私的良スレ書庫
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元スレ未央「安価で他のアイドルに告白する!」
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しぶりん容赦なさすぎww
ちゃんみおはこの分は卯月か藍子相手で発散しようか(ニコッ
ちゃんみおはこの分は卯月か藍子相手で発散しようか(ニコッ
凛「未央……好き。大好きだよ」
耳元で囁かれたその言葉に、脊椎に電撃が走る。ぞくぞくと駆け上がる刺激は、私の脳をかき乱していった。
未央「だ……だめだって、い、いまそんな事言われたら……!」
凛「言われたら……何?」
小悪魔のような笑みで彼女はそう聞いてくる。その表情に、私の下腹部がどんどん熱を帯びていくのが分かった。
凛「だって……見せてほしいもん。未央の可愛いところ、全部」
その言葉と同時に、彼女の指の動きも加速する。丘をなぞる淫靡な手つきで確実に刺激を与えてくるその指先は、私の思考を段々ともやがかかったようなものにしていった。
聞こえる水音が次第に大きくなっていく。私の頭の中もどんどん熱が高まり、次第に沸点へと少しづつ登ってゆく。
未央「しぶり……、ん、あ、だめ……っ」
力ない掠れたような声を発しながら、彼女の浴衣を掴む。彼女は優しく微笑むと、私をもう片方の手でやさしく抱きしめてくれた。
未央「わ、私、もう………」
凛「……ん」
彼女はそれだけ言うと、最後に私の体を抱き寄せ、耳元に唇を近づけて――囁いた。
凛「…………愛してるよ。未央」
未央「……~~っ、ぁ…………!」
私の頭の中で、張りつめていた緊張が、弾けた。
耳元で囁かれたその言葉に、脊椎に電撃が走る。ぞくぞくと駆け上がる刺激は、私の脳をかき乱していった。
未央「だ……だめだって、い、いまそんな事言われたら……!」
凛「言われたら……何?」
小悪魔のような笑みで彼女はそう聞いてくる。その表情に、私の下腹部がどんどん熱を帯びていくのが分かった。
凛「だって……見せてほしいもん。未央の可愛いところ、全部」
その言葉と同時に、彼女の指の動きも加速する。丘をなぞる淫靡な手つきで確実に刺激を与えてくるその指先は、私の思考を段々ともやがかかったようなものにしていった。
聞こえる水音が次第に大きくなっていく。私の頭の中もどんどん熱が高まり、次第に沸点へと少しづつ登ってゆく。
未央「しぶり……、ん、あ、だめ……っ」
力ない掠れたような声を発しながら、彼女の浴衣を掴む。彼女は優しく微笑むと、私をもう片方の手でやさしく抱きしめてくれた。
未央「わ、私、もう………」
凛「……ん」
彼女はそれだけ言うと、最後に私の体を抱き寄せ、耳元に唇を近づけて――囁いた。
凛「…………愛してるよ。未央」
未央「……~~っ、ぁ…………!」
私の頭の中で、張りつめていた緊張が、弾けた。
未央「もーっ! やっぱり寝坊しちゃったじゃんか! 集合まであと十五分しかないよ!」
凛「ご、ごめん……すっかり寝過ごしちゃったね……」
未央「うぅ、あの後色々後始末とか大変だったから……」
翌朝、私たちは急いで着替えを探しながら、朝の身だしなみを整えるのに大忙しだった。
う……結局あの後、汚れたシーツをどうごまかせばいいのか分からなくなって、それに心臓もばくばくして眠れたものじゃなかったし、私だけ裸でしぶりんに抱きしめられながら眠っちゃうし……。あーっ、これじゃ撮影場所に遅刻しちゃうよ!
未央「……しぶりんが、あんなことまでするから……」
凛「わ、悪かったよ! 私もちょっとやりすぎたかなって思ったし……」
――昨夜の事を思い出すと、未だに顔から火が出そうになる。本当なら起きた時の朝はもうちょっと気まずさが残るようなものなのかもしれないけど……生憎今はそれどころじゃない状況なのが、あるいは不幸中の幸いというやつなんだろうか。
未央「準備できた!? 細かいことはまた向こうについてからでもできるから……とりあえず行こっ、しぶりん!」
凛「うん、私も準備できたから……今行くよ」
しぶりんが靴を履いたのを確認して、部屋の扉に手をかける。
がちゃり、とドアノブを回そうとしたその時、ノブを持つ私の手にしぶりんの手がかかった。
未央「し、しぶりん?」
凛「……ここ、絶対撮られちゃだめだからね」
そう言ってしぶりんは、私の股を手で軽くさすってきた。そこには昨日、しぶりんにつけられたキスマークがたくさん残っている。
その表情は少しいたずらっぽく……なんて考えていると
ちゅっ
と、私の頬に軽くキスをされた。
凛「おはようのキスも……まだしてなかったし」
未央「…………っ」
顔に熱がこもっていくのが分かる。私の口は酸素を求める金魚みたいにぱくぱく動いていたことだろう。
……あぁ、これだから、しぶりんにはかなわない。
未央「……もーっ! 今はそれどころじゃないんだから! ほら、早く行くよ!」
凛「……分かってるよ」
未央「急がないと置いてっちゃうからね!」
……くっそー。いつか、私の方からやり返してやるんだからね、しぶりん。
凛「ご、ごめん……すっかり寝過ごしちゃったね……」
未央「うぅ、あの後色々後始末とか大変だったから……」
翌朝、私たちは急いで着替えを探しながら、朝の身だしなみを整えるのに大忙しだった。
う……結局あの後、汚れたシーツをどうごまかせばいいのか分からなくなって、それに心臓もばくばくして眠れたものじゃなかったし、私だけ裸でしぶりんに抱きしめられながら眠っちゃうし……。あーっ、これじゃ撮影場所に遅刻しちゃうよ!
未央「……しぶりんが、あんなことまでするから……」
凛「わ、悪かったよ! 私もちょっとやりすぎたかなって思ったし……」
――昨夜の事を思い出すと、未だに顔から火が出そうになる。本当なら起きた時の朝はもうちょっと気まずさが残るようなものなのかもしれないけど……生憎今はそれどころじゃない状況なのが、あるいは不幸中の幸いというやつなんだろうか。
未央「準備できた!? 細かいことはまた向こうについてからでもできるから……とりあえず行こっ、しぶりん!」
凛「うん、私も準備できたから……今行くよ」
しぶりんが靴を履いたのを確認して、部屋の扉に手をかける。
がちゃり、とドアノブを回そうとしたその時、ノブを持つ私の手にしぶりんの手がかかった。
未央「し、しぶりん?」
凛「……ここ、絶対撮られちゃだめだからね」
そう言ってしぶりんは、私の股を手で軽くさすってきた。そこには昨日、しぶりんにつけられたキスマークがたくさん残っている。
その表情は少しいたずらっぽく……なんて考えていると
ちゅっ
と、私の頬に軽くキスをされた。
凛「おはようのキスも……まだしてなかったし」
未央「…………っ」
顔に熱がこもっていくのが分かる。私の口は酸素を求める金魚みたいにぱくぱく動いていたことだろう。
……あぁ、これだから、しぶりんにはかなわない。
未央「……もーっ! 今はそれどころじゃないんだから! ほら、早く行くよ!」
凛「……分かってるよ」
未央「急がないと置いてっちゃうからね!」
……くっそー。いつか、私の方からやり返してやるんだからね、しぶりん。
第三部、これにておしまいです。
完成までだいぶ間が空いちゃいましたが、お付き合いいただいてありがとうございました。
攻め未央はまたみおあいとかで書きたいな。
完成までだいぶ間が空いちゃいましたが、お付き合いいただいてありがとうございました。
攻め未央はまたみおあいとかで書きたいな。
マジで素晴らしかったわ
次も期待して待ってる
でも無理しちゃいかんよ
乙でした
次も期待して待ってる
でも無理しちゃいかんよ
乙でした
乙、受け未央堪能したから今度は攻め未央だな
次の開始も期待して待ってるよhttp://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1446470015/563-
次の開始も期待して待ってるよhttp://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1446470015/563-
>>564
操作ミスで新着レス表示ボタンをドラッグ&ドロップしてリンク貼り付けてた、ゴメン
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おつおつ
このスレがちゃんみおのドッキリから始まったのはかなり前のことになるな
このスレがちゃんみおのドッキリから始まったのはかなり前のことになるな
たまにはみうさぎのことも思い出したげてください
いくらちゃんみおでもしまむーやあーちゃん、美嘉ねえあたりには押せ押せでいけるでしょ
おそらくたぶん
いくらちゃんみおでもしまむーやあーちゃん、美嘉ねえあたりには押せ押せでいけるでしょ
おそらくたぶん
しまむー(天然攻め)藍子(ゆるふわ攻め)美嘉(ヘタレ攻め)
やっぱり総受け
やっぱり総受け
大丈夫>>1なら両方とも書いてくれるよ
今回のアニバーサリースターの未央をしぶりんの前に差し出したい
少し間が空きましたが、みおあいで四部書いていきます。
なお、四部は三部以前とは別次元での話になります。
なお、四部は三部以前とは別次元での話になります。
藍子「――という訳で、高森藍子のゆるふわタイム……いかがだったでしょうか? お相手は私と、ゲストの――」
未央「本田未央でしたっ! それではみなさん、またお会いしましょう!」
…………
私の言葉を最後に、ラジオがオンエアされていることを示す収録ルームのランプが消える。
すると目の前のあーちゃんは、少し緊張がほぐれたような表情になって――とはいえ、元からお仕事中でも自然体なふわふわした雰囲気を絶やさないところが彼女らしいところではあるものの――とにかくはーっと大きく息を吐くと、にっこりと私に微笑んできた。
藍子「お疲れさまでした、未央ちゃん。すっごくよかったですよ」
未央「そう? あーちゃんの方こそ進め方とかすっごく上手かったから、助かっちゃったよー」
藍子「ふふ、ありがとうございます。最初は私、ペースが遅くてすぐ巻きの指示が出ちゃってたんですけど……長くやらせて貰ってると、ラジオのお仕事も少しづつ分かってきた気がします」
少し恥ずかしそうに頭を手に当てて笑うあーちゃん。
……確かにあーちゃんのラジオ、最初の時は彼女の進め方がゆるふわすぎて予定が半分も終わらないまま終了の時間が来ちゃったりしてたもんね……。
未央「でも、私もこうやってたまにゲストに呼んでもらえて嬉しいよ。あーちゃんと一緒にお仕事するの、すっごく楽しいし」
藍子「本当ですか? 私も未央ちゃんとこうやってお話ししていると楽しいです。また時間があったら、ゲストに呼んでもいいですか?」
未央「うん! 全然大丈夫だよ!」
未央「本田未央でしたっ! それではみなさん、またお会いしましょう!」
…………
私の言葉を最後に、ラジオがオンエアされていることを示す収録ルームのランプが消える。
すると目の前のあーちゃんは、少し緊張がほぐれたような表情になって――とはいえ、元からお仕事中でも自然体なふわふわした雰囲気を絶やさないところが彼女らしいところではあるものの――とにかくはーっと大きく息を吐くと、にっこりと私に微笑んできた。
藍子「お疲れさまでした、未央ちゃん。すっごくよかったですよ」
未央「そう? あーちゃんの方こそ進め方とかすっごく上手かったから、助かっちゃったよー」
藍子「ふふ、ありがとうございます。最初は私、ペースが遅くてすぐ巻きの指示が出ちゃってたんですけど……長くやらせて貰ってると、ラジオのお仕事も少しづつ分かってきた気がします」
少し恥ずかしそうに頭を手に当てて笑うあーちゃん。
……確かにあーちゃんのラジオ、最初の時は彼女の進め方がゆるふわすぎて予定が半分も終わらないまま終了の時間が来ちゃったりしてたもんね……。
未央「でも、私もこうやってたまにゲストに呼んでもらえて嬉しいよ。あーちゃんと一緒にお仕事するの、すっごく楽しいし」
藍子「本当ですか? 私も未央ちゃんとこうやってお話ししていると楽しいです。また時間があったら、ゲストに呼んでもいいですか?」
未央「うん! 全然大丈夫だよ!」
未央「……っと、ごめんあーちゃん。私この後別の仕事が入ってるから……そろそろ行かないと」
藍子「あ、そう言えば私も……。じゃあ……えっと、途中まで一緒に行きませんか?」
未央「そうだね! じゃあ一緒にいこっか!」
彼女はゆっくりとした手つきで荷物をまとめると、私が先に開けて手で押さえていた収録室の扉をくぐり、ぺこりと軽く頭を下げながらにこっとこちらを向いた。
あーちゃんのそのおひさまのような笑顔には、見る者を誰でもふっと一息落ち着かせるような、そんな女の子らしい雰囲気がある。
未央「あーちゃんは……えっと、これから先はずっとお仕事の予定?」
私がそう尋ねると、彼女はその細い指先を顎に沿わせて、宙を見ながら考えるしぐさをした。
藍子「私ですか? そうですね……確かラジオやテレビのお仕事が結構入ってたと思います」
未央「そっか。ん、そっか」
藍子「未央ちゃんはどうなんですか?」
未央「私? えーと……うん、結構NGの仕事が入ってたっけ、そう言えば」
藍子「お互い忙しいんですね。たくさんお仕事ができるのは嬉しいですけれど」
ふふ、と微笑む彼女は可愛らしいポニーテールをふわふわと揺らし、私のすぐ隣を歩く。人よりは少し遅いあーちゃんの歩くペースに合わせて歩いていると、なんだか私にまで彼女の発するゆるふわエネルギーが伝播してきそうだ。
未央「えっと……じゃあ、私、こっちだから」
藍子「あ……はい。じゃあ、これで……。…………っ、わっ、ひゃあっ」
建物の外に出て、彼女と別れようと挨拶をした矢先。
急に……彼女は足をつまづかせるか何かしたのだろうか。私の方に体ごと倒れこんできた。
藍子「あ、そう言えば私も……。じゃあ……えっと、途中まで一緒に行きませんか?」
未央「そうだね! じゃあ一緒にいこっか!」
彼女はゆっくりとした手つきで荷物をまとめると、私が先に開けて手で押さえていた収録室の扉をくぐり、ぺこりと軽く頭を下げながらにこっとこちらを向いた。
あーちゃんのそのおひさまのような笑顔には、見る者を誰でもふっと一息落ち着かせるような、そんな女の子らしい雰囲気がある。
未央「あーちゃんは……えっと、これから先はずっとお仕事の予定?」
私がそう尋ねると、彼女はその細い指先を顎に沿わせて、宙を見ながら考えるしぐさをした。
藍子「私ですか? そうですね……確かラジオやテレビのお仕事が結構入ってたと思います」
未央「そっか。ん、そっか」
藍子「未央ちゃんはどうなんですか?」
未央「私? えーと……うん、結構NGの仕事が入ってたっけ、そう言えば」
藍子「お互い忙しいんですね。たくさんお仕事ができるのは嬉しいですけれど」
ふふ、と微笑む彼女は可愛らしいポニーテールをふわふわと揺らし、私のすぐ隣を歩く。人よりは少し遅いあーちゃんの歩くペースに合わせて歩いていると、なんだか私にまで彼女の発するゆるふわエネルギーが伝播してきそうだ。
未央「えっと……じゃあ、私、こっちだから」
藍子「あ……はい。じゃあ、これで……。…………っ、わっ、ひゃあっ」
建物の外に出て、彼女と別れようと挨拶をした矢先。
急に……彼女は足をつまづかせるか何かしたのだろうか。私の方に体ごと倒れこんできた。
未央「わっ、あーちゃん!? ……っと」
とっさに彼女の体を受け止める。
倒れこんできたあーちゃんを私ががばっと抱きしめるような形になり、反動で彼女の髪先が私の鼻をくすぐった。
未央「…………」
藍子「…………あ」
抱きとめてからほんの数秒、お互いに無言の時間があったけれど――あーちゃんは思い出したようにぱっと体を起こすと、私から少し離れて恥ずかしそうに頭をかいた。
藍子「……ごめんなさい、つまづいちゃいました。急に倒れちゃったけど、未央ちゃん大丈夫でした?」
未央「……私は全然大丈夫だよ。もー、あーちゃんはおっちょこちょいだね」
藍子「……すみません。気を付けます」
ふふ、と軽く笑みをこぼすと、彼女はもう一度私にぺこっと頭をさげ、そのまま少し小走りに私とは反対方向の道にかけていった。
私は少しづつ遠ざかっていくあーちゃんに向かって手を振っていたが、やがてその姿が見えなくなると……ふう、と一息大きく息を吐いた。
未央「……よし」
そうつぶやいて、ハンドバッグの中に入っている私のスマホを取り出す。
慣れた操作でLINEを起動すると……その中の一人にメッセージを送る。
「あのさ、今度今度時間ある?」
とっさに彼女の体を受け止める。
倒れこんできたあーちゃんを私ががばっと抱きしめるような形になり、反動で彼女の髪先が私の鼻をくすぐった。
未央「…………」
藍子「…………あ」
抱きとめてからほんの数秒、お互いに無言の時間があったけれど――あーちゃんは思い出したようにぱっと体を起こすと、私から少し離れて恥ずかしそうに頭をかいた。
藍子「……ごめんなさい、つまづいちゃいました。急に倒れちゃったけど、未央ちゃん大丈夫でした?」
未央「……私は全然大丈夫だよ。もー、あーちゃんはおっちょこちょいだね」
藍子「……すみません。気を付けます」
ふふ、と軽く笑みをこぼすと、彼女はもう一度私にぺこっと頭をさげ、そのまま少し小走りに私とは反対方向の道にかけていった。
私は少しづつ遠ざかっていくあーちゃんに向かって手を振っていたが、やがてその姿が見えなくなると……ふう、と一息大きく息を吐いた。
未央「……よし」
そうつぶやいて、ハンドバッグの中に入っている私のスマホを取り出す。
慣れた操作でLINEを起動すると……その中の一人にメッセージを送る。
「あのさ、今度今度時間ある?」
未央「あーちゃんが可愛すぎる」
ハンバーガーおごるから。シェイクつけるから。なんならハッピーセットのおまけもあげるから。
……なんて言葉に呼び出されて近くのハンバーガーショップに呼び出されて開口一番。私の耳に入ってきたのは彼女の真顔から繰り出される、そんな重苦しい声だった。
加蓮「……はぁ」
呆れた顔をしながら席につくと、目の前の未央は顔の前で手を組み、テーブルに視線を落としたまま呟いた。
未央「あーちゃんが……可愛すぎる」
加蓮「それはさっき聞いたよ」
未央「いやいやいやホントに分かってる!? もう……もうやばいんだよ! 昨日も一緒にラジオで仕事したんだけどね! 台本とかもあったんだけど、正直二人きりの収録室で目の前のあーちゃんが私の方を向いて喋ってるってだけで私緊張しちゃって、心臓ドキドキで収録どころじゃなかったよ!」
加蓮「えぇと……要するに何? 私はあんたの惚気話を聞かされるためにわざわざ呼び出されたって訳?」
未央「惚気とかそういうのじゃなくて……とにかくあーちゃんに会うたびに私の中にあーちゃんポイントとでも言うべき可愛さとかドキドキが溜まっていって爆発しそうになるから、誰かに話して少しでも発散しないとやばいっていうか……」
加蓮「いい事を教えてあげよう未央。世間では一般的にそれを惚気話と言うんだよ」
呆れたように嘆息するが、未央は私の言っていることがよく分かっていないようだ。……どうしよう。席に座って三分も経たないのにもう帰りたくなってきた。
加蓮「って言うか……なんで私に相談するの? 相談相手なら凛とか卯月ちゃんだっているじゃん」
未央「NGのみんなには……なんか、こんなこと話すのは恥ずかしいし……。私の知ってる中だと加蓮が一番こういう話が得意そうな気がしたんだもん」
その評価は喜ぶべきなのか悲しむべきなのか。今この状況に限って言えば恐らく後者だろう。
未央「あー、もうあーちゃんと話してるだけで緊張しちゃって、いつも平静を装うのがやっとになっちゃうんだよ……。昨日もあーちゃんの今後の予定をそれとなく聞いてね? もし空いてるようなら今度一緒にどこか遊びに行こうって誘おうと思って勇気出したんだけどさ。結局忙しいみたいだったし……」
目の前で指先をちょんちょんと合わせる彼女は、傍から見たら〝可愛い女の子〟なのかもしれないが……。しかし、そのあーちゃんポイントとかいう謎の成分の矛先が向かう私の事も少しは考えてほしいものだ。
未央「そ、それでさ……。昨日は別れ際にね、じゃあまた今度ーみたいな感じであーちゃんと別れようと思ったらさ。急にあーちゃんが私の方に倒れこんできてね?」
加蓮「はぁ」
未央「つまづいちゃったらしいんだけど、私がこう……倒れてきたあーちゃんを抱きしめるみたいな感じになっちゃってさ。ふわ……っていうおひさまみたいな香りとか、柔らかい髪の感触とかが超近距離で触れちゃって……!」
加蓮「へぇ」
未央「私、その瞬間どきーって心臓が一気に爆発しそうになっちゃって……。でも、そこで動揺したらきっと私があーちゃんの事好きなのがバレちゃうと思ったから、できるだけ平静を装って対応したんだけどね?」
加蓮「ふぅん」
未央「そのあとのちょっと申し訳なさそうな感じで謝るあーちゃんが、また、なんていうんだろう、もうその雰囲気だけでめちゃくちゃ可愛くって! 夕暮れ時だったからなんだか同時に儚さもあって! 私がもう少し理性が緩かったら多分あの時あーちゃんの事抱きしめちゃってたかもしれない……って、ちょっと加蓮、聞いてる?」
加蓮「うん、聞いてる聞いてる」
シェイクを飲みながら生返事でそう返す。
すると未央は再び頬を赤らめ、恥ずかしそうに、嬉しそうに藍子ちゃんの事を語ってきた。
未央「まぁ、あーちゃんは私の事ただの友達としてしか思ってないだろうけど……。でも告白して今の関係が終わっちゃうかもって思うと、告白する勇気もないし……」
加蓮「はぁー……まぁ、ねぇ」
分かったような分からないような表情で話を聞く。
……私の友達である未央は、話を聞くともう随分昔から藍子ちゃんの事がどうやら好きらしかった。
ラジオといえば、未央は彼女が始めたラジオ番組を一番最初の回からずっと聞いていたらしく、特に最初の頃は彼女の進行の遅さで番組のスケジュールが最後まで行かない事がよくあったりしたものだから、その度気が気じゃなかったらしい。
加蓮「はぁ」
未央「つまづいちゃったらしいんだけど、私がこう……倒れてきたあーちゃんを抱きしめるみたいな感じになっちゃってさ。ふわ……っていうおひさまみたいな香りとか、柔らかい髪の感触とかが超近距離で触れちゃって……!」
加蓮「へぇ」
未央「私、その瞬間どきーって心臓が一気に爆発しそうになっちゃって……。でも、そこで動揺したらきっと私があーちゃんの事好きなのがバレちゃうと思ったから、できるだけ平静を装って対応したんだけどね?」
加蓮「ふぅん」
未央「そのあとのちょっと申し訳なさそうな感じで謝るあーちゃんが、また、なんていうんだろう、もうその雰囲気だけでめちゃくちゃ可愛くって! 夕暮れ時だったからなんだか同時に儚さもあって! 私がもう少し理性が緩かったら多分あの時あーちゃんの事抱きしめちゃってたかもしれない……って、ちょっと加蓮、聞いてる?」
加蓮「うん、聞いてる聞いてる」
シェイクを飲みながら生返事でそう返す。
すると未央は再び頬を赤らめ、恥ずかしそうに、嬉しそうに藍子ちゃんの事を語ってきた。
未央「まぁ、あーちゃんは私の事ただの友達としてしか思ってないだろうけど……。でも告白して今の関係が終わっちゃうかもって思うと、告白する勇気もないし……」
加蓮「はぁー……まぁ、ねぇ」
分かったような分からないような表情で話を聞く。
……私の友達である未央は、話を聞くともう随分昔から藍子ちゃんの事がどうやら好きらしかった。
ラジオといえば、未央は彼女が始めたラジオ番組を一番最初の回からずっと聞いていたらしく、特に最初の頃は彼女の進行の遅さで番組のスケジュールが最後まで行かない事がよくあったりしたものだから、その度気が気じゃなかったらしい。
未央「で……さ。私どうしたらいいのかなぁ、私」
雨の日に捨てられた子犬のような目で私を見つめてくる未央。……そんな目で見られても。
加蓮「でも……私にはどうしようもない問題だよ。二人の関係は……まぁ、二人にしか解決できないと思うし……。それこそ私にはこうやってあんたの惚気を聞いてあげることくらいしかできないよ」
未央「んん……だよね……。惚気じゃないけど」
はぁ、と大きく息を吐いて未央がうなだれる。
加蓮「ごめんね。力になれなくて」
未央「え? いや、ううん。全然大丈夫だよ。こうやって話聞いてもらうだけでも楽になるし……。とりあえず今はまだ思い切った行動には出られないかな。あーちゃんと一緒にいられるってだけでも十分幸せだし」
加蓮「……そっか」
丁度飲み終えて空になったシェイクをテーブルに置く。まぁ、私も友達がこうやって恋愛で悩んでいる様を見るのはいい気分がするものではないけれど。
加蓮「……まぁ、また今度それとなく予定聞いておいてさ、一緒に遊びにでも誘ってみたらいいんじゃない? 藍子ちゃんとは友達なんだし、それくらいは普通でしょ」
未央「うん……あー、でも、その時になったらまた私すっごく緊張しそうだなぁ。もしあんまり誘って迷惑だったらどうしよう……」
とりあえず、あんたは私に惚気話を聞かせる方を迷惑だと認識するところから始めようか、とは言わないでおいた。
未央「じゃあ……私そろそろ行くよ。ありがとね、付き合ってくれて」
加蓮「……まぁ、これくらいはいいんだけどさ」
なんだか煮え切らない話だったような気がするけれど、未央はそう言うとバッグを持って席を立った。
加蓮「それにしてもなんだか友達の惚気を聞かされるのって、これが初めてじゃないような気がするけど……気のせいかな」
未央の姿が見えなくなると、私はふっと嘆息した。
すると、今度は急に私のスマホが鳴り始める。
LINEの画面に映っていたその名前を見て……なんというか、私の吐くため息はより深いものとなった。
加蓮「……やれやれ。未央も大変だよなぁ」
加蓮「……まぁ、本当に大変なのは、ある意味私の方かもしれないけれど」
LINEの画面に表示されたメッセージに、思わず額を抑える。
「突然すみません。今度お時間ありますか?」
雨の日に捨てられた子犬のような目で私を見つめてくる未央。……そんな目で見られても。
加蓮「でも……私にはどうしようもない問題だよ。二人の関係は……まぁ、二人にしか解決できないと思うし……。それこそ私にはこうやってあんたの惚気を聞いてあげることくらいしかできないよ」
未央「んん……だよね……。惚気じゃないけど」
はぁ、と大きく息を吐いて未央がうなだれる。
加蓮「ごめんね。力になれなくて」
未央「え? いや、ううん。全然大丈夫だよ。こうやって話聞いてもらうだけでも楽になるし……。とりあえず今はまだ思い切った行動には出られないかな。あーちゃんと一緒にいられるってだけでも十分幸せだし」
加蓮「……そっか」
丁度飲み終えて空になったシェイクをテーブルに置く。まぁ、私も友達がこうやって恋愛で悩んでいる様を見るのはいい気分がするものではないけれど。
加蓮「……まぁ、また今度それとなく予定聞いておいてさ、一緒に遊びにでも誘ってみたらいいんじゃない? 藍子ちゃんとは友達なんだし、それくらいは普通でしょ」
未央「うん……あー、でも、その時になったらまた私すっごく緊張しそうだなぁ。もしあんまり誘って迷惑だったらどうしよう……」
とりあえず、あんたは私に惚気話を聞かせる方を迷惑だと認識するところから始めようか、とは言わないでおいた。
未央「じゃあ……私そろそろ行くよ。ありがとね、付き合ってくれて」
加蓮「……まぁ、これくらいはいいんだけどさ」
なんだか煮え切らない話だったような気がするけれど、未央はそう言うとバッグを持って席を立った。
加蓮「それにしてもなんだか友達の惚気を聞かされるのって、これが初めてじゃないような気がするけど……気のせいかな」
未央の姿が見えなくなると、私はふっと嘆息した。
すると、今度は急に私のスマホが鳴り始める。
LINEの画面に映っていたその名前を見て……なんというか、私の吐くため息はより深いものとなった。
加蓮「……やれやれ。未央も大変だよなぁ」
加蓮「……まぁ、本当に大変なのは、ある意味私の方かもしれないけれど」
LINEの画面に表示されたメッセージに、思わず額を抑える。
「突然すみません。今度お時間ありますか?」
藍子「未央ちゃんが可愛すぎるんです」
すっごく雰囲気のいい喫茶店があるんです。紅茶おごりますから。なんならおすすめのサンドイッチもありますから。
……なんて言葉で近くの喫茶店に呼び出されて開口一番。私の耳に入ってきたのは彼女の真顔から繰り出される、そんな重苦しい声だった。
加蓮「……えぇと」
苦々しい顔をしたまま席につくと、目の前の藍子ちゃんは両手をもじもじと恥ずかしそうに動かし、こちらを見て、呟いた。
藍子「未央ちゃんが……可愛すぎるんです」
加蓮「だからそれはさっき聞いたよ!」
ついでに言えばついさっきあんたの想い人から全く同じシチュエーションで全く同じ言葉を聞かされたよこっちは! ……とは、流石に言わなかったけれど。
藍子「いや、もう、その、とにかく未央ちゃんが可愛くて仕方ないんです……! 昨日も一緒にラジオでお仕事をしたんですけどね!? 台本とかもあったんですけど、正直二人きりの収録室で目の前の未央ちゃんが私の方を向いて喋ってるというだけで緊張しちゃって……心臓がどきどきして、収録どころじゃなかったんですよ!」
あれ? おっかしいなー。ひょっとして私は同じ世界線をループしてたりするのだろうか。
目の前で頬を赤らめながら恥ずかしそうに未央の事を語る藍子ちゃんが述べる台詞は、ついさっき未央から聞かされた台詞そのままである気がする。
藍子「あ、いやでもこれはその、いわゆる惚気とかではなくてですね……。昨日はたくさん未央ちゃんとお喋りできたので、なんというか、未央ちゃんポイントとでも言うべき可愛さやドキドキが私の中に溢れちゃってて……。誰かに話さないとどうにかなっちゃいそうというか……!」
もういちいちツッコむのも面倒になってきたきらいがあるので、適当に相槌を打ちながら彼女の話を耳に入れる。
加蓮「その前にさ……なんでそれを私に相談しようと思ったの?」
藍子「えっと……未央ちゃんに近すぎる人――凛ちゃんとか卯月ちゃんだとなんだか恥ずかしくて……それなら未央ちゃんと仲がいいらしくて、こういうお話も得意そうな加蓮さんに話してみようと思って」
なんであんたたちは考えることもやることもそこまで瓜二つなんだろうねぇ! こんなお似合いの二人滅多にいないと思うよ!?
藍子「そ、それで……昨日は一緒にいられてすっごく嬉しかったんですけど……だけど何だか、収録が終わって一緒に帰っていて、最後に別れるときになって「あぁ、ここでもう今日は未央ちゃんとさよならしちゃうんだ」って思ったら……私、うぅ、今思い返しても恥ずかしいんですけど」
加蓮「うん」
藍子「その……私、もっと未央ちゃんに触れたいって思っちゃって。でも急に「手を繋いでいいですか」なんて言ったら変に思われそうだし、第一恥ずかしいじゃないですか。それでその……足が、ちょっとつまづいたふりをして、未央ちゃんに……わざと倒れこんじゃって」
加蓮「……うん」
藍子「未央ちゃんは私をしっかり受け止めてくれて……。その時に未央ちゃんの体温とか、肌の感触とか、すっごく伝わってきて、一気に幸せがふわって巻き起こって……。でも、あんまり長いこと抱きしめられてるわけにもいかないから、ちょっとしたらすぐに離れて……」
加蓮「…………うん」
藍子「ほんとは私、こんなことわざとするなんて悪いことだって思ったんですけど……。未央ちゃんは気にせずに笑ってくれて……。まるで王子様みたいで……。……うぅ、今でも未央ちゃんに抱きしめられた体がどきどきしてるみたいで……」
加蓮「………………うん」
藍子「まぁ、未央ちゃんは私の事はただの友達としか思ってないでしょうけれど……。でも……こ、告白なんかして今の関係が終わっちゃたら……と思うと、そんなことする勇気もないし……って、加蓮さん、聞いてます?」
加蓮「………………うん、聞いてる聞いてる」
紅茶を一気にぐいっと飲み干すと、私は――心の中で胸中を思い切りぶちまけた。
加蓮「(…………もうあんたら付き合ってしまえ!!! どっちからでもいいから告白しろ!!! 200%成功するから!!!)」
加蓮「ソッカー、タイヘンダネ」
あぁ、心を殺すという作業がこんなにも辛いものだなんて。
自分を無くし役にのめりこむ彼女たちの凄さが、全く分かりたくない形で分かってしまった気がする。
加蓮「うん」
藍子「その……私、もっと未央ちゃんに触れたいって思っちゃって。でも急に「手を繋いでいいですか」なんて言ったら変に思われそうだし、第一恥ずかしいじゃないですか。それでその……足が、ちょっとつまづいたふりをして、未央ちゃんに……わざと倒れこんじゃって」
加蓮「……うん」
藍子「未央ちゃんは私をしっかり受け止めてくれて……。その時に未央ちゃんの体温とか、肌の感触とか、すっごく伝わってきて、一気に幸せがふわって巻き起こって……。でも、あんまり長いこと抱きしめられてるわけにもいかないから、ちょっとしたらすぐに離れて……」
加蓮「…………うん」
藍子「ほんとは私、こんなことわざとするなんて悪いことだって思ったんですけど……。未央ちゃんは気にせずに笑ってくれて……。まるで王子様みたいで……。……うぅ、今でも未央ちゃんに抱きしめられた体がどきどきしてるみたいで……」
加蓮「………………うん」
藍子「まぁ、未央ちゃんは私の事はただの友達としか思ってないでしょうけれど……。でも……こ、告白なんかして今の関係が終わっちゃたら……と思うと、そんなことする勇気もないし……って、加蓮さん、聞いてます?」
加蓮「………………うん、聞いてる聞いてる」
紅茶を一気にぐいっと飲み干すと、私は――心の中で胸中を思い切りぶちまけた。
加蓮「(…………もうあんたら付き合ってしまえ!!! どっちからでもいいから告白しろ!!! 200%成功するから!!!)」
加蓮「ソッカー、タイヘンダネ」
あぁ、心を殺すという作業がこんなにも辛いものだなんて。
自分を無くし役にのめりこむ彼女たちの凄さが、全く分かりたくない形で分かってしまった気がする。
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