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    元スレルナ「ルナのお友達になってくれる?」八幡「や、その友達とか良くわからないんで」

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    1 :

    シャドウバースと俺ガイルのssです
    本編のストーリーと世界観がよく分からないのでガバガバ進行です
    ご注意ください


    SSWiki :http://ss.vip2ch.com/jmp/1472143574

    2 = 1 :

    ここは名もなき森。

    鬱蒼とした木々に覆われ、昼間だというのにこの場所の空気は墓場のようによどんでいる。

    その沈黙を破ったのは、突如として宙に現れた魔方陣だった。

    ぴかっ!

    一瞬、森に棲む穢れた生物を照らし出すほどの光を放ったそれは、一体のフォロワーを召喚した。

    ずべしゃっ!

    頭から地面に激突したそれは、そのまま動かなくなった。

    哀れ、その者は気絶してしまったようだ。

    この森で無防備な姿を晒して、生き残れる生物は少ない。

    大抵の者は、ブラッドウルフの胃袋の中に収められる。

    この男も、例外ではない。

    既に周囲の藪が不自然に蠢いているのに、彼は気づいただろうか。

    藪からのぞく、血に濡れた赤い瞳に気づいただろうか。

    白目を剥きながらでは、到底不可能だろう。

    それからすぐ、絹を裂くような断末魔が辺りに響き渡り、やがてもとの静寂を取り戻した

    3 = 1 :

    とある屋敷の寝室

    八幡「zzzzz」

    ルナ「この人、怖い顔をしてる。お友達になってくれるかな?パパ」

    ルナ「うん!わたしが助けたって教えてあげるの。喜んでくれるかな?ママ」

    ルナ「ありがとう!」

    八幡「精神状態おかしい……zzzz」

    ルナ「うん、分かった。ちょっと、服についた『汚れ』を落としに行ってくる」テクテク

    バタン!

    八幡「」ぱち!

    八幡「ようやく行ったか。俺の眠ったふりも捨てたものじゃないな」

    八幡「勘違いしてほしくないので言っておこう、別に嫌がらせで寝たふりをしたわけではない」

    八幡「目が覚めたら、隣に幼女がいて、知らない天井だったからな。

    下手に口を聞こうものなら、借金のかたに執事として雇われる展開まである」

    八幡「あるよな?材木座」

    遠い星にいる旧友を思い出した。

    そう、異世界に飛ばすならアイツが向いてるってあんなに推薦したのに、どうして俺なんだ。

    俺は陽乃さんの異世界探査装置の乗組員に選ばれたことを改めて呪った。

    選ばれた理由は、頭脳が明晰であるとか、いなくなっても社会的影響が少ないだとか、いくらでも付けられるが

    一番の理由はおそらく…俺が嫌がっていたからだ。

    4 = 1 :

    陽乃さんがじきじきに俺を指名するまでは

    現実に居場所がない材木座はもちろんのこと、あの雪ノ下ですら「頼まれれば行かないでもないのよ」というかの有名なツンデレ状態だったわけだし

    葉山ならば今までどおり、期待に応えただろう。

    そうした中、由比ヶ浜と俺だけが行かないことを表明していたが

    俺が連れ出されるいなや、由比ヶ浜も行くと言いだした。

    相変わらず、群集心理の権化のような女である。

    ただ、ほかの連中が思った以上に俺に対してドライだったことを考えると、彼女なりの優しさだったのだと思えた。

    最愛の妹である小町はお土産買ってきてねと一言であったし

    雪ノ下は科学には犠牲がつきものだという話をし、陽乃さんは比企谷君ならなんとかなるよ。悪運は強いでしょ、と太鼓判を押した。

    家族から突き放され、敵(雪ノ下家)にも認められたことが存外に腹立たしかったので

    もう帰ってこれないかもしれないと弱音を吐いてみせたが

    肝心の彼女らは素知らぬふりをし、由比ヶ浜が泣きはじめたので慌ててやめた。

    泣く子と地頭には勝てぬとはこのことか。

    俺はいつの日か、一揆をおこすことを胸に誓って陽乃さんが用意した探査機に乗り込み、

    100万円相当の商品券を手に、異世界へ飛びたったのだ。

    5 = 1 :

    そう、俺は雪ノ下家の小汚い策略にはまり

    たかだか100万、されど高校生にとっては目が飛び出るような金額につられてしまったのだ。

    雪ノ下はそんな俺の様子を見て眉をひそめていたが、やがて得心がいったように手のひらを叩いた。

    「比企谷君は、自分の命の価値が100万円相当しかないと思っているのね」

    とんでもないことを言いだす女だ。

    「せいぜいその命、失わないようにしなさい。何度も言うようだけれど、異世界で最も大切なのは、コミュニケーションよ。いつものように不審な動きをしていたら、どんな目にあうか分からないわ」

    いつも不審な動きをしているのなら、それは不審な動きではない。

    と思ったが、彼女のいつにもまして真剣な表情に気づいた俺は適当な相槌を打った。

    まぁ、現時点ですでにコミュニケーションを拒否しているので、馬の耳に念仏だったのだろう。

    だが、馬の言葉で念仏を唱えてくれれば、馬も信じたかもしれない。

    と、思うのは俺だけだろうか。

    思うに、元の世界の人々には優しさが足りない。

    だから、こっちの世界はかくやと期待している部分があった。だが第一村人は…

    八幡「独り言の多い子だったな。きっと会話ができないタイプのスタンド使いと見た」

    八幡「なるほど、俺と同じタイプのスタンド使いか」

    八幡「…期待したらだめだろう、常識的に考えて」

    俺は布団から跳ね起き、あたりを見回した。

    古い調度品が棚に乱雑に並べられていて、上にいくほど整理が行き届いていない。

    シャンデリアがぶら下がっている天井には幾重にも蜘蛛の巣が張っている。

    どこぞの使用されていなかった客室だろうか。元の世界にあってもおかしくはない。

    八幡「異世界と言っても並行世界だから、元の世界とそこまでずれてない、と」

    八幡「よく考えたら、あの幼女の言葉もわかっていたしな」

    八幡「となれば、俺の乗ってきた探査機をとっとと探して早く帰ろう。報告書はまた今度でいい」

    俺は、この屋敷の探索を開始した。

    比較的冷静だったこの頃に誤算があったとすれば

    ここは幽霊屋敷と呼ばれていて、そこに棲む少女が正真正銘のネクロマンサーだったことだ。

    だからここでの最善手は、一刻も早くここから逃げ出すことだったのだが、当時の俺は知る由もなかった。

    6 :

    シャドバssとか初めて見た

    何とのクロスかわかんないけど期待

    9 = 1 :

    八幡「それにしても妙な屋敷だな…もしやメイドを雇っていないのか」

    俺はドアノブにかぶさった埃を人差し指でそっとぬぐい、ふっと吹いた。

    八幡「俺がメイドだったら、ぜったいに見逃さないんだけどな……」

    俺はどこか切ない気持ちで、これで7度目の挑戦をすることにした。

    ドアノブを回して、ゆっくりと押す。

    ギィイイイイイイイイ

    名探偵コナンのCM前後での扉を開けるSEは、この屋敷でとられたものだと俺は確信した。

    10 = 1 :

    開けた瞬間、部屋のなかに溜まっていた埃が一斉に襲い掛かってきた。

    八幡「ふ、ひ、ぶぇくしょい!もう俺埃くせぇよ……」

    八幡「あーもうたまらん。ズビ……ここもはずれか」

    ざっと見回すと部屋の中にあるのは、ソファが二点に、本棚が一点だけ。

    異世界探査機の影も形もない。

    俺は、あの幼女が俺を「助けた」らしいことはこっそり聞いたので

    てっきり異世界探査機も幼女が持っていると思ったのだが…一向に見つからない。

    八幡「こんなに屋敷が広いとは予想外だった。いっそのこと、あの幼女に聞いたほうが早い説あるな」

    八幡「だが話は通じるのだろうか。異世界探査機と言っても分からないだろうし、そもそもエア会話を体得した幼女と俺が交差したとき一体どんな物語が生まれ
    るんだ……?」

    とても残念な物語が待っていることだろう。俺は即座に答えを見つけることができた。


    ぴちょん…。


    八幡「!!!」

    どこかで、液体が滴る音がした。

    八幡「そういえばあの子、洋服の汚れを落とすと言っていたな。この近くに洗面所でもあるのか?」

    八幡「…」

    八幡(さて、どうしようか)

    一 ここは部屋に戻って、待機しよう

    二 なんだか嫌な予感がするが、音のする方向へ向かう

    11 :

    安価とかいいからはよ

    12 = 1 :

    できれば安価直下でお願いします

    応援ありがとうございます!
    八幡豚というのはよくわかりませんが、無双ハーレムにはなれないと思います

    13 :

    安価スレじゃないのに唐突に始める安価とかレス乞食以外の何物でもないから、続き書けよ。

    14 :

    スレタイに安価って書いてないのに安価すると荒らしが湧くからやめたほうがいいよ

    15 = 1 :

    八幡「物は試しにちょっと行ってみるか」

    あの幼女がちょっとぼっちをこじらせていたからといって、俺に敵うわけではあるまい。

    なにせあの頃には、13人いる神のうち最強にして、ふだんは最弱の怠惰なる神という設定で生きていたわけだから

    エア会話ぐらいどうということはない。

    むしろ、普通といえる。

    ならば、話を聞きに行こう。

    水音を頼りに、薄暗い廊下を歩き始めた。

    16 = 1 :

    八幡「ここか」

    数分後、水音の発生源とみられる部屋の前に到着した。

    ざぱーざぱーと断続的に音は続いている。

    八幡「お風呂でも入っているのか」

    八幡「……声をかけたら、驚かせてしまうよな」

    ルナ「どうしたの?パパ、ママ」

    八幡「!?」

    ルナ「なにか物音が聞こえたって?。私は聞こえなかったけど……」

    八幡(パパとママと一緒に風呂入ってるのか?広い風呂だ。ってそうじゃなくて)

    ルナ「さっきの人、かな?」ガラッ

    八幡「……なっ!?」

    ルナ「……?」

    真っ先に目に飛び込んできたのは、幼女の青い果実のような肢体がどす黒い血で染まった光景だった。

    素っ裸であるがゆえに、衝撃も大きい。

    薄目だから気が付かなかったが彼女は、こんなにひどい怪我を負っていたのか?

    思わず、まじまじと見ると

    幼女はさきほどまで束ねていた髪を下しており、その金色すらも血によって穢されていることに気が付いた。

    血の海にでも、身を投じたとしか考えられない状況だ。

    だが、そんなことはお構いなしに、彼女は笑った。

    腹を抱えて、俺が心底おかしいというふうに、笑った。

    ルナ「お兄さん、いま変な顔してる!ぷふっ!」

    八幡「そんなことよりお前、大丈夫なのかよ!血が、こんなにでて……」

    ルナ「ん?これのこと?」

    少女は自身の身体を改めて、見た。

    ルナ「うん。この汚れって、なかなか落ちないの」

    八幡「あ、よごれ?」

    ルナ「そう!今、お洋服についた血を洗い流してるの!見てみて」

    少女は、洗面所の奥へと姿を消したかと思うと、両手になにかを抱きかかえてやってきた。

    ルナ「これ、パパとママが誕生日にくれたお洋服なの。似合う?」

    少女は可愛らしく笑いかけながら、「お洋服」を広げて見せたが

    控えめに言ってその血垢まみれの「それ」が似合う人物は、ちょうど人の首筋をかみちぎった吸血鬼くらいだろう。

    八幡「に、にあう」

    ルナ「えへへっ!お兄さんとならお友達なれそう!」

    ああ、目が腐っていて本当によかった。

    危うく似合わないなんて、イウトコロダッタ……。

    17 :

    まーた八幡かよなんでもかんでも絡ませてんじゃねーよ気持ち悪い
    京豚と同レベの糞さだわ

    18 = 1 :

    すいません。もう糞だと思ったら開かないほうがいいですよ
    スレタイからクロスだと分かるでしょうし
    誰もあなたの気分を害するために書いてるわけではありません

    19 :

    スレタイに安価って書いてないのに安価始めた挙句荒らしに構っちゃったよ…
    荒らしが湧く原因を20レスも経たないうちに達成か…

    20 = 1 :

    八幡「」バタッ

    ルナ「また倒れてる」

    八幡「」

    「きっと、疲れているのよ。ほらこんなに険しい顔をしているわ」

    ルナ「それはもとからだよママ」

    「かわいそうに、かわいそうに」

    ルナ「うん、きっとつらい目にあったんだよねパパ」

    「優しくしておあげ」

    「そうすれば、ルナに優しくしてくれるわ」

    ルナ「……優しく、するよ」

    「いい子ね。ルナ」

    「自慢の娘だよ。ルナ」

    ルナ「わたし、パパ、ママのことが大好き、だからずっと一緒にいて…」

    「もちろんだとも」

    「ずっと一緒よ。ルナ」

    ルナ「うん。ずっと……ずっとだよ」

    21 :

    次回予告(今回の担当は小町!)

    いぇーい!小町だよ!
    お兄ちゃんの復讐が段々はげしくなってるねぇ~。でも、小町はお兄ちゃんを応援するのです!あ、今の小町的にポイントたかーい!
    そんな事より次回予告!
    お兄ちゃんの噂を聞きつけ、ついに動こうとした結衣さん!
    彼女の口から出たのは謝罪では無く糾弾だった!
    お兄ちゃんはそれに対して声を荒らげる!
    次回!『断罪するバハムート』

    お兄ちゃん、きっとお兄ちゃんを理解してくれる人は現れるよ!あ、いまの小町的にポイントたかーい!

    あとがき

    遂に文化祭実行委員会からのヘイトが霧散し始めました。そして、葉山を停学にしたのは、ご都合主義ということで理解してください。

    あと、R-18にはしません。

    書けないし。

    ということで今回も読んでくださりありがとうございました!

    22 :

    八幡「う、うーん」

    八幡「はっ」

    八幡「……今度は知ってる天井だ。ついさっきばかりの知識なのが、悔やまれる」

    八幡「体に異常はない」

    八幡「血まみれの少女がいないことを除けば、振り出しに戻ったのか」

    それでは、彼女はいずこへ?

    八幡「……とにかく、ここにはいられないな。あの子はどこかおかしいんだ」

    ???「ふん、ここは幽霊屋敷。死者は踊り、生者は眠りにつく。生者にとっての安息は夢にしか存在しないのよ」

    八幡「だれだ」

    ラビ「私はラビットネクロマンサー。不幸なことに、ご主人様に弱―いあんたを守るように命じられているわ」

    部屋の片隅の影に溶け込むようにして立っていた空色の髪の少女は、頬を膨らませた。

    23 = 21 :

    葉山アンチもののコメ、必ず葉山断罪したがるよね(ブーメラン) まぁ実際?運動部の?キャプテン務めるやつが?遊びたいからって理由で?戸塚の練習場奪おうとするし? 自分のグループの事なのに?その尻拭いを奉仕部、もとい比企谷にやらせるし? どうしょうもないクズだから仕方ないな

    24 = 22 :

    八幡「ラビットネクロマンサーが名前なのか」

    ラビ「そんなわけがないでしょう。これはただの通り名よ」

    八幡「ここで通り名ときたか」

    ラビ「あんたにもあるんでしょ?名乗りなさいよ!」

    八幡「ふ……え?」

    八幡(いや、普通の人は通り名なんて持ってねえよ。

    確かに小学生のころ比企谷菌と周囲に呼ばれれたことはあるけどな!

    あれを通り名って呼んでいいのか。

    俺が通るだけで囁かれたけど、あれでいいのか。

    いや、それはよくない。主に俺がよくない。

    ここは現時点で俺に付けられた、たった一つのあだ名を信じてみよう)

    八幡「ヒッキーだ」

    ラビ「ふーん。あんたに似合わないくらい、いかした名前ね」

    八幡「……そうか」

    ラビ「なに暗い顔してるのよ。そりゃあ、ちょっとひどいこと言ったかもしれないけど

    そんなに落ち込まないでよ!なんだか謝らなきゃいけないのかなって思うじゃない!」

    八幡「そういえば、この世界でのヒッキーってどういう意味なんだ?」

    ラビ「?意味なんてないわよ。ご、語感がいいから、悔しくて言っただけ!

    あんたに似合わないって言って悪かったわね!似合ってるわよ!」

    八幡「分かった。もうわかったからこの話題はやめよう。

    とりあえず、ご主人様から受けた命令というのが気になるんだが。

    そもそもラビットさんのご主人様は誰なんだ?」

    ラビ「あんたも会ったことがあるのでしょう?。この屋敷のご息女、ルナ様よ」

    25 :

    ここの荒らしは咲と俺ガイルに親を殺されたかのように嫌ってるから最悪pixivで書いたほうがいいかも…

    26 = 22 :

    >>25
    ここのルールを知らないまま立てた自分に非があります
    それに荒らされたのは彼らにとって反吐がでるような作品だからなので、一応受け止めます
    ありがとう

    27 = 22 :

    八幡「そのルナ様ってもしかして、あの血みどろ金髪幼女のことか?」

    ラビ「なにを勝手に血みどろにしてくれてるわけ?でも、あんたが想像している人物であってると思うわ。兎さんみたいでかわいいでしょ?」

    八幡「…いや、その例えはわからん。兎要素あったか?」」

    ラビ「寂しがりなところがあるじゃない、なんで分からないのよ!」

    ラビットさんはその場で地団太を踏んだ。

    同意してほしかったらしい。

    しかし、俺はそのルナ様とまともに会話したことがないので、賛同はできない。

    八幡「まぁ、それは置いといてそのルナ様が俺を守るように命令したんだよな」

    ラビ「そう」

    八幡「なんでだ?」

    ラビ「さぁ、ルナ様のお考えは私には分からないわ。でも、今までの経験から言うと、友達になりたいんじゃないかしら」

    八幡「友 達」

    ラビ「なんであんたがそんな不機嫌になるかはしらないけれど、きっとそうよ。ルナ様の友達になってあげなさいよね、ヒッキー」

    八幡「こんな得体のしれない男でいいのかよ。俺はよくないと思う」

    ラビ「いーえ。あたしは構わないと思うわ。ルナ様は心が壊れるほど孤独だった。

    ルナ様も今更そんなこと、気にしないでしょうね」

    八幡「…いま、ものすごく重いワードが飛び出た気がするんだが」

    ラビ「口が滑ったわね!忘れなさい!」

    八幡「それで忘れられるなら、どれだけましなんだ」

    28 = 22 :

    ラビ「さて、あんたも起きたところだし、挨拶しにいかなくちゃ」

    八幡「?」

    ラビ「何をぼさっとしてるのよ。あんたも一緒に決まっているでしょうが!」

    八幡「いてて、腕を引っ張るな。ちなみに誰のもとへ行くんだ?」

    ラビ「もちろん、ルナ様よ」

    八幡「……」

    八幡(ここで行かなければ、俺は相当の評価を受けるだろう。それは恐らく、異世界探査機を見つける確率にも影響してくる)

    八幡「行くか」

    ラビ「意外と呑み込みがいいのね。ルナ様も喜ぶわ」

    八幡(この人は、ルナ様のことをとても大事に思っているようだ)

    八幡「一つだけ聞いておきたいんだが」

    ラビ「なに?」

    八幡「ラビットさんは、ルナ様の友達なのか?」

    ラビ「…違うわ。わたしはルナ様と契約を結んでいるから協力しているにすぎない」

    八幡「でも、向こうはそう思っているかもしれないだろう」

    ラビ「それはありえないわ。だって私はルナ様の友達になることを拒否したから」

    八幡「なん…だと…?」

    ラビ「ああ、あんたと話していると要らないことまで話してしまう。

    私こそがさみしがりの兎かもしれないわね」

    雑談はもうおしまい。ラビットさんはそう言って、俺に手招きをした。

    これから、俺たちはあの幼女に会いに行く。

    29 = 22 :

    今日はおわりです

    30 :

    シャドバのSS初めてみたから期待してるけど、変なのに絡まないでスルー安定の方がいいよ

    31 :

    おっつんぬ

    32 :

    アンチヘイトこそ世界No.1
    史上最強のスパルヴィエロ大公を生み出した
    頂点であり揺るぎなきネ申
    異論は一切通用しない

    33 :

    螺旋階段をぐるりと一周して降り、かつては豪奢であったことを匂わせる広間へ出た。

    俺はラビットさんに気づかれないように、目を走らせた。

    壁にいくつも掛けられた肖像画はどれも判別できないくらい。ぼやけている。

    暖炉には長い間使われた形跡がない。

    ここも二階と同じく、ほとんど手入れがされていないようだ。

    そして、今から会うルナという幼女。

    孤独のために心を壊したのだとラビさんは言った。

    また、一向にその姿を見せないパパとママとのエア会話をし続けている。

    これらのことは、一本の直線でつながっているように思う。

    つまり、彼女の両親は他界している可能性が、高い。

    もちろんこれはあくまで可能性の話だ。これが勘違いで、生きていることだって絶対ある。

    むしろそうであってくれ。俺は学生で、セラピストではない。

    両親を失った子と急に友達になれと言われても、むりだ。

    なにせ、俺にも今まで友達ができたことは、ないんだからな。

    嘘をつくなって?

    嘘じゃない。誰一人として友達はいない。

    材木座は、都合のいい時に集まる同類。

    雪ノ下と由比ヶ浜は、同じ部活に所属している仲間。

    協力し合うのは、共通する目的があるからで、友達だからではない。

    陽乃さんと葉山に至っては、敵だか知り合いだか分からない始末。

    さらに言えば

    俺を好いてくれている人よりも、俺のことを嫌っている連中のほうが遥かに数が多い。

    俺が好きな人よりも、俺が嫌っている連中のほうが遥かに数が多い。

    そんな奴が両親を失った子と友達になる?

    孤独でおかしくなった子がそれで喜ぶ?

    想像しただけで、気持ちが悪い。

    34 = 33 :

    コンコン ハーイ 

    ラビ「ルナ様、例の客人を連れてまいりました」

    ルナ「入っていいよ」

    八幡「ども」

    部屋の中は、台風がここに直撃したのか、と思えるほど荒れ果れていた。

    かつては美しい幾何学模様を描いていたと思われる壁紙は刃物で切られたのか鋭く裂けており

    床には大小さまざまな人形が散乱していた。

    それでも例の幼女は華美な洋服を着て、客の到来に純粋な喜びを示していた。

    ルナ「ここには本当は、パパとママ以外の人は入っちゃダメなんだよ!

    お兄さんは特別なんだからっ」

    彼女は頬を朱に染めて言った。

    八幡「とくべつ?」

    ルナ「うん。お兄さんの命を助けたのはルナ!だから特別なの!」

    八幡(わからん)

    八幡「そうだったのか?」

    ルナ「そーだよっ。森の中で倒れてたのを助けたの!

    もしルナがいなかったらワンワンに食われてたんだよ……ん?」

    八幡「どうした」

    ルナ「……あれ、それでもよかったのかな?バラバラでも友達には、なれるし…!」ギリッ

    八幡「なんでちょっと悔しそうなんだ」

    八幡「もし、俺がそのワンワンに食われたら、友達になれないだろう?」

    ルナ「ぅ…ワンワンから取り出すのはちょっとやだ。でも死なないと、友達にはなれないよ?」

    八幡「えっ」

    ルナ「えぇっ!」





    八幡(もしや俺は今まで、この世界での友達という単語の意味を誤解していた…?)







    八幡「……」

    ルナ「お兄さん、どうかしたの?」

    ラビ(今までの人より、ルナ様の言う友達の意味に気づくのがすこし早かったわね、やるじゃない!)

    ラビ「さてと、私は用事を思い出したから、ちょっと席を外すわね」

    八幡「ラビットさん!」

    ラビ「なによ」

    八幡「友達ってなんだ?」

    ラビ「なんでも聞いたら教えてもらえると思わないことね!頭が兎になるわよ!」ピュー!

    八幡「おい…おいっ」

    ルナ「お兄さんと友達になれるかな、パパ、ママ」ドキドキ

    八幡(それってつまり、ころすってことじゃないよな?)ドキドキ

    35 = 33 :

    今日はおわり
    シリアスから逃げた、反省

    36 :

    まってるぞ

    37 :


    (´・ω・`)文化祭の準備大丈夫かな…葉虫がいるから必ずトラブルな問題が来るな…まったく迷惑な厄病神野郎

    39 :

    ルナ「お兄さん」←キラキラした純粋な眼差し

    八幡「うっ」

    ルナ「ルナのお友達になってくれる?」

    八幡(初対面同然の人にそれを言えちゃうあたり、この子の異常性が分かるというものだ。

    あ、でも俺も雪ノ下に言おうとしてたな、てへ。

    言う前に却下したあたり雪ノ下の手際の良さが伺われる。ああ、俺もそうすればよかった……)

    ルナ「……」ワクワク

    八幡「あー」

    ルナ「いいの?」

    八幡「食いつくな、服を掴むな」

    ルナ「うん」ワクワク

    八幡「あー」キョロキョロ

    八幡(出口は、さっき入ってきた扉とベッドの傍に備え付けられた窓だけか)

    ルナ「ねえ、ルナの話聞いてる?」ゴゴゴゴゴゴ

    八幡「あー」

    ルナ「これが最後だよ」スッ

    八幡(あれ、なんかルナ様カードを構えたぞ。

    ちょっと待て、もしかしてあれか?

    カードバトルか?そして、弟を取り戻しに決闘を挑むも敗北して、カードの中に魂を閉じ込められたりするの?

    やだ、俺やだ!)

    40 = 39 :

    ルナ「ルナの、お友達になってくれる?」

    八幡「出会ったばかりだ。だから、友達の一歩手前でどうだ?」

    ルナ「お友達がいい」

    八幡「なら―――お前とは付き合いきれねえっ」

    俺は扉に向かって駆けだした。

    だが、そんな俺を見て幼女はせせら笑った。

    ルナ「ぷふっ!いまさら、逃げようとしたってもう遅いんだから」

    ルナ様が手に持ったカードは一瞬光ったと思うと、バラバラに砕け散った。

    そして、俺の目指す扉の前には、

    巨大な骸骨が立ちふさがっていた。

    モル「いざ、尋常に」

    八幡「うおっ!」

    急停止。そして思わずじっとみるみる。

    骸骨は黒色の襤褸をまとい、俺の身長と同じくらいの鎌を構えている。

    嫌なことに、鎌の刃はギザギザに欠けていて、それまで屠っててきた獲物の数を表しているようだった

    それから、骸骨はその手に持った鎌を軽く振ったように見えた。

    ばひゅんっ!

    その速さについていけなかった空気がつぶれる音がした。

    とんでもない力の持ち主だ、コイツ!

    モル「終わらぬ決闘の続きを、はじめよう」

    八幡「くそっ!コイツも話通じない系のスタンド使いか!」

    ルナ「ぅ……ぁ……」ハァハァ

    ルナ様はコイツの召喚に力を使ったのか、いつの間にかベッドの上に力なく倒れ込んでいた。

    だが、その目だけはこっちを食い入るように見ている。

    ルナ「モル、お人形をころしたらダメだよ。お兄さんだけをころして」ハァハァ

    モル「御意」

    八幡(なにか、なにか手はないのか……?)

    ルナ「聞いて。ルナね、お兄さんと会ってからずっとお友達になりたかったんだよ。でも、我慢して優しくしたの。

    だから、優しいお兄さんはいまのわがままも許してくれるんだって。パパとママが言ってた」ハァハァ

    八幡「誰が許すか!あと、そんな親を信じるなよ!」

    それを聞くと、ルナ様はびくりと震えてから、目尻に涙をじわっと浮かべた。。

    ルナ「ルナは信じるよ。だって、パパとママはルナに優しくしてくれた、ふたりだけの家族だもん!」ハァハァ

    それを合図に、骸骨が獰猛な唸り声をあげて躍りかかってきた。

    41 = 39 :

    八幡「人形ガードっ!」

    目前に迫った鎌が、俺が突き出した人形の手前でピタリと止まった。

    モルと呼ばれた骸骨は、じっとそれを見つめている。

    八幡(やはり、そうか。コイツはルナ様に召喚された。だから、その命令にはきっと逆らえない……ぐっ!?)

    骸骨は、俺の突き出した手を鎌を持ってないほうの手で掴み、自身を軸に、弧を描くようにして俺を勢いよく壁に叩きつけた。

    壁からの衝撃で肺から空気が押し出され、息が止まる。

    モル「小賢しい鼠だ」

    八幡(……なんつー馬鹿力だよ。これを何度も喰らったら、死ぬ前に意識が飛んでしまう。

    だが、いい感じに扉の近くに吹き飛ばしてくれた。

    あとは隙を見て、逃げるしかない。

    もしできなかったら、おわりだ)

    42 :

    モルは剣じゃね?釜はソウルグラインダーとかカースソルジャーでしょ

    43 :

    というか進撃のバハムートのモルさん知らないのか・・・

    44 = 39 :

    >>42
    すみません、カースソウルジャーですっかり鎌だと思いこんでました

    >>43
    シャドバしか知らないにわかで、すまない

    ガバガバでごめんなさい。もう間違えないようにカード見直してから書きます

    45 :

    デュエリストモルディカイの略かと思った

    46 :

    骸骨は一歩で、間合いを詰めてきた。

    そして、当たれば必殺の袈裟斬りを繰り出してくる。

    八幡「くっ!」

    俺は残ったチカラを振り絞って、壁に沿うようにして、避けた。

    いや、避けようとした。

    なんだこれ。左足が、燃えるように痛い。

    夥しい量の血が、足から流れ出ていた。

    まるで現実味のない光景だ。俺にこんなにも血が通っていたのか?

    八幡「ぁ……く…」

    モル「……」

    骸骨は、俺を見下していた。

    赤い液体が、頬にかかった。

    それが、自分の血液だと分かるまでにしばらく時間がかかった。

    それから振り上げられた剣を見つめることしか、俺にはできなった。

    命乞いくらいしておけばと思ったが

    彼女らが俺を生かしおくメリットが見つからなかった。

    時間をかければ、思いつけたのだろうか。

    なぜだか悔しくて、たまらない。

    そして突然、静寂が訪れた。

    誰もが、その呼吸をとめたのだ。

    生きるものが潰える様を、見る為に。

    例外を一人除いて、だが。

    ラビ「兎さんが入れる扉はどこにでもあるのよ!いくら塞いでもむだなんだから!」

    八幡「?」

    謎の声と共に、俺のすぐ横の壁が爆発した。

    現れたのは、これまた巨大なピンク色の兎と、それに埋もれるようにしてしがみつき、こちらに微笑んでいる少女だった。

    ラビ「友達にはなれなかったのね」

    八幡「……そうだよ。俺にはできないんだ。これからもずっとな」

    ラビ「…ちょっと同情したわ!」

    八幡「うるせぇ」

    会話が一段落すると骸骨が剣を少女らに向けた。

    意外と律儀だ。

    モル「消えろ、子兎。貴様に用はない」

    ラビ「この子が子兎?いいえ、くっつけばこんなにも大きくなるのよ!」

    彼女が破壊した穴から、続々と大小さまざまな兎が飛び込んできた。

    そして、この部屋にいたでかい兎と融合し、その体積を大きくしていく。

    モル「……」

    ラビ「さぁ、せいぜい目を閉じて、耳を塞ぎなさい!今夜限りの大爆発なんだから!」

    八幡「ちょっと待て。何する気だ」

    ラビ「あんたを助けるのよ!」

    一瞬後、部屋は閃光と熱風で溢れかえり、中にあるものを破壊しつくした

    47 = 46 :

    >>45
    ここで出てきたのはモルディカイです
    私がカースソルジャーとごっちゃいにしてたんです
    誤解させてごめんね

    48 = 46 :

    今夜は終わり
    モルの負けだよ

    49 :

    >>38みたいな外野はともかく面白いので続けてください

    50 :

    駄作


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