元スレ結衣「おかえり、ヒッキー」八幡「……いつまでヒッキーって呼ぶんだ」
SS+覧 / PC版 /みんなの評価 : ★★★
452 :
どういう経緯で付き合うようになったのか、高校の時は卒業までどうしてたのか
過去に気になる点が結構あるな
453 :
八幡「ただいま」
結衣「あ、おかえりヒッキー。どんな感じだったー?」
八幡「他のとこ知らんからなんともだけど……あんなもんなんじゃねぇかなぁ。お前は?」
結衣「んー、普通?社会人としてのマナーとか練習とか、しばらくはそんな感じっぽい」
八幡「俺のとこもそんなもん。うち研修一ヶ月でそれから配属だと」
結衣「あれ、そうなんだ。あたしんとこは三ヶ月研修だって。来月からは現場研修みたい」
八幡「ほーん……。いろいろ違うもんだな」
結衣「あ、忘れないうちに言っとくね。今週末同期のみんなで飲みにいくから、遅くなるー」
454 = 453 :
八幡「あー、俺も同じだから別にいいよ」
結衣「ヒッキーも同期の人と飲みに行くの?」
八幡「おお。なんかいきなり誘われてな。さすがに最初から断るのもあれだし……」
結衣「ふ、ふーん。なんか、珍しいね。……ヒッキー誘ったのって、女の子?」
八幡「……いや、男。女子も来るだろうけどな」
結衣「そ、そか……」
八幡「……俺のほうが心配してんだからな」
結衣「へ?」
八幡「だってお前、可愛いし……」
455 = 453 :
結衣「あ、あたしだって心配だよ。ヒッキーかっこいいし……」
八幡「んなこと言うのお前だけだから」
結衣「でも、でもー……。ごめん。同期の飲み会ぐらい、そりゃ行くよね。あたしもなのに、変なこと言ってごめん」
八幡「いいよ。けど、んー……折角行くんなら気にさせたくはねぇよな、お互い」
結衣「うん……。ヒッキーにはあたしのこと気にせず楽しんでほしい」
八幡「俺もだから。なんかねぇかな」
結衣「…………それがあったら、絶対ってわけでもないけどさ」
八幡「ん?」
結衣「指輪、つけよっか?ペアリング」
456 = 453 :
八幡「それは、左手の……」
結衣「うん、薬指」
八幡「んー……。そのうちちゃんと買おうと思ってたんだけどな」
結衣「そ、そうなんだ……。じゃあ、まずは練習ってことで」
八幡「……そうだな、別にいいか。いつ買いに行く?」
結衣「明日!」
八幡「……言うと思った。よし、んじゃ明日待ち合わせするか」
結衣「うん。安いので十分だからね?一万円ぐらいの。ヒッキーのはあたしが買うから」
八幡「んじゃ俺はお前の買えばいいんだな」
結衣「そそ。といってもペアリングだからさ、セット価格なのかもしんないけど。そうだったら半分ずつね」
457 = 453 :
八幡「わかった。……指輪なんか初めてだから慣れねぇだろうなぁ」
結衣「最初は落ち着かないかもね。そういえばさー、あたしは身に付けてるものヒッキーからもらったのでいっぱいだけど、ヒッキーはそういうのなかったよね」
八幡「そうだな、眼鏡ぐらいだな。お前からもらったもので身に付けるのは」
結衣「だってヒッキーそういうの欲しがらないんだもん」
八幡「まぁな。アクセサリーなんか似合わんし。ブレスレットとかしてたら、んだこれ邪魔くせぇって思いそうだし……」
結衣「……指輪も、邪魔になる、かな」
八幡「あああ、そんな顔すんな、悪い。邪魔なわけねぇだろ。俺、今気がついたことがあるんだ」
458 = 453 :
結衣「うん……なに?」
八幡「俺がお前に身に付けるものプレゼントすんのはな、俺が安心したかったからなんだよ、たぶん」
結衣「……そうなんだ」
八幡「もちろんお前が欲しがってるってのもあるけど……。俺はお前を縛ろうとしてるだけなんだろうな。…………カッコ悪いな、俺」
結衣「……ううん。あたしをもっと縛っていいよ。あたしはヒッキーだけのものだから」
八幡「……俺も、お前が不安ならそうするから。俺にはなんでも話してくれ」
結衣「わかった。キス、して?」
八幡「………………」
結衣「………………はぁっ。抱き締めて」
八幡「………………」
459 = 453 :
結衣「…………んへへぇ。幸せ。ご飯にしよっか」
八幡「いや、その前にちょっと……写メ撮らせてくんない?」
結衣「え、何、珍しい」
八幡「同期の奴等と飲み会行ったらさ、どうせ彼女いんのかって話になんの見えてるし。写メ見せて自慢してやる」
結衣「…………超嬉しいんだけど。でも写メ今までにたくさん送ったよね、あたし」
八幡「アホか。お前が送ってくれたの全部保存してるけど、もろエロ写メかそんな感じのばっかじゃねぇか。こんなもん見せれるわけねぇだろ」
結衣「あ、そ、そうか、そうだった。部屋着とかでもアングルとかポーズがアレだった……」
八幡「だから、普通に撮らせてくれよ」
460 = 453 :
結衣「んー……一緒に撮ろうよ。あたしもヒッキー自慢する」
八幡「自慢になんねぇだろ……」
結衣「なる。する。ほら、はい」
八幡「はい、ってなに。どうしろと?」
結衣「ほっぺにキスして。撮るから」
八幡「え、えぇー」
結衣「目は開けててね」
八幡「……マジ?」
結衣「マジ。あたしからする?」
八幡「…………ああもうわかったよ、やるよ」
結衣「うん、キスしたままで待機ね」
八幡「お、おう。………………」
461 = 453 :
結衣「そのままねー、いくよー……」
八幡「はぁ……」
結衣「撮れたー、えへへー。壁紙にしよっと。今度はあたしがキスするから、撮っていいよ」
八幡「……いや、俺にはそんなん見せれんから……。普通に撮るんじゃダメ?つか、お前それ見せんの?」
結衣「……あたしも見せるのは恥ずかしいな。んー、とりあえずヒッキーも撮ろうよ、キスしてるとこ。ちゅー」
八幡「…………撮ったぞ」
結衣「それはヒッキーが大事にしてて。んじゃ今から自慢用の撮ろ」
八幡「……いや、ここまで近くなくても」
結衣「このぐらいなら……見せても大丈夫だよ。顔くっつけてるだけだし。…………よし、撮れたー」
462 = 453 :
八幡「…………撮れたけど、俺顔赤いな……」
結衣「あれだけいろんなことあたしにしといて、なんでこのぐらいで赤くなるかなぁ……」
八幡「そんときは別なんだよ。俺、これでも恥ずいわ……ていうかお前も赤いじゃねぇか」
結衣「え?あ、まぁ、うん。あたしはもうこれでいいや」
八幡「ま、どんな子って聞かれることなかったらわざわざ見せねぇしな」
結衣「さすがに自分から見せたりはしないよねー」
八幡「…………暑い。汗かいた」
結衣「あ、ごめん、スーツ脱がないとだね」
八幡「はー、ネクタイもまだ慣れねぇなー」
463 = 453 :
結衣「あ、あー。まってまって」
八幡「ん?って、なんで結び直してんの」
結衣「ネクタイほどくとこ見れなかったから、はい。ほどいていいよ」
八幡「…………?」
結衣「にへぇ…………」
八幡「意味わからん。なんで嬉しそうなんだ……?」
結衣「わっかんないかなー。ネクタイをほどくとこ、超、超いいんだよ!ヒッキースーツ似合うし!」
八幡「……わかんねぇ」
結衣「これから毎日見れるんだよねー。幸せー」
八幡「これから毎日これ着けるのかー。つれー」
464 = 453 :
結衣「むー。いじわる」
八幡「出来ることなら働きたくなんかねぇからな。でもな、お前を幸せにしたいし、…………働くよ」
結衣「働くのは普通なんだけど、うん……。嬉しい」
八幡「よし、飯にすっかー」
結衣「よーし、ちょっと待っててね、ヒッキー」
八幡「おー。今日なに?」
結衣「んとねー、白菜が安かったからねー…………」
一一一
465 = 453 :
ここまで
今回はやらしいことしてません
またそのうち
469 :
こういうのほんとすこ
乙乙~
470 :
乙です
相変わらず甘いです
471 :
結衣「ヒッキー、最近遅いなぁー……」
結衣「ご飯作ろうかな……。いや、冷めちゃうから待ってなきゃダメだよね。待ってよっと」
結衣「はぁ…………」
結衣「最近、してないなぁ……」
結衣「ヒッキー…………ん……」
結衣「ヒッキーの匂い…………」
結衣「……んぅっ……だめ、なのに……ひっきぃ……」
結衣「…………はっ……はっ……」
結衣「………………」
結衣「…………」
結衣「……」
472 = 471 :
結衣「……ん、いい匂い……ん?」
八幡「おぉ、おはよ。ただいま」
結衣「あれ……?あたしもしかして寝ちゃってた?ごめん!すぐご飯作るね!」
八幡「あ、もう出来るからゆっくりしてていいぞ」
結衣「え、えぇー。作っちゃったの?…………むぅ、ごめん……」
八幡「いやいや、下ごしらえできてたから合わせて炒めてるだけだし。謝る必要なんかねぇよ。お前だって仕事疲れてるだろ?」
結衣「……あたしは定時だし、近いし……。ヒッキーは残業で遅くなってるんだからあたしが、がんばんなきゃ、いけないのに……」
八幡「……そんな気張らなくていいよ、俺はお前が家で待っててくれてたらそれだけでいいんだ」
473 = 471 :
結衣「う……うわぁぁん!ひっきぃ!」
八幡「いでっ、…………泣くなよ」
結衣「うぇぇん……ヒッキーの、ばか」
八幡「え、俺怒られんの?」
結衣「違うよ……。あたしをこれ以上好きにさせてどうするつもりなの?あたし、ヒッキーなしじゃ生きられなくなっちゃうよ……」
八幡「……あれ、俺はとっくにお前なしじゃ生きられる気しないんだけど……」
結衣「……嘘だよそんなの」
八幡「嘘じゃねぇって。信用ないのな、俺。少なくとも今の俺はお前なしの生活は考えられねぇよ。残業しんどくても帰ったらいつも結衣が居てくれるから……すっげぇ嬉しくて、頑張れるんだよ」
474 = 471 :
結衣「…………今日は、今日も疲れてる、よね」
八幡「ん?あー、まぁ。ぼちぼち……。なんだ?」
結衣「またヒッキーに我儘言っていい?迷惑かけていい?」
八幡「お前の我儘は全部可愛いからな……駄目だなんて言ったことないだろ今まで。言ってみ」
結衣「……えっちしたい。超したい。我慢できなくて一人でしちゃうぐらい、したいの」
八幡「…………したの?」
結衣「……ぅ、し、した。ヒッキーの匂い嗅いでたら、我慢できなくなっちゃって……」
八幡「だから、可愛過ぎだろそういうの……」
475 = 471 :
結衣「あぅ……。い、いやじゃないの?」
八幡「んなこと思うか、馬鹿」
結衣「じ、じゃあ、ご飯食べたら……待ってるね。あたしはお風呂もう入ったから……」
八幡「お、おお……。なんかちょっと久々だな」
結衣「だ、だね。あのね、今日はヒッキー動かなくていいから、寝てるだけでいい、よ。あたし、頑張るから……」
八幡「…………わ、わかった。とりあえず飯にするか」
結衣「うん……。いっぱい気持ちよくなってもらうから、ね。座っててー、あとはあたしがやるから」
八幡「そんなつもりはねぇんだろうけどよ。お前にそんな風にされたらな、どんな奴でも働こうって思うわこんなの」
476 = 471 :
結衣「そ、そーかなー。……でも、それならよかったよ。ごっはんー、ごっはんー。ヒッキーとごっはんー」
八幡「……明日からも頑張るか……」
一一一
結衣「あの……」
八幡「ん?どした?」
結衣「明日ってさ、休みだよね?」
八幡「おお、そうだけど。どっか行きたい?」
結衣「んーん、そうじゃなくて。ゆっくりお話できないかなー、なんて……」
八幡「話?話ならいつもしてるだろ」
結衣「うん、お話ならしてるんだけど、明日したいのはね、もっと、こう……真面目な話」
477 = 471 :
八幡「……今じゃ駄目な話か?」
結衣「ダメってわけでもないけど……。今は食後でお酒も入ってるから、落ち着いて、時間もあるほうが助かるかな」
八幡「…………深刻な話?」
結衣「深刻、といえば深刻、かも」
八幡「…………いい話?」
結衣「…………どだろ、わかんない。ヒッキーにとって喜ばしいのかどうなのか、あたしには……」
八幡「…………まさか、別れ話じゃねぇよな……」
結衣「え?」
八幡「いや、なんでも……。明日話してくれるんだな?」
結衣「……うん。一緒に暮らしてから結構経つし、そろそろ……」
478 = 471 :
八幡「………………」
結衣「……あ、ヒッキー。電話鳴ってるよ」
八幡「ん?あ、おお。誰だこんな時間に…………小町?」
結衣「………………」
八幡「……はいもしもし、あー、俺。どした?………………え?そうか…………。わかった。明日だな、行くよ。おお、また明日な」
結衣「…………ヒッキー?」
八幡「……あー、すまん。明日実家戻るわ。お前も行くか」
結衣「どうしたの?」
八幡「…………落ち着いて聞いてくれ」
一一一
479 = 471 :
申し訳ない短いですがここまでで
千葉の某国に遊びにきてるので時間あんま取れなくて
落ちるやつで横見てたけど城はあんまり見えなかった
またそのうち
481 :
描写はないけどエロいな
482 :
乙
ガハマさんはかわええなあ...
483 = 482 :
下げ忘れた...
すまん...
484 :
水しぶき山かな
ああいう系こわくて横とか見れんわ
485 :
乙です
ガハマさんエロかわいい
486 :
カマクラの霊圧が…
487 :
乙乙
489 :
結衣「……うぇっ…………ひっく……」
八幡「……なぁ。もうお別れ、済んだだろ。いつまで泣いてんだよ」
結衣「だって……うぇぇ……。ヒッキー、傍に居て……」
八幡「……ああ。いるよ、ここに」
結衣「…………ありがと」
八幡「どういたしまして」
結衣「せっかく、仲良くなったのに……なんで、なの……?」
八幡「……仕方ない、寿命だ。苦しんだ末にってわけでもねぇんだから……。顔、見ただろ?寝てるみたいだった……」
結衣「……うん。カーくんって話しかけたら、すぐ、起きる、みたい、なのに…………ぇぐっ……」
490 = 489 :
八幡「……よしよし」
結衣「ヒッキーはもう、悲しく、ないの?」
八幡「そんなわけねぇだろ、泣いてないだけだ。…………ほんとはもっと泣くぐらいには悲しいんだけど、俺は後悔しかしてねぇから……泣きたくない」
結衣「……後悔?」
八幡「ああ……。たぶん、どれだけやったって後悔しないなんてことはねぇんだろうけどな。……もっと可愛がってやれたらよかったとか、遊んでやれば、とか、看取って、やれれば、とか…………」
結衣「悲しいときは、もっと泣いていいんだよ、ヒッキーも」
八幡「……二人して泣いてたら歯止め効かなくなるだろ」
結衣「ヒッキーが泣いてたら、あたしはちゃんと支えるよ。してみせる。だから……」
491 = 489 :
八幡「…………悪い。ちょっとだけ、泣いてもいいか……」
結衣「うん。ちょっと待って」
八幡「ん?」
結衣「……よし、もうあたしは大丈夫」
八幡「……涙、止まってねぇんだけど」
結衣「うぅ……。でも、ヒッキーを支える覚悟はできたから。…………おいで、ヒッキー」
八幡「………………」
結衣「……よしよし」
八幡「……俺、あいつに、ちゃんと感謝できてんのかな。感謝、してくれてんのかな」
結衣「されてるし、してるよ。だからさ、カーくんはあんなに安らかな顔、してたんだよぅ……っ……」
492 = 489 :
八幡「……だと、いいな」
結衣「きっと、そうだから。ヒッキーがすっごい大事にしてたの、カーくんにも、ちゃんと伝わってるよ」
八幡「…………うぁっ……だと、いいんだけど、なぁ……」
結衣「…………だから、今は、カーくんのために、泣いてあげても、いいんだよ」
八幡「…………結衣……」
結衣「うん……?」
八幡「…………お別れって、寂しいな」
結衣「……ふっ…………うぁっ……寂しい、ねぇ……」
一一一
493 = 489 :
八幡「…………で、今度はお前がまた泣くの……」
結衣「ごめん……」
八幡「いやいいよ、お互い様だしな。…………カマクラも幸せ者だと思うわ。お前にもそんなに泣いてもらえてさ」
結衣「…………ううん。違うよ。ごめん、カーくん、ヒッキー」
八幡「何が、違うんだ」
結衣「今のあたしはさ、たぶん……。カーくんとお別れして寂しいんじゃなくて、残されるあたしが悲しくて泣いてるんだと、思う……」
八幡「……俺だって、後悔から泣いてるみたいなもんだ。変わんねぇよ」
494 = 489 :
結衣「違うの。ヒッキーはカーくんに向いてるけど、あたしはさ、いつかくるサブレとのお別れとか、そういうのが悲しくて、あたしが可哀想だからって泣いてるの……。全然違うよ」
八幡「…………それでも、お前は優しいよ」
結衣「そんなわけないじゃん……」
八幡「そんなわけある。由比ヶ浜……いや、結衣」
結衣「う、ん……?」
八幡「…………由比ヶ浜、結衣さん」
結衣「は、はい……」
八幡「俺は、お前より……あなたより一日でも長く生きる。あなたを一人残したりしない。そう、約束するから。だから、俺と…………結婚、してもらえますか」
結衣「はい……」
495 = 489 :
八幡「絶対に幸せにするなんて言えねぇけど、絶対に一人にはしない。死んでも生きる。約束、する」
結衣「はい……」
八幡「お前をそんな風に悲しませたり、絶対しないから」
結衣「は、はいぃ…………うわぁぁん」
八幡「……こんなタイミングで、すまん」
結衣「ほ、ほんとそうだよ……。悲しくて、嬉しくて、寂しくて、幸せで……わけわかんないよぅ……」
八幡「……悪い。でも、こんなとこでやっと決意できたんだ。同棲初めて結構経ってるのに、なかなか出来なくて……。待たせたか?」
結衣「……う、うん。実は、急かそうとしてるわけじゃないんだけどさ、まだなのかな、あたし何か足らないのかなってちょっと悩んでた……かな」
496 = 489 :
八幡「……もしかして、話って」
結衣「そう、それ。何かあたしに不満があるなら、ちゃんと言ってもらおうかなって、思ってたの。あと、他に気になる人がいるのかな、とか……」
八幡「いるわけねぇだろ。お前しか見えねぇよ俺には。…………ま、俺も実はな、別れ話じゃねぇだろうなとか思ってたわ」
結衣「え、えー。あたしがそんなこと言うわけないじゃん」
八幡「だって、深刻な話とか言うしよ……」
結衣「し、深刻は深刻じゃん。ヒッキーにとって結婚するって凄い重大なことだし、簡単には決められないのかなぁって思うし……」
八幡「……馬鹿だなお前。ははっ」
結衣「……ヒッキーこそ。あははっ」
497 = 489 :
八幡「お互いさ、もうちょっと……気楽に、信じてみてもいいか」
結衣「そだね。……家族、だしね。心配、もういらないよね」
八幡「…………ま、たまにするだろうけど」
結衣「……あたしも、しちゃうかな」
八幡「カマクラにも報告しねぇとな」
結衣「だね。きっと、喜んでくれるよね?」
八幡「そうだな……。迷惑そうな顔して、変な声で鳴いてくれそうな気がする」
結衣「…………生きてるうちに、したかったね」
八幡「……そうだな。まだ先になると思うけどさ、猫、飼うか。犬も」
498 = 489 :
結衣「うん、飼おうよ。…………ヒッキーはさ、子供は、何人がいい?」
八幡「……それも、もう少し先だな。お前のご両親に挨拶いかねぇと」
結衣「あたしも行かないとね」
八幡「やらなきゃなんねぇこと、たくさんあるんだろうなー」
結衣「二人で、順番にやってこうね。一歩ずつ、あたしたちのペースで」
八幡「……おお。結衣……」
結衣「……ヒッキー……」
八幡「………………」
結衣「………………」
499 = 489 :
八幡「……いつまでヒッキーって呼ぶんだ?」
結衣「……んー、赤ちゃんできるまで、かな?もしかしたら、ずっとかも」
八幡「……まぁ別にいいか」
結衣「…………はちまん」
八幡「おお……」
結衣「たまに、名前も呼ぶよ」
八幡「……わ、わかった」
一一一
500 = 489 :
ここまで
終わってもよかったけどもう少し行こう
またそのうち
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