元スレ京太郎「俺が三年生?」咏「婿養子とかいいんじゃね? 知らんけど」
SS+覧 / PC版 /みんなの評価 : ★★
501 = 1 :
プルルル
久「……だれよ、こんな時に」
久「……無視しよ」
プルルル
久「しつこいわね……」
久「ほっといてよ、もう……」
プルルル
久「ああもう!」
久「電源切って――」
『須賀京太郎』
久「京太郎……」ピッ
久「もしもし」
502 = 1 :
京太郎『久ちゃん……寝てたのか?』
久「ん、そんな感じ」
京太郎『そうか……今、家だよな?』
久「うん」
京太郎『今から行っていいか? 話したいことがある』
久「今から? ……いいけど」
京太郎『てか、もう家の前だから鍵開けてくれるだけでいい』
久「なによそれ……ちょっと待ってて」ピッ
久「ホント、いいタイミングで来てくれるわよね」
久「慰めに来たって雰囲気ではなかったけど……」
久「京太郎、開いてるわよ」
京太郎「悪いな、こんな時間に」
久「どうしたの? もしかして明日の試合が不安?」
京太郎「……ごめん」
久「いいわよ、そんな気にすることじゃ――」
京太郎「――ごめん、全部俺のせいだった」
503 = 1 :
久「……にわかには信じがたい話ね」
京太郎「……」
久「でも、本当なのね」
京太郎「ごめん……今更遅いけど」
京太郎「俺の能力のせいで、久ちゃんは……」
京太郎「俺が、個人戦に出たいなんて言わなければ……!」
久「……」
久(正直、なんでなのよって当たり散らしたい……そんな気持ちもある)
久(でも、そんなことより)
京太郎「ごめん、ごめん……」
久(こいつのこんな姿、見てられない……)
久(なんであんたが泣いてるのよ……)
504 = 1 :
久「ふぅ……ホント、しょうがないんだから」
久「もうやめときなさい、その悲劇のヒーロー」
京太郎「なんだよそれ、そんなつもりじゃ……」
久「あんたがそう思わなくても、傍から見ればそうなのよ」
京太郎「だからって――」
久「いいから、人の話を聞きなさいよ」
久「たしかに予選落ちは悔しいし、やりきれないわよ」
久「でも、あんたが本戦に出られたのが嬉しいの」
京太郎「それは結局久ちゃんを犠牲にしたってことだろ!」
久「いいから聞く!」
久「あんたの能力、それで私は割食ったわけだけど、見方を変えれば素敵な能力だと思わない?」
久「だってさ、人のつながりとか絆って見えないし曖昧なものだけど、それを証明してくれてるってことでしょ?」
久「それに、私の想いが完全に一方通行じゃないってことでもあるし」
505 = 1 :
京太郎「……無理だ。そんな風に割り切れねぇよ」
久「でしょうね。でもそれもあんたの一部じゃない」
京太郎「……一生ついてまわるってことか」
久「だから! ひっくるめて肯定してあげるって言ってんの!」
京太郎「――っ」
久「こういうのはいつもあんたが他の子にやってることだと思うんだけどね……」
久「とにかく、その代わり半端なことしたら許さないわよ?」
久「やるからには徹底的にやって、いっそ優勝でもしてきなさい!」
京太郎(ああ、今ならわかる)
京太郎(この糸みたいなのが俺と久ちゃんをつないでいるんだ)
京太郎(絆やつながりの証明か……)
京太郎「……わかった。やってくるよ、久ちゃんの分までさ」
久「うん、ちゃんと見てるから」
506 = 1 :
「長野県予選の本戦も男女ともに残すところあと一試合です」
靖子「色々波乱があったが、これで終わりだな」
「これが終わった後、上位の三名が全国大会への切符を手にします」
靖子「女子の福路はおそらく鉄板……宮永や原村も十分圏内だ」
「男子の方はほぼ確定のように思えます。この四人の成績がずば抜けている」
靖子「問題はだれが落ちるかだ」
靖子(須賀京太郎……まさかここまで来るとはね)
靖子(もしかして久が上がってこられなかったことと関係があるのか?)
「さぁ、いよいよ試合開始です……!」
507 = 1 :
京太郎(もう最後の試合……案外落ち着いてるな)
京太郎(背中押してもらってここまで来たんだ。やるだけやってやるさ)
京太郎「……風か」
京太郎(照ちゃんは、俺の太陽だ)
京太郎(離れてても俺が進む道はきっと、その光で照らされてる)
京太郎(それなら久ちゃんは、風だ)
京太郎(俺一人じゃどうしようもない時、背中を押して、引っ張ってくれる)
京太郎(初めて会った時も、照ちゃんがいなくなって空っぽになった時も……そして今も)
京太郎(なんだ……能力なんか関係なしに俺は助けられてるのか)
京太郎(……やろう。徹底的に)
京太郎(今の俺には久ちゃんがついてる……!)
京太郎「……よし」
508 = 1 :
「ククッ……考え事はもういいのかい?」
「なら打とう。こっちはウズウズしてるんだ」
「……」
京太郎(眼前の相手たちは化物ぞろい)
京太郎(とてもじゃないが色々な意味で高校生離れしてる)
京太郎(でもやってやるさ。堂々と、真正面から)
京太郎「須賀京太郎だ。よろしくな」
「赤木……ここで自己紹介とはな」
「阿佐田だ。よろしく頼む」
「傀……と呼ばれています」
京太郎「さぁ、始めようか……!」
509 :
お友達来ちゃった
511 :
アカン…
512 :
ダメみたいですね…
513 :
負けさせるために力技で来たか……
514 = 1 :
『試合終了――!!』
京太郎「ふぅ……」
「ククッ……随分疲れてるみたいだな」
京太郎「こんなに濃いのは久しぶりだよ」
「ああ、俺もそう思う。機会があればまた打とう」
「それでは……」
「じゃあな、京ちゃん」
京太郎「……男に京ちゃん呼ばわりとか気持ち悪いっての」
京太郎(でも、これで綺麗さっぱりだ)
京太郎(これだけ全力を出したんだからな)
京太郎(ハンドができなくなった時から燻ってたものがなくなった)
京太郎(それだけでも、ここに来た価値がある)
京太郎(だけどまぁ、欲を言うなら……)
京太郎「勝ちたかったな……」
京太郎「僅差で負けとか、一番悔しいじゃんかよ……」
515 :
はたして誰がトップだったのか…
516 :
お友達相手にトップ紙一重まで迫るって何池田くらいの力が必要なんだ
517 = 1 :
久「……おかえり」
京太郎「ただいま……悪い、力貸してもらったのに」
久「いいわよ。別に勝ってこいって言ったわけじゃないし」
京太郎「それはそれで期待されてなかったみたいでもにょるな」
久「ま、とりあえず今度からビシビシ働かせるからそのつもりで」
京太郎「マネージャー業に逆戻りか……それはそれでいいか」
久「じゃ、行きましょ?」
京太郎「ああ、みんな待ってるもんな」
久「あ、このあとまこのとこで打ち上げやるけど、どう?」
京太郎「行くよ。食べて飲んで騒いでやる」
久「不参加とか言っても引っ張っていく気だったけどね」
京太郎「選択権なしか」
久「そういうこと」ギュッ
京太郎「……手、つないだまま行くのか?」
久「たまにはいいでしょ」
京太郎「ああ、悪くない」
『三年、初夏、お兄ちゃんと一緒』
『三年、初夏、将来の夢』
『三年、初夏、好きこそものの上手なれ』
『そのころの阿知賀編』
が解放されました
518 = 1 :
選択済みエピソード
・一年
入学式、久との再会
春、美穂子登場
春、二人のあいだにある壁
美穂子再び
初夏、久との対立
初夏、美穂子への依頼
初夏、美穂子との特訓
初夏、決戦前夜
決戦
初夏、リスタート
夏、新たな出会い
夏、欠けた月
夏、初めての執事(アルバイト)
夏、衣の麻雀講座
今宵、月が満ちるとも
夏休み、遠征初日
夏休み、松実姉妹
夏休み、遠征二日目――鹿児島
夏休み、眠り姫
夏休み、遠征三日目――大阪
夏休み、目覚めぬ未来
夏休み、遠征四日目――岩手
夏休み、八尺(実際には六尺五寸)
夏休み、遠征最終日――東京
夏休み、グランドマスター
夏の始まり
エピローグ
その後の美穂子
秋、バイト執事再び
秋、衣の誕生日(略してころたん)
秋、膝枕の日
秋、祭りの後で
秋、恋敵?
冬、雪の降り始め
冬、年の初めに
冬、画面の向こう側
冬、節分の前の日
冬、アラフォー(予備軍)
三月八日、一年後の誕生日
三月十五日、好みのタイプは?
三月十六日、初めてのお出かけ
三月、おもちと温泉と
三月、温泉のあとのマッサージ(意味深)
519 = 1 :
・二年
部活動紹介、まこ入部
春、学食にて
美穂子との再会
初夏、ストーカー?
初夏、池田の逆襲
初夏、タイムリミット
初夏、県予選開始
初夏、団体戦決着
初夏、縺れた糸
初夏、まこの苦労日記
初夏、ライバル
夏、全国へ
夏、ワールウィンド
夏、奈良の王者
夏、修羅の国のクールビューティー
夏、大阪の魔物
夏、大阪の姉妹
夏、神代の姫
夏、一番目と二番目
夏、スリーピングビューティ
秋、次の目標
秋、まこの苦労日記その2
秋、二人と一人
冬、旅行に行こう
冬休み、小悪魔
冬休み、ゆきみだいふく
冬休み、神社の娘と王者の進路相談
冬休み、はとこ
エピローグ
五月十日、膝枕とおんぶ
八月二日、パンツの日
秋、ロッカーの中
秋、月見の夜に
秋、キャットチャンバー
秋、初めての学校祭
秋、牌のお兄さん
秋、こどな
秋、苗字と名前
冬、記憶と縁
冬、王者の休日
冬、蓼食う虫もなんとやら
冬、鎖でつなぐもの
三月、主役のいない旅行
三月、ゆきが消える前に
・三年
優希との出会い
春、和の初恋?
春、インハイチャンプ
初夏、最後の一人
初夏、不和
和の悩み
咲との微妙な関係
優希の好物
初夏、合宿
初夏、家庭訪問@原村家
初夏、最後の県予選
初夏、鏡
初夏、見えない彼女の見つけ方
初夏、決意
初夏、県予選決勝戦
初夏、東風とビギナーズラック
初夏、個人戦9位と卓上の天使
初夏、花天月地――嶺上の花と海底の月
初夏、男子個人戦
初夏、南風
初夏、代償
初夏、いつも傍にあるもの
・EX
小学五年、幼馴染
小学五年、嫉妬
中学二年、初夏、ゆみとの出会い
中学二年、夏、試合観戦
中学二年、三月、照との別れ
中学三年、初夏、空白
520 = 1 :
『三年、秋、天照大神』の解放条件を一部満たしています
三年編のインターハイを終わらせることで完全に解放されます
現在選択可能エピソード
1・三年、初夏、お兄ちゃんと一緒
2・三年、初夏、将来の夢
3・三年、初夏、好きこそものの上手なれ
4・そのころの阿知賀編
>>+2
522 = 513 :
3
528 = 1 :
3で了解
ともあれ今回判明したのが、京太郎は少なくとも三人に恋愛的な意味で好意を向けたことがあるということです
ちなみにマホが真似できないといったのは正確じゃありません
真似できないというより、真似しても意味がないというのが正解です
能力の対象は女性ですので
まぁ、レズビアンがいたらどうなるかはわかりませんが……
というわけでおやすみなさい
532 = 516 :
乙
まあ、同性愛者わりといるよなあの世界
537 :
乙
阿知賀が阿佐田に見えてしまった
538 :
乙
>>537
お前もか…
540 :
>>532
あれを同性愛ととるか親友のような関係ととるかは人による気も……
541 :
普通に同性愛じゃないな
542 :
京太郎×お友達のこと?
543 :
京太郎をちゃん呼びはAKGさんだけに許されてるから
544 :
好意を向けた三人って誰?
545 :
久と小蒔、あとはテルー?
546 = 543 :
照は京太郎の勝利の女神だからなあ
547 :
久、美穂子、小蒔がなんかのやつがおんなじレベルなんでしょたしか
548 :
能力発動と関わりあるから照、姫様、久で確定じやね?
549 :
唐突に安価
鶴賀から一人どうぞ
下1〜下5
550 :
ムッキー
みんなの評価 : ★★
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