私的良スレ書庫
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元スレ女騎士「私は女であることなど捨てたのだ」
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パキン、と燃える枝が弾けた
炎の明かりの下、地図を開き目的地の方向を確認する
あと二日もあれば到着するだろう
走り疲れ、既に眠っている愛馬の頭を撫でる
騎士に叙任されたときに譲り受けた馬
共に戦場をくぐり抜けてきた友
だが、これ以上巻き込むわけにもいかない
明日にでも手放さなければ
――これは、私の闘いなのだから
揺れる炎を見つめ、酒をぐいと胃に流し込んだ
その日は霧雨が降っていた
騎士「……」
目の前の大穴からは、人ならざるもの、魔物の気配が漂ってくる
嫌な匂いがした
魔物「おぉ? 何でこんな所に人間がいるんだよ」
魔物「わざわざ喰わr」
ズム プシャァァアアアアアア
魔物「……な」
魔物「テメェ!!」
ガチュン
崩れる魔物を尻目に、剣についた血を振る
深く、深く、深呼吸をし、邪魔なマントを払いのける
――さあ
足を、ゆっくり、確実に、進めていった
「ギャアアアアアアアアアアア」
「畜生ゥ、この野郎ぅぅぁあああああ!!」
「 」
立ちはだかる魔物をなぎ払う
目を潰し、手足を断ち、腹を刺し、首を飛ばす
身体はすぐに、赤くない血の色で染まった
騎士「……此処は」
しばらく歩くと、広まったところに着いた
天井は吹き抜け、外からの光が頼りなく射しこんでいた
後ろから襲いかかってきた魔物の頭蓋を貫き、辺りを見回す
嫌に、静かだ
「畜生ゥ、この野郎ぅぅぁあああああ!!」
「 」
立ちはだかる魔物をなぎ払う
目を潰し、手足を断ち、腹を刺し、首を飛ばす
身体はすぐに、赤くない血の色で染まった
騎士「……此処は」
しばらく歩くと、広まったところに着いた
天井は吹き抜け、外からの光が頼りなく射しこんでいた
後ろから襲いかかってきた魔物の頭蓋を貫き、辺りを見回す
嫌に、静かだ
魔物「女の兵士……お前さん、騎士か」
騎士「! ……」
魔物「話は聞いてんぞ、王妃を殺したそうじゃないか」
騎士「……」
魔物「ま、全然構わねえがな。 あの女、勘違いしてやがってイラついてたところだ」
魔物「町なんかすぐに潰せるのになぁ、人間なんか。
まぁ、邪魔が無いのに越したことは無いからちょいと遊んでいたが」
魔物「あれも死んだことだ、次からはちゃんと兵舎も狙わねぇとなぁ、ははは」
魔物「……お前さん。 随分とオレの部下を殺してくれたじゃないか」
魔物「ま、弱くて勝手に死んだ奴らが悪いんだけどな……
一応上に立つ者として、お前さんを殺さなけりゃならんわけだ」
魔物「何より、お前さんがオレも殺そうとしてるからな」
騎士「……」
騎士「! ……」
魔物「話は聞いてんぞ、王妃を殺したそうじゃないか」
騎士「……」
魔物「ま、全然構わねえがな。 あの女、勘違いしてやがってイラついてたところだ」
魔物「町なんかすぐに潰せるのになぁ、人間なんか。
まぁ、邪魔が無いのに越したことは無いからちょいと遊んでいたが」
魔物「あれも死んだことだ、次からはちゃんと兵舎も狙わねぇとなぁ、ははは」
魔物「……お前さん。 随分とオレの部下を殺してくれたじゃないか」
魔物「ま、弱くて勝手に死んだ奴らが悪いんだけどな……
一応上に立つ者として、お前さんを殺さなけりゃならんわけだ」
魔物「何より、お前さんがオレも殺そうとしてるからな」
騎士「……」
脂汗のねっとりとした感触が背中から伝わってくる
そこらの魔物とは違う、明らかに違う
じり、と間合いを詰める
それを察したかのように、魔物もゆっくりと立ち上がり、ずかずかと近づいてくる
魔物「……闘うことが好きってわけじゃねぇのよ。 オレは――」
騎士「!?」
騎士(消え――――!!)
魔物「殺すことが好きなんだよ」
騎士「あ」
ぐちゃり
騎士「あ゛あ゛ああああああああああああッッ!!!」
そこらの魔物とは違う、明らかに違う
じり、と間合いを詰める
それを察したかのように、魔物もゆっくりと立ち上がり、ずかずかと近づいてくる
魔物「……闘うことが好きってわけじゃねぇのよ。 オレは――」
騎士「!?」
騎士(消え――――!!)
魔物「殺すことが好きなんだよ」
騎士「あ」
ぐちゃり
騎士「あ゛あ゛ああああああああああああッッ!!!」
魔物「…ありゃ、中々いい反応するんだなぁ。 殺したつもりだったんだが」
騎士「うあ、あが、あぁああッ…」
魔物「…避けたばっかりに……はは、余計苦しんでるじゃねぇか!
どうだ! どうだ腕が潰れた感触は!! はは! いい顔してるなぁオイ!!」
魔物「ははは!! いい顔だ!! 苦痛にゆがむその顔!! 目!!」
騎士「うゥ、く……ッ!!」
潰れて原形を留めていない左腕
骨は飛び出し、肉は赤黒く変色し、どす黒い血が滴る
少しの振動でも全身に激痛が走る
気絶できたら、どれだけ楽だっただろうか
魔物「お? っはは! そうかそうかまだ立ち上がるか!!」
剣を握る腕が、地面を踏み締める脚が、がくがくと震える
騎士「うあ、あが、あぁああッ…」
魔物「…避けたばっかりに……はは、余計苦しんでるじゃねぇか!
どうだ! どうだ腕が潰れた感触は!! はは! いい顔してるなぁオイ!!」
魔物「ははは!! いい顔だ!! 苦痛にゆがむその顔!! 目!!」
騎士「うゥ、く……ッ!!」
潰れて原形を留めていない左腕
骨は飛び出し、肉は赤黒く変色し、どす黒い血が滴る
少しの振動でも全身に激痛が走る
気絶できたら、どれだけ楽だっただろうか
魔物「お? っはは! そうかそうかまだ立ち上がるか!!」
剣を握る腕が、地面を踏み締める脚が、がくがくと震える
騎士「…ぁああアアアッ!!」
魔物に切り込む、が、それもひらりと避けられる
すれ違いざまに腹を魔物の拳にとらえられ、壁に強く叩きつけられた
騎士「がっ……」
目が霞む
視界の中に、魔物が見下ろす姿が映った
魔物「はは、まだ生きてやがる。 ……よし、決めた」
伸びた髪を左手で鷲掴み、目線まで高々と上げる
魔物「腕、ぐしゃぐしゃじゃねぇか。 エェ?」
そう言い、潰れた左腕に、魔物は手を伸ばす
魔物「オレが治してやるよ」
ぎちっ めきょめきょ ブづン
騎士「があああああッ!!!」
魔物に切り込む、が、それもひらりと避けられる
すれ違いざまに腹を魔物の拳にとらえられ、壁に強く叩きつけられた
騎士「がっ……」
目が霞む
視界の中に、魔物が見下ろす姿が映った
魔物「はは、まだ生きてやがる。 ……よし、決めた」
伸びた髪を左手で鷲掴み、目線まで高々と上げる
魔物「腕、ぐしゃぐしゃじゃねぇか。 エェ?」
そう言い、潰れた左腕に、魔物は手を伸ばす
魔物「オレが治してやるよ」
ぎちっ めきょめきょ ブづン
騎士「があああああッ!!!」
魔物「ほぉら、元通り真直ぐ! はは!はははは!!」
騎士「うぅ、う、ぁ……、」
魔物「オレが直々に甚振ってやる! さて、次はどうしてくれようかねェ」
ぶらん、と力なくぶら下がる身体を舐めまわすように見る
店に並ぶ商品を見るように、子供のように、楽しそうに
騎士「……、……」
魔物「そうだなぁ、それじゃあ」
ずぷっ
尖った爪が、左目を突刺した
騎士「うぅ、う、ぁ……、」
魔物「オレが直々に甚振ってやる! さて、次はどうしてくれようかねェ」
ぶらん、と力なくぶら下がる身体を舐めまわすように見る
店に並ぶ商品を見るように、子供のように、楽しそうに
騎士「……、……」
魔物「そうだなぁ、それじゃあ」
ずぷっ
尖った爪が、左目を突刺した
騎士「きああああああああああああああああああああああ!!!!」
魔物「ははははは!! いいいいいいい!! いい声だ!その声!! その高い声!!」
眼球を繰り抜き、口の中に放り込む
ころころと舌の上で弄び、噛み砕くと、ぱきゅ、と小さな破裂音が響いた
中から溢れるどろっとした液体の独特な味と匂いが、魔物の口内に広がった
騎士「ぁ、あ、あっ……」
魔物「もっと楽しませてくれよォ、おい」
騎士「……」
魔物「……? おい、死んだかぁ? おーい」
魔物「ははははは!! いいいいいいい!! いい声だ!その声!! その高い声!!」
眼球を繰り抜き、口の中に放り込む
ころころと舌の上で弄び、噛み砕くと、ぱきゅ、と小さな破裂音が響いた
中から溢れるどろっとした液体の独特な味と匂いが、魔物の口内に広がった
騎士「ぁ、あ、あっ……」
魔物「もっと楽しませてくれよォ、おい」
騎士「……」
魔物「……? おい、死んだかぁ? おーい」
何をしているんだろうな、と思った
目の前の魔物はまた、髪を掴んだまま
次はどこにしようか、何をしようかと見まわしている
騎士(私は、何をしに来たんだ)
魔物は爪を尖らせ、そっと脚に添えた
騎士(私は、何のために来たんだ)
ゆっくり、ゆっくり、力を込め、脚の肉に爪を、一本ずつ、食いこませる
騎士(私は)
騎士(私は)
騎士(私は)
騎士(姫を―――)
騎士「……の……に、……わ…」
魔物「お? 生きてたか!」
騎士「私の……に、……るな…」
魔物「あぁ?」
騎士「私の髪に!! 触るなァァアアアアアアアア!!!」
魔物「ぬおっ―――」
バシュッ
>>480
目欄くらいみようぜ
目欄くらいみようぜ
明日また会うとき~
笑いながらハミング~
嬉しさをあっつめよう~
簡 単 なん だよ こん なの
笑いながらハミング~
嬉しさをあっつめよう~
簡 単 なん だよ こん なの
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
>>487 なにしてんだwwwwww
物語がシリアスなだけにくっそ笑ったwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
―――……
騎士「…………」
騎士(……どこだ、ここは)
身体を動かそうとすると、全身に激痛が走る
思わずうめき声をあげた
騎士「……っ」
医師「よお」
騎士「!」
聞き覚えのある声
目をあけると、鉄格子の向こうには医師が居た
騎士「…………私は」
医師「……生きてるよ」
話によれば、魔物の調査が解禁され、退治の任務に来た兵により発見されたらしい
魔物は両腕と首を落とされ、胴は真二つに分かれていたそうだ
また、目覚めてより2週間後、公開処刑が行われることも聞いた
刑は斬首刑、苦しみは少なそうだな、と思った
医師「……正直、生き返るとは思わなかった」
騎士「……本当は、あのまま……死んでいれば、よかったのだが、な……」
医師「……」
医師「左腕は落とさせてもらった。 治る見込みどころか腐敗が進行するからな」
そういえば、と思い左腕を見ようとしたが、真っ暗な世界が広がっているだけだった
ああそうか、左目も魔物に喰われていたな、と右手で眼球があった場所を撫でた
騎士「……本当に、無いんだな……」
医師「……」
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