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元スレ佐天「蟲が見える能力かぁ」
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初春「虫なら私たちでも見えますけど」
佐天「違う違う、虫じゃなくて蟲。虫が三つで蟲になる、あの蟲」
白井「違いがわかりませんの」
佐天「虫は昆虫で、蟲はひとつの命の在り方、ってところかな」
初春「ああ、ついに中二病こじらせちゃったんですね。まだ中一なのに」
佐天「うわあ信じてもらえてない。まあしょうがないけど」
白井「まあこのままでは話が進みませんので初春の発現は無視して、蟲とはなんですの」
初春「蟲と無視をかけたんですか?面白くないですよ白井s」ヒュンッ
佐天「ありゃ、どこに飛ばしたんですか?」
白井「屋上ですの。それで?」
佐天「違う違う、虫じゃなくて蟲。虫が三つで蟲になる、あの蟲」
白井「違いがわかりませんの」
佐天「虫は昆虫で、蟲はひとつの命の在り方、ってところかな」
初春「ああ、ついに中二病こじらせちゃったんですね。まだ中一なのに」
佐天「うわあ信じてもらえてない。まあしょうがないけど」
白井「まあこのままでは話が進みませんので初春の発現は無視して、蟲とはなんですの」
初春「蟲と無視をかけたんですか?面白くないですよ白井s」ヒュンッ
佐天「ありゃ、どこに飛ばしたんですか?」
白井「屋上ですの。それで?」
佐天「ああ、蟲が何か、ですか。さっき言った通り、私達とは違う命の形をもった何か、です。
そうですねぇ、ちょっと非科学的な表現になりますけど、心臓を生命の源だと考えてください」
白井「まぁすでに蟲という存在が非科学的ですから構いませんのよ」
佐天「確かに。それで、人差し指、つまり心臓から一番遠い場所にいるのが私達人間だとしますね。
他の親指や小指が植物、ほかの動物だとします。そして手首あたりが微生物、菌類とかですね」
白井「……なるほど、心臓に近づくにつれ、下等な生き物になっていくということですのね」
佐天「さっすが白井さん、そういうことです。で、腕をたどって肩を通り過ぎて、心臓のすぐ隣に位置するのが、
蟲って存在です」
白井「心臓が生命の源だとすれば―――蟲とは、つまりほとんど生命そのものということですの?」
佐天「いくざくとりぃ!」
白井「しかし、どうしてそんな知識を?」
佐天「さぁ?私も朝起きたらいきなり理解してましたから。真理の扉を開いたエドみたいな感じですかね?」
白井「なんですのそれ」
佐天「ありゃ、そっか。白井さんはこういう漫画読みそうにないもんなぁ。御坂さんだったらわかったかもしれないのに」
そうですねぇ、ちょっと非科学的な表現になりますけど、心臓を生命の源だと考えてください」
白井「まぁすでに蟲という存在が非科学的ですから構いませんのよ」
佐天「確かに。それで、人差し指、つまり心臓から一番遠い場所にいるのが私達人間だとしますね。
他の親指や小指が植物、ほかの動物だとします。そして手首あたりが微生物、菌類とかですね」
白井「……なるほど、心臓に近づくにつれ、下等な生き物になっていくということですのね」
佐天「さっすが白井さん、そういうことです。で、腕をたどって肩を通り過ぎて、心臓のすぐ隣に位置するのが、
蟲って存在です」
白井「心臓が生命の源だとすれば―――蟲とは、つまりほとんど生命そのものということですの?」
佐天「いくざくとりぃ!」
白井「しかし、どうしてそんな知識を?」
佐天「さぁ?私も朝起きたらいきなり理解してましたから。真理の扉を開いたエドみたいな感じですかね?」
白井「なんですのそれ」
佐天「ありゃ、そっか。白井さんはこういう漫画読みそうにないもんなぁ。御坂さんだったらわかったかもしれないのに」
白井「それにしても、どうしてまたいきなりそんな能力を?」
佐天「うーん、どうしてでしょうか。一昨日の研究所爆発事件とかと関わってたりしそうなんですけど。勘で」
白井「……そういえば、あそこは生命関係の研究所でしたわね」
佐天「やや、ビンゴっぽい。……ん、けど、だとしたら、」
白井「だとしたら?」
佐天「蟲が見える能力が手に入ったってことは……その辺りに、蟲が湧いてくる、ってことになるのかも」
白井「その蟲がいるとどうなりますの?ただの生命そのものであれば、特に害はないのでは?」
佐天「うーん、どうしてでしょうか。一昨日の研究所爆発事件とかと関わってたりしそうなんですけど。勘で」
白井「……そういえば、あそこは生命関係の研究所でしたわね」
佐天「やや、ビンゴっぽい。……ん、けど、だとしたら、」
白井「だとしたら?」
佐天「蟲が見える能力が手に入ったってことは……その辺りに、蟲が湧いてくる、ってことになるのかも」
白井「その蟲がいるとどうなりますの?ただの生命そのものであれば、特に害はないのでは?」
佐天「いえ、蟲は限りなく生命そのものですが、けど私達同様生きていますから。私達が生きるために動物を殺すように、蟲だって生きる為に他の生き物に結果的に害を与えることだってあります」
白井「はぁ……それも突然えた知識で?」
佐天「はい。ちなみに、蟲払いの知識も少しくらいは入ってるみたいですね」
白井「蟲払い……蟲を殺すということですの?」
佐天「まぁ、だいたいそんな感じです」
白井「……しかし、佐天さんには失礼ですけどここまで聞いておいてやはりその能力が本物かわかりませんの」
佐天「そりゃー確かめる術は今のところありませんからね。しょうがないですけど。ただ、もし原因不明の自体が起こったら、それは蟲の仕業かもしれないので、私に連絡してもらえませんか?」
白井「そういう事件が起これば、ですけれど」
白井「はぁ……それも突然えた知識で?」
佐天「はい。ちなみに、蟲払いの知識も少しくらいは入ってるみたいですね」
白井「蟲払い……蟲を殺すということですの?」
佐天「まぁ、だいたいそんな感じです」
白井「……しかし、佐天さんには失礼ですけどここまで聞いておいてやはりその能力が本物かわかりませんの」
佐天「そりゃー確かめる術は今のところありませんからね。しょうがないですけど。ただ、もし原因不明の自体が起こったら、それは蟲の仕業かもしれないので、私に連絡してもらえませんか?」
白井「そういう事件が起これば、ですけれど」
――――。
佐天「(うーん、やっぱり信じてもらえなかったなぁ。ま、しょうがないか)」
佐天「(……お。野錆がいる。こんなところまで出てくるなんて、ありえないのに)」
佐天「(確か、野錆は独特の周波で仲間を呼ぶんだっけ……本来は山の分解者なのに、コンクリートなんかにへばりついてる)」
野錆「」カサカサ
佐天「ほらほら、お前たちの居る場所はここじゃないよ。ここには食べ物なんてないんだから、はやく山へ帰りな」
佐天「(うーん、やっぱり信じてもらえなかったなぁ。ま、しょうがないか)」
佐天「(……お。野錆がいる。こんなところまで出てくるなんて、ありえないのに)」
佐天「(確か、野錆は独特の周波で仲間を呼ぶんだっけ……本来は山の分解者なのに、コンクリートなんかにへばりついてる)」
野錆「」カサカサ
佐天「ほらほら、お前たちの居る場所はここじゃないよ。ここには食べ物なんてないんだから、はやく山へ帰りな」
野錆「」カサカサ
佐天「……あ、聞いてくれたのかな。なんか移動しはじめた―――って、蟲って私の言葉わかるの?」
佐天「(……ま、いっか。それより、あんまり壁に向かってぶつぶつ話してるとおかしく見られちゃうし)」
佐天「(それにしても……)」
蟲「」カサカサ
佐天「(いるなぁ……結構な数。見た感じ、有害な蟲はいないみたいだけど)」
佐天「(まあ、放っておけば問題ないモノだし、別にいいのかなぁ)」
佐天「……あ、聞いてくれたのかな。なんか移動しはじめた―――って、蟲って私の言葉わかるの?」
佐天「(……ま、いっか。それより、あんまり壁に向かってぶつぶつ話してるとおかしく見られちゃうし)」
佐天「(それにしても……)」
蟲「」カサカサ
佐天「(いるなぁ……結構な数。見た感じ、有害な蟲はいないみたいだけど)」
佐天「(まあ、放っておけば問題ないモノだし、別にいいのかなぁ)」
ごめんもっと展開広がると思ったけど、わりと広がらなかった。
やっぱり美琴が阿とかにとりつかれたり、美琴が虹蛇触っちゃったり、美琴がかいろぎつかって上条の夢のなかへ現れたりする展開のほうがいいのかな。
やっぱり美琴が阿とかにとりつかれたり、美琴が虹蛇触っちゃったり、美琴がかいろぎつかって上条の夢のなかへ現れたりする展開のほうがいいのかな。
ギンコさんがやるからカッコいいのに
こんなキャピキャピした奴に蟲を語られたくないな
こんなキャピキャピした奴に蟲を語られたくないな
―――。
佐天「(蟲がみえるようになってから一週間。そのあたりにふよふよしてるけど、特になんの問題も起こってないなぁ)」
佐天「(だとするとこの能力、全然やくに立たないじゃん……うわあ……)」
佐天「(はぁ……まぁいっか。テレビテレビ、っと)」
テレビ『――――――、――――――』
佐天「……んー、やっぱ今の時間帯だとほとんどニュースかぁ。でも外雨降ってるし、やることないなー」
テレビ『―――です、最近何も無いところから人が降ってくるという奇怪な事件が多発しており、被害者はすでに5人―――』
佐天「……こっ、この感じ、蟲の事件……!勘だけど」
佐天「でも、なんの蟲だろ……私の知ってる中では何もないなぁ」
佐天「(蟲がみえるようになってから一週間。そのあたりにふよふよしてるけど、特になんの問題も起こってないなぁ)」
佐天「(だとするとこの能力、全然やくに立たないじゃん……うわあ……)」
佐天「(はぁ……まぁいっか。テレビテレビ、っと)」
テレビ『――――――、――――――』
佐天「……んー、やっぱ今の時間帯だとほとんどニュースかぁ。でも外雨降ってるし、やることないなー」
テレビ『―――です、最近何も無いところから人が降ってくるという奇怪な事件が多発しており、被害者はすでに5人―――』
佐天「……こっ、この感じ、蟲の事件……!勘だけど」
佐天「でも、なんの蟲だろ……私の知ってる中では何もないなぁ」
pllllpllll
佐天「お、電話。もしもしー」
白井『白井ですの。今よろしくて?』
佐天「大丈夫ですよー暇ですよ?というか珍しいですね、白井さんから電話だなんて」
白井『ええ、そのですね。以前蟲の話をして下さったでしょう』」
佐天「ああ、はい。何か、ありました?」
白井『……お姉さまが』
佐天「御坂さん?」
白井『……もしよろしければ、今から寮に来ていただきたいのですけれど』
佐天「お、電話。もしもしー」
白井『白井ですの。今よろしくて?』
佐天「大丈夫ですよー暇ですよ?というか珍しいですね、白井さんから電話だなんて」
白井『ええ、そのですね。以前蟲の話をして下さったでしょう』」
佐天「ああ、はい。何か、ありました?」
白井『……お姉さまが』
佐天「御坂さん?」
白井『……もしよろしければ、今から寮に来ていただきたいのですけれど』
佐天「ん、わかりました。ちょっと待っててくださいね」
白井『雨の中迷惑かけますの』
佐天「あはは、私と白井さんの仲じゃないですか。一応聞いておきますけど、御坂さんがどんな感じになってるんですか?」
白井『よくわかりませんけれど、足が痺れると。病院にも行ったのですけれど、原因不明で』
佐天「足が痺れる?」
白井『ええ。能力者の仕業かと思いましたけれど、何故か同様の症状を訴える生徒が寮内に多数いまして』
佐天「はぁ……まぁ、行ってみますね」
白井『お願いしますの』ピッ
佐天「足が痺れる、かぁ……んー、なんだろ」
佐天「それにしても、ようやくこの能力の出番かー。ちょっと嬉しいかな」
白井『雨の中迷惑かけますの』
佐天「あはは、私と白井さんの仲じゃないですか。一応聞いておきますけど、御坂さんがどんな感じになってるんですか?」
白井『よくわかりませんけれど、足が痺れると。病院にも行ったのですけれど、原因不明で』
佐天「足が痺れる?」
白井『ええ。能力者の仕業かと思いましたけれど、何故か同様の症状を訴える生徒が寮内に多数いまして』
佐天「はぁ……まぁ、行ってみますね」
白井『お願いしますの』ピッ
佐天「足が痺れる、かぁ……んー、なんだろ」
佐天「それにしても、ようやくこの能力の出番かー。ちょっと嬉しいかな」
―――。
佐天「来ましたよー白井さーん」
白井『お疲れさまですの。今扉を開けますからお待ちくださいまし』
佐天「あーい……よし、それじゃ行きますか」
佐天「……って、地面に生えてるこれ、なんだろ」
佐天「白井さーん、開けてくださーい」コンコンコン
白井「お待ちになってくださいまし……ごめんなさいですの、雨のなか」
佐天「いえいえ。それで、御坂さんは?」
白井「あっちですのよ」
佐天「来ましたよー白井さーん」
白井『お疲れさまですの。今扉を開けますからお待ちくださいまし』
佐天「あーい……よし、それじゃ行きますか」
佐天「……って、地面に生えてるこれ、なんだろ」
佐天「白井さーん、開けてくださーい」コンコンコン
白井「お待ちになってくださいまし……ごめんなさいですの、雨のなか」
佐天「いえいえ。それで、御坂さんは?」
白井「あっちですのよ」
佐天「こんにちは御坂さん、なんだか久しぶりな気がしますけど」
御坂「こんにちは佐天さん、悪いわねこんな雨のなか」
佐天「だからいいですって……って、その足」
御坂「うん、なんだかずっと痺れてて……歩けないことはないんだけど、ずっとこうだと辛くってさ」
御坂「黒子に相談したらなんでかしらないけど佐天さんなら、ってことになって」
白井「わかりますの?佐天さん」
佐天「ん……やっぱり白井さんたちには見えないですか」
御坂「見える?」
白井「……蟲の仕業ですの?」
佐天「ええ、蟲の仕業ですね。足から木の芽のようなものが出てます。えっと、確か……ああ、そうそう、骸草、でしたっけ」
御坂「こんにちは佐天さん、悪いわねこんな雨のなか」
佐天「だからいいですって……って、その足」
御坂「うん、なんだかずっと痺れてて……歩けないことはないんだけど、ずっとこうだと辛くってさ」
御坂「黒子に相談したらなんでかしらないけど佐天さんなら、ってことになって」
白井「わかりますの?佐天さん」
佐天「ん……やっぱり白井さんたちには見えないですか」
御坂「見える?」
白井「……蟲の仕業ですの?」
佐天「ええ、蟲の仕業ですね。足から木の芽のようなものが出てます。えっと、確か……ああ、そうそう、骸草、でしたっけ」
ムシウタか夜明けのブギーポップかと思ったら
まさかのギンコさん
まさかのギンコさん
御坂「むくろ……なに?」
佐天「骸草。死骸を泥状まで分解する蟲で、生きている動物に踏まれると寄生して子株を振りまく蟲です。あの、本当に何も見えないんですか?」
白井「わたくしにはお姉さまの綺麗な素肌しか視えませんの」
佐天「(むぅ……頭のなかの情報だと、見えるらしんだけど……そういえば、見た瞬間に情報が入ってきたな。なんでだろ)」
御坂「ね、ねぇ佐天さん……私にはよくわからないんだけど、その、私の足泥になっちゃうの?」
佐天「え?ああ、いや、そんなことはないですよ。せいぜい足が痺れてるだけです、命に別条はありません」
御坂「よかったぁ……」
士郎「治療法は?」
佐天「……その、一応薬の作り方は頭の中に入ってるんですけど、材料が聞いたこともないような名前ばっかりでして……」
佐天「骸草。死骸を泥状まで分解する蟲で、生きている動物に踏まれると寄生して子株を振りまく蟲です。あの、本当に何も見えないんですか?」
白井「わたくしにはお姉さまの綺麗な素肌しか視えませんの」
佐天「(むぅ……頭のなかの情報だと、見えるらしんだけど……そういえば、見た瞬間に情報が入ってきたな。なんでだろ)」
御坂「ね、ねぇ佐天さん……私にはよくわからないんだけど、その、私の足泥になっちゃうの?」
佐天「え?ああ、いや、そんなことはないですよ。せいぜい足が痺れてるだけです、命に別条はありません」
御坂「よかったぁ……」
士郎「治療法は?」
佐天「……その、一応薬の作り方は頭の中に入ってるんですけど、材料が聞いたこともないような名前ばっかりでして……」
白井「どういうことですの……」
佐天「私だってよくわかんないですよ……」
白井「……ふむ。でしたら、一応その材料を書き出してくださいまし。それをパソコンで調べてみますの」
佐天「ああ、そうですね。それじゃあまず―――」
佐天「―――です」
白井「本当に聞いたことないような名前ばかりでしたの……」
佐天「もしかしたら、古い名前かもしれませんし。じゃあ、私はちょっと元凶を潰してきますね」
御坂「元凶?」
佐天「骸草の親株です。あと、被害が広がらないように子株の駆除。白井さん、感染してる人に今から部屋を出ないように言ってください。それから、食堂で塩もらってください」
白井「塩ですの?」
佐天「塩です」
佐天「私だってよくわかんないですよ……」
白井「……ふむ。でしたら、一応その材料を書き出してくださいまし。それをパソコンで調べてみますの」
佐天「ああ、そうですね。それじゃあまず―――」
佐天「―――です」
白井「本当に聞いたことないような名前ばかりでしたの……」
佐天「もしかしたら、古い名前かもしれませんし。じゃあ、私はちょっと元凶を潰してきますね」
御坂「元凶?」
佐天「骸草の親株です。あと、被害が広がらないように子株の駆除。白井さん、感染してる人に今から部屋を出ないように言ってください。それから、食堂で塩もらってください」
白井「塩ですの?」
佐天「塩です」
白井「―――というわけですので、今から部屋の外に出ないようにと」
寮監「わかった、白井がそう言うのならそうしよう」
佐天「あ、寮監さんもかかってますね」
寮監「……どうやら、本当に何か見えているらしいな。痛みを訴えるような素振りはしていないはずだが」
佐天「そりゃあまあ。それじゃ、お願いしますね」
白井「はい、塩ですの。これだけあれば?」
佐天「ええ、十分です。それじゃ調べ物、お願いしますね」
白井「任されましたの。そちらも駆除、よろしくお願いしますの」
寮監「わかった、白井がそう言うのならそうしよう」
佐天「あ、寮監さんもかかってますね」
寮監「……どうやら、本当に何か見えているらしいな。痛みを訴えるような素振りはしていないはずだが」
佐天「そりゃあまあ。それじゃ、お願いしますね」
白井「はい、塩ですの。これだけあれば?」
佐天「ええ、十分です。それじゃ調べ物、お願いしますね」
白井「任されましたの。そちらも駆除、よろしくお願いしますの」
佐天「さて、と……子株が続いているのは―――こっちか」
―――。
佐天「中庭、ねぇ……まぁ、この辺りしか可能性はないんだけどさ」
佐天「さて……っと、あったあった。この大きさからして、小鳥が死んでそこから発生したのかな」
佐天「それじゃ塩を―――」
骸草「」
佐天「……え?何?」
骸草「」
佐天「……駄目だよ、そんなこと言われても。だって皆困ってるもん」
骸草「」
佐天「んー、でもさ。ほら、私達人間だからさ。自分勝手な生き物で十分だよ。それじゃね。恨むんなら、こんな場所で育っちゃった運を恨んでね」パラパラ
骸草「」ドロリ
―――。
佐天「中庭、ねぇ……まぁ、この辺りしか可能性はないんだけどさ」
佐天「さて……っと、あったあった。この大きさからして、小鳥が死んでそこから発生したのかな」
佐天「それじゃ塩を―――」
骸草「」
佐天「……え?何?」
骸草「」
佐天「……駄目だよ、そんなこと言われても。だって皆困ってるもん」
骸草「」
佐天「んー、でもさ。ほら、私達人間だからさ。自分勝手な生き物で十分だよ。それじゃね。恨むんなら、こんな場所で育っちゃった運を恨んでね」パラパラ
骸草「」ドロリ
佐天「よっし、これでおっけぃ。白井さんの方は成果でてるかなー」
―――。
佐天「どうですかー白井さん」
白井「どれも既存の植物の名前でしたの。佐天さんの言った名前は、ほとんどが地方の方言のようなものでしたのよ?」
佐天「なんと。それで、その植物は手に入りそうですか?」
白井「いくつかは可能ですけれど、今はもう希少になっていて手に入らないものも……ただ、成分だけでしたら揃えられますので、それでも?」
佐天「ええ、たぶん、大丈夫だと思います。どれくらいで揃えられそうですか?」
白井「常盤台での事件と、知り合いの医者に頼めば三時間ほどで大丈夫かと」
佐天「それじゃあそれで。私は、他に見落としないか見て回りますから」
白井「わかりましたのー」
―――。
佐天「どうですかー白井さん」
白井「どれも既存の植物の名前でしたの。佐天さんの言った名前は、ほとんどが地方の方言のようなものでしたのよ?」
佐天「なんと。それで、その植物は手に入りそうですか?」
白井「いくつかは可能ですけれど、今はもう希少になっていて手に入らないものも……ただ、成分だけでしたら揃えられますので、それでも?」
佐天「ええ、たぶん、大丈夫だと思います。どれくらいで揃えられそうですか?」
白井「常盤台での事件と、知り合いの医者に頼めば三時間ほどで大丈夫かと」
佐天「それじゃあそれで。私は、他に見落としないか見て回りますから」
白井「わかりましたのー」
―――。
佐天「―――よっし、薬完成!!じゃあ御坂さん、失礼します」
御坂「うん……ひゃぁっ」ビクンッ
佐天「うぁっ、どうしたんですか!?」
御坂「え、あ、ごめん。ちょっと冷たくてびっくりしちゃった」
佐天「あんまり不用意にそういう声あげると白井さんが大変なことになりますよ?」
白井「正直今にも押し倒したいのですけれど、ひとまず治療が終わってからということで」
御坂「黒子、アンタそういう発言がせっかくこうして治療のめどを立ててくれた感謝の気持ちを削ぎ落して言ってるって気付いてる?」
白井「……不覚ですの」
佐天「あはは、どんまい。―――と、これで終わりです。どうですか?」
御坂「あ……治った」
佐天「よっし成功!」
佐天「―――よっし、薬完成!!じゃあ御坂さん、失礼します」
御坂「うん……ひゃぁっ」ビクンッ
佐天「うぁっ、どうしたんですか!?」
御坂「え、あ、ごめん。ちょっと冷たくてびっくりしちゃった」
佐天「あんまり不用意にそういう声あげると白井さんが大変なことになりますよ?」
白井「正直今にも押し倒したいのですけれど、ひとまず治療が終わってからということで」
御坂「黒子、アンタそういう発言がせっかくこうして治療のめどを立ててくれた感謝の気持ちを削ぎ落して言ってるって気付いてる?」
白井「……不覚ですの」
佐天「あはは、どんまい。―――と、これで終わりです。どうですか?」
御坂「あ……治った」
佐天「よっし成功!」
御坂「あー、こうして治ってみると、普段意識してなかった健康の大事さを気づかされるわね……ありがとね、佐天さん。助かったわ」
佐天「いやぁ、私は何もしてないですよ。それじゃ、他の生徒のとこにも行ってきますからー」
白井「さぁお姉さま、その付着した薬をこの黒子めがなめとってさしあげ―――おふっ」
御坂「ちゃんと自分て拭くから大丈夫よ」ぐりぐり
白井「ああ!お姉さまの素足で踏まれてますの!興奮しますのー!!」
―――。
佐天「ふー。これで全員ですね」
寮監「……すまんな、世話をかけた」
佐天「いえいえ、なんてことないです。私ひとりじゃどうしようもありませんでしたし」
寮監「いや、そもそも君がいなかったらどうにもならなかった。寮を代表して礼をさせてくれ」
佐天「はぁ……じゃあ、どういたしまして」
佐天「いやぁ、私は何もしてないですよ。それじゃ、他の生徒のとこにも行ってきますからー」
白井「さぁお姉さま、その付着した薬をこの黒子めがなめとってさしあげ―――おふっ」
御坂「ちゃんと自分て拭くから大丈夫よ」ぐりぐり
白井「ああ!お姉さまの素足で踏まれてますの!興奮しますのー!!」
―――。
佐天「ふー。これで全員ですね」
寮監「……すまんな、世話をかけた」
佐天「いえいえ、なんてことないです。私ひとりじゃどうしようもありませんでしたし」
寮監「いや、そもそも君がいなかったらどうにもならなかった。寮を代表して礼をさせてくれ」
佐天「はぁ……じゃあ、どういたしまして」
寮監「それにしても、蟲というのは全てが全て、こうなのか?」
佐天「いえ、そういうわけでも。見えないと思いますけど、今もこの辺りをふよふよしてます。まあこれは全く無害ですけどね(光が強いし)」ツン
蟲「」フヨフヨ ビクンッ
佐天「それじゃあ、私はこれで。雨も上がったみたいですし」
寮監「ああ、もう一度、本当に助かったよ。ありがとう」
―――。
佐天「ふー。終わった終わった」
佐天「お、虹だ……って、配色逆だから虹蛇か。珍しいー」
虹蛇「」 ジジジジジジジジジジジ
佐天「あー、凄いなぁ……この距離からでも声が聞こえてくる。て言っても、ナガレモノの声なんて全く意味をなしてないけど」
佐天「……まさか、蟲の声まで聞こえるなんて。しかも、言語として理解できるなんて、びっくりした」
佐天「……どうして殺す、かぁ。そんなこと言われても、ね」
佐天「いえ、そういうわけでも。見えないと思いますけど、今もこの辺りをふよふよしてます。まあこれは全く無害ですけどね(光が強いし)」ツン
蟲「」フヨフヨ ビクンッ
佐天「それじゃあ、私はこれで。雨も上がったみたいですし」
寮監「ああ、もう一度、本当に助かったよ。ありがとう」
―――。
佐天「ふー。終わった終わった」
佐天「お、虹だ……って、配色逆だから虹蛇か。珍しいー」
虹蛇「」 ジジジジジジジジジジジ
佐天「あー、凄いなぁ……この距離からでも声が聞こえてくる。て言っても、ナガレモノの声なんて全く意味をなしてないけど」
佐天「……まさか、蟲の声まで聞こえるなんて。しかも、言語として理解できるなんて、びっくりした」
佐天「……どうして殺す、かぁ。そんなこと言われても、ね」
佐天「―――ま。今更かわいそうだとか、そんなことは思わないけど」
佐天「断末魔みたいなのが聞こえるのは、ちょっと、ね」
佐天「でも、ま。しょせん蟲は蟲だし。気にすることないよね」
佐天「……ないよね」
美琴が骸草に感染してしまったようです 終わり
ちょっと飯を。あと次は何の蟲にしよう。アニメの設定本にのってた蟲でも大丈夫よ>>45
佐天「断末魔みたいなのが聞こえるのは、ちょっと、ね」
佐天「でも、ま。しょせん蟲は蟲だし。気にすることないよね」
佐天「……ないよね」
美琴が骸草に感染してしまったようです 終わり
ちょっと飯を。あと次は何の蟲にしよう。アニメの設定本にのってた蟲でも大丈夫よ>>45
>>39
御坂だったら山に捨てるまでもなく、死体くらい粉微塵にできそうだけどな
御坂だったら山に捨てるまでもなく、死体くらい粉微塵にできそうだけどな
―――――。
佐天「ふぅ、やっと終わった」
初春「佐天さーん、今日一緒に帰りませんかー?」
佐天「あれ、初春今日は風紀委員の仕事ないんだ?」
初春「最近働きづめだったので、お休みもらえたんです。ほら、例の」
佐天「ああ、空から人が落っこちてくるって事件ね」
初春「はい、能力者の仕業かと思ってるんですけどね……衛星を調べてみたら、突然凄く高くまで飛び上がって、それから落下してるんですよ。
これだけの力は、超能力者クラスの能力でも難しいはずなんですけどね」
佐天「ふぅーん……(なんだろ、やっぱり蟲かな)」
初春「手がかり無しで、行き詰まり状態です……」
佐天「なるほどねぇ。まぁ、それはそうとして、休める時は休んでおくべきだって。自然公園の近くに美味しいクレープ屋が出来たっていうし、行ってみない?」
初春「あ、いいですね。私そこ行ってみたいと思ってたんですよー」
佐天「おおーさすが私と初春の仲。考えることは同じだね。それじゃ行きますかー」
佐天「ふぅ、やっと終わった」
初春「佐天さーん、今日一緒に帰りませんかー?」
佐天「あれ、初春今日は風紀委員の仕事ないんだ?」
初春「最近働きづめだったので、お休みもらえたんです。ほら、例の」
佐天「ああ、空から人が落っこちてくるって事件ね」
初春「はい、能力者の仕業かと思ってるんですけどね……衛星を調べてみたら、突然凄く高くまで飛び上がって、それから落下してるんですよ。
これだけの力は、超能力者クラスの能力でも難しいはずなんですけどね」
佐天「ふぅーん……(なんだろ、やっぱり蟲かな)」
初春「手がかり無しで、行き詰まり状態です……」
佐天「なるほどねぇ。まぁ、それはそうとして、休める時は休んでおくべきだって。自然公園の近くに美味しいクレープ屋が出来たっていうし、行ってみない?」
初春「あ、いいですね。私そこ行ってみたいと思ってたんですよー」
佐天「おおーさすが私と初春の仲。考えることは同じだね。それじゃ行きますかー」
しかしレールガンってのは誰でも主人公になれる要素があるんだな、としみじみ
―――。
初春「うまし!」
佐天「このごく薄の生地とヨーグルトクリームの酸味がなんとも」
初春「そっちも一口もらっていいですか?」
佐天「ん、いいよ。ほら、あーん」
初春「あーん」
佐天「とりゃーっ」べちゃっ
初春「ふわっぷ!?ちょ、佐天さん勢いつけすぎですって!ああもう、口の周りとかほっぺたべたべたじゃないですかぁ!」
佐天「そしてそれをなめとる私!」ぺろっ
初春「うあうっ?!ひ、な、なんですかぁっ!?」
佐天「ふふふ、最近こうしてじゃれてなかったから初春が恋しくて恋しくて……」ペロペロ
初春「ぁ、ぅ……」カァァァ
通行人「おい、あれ……」
通行人2「ああ……いいな」
初春「うまし!」
佐天「このごく薄の生地とヨーグルトクリームの酸味がなんとも」
初春「そっちも一口もらっていいですか?」
佐天「ん、いいよ。ほら、あーん」
初春「あーん」
佐天「とりゃーっ」べちゃっ
初春「ふわっぷ!?ちょ、佐天さん勢いつけすぎですって!ああもう、口の周りとかほっぺたべたべたじゃないですかぁ!」
佐天「そしてそれをなめとる私!」ぺろっ
初春「うあうっ?!ひ、な、なんですかぁっ!?」
佐天「ふふふ、最近こうしてじゃれてなかったから初春が恋しくて恋しくて……」ペロペロ
初春「ぁ、ぅ……」カァァァ
通行人「おい、あれ……」
通行人2「ああ……いいな」
佐天「ごちそうさまでした」
初春「もうっ、今日は許しますけど、今度は人のいるとこではやらないでくださいね」
佐天「ということは人のいないとこではいいと。ありがとうういはるん」
初春「……今後一切やらないでください、と訂正します」
佐天「そんなこと言わないでさー」イチャリイチャイ
初春「あーうー歩きづらいですから肩に寄りかからないでくださいー」
佐天「甘えたい年頃なんだよー私はー」
初春「いつもは私を子供扱いするくせに……」
佐天「たまにはいいじゃん。ほら、初春もお姉さんぶりたいでしょ?」
初春「……わたしだって、佐天さんにあまえたいんですよぅ」ボソッ
佐天「……えへへ、かわいいなぁ初春はっ」
学生「あれが伝説の……」
学生2「百合、か……まさか実在するとはな……!」
初春「もうっ、今日は許しますけど、今度は人のいるとこではやらないでくださいね」
佐天「ということは人のいないとこではいいと。ありがとうういはるん」
初春「……今後一切やらないでください、と訂正します」
佐天「そんなこと言わないでさー」イチャリイチャイ
初春「あーうー歩きづらいですから肩に寄りかからないでくださいー」
佐天「甘えたい年頃なんだよー私はー」
初春「いつもは私を子供扱いするくせに……」
佐天「たまにはいいじゃん。ほら、初春もお姉さんぶりたいでしょ?」
初春「……わたしだって、佐天さんにあまえたいんですよぅ」ボソッ
佐天「……えへへ、かわいいなぁ初春はっ」
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学生2「百合、か……まさか実在するとはな……!」
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