
エルフ娘のSS思い出した。
アレは食料って設定だったか
なにはともあれ④する
頑張れ!!
268 :
きた
269 = 254 :
──『長老っ』
長老「……ふむ、もう行く」
長老「最後に、人間よ」
男「ん?」
長老「どんな意図があったのかは分からん」
長老「うまく利用してやろうと考えたのか、或いは……」
長老「助けたいという純粋な想いからだったのか」
男「…………」
長老「……しかし、どちらにせよ」
長老「おかげで、あの子セヌは、一命を取り留めた」
男「…………」
男「……そうか」
長老「…………」
長老「明日、また来るぞ」
ガチャ。
271 :
大人の事件簿
272 = 257 :
紫煙
273 :
きてたあ
274 = 254 :
長老「急に呼び立てをして」
長老「儂はあの人間と話をしている最中だったのだぞ?」
村人「申し訳ありません……ですが」
長老「一体、どうした?」
村人「実は、長老に今すぐに会いたいという者がおりまして」
長老「ふむ」
長老「構わん、通せ」
村人「はっ」
村人「ローラを入れろっ」
長老「……ローラ?」
ガチャ。
ローラ「ちょ、長老っ!」
長老「どうした、すごい剣幕だな……」
長老「だが、妹のセヌのことなら安心せい」
長老「今日中にもきっと、目を覚ますことだろう」
275 :
続きが気になって気になって仕方がない・・・。
277 :
追いついたけど面白いなw
278 :
>>10
こういうのって羨ましいな…
俺のときは止めてくれる人なんていなかったから…
279 = 275 :
>>278
お前死んでるのかよ
280 = 267 :
>>279
幽霊が見に来るほどの良スレと言う事ジャマイカ
281 = 254 :
ローラ「いや、セヌの様子はさきほど見てきたから知っているっ」
長老「ふむ、ならば何をそう慌てる?」
ローラ「捕まえられた"人間"のことだっ!」
長老「……なに?」
ローラ「長老、あの者を殺すのかっ!」
長老「……ああ、殺す」
ローラ「……なっ」
長老「我らの村に入ったのだ」
長老「免れぬ客人、加えて人間であるならば殺すしかない」
長老「知っての通り、それが村の掟だ」
ローラ「し、しかしっ、セヌを助けてくれた恩人を……」
長老「それは断定できぬ」
長老「何を考えてそうしたのかは、ヤツしか分からない」
ローラ「ち、違う……」
長老「どう違うと言える? ヤツの思考が読めるのか?」
282 = 254 :
ローラ「あ、アイツは……」
長老「…………」
ローラ「自分の命が危ないと分かっていたのに」
ローラ「人間たちがいる所に向かうのをやめて……」
ローラ「わざわざセヌのためだけに、戻ってくれたんだっ」
ローラ「自分の命を投げ打ってまでも……死ぬ事を覚悟して……」
長老「……なぜ、そう言える」
ローラ「……彼がわたしの家を訪ねたから」
ローラ「そして、わたしが『村の者には会うな』と忠告したから」
長老「……ローラ?」
ローラ「聞いてくれ、長老」
ローラ「ヤツは人間だけど……でも、他の人間とは違うんだ」
長老「……どういう……」
ローラ「アイツは……」
ローラ「──違う世界から、来た」
283 :
支援しよう
284 :
おもしれー
期待しますぜ
285 :
面白いね
286 :
とりあえず日を跨ぐなら最初から酉をつけろ
支援
288 = 254 :
──ゼド公国 首都アベル
リスト公「宰相、戦況はどうなっておる」
宰相「現在、我が軍は一時撤退しております」
リスト公「……何故だ?」
宰相「兵たちに疲労が多く溜っていました、国にとしてはここで休戦を」
リスト公「何を生温い事を言っておるのだっ!」
リスト公「『疲れた』とぬかす兵どもの尻を蹴り上げ、すぐさま向かわせろっ」
宰相「……お言葉ですが、既にこの国は長期の戦争で疲労しております」
リスト公「戦力では圧倒しているはずだ」
リスト公「原始的に戦うしか能がない、あやつらに負けるはずがない」
宰相「戦う場所があまりにも険しすぎるのです」
宰相「土地勘がない森の中を、いつ襲われるかもしれない恐怖に晒されれば」
宰相「次第と兵たちの精神が狂ってしまいます」
289 = 254 :
リスト公「……では、いつまで休戦せよと言うのだ」
宰相「最低でも、半年」
リスト公「は、半年だと? 貴様、それでも国の軍事指揮を携わる長かっ!」
宰相「これが我が国の限界なのです」
宰相「このまま続ければ、民たちの不満も今以上に膨れ上がり」
宰相「……反乱もありえますぞ?」
リスト公「くっ……」
宰相「ここはしばらく時をお待ちください」
リスト公「私に、待て、というのか……」
宰相「残念ですが、それしか方法はございません」
リスト公「…………」
宰相「リスト公?」
リスト公「……宰相、では、これならばどうだ?」
宰相「……ん?」
290 = 254 :
リスト公「……帝国ガザムの力を借りるのだ」
宰相「なっ……」
宰相「それは、決してなりませぬっ!」
リスト公「どうしてだ? 力を借りて何が悪いのだ?」
宰相「先代もおっしゃられたはずですっ」
宰相「『ガザムを信じるな』」
リスト公「……死にかけの老人の戯言だ」
宰相「そうではありませんっ、先代は分かっておられたのです」
宰相「あの国はどんな者よりも恐ろしいですぞ?」
宰相「最終的には、寝首を掻かれるのが目に見えております」
リスト公「……ならば、我々がその裏をいけば良い話ではないか」
リスト公「小国だと油断している奴らを、我が国が逆に利用してやるのだ」
宰相「……なりませぬ、それだけは認めませんぞ?」
リスト公「そう言っても、もう遅いのだ」
宰相「……ま、まさか」
291 = 254 :
リスト公「……これだ」
宰相「あ、ああ……」
『ゼド公国の申し出により、我がガザム帝国は』
『ナダ中立地区にて、第13回、四カ国会議を行うことを進言する』
リスト公「もう遅いのだよ、宰相」
宰相「な、なんてことを……」
リスト公「こうでもせねば、あの土地を私は永遠に手に入れることが出来ぬ」
宰相「……あんな未開発の地に、なぜそこまで執着を?」
宰相「彼らは自ら我々に害を与えることもありません」
宰相「それなのに……どうして?」
リスト公「…………」
リスト公「……答える必要はないな、宰相」
宰相「……リスト公」
リスト公「兵よっ、今直ぐ出立の準備をせよ」
リスト公「──向かう先は……ナダ地区だっ!」
293 = 254 :
──牢
ガチャ……。
男「……ん?」
長老「起きておるか?」
男「なんだ、殺すのは朝だったんじゃないのか?」
長老「…………」
男「予定変更か? 不穏分子は今直ぐ消すって?」
男「俺は構わない、いつでもいいぞ」
長老「……殺すのは止めだ」
男「え?」
長老「よい、この者を牢から出せ」
村人「はっ」
男「ちょ、ちょっと待てっ! 一体、どういうことだ?」
長老「……ただ、ローラに感謝せよ」
男「ローラ?」
294 :
おもしろいな
295 = 254 :
とことことこ……。
男「ローラに感謝しろってどういうことだ?」
長老「言葉通りだ」
男「……もし、ローラが何を言ったのかは知らないが」
男「それは全て嘘っぱちだぞ?」
長老「…………」
男「アイツの名前を知っているのだって」
男「森に迷ってしまった時に、偶然出会ったから……」
男「……妹の一人を人質にして、脅かしつけてやっただけだっ」
男「だからっ……」
296 = 254 :
とことことこ……。
長老「もう、いい」
男「な、何がだ……?」
長老「そんなに庇わなくても、あの子に罰を与えようなどとは考えておらぬ」
長老「我々は仲間を陥れたりはしない」
長老「我らは、信頼という輪の元で繋がっているのだ」
男「…………」
長老「それに……」
長老「普通の人間は、一人で森に迷い込むような馬鹿な真似はせんよ」
男「あっ……」
長老「ほら、入れ」
長老「お前の待ち人が待っておるぞ?」
ガチャ……。
297 = 264 :
今後男の動向が気になるところだな
298 = 258 :
爺さん「……来ちゃった♪」
299 = 283 :
これはじいさん来るな
300 = 254 :
しばし、休憩。
予定では、キリのいいところまで
今日のうちにいけると思われ。
頑張りますっス!
みんなの評価 : ★★★×4
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