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元スレ女騎士「私は女であることなど捨てたのだ」

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みんなの評価 : ★★
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201 : 以下、名無しにか - 2009/10/03(土) 00:09:08.68 ID:qlrRizS70 (+55,+30,-87)

 ガチャ

騎士「姫」

「…! 騎士!」

騎士「魔物は撤退しました。 お怪我はありませんか」

「平気。 …騎士は?」

騎士「いえ、大丈夫です」

「……兜をはずして」

騎士「え、いや…」

「はずして」

騎士「……」 カパ

「…ばか。 血が出てる。 ばか」

騎士「……」
202 : 以下、名無しにか - 2009/10/03(土) 00:11:44.23 ID:qlrRizS70 (+55,+30,-222)
王妃「! 姫」

「お母様! ご無事でしたか」

王妃「ええ。 貴女も無事みたいで良かった」

王妃「それより…」

王妃「近衛に貴女からの荷物を受け取りました」

王妃「けど……開ける前に、魔物に焼かれてしまいましてね」

「…! そんな…」

王妃「…何か、大切なものでしたかしら?」

「……っ、…いえ、……」

「大した物でもなかったので。 それより、お母様が無事で安心しました」

王妃「そう……ごめんなさいね」

王妃「では、私はまたお客様がいらっしゃるので、これで」
203 : ぬわーーっひとつ - 2009/10/03(土) 00:12:49.10 ID:qlrRizS70 (+55,+30,-112)

 カツ カツ カツ カツ

兵士A「部屋に魔物は現れませんでした」

騎士「そうか」

兵士B「…今回は姫様がご無事であったから良かったものの、
     万が一部屋に魔物が現れていたら……」

騎士「分かっている。 私だけの責任だ、咎めは受ける」

兵士B「……」 チラ

兵士B(…避難所の入り口付近、かなり荒らされていたな)

兵士B(避難所に行っていたとしたら、また遭遇していたかもしれない)

兵士A「……」
204 : 以下、名無しにか - 2009/10/03(土) 00:13:55.44 ID:qlrRizS70 (+55,+30,-222)
王妃「! 姫」

「お母様! ご無事でしたか」

王妃「ええ。 貴女も無事みたいで良かった」

王妃「それより…」

王妃「近衛に貴女からの荷物を受け取りました」

王妃「けど……開ける前に、魔物に焼かれてしまいましてね」

「…! そんな…」

王妃「…何か、大切なものでしたかしら?」

「……っ、…いえ、……」

「大した物でもなかったので。 それより、お母様が無事で安心しました」

王妃「そう……ごめんなさいね」

王妃「では、私はまたお客様がいらっしゃるので、これで」
205 : 以下、名無しにか - 2009/10/03(土) 00:16:55.49 ID:3KC72+YHO (+3,+15,-12)
しえん
206 : 以下、名無しにか - 2009/10/03(土) 00:17:33.18 ID:qlrRizS70 (+55,+30,-103)

「…………」

騎士「姫…」

「……魔物だから…仕方ないよ」

「お母様が無事だったんだから、それだけでっ…」

騎士「姫…」

「ほら、それに。 タピストリーはまた作れるし」

騎士「姫」

「大丈夫だよ」

騎士「姫…っ」 ぎゅ

「……あ」 ぽろぽろ

「…ぅ…」 ぎゅっ
207 : 以下、名無しにか - 2009/10/03(土) 00:23:28.03 ID:+J6orztiO (+2,+14,+0)
まだまだ支援
208 : 以下、名無しにか - 2009/10/03(土) 00:25:52.10 ID:3KC72+YHO (+22,+29,-17)
しえん
朝まで残っていますように・・・
209 : 以下、名無しにか - 2009/10/03(土) 00:26:37.16 ID:bXBLu+DzO (+27,+29,-6)
俺明日の朝目覚めたらこのスレみるんだ……
210 : 以下、名無しにか - 2009/10/03(土) 00:27:48.63 ID:2l507fkcO (-5,+6,-1)
しえ
211 : 以下、名無しにか - 2009/10/03(土) 00:29:31.69 ID:6oZF0Unt0 (+21,+28,-14)
しえん
これはがんばってほしいなー
212 : 以下、名無しにか - 2009/10/03(土) 00:33:59.02 ID:vIZyPBOf0 (+21,+28,-6)
でーれーでーれー、でっでででっ
213 : 以下、名無しにか - 2009/10/03(土) 00:34:43.74 ID:+d88lIjXO (-19,-7,+0)
書き込み
214 : 以下、名無しにか - 2009/10/03(土) 00:43:07.89 ID:qlrRizS70 (+55,+30,-132)

兵士A「…隊長、姫は」

騎士「あのままお休みになられた」

騎士「…兵士C、兵士D。 少し早いが、代わってくれるか」

兵士C「ええ、構いませんよ」

兵士D「今から始めるのも大差ありませんし。 どうぞお休みください」

騎士「ありがとう」


騎士「…兵士A、兵士B」

兵士A「はい」

兵士B「うい」

騎士「…話がある。 少し付き合え」
215 : 以下、名無しにか - 2009/10/03(土) 00:46:26.53 ID:2KLYe9Aj0 (+24,+29,-21)
睡眠薬を投薬したので、もう寝ないといけない。
是非とも、明日まで残っててほしい。
216 : 以下、名無しにか - 2009/10/03(土) 00:47:44.29 ID:vIZyPBOf0 (+22,+29,-3)
回復したか……びっくりしたんだぜ
217 : 以下、名無しにか - 2009/10/03(土) 00:48:13.74 ID:qlrRizS70 (+55,+30,-62)

「…うーん…」 パチ

「……あれ、朝…」

(…昨日は、騎士に抱きついたまま…寝てしまった)

(これで2回目。 ああ、恥ずかしい……)

「あら、姫様。 おはようございます、今ちょうど起こそうと」

「うん、おはよ…」

「お着替えはこちらに。 ミサが始まります」

「うん。 ……眠い…」
218 : 以下、名無しにか - 2009/10/03(土) 00:48:30.23 ID:YZIYuobMO (+3,+13,-2)
鯖落ち④

ついでに東京五輪も支援
219 : 以下、名無しにか - 2009/10/03(土) 00:49:20.54 ID:VRQkbcUS0 (-21,-9,+0)
支援
220 : 以下、名無しにか - 2009/10/03(土) 00:50:35.81 ID:qlrRizS70 (+55,+30,-121)
「…? 姫様、ベッドに指輪があるのですが」

「え、あ…それ、私の。 抜けちゃったみたい」

「素敵な指輪ですね」

「騎士がくれたの」

「騎士様が? へぇ…」

「でも、姫様には少し大きいようですね。
    どうでしょう、紐を通して首から掛けてみては」

「あ、それいいね」

「では、用意しておきます」

「姫、こちらに。 髪を整えます」
221 : 以下、名無しにか - 2009/10/03(土) 00:52:36.11 ID:qlrRizS70 (+55,+30,-111)

神父「――、――――」

神父「――――、――――!」

神父「―――――――――――」

神父「―――、――」

(眠い……)



「ミルクをお持ちしました」

「ありがとう」

「ん……」

「今日のミルクは濃厚で美味しい。 パンにつけるには最適」
222 : 以下、名無しにか - 2009/10/03(土) 00:55:11.19 ID:qlrRizS70 (+55,+30,-107)

「――― ―――――」

教師「声は喉からでなく、腹部の底から」

「――――― ――――」

教師「“が”ではありません。 “か゚”ですよ」

「―――…うぇぇ、喉が渇いた…」

教師「こちらにお飲物を」



「……はぁ。 疲れた」

(騎士が来るまで……あと半刻程度)

(…少し、寝ようかな…)
223 : 以下、名無しにか - 2009/10/03(土) 00:55:17.47 ID:3KC72+YHO (+17,+29,-1)
寝れねぇ
あげ
225 : 以下、名無しにか - 2009/10/03(土) 00:59:00.98 ID:qlrRizS70 (+55,+30,-116)

「…スー…スー……」

「……ん」 パチ

騎士「あ、ひ、姫」

「あ。 騎士! おはよう」

騎士「ふふ、もうお昼ですよ。 おはようございます」

「あ、あれ? 寝すぎちゃったかな」

「起こしてくれればよかったのに」

騎士「姫があまりにも気持ちよさそうに眠っていらっしゃったので」

「もう」

騎士「今日は小春日和です。 無理もありません」
226 : 以下、名無しにか - 2009/10/03(土) 01:00:13.02 ID:qlrRizS70 (+55,+30,-146)

「騎士はさ。 どうして騎士になったの?」

騎士「騎士になった理由ですか? …特別な理由なんかはありませんよ」

騎士「物心ついたときには既に剣を握っていましたね。 ただの棒きれでしたが」

騎士「働ける年になってから下働きをしたり傭兵をしたり」

騎士「それで、現団長殿にお誘いいただき、今に至ります」

「今の団長さんが? へー」

「でも、そこから騎士階級に成り上がるなんて。 すごい」

騎士「ただ闘うことが好きなだけです」

騎士(……ですが、今は)

騎士(…貴女を守るために――)
227 : 以下、名無しにか - 2009/10/03(土) 01:01:56.96 ID:vGdHDxQ30 (+24,+29,-8)
医師がなあ…
おや、こんな時間に誰か来たようだ
228 : 以下、名無しにか - 2009/10/03(土) 01:02:46.03 ID:qlrRizS70 (+55,+30,-49)


「騎士、おやすみー」

騎士「はい、おやすみなさい」

騎士「……」

騎士「……姫」

「? どうしたの?」

騎士「……いえ」

騎士「……私はもう行きます」

「うん。 お疲れ様」

騎士「……」


騎士「…さようなら」
229 : 以下、名無しにか - 2009/10/03(土) 01:04:35.75 ID:qlrRizS70 (+55,+30,-139)
兵士A「隊長」

騎士「ああ」

騎士「……私は王妃様に謁見することになっている」

兵士C「このような時間にですか?」

騎士「昼間はなかなか時間がとれないからな」

騎士「…お前たち」

騎士「後は任せたぞ」

兵士CD「「はっ」」

兵士B「……」

兵士A「……」
230 : 以下、名無しにか - 2009/10/03(土) 01:04:49.57 ID:YZIYuobMO (-15,+0,+0)
wktk
231 : 以下、名無しにか - 2009/10/03(土) 01:05:03.25 ID:3KC72+YHO (+8,+20,+0)
!?
232 : 以下、名無しにか - 2009/10/03(土) 01:05:47.55 ID:qlrRizS70 (+50,+30,-31)

「……」

(眠れない)

(お昼寝しちゃったから当然なんだけど)

「……」

――さようなら

「……」

(騎士、いつもあんなこと言わないのに)

「……」

(……なんだか胸騒ぎがする)
233 : 以下、名無しにか - 2009/10/03(土) 01:06:36.76 ID:oqK99wmB0 (+10,+20,-12)
ほうほう支援
234 : 以下、名無しにか - 2009/10/03(土) 01:06:54.22 ID:qlrRizS70 (+55,+30,-134)

 カツン コツン カツン コツン

騎士「……王妃様」

王妃「騎士ね。 頭を上げて」

騎士「……」 スッ

騎士「…夜分に時間をとらせてしまい申し訳ございません」

王妃「構いませんよ。 ……それで、話というのは」

騎士「はい」







騎士「貴女を、殺しに」
235 : 以下、名無しにか - 2009/10/03(土) 01:07:32.34 ID:PMfM2M77O (+19,+29,+0)
見てて楽しい
236 : 以下、名無しにか - 2009/10/03(土) 01:08:37.63 ID:qlrRizS70 (+55,+30,-54)
兵士C「? 姫様どこへ」

「うん、ちょっと」

兵士D「明かりも無しだと危険ですよ、今用意…」

 タタタッ

兵士D「ああ! お待ちください!」

兵士C「しかも裸足で…! 追いかけるぞ!」


 ペタペタペタペタ

「ハァ、ハァ、ハァ、ハァ……」

(すごく悪い予感がする)

「……お母様……、騎士…!」
237 : 以下、名無しにか - 2009/10/03(土) 01:10:01.96 ID:qlrRizS70 (+50,+30,-48)

「ハァ、ハァ…………!」

「…人が倒れて……」

「……扉があいている」

「…………」 ギィ

「…衛兵さんたち、皆……ひどい、誰がこんな…っ」

「!!」

「……騎士…?」

騎士「!」
238 : 以下、名無しにか - 2009/10/03(土) 01:12:39.58 ID:qlrRizS70 (+55,+30,-81)
 ズルッ… ドシャッ

「…!! お母様…!?」

騎士「姫……」

「なに…、…なんなの……」

「騎士が、やったの……?」

騎士「……」

「騎士が、お母様を、その剣で……!?」

騎士「……」

「……否定、しないの……?」

「どうしてッ……どうしてお母様を!!」

騎士「……」

騎士「…何を言っても……言い訳にしかならないでしょう」
239 : 以下、名無しにか - 2009/10/03(土) 01:15:30.18 ID:qlrRizS70 (+55,+30,-137)
「何で、何で、何で……!! 答えてよ、騎士!!!」

騎士「……」

兵士C「姫様どう……うわ!? 何だこの有様ッ」

兵士D「!! 王妃様!!」

騎士「……チッ」 ダッ

 パリー―――ン

兵士C「隊ty…ッ、窓から逃げた…!! 兵士D、外の者に連絡を!」

兵士D「ああ!」

兵士C「姫様、お怪我は!」

「うゥ、う、あぁあああ…お母様っ…お母様ぁ…」

「お母様ッ……」

「お母様ぁあああぁぁあああああッ!!」
240 : 以下、名無しにか - 2009/10/03(土) 01:16:01.02 ID:g451ARqe0 (-19,-9,+0)
支援
241 : 以下、名無しにか - 2009/10/03(土) 01:16:20.96 ID:oqK99wmB0 (+29,+29,-10)
なんで皆もっと支援しないんだよ
1が延々と一人で投下とか可哀想だろ
242 : 以下、名無しにか - 2009/10/03(土) 01:17:29.55 ID:qlrRizS70 (+40,+30,+0)



 
243 : 以下、名無しにか - 2009/10/03(土) 01:18:46.67 ID:g451ARqe0 (+22,+29,-4)
馬鹿には見えないレスか…
244 : 以下、名無しにか - 2009/10/03(土) 01:19:25.19 ID:2l507fkcO (-22,-10,-1)
245 : 以下、名無しにか - 2009/10/03(土) 01:19:45.09 ID:kXE9lVBc0 (-24,-9,+0)
支援
246 : 以下、名無しにか - 2009/10/03(土) 01:20:19.95 ID:TJPOXJww0 (+25,+29,-18)
俺がバカだということが証明されちまった・・・
247 : 以下、名無しにか - 2009/10/03(土) 01:21:47.74 ID:OukrR7Wk0 (-24,-9,+0)
支援
248 : 以下、名無しにか - 2009/10/03(土) 01:22:33.33 ID:qlrRizS70 (+55,+30,-114)
――

「……姫様、あれからずっと部屋に閉じこもって……」

「…無理もないさ、最愛の王妃様が亡くなられたんだ」

「しかも、まさか騎士殿が……」

「…殿、なんかつけたら駄目だろ、もう」

兵士A「……」

「殺してすぐに逃げたんだろう? 結構経つがまだ捕まってないのか」

「どこに隠れているのやら、有名だから町中で見かけたらすぐ知らせがあると思うが」
249 : 以下、名無しにか - 2009/10/03(土) 01:24:34.91 ID:+1A7or0H0 (+14,+19,+0)
クライマックス支援
250 : 以下、名無しにか - 2009/10/03(土) 01:25:00.84 ID:qlrRizS70 (+55,+30,-92)
「何で騎士様、いや騎士は王妃様を」

「ほらあれだ…騎士殿…騎士は姫様を好いてて、王妃様に妬いていたとか」

「なっ……そんな事でか!?」

「独占欲ってやつかね」

兵士B「……」

「はっ…おっそろしいねぇ…」



「女の嫉妬」
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