のくす牧場
コンテンツ
牧場内検索
カウンタ
総計:127,062,848人
昨日:no data人
今日:
最近の注目
人気の最安値情報

    元スレ結衣「おかえり、ヒッキー」八幡「……いつまでヒッキーって呼ぶんだ」

    SS+覧 / PC版 /
    スレッド評価: スレッド評価について
    みんなの評価 : ★★★
    タグ : - 俺ガイル + 追加: タグについて ※前スレ・次スレは、スレ番号だけ登録。駄スレにはタグつけず、スレ評価を。荒らしタグにはタグで対抗せず、タグ減点を。
    ←前へ 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 次へ→ / 要望・削除依頼は掲示板へ / 管理情報はtwitter

    452 :

    どういう経緯で付き合うようになったのか、高校の時は卒業までどうしてたのか
    過去に気になる点が結構あるな

    453 :



    八幡「ただいま」

    結衣「あ、おかえりヒッキー。どんな感じだったー?」

    八幡「他のとこ知らんからなんともだけど……あんなもんなんじゃねぇかなぁ。お前は?」

    結衣「んー、普通?社会人としてのマナーとか練習とか、しばらくはそんな感じっぽい」

    八幡「俺のとこもそんなもん。うち研修一ヶ月でそれから配属だと」

    結衣「あれ、そうなんだ。あたしんとこは三ヶ月研修だって。来月からは現場研修みたい」

    八幡「ほーん……。いろいろ違うもんだな」

    結衣「あ、忘れないうちに言っとくね。今週末同期のみんなで飲みにいくから、遅くなるー」

    454 = 453 :

    八幡「あー、俺も同じだから別にいいよ」

    結衣「ヒッキーも同期の人と飲みに行くの?」

    八幡「おお。なんかいきなり誘われてな。さすがに最初から断るのもあれだし……」

    結衣「ふ、ふーん。なんか、珍しいね。……ヒッキー誘ったのって、女の子?」

    八幡「……いや、男。女子も来るだろうけどな」

    結衣「そ、そか……」

    八幡「……俺のほうが心配してんだからな」

    結衣「へ?」

    八幡「だってお前、可愛いし……」

    455 = 453 :

    結衣「あ、あたしだって心配だよ。ヒッキーかっこいいし……」

    八幡「んなこと言うのお前だけだから」

    結衣「でも、でもー……。ごめん。同期の飲み会ぐらい、そりゃ行くよね。あたしもなのに、変なこと言ってごめん」

    八幡「いいよ。けど、んー……折角行くんなら気にさせたくはねぇよな、お互い」

    結衣「うん……。ヒッキーにはあたしのこと気にせず楽しんでほしい」

    八幡「俺もだから。なんかねぇかな」

    結衣「…………それがあったら、絶対ってわけでもないけどさ」

    八幡「ん?」

    結衣「指輪、つけよっか?ペアリング」

    456 = 453 :

    八幡「それは、左手の……」

    結衣「うん、薬指」

    八幡「んー……。そのうちちゃんと買おうと思ってたんだけどな」

    結衣「そ、そうなんだ……。じゃあ、まずは練習ってことで」

    八幡「……そうだな、別にいいか。いつ買いに行く?」

    結衣「明日!」

    八幡「……言うと思った。よし、んじゃ明日待ち合わせするか」

    結衣「うん。安いので十分だからね?一万円ぐらいの。ヒッキーのはあたしが買うから」

    八幡「んじゃ俺はお前の買えばいいんだな」

    結衣「そそ。といってもペアリングだからさ、セット価格なのかもしんないけど。そうだったら半分ずつね」

    457 = 453 :

    八幡「わかった。……指輪なんか初めてだから慣れねぇだろうなぁ」

    結衣「最初は落ち着かないかもね。そういえばさー、あたしは身に付けてるものヒッキーからもらったのでいっぱいだけど、ヒッキーはそういうのなかったよね」

    八幡「そうだな、眼鏡ぐらいだな。お前からもらったもので身に付けるのは」

    結衣「だってヒッキーそういうの欲しがらないんだもん」

    八幡「まぁな。アクセサリーなんか似合わんし。ブレスレットとかしてたら、んだこれ邪魔くせぇって思いそうだし……」

    結衣「……指輪も、邪魔になる、かな」

    八幡「あああ、そんな顔すんな、悪い。邪魔なわけねぇだろ。俺、今気がついたことがあるんだ」

    458 = 453 :

    結衣「うん……なに?」

    八幡「俺がお前に身に付けるものプレゼントすんのはな、俺が安心したかったからなんだよ、たぶん」

    結衣「……そうなんだ」

    八幡「もちろんお前が欲しがってるってのもあるけど……。俺はお前を縛ろうとしてるだけなんだろうな。…………カッコ悪いな、俺」

    結衣「……ううん。あたしをもっと縛っていいよ。あたしはヒッキーだけのものだから」

    八幡「……俺も、お前が不安ならそうするから。俺にはなんでも話してくれ」

    結衣「わかった。キス、して?」

    八幡「………………」

    結衣「………………はぁっ。抱き締めて」

    八幡「………………」

    459 = 453 :

    結衣「…………んへへぇ。幸せ。ご飯にしよっか」

    八幡「いや、その前にちょっと……写メ撮らせてくんない?」

    結衣「え、何、珍しい」

    八幡「同期の奴等と飲み会行ったらさ、どうせ彼女いんのかって話になんの見えてるし。写メ見せて自慢してやる」

    結衣「…………超嬉しいんだけど。でも写メ今までにたくさん送ったよね、あたし」

    八幡「アホか。お前が送ってくれたの全部保存してるけど、もろエロ写メかそんな感じのばっかじゃねぇか。こんなもん見せれるわけねぇだろ」

    結衣「あ、そ、そうか、そうだった。部屋着とかでもアングルとかポーズがアレだった……」

    八幡「だから、普通に撮らせてくれよ」

    460 = 453 :

    結衣「んー……一緒に撮ろうよ。あたしもヒッキー自慢する」

    八幡「自慢になんねぇだろ……」

    結衣「なる。する。ほら、はい」

    八幡「はい、ってなに。どうしろと?」

    結衣「ほっぺにキスして。撮るから」

    八幡「え、えぇー」

    結衣「目は開けててね」

    八幡「……マジ?」

    結衣「マジ。あたしからする?」

    八幡「…………ああもうわかったよ、やるよ」

    結衣「うん、キスしたままで待機ね」

    八幡「お、おう。………………」

    461 = 453 :

    結衣「そのままねー、いくよー……」

    八幡「はぁ……」

    結衣「撮れたー、えへへー。壁紙にしよっと。今度はあたしがキスするから、撮っていいよ」

    八幡「……いや、俺にはそんなん見せれんから……。普通に撮るんじゃダメ?つか、お前それ見せんの?」

    結衣「……あたしも見せるのは恥ずかしいな。んー、とりあえずヒッキーも撮ろうよ、キスしてるとこ。ちゅー」

    八幡「…………撮ったぞ」

    結衣「それはヒッキーが大事にしてて。んじゃ今から自慢用の撮ろ」

    八幡「……いや、ここまで近くなくても」

    結衣「このぐらいなら……見せても大丈夫だよ。顔くっつけてるだけだし。…………よし、撮れたー」

    462 = 453 :

    八幡「…………撮れたけど、俺顔赤いな……」

    結衣「あれだけいろんなことあたしにしといて、なんでこのぐらいで赤くなるかなぁ……」

    八幡「そんときは別なんだよ。俺、これでも恥ずいわ……ていうかお前も赤いじゃねぇか」

    結衣「え?あ、まぁ、うん。あたしはもうこれでいいや」

    八幡「ま、どんな子って聞かれることなかったらわざわざ見せねぇしな」

    結衣「さすがに自分から見せたりはしないよねー」

    八幡「…………暑い。汗かいた」

    結衣「あ、ごめん、スーツ脱がないとだね」

    八幡「はー、ネクタイもまだ慣れねぇなー」

    463 = 453 :

    結衣「あ、あー。まってまって」

    八幡「ん?って、なんで結び直してんの」

    結衣「ネクタイほどくとこ見れなかったから、はい。ほどいていいよ」

    八幡「…………?」

    結衣「にへぇ…………」

    八幡「意味わからん。なんで嬉しそうなんだ……?」

    結衣「わっかんないかなー。ネクタイをほどくとこ、超、超いいんだよ!ヒッキースーツ似合うし!」

    八幡「……わかんねぇ」

    結衣「これから毎日見れるんだよねー。幸せー」

    八幡「これから毎日これ着けるのかー。つれー」

    464 = 453 :

    結衣「むー。いじわる」

    八幡「出来ることなら働きたくなんかねぇからな。でもな、お前を幸せにしたいし、…………働くよ」

    結衣「働くのは普通なんだけど、うん……。嬉しい」

    八幡「よし、飯にすっかー」

    結衣「よーし、ちょっと待っててね、ヒッキー」

    八幡「おー。今日なに?」

    結衣「んとねー、白菜が安かったからねー…………」


    一一一

    465 = 453 :

    ここまで
    今回はやらしいことしてません

    またそのうち

    469 :

    こういうのほんとすこ
    乙乙~

    470 :

    乙です
    相変わらず甘いです

    471 :



    結衣「ヒッキー、最近遅いなぁー……」

    結衣「ご飯作ろうかな……。いや、冷めちゃうから待ってなきゃダメだよね。待ってよっと」

    結衣「はぁ…………」

    結衣「最近、してないなぁ……」

    結衣「ヒッキー…………ん……」

    結衣「ヒッキーの匂い…………」

    結衣「……んぅっ……だめ、なのに……ひっきぃ……」

    結衣「…………はっ……はっ……」

    結衣「………………」

    結衣「…………」

    結衣「……」

    472 = 471 :

    結衣「……ん、いい匂い……ん?」

    八幡「おぉ、おはよ。ただいま」

    結衣「あれ……?あたしもしかして寝ちゃってた?ごめん!すぐご飯作るね!」

    八幡「あ、もう出来るからゆっくりしてていいぞ」

    結衣「え、えぇー。作っちゃったの?…………むぅ、ごめん……」

    八幡「いやいや、下ごしらえできてたから合わせて炒めてるだけだし。謝る必要なんかねぇよ。お前だって仕事疲れてるだろ?」

    結衣「……あたしは定時だし、近いし……。ヒッキーは残業で遅くなってるんだからあたしが、がんばんなきゃ、いけないのに……」

    八幡「……そんな気張らなくていいよ、俺はお前が家で待っててくれてたらそれだけでいいんだ」

    473 = 471 :

    結衣「う……うわぁぁん!ひっきぃ!」

    八幡「いでっ、…………泣くなよ」

    結衣「うぇぇん……ヒッキーの、ばか」

    八幡「え、俺怒られんの?」

    結衣「違うよ……。あたしをこれ以上好きにさせてどうするつもりなの?あたし、ヒッキーなしじゃ生きられなくなっちゃうよ……」

    八幡「……あれ、俺はとっくにお前なしじゃ生きられる気しないんだけど……」

    結衣「……嘘だよそんなの」

    八幡「嘘じゃねぇって。信用ないのな、俺。少なくとも今の俺はお前なしの生活は考えられねぇよ。残業しんどくても帰ったらいつも結衣が居てくれるから……すっげぇ嬉しくて、頑張れるんだよ」

    474 = 471 :

    結衣「…………今日は、今日も疲れてる、よね」

    八幡「ん?あー、まぁ。ぼちぼち……。なんだ?」

    結衣「またヒッキーに我儘言っていい?迷惑かけていい?」

    八幡「お前の我儘は全部可愛いからな……駄目だなんて言ったことないだろ今まで。言ってみ」

    結衣「……えっちしたい。超したい。我慢できなくて一人でしちゃうぐらい、したいの」

    八幡「…………したの?」

    結衣「……ぅ、し、した。ヒッキーの匂い嗅いでたら、我慢できなくなっちゃって……」

    八幡「だから、可愛過ぎだろそういうの……」

    475 = 471 :

    結衣「あぅ……。い、いやじゃないの?」

    八幡「んなこと思うか、馬鹿」

    結衣「じ、じゃあ、ご飯食べたら……待ってるね。あたしはお風呂もう入ったから……」

    八幡「お、おお……。なんかちょっと久々だな」

    結衣「だ、だね。あのね、今日はヒッキー動かなくていいから、寝てるだけでいい、よ。あたし、頑張るから……」

    八幡「…………わ、わかった。とりあえず飯にするか」

    結衣「うん……。いっぱい気持ちよくなってもらうから、ね。座っててー、あとはあたしがやるから」

    八幡「そんなつもりはねぇんだろうけどよ。お前にそんな風にされたらな、どんな奴でも働こうって思うわこんなの」

    476 = 471 :

    結衣「そ、そーかなー。……でも、それならよかったよ。ごっはんー、ごっはんー。ヒッキーとごっはんー」

    八幡「……明日からも頑張るか……」


    一一一


    結衣「あの……」

    八幡「ん?どした?」

    結衣「明日ってさ、休みだよね?」

    八幡「おお、そうだけど。どっか行きたい?」

    結衣「んーん、そうじゃなくて。ゆっくりお話できないかなー、なんて……」

    八幡「話?話ならいつもしてるだろ」

    結衣「うん、お話ならしてるんだけど、明日したいのはね、もっと、こう……真面目な話」

    477 = 471 :

    八幡「……今じゃ駄目な話か?」

    結衣「ダメってわけでもないけど……。今は食後でお酒も入ってるから、落ち着いて、時間もあるほうが助かるかな」

    八幡「…………深刻な話?」

    結衣「深刻、といえば深刻、かも」

    八幡「…………いい話?」

    結衣「…………どだろ、わかんない。ヒッキーにとって喜ばしいのかどうなのか、あたしには……」

    八幡「…………まさか、別れ話じゃねぇよな……」

    結衣「え?」

    八幡「いや、なんでも……。明日話してくれるんだな?」

    結衣「……うん。一緒に暮らしてから結構経つし、そろそろ……」

    478 = 471 :

    八幡「………………」

    結衣「……あ、ヒッキー。電話鳴ってるよ」

    八幡「ん?あ、おお。誰だこんな時間に…………小町?」

    結衣「………………」

    八幡「……はいもしもし、あー、俺。どした?………………え?そうか…………。わかった。明日だな、行くよ。おお、また明日な」

    結衣「…………ヒッキー?」

    八幡「……あー、すまん。明日実家戻るわ。お前も行くか」

    結衣「どうしたの?」

    八幡「…………落ち着いて聞いてくれ」


    一一一

    479 = 471 :

    申し訳ない短いですがここまでで

    千葉の某国に遊びにきてるので時間あんま取れなくて
    落ちるやつで横見てたけど城はあんまり見えなかった

    またそのうち

    481 :

    描写はないけどエロいな

    482 :


    ガハマさんはかわええなあ...

    483 = 482 :

    下げ忘れた...
    すまん...

    484 :

    水しぶき山かな
    ああいう系こわくて横とか見れんわ

    485 :

    乙です
    ガハマさんエロかわいい

    486 :

    カマクラの霊圧が…

    487 :

    乙乙

    489 :



    結衣「……うぇっ…………ひっく……」

    八幡「……なぁ。もうお別れ、済んだだろ。いつまで泣いてんだよ」

    結衣「だって……うぇぇ……。ヒッキー、傍に居て……」

    八幡「……ああ。いるよ、ここに」

    結衣「…………ありがと」

    八幡「どういたしまして」

    結衣「せっかく、仲良くなったのに……なんで、なの……?」

    八幡「……仕方ない、寿命だ。苦しんだ末にってわけでもねぇんだから……。顔、見ただろ?寝てるみたいだった……」

    結衣「……うん。カーくんって話しかけたら、すぐ、起きる、みたい、なのに…………ぇぐっ……」

    490 = 489 :

    八幡「……よしよし」

    結衣「ヒッキーはもう、悲しく、ないの?」

    八幡「そんなわけねぇだろ、泣いてないだけだ。…………ほんとはもっと泣くぐらいには悲しいんだけど、俺は後悔しかしてねぇから……泣きたくない」

    結衣「……後悔?」

    八幡「ああ……。たぶん、どれだけやったって後悔しないなんてことはねぇんだろうけどな。……もっと可愛がってやれたらよかったとか、遊んでやれば、とか、看取って、やれれば、とか…………」

    結衣「悲しいときは、もっと泣いていいんだよ、ヒッキーも」

    八幡「……二人して泣いてたら歯止め効かなくなるだろ」

    結衣「ヒッキーが泣いてたら、あたしはちゃんと支えるよ。してみせる。だから……」

    491 = 489 :

    八幡「…………悪い。ちょっとだけ、泣いてもいいか……」

    結衣「うん。ちょっと待って」

    八幡「ん?」

    結衣「……よし、もうあたしは大丈夫」

    八幡「……涙、止まってねぇんだけど」

    結衣「うぅ……。でも、ヒッキーを支える覚悟はできたから。…………おいで、ヒッキー」

    八幡「………………」

    結衣「……よしよし」

    八幡「……俺、あいつに、ちゃんと感謝できてんのかな。感謝、してくれてんのかな」

    結衣「されてるし、してるよ。だからさ、カーくんはあんなに安らかな顔、してたんだよぅ……っ……」

    492 = 489 :

    八幡「……だと、いいな」

    結衣「きっと、そうだから。ヒッキーがすっごい大事にしてたの、カーくんにも、ちゃんと伝わってるよ」

    八幡「…………うぁっ……だと、いいんだけど、なぁ……」

    結衣「…………だから、今は、カーくんのために、泣いてあげても、いいんだよ」

    八幡「…………結衣……」

    結衣「うん……?」

    八幡「…………お別れって、寂しいな」

    結衣「……ふっ…………うぁっ……寂しい、ねぇ……」


    一一一

    493 = 489 :



    八幡「…………で、今度はお前がまた泣くの……」

    結衣「ごめん……」

    八幡「いやいいよ、お互い様だしな。…………カマクラも幸せ者だと思うわ。お前にもそんなに泣いてもらえてさ」

    結衣「…………ううん。違うよ。ごめん、カーくん、ヒッキー」

    八幡「何が、違うんだ」

    結衣「今のあたしはさ、たぶん……。カーくんとお別れして寂しいんじゃなくて、残されるあたしが悲しくて泣いてるんだと、思う……」

    八幡「……俺だって、後悔から泣いてるみたいなもんだ。変わんねぇよ」

    494 = 489 :

    結衣「違うの。ヒッキーはカーくんに向いてるけど、あたしはさ、いつかくるサブレとのお別れとか、そういうのが悲しくて、あたしが可哀想だからって泣いてるの……。全然違うよ」

    八幡「…………それでも、お前は優しいよ」

    結衣「そんなわけないじゃん……」

    八幡「そんなわけある。由比ヶ浜……いや、結衣」

    結衣「う、ん……?」

    八幡「…………由比ヶ浜、結衣さん」

    結衣「は、はい……」

    八幡「俺は、お前より……あなたより一日でも長く生きる。あなたを一人残したりしない。そう、約束するから。だから、俺と…………結婚、してもらえますか」

    結衣「はい……」

    495 = 489 :

    八幡「絶対に幸せにするなんて言えねぇけど、絶対に一人にはしない。死んでも生きる。約束、する」

    結衣「はい……」

    八幡「お前をそんな風に悲しませたり、絶対しないから」

    結衣「は、はいぃ…………うわぁぁん」

    八幡「……こんなタイミングで、すまん」

    結衣「ほ、ほんとそうだよ……。悲しくて、嬉しくて、寂しくて、幸せで……わけわかんないよぅ……」

    八幡「……悪い。でも、こんなとこでやっと決意できたんだ。同棲初めて結構経ってるのに、なかなか出来なくて……。待たせたか?」

    結衣「……う、うん。実は、急かそうとしてるわけじゃないんだけどさ、まだなのかな、あたし何か足らないのかなってちょっと悩んでた……かな」

    496 = 489 :

    八幡「……もしかして、話って」

    結衣「そう、それ。何かあたしに不満があるなら、ちゃんと言ってもらおうかなって、思ってたの。あと、他に気になる人がいるのかな、とか……」

    八幡「いるわけねぇだろ。お前しか見えねぇよ俺には。…………ま、俺も実はな、別れ話じゃねぇだろうなとか思ってたわ」

    結衣「え、えー。あたしがそんなこと言うわけないじゃん」

    八幡「だって、深刻な話とか言うしよ……」

    結衣「し、深刻は深刻じゃん。ヒッキーにとって結婚するって凄い重大なことだし、簡単には決められないのかなぁって思うし……」

    八幡「……馬鹿だなお前。ははっ」

    結衣「……ヒッキーこそ。あははっ」

    497 = 489 :

    八幡「お互いさ、もうちょっと……気楽に、信じてみてもいいか」

    結衣「そだね。……家族、だしね。心配、もういらないよね」

    八幡「…………ま、たまにするだろうけど」

    結衣「……あたしも、しちゃうかな」

    八幡「カマクラにも報告しねぇとな」

    結衣「だね。きっと、喜んでくれるよね?」

    八幡「そうだな……。迷惑そうな顔して、変な声で鳴いてくれそうな気がする」

    結衣「…………生きてるうちに、したかったね」

    八幡「……そうだな。まだ先になると思うけどさ、猫、飼うか。犬も」

    498 = 489 :

    結衣「うん、飼おうよ。…………ヒッキーはさ、子供は、何人がいい?」

    八幡「……それも、もう少し先だな。お前のご両親に挨拶いかねぇと」

    結衣「あたしも行かないとね」

    八幡「やらなきゃなんねぇこと、たくさんあるんだろうなー」

    結衣「二人で、順番にやってこうね。一歩ずつ、あたしたちのペースで」

    八幡「……おお。結衣……」

    結衣「……ヒッキー……」

    八幡「………………」

    結衣「………………」

    499 = 489 :

    八幡「……いつまでヒッキーって呼ぶんだ?」

    結衣「……んー、赤ちゃんできるまで、かな?もしかしたら、ずっとかも」

    八幡「……まぁ別にいいか」

    結衣「…………はちまん」

    八幡「おお……」

    結衣「たまに、名前も呼ぶよ」

    八幡「……わ、わかった」


    一一一

    500 = 489 :

    ここまで
    終わってもよかったけどもう少し行こう

    またそのうち


    ←前へ 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 次へ→ / 要望・削除依頼は掲示板へ / 管理情報はtwitterで / SS+一覧へ
    スレッド評価: スレッド評価について
    みんなの評価 : ★★★
    タグ : - 俺ガイル + 追加: タグについて ※前スレ・次スレは、スレ番号だけ登録。駄スレにはタグつけず、スレ評価を。荒らしタグにはタグで対抗せず、タグ減点を。

    類似してるかもしれないスレッド


    トップメニューへ / →のくす牧場書庫について