私的良スレ書庫
不明な単語は2ch用語を / 要望・削除依頼は掲示板へ。不適切な画像報告もこちらへどうぞ。 / 管理情報はtwitterでログインするとレス評価できます。 登録ユーザには一部の画像が表示されますので、問題のある画像や記述を含むレスに「禁」ボタンを押してください。
元スレ提督「臆病で愚図」
SS+ スレッド一覧へ / SS+ とは? / 携帯版 / dat(gz)で取得 / トップメニューみんなの評価 : ☆
レスフィルター : (試験中)
>>301
榛名おちつけ
榛名おちつけ
榛名は扉から手を離し、扉に細い隙間を残して更衣室へと消え、曇りガラスに人影を写す。
榛名が見えなくなってからすぐに夕立を体から引き剥がそうと、肩を掴んで腕で身体を押す。
しかし、私が引き剥がそうとするのに気付いたのか、夕立は頬を膨らませて不満を表明し、背中に腕を回して離れるのを拒否する。こいつ、さっきの榛名の言葉が聞こえていなかったのか。
何とか夕立を引き剥がそうと悪戦苦闘している内に、扉の隙間越しから衣擦れの音が鼓膜を揺らし、そのたびにガラスの人影が動いて白と赤の色彩が乳白色へと変わっていく。
扉の隙間が大きく開く。
榛名「……失礼致します」
タオルを右手に掛け、夕立と同様に肌を晒した榛名が浴室に入ってきた。
夕立と比べてみると重みのある乳房や少し大きめの乳輪、はっきりとした膨らみを魅せる臀部、色の濃くなった陰部など、成長期と成熟期の違いが見て取れる。
……局部や胸に目が行くのは“さが”というものか。というかタオルがあるのになぜ隠さないのか。
断りの一言を述べた後、鈍色の髪を揺らして浴室の床に足を着け、無言のまま私の後ろについた。
そして腰をゆっくりと曲げ、上から私の前を覗き込む。
浴室内ではあるものの榛名は髪をまとめていないため、覗き込んだ際に髪が垂れて鈍色の帳が表情を隠す。
榛名「へえ……『洗ってあげた』ですか……」
私に抱きついている夕立に顔を向けると、抑揚のない声で呟いた。
榛名「提督はそうやって駆逐艦の娘たち洗ってあげるのですね。榛名、知りませんでした」
左手が私の肩にそっと置かれ、顔が私の方を向く。
榛名「提督、夕立を、どう、洗ってあげたのか教えていただけませんか? ……榛名、気になります」
髪の間から見える橙色の瞳が、炭に燻る炎を連想させた。
夕立「知りたいの?」
夕立が榛名を見上げて、不思議そうな声を掛ける。
榛名「ええ、とっても」
榛名は夕立に答えながら顔を向ける。表情が再び髪で隠れる。
夕立「じゃあ、教えてあげる」
榛名を見上げたまま、私の右肩を掴んで夕立は身体を離す。
夕立「提督さんのおっきな手でね、おっぱいの隅々まで綺麗にしてもらったの。そのあと、こうやって身体をピッタリくっつけて、逞しい胸板で夕立のお腹やおへそやお股を洗ってくれたの」
夕立は説明をしながら、自分の乳房を下から持ち上げ、揉みしごく。その後、再び私に身体をくっ付けてゆっくり上下に動かす。やめろ。
夕立「榛名さんがこなければ、今度は逞しいこれでお腹の中もゴシゴシしてもらうつもりだったの。榛名さんが来なければ」
そういって夕立はお尻に当たっている私の陰茎を、榛名に見せつけるように割れ目で擦る。勃ったままの自分の息子が憎い。
榛名「そう」
そういって髪を掻き上げた瞬間、熱した泥のような瞳が見えた。
榛名「ありがとう。じゃあ、今度は私が夕立の身体を洗ってあげるわ。汚れを全部削り落としてあげる」
榛名はタオルで隠していた右手を出した。
その右手に持っていたのは ━━━━━ 鑢(やすり)。
しかも踵などの角質を落とすものではなく、金属を削るための鉄工ヤスリ。どこから持ってきやがった。
遅ればせながらあけおめ
長編物は大変でしょうが頑張ってください
長編物は大変でしょうが頑張ってください
夕立「プッ」
榛名がヤスリを見せてすぐ、気が抜けるような音が漏れる。
夕立「プッ、ププッ、そんなので夕立の肌をキレイにできるっぽい?」
歪んだ笑顔で馬鹿にするように笑う。
確かに、ただのヤスリなら艦娘の肌に傷一つ付けることはできないだろう。
榛名「ええ、できるわ」
嘲笑を圧殺するように、静かに断言する。
榛名「妖精さんたちが艤装の錆を落とすために使っている自慢の一品だもの。艦娘の肌でもしっかり削り落とせるわ」
その言葉で、夕立の歪んだ笑顔が一転して険しく引き攣る。本当にどっから持ってきた。
榛名「さあ、キレイにしてあげるわ」
榛名はタオルを離し、腕を上げてヤスリを眼前に構え、夕立を見下ろす。
ヤスリには多数の突起が備えつけられており、まるで鬼の金棒が如く凶暴な雰囲気を醸し出している。
もはや凶器にしか見えないそれを構え、瞳に強烈な輝きを宿して頭上にそびえるその様は、地獄の獄卒鬼に見えた。
提督「待て、榛名」
右手で引き留める。いくらなんでも猟奇沙汰は勘弁願いたい。
榛名は私に振り向いて微笑む。
榛名「大丈夫です、提督。榛名はただ、汚れを、削るだけです。きたないきたないきたない汚れを」
榛名の左手が私の右手を掴んで引っ張り、力ずくで体を振り向かせる。風呂椅子の床をこする音と共に体を半回転させられ、抱きついていた夕立が榛名の正面に姿をさらす。
榛名「ご存知ないかもしれませんが、ヤスリで角質を落とすと肌がつるつるになるんですよ。このヤスリはそのための物です。だから、そう、決して提督が思っているようなものではありません」
嘘つけ榛名。私が足柄に見せてもらったヤスリはまかり間違ってもそんな禍々しいものではなかったぞ。そもそもさっき錆落とし用と言ってなかったか。
榛名「さあ、いつまでも提督にくっついていないでこっちに来なさい薄汚いフケ犬女。その不清潔な肌を削げないでしょう?」
普段の榛名からは考えられないような残虐な感情と醜悪な言葉をむき出しにし、悪鬼羅刹がごとくおどろおどろしい左手が夕立に肉薄する。
夕立は私から降りるとそのまま背面に素早く隠れる。
夕立「やだ……提督さん!」
助けを求めるように私に抱きつく夕立に対し、榛名はヤスリを逆手にもち、私の体を支えに背部を覗き込む。
榛名「……」
ヤスリを振りかざす。
提督(ああ、もう)
正面に垂れるたわわな果実、そこにぶら下がる生ハム色をした滴。
その滴を摘む。
そして一気に引っ張った。
榛名「ぴゃうっ♡!?」
夕立「ぴょいっ!?」
榛名の敏感乳首は私が育てた。
情けない声が聞こえた瞬間、腰が抜けたのか榛名がのしかかってきた。
すかさず、榛名の尻を指が食い込むほど鷲掴みにし、腰を引きずり落とす。
そして前戯もなにもなしに秘部に肉棒を押し込む。
榛名「ひぅっ!?」
夕立「え?」
滾り付いた陰茎が秘所を守る二つの花弁を押しのけた瞬間、榛名の喉から声が漏れた。
榛名「おっ? お゛ぉお゛おおおっ?! お゛ほおぉっ!」
夕立「ぁっ、あああ……」
にゅプッ、と亀頭が挿入し、ヌプププププゥッ、とひだ肉を押しのけ膣道を陰茎の形に整えながら突き進み、ズンッ、と肉塊を膣奥に叩き付けた。
榛名「あ……? う? あっ……! ああっ! て、提督、挿入って……ますっ……提督のが、挿入って、挿入っちゃってますぅ!」
提督「そうだな……で、なにか問題でもあるのか?」
肉棒が膣内に入ったのに気付いた榛名に対し、膣内をカリでほじり、奥をえぐる。ついでに乳首も弄っておこう。
榛名「んんっ! だ、だって、こんな、いきなりぃ」
抗議の声を上げている割に、榛名の中は溶けそうなほど熱く濡れており、ひだ一枚一枚が肉棒に絡みついてくる。
提督「なんだ、したくないのか?」
榛名「したいですぅ♡♡♡♡♡」
一気に蕩けた顔になった榛名が抱きついてきた。そのまま情欲任せの口づけをされる。ヤスリの刃が背中にちょっと当たって痛い。
舌が絡み合うのと同時に、生殖器も絡み合う。
妙高が羽毛布団のように柔らくてほじくり回したくなる膣内なのに対し、榛名は入口付近が柔らく、中程と奥がキツい。そして一旦陰茎を奥まで挿入れると今度は入口付近もしまりが良くなり、食虫植物が如く獲物を逃さまいと絡みついてくる。
何度か腰を揺すって中を味わっていると、榛名の身体が突如として小刻みに震え、唇が強く押し付けられる。
榛名の手からヤスリが離れ、硬く鈍い音が響く。
震えが止まり、その余韻を十分に堪能した後、唇が名残惜しげに離れる。
唇に糸を残し伏し目がちにほほ笑む様はなんとも淫靡だ。
━━━━━その顔が一転して歪み嗤い、榛名の手が私の背後に伸びる。
夕立「がっ! ぅ……ぁあっ」
榛名「だめよぉ夕立ぃ、今提督が楽しんでるんだからぁ♡」
榛名の手が夕立の頭蓋を掴み、指の力で締め上げる。
>>1の前作とかあるのかしら...
すぐさま扉を開けて更衣室に入ると、床に透明な液体とガラス瓶の破片が散らばり、そこから柑橘類の匂いが発せられていた。
あの瓶は確か━━━━━
榛名「あ……?」
何かを奪われたような声を漏らし、床に散らばった破片へと榛名が近寄る。
榛名「あ? なん……で?」
夕立「それ、臭い」
床に膝を着き項垂れる榛名の前に、赤と白の布切れが降り注ぐ。
夕立「それも、臭い」
夕立の持っているヤスリには榛名の装束の切れ端が残っていた。
夕立「おまえも、臭い」
ヤスリを榛名に目掛けて振り下ろす。
提督「夕だ」
金剛「HEEEY!! テイトクーッ!! 着替え持ってきたヨーッ! Let’s change clothes!」
夕立「うるさいっ!」
金剛「ッ!?」
矛先を変えたヤスリが更衣室に入ってきた金剛に狙いを定める。
金剛が持っていた私の着替えが引き裂かれ、ヤスリにかすったのか金剛の指から血が跳ねる。
夕立「臭い、みんな臭い、臭い臭い臭い臭い臭い臭い臭い臭い臭い臭い臭い臭い臭い臭い臭い臭い臭い臭い臭い臭い臭い臭い臭い臭いっ!!」
噴き出すような声を上げ、振り払うようにヤスリ振り回す。
夕立「こんなに臭いと、提督さんが汚「いい加減にしろ、クソガキ」がっ?!」
夕立の首根っこを掴み、壁に叩き付ける。
夕立「えっ? 提督さん、なんで……?」
提督「なんでじゃねえよ。こんなことしといてよ。てめえ、脳ミソ腐ってんのか?」
夕立は頭を振って訴える。
夕立「だ、だって、だってっ! あいつの香水をつけたら、提督さん臭くなっちゃうっ! こいつが触れた服なんて着たら、提督さん汚くなっちゃうっ!
提督さんが汚いなんてやだっ! 提督さんが臭いなんてやだっ! 綺麗じゃないとだめっ! 提督さんはキレイじゃないとだめなのっ!」
提督「……」
夕立は涙目で訴える。
夕立「だから、ねっ? 提督さん、この手、放して? お掃除するから、お部屋のゴミ、夕立、お掃除するから、ね?」
提督「……なんのために?」
夕立は不思議そうな顔を浮かべて訴える。
夕立「ここは夕立と提督さんのお部屋だよ? お部屋にゴミと虫がいたらお掃除するでしょ? 提督さんと夕立の二人だけのお部屋を、提督さんが快適に過ごせるように、提督さんのために、キレイにするの」
提督「私のために、ね……」
夕立は笑みを浮かべる。
夕立「うん、大好きな提督さんのために」
提督「『私のことが好き』か」
夕立「うん、好き、大好き」
提督「その好きな人のモノを壊すのが、お前の愛情の示し方か」
夕立の表情が、止まった。
提督「その服も、その香水も、私のものだ。香水は、気に入っていた。その好きな人の、好きなモノを、それを壊すのが、お前の好きな人への愛情の示し方か」
夕立「あ……あっ、えっ、あ……」
夕立の顔が怖れ色に染まる。
提督「好きな人の前で、約束を破って。好きな人の前で、平気で人を傷つけて。好きな人の前で、仲間をゴミや虫扱いする。それがお前の愛情の示し方なんだな?」
夕立「あっ、や、いやっ、いやっ!」
夕立が、怯える。
提督「そんな愛情、私には必要ない」
夕立「やだっ、やだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだっ!」
提督「お前も、いらない」
夕立「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛っ!!!!!」
何もかもを振り払うような慟哭が、部屋に響いた。
この提督がなんとか支配できてるのは全員がヤンデレなのだからか……
エロエロ改造の結果もあるだろうけど、こうしないと死ぬんだろうな。
エロエロ改造の結果もあるだろうけど、こうしないと死ぬんだろうな。
実のところ深海の子たちからもエンガチョ扱いされてるだろ、これ
もはや場当たり的に飴と鞭を振り回して一時しのぎを繰り返すしかない末期感
崩れかけの瓦礫のように震え、両手で耳を塞ぎ、紙屑のように蹲る夕立。
夕立の傍に落ちていたヤスリを拾い、離れた場所へ投げ捨てる。
静けさで凍りついた部屋に、鈍い金属音が響く。
金剛「テートク」
提督「金剛、怪我は?」
金剛「I’m Okay. それより榛名ガ……」
提督「ああ……夕立を見ていてくれ」
金剛「Aye, aye, sir」
金剛に夕立の監視を指示した後、項垂れる榛名の横に座る。
提督「榛名、怪我はないか?」
榛名「……」
提督「榛名?」
榛名は私の言葉に反応せず、項垂れたまま割れたガラス瓶に視線を固定している。
微動だにしない榛名に不安を覚えるが、よくよく顔を見ると口元をもぞもぞと動かしている。
顔を少し近付けて、榛名の口元に耳を寄せる。
榛名「━━━━━なんでなんでなんで? なんでなくなっちゃたの? なんでわれているの? なんでこんなふうになっているの? どうしようどうしようどうしようなにか別のモノをお渡ししないと、でも提督はこれがお気に入りだと仰ってましたもしお気に召さないものをお渡ししたら怒られる軽蔑される嫌わる捨てられる嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ━━━━━」
提督「……」
榛名「━━━━━大丈夫です大丈夫です大丈夫です大丈夫です大丈夫です大丈夫です大丈夫です。これを直してお渡しすれば嫌われない怒られない捨てられないきっと大丈夫です大丈夫大丈夫大丈夫大丈夫大丈夫大丈夫大丈夫大丈夫大丈夫大丈夫大丈夫大丈夫大丈夫大丈夫大丈夫大丈夫大丈夫大丈夫大丈夫大丈夫大丈夫大丈夫大丈夫大丈夫大丈夫大丈夫大丈夫大丈夫大丈夫大丈夫大丈夫━━━━━」
榛名が割れたガラスの破片に手を伸ばす。
それを掴んで止める。
榛名「提と……!?」
掴んだ手と反対の手で、破片と液体が飛び散る場所に手を乗せる。
驚愕する榛名を尻目に、液体と破片を手に塗りつける。破片が皮膚を傷つけ滅茶苦茶痛い。
手についた液体の匂いを嗅ぐ。柑橘類と鉄錆の匂いが混じって痛みをさらに刺激する。
提督「これはいいモノだな、榛名。体臭なんて自分では気付かないものなんだが、お前はいつも細かいところまで気遣ってくれる。本当に良い娘だ、榛名は」
榛名「提「怪我はないようだな、榛名」
榛名の言葉を遮り、掴んでいた手で榛名の頬を撫でる。
提督「良かった。お前の綺麗な顔に傷がついたらどうしようかと思ったんだ。本当に良かった」
榛名「……おケガ、を……」
提督「ん? ああ、そうだな、怪我をしてしまったな。綺麗にしてくれるか、榛名?」
傷口から血が垂れる人差し指を榛名の前に差し出す。
提督「さあ、口を開いて。綺麗にしてくれ、榛名」
榛名は驚いた顔をしていたが、赤い糸が絡み伸びる手をしばらく見つめると、段々と息を荒げ始める。
息を荒げながら、見開いた眼を指に注ぎ、舌を差し出してきた。
指から落ちた血の滴を舌で受け止めた後、指にしゃぶりつき、傷ついた手を舐め回してくる。
提督「本当に良い娘だな、榛名は。とても良い娘だ。榛名は良い娘。良い娘、良い娘、良い娘、良い娘、良い娘、良い娘、良い娘、良い娘━━━━━」
「良い娘」と褒めながら、榛名を優しくやさしく撫でる。
一滴一滴体内に入るごとに、一回一回撫でるごとに榛名の身体が震える。
私の声と、榛名が指をしゃぶる音が部屋の中で不気味に木霊する。
・本日は ターンエンド
・前作……? そんなもの ウチにはないよ……_onz
・res ありがとうございます 返信をあまりできなくて 申し訳ありません
・この スレタイで 中身がわかったひとは いるかな?
・見直すと 書き直したいところが ちらほら orz
・えろシーンをもう少し……
・台詞と 地の文の 行間を 少し広くしました 読みやすくなったかな?
・感想 要望 改善等 あれば どうぞ
・前作……? そんなもの ウチにはないよ……_onz
・res ありがとうございます 返信をあまりできなくて 申し訳ありません
・この スレタイで 中身がわかったひとは いるかな?
・見直すと 書き直したいところが ちらほら orz
・えろシーンをもう少し……
・台詞と 地の文の 行間を 少し広くしました 読みやすくなったかな?
・感想 要望 改善等 あれば どうぞ
>>342は本番よりえろいよ
すばらしい
すばらしい
指から滴る血液が唾液へと変わるころなって、榛名も舐めるのを止め、繋がりを残すかのように糸を引きながら舌を離す。
息を荒げながら呆けた顔をし、次の私の言葉を期待の眼差しを向けながら待っている。
提督「よくできたな、榛名。とてもキレイになったぞ、ほら」
榛名「あ……あっ、あっあっあっあっ」
榛名は、私が声を掛けて手のひらを見せると、目を見開きながら口を震わた。
そして突如として両の手のひらを床につけ、額を擦りつけるように床に当てる。
榛名「ありがとうございます。ありがとうございます。ありがとうございます。ありがとうございます。ありがとうございます。ありがとうございます。ありがとうございます。ありがとうございます。ありがとうございます━━━━━」
提督「なに、気にすることはない。今日は少し残念なことがあったが、せっかくだ、今度一緒に新しいものを買いに行こうか」
榛名「一緒……?」
榛名の顔が上がる。そうであって欲しいという希望と聞き間違いではないかという疑惑、そんな感情が混じった表情と瞳が顔に宿る。
提督「そうだよ榛名。二人で一緒に選んで、二人で一緒に買って、同じものを二人で一緒につけよう」
榛名「榛名と提督が、一緒……ふたり……」
提督「ああ、そうだよ」
榛名は頬を、夢か現かを確かめるように、両手で覆う。
榛名「━━━━━へっ♪」
榛名の喉から声が漏れる。
榛名「へっ、へへっ、へへへっ♪ へへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへっ♪ へへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへ♪♪♪♪♪」
端を吊り上げた唇から壊れた口琴のような音が鳴る。
提督「榛名、私は夕立と少し話があるから、外で待っていてくれるか?」
榛名「へっ、へへっ♪ はぁい♡ へへっ、へへへっ♪」
榛名はそのまま泥水のようにゆったりと更衣室から出て行った。
榛名が出て行ったのを確認したのち、金剛に声をかける。
提督「金剛、夕立と話があるから、榛名と外で待っていてくれるか?」
金剛「Do you want me to take care of Yuudachi?」
提督「必要ない」
背を向けてタオルで水気を取りながら、金剛の提案を、どっちの意味で言ったのかわからないが、断る。
金剛「I’m understand. My L……テートク」
提督「ん?」
金剛の呼びかけで背後に振り向くと、光のない灰色の瞳が呑み込むようにこちらを覗きこんでいた。
金剛「榛名と何をしていたか、後で全て話して下サイネ?」
提督「……ああ」
底なし沼のような雰囲気を放ちながら、金剛は出て行った。
……さて、問題はここからだ。夕立を説得して榛名との溝を少しでも埋めなければ。
本当なら、当人同士が話し合うのが一番良い気がするが、この状態の夕立とあの状態の榛名を引き合わせても改善には至らないだろう。
個人的な意見としては、今回のことは夕立が全面的に悪い。約束事は破るし、娘を傷つけるし、罵詈雑言は吐くし。
いつもの夕立なら……
まて
提督(焦り、か?)
そうだ、なにか見落としていると思ったが、それだ。
足柄の時も、大鯨の時もそうだった。なぜそこまで他の娘を拒絶する? 引き離されることを嫌がったからか?
だとしたら、浴室に入る前、素直に言うことを聞いたのはなぜだ? いやしかし、結局直ぐに浴室に入ってきたしな。
私の勘違いか?
……考えても仕方ない。思考に時間を取られている暇はそれほどないのだ。
提督「夕立」
声を掛けた瞬間、夕立がびくりと身体を震わせた。
恐る恐る顔を上げ、声を掛けたのが私だとわかると、飛び付いて必死に抱き着いた。
夕立「やだ、やだやだやだ、捨てられるのはやだっ! あなたに捨てられたら、あたし、どうすればいいかわかんないっ!」
怯えた声をあげる夕立は、身体を擦りつけ、私の体を掻き毟り、鉤爪のように私を捕える。
その動きが一瞬止まる。
夕立の視線が、割れた瓶と散らばった布切れに集まる。
夕立「部屋、汚れてる……お掃除……お掃除しないと、綺麗にしないと……!」
突如として、なにかに突き動かされるように、自分が汚した場所を掃除しようとし始める。
私は夕立の腕を掴み、その行動を止める。
提督「夕立、待て」
夕立「あっ、ち、違う、違うんです! これは『あの時』にみたいに、あなたを追い出そうとしたわけじゃないんです!」
腕を掴んで動きを止めた瞬間、夕立が訴えるように叫んだ。
夕立「あの時だって、本当は、ただ……ただ怖かっただけなんです! また『あいつ』みたいな人間があたしたちを虐めに来たんだって! 本土の人間も、海軍も、もうあたしたちを助けてくれない! だから、自分たちを守るにはそうするしかなくて……」
声をあげ、息を荒げ、目を見開き、瞳孔を震わせ、懺悔するように過去を吐露していく。
夕立「だけどあなたは優しくて……ずっと、優しくて……とても、暖かい匂いのする人だって……」
私に手を掴まれたまま、項垂れ、か細い声で呟く。
夕立「あなたが、あいつに撃たれて……ベッドで目が覚めなくて……色んなことを謝らなきゃいけないのに……声なんて届かなくて。あなたの目が覚めた後、言おうと思っても、どう言えばいいかわからなくて」
床に膝を着き、顔を逸らし、髪で表情を隠し、もう片方の手は潰れるほど強く握られていて。
夕立「ずっとここにいて欲しいと思ったときには、もう、取り返しがつかないところにまで来てしまって……黒ずんでいくあなたから、もう、冷たい臭いしかしなくて」
涙声で震える唇の上から、透明な滴が流れていく。
夕立「ここに戻ってきてからも、あなたはずっと冷たい臭いをしてて、でも、すぐに明石さんたちが、あなたを直してくれて。暖かい匂いがして」
震える声から、優しい声音に変わる。
だがすぐに、それは嘆きを含んだ声音に取って替わる。
夕立「でも、今朝は感じられなかったの! あなたの暖かい匂いがっ! いつもだったら『ある』のにっ! どこにもないのっ! 冷たい臭いしかしないのっ! あたし、また、あの時みたいにあなたが黒ずんでいってしまうんじゃないかって!」
顔を上げて私を見上げる夕立。その瞳には涙が溢れている。
夕立「こわい……こわいよ……」
夕立は、再び私を抱きしめる。
提督「……『冷たい臭い』?」
夕立「……海の底みたいな、怖くて寂しい臭いなの」
提督(海の底……)
夕立「間宮さんが『もし冷たい臭いを感じたら、抱きしめてあげなさない』って、そう言ってたの。『冷たい臭いは情動が関係するから』って、『傍にいて抱きしめてあげれば抑えられるから』って」
離さないように強く、抱きしめられる。
夕立「言うとおりにしたら、暖かいに匂いが戻ってきたの。あなたの匂いと暖かさが、日向ぼっこしてるみたいに、とても心地よくて」
夕立が埋まる胸元から、冷たい滴が流れていく。
夕立「だけど、霞を怒っているとき、愛宕さんとキスをしているとき、またあなたから冷たい臭いがしたの……あたしたちと一緒にいるのがいけないのかな、って思って。でも一人にしておけなくて」
掴んでいた夕立の腕を離し、抱きしめ返す。
夕立「二人きりになったら、いけないってわかっているのに我慢できなくなって……そしたら、榛名さんが入ってきて、あなたが榛名さんと一つになって」
冷えていく夕立の身体を、抱きしめて暖める。
夕立「また、あなたから冷たい臭いがしたの」
冷えていく身体が暖められない。
夕立「引き剥がさなきゃって思った。そうしないとまたあなたが黒ずんで汚れちゃうかもしれないから」
夕立「でも、あなたは、あたしを、こばむの」
夕立「失いたくないのに、傷ついて欲しくないのに、できることをできるかぎりやっても、なにも届かない」
届かないとわかっていても諦めずに、優しさを、弱々しく、喉元から撃ちだしていく。
夕立「もう、どうすればいいの……?」
それが、止んだ。
提督「……」
……そうだ、この娘はこういう娘だった。時雨のときもそうだったじゃないか。
戦いは勇猛果敢、仲間のことになると一直線、自分の身を顧みずに突き進む娘。
だけど、とても不器用な娘。
類似してるかもしれないスレッド
- 提督「甘えん坊」 (577) - [56%] - 2014/7/1 13:45 ☆
- 提督「おおしお」 (404) - [49%] - 2018/8/4 15:45 ☆
- 提督「怜悧盲目」 (520) - [49%] - 2015/7/23 1:45 ☆
- 提督「……転校?」 (516) - [48%] - 2014/2/16 12:30 ☆
- 提督「今日も平和だ」 (1001) - [47%] - 2013/12/25 15:15 ★
- 提督「昨日さ・・・」 (154) - [47%] - 2016/9/28 13:15 ☆
- 提督「よろしく頼む」 (998) - [43%] - 2014/4/11 2:15 ★
トップメニューへ / →のくす牧場書庫について