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    元スレ黒子「ジャッジメントですの!」花山薫「ん・・・?」

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    スレッド評価: スレッド評価について
    みんなの評価 : ★★
    タグ : - とある魔術の禁書目録 + - ジャッジメントですの + - 佐天 + - 初春 + - + - 垣根 + - 平和島静雄 + - 花山薫 + 追加: タグについて ※前スレ・次スレは、スレ番号だけ登録。駄スレにはタグつけず、スレ評価を。荒らしタグにはタグで対抗せず、タグ減点を。
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    251 = 214 :

    「我々は本来は学園内の風紀を守るのがお役目ですの」

    「……」

    「ですから先程の違法について色々とお話を、と思ったのですけれど」

    チラリと花山の服に残る焦げ目を見やる。散った火花で焦げ付くのだ。
    一体どれほどの電流だったのか想像もしたくない。

    「見てましたわ、それ。本来ならば我々が動くところですが……動く前に終わらされてしまいましたもの。怒らないでくださいな」

    「……」

    花山からすれば何のことはなかったのだろう。
    軽く肩を竦める以外に反応はない。

    「何か用かい」

    「そう、ですわね。本来ならば罪を償っていただき、貴方が今後真っ当に更生したくなるほどきつくお仕置きするつもりでしたわ」

    「……でした、ね」

    「ええ。どうやら貴方は根本的な部分で風紀を乱すタイプには思えなくなりまして。悩んでますの」

    ピリピリとした雰囲気が少しずつ溶けていく。

    253 = 214 :

    「……」

    「今後、そういった事に関わらないでくださるなら、今回は不問にしようかと思いますの」

    黒子は自分でも何を言っているのだろうと思う。
    先程まであれほどに内に沸いていた何かが先の一件を見ただけで霧散していく。
    何故かはわからないその心境に、彼女の表情は拗ねたような言いようのないものになる。

    「とにかく! ですわ。もうしない、と誓っていただけますの!」

    もやもやとした胸の内を吐き出すように誓約を要求する。
    こんな日はさっさと帰ってお姉様の寝顔でも楽しもう。
    そう決めた彼女に、

    「俺は何も悪いとは思ってないんでね」

    「は?」

    「やめる理由がない。だから誓えない、ってことだ」

    あっさりと拒否の言葉を発した。

    254 = 214 :

    あまりの堂々した態度と、その風体にまさかと思い至る黒子。

    「あの、まさかアンチスキルの……?」

    だから書庫のデータに引っかからなかったのか。
    しかしそれでは昼間の一件に説明がつかない。
    実際彼もアンチスキルという単語にピンときた様子はない。
    ではただの成人、なのだろうか。外部から? まさか、有り得ない。
    あらゆる可能性を潰していけば思い至る。
    そう……それはただ純粋に悪いと本気で思っているのだ。

    「あ、ああ、貴方は……!」

    わなわなと体の芯を何かが駆け巡る。
    先程までの穏やか、とは言い難かったがそれに近かった心境は吹き飛ぶ。

    「つまりまぁ……嫌だ、ってことだ」

    大げさに肩を竦め、小馬鹿にしたようにため息をこれみよがしにつく。

    「オーケー、オーライ、わかりましたわ。ええ、とても」

    ふふふ、と気味の悪い声で笑い、

    「地べたに這いつくばらせて嫌ってほど誓わせてさしあげますわ!!」

    ここに第二ラウンドの火蓋が切って落とされた。

    255 = 232 :

    握 撃

    256 = 214 :

    ミス

    ×悪いと思っている
    ○悪いと思っていない

    257 = 214 :

    仕掛けたのは黒子。
    遠慮がいらないことは先程までの経過でわかっている。
    彼には一度は通じた戦法でまずは動きを封じにいく。
    ガーターに装填された鉄矢に触れながら懐へと“飛ぶ”。
    次に脚を払い、転倒を狙う。
    あとは先程の倍、一度に全てのダーツを使い切るつもりで縫い止める。
    完璧な一連の動きは、

    「痛っ」

    脚を払った瞬間に感じた強烈な痛みに止められる。

    (なんですの?! 私、間違ってコンクリートか何かを……)

    無論、そんな訳はないと見上げた先にある存在感が告げる。

    259 = 214 :

    つまんなかったら埋没するだろうという自然の理に乗っ取ってみたりとか感じ

    261 :

    じゃあガンガンageようか

    262 = 214 :

    「っ!」

    動揺するなと言い聞かせ、近場に“飛ぶ”。

    「きゃわっ?!」

    バサバサと自身の上に被さる生ゴミに苛立ちながらも自身を叱咤し立ち上がる。

    (このくらいの痛みと動揺であっさりコントロールが甘くなるなんて)

    空間移動能力の泣きどころである制御の難しさを噛み締める。
    その視線の先には今しがたまで自分がいた場所へ拳を打ち下ろしていた花山の姿がある。

    「……冗談キツいですわ」

    コンクリートに罅の波紋を残す相手に寒気を覚える。

    (自身の肉体への干渉……ですわよね?)

    そう当たりをつけていたがやはり間違っていたのではと感じ始めた。

    263 = 242 :

    昼からの講義のためにそろそろ寝なければ…最後の支援


    >>257
    おもろいから自信もて

    264 :

    今北産業

    265 = 214 :

    能力者のほとんどが直接的に肉体への干渉をせず、物理法則などを媒介にしている。
    逆に言えばそういった身体を強化するというような能力者は少ないのだ。
    肉体再生や肉体変化。このあたりを始め、あまり多岐には渡らない。
    故に彼女は花山が能力者であるならばその類である限り少ないデータ量から早く割り出せると踏んでいたのだ。

    (見た目に騙されたのか、それとも)

    後者の僅かに思い至った可能性を打ち消し即座に思考を組み立て直す。

    (発条包帯等による身体強化。こちらの線が濃厚ですわね)

    ただそれだけではないと自身の第六感が告げるが今は無視。

    (明らかに私の限界値を越えた質量ですわね)

    一度目と違い、接触の瞬間に能力を発動していたから分かる事実。

    (……どうしましょうかしら)

    少しずつ焦りが募る。

    266 = 214 :

    >>264
    握力×
    体重×
    スピード=

    267 :

    ヤバイ始まったwww

    269 = 214 :

    またか、と喧嘩師は思う。
    捉えたと思うと既にそこにはいない。
    視界から消えられるのだ。
    圧倒的な情報不足。だがまだ負ける気はしない。
    実際、分かったこともある。
    一度目は完全な油断からあっさりと地べたに転かされた。
    しかし来るとわかって構えれば相手は打撃による攻撃で自分を倒せない。

    敵の攻撃手段は読めないが、それでもなんとなく予想はつく。
    そんなとんでもないことが許されると仮定すれば、ではあるが。



    「そちらから来ませんの?」

    正直の声に振り返れば、

    「こっち、ですわ!!」

    更に背後から跳び蹴りが入る。
    だが巌のごとき鋼の肉体にたかだか少女の体重を全て込めたところでダメージには至らない。

    270 = 214 :

    ぶぉん、と空気を裂きながらふるう拳は何も捉えられない。
    先程からその繰り返しばかり。

    (決定打がなければ、まずいですの)

    回避には成功を続けているがこれ以上長引けば先に倒れるのは負担の大きいこちら。
    やはり直接ダーツを撃ち込むしかないのか、と覚悟を決めるところまで彼女は悩む。

    (しかし、それは……)

    確かに彼は違法行為を犯しただろう。
    それはこれから先、間違いなく続く。
    それ自体は勿論許せないことではあるし、やめてほしいと思う。
    だがそれだけ……飲酒や恐らく風体から考えるに喫煙を行うであろうというだけで相手にそこまですべきか。
    さすがに何か行き過ぎたものを感じ、心に迷いが生じる。

    (……ぁ)

    それに身体は正直に答える。
    空間移動に、失敗した。

    271 = 214 :

    迫る拳。
    それがとんでもない凶器であると感じながらもどうすることも出来ない。

    (……お姉様っ!)

    心に描く走馬灯には様々な百合色の思い出と、仲間たちとの歩んだ道。

    (ごめん、なさい)

    ぎゃっと瞑った目。
    失った光の後に感じたのは強烈な破砕音だった。








    「……何故、ですの」

    そして決着はついた。
    壁にめり込むほどの破壊力は、黒子の数cmほど横に叩き込まれていた。

    「情け、ですかしら」

    「……礼だよ」

    ゆっくりと壁から手を引き抜きながら花山は答える。

    272 = 229 :

    よかった…花山さんが相手で…

    273 = 214 :

    「面白いものを見せてもらったから、な」

    「……。勝者の余裕ですかしら」

    「勝者、ね。ゴロでもないのに勝敗なんてあるもんかね」

    「ゴロ、ですの?」

    「得物を使わず、命を獲るでもなく、誇りを賭した訳でもない」

    ごきり、とひとつ気だるそうに首を鳴らし。

    「なら、そりゃゴロでもなんでもないだろ。それにな」

    きびすを返し、再び当て所もなく歩き始める。

    「……女を殴るのは、趣味じゃない」

    「なっ」

    絶句する黒子をそのままに侠は消えていった。

    274 = 214 :

    やはり、と花山は思う。
    ここはとんでもない場所だ。
    あんな少女ですら、自分の知覚できないレベルの動きが出来る。
    あれは相当に手加減を加えられていたが、もしあの鉄矢を本気で撃ち込まれていたら……。
    勿論それが出来ない相手だったのかもしれない。
    だが出来る可能性のある人間はいくらでも、いる。そう思える。

    握った拳は堅く、熱い。
    まだ見ぬ何かに期待して……。

    275 = 214 :

    悔しい、と黒子は思う。
    あいつはとんでもない存在だ。
    あんな怪物がこの都市内に跳梁しているなんて信じたくない。
    いくら鉄矢を直接肉体に撃ち込まなかったとはいえ……。
    あの相手には致命傷を負わせるなんて不可能ではないかと思わせられる。
    油断がなかったわけではない。だが本気を出さなかった訳でもない。
    そして何より彼が純粋な悪だと思い切れない。
    そんな様々な感情が渦巻く胸中。
    堅く握った拳は、そのやり場のない感情に熱く震えていた。

    276 = 214 :

    そんな感じで一旦お疲れ様。多分次は合法ロリ

    277 = 142 :

    良かったぞ

    278 = 229 :


    良かった

    279 :

    この花山は喋りすぎる
    さては偽物だなテメェ──────ッッッ!

    280 :

    黒子「!!!」

    グワシャッ!!

    花山薫!!まさかの胴廻し回転蹴り!!
    とっさの防御も虚しく吹き飛ばされる黒子!!

    (化け物…ッッ、あの巨体で飛び技はあり得ぬとたかをくくった自分に腹が立ちますの!!)
    (とにかくこの方の能力は計り知れませんの、この風貌、威圧感…………伊達ではありませんの!!!)

    圧倒的暴力!!!!

    281 :

    仕事前に

    282 :

    名折れですわ

    283 :

    黒子のバスケだと思った

    286 :

    徹子「ジャッジメントですの」に見えた

    287 :

    花山さんはステイルさんじゅうよんさいに似てるよな、年齢的に。

    288 :

    とある空手の最終兵器

    292 :

    293 :

    サムスピかと

    294 = 236 :

    ですの

    296 = 247 :

    >>279
    最近のバキ見てみろ

    解説役アテられちまって、無様に驚いたりしゃべったりさせられてるから

    297 = 285 :

    298 :

    花山さんの活躍が見れるのは疵顔だけっ!


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