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元スレ新ジャンル「妹幽霊」
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兄「今更だが、お前の部屋の荷物を整理しようと思う」
妹『本当に今更だよね。あの部屋のダンボール、もしかして全部私の?』
兄「何だと思ってたんだ」
妹『いや、私の部屋を物置代わりにしてるものかと』
兄「学校にあったお前の荷物と、生前お前が通販で頼んでたのとかだ」
妹『あ、そうだ! 私HD-DVD BOX頼んでたんだ!』
兄「えっ……?」
妹『私あの映画好きなんだよねー。ねぇ、プレーヤー買ってくれない?』
兄「えーと、お前ネットとか見てない?」
妹『見れるわけないじゃない。お兄ちゃんはいきなりエッチなページ見たりするから一緒に見れないし』
兄「あー……。妹よ。俺は今からお前に大変辛い事実を告げねばならん」
妹『何よぉ。確かに高いかも知れないけど、いずれはBlue-rayかHD-DVDか買うんでしょ?』
兄「実は――。」
妹『――えぇぇぇぇえええええ! 何よそれぇぇえええ!』
兄「何か言いたい事はあるか? 愚痴なら聞いてやるぞ」
妹『あんなに苦労してバイトしてお金貯めて買って……私……死にたい』
兄「うん、お前もう死んでる」
妹『本当に今更だよね。あの部屋のダンボール、もしかして全部私の?』
兄「何だと思ってたんだ」
妹『いや、私の部屋を物置代わりにしてるものかと』
兄「学校にあったお前の荷物と、生前お前が通販で頼んでたのとかだ」
妹『あ、そうだ! 私HD-DVD BOX頼んでたんだ!』
兄「えっ……?」
妹『私あの映画好きなんだよねー。ねぇ、プレーヤー買ってくれない?』
兄「えーと、お前ネットとか見てない?」
妹『見れるわけないじゃない。お兄ちゃんはいきなりエッチなページ見たりするから一緒に見れないし』
兄「あー……。妹よ。俺は今からお前に大変辛い事実を告げねばならん」
妹『何よぉ。確かに高いかも知れないけど、いずれはBlue-rayかHD-DVDか買うんでしょ?』
兄「実は――。」
妹『――えぇぇぇぇえええええ! 何よそれぇぇえええ!』
兄「何か言いたい事はあるか? 愚痴なら聞いてやるぞ」
妹『あんなに苦労してバイトしてお金貯めて買って……私……死にたい』
兄「うん、お前もう死んでる」
>>154
パー速がかなり軽ければ移ったかも知らんな…重いよ。
パー速がかなり軽ければ移ったかも知らんな…重いよ。
兄「なぁ」
妹『……』
兄「悪かったって。謝る。だから機嫌直してくれよ」
妹『……』
兄「お前の部屋の片付けしなきゃいけなかったからさ」
妹『……』
兄「まさかお前が着替えてるなんて思わなかったんだって。見てないからさ、大丈夫だ」
妹『……っ!』
兄「幽霊って……着替え必要か? しかもどうやって服変えたんだ?」
妹『気分の問題! 毎日同じ服なんて気持ち悪いでしょ!』
兄「でも、実際に服着れるわけじゃないし」
妹『着替えるイメージすると変えれるの! 私はなれてないから実際に着替える動作しちゃうけど!』
兄「なるほど。だからあんなに面白おかしい動作だったのか」
妹『しっかり見てるんじゃない! 最っ低! もうお兄ちゃんと口利かない!」
兄「ああ、嘘、嘘だ! 今のは妄想だ! 今夜はお前の好物供えるから。な?」
妹『ふんっ……今回はそれに免じて許してあげる」
妹『……』
兄「悪かったって。謝る。だから機嫌直してくれよ」
妹『……』
兄「お前の部屋の片付けしなきゃいけなかったからさ」
妹『……』
兄「まさかお前が着替えてるなんて思わなかったんだって。見てないからさ、大丈夫だ」
妹『……っ!』
兄「幽霊って……着替え必要か? しかもどうやって服変えたんだ?」
妹『気分の問題! 毎日同じ服なんて気持ち悪いでしょ!』
兄「でも、実際に服着れるわけじゃないし」
妹『着替えるイメージすると変えれるの! 私はなれてないから実際に着替える動作しちゃうけど!』
兄「なるほど。だからあんなに面白おかしい動作だったのか」
妹『しっかり見てるんじゃない! 最っ低! もうお兄ちゃんと口利かない!」
兄「ああ、嘘、嘘だ! 今のは妄想だ! 今夜はお前の好物供えるから。な?」
妹『ふんっ……今回はそれに免じて許してあげる」
兄「一つ、疑問に思っていたことがあるん」
妹『何?』
兄「お前、夜寝てるのか?」
妹『夜は寝るに決まってるでしょ』
兄「……寝れるのか」
妹『寝れるって、当たり前じゃない』
兄「だって、脳、ないんだぞ?」
妹『い、言われて見れば……。な、何で寝れるんだと思う?!』
兄「詰め寄るな! 今までどうやって寝てたかこっちが知りたいわ」
妹『生きてるときと同じように……あれ?』
兄「ま、いいか。そろそろ寝る。お前も早く休めよ」
妹『ちょ、ちょっと待って? あれ、今までどうやって寝てたの?』
妹『寝れなくなっちゃったよ……。寝方が分からないよ……』
兄「んー……。煩いぞ妹……」
妹『うぅ……どうしよう……』
妹『何?』
兄「お前、夜寝てるのか?」
妹『夜は寝るに決まってるでしょ』
兄「……寝れるのか」
妹『寝れるって、当たり前じゃない』
兄「だって、脳、ないんだぞ?」
妹『い、言われて見れば……。な、何で寝れるんだと思う?!』
兄「詰め寄るな! 今までどうやって寝てたかこっちが知りたいわ」
妹『生きてるときと同じように……あれ?』
兄「ま、いいか。そろそろ寝る。お前も早く休めよ」
妹『ちょ、ちょっと待って? あれ、今までどうやって寝てたの?』
妹『寝れなくなっちゃったよ……。寝方が分からないよ……』
兄「んー……。煩いぞ妹……」
妹『うぅ……どうしよう……』
兄「お前の友達、ちょくちょく顔出してくな」
妹『うん、今日はあの子達と友達になった日だからかな』
兄「良い友達を持ったな」
妹『うん……。死んじゃって、居るのに気が付いてもらえないけどね』
兄「そうだな、お前、死んでるんだったな。最近忘れそうになるよ」
妹『お兄ちゃん……』
兄「お前が小学校1年の時までオネショしてた事を。こんなネタを忘れそうになるなんて」
妹『忘れてよ! いつまで覚えてるのよ、昔の事でしょ!』
兄「こっそり後始末手伝ってやった兄に対する言葉がそれか?』
妹『そりゃ感謝してるけどさ、いつまでも覚えて無くてもいいじゃない!』
兄「生きてる時の、お前との思い出なんだ。忘れられないさ」
妹『そ、そんなの……そんな事言われたら、何もいえないじゃない。ずるいよ……』
兄「この思い出、お前の友と分かち合う事としよう。さっき来た子、まだ遠くまで行ってないな」
妹『やめてよ! なんてこと考えるのよこの馬鹿兄貴! ちょっと、本気で外出ないでよ!』
兄「楽しみだなぁ、お前の友達の反応」
妹『やめろってばぁ! お兄ちゃんの馬鹿っ!』
妹『うん、今日はあの子達と友達になった日だからかな』
兄「良い友達を持ったな」
妹『うん……。死んじゃって、居るのに気が付いてもらえないけどね』
兄「そうだな、お前、死んでるんだったな。最近忘れそうになるよ」
妹『お兄ちゃん……』
兄「お前が小学校1年の時までオネショしてた事を。こんなネタを忘れそうになるなんて」
妹『忘れてよ! いつまで覚えてるのよ、昔の事でしょ!』
兄「こっそり後始末手伝ってやった兄に対する言葉がそれか?』
妹『そりゃ感謝してるけどさ、いつまでも覚えて無くてもいいじゃない!』
兄「生きてる時の、お前との思い出なんだ。忘れられないさ」
妹『そ、そんなの……そんな事言われたら、何もいえないじゃない。ずるいよ……』
兄「この思い出、お前の友と分かち合う事としよう。さっき来た子、まだ遠くまで行ってないな」
妹『やめてよ! なんてこと考えるのよこの馬鹿兄貴! ちょっと、本気で外出ないでよ!』
兄「楽しみだなぁ、お前の友達の反応」
妹『やめろってばぁ! お兄ちゃんの馬鹿っ!』
書き溜めると言って消えた>>142はどこに……?
ネタが思いつかないんだが
ネタが思いつかないんだが
>>152って最後らへんなんで妹驚いてるの?
やっぱり書けばよかったな、ちゃんと
ちょっとそこの部分だけ書き直しておくわ
ちょっとそこの部分だけ書き直しておくわ
>>152の修正版
兄「今更だが、お前の部屋の荷物を整理しようと思う」
妹『本当に今更だよね。あの部屋のダンボール、もしかして全部私の?』
兄「何だと思ってたんだ」
妹『いや、私の部屋を物置代わりにしてるものかと』
兄「学校にあったお前の荷物と、生前お前が通販で頼んでたのとかだ」
妹『あ、そうだ! 私HD-DVD BOX頼んでたんだ!』
兄「えっ……?」
妹『私あの映画好きなんだよねー。ねぇ、プレーヤー買ってくれない?』
兄「えーと、お前ネットとか見てない?」
妹『見れるわけないじゃない。お兄ちゃんはいきなりエッチなページ見たりするから一緒に見れないし』
兄「あー……。妹よ。俺は今からお前に大変辛い事実を告げねばならん」
妹『何よぉ。確かに高いかも知れないけど、いずれはBlue-rayかHD-DVDか買うんでしょ?』
兄「実は――。」
妹『――東芝HD-DVD撤退でBlue-rayの勝利ぃぃぃ?! 何よそれぇぇえええ!』
兄「何か言いたい事はあるか? 愚痴なら聞いてやるぞ」
妹『あんなに苦労してバイトしてお金貯めて買って……私……死にたい』
兄「うん、お前もう死んでる」
兄「今更だが、お前の部屋の荷物を整理しようと思う」
妹『本当に今更だよね。あの部屋のダンボール、もしかして全部私の?』
兄「何だと思ってたんだ」
妹『いや、私の部屋を物置代わりにしてるものかと』
兄「学校にあったお前の荷物と、生前お前が通販で頼んでたのとかだ」
妹『あ、そうだ! 私HD-DVD BOX頼んでたんだ!』
兄「えっ……?」
妹『私あの映画好きなんだよねー。ねぇ、プレーヤー買ってくれない?』
兄「えーと、お前ネットとか見てない?」
妹『見れるわけないじゃない。お兄ちゃんはいきなりエッチなページ見たりするから一緒に見れないし』
兄「あー……。妹よ。俺は今からお前に大変辛い事実を告げねばならん」
妹『何よぉ。確かに高いかも知れないけど、いずれはBlue-rayかHD-DVDか買うんでしょ?』
兄「実は――。」
妹『――東芝HD-DVD撤退でBlue-rayの勝利ぃぃぃ?! 何よそれぇぇえええ!』
兄「何か言いたい事はあるか? 愚痴なら聞いてやるぞ」
妹『あんなに苦労してバイトしてお金貯めて買って……私……死にたい』
兄「うん、お前もう死んでる」
兄「ぬぉっ! 何だお前!」
妹『何だと言われましても。あなたの妹ですが何か?』
兄「『何か?』じゃない。壁から上半身生やすのはやめろ」
妹『ごめん、なんかボーっとしてたら流された』
兄「何に流されるんだよ」
妹『時代の波に……』
兄「なんかちょっとカチンと来たわ」
妹『何でよ! あ、どこ行くの、スルー? ボケ殺し?!』
兄「スイッチON! 風力最大!」
妹『扇風機なんてどうするの……うそ、私流されてる?! ちょっと、やめてよ!』
兄「面白い、幽霊って風に流されるのか。ほれほれ、頑張らないと吹き飛んでいくぞ」
妹『うそ、ちょっとやめてよ、全然踏ん張れないし、きゃーーー!』
兄「おー、随分吹き飛んだなー。台風の日とか気をつけさせないとな、あいつ」
妹『何だと言われましても。あなたの妹ですが何か?』
兄「『何か?』じゃない。壁から上半身生やすのはやめろ」
妹『ごめん、なんかボーっとしてたら流された』
兄「何に流されるんだよ」
妹『時代の波に……』
兄「なんかちょっとカチンと来たわ」
妹『何でよ! あ、どこ行くの、スルー? ボケ殺し?!』
兄「スイッチON! 風力最大!」
妹『扇風機なんてどうするの……うそ、私流されてる?! ちょっと、やめてよ!』
兄「面白い、幽霊って風に流されるのか。ほれほれ、頑張らないと吹き飛んでいくぞ」
妹『うそ、ちょっとやめてよ、全然踏ん張れないし、きゃーーー!』
兄「おー、随分吹き飛んだなー。台風の日とか気をつけさせないとな、あいつ」
妹『うぅ……時代はHD-DVDを捨てたのね……』
兄「まだ悔やんでるのか」
妹『買いなおしたいけどお金ないし……』
兄「せめて物に触れるか、動かせるか出来たら、内職くらい出来るがな」
妹『お兄ちゃぁん、だ~い好き!』
兄「やらん。断る。自分で買え』
妹『ケチ! 守銭奴! 自分で何とかするからいいもん』
妹『動いて……動け……くっ……動けぇぇええ!』
兄「あー、特訓は良いけど、静かにな」
妹『もー! 邪魔するから気が散ったぁ! もう寝る! あっち行って!』
兄「痛っ! 危ないだろ! そんなもん投げるな……え?」
兄「まだ悔やんでるのか」
妹『買いなおしたいけどお金ないし……』
兄「せめて物に触れるか、動かせるか出来たら、内職くらい出来るがな」
妹『お兄ちゃぁん、だ~い好き!』
兄「やらん。断る。自分で買え』
妹『ケチ! 守銭奴! 自分で何とかするからいいもん』
妹『動いて……動け……くっ……動けぇぇええ!』
兄「あー、特訓は良いけど、静かにな」
妹『もー! 邪魔するから気が散ったぁ! もう寝る! あっち行って!』
兄「痛っ! 危ないだろ! そんなもん投げるな……え?」
>>184
・・・え?
・・・え?
妹『寝てる……よね? ……お兄ちゃん、ごめんね。バイバイ』
兄「おい、妹。入るぞ……寝てるのか?」
兄「お~い。部屋には居ないか」
兄「家中探したがいないな。墓か? まったく、勝手にふらふらするなと言ってあるのに」
兄「ここにもいない。……寝てるうちに風で流されたか?」
兄「しばらく待ってみるか。そのうち帰ってくるだろう」
兄「……もう夜だと言うのに、まだ帰らないのか」
兄「いや……分かってはいたんだ。それが一番可能性が高いからな」
兄「でも、いく前に一言くらい……欲しかったんだがな……」
兄「おい、妹。入るぞ……寝てるのか?」
兄「お~い。部屋には居ないか」
兄「家中探したがいないな。墓か? まったく、勝手にふらふらするなと言ってあるのに」
兄「ここにもいない。……寝てるうちに風で流されたか?」
兄「しばらく待ってみるか。そのうち帰ってくるだろう」
兄「……もう夜だと言うのに、まだ帰らないのか」
兄「いや……分かってはいたんだ。それが一番可能性が高いからな」
兄「でも、いく前に一言くらい……欲しかったんだがな……」
ちょ…まさか>95が伏線か!?
兄「思えば、あいつが死んだ後も普通に会話したりできてたのも」
兄「本来、あってはいけないことだったのかも知れないな……」
兄「あいつが死んだ辛さを、また味わうことになるとは……」
兄「寂しく……なるな」
チーン
兄「妹。そっちでは元気にやってるか?」
兄「今日はお前の好きな筑前煮だ。なかなか上達しただろう」
兄「お墓の方も、ちゃんと片付けておいたぞ」
兄「あの坊主、びっくりしてたぞ。面白いよな。しかも慰められた」
兄「そうとうまいってる様に見えたらしいよ。実際かなり凹んでるけどな」
兄「この家な。1人で暮らすには、広すぎるって知ってたか……?」
兄「本来、あってはいけないことだったのかも知れないな……」
兄「あいつが死んだ辛さを、また味わうことになるとは……」
兄「寂しく……なるな」
チーン
兄「妹。そっちでは元気にやってるか?」
兄「今日はお前の好きな筑前煮だ。なかなか上達しただろう」
兄「お墓の方も、ちゃんと片付けておいたぞ」
兄「あの坊主、びっくりしてたぞ。面白いよな。しかも慰められた」
兄「そうとうまいってる様に見えたらしいよ。実際かなり凹んでるけどな」
兄「この家な。1人で暮らすには、広すぎるって知ってたか……?」
妹『知ってるよ。だから普段使わないところ埃だらけじゃない』
兄「!!! お、お前、なんでここに?!」
妹『何でって、私の家だからいいじゃない。……って前にも言わなかったっけ』
兄「いや、それはいいんだが、お前、消えたはずでは……」
妹『あー、実はね。お兄ちゃんが寝てる間にこっそり消えて脅かそうと思ったらさ」
兄「つまりからかったと……」
妹『いや、途中まではね。で、夜中外に出たら、見回りの幽霊の警官に深夜徘徊で捕まってさ』
兄「死後の世界にも警察とかあるのか」
妹『そうらしいよ。で、死んだらちゃんと登録しなきゃいけないらしいんだけど』
兄「リアルだな」
妹『そうなの。それで、死んですぐ私ここにいたから登録とかしてなくてさ』
兄「それで?」
妹『なんか呪縛霊とか悪霊とかと勘違いされちゃってさ。そのまま今まで拘束』
兄「……」
妹『親戚の人が来てくれて説明してくれたから解放されたの。いやぁ、まいったまいった」
兄「!!! お、お前、なんでここに?!」
妹『何でって、私の家だからいいじゃない。……って前にも言わなかったっけ』
兄「いや、それはいいんだが、お前、消えたはずでは……」
妹『あー、実はね。お兄ちゃんが寝てる間にこっそり消えて脅かそうと思ったらさ」
兄「つまりからかったと……」
妹『いや、途中まではね。で、夜中外に出たら、見回りの幽霊の警官に深夜徘徊で捕まってさ』
兄「死後の世界にも警察とかあるのか」
妹『そうらしいよ。で、死んだらちゃんと登録しなきゃいけないらしいんだけど』
兄「リアルだな」
妹『そうなの。それで、死んですぐ私ここにいたから登録とかしてなくてさ』
兄「それで?」
妹『なんか呪縛霊とか悪霊とかと勘違いされちゃってさ。そのまま今まで拘束』
兄「……」
妹『親戚の人が来てくれて説明してくれたから解放されたの。いやぁ、まいったまいった」
兄「ふ……ふふふ……ははは……!」
妹『え~とぉ~、お、怒ってる? よねぇ……』
兄「妹」
妹『ごめんっ! ちょっと困らせてみたかっただけなの! 本気でごめん!』
兄「また会えるとは思わなかった。ありがとう」
妹『何でもするから……え?』
兄「よしっ! 腹減ったし、飯だ飯! お前も仏壇じゃなくこっちで食え!」
妹『あ、筑前煮まだ下げないでよ! 私食べてないんだから!』
兄「早く食わないとなくなるぞ」
妹『私が食べてからにしてよ! あ、もう半分もないし!』
兄「――!」
妹『――!」
……
妹『ごめんね』
兄「お前が帰ってきたんだ。それで十分だ」
妹『え~とぉ~、お、怒ってる? よねぇ……』
兄「妹」
妹『ごめんっ! ちょっと困らせてみたかっただけなの! 本気でごめん!』
兄「また会えるとは思わなかった。ありがとう」
妹『何でもするから……え?』
兄「よしっ! 腹減ったし、飯だ飯! お前も仏壇じゃなくこっちで食え!」
妹『あ、筑前煮まだ下げないでよ! 私食べてないんだから!』
兄「早く食わないとなくなるぞ」
妹『私が食べてからにしてよ! あ、もう半分もないし!』
兄「――!」
妹『――!」
……
妹『ごめんね』
兄「お前が帰ってきたんだ。それで十分だ」
兄「というわけで、筑前煮争奪戦に完全勝利した兄だ」
妹『私が食べても減らないんだから、ちょっと待ってくれてもいいじゃない……』
兄「戦場に待ったはないぞ、妹よ」
妹『戦場て。それにしてもさ』
兄「何だ?」
妹『結構良い感じで終わりそうな事やっておいて、色々台無しだよね、私たち』
兄「妹よ、それは色々な意味でぎりぎりの発言だな」
妹『そう? あー、それにしても、お兄ちゃん、あの時仏壇の前で結構恥ずかしい事言ってたよね~』
兄「今度参加する演劇の練習だが?」
妹『照れなくてもいいって。何、あれが『デレた』って言うの? ねぇねぇ』
兄「ただでさえ知性の感じられない顔がますますだらしなくなってるぞ」
妹『言うに事欠いて顔が馬鹿っぽいとか……。いいよ、あの仏壇での台詞、ず~っと覚えててやるから!』
兄「お前の事だ。明日には忘れている」
妹『忘れないもん! 絶対……忘れないんだから……』
妹『私が食べても減らないんだから、ちょっと待ってくれてもいいじゃない……』
兄「戦場に待ったはないぞ、妹よ」
妹『戦場て。それにしてもさ』
兄「何だ?」
妹『結構良い感じで終わりそうな事やっておいて、色々台無しだよね、私たち』
兄「妹よ、それは色々な意味でぎりぎりの発言だな」
妹『そう? あー、それにしても、お兄ちゃん、あの時仏壇の前で結構恥ずかしい事言ってたよね~』
兄「今度参加する演劇の練習だが?」
妹『照れなくてもいいって。何、あれが『デレた』って言うの? ねぇねぇ』
兄「ただでさえ知性の感じられない顔がますますだらしなくなってるぞ」
妹『言うに事欠いて顔が馬鹿っぽいとか……。いいよ、あの仏壇での台詞、ず~っと覚えててやるから!』
兄「お前の事だ。明日には忘れている」
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