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    元スレ洋榎「なぁ、京太郎」 京太郎「何?」

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    みんなの評価 : ★★
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    51 = 1 :



    京太郎「それで、なんで朝からいるの?」

    洋榎「それには深いわけがあってな……」

    絹恵「京太郎君が何時に家出るのか聞きに来て、その時朝ごはんまだ食べてなかったから誘われてずるずると」

    洋榎「深いわけが……」

    京太郎「水溜りぐらいの深さだったね」

    洋榎「座布団一枚!」

    京太郎「いらないよ!」

    絹恵「あ、お父さんに朝ごはん作ってないわ、今日お母さんおらんのに」

    洋榎「なんか適当に食うやろ」

    絹恵「それもそやな」

    京太郎「適当だなー」

    京太郎父(どこの父親も大変だ……)

    52 = 1 :



    洋榎「ほら、はよご飯食べて行くで」

    京太郎「あ、うん、すぐ食べる」

    絹恵「まだ慌てんくっても大丈夫ちゃう?」

    洋榎「何言ってんねん!遊ぶ時間減るやろ!」

    京太郎「ゆっくり食べるよ」

    洋榎「うぉーい!!!!」

    京太郎「!? 何この牛乳!! 甘い、ていうか粉っぽいんだけど!」

    洋榎「バナナ味嫌そうやったからココア味も入れたったで」ドヤァ

    京太郎「二袋入れたらそりゃこうなるよ!ていうかまだ溶けきってない粉が底に溜まってるじゃん!」

    絹恵「マドラーいる?」

    京太郎「ありがとう……って違うよ!!」

    洋榎「この短期間でノリつっこみまでマスターするやなんて……うちは逸材を発掘してもうたんかもしれん」ゴクリ

    京太郎「いいかげんにしろ!」

    洋榎「どうもありがとうございましたー」

    京太郎「そういうノリじゃないから!」

    53 = 1 :



    京太郎「いってきまーす」

    洋榎「お邪魔しましたー」

    絹恵「お、お邪魔しました」

    京太郎母「いってらっしゃい、また遊びに来てね」フリフリ


    洋榎「あんたのおかんもおとんもええ人やな」

    京太郎「そ、そうなのかな」

    絹恵「せやなー」

    洋榎「いっそあの家に住もかな」

    京太郎「え?うちに来るの」

    洋榎「え?」

    京太郎「楽しくなりそうだなー」

    洋榎「お、おう」

    絹恵「お姉ちゃんボケ殺しされてムズムズしてんな」

    京太郎「どこでボケてたの?」

    洋榎「止めて!ボケを説明させんといて!」

    54 = 1 :



    洋榎「ここが学校やで!」

    京太郎「知ってるよ、来た事あるもん」

    洋榎「なんやて!?」

    絹恵「そら、一回来んかったら場所わからんからな。私らと来るつもりやなかったやろうし」

    洋榎「なんや、ドヤ顔で案内したろ思たのに」シュン

    京太郎「ドヤ顔で!?」

    京太郎「でも、一回来ただけだからわからない場所も多いし、案内してくれると嬉しいな」

    洋榎「しゃ、しゃーないなー」

    絹恵(お姉ちゃんなんで顔赤くなってるんやろ……)

    洋榎「とりあえず職員室にいくでー」

    55 = 1 :



    洋榎「失礼しまーす」

    「おはよう、洋榎ちゃんどうしたん?」

    洋榎「今日転入してくる子連れてきました」

    京太郎「お、おはようございます」

    「おはようございます。なんで洋榎ちゃんが?」

    洋榎「友達になったんや。家も近いしな」

    「そうやったんや。ありがとうな」

    洋榎「ほな、うちはこれで。京太郎、また後でなー」

    京太郎「うん」

    「それじゃ色々説明したいんやけど……靴どこに置いた?」

    京太郎「洋ちゃんが名前のシール貼ったとこ見つけてくれたからそこに置きました」

    「あ、そうなんや。それでいいよ。明日からもそこに置いてね」

    京太郎「はい!」

    「それじゃ案内とかは……どうしよっかな」

    京太郎「えっと、洋ちゃんが案内してくれるから……えっと……」

    「それじゃ洋榎ちゃんに任せるね。もう少ししたら教室に行きましょうか」

    京太郎「はい!」

    56 = 1 :



    ─────────

    ──────

    ───

     キーンコーンカーンコーン

    京太郎(ふぅ……授業前の学校でやったとこだった。ちょっとだけこの学校のほうが遅いのかな?)

    京太郎(お昼だけど、どうしたらいいのかな?)キョロキョロ

    「京太郎君、机合わせよ」

    京太郎「う、うん。ねぇお昼ってどうするの?」

    「給食係の人が持ってくるから並んでお昼もらうねんで」

    京太郎(よかった、前のところと同じだ)

    57 = 1 :



    「食器はそこに入れればええで」

    京太郎「ありがとう」

    「なぁ、昼休み「邪魔するでー!!」」

    京太郎「洋ちゃん?」

    洋榎「お、おったおった。遊ぼーや」

    京太郎「えっと……」

    「行ってきたら?」

    京太郎「……ごめん洋ちゃん。他の子と遊ぶ約束したから」

    洋榎「……そーか、邪魔して悪かったな。また放課後なー」バタン

    「よかったん?」

    京太郎「うん。洋ちゃんとはいつでも遊べるし、みんなと仲良くなりたいから」ニコ

    「ほんま?嬉しいわぁ」パァァ 「ドッジしようや!」「鬼ごっこやろ!」

    京太郎「みんなで楽しめるのにしよう」

    58 = 1 :



    京太郎「それじゃーねー」

    「また明日ー」「ばいばーい」「ばいばい」


    京太郎「~♪」

    洋榎「ご機嫌やなー」

    京太郎「洋ちゃん!」

    洋榎「友達出来たみたいで安心やわ。もう、教えることあらへんわ」ホロリ

    京太郎「なんか親戚のおばちゃんみたい」

    洋榎「おばっ!? それはあかんとちゃうか!」

    京太郎「?」

    洋榎「しかもわかってへん。こらあかんわ。乙女心っちゅうもんをわからせたらなな」

    京太郎「??」

    59 = 1 :



    洋榎「ええか、よく聞きやあんたは乙女心を知らなあかん」

    洋榎「乙女心っちゅうんわな……」

    京太郎「……洋ちゃん?」

    洋榎「……ほな帰るでー」

    京太郎「ねぇ、乙女心は? ねぇ!」










    絹恵「あれ?お姉ちゃんここで待ってるって言ってたのにどこいったんや」

    60 = 1 :



    洋榎「そや、うち寄ってくか?」

    京太郎「いいの?」

    洋榎「うちだけあんたんとこに行っといて、こっちには来させへんっていうのはフェアじゃないしな」

    京太郎「洋ちゃん難しい言葉使うね。何言ってるのかわかんない」

    洋榎「まぁお姉さんやからな、京太郎も勉強せなあかんで」フフン

    京太郎「うん!」

    洋榎「何しよっかなー♪」

    洋榎「せや、京太郎は麻雀したことあるか?」

    京太郎「無いかな」

    洋榎「よっしゃ、じゃあ教えたるわ!慣れたら絹と……あ」

    京太郎「どうしたの?」

    洋榎「な、なんでもないなんでもない」

    洋榎(絹のこと忘れとった……ま、まぁ大丈夫やろ)

    61 = 1 :



    洋榎「お?開いとる。ただいまー」

    ??「おかえりー」

    京太郎「お邪魔しまーす」

    雅枝「ん?友達か?」ヒョコ

    京太郎「は、初めまして。須賀京太郎です」

    雅枝「丁寧やなー」

    雅枝「てゆうか、あんた彼氏おったんやな」

    洋榎「そ、そんなんちゃうわ!」

    雅枝「顔赤いで」

    洋榎「ほんまにちゃうで!昨日友達になったんや」

    雅枝「昨日て、その割には仲良さそうやけど?」

    洋榎「なんか気合うねん」

    雅枝「ふーん。ま、ゆっくりしていきや」

    京太郎「は、はい」

    62 = 1 :



    洋榎「そや、おかん、京太郎に麻雀教えたってぇや」

    雅枝「ええけど……京太郎君?」ズイ

    京太郎「は、はい」

    京太郎(なんかいい匂いする)ドキドキ

    雅枝「ほんまに麻雀したい?洋榎に押し付けられたんちゃうやろな?」

    洋榎「そんなんしてへんわ!な?」

    京太郎「え、えっと、興味あります」

    雅枝「そっか、なら教えたろ」

    雅枝(洋榎は気に入った相手に色々させようとするからなー。まぁこの子も嫌がってへんしええか)

    雅枝「どのくらい麻雀のこと知ってるん?」

    京太郎「時々テレビで見るくらい」

    雅枝「雰囲気だけ知ってるって感じやな……わかった。ほな一から説明していくで」

    洋榎「えー、すぐ打たへんの?」

    雅枝「あんただってこういう時期あったやろ。ちょっと待っとき」

    63 = 1 :



    雅枝「ほな大体の説明終わったし打っていこか」

    洋榎「待ってました!」ガバッ

    絹恵「ただいまー」

    雅枝「ちょうどええやん」

    洋榎「あ」

    絹恵「あー!やっぱもう帰ってた!!ひどいわ!」

    京太郎「あ、帰ってくるときになんか誤魔化してたのって絹ちゃんのことだったんだ」

    洋榎「あー……ごめんな」

    雅枝「なんや絹のこと置いて帰ってきたんか」

    洋榎「いやそんなつもりやなかってんで!」

    京太郎「えっとごめんね、多分俺が一緒だったから」

    絹恵「あ、京太郎君は悪くないで。気にせんといてや。悪いんはお姉ちゃんやから」

    洋榎「悪かったって、ごめんて!」

    64 = 1 :



    絹恵「で、麻雀すんの?」

    洋榎「そーそー。京太郎のデビュー戦、アタゴカップや。商品はジュースな」

    京太郎「ええー」

    雅枝「安心し。普通にやるから。洋榎だけトップ取れんかったらジュース無しやけどな」

    洋榎「嘘やん!?……おかんは京太郎教えるから抜けるよな?」

    雅枝「いや?一局終わるごとに解説するだけで普通に入るけど?」

    洋榎「……もちろん手抜くよなー、初心者おるしなー」

    雅枝「さぁ、どやろな」

    洋榎「きぬー、差し込んでーや。頼むで!」

    絹恵「私、点守るだけで手一杯やし」

    洋榎「きょ、京太郎はうちの味方やんなー」ニコ

    京太郎「まだ初心者だから色々わかんないし……が、頑張って!」

    洋榎「ええ子や。それに比べて……ばーかばーか!あんたらには負けへんで!」

    絹恵(なんかいらっときたわ)

    雅枝(最近強なってきたからって、やっぱまだまだガキやなー)

    65 = 1 :


    ─────────

    ──────

    ───


    洋榎「やった一位や!おかんより強なったで!」

    雅枝「運よかっただけやろ」

    雅枝(まぁ流石に友達おんのにジュース無しはかわいそうやしな)

    絹恵「三位かー。もうちょっと点取れたかな?」

    京太郎「…………」

    洋榎「まぁあれやて。まだ初めてやしな。もっと強なったらおもろくなんで」

    洋榎「……もしかしてつまらんかった?」

    66 = 1 :



    京太郎「洋ちゃんすごい!」キラキラ

    京太郎「なんかかっこよかった!リーチ、メンタンピン、ツモ!って!」

    洋榎「せ、せやろ!やっぱ京太郎はわかってんな!」

    京太郎「洋ちゃんみたいにやってみたいなー」

    洋榎「また、教えたるわ!」

    絹恵(なんか羨ましいなー)

    雅枝「ジュース持ってきたで」

    洋榎「待ってました!勝利の後のジュースが美味いんや!」

    京太郎「絹ちゃんどうしたの?」

    絹恵「な、なんでもない、なんでもない」

    67 = 1 :



    京太郎「それじゃお邪魔しました」

    雅枝「またきぃやー」

    絹恵「またね」

    洋榎「明日も遊ぼな!」

    京太郎「ばいばい」


    京太郎「~~♪」

    京太郎(麻雀って結構楽しいなー)

    京太郎(クラスの子達もやるのかな?)

    京太郎(今度誘ってみよ)

    京太郎「ただいまー」ガチャ

    68 = 1 :


    今日の投下は以上です

    次の投下は日曜やと思います

    でわでわー

    69 :

    おつー。洋榎ちゃんかわいいなー

    71 :

    あれ?京ちゃんもしかしてネキが2コ上でキヌ1コ上って知らない?

    72 :

    乙乙
    もしかしてだけどここから高校まで書くの?

    >>71
    絹ちゃんはわからないけどネキのことは>>18で二つ上だって知ってるはず

    73 :

    おつー
    なんかギャグがほのぼのする

    74 :



    >>授業前の学校でやったとこ
    一瞬京ちゃんがガリ勉野郎かと思ったわ

    75 :


    《被った》


    京太郎「やっちまったよ……読んでる漫画の最新巻買ったはいいけど……」

    京太郎「隣にあった別表紙は別物だと思ってた!!特典付いてるのと付いてないverだよ!買っちまったよ!!」

    京太郎「はぁ」

    洋榎「……」

    京太郎「……」

    洋榎「」プッ

    京太郎「てめぇ!!!」

    洋榎「そら笑うやろ!こんなまぬけ初めて見たわ!」ゲラゲラ

    京太郎「へーそー、洋榎もこないだ一回買った漫画の最新巻もっかい買ってたの知ってるからな」

    洋榎「なっ!どっから漏れたんや!」

    京太郎「さー?どっからだろうなー、ま・ぬ・け・さん!あっはっはっは!!!」

    洋榎「お前は人のこと言えんやろ!!」

    京太郎「うっせ!!」

     ギャーギャー

    76 = 1 :



    絹恵「静かにしぃや、めっちゃ響いてんで」

    洋榎「あ、すまん」

    京太郎「ごめん」

    絹恵「まったく……あ、これ最新巻やん!私も読んでんねん♪ 借りてっていい?」

    京太郎「むしろ貰っていってください」

    絹恵「ほんま!ありがとうな!」

     バタン

    京太郎「……喜ぶおもち。ええもんや」

    洋榎「エセ関西弁使うなや」ギューーー

    京太郎「痛たたたたた!!なんでそんな怒ってんだよ!」

    洋榎「自分で考えーや、あほ!」

     バタン

    京太郎「なんでだか……」


    カン!

    77 = 1 :


    こんなまぬけどこにいるんだろうなー(棒)

    >>71
    絹ちゃんにいっこ上だとは知らん
    でも年上っぽい雰囲気は感じてるって感じ

    >>72
    書くでー。のんべんだらりとやってくつもり

    >>73
    そら日常会話やからな
    関西人の会話なんてだいたいこんな感じやで
    普段からおもろいことゆってるわけちゃうからな!


    また夜に来るわ

    でわでわー

    78 :

    ほほう、総合スレでやらかした報告したのはここのイッチだったか…

    79 :

    わろたwwそしてネキ可愛すぎww
    流石に特典ついてくるやつと普通のやつで二つってのは無いけど最新巻を買ったこと忘れて二回買ったことはある

    >そら日常会話やからな
    え?普段からこんなボケ突っ込みが日常と化してるのか…

    80 :

    乙です

    もう一冊買って
    読書・保存・布教用の三冊にすればいいんじゃねw

    81 :


    特典付きなら表紙が違ってたりするからまだしも何もないのを二つ買ってしまった時のあのガッカリ感
    表紙なんてそんなん覚えておらんよ……

    83 :

    昔は出来たんだよな...50種類くらいマンガ集めててほぼ全ての表紙と巻数を把握してて、本屋に見知らぬ表紙を見つけてあ、最新巻だって。
    年取ってそう言う芸当がホント出来なくなった

    84 = 1 :


    やっぱやらかしたことある人いるよな!
    あるあるだよな!

    >>79
    え?話する上でボケツッコミを考えてぶっこむのは基本だろ?違うの?

    >>80
    なるほど!布教すればいいのか!

    >>83
    わかる気がする。そういうの以外だったら夜更かしとか
    学生の時は徹夜しても平気だったのに今は辛すぎる


    では投下していきます

    85 = 1 :



    京太郎「おはよー」

    京太郎母「おはよう」

    京太郎「」キョロキョロ

    京太郎母「今日は来てないわよ」フフフ

    京太郎「な!そんなんじゃない!顔洗ってくる」ダッダッダッ

    京太郎母「そんなに洋榎ちゃんのことが気になるのかしら」

    京太郎「気になってない!!」

    京太郎母「顔洗いに行ったんじゃないの?」

    京太郎「ふんっ!」

    86 = 1 :



    京太郎「いってきまーす」バタン

    洋榎「おはようさん」

    京太郎「おはよう!洋ちゃん、絹ちゃん」パァァ

    絹恵「おはよう」

    洋榎「なんや、いい笑顔やな」

    京太郎「そ、そんなことないって」

    絹恵(年下の男の子ってうるさい子ばっかやけど、京太郎君は可愛いなー)

    洋榎「ほないこか」

    京太郎「なんで高いところに学校あるんだろう。ちょっとだけめんどくさいよね」

    洋榎「俺達はようやくのぼりはじめたばかりだからな。このはてしなく遠い男坂をよ……。未完!」

    京太郎「ただの学校に行くための坂だよ!?っていうか洋ちゃん女の子だし!」

    87 = 1 :



    京太郎「そういえばクラブみたいなのってあるの?」

    洋榎「なんや藪からスティックに」

    絹恵「あるよ」

    洋榎「スルー!?」

    京太郎「何年生から?」

    洋榎「構ってぇや……」

    絹恵「何年からでも入れんで。もしかして前んとこは何年からとかあったん?」

    京太郎「うん。4年生からだった」

    絹恵「へぇー」

    洋榎「」グスン

    88 = 1 :



    京太郎「麻雀部もある?」

    洋榎「なんや麻雀大好きになったんかっ!!」ガバッ

    絹恵「あ、元気になった」

    洋榎「よかったよかった吉永小百合」

    絹恵「……」

    京太郎「……」

    洋榎「……」

    絹恵「あ、クラブあるの火曜と木曜やし、今日あるから連れてってあげるわ」

    京太郎「絹ちゃんありがとう」

    洋榎「つっこんで!頼むからつっこんで!」

    89 = 1 :


    ─────────

    ──────

    ───

    絹恵「ここが麻雀部やってる教室やで」

    洋榎「なんでうちに案内させてくれへんねや」

    絹恵「お姉ちゃん昼に学校案内したやん。我慢しぃや」

    京太郎(別に案内してくれるならどっちでもいいんだけどなー)

    洋榎「なぁー京太郎。うちに案内されるほうが嬉しいよなー?」

    絹恵「お姉ちゃんめんどくさいやろ?私のほうがええよな?」

    京太郎「……二人ともに案内されるほうが嬉しいな」ニコ

    洋榎「……たらしやな、あんた」

    京太郎「たらし?」

    絹恵(ほんま京太郎君かわええな)

    90 = 1 :



    洋榎「新人連れてきたでー」

    「あ、洋榎ちゃん……って京太郎君?ってクラブの説明したっけ?」

    洋榎「うちがした」

    絹恵「嘘はあかんやろ。説明したん私やん」

    「あはは……まぁ説明してくれたんなら話早いわ。よろしくな、私が麻雀部担当してる先生やから」

    京太郎「はい!」

    京太郎(クラスの先生が麻雀部の先生だったんだ)

    「まぁゆっても麻雀するだけやけどな。大会とか出たかったら洋榎ちゃんに聞いたほうが早いと思う」

    京太郎「なんで?」

    洋榎「学校から参加する大会ってのがないからやな」

    「そういうのしようっていう動きもあるんやけどね。まぁ実現する頃には京太郎君らは小学生やなくなってるやろうな」

    京太郎「へぇー」

    「ほな、他の子ら来るまで打ってよか」

    洋榎「よっしゃキタで!今日も先生飛ばしたる!」

    91 = 1 :



    洋榎「どやった?」

    京太郎「楽しかった!クラスの子も一人いたし」

    絹恵「あの女の子か」

    絹恵(この子ほんまにたらしになりそう。私が見張ったらな!)グッ

    洋榎「今思ったんやけど、京太郎おったら三麻は出来るわけやん?」

    絹恵「せやな」

    洋榎「せやったらもうクラブとか行かんでええんちゃうん?」

    絹恵「そうか?」

    京太郎「ええー、せっかく入ったのにやめちゃうの?」ウルウル

    洋榎「そ、そんなわけないやん!なー絹」

    絹恵「う、うん」

    絹恵(うちが上目遣いしたらしばかれるだけやのに……)

    92 = 1 :



    洋榎「よし、帰って麻雀しよ!」

    京太郎「学校でもやったのに?」

    絹恵「お姉ちゃん曰く別腹なんやって」

    京太郎「イワーク?」

    洋榎「ヒトカゲ選んで苦戦したなー……ってなんでやねん!!」

    京太郎「おお!!生なんでやねんだ!!」キラキラ

    洋榎「どもども」

    絹恵「何やってんねん」

    93 = 1 :



    洋榎「ふぅ、三麻もええけど、やっぱ四人でやりたいな」

    絹恵「せやね」

    京太郎「ふあぁ~~~」

    洋榎「どした?眠いんか?」

    京太郎「うん……なんでだろ?」ウトウト

    絹恵「麻雀いっぱいしたし、昼にお姉ちゃんに振り回されたし疲れたんちゃうか?」

    洋榎「え?そこでうちの所為になるん?」

    洋榎「でももう一回したかってんけどな……せや、30分だけ寝たら?」

    京太郎「いいの?」

    洋榎「ええでー、ほらこっちこっち」ギュ

    京太郎「ん……」トコトコ

    絹恵「一応京太郎君んちに帰すの遅れるかもって伝えにいっとくわ」

    洋榎「よろー」

    94 = 1 :



    洋榎「ほら、ここにねっころがり」

    京太郎「うん……」ゴロン

    京太郎「zzz……」

    洋榎「もう寝たんか!?」

    洋榎「かわいいやっちゃで」ツンツン

    洋榎「なんかあんたとは長い付き合いになりそうやわ、勘やけど」

    洋榎「あ、布団被せたらな。タオルケットでええやろ」ファサ

    京太郎「ひろ、ちゃん……zzz……」

    洋榎「…………」

    95 = 1 :



    絹恵「ただいまー……あれ?お姉ちゃん?」

    絹恵「どっか行ったんやろか?そんな気せぇへんけど……」

    絹恵「そういや京太郎君どこに寝かせたんやろ?」

    絹恵「うちらの部屋かな?」

    絹恵「……まさか一緒に寝てるとかないやろ」HAHAHA

     ガチャ

    絹恵「あはは……見事に寝とんな」

    絹恵「こうやってるの見ると昔思い出すわ。ようお姉ちゃんと昼寝してたっけな」

    絹恵「で、でも……流石に頭抱きかかえて寝るのはどうなん?」ドキドキ

    絹恵「お、おっぱい当てて恥ずかしないんかな……お姉ちゃんおっぱい無いし平気なんか」

    絹恵「…………」

    96 = 1 :



    京太郎「……んー……ん?」

    京太郎(あれ?真っ暗?どういう状況?なんか心地いい……)

    洋榎「んー」

    京太郎(もしかして……)

     ズリズリ

    京太郎(や、やっぱり。洋ちゃんに抱きしめられてる!?)

    京太郎(じゃあこの背中に抱きついてる柔らかい感触は絹ちゃん?)

    京太郎(恥ずかしいな……)モゾモゾ

    京太郎(それに、なんかギュゥってする……なんだろ?)

    97 = 1 :



    洋榎「んー……ふぁあぁぁぁ、なんや起きたんか?」

    京太郎「う、うん」

    洋榎「ちょっとしたら起こしたろ思てんけどうちも寝てもうたわ」フアァ

    洋榎「って、なんや、絹も寝とるやん。おーい」ユサユサ

    絹恵「ん、んん……もうちょっと……」

    洋榎「涎垂れてんで」

    絹恵「うそぉっ!?」ガバッ ゴシゴシ

    洋榎「嘘や」

    絹恵「」ギロッ

    洋榎「いやぁ、目ぇ醒めるかな思て」

    98 = 1 :



    絹恵「って、あ、ちがっ!私寝るつもりやっ」アタフタ

    京太郎「絹ちゃんも疲れてたの?」

    絹恵「あ、えーと……うん」

    京太郎「もう大丈夫?」

    絹恵「だ、大丈夫」

    洋榎「」ニヤニヤ

    絹恵「な、なんやねん!言いたいことあるなら言ってぇや!」

    洋榎「別に~」ニヤニヤ

    絹恵「もー!なんやねん!」

    雅枝「あ、起きた?」ヒョコ

    洋榎「……おかんいつの間に」

    雅枝「あんたらがぐっすり寝とる間や」

    雅枝「ていうか京太郎君そろそろ帰らんとあかんで」

    洋榎「うわぁあ!!もうこんな時間やん!!」

    京太郎「あ、えっと、ごめん、帰るね!」

    絹恵「き、気ぃつけてや」

    99 = 1 :



    雅枝「いやぁ、あんたらも成長してきた思てたけどまだまだ小学生やなぁ」

    絹恵「うぅぅぅ」

    洋榎「な、なんや、自分おばさんやからって僻むことないで」

    雅枝「……ほう。そっかー、そんなこと言うかー」

    雅枝「ここに仲良さそーーーに眠る三人組の写真があるんやけどなー。気ぃ抜いてあんたらのクラスメイトの母親達に送ってしまいそうやわ」

    雅枝「もちろんクラスメイトにも伝わるやろなー」

    洋榎「な!?卑怯やで!!」

    絹恵「うちなんも言うてへんやん!?」

    洋榎「鬼!悪魔!ばb「あ゛ぁ゛」綺麗なお母様」

    雅枝「なんや?可愛い娘よ」

    洋榎「どうしたら機嫌直してくださいますか?」

    雅枝「せやなぁ……なんやろなぁ……」

    洋榎「お願いします!」

    雅枝「そろそろ晩御飯作ろっかな。手が四つほど足りんなー」

    洋榎「絹!手伝うで!」

    絹恵「う、うん」

    雅枝(消さんけどな。他の人に見せることもないけど。流石にこんな可愛い画像消すのはもったいないわ)

    100 = 1 :


    今日の投下は以上です

    次は火曜の夜に投下します

    でわでわー


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