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元スレ女騎士「私は女であることなど捨てたのだ」
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医師「おい、看守。 …しばらく……二人きりにしてくれないか」 ピンッ
看守「そんな事許されるはず……む」 パシッ
看守(…! ……金貨…)
看守「……少しだけだ、逃がすなよ」
医師「わかってるよ、逃がす技術も体力もない」
医師「……お前の馬も、発見されたそうだ」
騎士「…! なっ……、村で、引き取ってもらったはず……」
医師「脱走して、お前を追ったんだろうな。
洞窟からお前を運び出したときにどこからか現て、寄り添ってきたそうだ」
医師「主人思いのいい馬じゃないか」
騎士「……」
看守「そんな事許されるはず……む」 パシッ
看守(…! ……金貨…)
看守「……少しだけだ、逃がすなよ」
医師「わかってるよ、逃がす技術も体力もない」
医師「……お前の馬も、発見されたそうだ」
騎士「…! なっ……、村で、引き取ってもらったはず……」
医師「脱走して、お前を追ったんだろうな。
洞窟からお前を運び出したときにどこからか現て、寄り添ってきたそうだ」
医師「主人思いのいい馬じゃないか」
騎士「……」
騎士「……姫は」
医師「……」
騎士「……王妃を殺されて……さぞ悲しんだろうな……」
医師「……」
医師「……お前が担ぎこまれた日に、来てったよ」
医師「首、絞められそうになったぞ。 なんで生きているんだってな」
騎士「……」
医師「お前は姫様に人殺しさせるのを望んだのか?」
騎士「……」
医師「……」
医師「……」
騎士「……王妃を殺されて……さぞ悲しんだろうな……」
医師「……」
医師「……お前が担ぎこまれた日に、来てったよ」
医師「首、絞められそうになったぞ。 なんで生きているんだってな」
騎士「……」
医師「お前は姫様に人殺しさせるのを望んだのか?」
騎士「……」
医師「……」
騎士「……本当は」
騎士「…姫の為でなく」
騎士「……全部、自分の為」
騎士「自己満足の為に…やってきたんだろうな」
騎士「王妃を殺したのも、…その命令を聞く魔物を殺したのも」
騎士「それが」
騎士「姫を悲しませ…」
騎士「それどころか、殺人まで犯させようとしてしまった」
騎士「……最低な、……女、だな、私は」
医師「……」
騎士「…姫の為でなく」
騎士「……全部、自分の為」
騎士「自己満足の為に…やってきたんだろうな」
騎士「王妃を殺したのも、…その命令を聞く魔物を殺したのも」
騎士「それが」
騎士「姫を悲しませ…」
騎士「それどころか、殺人まで犯させようとしてしまった」
騎士「……最低な、……女、だな、私は」
医師「……」
騎士「……」
騎士「……はは、…っ」
騎士「目など、無くとも……涙は出るのだな……」
医師「……」
医師「……もう、寝ろ」
騎士「……、……」
医師「……」
騎士「……っ、……」
騎士「……はは、…っ」
騎士「目など、無くとも……涙は出るのだな……」
医師「……」
医師「……もう、寝ろ」
騎士「……、……」
医師「……」
騎士「……っ、……」
兵士B「…お、医師さん」
医師「ん、兵士B…と、兵士Aも居るのか」
医師「……あいつ、目、覚めたぞ」
兵士B「!」
兵士A「ほ、本当ですか」
医師「ああ、だが……しばらく、一人にしてやってくれ」
兵士A「……」
医師「…お前ら、今仕事終わったところだろ。 酒でも飲もう」
>>507 女騎士死んでる時点で無いだろ
看守「ほれ、飯だ」
騎士「……死刑囚なのに、飯はあたるのだな」
看守「処刑の日までは生かさなきゃなんねぇからな。 どうだ、不味いだろう」
騎士「……その辺の草ほどには旨いな」
看守「底辺だな」
騎士「…マシなもんだ」
騎士「……北の国境戦が思ったより長引いて、その帰途…吹雪に見舞われてな
何日も何日も、ろくに動けない日が続いた。 草木も殆どない土地で、食料もすぐ底をついた」
>>511
音泣きっていうコテでもいるのかと思った
音泣きっていうコテでもいるのかと思った
騎士「雪や氷を食べて空腹を誤魔化していたがな、ついに死人が出た。
それを拍子に何人も死んでいった。 次は自分だと思ったよ」
騎士「だからな。 食ったんだよ。 死んだ同僚の肉を。 食わなければ死ぬのだから」
看守「……」
騎士「旨かった。 干した鯨肉のように旨かった。 少しでもそう思ってしまった自分を殺したくなった」
騎士「結局生きて帰ったのは6人。 私と兵士A以外は兵団から抜けた」
騎士「……それに比べれば、草なんかずいぶんマシなもんだ」
看守「…やだねぇ、全く。 俺一生看守でいいわ」
騎士「ああ、それがいいだろうな」
それを拍子に何人も死んでいった。 次は自分だと思ったよ」
騎士「だからな。 食ったんだよ。 死んだ同僚の肉を。 食わなければ死ぬのだから」
看守「……」
騎士「旨かった。 干した鯨肉のように旨かった。 少しでもそう思ってしまった自分を殺したくなった」
騎士「結局生きて帰ったのは6人。 私と兵士A以外は兵団から抜けた」
騎士「……それに比べれば、草なんかずいぶんマシなもんだ」
看守「…やだねぇ、全く。 俺一生看守でいいわ」
騎士「ああ、それがいいだろうな」
医師「立てるか? 歩けるか?」
騎士「…ああ。 まだ痛むがまぁ、処刑台に自力で登る程度はできる」
医師「……もう、明後日か」
騎士「そうだな。 もう飯もあたらん」
医師「……」
兵士A「……隊長」
騎士「だから、もうお前の隊長ではないと言っただろう」
兵士A「……俺は、……」
騎士「……」
騎士「明日は、面会禁止……だったな」
騎士「兵士A。 お前はさっさと結婚しろ。 所帯を持って嫁さんを幸せにしてやれ」
騎士「兵士B。 お前も。 家族を大切にしろよ。 子供の面倒もよく見ろ。 絶対に捨てたりするな」
騎士「医師は……」
看守「おい、面会終了だ」
騎士「……チッ」
医師「空気読めよお前」
看守「時間は時間ですよ」
騎士「……」
騎士「…姫を、頼む」
兵士AB「「……はっ」」
騎士「兵士B。 お前も。 家族を大切にしろよ。 子供の面倒もよく見ろ。 絶対に捨てたりするな」
騎士「医師は……」
看守「おい、面会終了だ」
騎士「……チッ」
医師「空気読めよお前」
看守「時間は時間ですよ」
騎士「……」
騎士「…姫を、頼む」
兵士AB「「……はっ」」
医師「……そんじゃ、俺も、これで」
騎士「……待て、」
医師「なん、……ぅむ」
騎士「……」
唇と唇が触れる程度の、軽い口付
最初で最後の、自分からのそれは、どこかぎこちなかった
騎士「……世話になった。 …私のことは忘れて、他の女を見つけろ」
医師「……」
看守(……気まずい)
看守「ほ、ほら。 さっさと出て行け」
騎士「……待て、」
医師「なん、……ぅむ」
騎士「……」
唇と唇が触れる程度の、軽い口付
最初で最後の、自分からのそれは、どこかぎこちなかった
騎士「……世話になった。 …私のことは忘れて、他の女を見つけろ」
医師「……」
看守(……気まずい)
看守「ほ、ほら。 さっさと出て行け」
騎士「…っはー……」
看守「……お熱いねえ」
騎士「…家族とキスをするのがおかしいか」
看守「家族ぅ?」
騎士「物心ついたときから、院で共に暮らしていたんだ。 兄弟みたいにな」
看守「……医師さんは、そうは思ってないだろうな。 あんたを一人の女として…」
騎士「……知ってるさ」
看守「…他の女見つけろ、か。 よく言えたもんだ」
騎士「……」
看守「……お熱いねえ」
騎士「…家族とキスをするのがおかしいか」
看守「家族ぅ?」
騎士「物心ついたときから、院で共に暮らしていたんだ。 兄弟みたいにな」
看守「……医師さんは、そうは思ってないだろうな。 あんたを一人の女として…」
騎士「……知ってるさ」
看守「…他の女見つけろ、か。 よく言えたもんだ」
騎士「……」
>>486
俺用しおり
俺用しおり
>>524
おいやめろ
おいやめろ
看守「…いよいよ今日なわけだが。 気分はどうだ」
騎士「清々しいな」
看守「そりゃよかった。
…手錠、をしたいところだが、片腕しかないんでね。 身体ごと縛らせてもらうぞ」
騎士「うむ」
騎士「…うっ、つ……」
看守「うお、すまん、痛かったか」
騎士「…これから首を切り落とされる相手に何を心配している」
看守「…えー、あー……」
えんだあああああああああああああああああああいあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁlぃぃぃうぃああああ!
看守「よし、と。 …あとは他の奴が迎えに来るから、それまで待機」
騎士「……」
看守「……今なら、逃げられるぞ」
騎士「……ふん」
騎士「阿呆か。 私は、騎士だ。 逃げなどせん」
看守「…そうかい」
看守「……死ぬには惜しい命だ。 王妃殺しは大罪だが、な」
騎士「……」
騎士「……世話に、なったな。 本来、面会中の会話は全て記録されるはずだが」
看守「さてね、なんのことやら」
騎士「……」
看守「……今なら、逃げられるぞ」
騎士「……ふん」
騎士「阿呆か。 私は、騎士だ。 逃げなどせん」
看守「…そうかい」
看守「……死ぬには惜しい命だ。 王妃殺しは大罪だが、な」
騎士「……」
騎士「……世話に、なったな。 本来、面会中の会話は全て記録されるはずだが」
看守「さてね、なんのことやら」
久々に見た空は、やけに眩しかった
階段をゆっくり登り、台に立つと、広場に集まっている民衆がやけに小さく見えた
死ね、よくも王妃様を、など、様々な罵倒がとんでくる
跪き、頭を差し出すような格好をとる
と、投げられた石が、無い左目に命中した
思わず呻き声を上げる
しかし、不思議と怒りは湧きおこらなかった
見まわし、これから首を落とす死刑執行人に尋ねる
騎士「……姫は…来ておられるのか」
執行人「来てるわけねぇだろ。 国王は来てるが」
騎士「…そうか」
執行人「あ、姫といえば、言伝。 "裏切り者"だとさ」
騎士「……そう、か」
裏切り者、か。 そうだろうな。 当然だろう
愛した母を殺したのだから
それでいい
騎士「……姫は…来ておられるのか」
執行人「来てるわけねぇだろ。 国王は来てるが」
騎士「…そうか」
執行人「あ、姫といえば、言伝。 "裏切り者"だとさ」
騎士「……そう、か」
裏切り者、か。 そうだろうな。 当然だろう
愛した母を殺したのだから
それでいい
執行人「…最後に言いたいことは」
騎士「……」
騎士「……私は」
大きく息を吸い、そして吐く
騎士「…反省も、後悔もしていない」
執行人「……」
執行人「はっ」
執行人「命乞いじゃない点は評価してやる」
執行人「そんじゃ」
騎士「……」
騎士「……私は」
大きく息を吸い、そして吐く
騎士「…反省も、後悔もしていない」
執行人「……」
執行人「はっ」
執行人「命乞いじゃない点は評価してやる」
執行人「そんじゃ」
目を、堅く瞑る
――我、騎士
他の何人でもなく
ひたすら姫のみに
生命と身体に懸け
誠心誠意、偽りなく全うする事を――
――我、騎士
姫君にのみ、忠実を尽くす者なり
――我、騎士
他の何人でもなく
ひたすら姫のみに
生命と身体に懸け
誠心誠意、偽りなく全うする事を――
――我、騎士
姫君にのみ、忠実を尽くす者なり
>>1良かったよ
>>545
殺した相手が助けに(ry
殺した相手が助けに(ry
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