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元スレ新ジャンル『淡々とかたり合う二人』
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女「貴方を、見損ないました」
男「見損なわれたのですか」
女「はい、見損なったのです」
男「何故でしょう」
女「考えてみて下さい」
男「……。考えてみました」
女「分かりましたか」
男「いえ、考えたのですがまったく皆目見当もつきません。
そもそも、自分が見損なわれる程の価値をもっていたかどうかすら……」
女「そう言う所です」
男「どう言う所ですか」
女「貴方は貴方が思っている程、無価値ではありません。
そうやって卑屈になる所を、見損なったのです」
女「少なくとも私は、貴方がいないと生きてゆけないのですから」
男「…………それは、また、随分と熱心な愛の告白ですね」
男「見損なわれたのですか」
女「はい、見損なったのです」
男「何故でしょう」
女「考えてみて下さい」
男「……。考えてみました」
女「分かりましたか」
男「いえ、考えたのですがまったく皆目見当もつきません。
そもそも、自分が見損なわれる程の価値をもっていたかどうかすら……」
女「そう言う所です」
男「どう言う所ですか」
女「貴方は貴方が思っている程、無価値ではありません。
そうやって卑屈になる所を、見損なったのです」
女「少なくとも私は、貴方がいないと生きてゆけないのですから」
男「…………それは、また、随分と熱心な愛の告白ですね」
男「淡々と語り合うだけならこれでもいいのではなかろうか」
友「まさしく」
男「ははは」
友「こやつめ」
男「もうダメだ、死にたい」
友「俺も死にたい。お前と同意見でいっそう死にたくなった」
友「まさしく」
男「ははは」
友「こやつめ」
男「もうダメだ、死にたい」
友「俺も死にたい。お前と同意見でいっそう死にたくなった」
女「照れましたか」
男「照れてなどいません」
女「照れてなどいないのですか。巨乳が好みですか」
男「さりげなく僕の好みを聞き出そうとしないでください。…………胸の大きさで女性の区別は致しません」
女「そう仰ってくれると思いました。大好きです」
男「………………」
女「照れましたか」
男「照れてなどいません」
女「お顔が真っ赤ですよ」
男「照れてなどいません」
女「照れてなどいないのですか。巨乳が好みですか」
男「さりげなく僕の好みを聞き出そうとしないでください。…………胸の大きさで女性の区別は致しません」
女「そう仰ってくれると思いました。大好きです」
男「………………」
女「照れましたか」
男「照れてなどいません」
女「お顔が真っ赤ですよ」
女「びっくりです。驚愕です。天変地異です。前代未聞です」
男「落ち着きなさい。どうかしましたか」
女「実は、プッチンプリンの底についている例のあれを取ると
プッチンプリンがお皿に綺麗に盛れることを発見したのです!」
男「…………」
女「これは凄いことなので教えに来ました。どうですか、不思議でしょう凄いでしょうっ」
男「…………」
女「な、何故三角コーナーにへばりついた人参の皮を見るような目で私を見るのですか」
男「落ち着きなさい。どうかしましたか」
女「実は、プッチンプリンの底についている例のあれを取ると
プッチンプリンがお皿に綺麗に盛れることを発見したのです!」
男「…………」
女「これは凄いことなので教えに来ました。どうですか、不思議でしょう凄いでしょうっ」
男「…………」
女「な、何故三角コーナーにへばりついた人参の皮を見るような目で私を見るのですか」
女「好きです」
男「どれくらいですか」
女「……人は何故そうやって切り返し、質問者を困らせるのでしょうか」
男「質問に答えてください」
女「答えのない問いを掛けられても困るのですよ。
数値はつねに、嫌に変動しているのですから」
男「どう言うことですか」
女「愛しさが次から次へと溢れだして、止まらないと言うことです。
ね、これは数値や例えなんかには出来ないでしょう」
男「……君は臆面もなくそういうことを言うのですね」
女「……嫌いですか」
男「……好きですよ」
男「どれくらいですか」
女「……人は何故そうやって切り返し、質問者を困らせるのでしょうか」
男「質問に答えてください」
女「答えのない問いを掛けられても困るのですよ。
数値はつねに、嫌に変動しているのですから」
男「どう言うことですか」
女「愛しさが次から次へと溢れだして、止まらないと言うことです。
ね、これは数値や例えなんかには出来ないでしょう」
男「……君は臆面もなくそういうことを言うのですね」
女「……嫌いですか」
男「……好きですよ」
男「きっと世の中には、乳繰り合う男女が溢れかえっているのだろう」
友「そうだろうな」
男「また、熱い友情で結ばれた男たちもいるのだろう」
友「ああ。きっとそうだろう」
男「然るに、俺はお前のような男と一緒にいる。なんという悲劇だろうか」
友「ああそうだな。まったく同情する。だがそっくり同じことをお前に言ってやりたい」
男「言えばよかろう。忌憚のない意見を言い合うのが友である」
友「そうだな。その通りだ。お前なんか死んでしまえ」
男「お前こそ死んでしまえ」
友「そうだろうな」
男「また、熱い友情で結ばれた男たちもいるのだろう」
友「ああ。きっとそうだろう」
男「然るに、俺はお前のような男と一緒にいる。なんという悲劇だろうか」
友「ああそうだな。まったく同情する。だがそっくり同じことをお前に言ってやりたい」
男「言えばよかろう。忌憚のない意見を言い合うのが友である」
友「そうだな。その通りだ。お前なんか死んでしまえ」
男「お前こそ死んでしまえ」
女「甘いものが食べたいです」
男「唐突ですね」
女「甘いは、うまい」
男「名言っぽく言っても騙されませんよ。
君の狙いはこの牛乳プリンでしょうが」
女「な、何故ばれ……はっ」
男「墓穴墓穴」
男「唐突ですね」
女「甘いは、うまい」
男「名言っぽく言っても騙されませんよ。
君の狙いはこの牛乳プリンでしょうが」
女「な、何故ばれ……はっ」
男「墓穴墓穴」
>>8
淡々じゃなくなってる
淡々じゃなくなってる
男「…………(モグモグ)」
女「…………」
男「…………(パクリ)」
女「…………」
男「……そんな目で見ても、あげませんからね」
女「…………」
男「…………」
女「…………」
男「…………」
女「…………うー」
女「…………」
男「…………(パクリ)」
女「…………」
男「……そんな目で見ても、あげませんからね」
女「…………」
男「…………」
女「…………」
男「…………」
女「…………うー」
男「ああ、私も恋人と甘い会話を楽しみたいものだ」
友「それはたとえばどんな会話のことだ」
男「そうだな、恋人を褒め称え、彼女と付き合える自分の幸運をかみ締めるのだ」
友「それは幸せそうだな」
男「そうだろうそうだろう」
友「お前だけがな」
男「そういうお前は女に好かれるべき美点を持っているとでも言うのか」
友「無論ある。お前と友人であるということだ」
男「たまにはいいことを言うではないか」
友「なあに、ゴミ拾いくらい当然のことだ」
友「それはたとえばどんな会話のことだ」
男「そうだな、恋人を褒め称え、彼女と付き合える自分の幸運をかみ締めるのだ」
友「それは幸せそうだな」
男「そうだろうそうだろう」
友「お前だけがな」
男「そういうお前は女に好かれるべき美点を持っているとでも言うのか」
友「無論ある。お前と友人であるということだ」
男「たまにはいいことを言うではないか」
友「なあに、ゴミ拾いくらい当然のことだ」
女「愛でも語りあいましょうか」
男「ここに愛があるのでしょうか」
女「もしかしたら、冷蔵庫の卵ラックにあるかも知れませんね。電子レンジに忘れていたとか」
男「ちゃかしますね」
女「では、愛はどこにありますか」
男「……この胸の中、君へのなんとやらは確かに」
女「……巨乳がお好みですか」
男「混ぜ返さない。強いて言うなら、僕は君が好きですよ」
女「…………」
男「いつも押され気味なので言ってみました。
逆襲です。照れましたか」
女「照れました。やられました。完敗です」
男「……勝った気がしません」
男「ここに愛があるのでしょうか」
女「もしかしたら、冷蔵庫の卵ラックにあるかも知れませんね。電子レンジに忘れていたとか」
男「ちゃかしますね」
女「では、愛はどこにありますか」
男「……この胸の中、君へのなんとやらは確かに」
女「……巨乳がお好みですか」
男「混ぜ返さない。強いて言うなら、僕は君が好きですよ」
女「…………」
男「いつも押され気味なので言ってみました。
逆襲です。照れましたか」
女「照れました。やられました。完敗です」
男「……勝った気がしません」
女「眠いです」
男「あ。また凄い大あくびですね」
女「3日前兄から貸して頂いたゲームをずっとプレイしていたのです」
男「へぇ、いつからですか?」
女「いや、だからずっとですよ?」
男「…………」
女「……どうかしましたか?」
男「寝 ろ 」
男「あ。また凄い大あくびですね」
女「3日前兄から貸して頂いたゲームをずっとプレイしていたのです」
男「へぇ、いつからですか?」
女「いや、だからずっとですよ?」
男「…………」
女「……どうかしましたか?」
男「寝 ろ 」
男「気づくと何故かお前が隣にいる。これは運命か」
友「そんな運命は断固拒否する。俺もお前も友達がいないからだろう」
男「負け組み同士の無様な馴れ合いというわけだな」
友「その通りだ。どちらかに友達なり彼女なりができればこの関係も終いだな」
男「早くそうなりたいものだ。そして、薔薇色のキャンパスライフを謳歌したいものだ」
友「三年にもなって何を言う。俺はもうダメだ。お前ももうダメだろう。何の救いもない」
男「大丈夫だ、俺は晴れて留年を決めた」
友「自慢げに胸を張ったものだな」
男「ははは、こうなれば自棄だ。クズまっしぐらである」
友「そのくせ悲壮感がないあたり、お前は既に立派なクズだ」
友「そんな運命は断固拒否する。俺もお前も友達がいないからだろう」
男「負け組み同士の無様な馴れ合いというわけだな」
友「その通りだ。どちらかに友達なり彼女なりができればこの関係も終いだな」
男「早くそうなりたいものだ。そして、薔薇色のキャンパスライフを謳歌したいものだ」
友「三年にもなって何を言う。俺はもうダメだ。お前ももうダメだろう。何の救いもない」
男「大丈夫だ、俺は晴れて留年を決めた」
友「自慢げに胸を張ったものだな」
男「ははは、こうなれば自棄だ。クズまっしぐらである」
友「そのくせ悲壮感がないあたり、お前は既に立派なクズだ」
友「ほう、パソコンを持っているな。レポートか」
男「いや、2ちゃんねるだ。VIPを見ている」
友「なるほど。流石だな、などとは言わないぞ」
男「言われてたまるか」
友「一体どんな会話をしているんだ。ははあ、質問スレか」
男「どうだ、俺のレスに一番反応しているぞ。これで俺も非モテである。恐れ入ったか」
友「お前の悲惨さに恐れ入る」
男「いや、2ちゃんねるだ。VIPを見ている」
友「なるほど。流石だな、などとは言わないぞ」
男「言われてたまるか」
友「一体どんな会話をしているんだ。ははあ、質問スレか」
男「どうだ、俺のレスに一番反応しているぞ。これで俺も非モテである。恐れ入ったか」
友「お前の悲惨さに恐れ入る」
女「淡々、とはどう言うことなのでしょう」
男「また哲学的ですね」
女「淡々だから淡々なのでしょうか」
男「恒生式な考え方はあまり好きではありません」
女「では貴方は、赤と黒が交差する過程を考えたことがないのですか」
男「意味がわかりません」
女「……淡々っぽさを出したかったのです」
男「ただの電波でしたよ」
男「また哲学的ですね」
女「淡々だから淡々なのでしょうか」
男「恒生式な考え方はあまり好きではありません」
女「では貴方は、赤と黒が交差する過程を考えたことがないのですか」
男「意味がわかりません」
女「……淡々っぽさを出したかったのです」
男「ただの電波でしたよ」
男「珍しいですね。読書ですか」
女「いえ、それらはペンではありません。ジェイムズの子供たちです」
男「どうかされたのですか」
女「気分は最悪です。メアリーが飛びました」
男「いや本当になにが起こったのですか」
女「……ホライゾン、中学二年生の英語の教科書です。
淡々らしさは、」
男「皆無でした。迷走していますね」
女「いえ、それらはペンではありません。ジェイムズの子供たちです」
男「どうかされたのですか」
女「気分は最悪です。メアリーが飛びました」
男「いや本当になにが起こったのですか」
女「……ホライゾン、中学二年生の英語の教科書です。
淡々らしさは、」
男「皆無でした。迷走していますね」
男「友よ! 今話していた愚劣な輩は何者だ!」
友「リア充を悪し様に言うのと時代がかったインチキ台詞はお前の悪い癖だ、正せ」
男「インチキは悪かったがあれは誰だ」
友「何、再履のクラスで知り合いになったものだ。俺より一年生だがよほどしっかりしている」
男「お前はそうして妥協し俺を裏切りイケメンパラダイスを気取るのだな、そうなのだな」
友「友よ。時に落ち着け。悲惨さを人に強要するものではない。俺はやっとわかったのだ」
男「うるさい、お前がそんなに惰弱な人間だとは思わなかったぞ。さあ行け、友誼などなかった。なかったのだ」
友「そうか。お前がそういうなら俺は去ろう。だが、せめてお前の友として去らせてくれ」
男「うるさい。情けのつもりならいらん」
友「ではしかたない。さらばだ」
友「リア充を悪し様に言うのと時代がかったインチキ台詞はお前の悪い癖だ、正せ」
男「インチキは悪かったがあれは誰だ」
友「何、再履のクラスで知り合いになったものだ。俺より一年生だがよほどしっかりしている」
男「お前はそうして妥協し俺を裏切りイケメンパラダイスを気取るのだな、そうなのだな」
友「友よ。時に落ち着け。悲惨さを人に強要するものではない。俺はやっとわかったのだ」
男「うるさい、お前がそんなに惰弱な人間だとは思わなかったぞ。さあ行け、友誼などなかった。なかったのだ」
友「そうか。お前がそういうなら俺は去ろう。だが、せめてお前の友として去らせてくれ」
男「うるさい。情けのつもりならいらん」
友「ではしかたない。さらばだ」
>>22
四畳半神話体系か
四畳半神話体系か
男「……」
女「……」
男「……」
女「……」
男「……何か喋っては如何ですか」
女「先に喋った貴方の負けです」
男「いつの間にそのような勝負が」
女「火蓋は一分ほど前から切って落とされていました」
男「奇襲攻撃にもほどがあります」
女「……」
男「……」
女「……」
男「……何か喋っては如何ですか」
女「先に喋った貴方の負けです」
男「いつの間にそのような勝負が」
女「火蓋は一分ほど前から切って落とされていました」
男「奇襲攻撃にもほどがあります」
友『友よ』
男「……」
友『なあ友よ。電話を取ったらもしもしくらい言うものだ』
男「……」
友『もう話すことはないということか』
男「そうだ」
友『俺が違ってしまったからか』
男「そうではない」
友『ではなぜだ』
男「俺が変われないからだ。俺にはもうお前と話す資格がない」
友『お前の気持ちはよく分かる』
男「分かってたまるか。お前はいつからそんな歯の浮くような台詞を言うようになった。女でもできたか」
友『哀れなやつめと言ってほしいのか』
男「その通りだ。悲惨なやつだと言ってくれ。そうしたら俺は楽になるんだ」
友『意地を張るなら学校には顔を出せ。用はそれだけだ』
男「……」
友『なあ友よ。電話を取ったらもしもしくらい言うものだ』
男「……」
友『もう話すことはないということか』
男「そうだ」
友『俺が違ってしまったからか』
男「そうではない」
友『ではなぜだ』
男「俺が変われないからだ。俺にはもうお前と話す資格がない」
友『お前の気持ちはよく分かる』
男「分かってたまるか。お前はいつからそんな歯の浮くような台詞を言うようになった。女でもできたか」
友『哀れなやつめと言ってほしいのか』
男「その通りだ。悲惨なやつだと言ってくれ。そうしたら俺は楽になるんだ」
友『意地を張るなら学校には顔を出せ。用はそれだけだ』
男「時折、泣き出したくなることはありませんか」
女「……」
男「色々なものにぎゅうぎゅうと押し込められて、どうしようもなく苦しいときが」
女「理解と共感は違いますが、泣きたいのなら、私を頼ってください」
男「同情ですか」
女「愛ですよ」
男「……」
女「貴方への愛です」
男「……何故か、鼻の奥がツンとします」
女「……」
男「色々なものにぎゅうぎゅうと押し込められて、どうしようもなく苦しいときが」
女「理解と共感は違いますが、泣きたいのなら、私を頼ってください」
男「同情ですか」
女「愛ですよ」
男「……」
女「貴方への愛です」
男「……何故か、鼻の奥がツンとします」
男「よう。一人か」
友「ああ、一人だ」
男「悲惨な売れ残りというわけか」
友「悲惨な売れ残りというわけだ」
男「そうか」
友「そうだ」
男「俺は謝らんぞ」
友「もちろん俺も謝らんぞ」
男「我ながら陳腐なことを言うようになった」
友「お互い様だ」
男「お前は違う」
友「そうだったな」
男「…………」
友「…………」
男「じゃあな。もう話すこともないだろう」
友「さよならくらい言っていけ」
男「そういうのは熱い友情のある二人でやるものだ。そんなやつらは死ねばいい」
友「つまらんことを言うな」
男「何も言わんお前よりもましだ」
友「正しいが、お前には同意したくない」
男「そうか。……じゃあな」
友「ああ。……じゃあな」
友「ああ、一人だ」
男「悲惨な売れ残りというわけか」
友「悲惨な売れ残りというわけだ」
男「そうか」
友「そうだ」
男「俺は謝らんぞ」
友「もちろん俺も謝らんぞ」
男「我ながら陳腐なことを言うようになった」
友「お互い様だ」
男「お前は違う」
友「そうだったな」
男「…………」
友「…………」
男「じゃあな。もう話すこともないだろう」
友「さよならくらい言っていけ」
男「そういうのは熱い友情のある二人でやるものだ。そんなやつらは死ねばいい」
友「つまらんことを言うな」
男「何も言わんお前よりもましだ」
友「正しいが、お前には同意したくない」
男「そうか。……じゃあな」
友「ああ。……じゃあな」
女「聞いてください。今し方時計を見たら、なんと3時30分33秒でした」
男「幸せな人ですね」
女「はい、とても幸せです」
男「…………はぁ」
女「ため息ですか。何かありましたか?」
男「いや、嫌みを言ったどこぞの馬鹿者への嫌悪感がひしひしと」
男「幸せな人ですね」
女「はい、とても幸せです」
男「…………はぁ」
女「ため息ですか。何かありましたか?」
男「いや、嫌みを言ったどこぞの馬鹿者への嫌悪感がひしひしと」
男「というようなことが学校であった」
2『死ね』
3『ここはお前の日記帳じゃないんだ、チラシの裏にでも書いてろ、な?』
4『話し相手がいる時点でリア充』
男「……」
男「……三時半、か」
男「そろそろ寝ようか……」
男「明日は……レポートを書かないといけないからな……」
男「……」
男「……」
男「……」
男「……」
男「……」
ノシ
2『死ね』
3『ここはお前の日記帳じゃないんだ、チラシの裏にでも書いてろ、な?』
4『話し相手がいる時点でリア充』
男「……」
男「……三時半、か」
男「そろそろ寝ようか……」
男「明日は……レポートを書かないといけないからな……」
男「……」
男「……」
男「……」
男「……」
男「……」
ノシ
男「例えば世界の果てがあるとして、それは何色をしているのでしょう」
女「世界の果てですか。Ifの話は苦手です。しかし」
男「しかし?」
女「きっと、そこは無色だと思います」
男「何故ですか」
女「何故なんでしょう」
男「疑問に疑問を返さないでください」
女「答えはそれを見た人間しかわからないのですよ」
男「君は見たことがあるのですか」
女「ありませんよ。見に行きますか?」
男「ロマンチックですね」
女「ええ、世界の果てまで、一緒です」
女「世界の果てですか。Ifの話は苦手です。しかし」
男「しかし?」
女「きっと、そこは無色だと思います」
男「何故ですか」
女「何故なんでしょう」
男「疑問に疑問を返さないでください」
女「答えはそれを見た人間しかわからないのですよ」
男「君は見たことがあるのですか」
女「ありませんよ。見に行きますか?」
男「ロマンチックですね」
女「ええ、世界の果てまで、一緒です」
女「笑いは難しいですね」
男「笑い、ですか。笑うことが難しいのではないのですね」
女「それ自体は酷く簡単です。難しいのは、笑いの本質ですよ」
男「本質ときましたか」
女「失笑苦笑朗笑爆笑嘲笑座礁。軽く出すだけでこんなにも」
男「あえて突っ込みませんが、それが何故難しいのですか」
女「一つの言葉のハズなのに、様々な面があります」
男「どれが笑いの本質かわからない、と?」
女「はい」
男「……僕は、君といると幸せです。つい頬が緩んでしまいます。
そう言うことでは、ダメですか? 結論には心許ない?」
女「…………そう言う所、つくづくずるいなぁと思います」
男「笑い、ですか。笑うことが難しいのではないのですね」
女「それ自体は酷く簡単です。難しいのは、笑いの本質ですよ」
男「本質ときましたか」
女「失笑苦笑朗笑爆笑嘲笑座礁。軽く出すだけでこんなにも」
男「あえて突っ込みませんが、それが何故難しいのですか」
女「一つの言葉のハズなのに、様々な面があります」
男「どれが笑いの本質かわからない、と?」
女「はい」
男「……僕は、君といると幸せです。つい頬が緩んでしまいます。
そう言うことでは、ダメですか? 結論には心許ない?」
女「…………そう言う所、つくづくずるいなぁと思います」
女「夢を見ました」
男「夢ですか。して、どのような夢でしたか」
女「とにかく恐ろしい夢でした。世界から徐々に温度が消えて行き、最後にはシ♭しか残らないのです」
男「それはそれは、寂しい夢だったのですね」
女「全ての感覚をナイフで切り刻んでしまいたくなりました。
けれど、一番の苦痛は、貴方がいなくなってしまったことでした」
男「僕は、ここにいますよ」
女「男くん」
男「……はい」
女「ぎゅって、して……?」
男「夢ですか。して、どのような夢でしたか」
女「とにかく恐ろしい夢でした。世界から徐々に温度が消えて行き、最後にはシ♭しか残らないのです」
男「それはそれは、寂しい夢だったのですね」
女「全ての感覚をナイフで切り刻んでしまいたくなりました。
けれど、一番の苦痛は、貴方がいなくなってしまったことでした」
男「僕は、ここにいますよ」
女「男くん」
男「……はい」
女「ぎゅって、して……?」
男「なぜ君は泣いているのですか」
女「なぜ私が泣いているというのです」
男「涙は泣いている時に見られるからです」
女「あなたにはこの涙が見えるのですね」
男「はい」
女「涙の原因があなたにあるということも気付いていますか」
男「はい」
女「…ほかに言うことは無いのですか」
男「はい」
女「…ならなぜそんなに優しく抱きしめるのですか」
ROM専が調子に乗った。反省も後悔もしていない。
女「なぜ私が泣いているというのです」
男「涙は泣いている時に見られるからです」
女「あなたにはこの涙が見えるのですね」
男「はい」
女「涙の原因があなたにあるということも気付いていますか」
男「はい」
女「…ほかに言うことは無いのですか」
男「はい」
女「…ならなぜそんなに優しく抱きしめるのですか」
ROM専が調子に乗った。反省も後悔もしていない。
女「そろそろ、眠気が限界点突破です」
男「寝たら、死にます」
女「……私が死んだら悲しいですか」
男「悲しいですよ。2日後には空腹になりますが」
女「はくじょう、もの」
男「だから死なないでください」
女「随分と身勝手なお願いですね」
男「そんな僕は嫌いですか」
女「…………まだ、眠くないです」
男「寝たら、死にます」
女「……私が死んだら悲しいですか」
男「悲しいですよ。2日後には空腹になりますが」
女「はくじょう、もの」
男「だから死なないでください」
女「随分と身勝手なお願いですね」
男「そんな僕は嫌いですか」
女「…………まだ、眠くないです」
女「しりとりしよう」
男「そーしよう」
女「りんご」
男「ゴッホ」
女「ほこり」
男「りんご」
女「それはさっき言った」
男「じゃあ僕の負けだ。終わり」
女「……」
男「……」
こうですか、わかりません><
男「そーしよう」
女「りんご」
男「ゴッホ」
女「ほこり」
男「りんご」
女「それはさっき言った」
男「じゃあ僕の負けだ。終わり」
女「……」
男「……」
こうですか、わかりません><
女「ああ……ダメです。瞼が鉛になっていきます」
男「……眠くないと言ったそばからそれですか」
女「冷蔵庫の三段目、巧妙にも金の粒のパッケージに偽装されたコーヒー牛乳プリンを食べたら、
よもやすればこの眠気もすっきりするかも知れません……」
男「さあ、お眠りなさい」
女「私が死んだら悲しいですか」
男「悲しいですよ。コーヒー牛乳プリンは僕が食べますが」
女「……はくじょう、もの」
男「……眠くないと言ったそばからそれですか」
女「冷蔵庫の三段目、巧妙にも金の粒のパッケージに偽装されたコーヒー牛乳プリンを食べたら、
よもやすればこの眠気もすっきりするかも知れません……」
男「さあ、お眠りなさい」
女「私が死んだら悲しいですか」
男「悲しいですよ。コーヒー牛乳プリンは僕が食べますが」
女「……はくじょう、もの」
>>40 ありがとう。
女「時にあなたは何を見ているのですか」
男「小学校時代でしょうか。昔の写真です」
女「隣に移っている女性はお母様ですか」
男「この写真をとった直後に死去しましたが素敵な母でした」
女「…では今日だけ私があなたの母親です。存分に甘えてください」
男「その必要はありません。」
女「あまりといってはあまりなお返事ではないですか」
男「…その代わりお嫁さんになってください」
女「…ですから、そういうのは卑怯です」
男「卑怯でもいいです。あなたの存在もまた卑怯ですから」
女「…今回は私の負けです」
女「時にあなたは何を見ているのですか」
男「小学校時代でしょうか。昔の写真です」
女「隣に移っている女性はお母様ですか」
男「この写真をとった直後に死去しましたが素敵な母でした」
女「…では今日だけ私があなたの母親です。存分に甘えてください」
男「その必要はありません。」
女「あまりといってはあまりなお返事ではないですか」
男「…その代わりお嫁さんになってください」
女「…ですから、そういうのは卑怯です」
男「卑怯でもいいです。あなたの存在もまた卑怯ですから」
女「…今回は私の負けです」
女「天国はあるかな?」
男「どーでもいい」
女「そうだね」
男「うん」
女「うん」
男「どーでもいい」
女「そうだね」
男「うん」
女「うん」
女「喉が渇いた」
男「たしかに」
女「うん」
男「それだけ?」
女「それだけ」
男「あっそ」
女「うん、そう」
男「……」
女「ジュース買ってくる」
男「ばいばい」
女「バイバイ」
男「たしかに」
女「うん」
男「それだけ?」
女「それだけ」
男「あっそ」
女「うん、そう」
男「……」
女「ジュース買ってくる」
男「ばいばい」
女「バイバイ」
男「どうやらここには、僕らを含めて三人しかいないみたいです」
女「三人官女ですね」
男「違います」
女「では三人称ですか」
男「違いますよ」
女「夢幻三剣士ですね」
男「……あまり無理はしないでください」
女「……ありがとうございました。傷は深いです」
女「三人官女ですね」
男「違います」
女「では三人称ですか」
男「違いますよ」
女「夢幻三剣士ですね」
男「……あまり無理はしないでください」
女「……ありがとうございました。傷は深いです」
男「冷蔵庫にしまっておいた美味しそうなシュークリームを知りませんか」
女「冷蔵庫にしまってあった美味しそうなシュークリームなど知りません」
男「…賞味期限がとっくに切れてたので捨てようと思ったのですが」
女「うそっ?!」
男「やっぱりあなたでしたね。嘘ですよ」
女「ぁぅ…許してください」
男「許しません」
女「冷蔵庫にしまってあった美味しそうなシュークリームなど知りません」
男「…賞味期限がとっくに切れてたので捨てようと思ったのですが」
女「うそっ?!」
男「やっぱりあなたでしたね。嘘ですよ」
女「ぁぅ…許してください」
男「許しません」
男「朝か。」
友「朝だな。」
男「なんで俺の部屋にいる。」
友「おばさんに入れてもらったからだ。」
男「経緯を聞いているんじゃない。理由を聞いているんだ。」
友「それを聞いて如何する。次にお前がそうですかと言って終わるのが目に見えている。」
男「はぐらかすな。答えろ、何を盗った。」
友「何も盗っていないといえば嘘になる。」
男「だから盗ったんだろ。カバンにしまった俺のエロ本を返せ。」
友「何故それを知っている。」
男「股間の刀を納めてから勝負に挑め。童貞というものは救えないな。」
友「熟女好きめが。お前もだろうが。」
男「放っておけ。朝起ちだ。」
友「朝だな。」
男「なんで俺の部屋にいる。」
友「おばさんに入れてもらったからだ。」
男「経緯を聞いているんじゃない。理由を聞いているんだ。」
友「それを聞いて如何する。次にお前がそうですかと言って終わるのが目に見えている。」
男「はぐらかすな。答えろ、何を盗った。」
友「何も盗っていないといえば嘘になる。」
男「だから盗ったんだろ。カバンにしまった俺のエロ本を返せ。」
友「何故それを知っている。」
男「股間の刀を納めてから勝負に挑め。童貞というものは救えないな。」
友「熟女好きめが。お前もだろうが。」
男「放っておけ。朝起ちだ。」
女「ひぐらしがなくのです、だっけ?」
男「ひぐらしがなく頃に、だ」
女「ふーん」
男「ああ」
女「どうでもいいけどね」
男「どうでもいいな」
女「うん」
男「……」
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