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    元スレ結衣「おかえり、ヒッキー」八幡「……いつまでヒッキーって呼ぶんだ」

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    みんなの評価 : ★★★
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    351 :

    待ってた
    もっと更新してくれてもええんやで?

    352 :

    乙です
    ここの幸せな二人を見てると落ち着くます

    353 :

    なんか普通のイチャイチャより苦労話の方が二人の夫婦っぷりが出てて甘く感じる

    355 :

    ゆうべはおたのしみでしたね

    356 :

    そこは小学館じゃないのか

    357 :

    待ってるぞ

    358 :

    すませんほんと
    手が回らなくて
    必ず完結はさせますので気長にどうか……

    359 :

    向こうのスレで次結衣エンド書いてくれるって期待しつつこっちも待ってる

    360 :

    急かすようですまんな
    生きとるんならええんやで

    361 :



    結衣「緊張してる?」

    八幡「超してる。当たり前だろ」

    結衣「あはは、だよね。でも今日パパはいないから。ママもまだ別にいいんじゃないって言ってたし」

    八幡「つってもね、こんなん始めてだからな」

    結衣「ママなら何度も会ってるじゃん」

    八幡「そうなんだけど……。お前の、えー……母さんは、やたら若いし綺麗だから未だに慣れねぇんだよ」

    結衣「…………そっかー、義母さんかぁ……。えへへ」

    八幡「む、やっぱその呼び方はそう取られるか……。なんて呼ぶのがいいんだ?母親だとおかしいし……母上?お母様?いやなんかちげぇな……」

    362 = 361 :

    結衣「んー、普通にお義母さん、とかでいいんじゃない?かな?」

    八幡「お前の言ってるのはたぶんあっちの字なんだろうな……」

    結衣「まー呼び方はなんでも。ママは反対してないから、大丈夫だと思うよ」

    八幡「反対されてたら八幡もうおうち帰る!て言ってるわ」

    結衣「諦め早くない!?」

    八幡「ちょっと心の準備が必要ってだけだ。簡単には諦めねぇよ」

    結衣「……うん。よし、行こっかー」

    八幡「……ああ」

    結衣「ただいまー」

    八幡「お、お邪魔します」

    363 = 361 :

    結衣ママ「あら~。ヒッキーくん、待ってたのよ~」

    八幡「突然お邪魔して申し訳ありません」

    結衣ママ「いいのよ~、結衣から聞いてるから気にしないでも。そんなにかしこまらなくても大丈夫なんだから。すぐにお茶淹れるわね」

    結衣「ちょっとママ。恥ずかしいからあんまりはしゃがないでよ、もう……」

    八幡「す、すみません。ありがとうございます」

    結衣ママ「ちょっと二人で待っててね、ごゆっくり~」

    結衣「……はぁ。ほらヒッキー、あんな感じなんだからさ、緊張しなくてもいいって」

    八幡「駄目だ、無理だ。面接より緊張する」

    364 = 361 :

    結衣「えー、そんなに……」

    八幡「そりゃそうだろ……。これからもお前と付き合ってくつもりなんだから絶対印象悪くしたくねぇし」

    結衣「そ、そっかぁ。でもそーだよね、あたしもヒッキーのご両親に挨拶とかなったらガッチガチになりそうだもん」

    八幡「だろ?」

    結衣「といっても今日はさ、結婚の許可もらいにきたわけじゃないんだし。一緒に住む前に一度会わせてって言われただけだよ」

    八幡「……それは俺が御眼鏡にかなわなかったら駄目って言われるってことなんじゃ」

    結衣ママ「ううん、そんなことないわよぉ。ヒッキーくんはとっくに御眼鏡にかなってるもの」

    365 = 361 :

    八幡「そ、そうですか……」

    結衣「盗み聞き趣味わるーい」

    結衣ママ「聞こえちゃっただけよ。はいヒッキーくん」

    八幡「ありがとうございます」

    結衣ママ「だから気を楽にしていいのよ。だって、もうすぐヒッキーくんのお義母さんになるんだからぁ」

    結衣「ママ!き、き、気が早いよ!」

    八幡「………………」

    結衣ママ「え~、そうなの?結衣だってそのつもりだって言ってたじゃない」

    結衣「そ、そりゃ言ったけどさ……。同棲始めたら嫌になって別れるカップルだって世の中いっぱいいるじゃん……」

    366 = 361 :

    結衣ママ「そりゃあいるわよぉ。男女なんていろいろだもの。でも結衣ならヒッキーくんのこと嫌になったりしないでしょう?」

    結衣「あたしは大丈夫だよ、でもヒッキーはまだわかんない……」

    結衣ママ「ヒッキーくん、そうなの?」 

    八幡「……いえ。俺が由比……結衣さんに愛想を尽かされることはあったとしても、俺から離れることはないです、絶対」

    結衣「ひ、ヒッキー……」

    結衣ママ「ヒッキーくん……」

    結衣「ちょっと?なんでママが見とれてんの!?」

    結衣ママ「……ああ、パパのプロポーズを思い出しちゃって。二人がそう思ってるなら大丈夫よね?」

    367 = 361 :

    結衣「うー、ん……」

    八幡「……あの。あんまり二人でじろじろ見られると、その……恥ずかしいんですが……」

    結衣ママ「ヒッキーくん、かわいいわねー。結衣、こんな一途な人は絶対に離しちゃダメよ~」

    結衣「……うん、わかってる」

    八幡「………………」

    結衣ママ「ヒッキーくん、結衣をよろしくね」

    八幡「は、はい。といってもまだ結婚するわけでは……」

    結衣ママ「時間の問題よそんなのぉ。ね、孫は何人になる予定?私はいつおばあちゃんになるのかな?」

    結衣「ちょっ、だから気が早いって、もう!じゃあ来週からヒッキーのとこに住むから!ヒッキーあたしの部屋行こ!」

    368 = 361 :

    結衣ママ「あらあら、私出掛けたほうがいいのかしら?」

    結衣「そんな気遣いいらないっ!うあー!」

    結衣ママ「あ、結衣。ちょっとヒッキーくんと二人でお話させてもらえる?」

    結衣「え?別に、いいけど……。変なこと吹き込まないでよ!?」

    結衣ママ「そんなことしないわよ~。結衣は先に部屋に行っててちょうだい」

    結衣「わかった……。ヒッキー、困ること言われたらすぐ逃げていいからね」

    八幡「……なんて答えりゃいいんだ」

    結衣ママ「ほらほら、早く戻って」

    結衣「ぶー。わかったよ戻るよ……」

    369 = 361 :


    結衣ママ「ヒッキーくん」

    八幡「……はい」

    結衣ママ「ありがとうね。結衣を好きになってくれて」

    八幡「は、はぁ」

    結衣ママ「あの子ね、高校の……二年生頃からだったかしら。帰ってから話すのはいつもヒッキーくんとゆきのんちゃんのことでね。あんなことがあった、こんな感じなんだよって毎日楽しそうに話してくれたの」

    八幡「そう……ですか」

    結衣ママ「でも寂しそうにして沈み込んでることもあったのよ。ご飯いらないって部屋に閉じ籠ることもあったわぁ」

    八幡「………………」

    結衣ママ「親バカって笑われるかもしれないけどね、あの子、すごく優しくていい子だと思うの」

    370 = 361 :

    八幡「…………はい。俺もそう思います」

    結衣ママ「ふふ、ありがとう。でもね、昔は結構引っ込み思案でね、自分の気持ちを出さないで我慢してることも多かったの。ほんとは劇の主役やりたいのに、他にやりたい子がいたらあたしはいいよって、すぐに引っ込めちゃう。で、あとから一人でメソメソしてるの」

    八幡「………………」

    結衣ママ「最近はね、ヒッキーくんとゆきのんちゃんのお陰なのかしら、そういうことはなくなってきたのよ。大学でも、ヒッキーくんと付き合っててすごく楽しそうなの。幸せそうって言ったほうがいいかしら」

    八幡「………………」

    結衣ママ「私はね、あの子があんな性格で、欲しいものを全部諦めて、譲って、我慢したままになるんじゃないかって心配してたの」

    371 = 361 :

    八幡「……確かに、損な性格してるなって、最初はちょっと思ってました。優しすぎるというか……」

    結衣ママ「…………娘の幸せを願わない親なんていないわ。あの子はあなたといると一番幸せになれるんだと思う。だから、結衣を選んでくれてありがとうね」

    八幡「そんな……感謝するのは俺のほうです。俺なんかほんと、卑屈で捻くれたろくでもない奴で……。あいつの優しさに、結衣さんに救われてるのは俺のほうで……」

    結衣ママ「……ふふふっ。うん、やっぱりヒッキーくんなら大丈夫ね。結衣をよろしくお願いします」

    八幡「え、と……。はい。…………なんか、結婚のお願いみたいになってませんかねこれ……」

    結衣ママ「私はそのつもりよぉ。パパにもちゃんと根回ししておくから、二人で決めたらいつでもいらっしゃい」

    372 = 361 :

    八幡「……ありがとうございます。でもその時には、えー、お父さんにも、ちゃんと俺の口から言います。納得してもらえるまで」

    結衣ママ「やーん、カッコいいわぁ。おばさんもっと若かったら惚れちゃいそう。やっぱり娘と趣味は似ちゃうのかしら……」

    八幡「やっ、えぇ!?ちょっ、離しっ…………」

    結衣「…………もー、遅いよ。いつまで話して…………何やってんの!?」

    結衣ママ「あ、結衣」

    結衣「なんで娘の彼氏の手を握ってんのよ!?離して!」

    結衣ママ「いいじゃない、このぐらい。ねぇ、ヒッキーくん?」

    八幡「あ、いえ、その、困ります……」

    結衣ママ「あら、振られちゃった」

    373 = 361 :

    結衣「ほらもう行くよヒッキー!」

    八幡「お、おお……」

    結衣ママ「ごゆっくりね~」


    一一一


    八幡「恥ずかしい…………」

    結衣「変なママでごめんね、ヒッキー。でもなんでそんなに顔赤いの……」

    八幡「なんかお前の母親ってか、姉って気がしてくるんだよな……。若すぎじゃね……」

    結衣「えー、凄いフクザツな気分……」

    八幡「なぁ、ママさんは同棲してもいいって言ってくれてるけどよ、お父さんはどうなの?」

    374 = 361 :

    結衣「んー、ぶつぶつ言ってたけどママの説得で渋々とだけど認めてるみたい」

    八幡「大丈夫か……?やっぱ顔合わせとくほうがいいんじゃねぇのかな」

    結衣「いいよ別に、ママも今話しても面倒になるだけだからって言ってたし。ただ結婚するってなったらそうはいかないだろうけど……」

    八幡「そりゃあな……。はー、じゃとりあえずは一緒に住めるようになったわけか」

    結衣「うん。まぁ反対されたとしてもあたしは出ていくつもりだったけどね」

    八幡「んー……。嬉しいんだけどな、やっぱお前にはそういう、なんて言うんだ。世間様に顔向けできないようなあれは、嫌なんだよ俺は。だから内定出てからってことにしたんだし」

    375 = 361 :

    結衣「……ありがとう。凄い嬉しい。あたしはヒッキーが一番大事だけどさ、他にもなくしたくないものがたくさんあるんだ。ワガママでごめんね」

    八幡「いや、お前はそれでいいんだ。俺はそんなお前が好きなんだから」

    結衣「でもさ、どうしてもどっちかしか選べないってなったらヒッキーについてくから。他の全部をなくしてでも、そうするからね」

    八幡「……そんなことになんねぇようにしねぇとな。お前には何も失ってほしくないから」

    結衣「うん……。ヒッキー、愛してる……」

    八幡「ん………………」

    結衣「…………んむ…………んっ…………」

    八幡「………………おい。お母さんいんだろが……」

    376 = 361 :

    結衣「いいよ、このぐらい。部屋には鍵かけたし…………もっと、する?」

    八幡「いや、マズイだろさすがに…… 」

    結衣ママ「ヒッキーくーん。今日晩ご飯食べていくでしょ?」

    八幡「っ!?」

    結衣「んなぁぁっ!?」

    結衣ママ「あら、お邪魔しちゃったかしら?」

    結衣「い、いきなり声かけないでよっ!」

    結衣ママ「もしかしてと思ったから部屋には入らずにおいたんだけど……。ママ、孫は男の子がいいなぁ~」

    結衣「ああああ!!ここに近寄るなー!」

    結衣ママ「はいはい。じゃあ晩御飯用意しておくわね~」

    377 = 361 :

    結衣「はぁはぁ……」

    八幡「え、返事してねぇんだけど……」

    結衣「ごめん、なんか決まっちゃったみたい」

    八幡「ま、別にいいけど。由比ヶ浜家の味にちょっと興味あるしな」

    結衣「…………言っとくけどママはあたしと違って料理うまいからね」

    八幡「わかってるよ。だからさ、お前も続けてたらそこまではいけるってことだろ。将来のお前の料理だと思って食べる」

    結衣「うぅ、いつになったらあんな風になれるのかなぁ……」

    八幡「これから一緒に住むんだから毎日俺かお前が作るんだぞ。そしたらすぐに上達するよ。…………たぶん」

    378 = 361 :

    結衣「……たぶんって言葉が悲しい。よし、ママにいろいろ聞いとこっと」

    八幡「そだな、教わっとくといいよ」

    結衣「あ、そだ。さっきの続きは…………週明けて、ヒッキーのおうちでね。あの、あれ。初夜?みたいな…………」

    八幡「……そうですね」

    結衣「ヒッキー、これから大変になる、かもね?」

    八幡「の、望むところだ」

    結衣「あたしにも、何でも言ってね。頑張るから」

    八幡「……いろいろ、考えとく」


    一一一

    379 = 361 :

    更新滞りすぎさーせん

    またそのうち

    381 :

    我慢したままにならんで本当に良かった……
    乙です

    382 :

    乙~
    更新待っとったで~

    383 :

    乙!
    ニヤニヤです!

    384 :

    乙です
    結衣ママ良い・

    385 :



    結衣「や、やっぐなーい」

    八幡「何その挨拶……」

    結衣「えと、じゃあ、こんばんは……」

    八幡「えー、なんだろうなこれ、なんて言うべき?おこしやす?」

    結衣「ぷっ、何それ」

    八幡「いやだって、住みに来る人に向ける挨拶なんか知らねぇよ俺」

    結衣「んー……。ようこそ、とかでいいんじゃないかな?」

    八幡「……じゃあ、ようこそ、我が家へ」

    結衣「うん。不束ものですが、宜しくお願いします?」

    八幡「それ結婚の時に言うやつだから」

    386 = 385 :

    結衣「まあそのうちするし。……するよね?だから練習練習」

    八幡「あー、まぁゆっくりくつろいでくれ。これからお前の家でもあんだから」

    結衣「そう、なんだよね……。何回も何回もここには来てるんだけどさ、なんでだろ。ちょっと緊張してる、あたし」

    八幡「お前も?」

    結衣「てことは、ヒッキーも?」

    八幡「……おお」

    結衣「えへへ、なんだろうね。凄いドキドキしてる」

    八幡「えー、落ち着かんからとりあえず……俺、普段通りに生活してみるな」

    387 = 385 :

    結衣「わかったー。いろいろ決めなきゃね、一緒に、暮らすんだから」

    八幡「だな。家事は俺もやるからな」

    結衣「ヒッキー、優しい……。好き……」

    八幡「え、えぇー……。んな当たり前のことで優しいとか言われても」

    結衣「いやー、世の中の男の人なんてね、家事なんかしてくんないんだから!うちのパパもほとんどしないし!」

    八幡「そりゃパパさんは働いてるからだろ。今は俺もお前も学生だし、卒業しても暫くは共働きなんだから俺もやるのが当たり前だ」

    結衣「……暫く?」

    八幡「いやそこ聞かんでくれ。まだ先の話だから……」

    388 = 385 :

    結衣「そ、そだね。…………えと、あのね、家事のこと。洗濯なんだけど……あたしするから。ヒッキーはやんなくていいからね!」

    八幡「ん、助かるけど……。なんでよ」

    結衣「いやそれ聞かないでよ……」

    八幡「あー……。確かに俺もお前の、パンツ、とか洗うのは恥ずいな……」

    結衣「あたしもやだよ……。だってさ、血とかで汚れちゃうこと、割とあるし……」

    八幡「……あれな。知ってる知ってる」

    結衣「あたし割とずれちゃうからさー、ベッドとか汚しちゃうこともあるかも。そうなっちゃったらごめんね」

    八幡「別にいいけど、なんか……。一緒に暮らすってなるとそういうことも話さないといけないんだなぁと、よくわかったわ」

    389 = 385 :

    結衣「ヒッキーもなんか、今まで言ってないけど言わないといけないことってある?」

    八幡「んー、特には思いつかねぇな」

    結衣「ベッドの下は掃除すんな、とか、大丈夫……?」

    八幡「アホか、ねぇよ。男は別に生理なんかねぇし…………あ」

    結衣「ん?」

    八幡「わざわざ言うことじゃねぇ気がするけど……。あのな、男の生理現象的な奴でな、寝て朝になるとほぼ毎日、その、あれですよ」

    結衣「んー?」

    八幡「あの、毎朝ほぼ確実に勃起してるんですよ……。けど、あれだから。別に欲求不満とか、お前に満足してないとか、そんなことじゃねぇからな」

    390 = 385 :

    結衣「あ、あー……。朝勃ちってやつだ」

    八幡「そう、それ。……恥ずかしすぎて死にたい」

    結衣「え、ほぼ毎日!?」

    八幡「……おう。驚くとこそこなの?」

    結衣「いや、うん。……ヒッキー、凄いね……」

    八幡「……全然凄くねぇよ」

    結衣「い、いやー。驚いたよあたし。知ってはいたけど毎日だなんて思わなかった……」

    八幡「…………もう止めようぜ。なんか死にたい」

    結衣「わ、わかった。やめとこう、そうしよう」

    391 = 385 :

    八幡「なんか腹減ったな……」

    結衣「ん?ご飯まだなの?」

    八幡「食ったんだけど小腹がな。お前もう食ってきてるよな?」

    結衣「うん、ママの手料理食べてきたよー。なんか簡単なもの作ろうか?」

    八幡「いや、作ろうにも材料がなんもねぇ。なんか買いにでるかなー、でもめんどくせぇなー」

    結衣「あ、じゃああたしもちょっと買いたいものあるからさ、一緒に出ようよ」

    八幡「おお、そんならそうするか」

    結衣「……の前に、ちょっと荷物整理しとく」

    八幡「おお、結構あるなー」

    392 = 385 :

    結衣「ほとんど服だけどね。んー、どこに置こう、というか。あんまり考えてなかったから仕方ないけど、入れるとこがないね」

    八幡「俺の収納ボックスがあるだけだからなぁ……。今日はとりあえず鞄のまま置いとくしかねぇな。明日いろいろ入用なもの買いに行こうぜ」

    結衣「うん、そうしよっか。じゃあ行こー」

    八幡「おー。コンビニでいいか?」

    結衣「オッケー」

    八幡「何買うもんがあんの?忘れ物?」

    結衣「ん、と…………生理用品を……。今日始まっちゃって……」

    八幡「…………すまん」

    393 = 385 :

    結衣「ううん。あのね、だからね、今日初夜だし、スゴいしたかったんたけど……なしで。ごめん」

    八幡「そんなことで謝んなよ……。馬鹿だなお前は」

    結衣「うん……ありがと」

    八幡「…………なんなら風呂でやれんこともないし」

    結衣「え、そういうことなの!?汚いし気持ち悪いからやだよー、あたし」

    八幡「ま、冗談だ」

    結衣「むぅ……。あ、ケーキ買おうよケーキ、お祝いにさ」

    八幡「そうだな、今日も一応、記念日にしとくか」

    結衣「……ね、手、繋いでもいい?」

    八幡「……おお」

    394 = 385 :

    結衣「………………」

    八幡「………………」

    結衣「今日のことも忘れないから、あたし」

    八幡「……そうか」

    結衣「明日からさ、ヒッキーが帰ってきたらおかえりって迎えられるんだよね。今までもたまにバイト終わり待ちとかあったけど、これからは、ずっと」

    八幡「そうだな。俺も、お前が帰ってきたらおかえりって迎えるよ」

    結衣「……それってさ、スゴい幸せ、だね」

    八幡「……だな」


    一一一

    395 = 385 :



    八幡「……んごー…………」

    結衣「…………う、ん……。…………?」

    八幡「………………」

    結衣「……あ、ヒッキーのおうちだった……」

    八幡「…………んごー……」

    結衣「…………?…………う、うわっ」

    八幡「………………」

    結衣「ほ、ほんとにこんななるんだ……」

    八幡「…………んぁー……」

    結衣「寝てるし……。かわいー。でも、これはー……」

    八幡「………………」

    396 = 385 :

    結衣「苦しくないのかな……」

    八幡「…………くかー…………」

    結衣「…………んしょ、んしょ」

    八幡「っ…………」

    結衣「…………ちゅっ………んっ………」

    八幡「……くかー…………」

    結衣「…………れろっ……んんー……」

    八幡「きもち、いい……。あ、ん…………?」

    結衣「…………はぁっ、んむっ…………」

    八幡「…………おはよ」

    結衣「……あ、ろはよー…………んっ……」

    八幡「……何、してんの?」

    397 = 385 :

    結衣「れーとね、あふぁからくるふぃふぉう」

    八幡「咥えたまま喋るな……」

    結衣「……はぁっ、えとね、朝から苦しそうだったから、静めたほうがいいのかなーって」

    八幡「……お前、馬鹿だろ。それ毎日すんのかよ」

    結衣「いーよ?時間さえあれば。あ、もちろんヒッキーがしてほしかったらだけど」

    八幡「…………お前さ……フェラ好きなの?」

    結衣「……ん、んー……。ヒッキーが喜んでくれるから、好き、かな」

    八幡「…………あ、そう……」

    結衣「なに?」

    398 = 385 :

    八幡「いやもう、何も言えん……。でもな、毎日はちょっと、申し訳なくなるから許して……」

    結衣「うー、ん。わかったー。とりあえず今日は、続けるね?」

    八幡「は、はい、お願いします……」


    一一一


    結衣「…………ねー、まだ固いんだけど……」

    八幡「朝なもので……」

    結衣「…………す、スゴいね、やっぱり」

    八幡「……なんなのお前。あーもう、こっち来てくれ」

    結衣「わぁ……」

    八幡「お前みたいな子、世界のどこ探してもいねぇと思うわ」

    結衣「そ、そんなことないと思うなー」

    399 = 385 :

    八幡「いや、いねぇよ。だからたまに……怖くなるんだ」

    結衣「……なんで?」

    八幡「だって、お前とこうしたい奴なんていくらでもいる。俺よりいい奴なんて腐るほどいる。だからだ」

    結衣「もし仮にそれが本当でもさー、あたしが、えと、フェラしたいなって思うの、ヒッキーだけだし……」

    八幡「…………あー、もういいや」

    結衣「……もっと強くして」

    八幡「……おう」

    結衣「んー………………」

    八幡「………………」

    結衣「もうちょっとしたら朝御飯作るから。それまで、こうしてて……」

    八幡「そんなの……お安い御用だ」


    一一一

    400 = 385 :

    ここまで
    八幡死すべし

    またそのうち


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