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    元スレ結衣「おかえり、ヒッキー」八幡「……いつまでヒッキーって呼ぶんだ」

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    みんなの評価 : ★★★
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    152 :

    ガハマちゃんのお怒りモード見たい

    153 :

    あれ
    このスレあんま読まれてない?

    154 :

    過疎とか言うなし!
    気にしてるんだからな!

    155 :

    いや、栄えてる方だろ

    157 :



    八幡「…………すまん」

    結衣「もういいよ……。いろはちゃんからも事情聞いたし、ヒッキーのこと信じてるし……」

    八幡「そ、そうか。それならよかっ」

    結衣「よく、なーい!それでもよくないっ!」

    八幡「うおっ!ビックリした……」

    結衣「あたし今、超嫉妬してる。何もなかったって信じてるんだけど、怒ってる」

    八幡「いや、それは当然だと思うぞ……」

    結衣「じゃあやらないでよ!もー!うがー!」

    158 = 157 :

    八幡「なんだそれ。怒ってるのに可愛いな」

    結衣「ご、誤魔化さないで!そんな、そんな可愛いって言われるぐらいで、ぐらいで……」

    八幡「あ、すまん。普通にそう思って、つい……」

    結衣「えへへぇ…………はっ」

    八幡「…………な、なに」

    結衣「今あたしのこと、チョロい女だなって思ったでしょ」

    八幡「お、思ってない」

    結衣「いーや絶対思った!こいつ俺にベタ惚れだから何やっても平気じゃね?って思った!」

    八幡「俺が思うわけねぇだろそんなこと……」

    159 = 157 :

    結衣「んー、確かにこれはなんかヒッキーぽくないな……。でも、あ、褒めとけば簡単に機嫌直してくれるのか?って思ったでしょ」

    八幡「……少し」

    結衣「やっぱり!…………でも、あたしその通りなんだよねー」

    八幡「…………」

    結衣「あたしさ、たぶん浮気されても、ヒッキーには怒らないと思う。怒るよりも……寂しくて、悲しくなる、かな」

    八幡「……さっき怒ってたのは?」

    結衣「あれは、浮気したなんて思ってないのに嫉妬してる自分が嫌で、イライラしちゃって……」

    八幡「そうか……。つーか俺には浮気なんかできねぇよ……」

    160 = 157 :

    結衣「できたら、するの?」

    八幡「ち、違う。しない。やらない」

    結衣「…………あたし、浮気されても、二番でもいいのかも。ヒッキーと別れなきゃいけないぐらいなら、それでもって思っちゃう」

    八幡「…………あーもう、本当にごめん。お前にそんなこと言わせるなんて最悪だな、俺。でも信じてくれ、俺は由比ヶ浜のことが一番大事だ」

    結衣「……嬉しい」

    八幡「でもなぁ……。俺、馬鹿だからまたなんかやるかも……」

    結衣「わかってるよ。ヒッキーは優しいから……頼られたり、困ってる人がいたら見過ごせないもんね」

    八幡「そういうんじゃねぇけど……まぁ、あんま変わんねぇか」

    161 = 157 :

    結衣「それは、あたしの大好きなところだしヒッキーからなくなってほしくないの。だから、そのぐらい気にしないようにしないといけないんだけど……はぁ。あたし、ダメな子だなぁ」

    八幡「……もういい。こっち来て」

    結衣「なに?」

    八幡「…………結衣」

    結衣「…………ヒッキー」

    八幡「俺が悪いときは怒ってくれよ。自分をそんな風に言わないでくれ」

    結衣「…………う、うん」

    八幡「駄目な……か、彼氏ですまん。なんかこの言葉すげぇ恥ずいわ……」

    結衣「もっとぎゅっとして」

    八幡「ん…………」

    162 = 157 :

    結衣「………………。これで許したげる。ヒッキーと喧嘩したくないし、仲良くしたいし」

    八幡「……ありがと」

    結衣「やっぱ、もっと……」

    八幡「………………」

    結衣「……全部忘れちゃうぐらい、愛してほしいな」

    八幡「……お、おう」


    一一一


    結衣「……はふー。もう、ぐにゃぐにゃ……」

    八幡「ま、満足してもらえたかな?」

    結衣「誰の真似、それ……。まぁ、うん。満足……ていうか、最高っていうか……」

    163 = 157 :

    八幡「そ、そりゃよかった。……風呂行くか?」

    結衣「んーん、もっと、このままで……」

    八幡「なんかあれだなぁ。昼からこんなことしてていいのかって気になるな……」

    結衣「よくわかんないけどさ、大学生ってこんなもんじゃないの?」

    八幡「そんなもんかね……」

    結衣「ずーっとこうしてたいなぁ、あたし」

    八幡「ずっとは少し困るな……」

    結衣「そりゃそうだよー。でも、ずっとがいいの」

    八幡「よくわからんけどまぁ……もうしばらくこうしてるか」

    164 = 157 :

    結衣「……うん」



    いろは「せんぱーい、いますかー?」

    結衣「……あふ…………んん?ヒッキー、起きて!」

    八幡「……んあー、寝ちまってたか……。おはよ」

    結衣「おはよじゃなくて!いろはちゃん来てるよ!」

    八幡「え、マジで。何しに……って、忘れ物か。まあ今はちょっと出れねぇから居留守使わせてもらおう」

    結衣「そ、そっか。じゃあ慌てなくていいか……。折角きてくれたのに悪いなぁ」

    八幡「……お人好しだな、お前」

    結衣「ヒッキーに言われたくないんだけどー?」

    165 = 157 :

    いろは「あれー?いないんですか?ってあれ、鍵かかってない……先輩、開いてますけどー?いますかー?」

    八幡「おいお前、鍵かけてねぇのかよ!?」

    結衣「え、え、忘れちゃってた、かも……」

    八幡「い、いるけど一色、ちょっと待っててくれ!開けるなよ!絶対開けるなよ!?」

    いろは「それは開けろってことですよね……」

    八幡「ちょっ、あー!?由比ヶ浜、布団潜ってろ!」

    結衣「う、うんっ」

    八幡「だぁっ!」

    いろは「ちょっ、なんで無理矢理閉めるんですかー?」

    166 = 157 :

    八幡「い、今ちょっと駄目なんだよ……。忘れ物だろ?ちょっと持ってくるから待っててくれ」

    いろは「はぁ……わかりました」

    八幡「…………こんなもん忘れてくなよ、ったく……ほれ」

    いろは「あ、袋入れてくれたんですね……」

    八幡「お前もそのまま渡されても困るだろうが……」

    いろは「そ、それもそうですね。で、なんで手だけ出してるんですか?」

    八幡「だから見せられねぇ格好なんだよ……」

    いろは「なにやってるんですか、一体……。…………ちらっ?」

    八幡「あっ、ばっ」

    167 = 157 :

    いろは「……きゃあああ!なんで全裸なんですか!?」

    八幡「か、勝手だろうがそんなの!見るなっつってんのにお前が見たんだろ!」

    いろは「も、もう!バカなんですか先輩!帰ります!」

    八幡「あ、おいっ、なんで俺が怒られるんだよ……」

    結衣「いろはちゃん、帰った?」

    八幡「おお、もういいぞ」

    結衣「はー……ビックリしたぁー」

    八幡「ビビったのはこっちだっつの。頼むから鍵掛けてくれ……」

    結衣「う、うん。ヒッキー出掛けてるときとかは掛けてるんだけどね?」

    八幡「一緒に居ても掛けろっ。お前はどこの田舎で暮らしてんだよ……警戒感無さすぎだろ」

    168 = 157 :

    結衣「うー、ごめんよ……」

    八幡「なんとかなったからいいけどよ……いや、なんとかなったのかこれ?」

    結衣「さぁ……。いろはちゃん、勘いいからわかってるかも。あー、今度から普通に話せるかなー」

    八幡「まぁ、あれだ。とりあえず」

    結衣「ず?」

    八幡「風呂行って服着るか……」

    結衣「そうしよっかー。一緒に寝られて、満足」

    八幡「そだな」



    いろは「はぁ……凄いものを見てしまった……」

    169 = 157 :

    いろは「先輩バカじゃないですかね、なんで服着ようとしないんですか……」

    いろは「………………はぁ……。やっぱり、ダメですよね……」

    いろは「……よし、三浦先輩のとこに遊びにいこっと」


    一一一

    170 = 157 :

    次なる刺客が八幡に迫る

    またそのうち

    171 :

    めぐりっしゅ先輩なわけないよなー

    174 :

    ヒッキーもガハマさんも可愛いのぅ
    乙々

    176 :



    八幡「なぁ、唐突だけどコスプレって興味ある?」

    結衣「コスプレ?ってゆーと、メイドとかナースとか、OLとか?」

    八幡「や、そっちじゃなくてもっと、こう……アニメっぽい方」

    結衣「あ、あー。そっちかー……。姫菜に何回かそういうの見せてもらったことあるけど、あんまり、かなぁ。よくわかんないし」

    八幡「そうか……。んでまたいきなりなんだけど、金剛デース!って言ってみて」

    結衣「は?え?なに、なんて?」

    八幡「金剛デース!だ」

    結衣「こ、こんごうです」

    177 = 176 :

    八幡「違う。もっと、こう……金剛デース!」

    結衣「……こんごうでーす」

    八幡「元気よく。金剛デェース!」

    結衣「こんごうディース」

    八幡「金剛デェース!」

    結衣「こ、金剛デェース!」

    八幡「……やっぱ似てるな」

    結衣「全然意味わかんないんだけど……」

    八幡「いや、とあるゲームのキャラなんだけどな。由比ヶ浜と声が似てる……つーか同じなんだよ。本人?声優やってる?」

    結衣「やってるわけないし。でもそんなに似てるんだ。どんなキャラ?」

    178 = 176 :

    八幡「んーと、これこれ」

    結衣「……うわぁ。ヒッキーって結構……でも可愛いね。これ巫女服?」

    八幡「あー、まぁそんな感じだ。ちなみに提督LOVE勢だな」

    結衣「ごめん、またわかんない言葉が……」

    八幡「ああ、提督とはこの場合俺のことで、金剛は提督が大好きという意味だ」

    結衣「あたしが金剛なんだよね?」

    八幡「おお」

    結衣「つまり、あたしはヒッキーが大好き?」

    八幡「……んん?」

    結衣「……普通だね」

    179 = 176 :

    八幡「いや、その理屈はおかしい……いや、おかしくないのか?」

    結衣「よくわかんないけど……いろいろ設定あるんだね。ね、どんな感じの子なの?」

    八幡「うーん……性格はお前みたいな感じだな。いつも元気でやかましい」

    結衣「え、あたしやかましいの……?」

    八幡「あ、えー……。でもスペック的には雪ノ下みたいな感じだな。帰国子女で紅茶が好きで料理上手だから。……あれ?由比ヶ浜と雪ノ下のいいとこ取りって、金剛最強じゃねぇか」

    結衣「ちょっと。いろいろ失礼な感じだと思うんだけど。あたしのいいとこどこがあったの!?」

    八幡「んー、元気で明るくて……、可愛いだろ。癒されるし……」

    180 = 176 :

    結衣「も、もー!またそんなこと……。これ、着てほしいの?」

    八幡「え、着てくれるの?」

    結衣「ヒッキーが見たいんなら、いい……よ?あ、でもみんなの前で写真取られたりとか、そんなの無理だかんね!」

    八幡「わかってるよ。つーか俺も絶対やだよ、そんな格好したお前を他人に見せるなんて」

    結衣「……嬉しいな。誰にも見せたくない?独占したい?」

    八幡「そういうこと言うのやめてくれよ……恥ずかしくなるだろ」

    結衣「仕方ないなぁー。ヒッキーだけに見せたげる。それで、着て……どうするの?」

    181 = 176 :

    八幡「……さ、さぁ。とりあえず見てみたい、だけだ」

    結衣「……ほんと?」

    八幡「……まぁ、いろいろしたりしなかったりするんじゃないですかね……」

    結衣「ほ、ほほー。いろいろ楽しみ方があるもんだねぇ。いやあたしも結構、楽しみなんだけどさ……」

    八幡「お、お前はなんかないのかよ。女性向けのこういうゲームだってあんだろ。……ほら、これとか」

    結衣「うっわ、あたしこういうの生理的に無理。うっわぁ……」

    八幡「えぇ……美形ってこういうもんじゃねぇの……。お前小さい頃白馬の王子様に憧れたりしなかった?」

    結衣「そりゃしてたけどさー。今はもう、なんだろね、好みが変わったのかなぁ?」

    182 = 176 :

    八幡「さぁ……。つっても、俺にそんなんなれって言われても無理なんだよなぁ」

    結衣「そんなこと思わないよー。こんなんが好きだったらさ、たぶんヒッキーのこと好きになってないし」

    八幡「酷いこと言われてるような気がするんだが……」

    結衣「あは、あはは。気のせい気のせい」

    八幡「……じゃあ今度いろいろ見に行ってみるか。それまでに片言の日本語練習しとけよ」

    結衣「片言の日本語?なんで?」

    八幡「言っただろ。金剛は帰国子女だから日本語が怪しいんだよ。ま、お前日本語元々苦手だし得意だろ」

    結衣「むぁー!またバカにしてー!いじわるー!」

    183 = 176 :

    八幡「……お、もうバイトの時間だろお前も。そろそろ行くか」

    結衣「あ、うん。もうそんな時間かー。ヒッキーもだよね?」

    八幡「おお。途中まで一緒に行くよ」

    結衣「じゃあ、今日最後の……」

    八幡「………………」

    結衣「ん………………。行こっか。手、繋いでいい?」

    八幡「し、仕方ねぇなぁ……」

    結衣「そ、外だとやっぱり、ちょっと恥ずかしいねー」

    八幡「ちょっとじゃねぇよ。俺すげぇ見られてる気がするんだけど……」

    184 = 176 :

    結衣「気のせいだし、いいじゃん見られても。あたしが彼女じゃ恥ずかしい?」

    八幡「なわけねぇだろ……むしろ自慢だ」

    結衣「えへへー。あ、あたしこっちだから、じゃあねヒッキー。また明日ね、バイトがんばって」

    八幡「おお、お前も頑張れ。また明日な」

    結衣「うん、バイバーイ」

    八幡「…………っし、働くかぁー」


    一一一

    185 = 176 :

    あれ短かった
    もう一つのほうも更新せねば……

    またそのうち

    187 :

    おつおつ
    もう一つの方って?

    188 = 176 :

    もう一つは奉仕部の三人は居場所について考えるっての書いてたりします
    そっちは地の文ありで超長いっす

    189 :

    もしよかったらスレタイ教えてくれない?

    190 = 176 :

    ごめん
    変だけど「奉仕部の三人は居場所について考える」がタイトルなんだ
    変えたい

    191 = 189 :

    変じゃなくね?
    ありがとー、読んでくるわ

    192 :



    沙希「ねぇ」

    八幡「おお、川崎。お疲れ」

    沙希「あ、うん。お疲れ様」

    八幡「じゃあまたな」

    沙希「うん、また……じゃなくて!ちょっと、話あんだけど」

    八幡「うん?どした?」

    沙希「あ、あー……途中まででいいからさ、一緒に帰らない?あたしももう出るから」

    八幡「お、おお。別にいいけど」

    沙希「……よかった、ちょっと待ってて」

    193 = 192 :

    八幡「店の外出てるな」

    沙希「うん」



    沙希「ごめん、お待たせ」

    八幡「いいよ、行くか。話ってなんだ?」

    沙希「あ、歩きながら話す……」

    八幡「そか」

    沙希「………………」

    八幡「………………」

    沙希「………………」

    八幡「………………なぁ」

    沙希「ひっ!?」

    194 = 192 :

    八幡「なんでそんな驚くんだよ……。俺家あっちだからもうちょいで別れちゃうんだけど……話さなくていいのか?」

    沙希「え、あ、じゃあ話す……」

    八幡「……おお」

    沙希「…………ゆ、今週末の店長の送別会、行くの?」

    八幡「あぁ、あれか。行きたくはねぇけど店長には割と世話になったからなぁ。どうすっか……お前はどうすんの?」

    沙希「あ、あたしは、えーと……。まだ、わかんない。けど、比企谷が行くなら行ってみようかな……」

    八幡「そうか……どうするかなー。って話ってそれだけ?」

    沙希「えと……まだある、かな。あ、いや、よくわかんない」

    195 = 192 :

    八幡「なんだそりゃ、さっぱりわかんねぇ。まあいいや、行くか」

    沙希「ど、何処に?」

    八幡「駅、送る。夜も遅いしな」

    沙希「……いいの?」

    八幡「……お前が嫌ならいいけどよ。まだなんか話あるみたいだし」

    沙希「嫌なわけないよ……。ありがと、助かる……」

    八幡「そか、気にすんな」

    沙希「うん……」

    八幡「………………」

    沙希「………………」

    八幡「………………」

    沙希「……あのさ」

    196 = 192 :

    八幡「ん?」

    沙希「比企谷ってさ、由比ヶ浜と付き合ってるんだってね」

    八幡「え?うん。つってもそれ結構前からだぞ」

    沙希「そうなんだよね。あたし、知らなかったな……。比企谷、言ってくれなかったし……」

    八幡「いや、わざわざお前に言うことでもねぇだろ……」

    沙希「そう、だね。あたしには関係ないもんね……」

    八幡「……そんな言い方やめてくれよ」

    沙希「……ごめん。送別会さ、やっぱり比企谷も来てよ。あたしも行くから」

    八幡「そうだな……。折角だし行っとくか。人数もそこまで多くねぇしな」

    197 = 192 :

    沙希「うん……。あたし比企谷とお酒飲んだりしたことないし、たまには……」

    八幡「ああ、行くよ。ここでいいか?」

    沙希「あ、うん。もう着いちゃったね……。じゃあまたね、比企谷」

    八幡「おお、じゃあな。気を付けて帰れよ」

    沙希「……うん。ありがとね」

    八幡「………………」


    一一一


    八幡「あ、そうそう。俺明日バイト終わったらそのまま飲みに行くから」

    結衣「え、珍しいねヒッキー。誰と行くの?」

    198 = 192 :

    八幡「バイト先の店長が変わるから、その送別会。いろいろ世話になったし、最後ぐらい出とくかなと」

    結衣「おおー、いいねいいねー。ようやくヒッキーも人並みにコミュニケーション取れるようになってきたのかな?」

    八幡「それ彼氏に向かっていう言葉か?でもそんな行きたいわけでもねぇんだよなぁ。ああいう場が苦手なのは変わんねぇし」

    結衣「たまにはヒッキーもそういうの慣れといたほうがいいよー。社会人になってからも避けらんないしさ」

    八幡「……だよなぁ。はぁ、社会って辛そうだ」

    結衣「大丈夫だよ、ヒッキーなら。賢いし、か、かっこいいし。あたしにとってはかもしれないけど……」

    199 = 192 :

    八幡「お前がそう思ってくれてるなら、まぁそれで十分かな……」

    結衣「にへへぇ」

    八幡「……幸せそうだな。バカっぽくてすげぇ、可愛い」

    結衣「なんて複雑な褒められ方なんだろう……」

    八幡「すまん、犬っぽいに言い直す」

    結衣「あたし、そんなに犬っぽいかな……。サブレ飼ってるからなの?」

    八幡「さぁー。飼い犬は飼い主に似るってよく言うけど、逆なのかもな。飼い主が飼い犬に似てくるのかも」

    結衣「じゃあヒッキーは猫に似てる?あ、あんまり群れないとことか猫っぽい?」

    200 = 192 :

    八幡「そこはそうかもな。あと猫といえば……気分屋で気まぐれ。俺、そんな感じか?」

    結衣「いや、なんか違うなー。ヒッキーはやっぱりヒッキーかな。カマクラは元気?」

    八幡「おお、元気元気。こないだ帰ったときはふんぞり返って寝てたわ。俺帰ってもまったく反応しねぇでやんの。冷たい猫だわ」

    結衣「あはは、そっかー。ね、今度あたしもカマクラに会いに行っていい?」

    八幡「ん?うち来るってことか?」

    結衣「うん。ダメかな?」

    八幡「いや、別にいいけど。お前猫苦手なんじゃないの?」

    結衣「苦手……は苦手だけど、嫌いじゃないし……。克服しようかなと。かか、家族に、なるかも、しんないし……」


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