元スレ結衣「おかえり、ヒッキー」八幡「……いつまでヒッキーって呼ぶんだ」
SS+覧 / PC版 /みんなの評価 : ★★★
201 = 192 :
八幡「気が早いんじゃないのか、それは……。でも、あれだな、カマクラとも仲良くしてやってくれると嬉しいかな」
結衣「だ、だよね。それにあわよくばご両親と会えたりしちゃったら、ご挨拶とか……うわ、何着てこう……」
八幡「だ、だから気が早いって……」
結衣「むーん……不安なんだよー。ヒッキーがあたしを捨てちゃうのが……」
八幡「そんなことしねぇって……」
結衣「じゃーあー、不安、とってよ……」
八幡「ま、またぁ?最近毎日じゃねぇか……」
結衣「嫌?したくない?」
八幡「そんなことはねぇけど……。いやな、ゴム代も結構バカにならんなと……」
202 = 192 :
結衣「……なら今日は、なしで」
八幡「え、あぁん?いいの?マジで?」
結衣「あ、いや、ナマはダメだよ……。使わなくて済むようなこと、しよ?」
八幡「あ、そゆこと……」
結衣「なに、そんなに……したいの?」
八幡「……そりゃ、したくはあるけど。責任まだ取れねぇから駄目だよな。わかってる、すまん」
結衣「……あたしも、したいよ。でも、デキちゃったら大変だから……ごめんね」
八幡「いや、謝んなよ。俺が馬鹿なんだから」
203 = 192 :
結衣「……うん。その代わり、って言っちゃうとアレだけど……。いっぱい気持ちよくなってもらえるよう、頑張る」
八幡「……俺も」
結衣「明日はできないし、浮気しないよう二日分やっちゃお」
八幡「……ちょっと怖いんだけど」
結衣「んっふっふ、ヒッキー覚悟ー!」
八幡「えっ、ちょ、いきなり!?いやぁぁ!」
一一一
204 = 192 :
ここまで
毎度半端でさーせん
206 :
乙乙 いいね
207 :
サキサキが本気を出すと見せかけた
ルミルミのターンはまだですか?
208 :
沙希「比企谷ぁ……。飲んでないじゃん」
八幡「の、飲んでるだろ……。俺あんま強くねぇんだよ」
沙希「つまーんないー、比企谷、なんか面白いこと話して」
八幡「えぇ……なんという無茶振り、俺を殺す気か。つーかお前大丈夫なのか?なんか目座ってる気がすんだけど」
沙希「……なに、あたしの目付きが悪いって、そんなこと思ってんの?」
八幡「言ってねぇだろんなこと……。えらい絡むなお前」
沙希「しょーがないじゃん。あたし比企谷しか話せる人いないしー」
八幡「いや、他にも人いんだろうが」
209 = 208 :
沙希「じゃあ言い方変える。あたしは比企谷と話しにここにきたのー」
八幡「……ああ?これ店長の送別会だぞ」
沙希「だからー、そんなのはただの口実なのー。比企谷とお酒飲めたらなんでもよかったのー」
八幡「えー……それ、言ってもいいのか?見た目じゃよくわかんねぇけどお前すげぇ酔ってんだろ……。なんか異様に間延びした喋り方だしよ」
沙希「んー、ちょっとだけ酔っちゃったかなぁ?にへへぇ」
八幡「いやいやいやいや、びっくりするぐらい酔ってるって。普段とキャラ違いすぎだろ」
沙希「なによ。普段は可愛いげがないとか思ってるんでしょどうせ」
八幡「だってお前さ、愛想振り撒くキャラじゃないじゃん……」
210 = 208 :
沙希「そ、そうだけどさぁ……。あたしだって、あたしだってねぇ……」
八幡「え、ちょっ、離せっ。あた、みえ……」
沙希「いいから」
八幡「よくねぇっ。み、みんなに見られてるだろが……」
沙希「…………あ」
八幡「はぁ…………」
店長「やぁやぁ、相変わらず仲がいいねぇ君達は」
八幡「あ、店長。お疲れす。今までほんとお世話になりました」
沙希「……あ、店長ー。比企谷クビで」
八幡「はぁ!?なんでだよ……」
店長「はっは。もう僕にはそんな権限はないよ」
211 = 208 :
沙希「いや、冗談なんで。比企谷やめるんならあたしもやめまーす」
店長「それは困るなぁ。……前から聞きたかったんだけど、川崎さんと比企谷くんは付き合ってるの?」
沙希「あ、あたしと、こいつが?付き合って?えー?」
八幡「……いえ、付き合ってませんよ。俺、一応彼女いるんで」
沙希「………………」
店長「あ、そうなの?人は見かけによらないもんだね」
八幡「なんすかそれ、失礼じゃないですかね……」
店長「はっは、いや失敬。そりゃ大学生にもなったらそれぐらいは普通だね。じゃあまた後で」
八幡「あ、はい」
212 = 208 :
沙希「………………」
八幡「…………なんだよ」
沙希「……比企谷、おかわり」
八幡「まだ飲むのかよ……もうやめとけって」
沙希「うるさい。比企谷のも頼んどくから。すいませーん」
八幡「……参ったな」
一一一
店長「それじゃあみんな、今までありがとう、また何処かで」
八幡「お疲れ様でした」
沙希「おつかれさまでしたぁー」
店長「じゃあね、比企谷くん、川崎さん」
213 = 208 :
八幡「はい、今まで本当にお世話になりました」
沙希「お世話にー、なりましたぁ」
店長「……川崎さん、大丈夫?」
八幡「いえ、あんまり……。見たことないぐらいぐでんぐでんです」
沙希「…………ダルい」
八幡「おい、そんなとこで座んなよ」
沙希「つかれたー」
八幡「…………こりゃ駄目だな」
店長「比企谷くん、悪いけど川崎さん連れて帰ってもらえる?」
八幡「え、なんで俺が」
店長「川崎さんと仲がいいの君ぐらいだもん。じゃ、よろしくね。しっかり頼むよー」
214 = 208 :
八幡「いや俺、こいつの家とか知らな……ちょ、えー……。みんな薄情だなおい……」
沙希「比企谷、おんぶしてー」
八幡「うるせっ。とりあえず立て、座るならそこに公園あるからベンチにしとけ。ほら、掴まれ」
沙希「んんー……」
八幡「肩、貸すから……。大丈夫か?歩くぞ?」
沙希「うん……」
八幡「はーっ、はーっ、力ぜんっぜん入ってねぇよお前……」
沙希「うぅ……頭ガンガンする……」
八幡「ちょっと座って休んどけよ。だから今は、体に力入れろぉおお歩けぇぇ」
215 = 208 :
沙希「比企谷、近いよ……」
八幡「仕方ねぇだろが……どうしろってんだ俺に」
沙希「比企谷ぁ……。あたしじゃ、ダメなの……?」
八幡「な、何がだよ」
沙希「由比ヶ浜じゃなきゃ、ダメなの……?」
八幡「…………ああ」
沙希「…………そう」
八幡「………………離すぞ」
沙希「疲れた……ダルい……」
八幡「……ちょっと待ってろよ、水買ってくるから」
沙希「行かないで……」
216 = 208 :
八幡「いや、そこの自販機だから。見えるだろ?置いてきゃしねぇから安心しろ」
沙希「わかった……」
八幡「…………な、なんなんだあいつ。酔うと幼児化すんのか……?」
八幡「ほら、かわさ……って、寝んのかよこんなとこで。いい加減にしろよこいつ……」
沙希「………………」
八幡「はぁ…………」
一一一
八幡「うあ……寝汗ひでぇな。川崎は……まだおやすみか。この野郎、ぐっすり寝やがって……」
217 = 208 :
沙希「…………むにゃ………………」
八幡「死ぬほど疲れたんだからな……。気持ちわりぃ、シャワー浴びるか……」
沙希「…………ん。……ベッドだ。どこ?ここ……」
沙希「うぅ……いたた……。昨日送別会行って、えーと……緊張してたから飲み過ぎて……」
沙希「ダメだ。さっぱり思い出せない……。こんなの初めてだ……」
沙希「てか、誰の家……?昨日のメンバーだと、やっぱり比企谷……?」
沙希「なんで誰もいないんだろ。んー……」
沙希「トイレ借りて、いいかな……」
沙希「………………」
218 = 208 :
八幡「あっ。まっ…………」
沙希「…………きゃあああ!」
八幡「おまっ、叫ぶなっ!」
沙希「なんで比企谷、はだっ……むぐっ」
八幡「こ、ここは俺んちだ、静かにしてくれ頼む……。まだ5時なんだぞ……」
沙希「ぷはっ!いいから、服、着ろおお!」
八幡「………………。すまん」
一一一
八幡「……落ち着いたか?」
沙希「…………うん。なんか、ごめん……」
八幡「どこまで覚えてんの?」
219 = 208 :
沙希「送別会で飲みすぎたとこまで、かな……。どうやって店出たのかもイマイチ……」
八幡「一応、俺の名誉のためにざっと説明しとくな」
沙希「…………ちょっと、思い出してきた」
八幡「そうか、よかった」
沙希「なんか公園?みたいなとこ、二人で行ったよね?」
八幡「おお、行ったな。ベンチで寝始めたんだよ、お前」
沙希「……そこ行くとき、あたしさ……。その、変なこと、言ったよね。記憶がおかしくなければだけど……」
八幡「……別に、変なことは言ってないんじゃないか」
220 = 208 :
沙希「……覚えてるんだ」
八幡「そりゃ、まぁな」
沙希「…………この際だから、もう一度聞かせて。曖昧な記憶にしときたくないんだ。あたしの、あたしじゃ、ダメなのかな……」
八幡「…………別にお前が駄目なわけじゃないだろ」
沙希「ごめん。そんなのじゃあたしが納得、っていうか……踏ん切りがつかない。ちゃんと、終わらせたい」
八幡「…………それでも、お前に不満なんて、駄目なところなんてない。俺はお前より先に由比ヶ浜と知り合って、先に好きになっただけだ」
沙希「……どこが、好きなの?」
八幡「…………いろいろあるけど、あいつは誰よりも優しくて、俺のことを想ってくれてて……。俺はあいつのことをもっとわかりたいと思った。だから、傍にいたい」
221 = 208 :
沙希「比企谷、一途そうだよね。由比ヶ浜が羨ましいな……」
八幡「一途ってか、なんだろうな。俺そんな器用じゃねぇから、一度には一人しか見られないんだと思う。だから……」
沙希「…………そっか」
八幡「……ああ」
沙希「そっか…………」
八幡「…………泣くなよ」
沙希「…………泣いてない」
八幡「そうか」
沙希「こういうの初めてだからさ、よくわかんないんだけど。別にあんたと何も始まってなかったんだけど………たぶん、初恋、だったんだ」
八幡「………………」
222 = 208 :
沙希「あたしも知らないうちに始まってて、でも何もできないまま大学も別々になっちゃって」
沙希「本屋でバイトしてるあんた見つけてさ、チャンスだとか思ってやり始めたのに結局また何もできなくて。時間ばっかり経っていって……」
沙希「で、今終わったの。比企谷がちゃんと終わらせてくれた」
八幡「………………」
沙希「思ってたより、ずっと、辛いね。しんどいね……」
八幡「……そうだな」
沙希「…………えぐっ…………落ち着いたら、帰るから……」
八幡「しんどいなら、もう少しいても……」
沙希「ううん。あいつに悪いから、いい。由比ヶ浜がいい子だってのはあたしも知ってるから……」
223 = 208 :
八幡「…………すまん」
沙希「……でも、もう少しだけ…………ひっく…………」
一一一
結衣「たっだいまー」
八幡「ただいまーっと」
結衣「そうそう、昨日の送別会どうだった?」
八幡「あー、まぁ……なんかいろいろあった。疲れた」
結衣「なに、いろいろって。行かなきゃよかったとか思ってるの?」
八幡「……いや、そんなことはないぞ。行って、よかったかな」
結衣「ふーん。なんか珍しいね」
224 = 208 :
八幡「んーまぁ、店長には最後の挨拶できたしな……。……由比ヶ浜?どした?」
結衣「…………沙希」
八幡「…………あん?」
結衣「沙希、来たでしょ」
八幡「……なんでわかんの?」
結衣「こんな青がかかった長い髪、沙希以外にいるわけないじゃん。しかもなんでベッドに……。ヒッキー」
八幡「は、はい」
結衣「そこに座る」
八幡「はい……」
結衣「……どういうことなの?」
八幡「お、怒ってる?」
結衣「怒ってないと思ってる?」
225 = 208 :
八幡「…………思ってない。好きなだけ罵ってくれ」
結衣「あたしが別れるって言い出すとは思ってないんだ」
八幡「おも…………え?わか…………えっ!?」
結衣「………………」
八幡「まま待て、落ち着け由比ヶ浜。ちゃんと説明する、頼む待て」
結衣「ヒッキーが落ち着きなよ」
八幡「わ、わかった。いや、それはほんと困る。嫌だ絶対に」
結衣「なんで?」
八幡「なんでって、俺が好きなのは由比ヶ浜……お前だけだから」
結衣「そっか。うん、もういいよ」
八幡「よくない。…………え?いいの?」
226 = 208 :
結衣「いいよ。そもそもあたしが別れるなんて言えるはずないし。前も言ったじゃん、あたしはヒッキーから離れられないって」
八幡「だったら、なんであんなこと……」
結衣「あたしの性格が悪いだけだよ。ヒッキーのこと信じてるけど、いつだって確認しないと不安なんだ……」
八幡「……すまん」
結衣「隠すなら隠すでいいけど、ちゃんとバレないようにしてよ……。もう、バカ」
八幡「あー、いや、隠すってのも……。やましいことはしてないんだけどな」
結衣「そうだと思ってるよ、あたしも。でもね、ヒッキーのことばっかり頭の中いっぱいにしても、何があったかなんてわかんないんだよ……」
八幡「……だよな。わかった。話す」
227 = 208 :
結衣「……うん」
八幡「…………だから、ちゃんと終わらせた。バイトはやめないつってたけどな」
結衣「そっか……」
八幡「しんどいんだな。終わらせる方も」
結衣「……それはヒッキーも、沙希も真剣だからだよ。あたしはこれまでそんな辛くはならなかったから」
八幡「そうか……なんか申し訳ねぇな。俺なんかが」
結衣「だからモテてるって言ったじゃん。あとそんなこと言うのはあたしにも、沙希にも失礼だよ」
八幡「……悪い」
結衣「……後悔、してる?」
228 = 208 :
八幡「してるわけねぇだろ。俺には一人しか選べないんだ。ならどうするかなんて決まってる」
結衣「……ありがと。でもさ、沙希はいい子だと思うよー。あんな子なかなかいないよ?」
八幡「だろうなぁ。不器用なのと無愛想なの以外完璧だよな、あいつ」
結衣「料理もあたしなんかよりずっとできるし、足長くてスタイルもいいし」
八幡「……もうやめとけ。俺はそんなとこ見て好きになったり嫌いになったりしねぇから。結衣、好きだ」
結衣「…………なんでわかったの?」
八幡「今のはわかりやすかったぞ」
結衣「うー……先手を取られるなんて初めてかも……。ヒッキー、あたしも大好きだよ」
八幡「……おお。今度のお前の誕生日、どっか晩飯食いにいくか」
229 = 208 :
結衣「う、うん。どこいくの?」
八幡「……なんかその、いい感じのとこ」
結衣「未定?」
八幡「おお。でもちゃんと考えとく……。あ、高級フレンチだとか、ドレスコードがいるようなとこは想像するなよ。無理だあんなの」
結衣「そんなとこはあたしも落ち着かないかなぁ……」
八幡「そうか、助かるわ……。カジュアルでいける、微妙に小洒落たようなとこ探しとく……」
結衣「む、無理しないでいいよ?」
八幡「いいんだ、無理させろよ。お前の誕生日ぐらい格好つけさせてくれ……」
結衣「ヒッキー、カワイイ……」
八幡「ど、どうも……」
230 = 208 :
結衣「……あたしは、ヒッキーといけるならほとんどどこだっていいんだ。これはほんと。でもね、ヒッキーがそうやって、あたしのことちゃんと考えてくれてるんだなって思えるのが、何よりもすっごく嬉しい」
八幡「俺もお前のそんな顔が見たくてやってんだから、おあいこだな」
結衣「えへへぇ……幸せすぎてとろけちゃうなぁ」
八幡「あ、誕生日プレゼント何が欲しい?当日一緒に買いに行こうぜ。もうお前が欲しくて俺に買えるものが思い付かねぇんだよ」
結衣「んー、何がいいかなー……。候補考えとくからさ、いろいろ見て回ろうよ」
八幡「……そだな。んじゃ今日は何しますかね?」
結衣「えーとね、今日はー………………」
一一一
231 = 208 :
ここまで
まだまだ続く
232 :
乙!サキサキには残念な結果になったけど1つ区切りをつけてガハマさんとまた絆を深めたのかね~
233 :
乙
なんかやりとりがホワルバ2を連想させるわ
235 :
胸焼けしてきた
236 :
>>208
座ってた……
なんか目座ってる気がすんだけど
→なんか目据わってる気がすんだけど
238 :
いっすねー 乙
239 :
結衣「ねね、ヒッキー。来年の夏休みは就活でそれどころじゃないかもしんないよね?」
八幡「かもなぁ。状況次第だけど、卒論もあるし今年ほど暇じゃないだろうな」
結衣「社会人なったら夏休みすらないかもよ?」
八幡「やめろ、働きたくなくなるからやめろ。お前は無職の俺を養えるのか?」
結衣「わわ、わかんないけど、頑張るよ!なんでもする!ちゃんと家事も!」
八幡「……お前にだけ働かせるわけねぇだろ。家事ぐらいなら俺に任せろ」
結衣「うぅ、なんでこんな人好きになっちゃったんだろ……」
240 = 239 :
八幡「アホか、冗談だよ冗談。お前にだけ苦労させてたまるか。なるべくいいとこ就職できるように努力はしてるよ」
結衣「ヒッキー……なんか、いつの間にかまともな人みたいになってる……」
八幡「感動してもらうポイントが違うんだが」
結衣「あ、いや……あの、そういうこと言ってもらえて、超嬉しいです……」
八幡「お、おお……」
結衣「ヒッキー……すき…………」
八幡「………………で、夏休みがどうかしたのか?」
結衣「あ、そうそう本題忘れるとこだった。だからさ、今年がのんびりできる最後の夏休みになるかもじゃん?」
八幡「おお、まぁそうだな」
241 = 239 :
結衣「というわけで、海に行こうよ、海」
八幡「……いいか由比ヶ浜。海に行って死ぬ奴は毎年たくさんいるが、行かなくて死んだ奴は一人もいねぇんだよ」
結衣「あんまり家にずっといたら腐って死んじゃうよ」
八幡「一応生命維持活動はしてるから腐敗はしねぇと思うんだが……」
結衣「いいじゃん行こーよー、うーみー。夏の思い出つくろーよー」
八幡「……暑いじゃん」
結衣「海冷たいよ」
八幡「……人多いじゃん」
結衣「祭りは行ってくれるのに?」
八幡「えーと…………」
242 = 239 :
結衣「……水着、見れるよ?」
八幡「そ、そうだな。考えとく……」
結衣「えっ!?そんなんでいいの!?」
八幡「なんで驚くんだよ。そんなんでとはなんだ」
結衣「いやだって……それ以上のたくさん見せてるし……」
八幡「ま、まぁそうなんだけどな。水着はそれはそれで別腹と言うか」
結衣「まぁいいや……行けるならなんでも。嬉しいなー。水着買いに行くから今度付き合ってね?」
八幡「海よりそっちのがキツいわ、マジで。変質者みたいな目で見られるの確実だし」
結衣「じゃあ腕組んどこうよ。それなら大丈夫でしょ?」
243 = 239 :
八幡「せめて手繋ぐで許してくれ……」
結衣「仕方ないなぁ。でもまた憧れを叶えてもらえるから、すっごい楽しみ。約束だよ?」
八幡「おお。約束は守るよ、絶対に」
結衣「よし、じゃあ夏休みにこなしたいことリストを作ろう。ヒッキーもどんどん言ってよ」
八幡「……へいへい」
一一一
八幡「………………ん?」
八幡「うおっ。なんかどんどん写真が際どくなってくんな……」
八幡「送ってくれって言わなくても送るようになってるし、あいつ実は楽しんでんじゃねぇのか……」
244 = 239 :
八幡「あいつ、リベンジポルノとかそんなこと考えてねぇんだろうなぁ。無防備だなー、そんなことする気ないけど」
八幡「まぁ、ありがたく頂きますが。保存……と。一応隠しフォルダ……と」
八幡「…………結構増えたな」
八幡「………………」
八幡「………………」
八幡「………………ふぅ」
八幡「…………っ!だ、誰だこんな時間に……」
陽乃「ひゃっはろー。比企谷くーん、暑いーあけてー」
雪乃「ちょっと、姉さん酔いすぎよ。遅いんだから騒がないで、迷惑でしょ」
245 = 239 :
陽乃「このぐらいなら平気だよー。うるさいなぁ雪乃ちゃんは」
八幡「………………」
雪乃「ここは防音のしっかりしたマンションとは違うのよ。場をわきまえなさい」
八幡「……人ん家の真ん前で住んでる場所を見下さないでもらえますかね」
陽乃「あ、比企谷くんおひさー。朝まで寝かせてー」
雪乃「あ、比企谷君……。ごめんなさい、いきなり押し掛けてしまって」
八幡「…………俺の家は酔っぱらいの簡易宿じゃないんだが」
雪乃「わ、わかってるわよそんなの。姉さんが暑いもう歩けないどうしてもって暴れだして……」
陽乃「えー、雪乃ちゃんだって行くって言ったら嬉しそうにしてたじゃない。嘘はダメよー」
246 = 239 :
雪乃「ちょ、嘘を言ってるのはどっちよ、そんな事実はどこにもないわ。比企谷君、わかってるわよね?」
八幡「えー、どっちでもいいんで、ここで騒がないでもらえますか……」
陽乃「そーう?じゃあ上がるねー、お邪魔しまーす。ひゃー涼しーい」
八幡「あっこらっ、まだ許可した覚えは……」
陽乃「うわー、せまーい男くさーい。でもきちんと片付いてるじゃない、感心感心」
雪乃「ごめんなさい……」
八幡「……お前じゃないだろ、悪いのは。けどちょっと恨むからな」
雪乃「……ひっぱたいてでも連れて帰りましょうか。そのぐらいしないと姉さんは動かなそうだし」
247 = 239 :
八幡「あ、いやさすがにそこまでは……。お前らの関係悪化させたら俺も寝覚めが悪い」
雪乃「……申し訳ないわ、本当に。今度何かお詫びを考えておくから」
陽乃「雪乃ちゃん何してるのー?早くおいでよー。ほら、比企谷くんのジャージ落ちてるよ。拾い放題だよー」
八幡「あぁもう、本当になんなんだこの人は……。もういい、入れよ。あの人おとなしくさせてくれ。お前だけ帰られるとそっちのが大問題だ」
雪乃「……わかったわ。お、お邪魔します……」
八幡「やっぱこうなるのか。俺が悪いのか?これ……。すまん由比ヶ浜……」
雪乃「?」
八幡「なんでもねぇよ」
248 = 239 :
陽乃「比企谷くーん、布団ちゃんと干してるー?おー、寝心地はそれなりにいいじゃない」
八幡「で、当然のように人のベッドを占拠すると……」
雪乃「……姉さん。いい加減にしないと本気で怒るわよ。どこまで彼に迷惑をかけるつもりなの。これ以上何かやったら無理矢理にでも連れて帰るからね」
陽乃「うわー、雪乃ちゃんが怒ったー。でもここまでだから大丈夫だよ。大人しく寝るからさ。本当に眠いんだよー……」
雪乃「100歩譲って寝るのはいいとしても、ベッドから降りなさい。そこは比企谷君の寝る場所よ」
八幡「あー、いいよ雪ノ下。俺朝まで起きとくから。大人しくしてくれるんならそっちのがありがたい」
雪乃「でも、それは……」
249 = 239 :
陽乃「わーい比企谷くんありがとー。じゃあおやすみー」
八幡「…………嵐だな、まるで」
雪乃「こんなに厚かましい人、姉さん以外に見たことがないわ」
八幡「陽乃さんはべろべろみたいだけどお前はそうでもねぇんだな。迎えに来ただけか?」
雪乃「いいえ、二人で食事をしてたのよ。姉さんが途中でワインを飲み初めて、私も多少は付き合っていたのだけれど……それがよくなかったわ」
陽乃「…………んん…………すー…………」
八幡「……なんかあったの?陽乃さん。こんななるほど羽目外す人じゃねぇだろ」
雪乃「いろいろと、あるみたいよ。家のこととかね」
八幡「……そうか。陽乃さんも人間らしいとこ、あるんだな」
250 = 239 :
雪乃「決して姉さんの厚顔無恥な振る舞いを認めるわけじゃないし、許してあげてとは言えないけれど……。あれはきっと、あなたに甘えているのよ」
八幡「そうは思えんが……。それになんで俺なんだよ」
雪乃「うまく言えないけど、あなたが偏屈で変人だからじゃないかしら」
八幡「うまく言えなさすぎだろ。罵倒されてんのかと思ったわ」
雪乃「まさか。褒めているのよ」
八幡「相変わらず歪んでんな。変人はお前もだろ」
雪乃「酷いこと言うわね、怒らせたいの?」
八幡「なんなのこの理不尽な仕打ち……」
雪乃「…………ふふっ、久しぶりね。こういうやり取りも」
みんなの評価 : ★★★
類似してるかもしれないスレッド
- 結衣「え、ヒッキーってパン屋さんでバイトしてるの?」 (67) - [45%] - 2018/7/31 4:17 ○
- 理樹「暇だから他のリトバスメンバーにドッキリしてみよう」 (115) - [44%] - 2018/10/15 2:45
- 佐天「久しぶりですねー。まぁまぁ、ゆっくりしていってくださいよ」 (242) - [43%] - 2013/11/23 5:30 ☆
- モバP「いつの間にか、キュートアイドルのプロデューサーになっていた件」 (168) - [42%] - 2017/8/18 3:00 ☆
- ルナ「ルナのお友達になってくれる?」八幡「や、その友達とか良くわからないんで」 (218) - [41%] - 2017/3/24 17:15 ☆
- 京太郎「このプロキツい……」健夜「……なんで私を見てるのかな?」 (1001) - [41%] - 2015/2/11 15:15 ★★★×5
トップメニューへ / →のくす牧場書庫について