私的良スレ書庫
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元スレ女騎士「私は女であることなど捨てたのだ」
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騎士(ちっ…選りによってこんな日にか!)
騎士(上空背後物影…魔物の気配はない、よし)
ズ ズ ズ ・ ・ ・
騎士「…!? 兵士A、兵士B! どうした!?」
姫「騎士っ!」
騎士「! 姫、御無事で…」
姫「来ちゃ駄目っ!!」
騎士「なっ―――!?」 バッ
ズガシャァァンッ
騎士「がっ…!」 ミシミシッ
姫「騎士!!」
騎士(上空背後物影…魔物の気配はない、よし)
ズ ズ ズ ・ ・ ・
騎士「…!? 兵士A、兵士B! どうした!?」
姫「騎士っ!」
騎士「! 姫、御無事で…」
姫「来ちゃ駄目っ!!」
騎士「なっ―――!?」 バッ
ズガシャァァンッ
騎士「がっ…!」 ミシミシッ
姫「騎士!!」
魔物「まーた邪魔増えた、マンドクセ」
騎士「ゴホッ…、魔物…!」
騎士(なんという怪力…鎧すら変形してしまった)
騎士(ちっ…左肩、外れたか)
騎士「…貴様どうしてこの場所が分かった」
魔物「うはwwwwwww女の声wwwwwwwwwww」
騎士「……真面目に答えろ」
魔物「サーセンwwwwwww」
魔物「あっちの雑魚、囮wwwww 反対からオレが姿消して侵入wwwwwwwww」
魔物「んで、こーっそり姫様ストーキングwwwwwwwwwwwテラ策士wwwwwwwww」
騎士「いちいち頭に来る喋り方だな」
騎士「ゴホッ…、魔物…!」
騎士(なんという怪力…鎧すら変形してしまった)
騎士(ちっ…左肩、外れたか)
騎士「…貴様どうしてこの場所が分かった」
魔物「うはwwwwwww女の声wwwwwwwwwww」
騎士「……真面目に答えろ」
魔物「サーセンwwwwwww」
魔物「あっちの雑魚、囮wwwww 反対からオレが姿消して侵入wwwwwwwww」
魔物「んで、こーっそり姫様ストーキングwwwwwwwwwwwテラ策士wwwwwwwww」
騎士「いちいち頭に来る喋り方だな」
騎士「…とにかく貴様だけを倒せばいいのだな」
魔物「え?wwwwwオレ殺そうっての?wwwwwwwマジぱねえっすwwwwwwwwww」
魔物「でもどーすんのwwwwwww片腕動かないんでしょ?wwwwでしょ?wwwwww」
騎士「……」
魔物「しかもwwwwwwwwwおwwwwんwwwwwなwwwwwwwwww」
騎士「……」
魔物「人間の、しかも女がwwwwwwwオレに勝てるとでも思ってんのwwwwwww?」
魔物「フヒヒwwwwwwぐっちゅぐちゅに潰してやんよwwwwwwwwwwwwwww」
騎士「…姫、少々お見苦しい場面になると思いますので、目と耳を塞いでいて頂けますか」
魔物「え?wwwwwオレ殺そうっての?wwwwwwwマジぱねえっすwwwwwwwwww」
魔物「でもどーすんのwwwwwww片腕動かないんでしょ?wwwwでしょ?wwwwww」
騎士「……」
魔物「しかもwwwwwwwwwおwwwwんwwwwwなwwwwwwwwww」
騎士「……」
魔物「人間の、しかも女がwwwwwwwオレに勝てるとでも思ってんのwwwwwww?」
魔物「フヒヒwwwwwwぐっちゅぐちゅに潰してやんよwwwwwwwwwwwwwww」
騎士「…姫、少々お見苦しい場面になると思いますので、目と耳を塞いでいて頂けますか」
魔物「何何wwwwwww自分の死ぬ姿見せたくないってのwwwwwww?」
騎士「…目的は何だ」
魔物「うはwwwwwwwwwスルーwwwwwwwwwww」
魔物「お姫様ヌッ殺す事wwwwwww でも国王とか王妃とかはイラネ」
騎士「何故姫だけを」
魔物「教えねwwwwwwwwwwwwwww」
騎士「……」
騎士(…姫だけを狙って魔物側にメリットがあるのか?
後継ぎが居なくなったとしても、有能な部下や養子を作りそれにすることはできる)
騎士(国王、王妃両方を潰したほうが、城は揺らぎ確実に国は不安定になる)
騎士(…何が目的だ)
騎士「…目的は何だ」
魔物「うはwwwwwwwwwスルーwwwwwwwwwww」
魔物「お姫様ヌッ殺す事wwwwwww でも国王とか王妃とかはイラネ」
騎士「何故姫だけを」
魔物「教えねwwwwwwwwwwwwwww」
騎士「……」
騎士(…姫だけを狙って魔物側にメリットがあるのか?
後継ぎが居なくなったとしても、有能な部下や養子を作りそれにすることはできる)
騎士(国王、王妃両方を潰したほうが、城は揺らぎ確実に国は不安定になる)
騎士(…何が目的だ)
騎士「……」
魔物「考え事してる余裕なんかあんのwwwwwwwwww?」 ぶおっ
騎士「…」 ひょい
スパッ
魔物「ちょwwwwwwww痛えwwwwwwwwwwwww」
騎士「…その腕落としてやろうと思ったのだがな」
騎士(強靭な筋肉だ…断つどころか骨にすら届かなかったか)
騎士「…この襲撃は貴様の意志か?」
魔物「まさかwwwwwww上の命令wwwwwwオレは帰って寝たいwwwwww」
騎士「それは誰だ、どこに居る」
魔物「誰が教えるかwwwwww口が裂けても言えねーよwwwwwwwwwwwww」
騎士「そうか」
魔物「考え事してる余裕なんかあんのwwwwwwwwww?」 ぶおっ
騎士「…」 ひょい
スパッ
魔物「ちょwwwwwwww痛えwwwwwwwwwwwww」
騎士「…その腕落としてやろうと思ったのだがな」
騎士(強靭な筋肉だ…断つどころか骨にすら届かなかったか)
騎士「…この襲撃は貴様の意志か?」
魔物「まさかwwwwwww上の命令wwwwwwオレは帰って寝たいwwwwww」
騎士「それは誰だ、どこに居る」
魔物「誰が教えるかwwwwww口が裂けても言えねーよwwwwwwwwwwwww」
騎士「そうか」
騎士「なら貴様はもう用済みだ、その煩い口ももういらない」
魔物「あ? やんのか? お? 片腕の女の分際で? バロッシュwwwwwwwwwwwwwww」
魔物「しね」 ぶおんっ
騎士「…力任せで隙だらけ」 ひょい
騎士「下ががら空きだ!」 カツンッ
魔物「!!」 ぐらっ
グシュゥゥッ
魔物「お゛っ……ご…あ゛ッ!!」 ドサッ
騎士「ハッ、口の中は随分と柔らかいのだな。 どれ、もっと深く刺してやろうか」
ズブ ブシュゥ
魔物「……! ……ッ!! ―――」
魔物「あ? やんのか? お? 片腕の女の分際で? バロッシュwwwwwwwwwwwwwww」
魔物「しね」 ぶおんっ
騎士「…力任せで隙だらけ」 ひょい
騎士「下ががら空きだ!」 カツンッ
魔物「!!」 ぐらっ
グシュゥゥッ
魔物「お゛っ……ご…あ゛ッ!!」 ドサッ
騎士「ハッ、口の中は随分と柔らかいのだな。 どれ、もっと深く刺してやろうか」
ズブ ブシュゥ
魔物「……! ……ッ!! ―――」
魔物「 」 ピクッ ビクンッ
騎士(死んだか……雑魚め)
騎士(む…やはり見苦しいな、死体にはマントでも掛けておくか) バサッ
騎士「おい、兵士A、兵士B、大丈夫か」
騎士「……」 パチン パチン
騎士「…呼吸もある、目立つ外傷も無い…軽い脳震盪か」
騎士「…姫、もう大丈夫です」
姫「…騎士? いいの?」
騎士「はい」
騎士(死んだか……雑魚め)
騎士(む…やはり見苦しいな、死体にはマントでも掛けておくか) バサッ
騎士「おい、兵士A、兵士B、大丈夫か」
騎士「……」 パチン パチン
騎士「…呼吸もある、目立つ外傷も無い…軽い脳震盪か」
騎士「…姫、もう大丈夫です」
姫「…騎士? いいの?」
騎士「はい」
姫「騎士、大丈夫? あの二人も」
騎士「大丈夫です
あっちも気絶しているだけですので直に目が覚めるでしょう」
姫「…お母様やお父様も、……」
騎士「心配ありません。 私よりも屈強な兵が就いておりますので」
騎士(…姫だけが狙われていたと知ったら、どう思われるだろうか……)
騎士「今は魔物撤退の報告があるまで待ちましょう」
姫「うん」
姫「……っ」
騎士(…手が震えている)
騎士「…安心してください、姫」
姫「……うん」
騎士「大丈夫です
あっちも気絶しているだけですので直に目が覚めるでしょう」
姫「…お母様やお父様も、……」
騎士「心配ありません。 私よりも屈強な兵が就いておりますので」
騎士(…姫だけが狙われていたと知ったら、どう思われるだろうか……)
騎士「今は魔物撤退の報告があるまで待ちましょう」
姫「うん」
姫「……っ」
騎士(…手が震えている)
騎士「…安心してください、姫」
姫「……うん」
医師「呼吸は楽になったか」 ぐにぐに
騎士「うむ、まぁ……あだだっ」
医師「…結局俺の世話になってんな、騎士さんよ」 ぐっ ぐっ
騎士「黙って治せ…っつ」 コキンッ
医師「うっし、肩入ったな」
医師「…鎧へこむほどの怪力とか、どんなだよ…よく勝てたな片腕で」
騎士「力任せな奴は弱いと決まっている。 …背後を取られたのは不覚だった」
医師「前の魔物にしたって、爪が鎧を貫通してたろ。 鎧の意味あんのかよ」
騎士「無かったら無かったで一瞬で殺されてしまうのだがな…」
騎士「まぁ、いつ死んでもおかしくはないか。 魔物の相手をする以上」
医師「……」
医師「…折角治った肋骨も見事に折りやがって……」
医師「……触った感じ、折れ方も芳しいとは言えん」
医師「しばらく休めよ。 肩も罅入ってそうだし二週間ぐらいは固定してろ」
騎士「ふざけるな、そんな暇ない」
医師「俺は医者として言ってるんだ。 休め。 命令」
騎士「……」
医師「兵士Aも兵士Bもお前の部下だけあって有能じゃないか」
医師「…今回はアレだったが」
騎士「それは私も同じだな…」
医師「……触った感じ、折れ方も芳しいとは言えん」
医師「しばらく休めよ。 肩も罅入ってそうだし二週間ぐらいは固定してろ」
騎士「ふざけるな、そんな暇ない」
医師「俺は医者として言ってるんだ。 休め。 命令」
騎士「……」
医師「兵士Aも兵士Bもお前の部下だけあって有能じゃないか」
医師「…今回はアレだったが」
騎士「それは私も同じだな…」
ちゃんと書き溜めてからスレ立てるとは感心な>>1だ
書き溜めてるのか
いい心がけだ
でも投下速度速すぎてもだめだぞ
いい心がけだ
でも投下速度速すぎてもだめだぞ
医師「とにかく、今回は休むこと。 明日から三週間だ」
医師「痛みが無ければ腕の固定具は外していいが、激しく動かさないこと。 筋トレはゆっくり」
騎士「……」
医師「不服か」
騎士「当然だ」
医師「自分の部下ぐらい信用してやれ」
騎士「そうじゃない」
騎士「…戦えない自分が腹立たしい」
医師「……」
医師「痛みが無ければ腕の固定具は外していいが、激しく動かさないこと。 筋トレはゆっくり」
騎士「……」
医師「不服か」
騎士「当然だ」
医師「自分の部下ぐらい信用してやれ」
騎士「そうじゃない」
騎士「…戦えない自分が腹立たしい」
医師「……」
医師「…なぁ、もう…やめないか」
騎士「何をだ」
医師「戦う事をだよ」
騎士「…はぁ?」
医師「戦い続けたら本当に、身体が壊れちまう」
騎士「主を守り戦いの中で死ねるのなら本望だ」
医師「俺はお前がこれ以上傷つくのを見たくねえんだよ」
騎士「……」
騎士「…阿呆か。 私は兵士でお前は医者だ」
騎士「医者は黙って治せばいい。 腑抜けたことを言っているな」
医師「……」
騎士「何をだ」
医師「戦う事をだよ」
騎士「…はぁ?」
医師「戦い続けたら本当に、身体が壊れちまう」
騎士「主を守り戦いの中で死ねるのなら本望だ」
医師「俺はお前がこれ以上傷つくのを見たくねえんだよ」
騎士「……」
騎士「…阿呆か。 私は兵士でお前は医者だ」
騎士「医者は黙って治せばいい。 腑抜けたことを言っているな」
医師「……」
騎士「…それに私から戦う事を取ったら何が残るというのだ」
騎士「何も残らん、死んでいるのと同じだ」
騎士「私はもう、兵士として、戦いの中でしか生きていけないのだ」
騎士「……三週間は休む。 また戦うためにな」
騎士「では」
バタン
医師「……」
医師「女として、生きることはできないのかよ……」
騎士「何も残らん、死んでいるのと同じだ」
騎士「私はもう、兵士として、戦いの中でしか生きていけないのだ」
騎士「……三週間は休む。 また戦うためにな」
騎士「では」
バタン
医師「……」
医師「女として、生きることはできないのかよ……」
騎士(…休むとは言ったものの)
騎士(正直やることがない。 今朝も無駄に早く起きてしまった…)
騎士「……とりあえず飯か」
ガチャ
兵士A「おはようございます」
騎士「ぬお、お、おはよう。 調子はどうだ」
兵士A「快調です」
兵士A「…昨日はすみませんでした、俺が不甲斐無いばかりに」
騎士「私も同じだ、過ぎたことを気にするな。 姫も無事だったのだ」
騎士「…が、今後同じような事の無いように」
兵士A「はっ」
騎士「では飯でも食いに行くか」
兵士A「…姫様、随分と心配しておりましたよ」
騎士「そうか…」
騎士「…一ヶ月近く。 任せたぞ」
兵士A「はい。 …あ、飲み物何にしますか。 隊長の分も取ります」
騎士「そうか。 なら山羊乳」
兵士A「分かりました」
料理人「おや騎士殿、どうされました左腕」
騎士「脱臼と罅」
料理人「脱臼ねぇ。 脱臼甘く見たらいかんですよ、俺みたいに腕上がらなくなるんで」
騎士「うむ、気をつけよう。 パンを」
料理人「はいよ」
騎士「そうか…」
騎士「…一ヶ月近く。 任せたぞ」
兵士A「はい。 …あ、飲み物何にしますか。 隊長の分も取ります」
騎士「そうか。 なら山羊乳」
兵士A「分かりました」
料理人「おや騎士殿、どうされました左腕」
騎士「脱臼と罅」
料理人「脱臼ねぇ。 脱臼甘く見たらいかんですよ、俺みたいに腕上がらなくなるんで」
騎士「うむ、気をつけよう。 パンを」
料理人「はいよ」
兵士A「で、おそらく…と言うか必ず、ミサが終わり次第姫様が隊長を訪ねるかと」 ムッシムッシ
騎士「そうか」 ズズ…
兵士A「宜しいでしょうか」
騎士「宜しいも何も、姫の事だ。 駄目と言ってもいらっしゃるだろう」
兵士A「はは、そうですね」
騎士(ミサの後か……それまでは稽古場の見学でもしているか) モサモサ
騎士「そうか」 ズズ…
兵士A「宜しいでしょうか」
騎士「宜しいも何も、姫の事だ。 駄目と言ってもいらっしゃるだろう」
兵士A「はは、そうですね」
騎士(ミサの後か……それまでは稽古場の見学でもしているか) モサモサ
カーン キィーン キィーン ウォオオオ!
騎士「……うーむ」
騎士(…だめだ、見ていると体を動かしたくなる)
シュッ パァン! シュッ …あ、危ねぇ!
騎士「はぁ…右腕だけでは参加はさせてもらえないか」 パキンッ
弓兵「…あ、騎士殿! すみません、こちらに矢が…」
騎士「これか」
弓兵「あ、これです。 …え? 折れて…え?」
騎士「両陛下や姫だったらどうする。 気をつけろ」
弓兵「は、はっ!」
弓兵(さ、流石は騎士殿… 飛んでいる矢をも切り落とすとは)
騎士「……うーむ」
騎士(…だめだ、見ていると体を動かしたくなる)
シュッ パァン! シュッ …あ、危ねぇ!
騎士「はぁ…右腕だけでは参加はさせてもらえないか」 パキンッ
弓兵「…あ、騎士殿! すみません、こちらに矢が…」
騎士「これか」
弓兵「あ、これです。 …え? 折れて…え?」
騎士「両陛下や姫だったらどうする。 気をつけろ」
弓兵「は、はっ!」
弓兵(さ、流石は騎士殿… 飛んでいる矢をも切り落とすとは)
姫「騎士っ!」
騎士「おはようございます」
姫「本当に、大丈夫なの…?」
騎士「見た目ほどひどいものではありませんよ。 この通り動かすことはできるので」
姫「うん……」
姫「騎士、髪伸びたね」
騎士「え…あぁ、そう言われてみれば」
姫「整えてあげる」
騎士「な、せっかく伸びたのにですか」
姫「整えるのと切るのは違います。 髪には長さに応じてその人に似合った――」 クドクド
騎士「は、はぁ」
騎士(だめだ話についていけん)
騎士「おはようございます」
姫「本当に、大丈夫なの…?」
騎士「見た目ほどひどいものではありませんよ。 この通り動かすことはできるので」
姫「うん……」
姫「騎士、髪伸びたね」
騎士「え…あぁ、そう言われてみれば」
姫「整えてあげる」
騎士「な、せっかく伸びたのにですか」
姫「整えるのと切るのは違います。 髪には長さに応じてその人に似合った――」 クドクド
騎士「は、はぁ」
騎士(だめだ話についていけん)
姫「で、その時お母様が――」 チョキチョキ
姫「お父様もそうだったけど、やっぱり――」 チョキチョキ
騎士「……」
姫「お母様の持っている――」 チョキチョキ
騎士(――あぁ)
姫「お母様の歌は――」 サッサッ
騎士(――私は、王妃様に…)
姫「それでね、――」 チョキチョキ
騎士(…妬いているのか……)
姫「お父様もそうだったけど、やっぱり――」 チョキチョキ
騎士「……」
姫「お母様の持っている――」 チョキチョキ
騎士(――あぁ)
姫「お母様の歌は――」 サッサッ
騎士(――私は、王妃様に…)
姫「それでね、――」 チョキチョキ
騎士(…妬いているのか……)
騎士「…さて、今日は何をするか」
騎士(昨日の様に訓練所へ行ったところで、邪魔になるばかり)
騎士「……」
騎士(…町へ…行ってみるか、うむ)
騎士(剣さえあれば良いだろう。 紋章の入っていないマントはあっただろうか…)
―
ワイワイ ガヤガヤ
騎士(町には久々に来たな…特に昼間になど)
騎士(賑やかなものだ。 この町には魔物の襲撃はないのだろうな)
騎士(…すぐ傍の城は何度もあっているというのに)
ドンッ
騎士「っ、おや失礼」
町人「いやこちらこそ、すまんな」
騎士「うむ。 ……ところで…この腕はなにかな?」 グイッ
町人「……!」 バッ
騎士「…はぁ」 ひょい
町人「うお!」 コケッ
ズザーーッ バラバラッ
騎士「ふむ、私以外の財布も随分と持っているようだが?」
町人「ご、ごめんなさいごめんなさい、許して下さい」
騎士「貴様の事情など知るか下郎め。 おい、誰かこいつをしょっ引け」
騎士「っ、おや失礼」
町人「いやこちらこそ、すまんな」
騎士「うむ。 ……ところで…この腕はなにかな?」 グイッ
町人「……!」 バッ
騎士「…はぁ」 ひょい
町人「うお!」 コケッ
ズザーーッ バラバラッ
騎士「ふむ、私以外の財布も随分と持っているようだが?」
町人「ご、ごめんなさいごめんなさい、許して下さい」
騎士「貴様の事情など知るか下郎め。 おい、誰かこいつをしょっ引け」
どっぷり
騎士「くそ……もう真っ暗ではないか」
騎士(スリの後も酔っ払い同士の喧嘩やら何やらでこんな時間になってしまった)
騎士(昔の癖か、ああいうのを見逃せんのは…)
騎士(だいたい何故昼間からあんな喧嘩事が多いのだ!)
騎士「……」
騎士(流石にもう門は開いていないし開けてもくれんだろうな…)
騎士(…かなり遠回りになるが裏口から入るしかないか…)
騎士(やはりここら辺は見張りが少ないのだな…)
騎士(夜間に魔物の襲撃があったらどうするのだろうか)
騎士(今度会議で言ってみるか…)
騎士「……」
騎士「……?」
騎士(…何か聴こえたな…)
??「―― ―――」
騎士(話声か? こっちから……)
騎士「……」
騎士(…あれは……)
騎士(夜間に魔物の襲撃があったらどうするのだろうか)
騎士(今度会議で言ってみるか…)
騎士「……」
騎士「……?」
騎士(…何か聴こえたな…)
??「―― ―――」
騎士(話声か? こっちから……)
騎士「……」
騎士(…あれは……)
医師「…どうした、こんな朝っぱらから」
騎士「出かける」
医師「は?」
騎士「しばらく出かける。 その分の痛み止めが欲しいのだが」
医師「それは構ねぇが……昨日も町行ってたんじゃないのか」
騎士「すぐそこだったからな。 二週間ほどいろいろと回ってみようと」
医師「ふーん、珍しいな。 調合終わったら持って行く」
騎士「出来るだけ早くな」
医師「はいはい」
医師「お待ちどうさん」
騎士「遅い」
医師「おや姫様もいらっしゃいましたか。 おはようございます」
姫「おはよう、医師さん」
医師「腕は痛くなかったら動かしてもいいが、激しく動かさないこと」
医師「あと振動が響くからあまり速く走らせないこと。 落馬しないこと」
騎士「落馬は馬鹿にし過ぎだ」
騎士「では、そろそろ」
姫「騎士、行ってらっしゃい」
騎士「はい。 また二週間後に帰って参りますので」
姫「うん。 気をつけてね」
騎士「遅い」
医師「おや姫様もいらっしゃいましたか。 おはようございます」
姫「おはよう、医師さん」
医師「腕は痛くなかったら動かしてもいいが、激しく動かさないこと」
医師「あと振動が響くからあまり速く走らせないこと。 落馬しないこと」
騎士「落馬は馬鹿にし過ぎだ」
騎士「では、そろそろ」
姫「騎士、行ってらっしゃい」
騎士「はい。 また二週間後に帰って参りますので」
姫「うん。 気をつけてね」
姫「…行っちゃった」
兵士B「……寂しいですか?」
姫「えっ、え、えーと」
兵士A「ははは、まぁ隊長にとっては久々の長い休みです。 ゆっくり待ちましょう」
姫「う、うん」
姫「……」
姫「あ、お母様のタピストリーも進めておかないと…」
兵士B「……寂しいですか?」
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兵士A「ははは、まぁ隊長にとっては久々の長い休みです。 ゆっくり待ちましょう」
姫「う、うん」
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>>149
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