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元スレ提督「臆病で愚図」
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提督(よし)
あの後、榛名が再び更衣室に突撃してくる前になんとか着替えを済ませることができた。
といっても、ものの数分のことなので気合を入れるほどのことではないのだが。
提督(さて……ん?)
夕立も着替えが終わっただろうと思い、声を掛けようとおもむろに振り向いた瞬間、頭に疑問符が浮かんだ。
なにせ視線の先には、黒を基調とした制服姿ではなく、未だに素肌を晒したままの夕立がいたのだ。
夕立は自分の下着に視線を落とし、神妙な顔立ちをしていた。
提督「どうした、夕立」
そう声を掛けると、夕立はゆっくりと顔を私に向け、そして突如両腕を伸ばして持っていた下着を見せつける。
夕立「提督さん、着せて」
提督「?」
夕立「 き せ て 」
提督「……」
なんかいきなり子供っぽいことを言い始めた。いや子供か。
先程までいた榛名への対抗心というやつだろうか。
夕立「んっー」
パンツを押し付けるのはやめなさい。私の着替えと違って、脱いだものをもう一度使っているから匂いが残っているんだよ。
このままいくとなにか悪いことが起きかねない。というかナニが起きてイキかねない。なにをいっているんだ私は。
思考が明後日の方向へ行くのを何とか押し留め、このまま行くと夕立とニャンニャンしかねない下半身の野性を上半身の理性で抑えつける。
……イヌっぽい夕立とニャンニャンとはこれいかに。いかん、また思考がおかしなことになっている。時雨もそうだがこの娘たちの匂いはどうもダメだ。
そんな私の気も知らず、未だ夕立はパンツを押し付けながら頬を膨らませて駄々をこねる。まったく……
一度溜息をつき、口で息をしながら夕立のパンツを掴む。
提督「ほれ」
掴んだパンツを、先程榛名がしたように、輪っか状に広げ、夕立の前に差し出す。
そうすると夕立は花が咲いたような明るい笑顔を見せ、艶めいた白い生足を私の両手の間に入れる。
それと同時に目の前に鼠蹊部と下腹部が現れ、下腹部の最下部にある丸みを帯びた二つ桃色の花弁が晒される。もし花弁で守られたこの谷筋を下卑たな感情で荒せば、目の前の無垢な娘から雌の啼き声が聞こえることだろう。
提督「動かすぞ」
夕立「ん」
両側に黒いリボンがあしらわれ、縁を黒で囲っているパンツを上げ、夕立の下腹部を隠す。
夕立「提督さん、次、これ」
夕立は先程のパンツと同じような装飾のブラジャーを差し出す。
私はブラジャーを手に取ると、夕立の後ろに回って肩ひもつけていき、最後にホックで留める。
夕立「提督さん、これじゃブカブカっぽい」
私に調整をしろと。無茶言うな。最上や鈴谷に何度やり直しをくらったと思ってやがる。
夕立「ぶ~か~ぶ~か~っぽ~いー」
夕立は再び駄々をこね始める。このままだんまりを決め込んでも仕方ないか。
あきらめた私は夕立のブラジャーと乳房の間に手を入れ、バストの調整を始めた。
提督「そうだ、夕立。この後の散策だが、どこか行きたいところはあるか?」
バストの調整を行いながら、乳房の柔らかさに意識が向かないように、夕立にこの後の予定を尋ねる。
といっても、散策できるところなど限られてはいるが。
そう思いながら夕立の返答を待つ。
返答が、こない。
提督「夕立?」
夕立「おさんぽは、もういいの」
突如振り向いた夕立が私に抱き着く。まだ調整できていない左の肩ひもが肩からずれ落ちる。
夕立「提督さんが、元気だってわかったから。だから、もういいの」
胸元に顔と声を押し付けて、表情と声音を隠すように語り出す。
夕立「生きてるってわかったから。置いて行かれないってわかったから」
夕立「だから、いいの」
強く強く抱きしめられる。
提督「……本当に、いいのか」
夕立「うん」
私の問いかけに、迷いなく答える。
夕立「それにね」
顔を上げた夕立は、とてもとても、やさしい笑顔を見せる。
夕立「これ以上夕立が傍にいたら、きっと提督さんに迷惑を掛けちゃうから」
振り返り、私に背中を預ける。
夕立「だから、いいっぽい」
どこか憑き物が落ちたような声で、穏やかにそう答えた。
提督「そうか」
夕立「うん。だから」
提督「ん?」
ほんの少しだけ声が小さくなる。恥ずかしそうに、弱そうに。
夕立「だから、もう少しだけ……甘えさせて、ください……っぽい」
提督「……ああ」
うおおおおおおおおお夕立ィィイイイイイイイイイイ!!!!!
天使だな
天使だな
提督「━━━━━マフラー、きつくないか?」
着替えを手伝い始めて数分後、最後の襟巻きを首周りに巻き終わった。
私は夕立の正面に立ち、片膝を床につけてつけ心地を尋ねる。
夕立は襟巻きに意識を向けると、首周りで回したり、少し引っ張ったりしてつけ心地を確かめる。
夕立「ちょうどいいっぽい」
提督「そうか……この後はどうするんだ?」
夕立「部屋に戻るっぽい」
提督「送ろうか?」
夕立「一人で大丈夫っぽい」
提督「……もう、寂しくないか?」
夕立が顔を向け、飛びつく。
唇を唇で塞がれ、ぬくもりと共に抱きしめ合う。
夕立「……その言い方は、ずるいっぽい」
名残惜し気に離した唇が、いじわるを咎めるように、苦く微笑む。
言葉を終えた後、匂いを遺すように身体を擦り付け、心臓の鼓動が感じ合えるように体を密着させる。
温かさを分け終わり、からだを離す。
夕立「提督さん」
豊穣な麦畑を思わせる髪色に、イヌ科の動物のような癖毛を持つ、紅玉色の瞳の、私の可愛い娘。
夕立「長生きしてね」
この歳でそれを言われるとはな。
提督「生きるさ、夕立たちがいるからな」
夕立は「えへへ」と笑った。
・本日は ここまで
・夕立 長かった
・もっと うまく 書けるように したい
・感想 要望 改善等 あれば どうぞ
・夕立 長かった
・もっと うまく 書けるように したい
・感想 要望 改善等 あれば どうぞ
部屋の入り口で夕立を見送った後、金剛と榛名を待たせている寝室へと戻る。
提督(……何やってんだこいつら)
その寝室でまた変な光景が広がっている。
金剛「……」
寝室に入ってまず視界に入ったのは狩りをする獣のように構えている金剛。
金剛は今にも飛び掛からんと身体を前傾にして低く構え、獲物を逃がさんとばかりに両手が猛禽類のような形で添えられている。
ちなみに金剛の左後ろの帯になぜか私のパンツが挟まっている。せめて隠せ。
榛名「……」
次に視界に入ったのは金剛と対面に、これもまた構えている榛名。
下半身は前屈立ち、上体は正拳突きの構えで『寄らば撃つ』と言わんばかりの迎撃態勢である。
ちなみに榛名の胸元には私が先程脱いだ半袖の下着がなぜか挟まっている。だからせめて隠せよ。
金剛・榛名「「……」」
よほど集中しているのだろう、金剛と榛名は私が寝室に入ったことにも気づかず、構えを維持したまま睨み合う。
提督「……」
しばらくして、静寂を破り金剛が口を開く。
金剛「……榛名ぁ~、いい加減それをこっちに明け渡すネ~」
榛名「……たとえお姉様の頼みであろうとも、これはお渡しできません」
金剛「そんな聞き分けのない娘に育てた覚えはありまセーン。いい娘だから渡すネー。そんな汚れた下着を持っていても衛生上よくないデース。ワタシは榛名のことを心配して言っているですヨ?」
榛名「汚くなどありませんっ!」
(パンツさえ持っていなければ)比較的まともな金剛の意見に、榛名は大声で異議を唱える。
榛名「この下着っ! この下着にはっ! 提督の芳しいオス(♂)の匂いが熟成されて染み込んでいますっ! 榛名はっ、この匂いだけでっ、ご飯三杯はいけますっ! それだけじゃありません。この匂いを嗅ぐと、辛くても苦しくても寂しくても、また頑張ろうって気持ちになれるんですっ! だからっ!」
世界を敵に回してでも守り抜く、そんな決意を秘めた魂の叫びが部屋に木霊する。
榛名「提督のっ! 汗がっ! スメルがっ! 染み込んだこの下着はっ! 榛名のっ! 宝物にっ! しますっっっ!!!」
「しますっっっ!!!」じゃないぞ榛名。なんでそんな気合入っているんだ。
榛名「なによりお姉様には提督のパンツがあるではありませんか! これ以上欲しがるなんて……欲深いにもほどがありますっ!」
金剛「No No No わかってませんネー、榛名は」
無知な大衆を鼻で笑う政治家のような言葉遣いで、真実を掲示する教祖様のように言葉を紡ぐ。
金剛「ワタシはお願いしているのではないデース。『渡せ』と命令しているんですヨー、My sister」
榛名「お姉様……!」
金剛「なによりそんな素晴らしいものを見つけて食い下がるなんてワタシらしくありまセーン」
忌々しいといわんばかりの榛名の表情に対し、肉食獣のように歪めた表情を見せる金剛。
金剛「このパンツだけでFinish!? な訳ないデショ! ワタシは喰らいついたら離さないワッ!」
離せや。
榛名「そんな勝手、榛名が許しません! そもそもお姉様、どうせまたパンツを煮出して提督ティーをお作りになるつもりでしょう?」
金剛「それになにか問題がありマスカー?」
榛名「前々から申し上げたかったのですが……お姉様は提督のパンツの扱いが雑すぎます! たしかに提督のパンツを煮出せば香ばしい最高級の提督ティーができるのはわかります! ですが! 熱湯につけることで次から匂いが堪能できなくなり、繊維を痛めてしまうために形や食感まで失われるのは余りにも軽率! せっかく手に入れた提督のパンツを一回で使い物にならなくさせてしまうのはもったないと言わざるおえません!」
金剛「言ってくれじゃない……! それなら榛名こそ、どうせまた手に入れた下着を味わうこともせず、また飾ったり、話しかけたり、抱き枕にするつもりデスネ?」
榛名「なにかおかしいところでも?」
金剛「はっきり言わせて貰うけど、榛名は提督の下着の扱いがケチくさいネー! 確かにやっとのことで手に入れた下着を大事にしたいのはわかるけど、日が経てば経つほど提督のSmellは薄れていきマース。せっかく手に入れた新鮮な下着を堪能しないでチマチマ使うなんて、あんなの匂いが薄れて段々寂しさが募るだけで逆効果ネー。何度も使った出涸らしの紅茶を飲んでいるようで、正直見ていて痛々しかったワ!」
榛名「あれは提督の下着と日々を共にすることで、提督の下着を榛名の匂いで染め上げるという理由もあるのです!」
金剛「それならワタシみたいに提督ティーにして、自分の身体に提督成分を取り込むほうがずっとマシネー!」
榛名「ぐぬぬぬぬぬぬっ」
金剛「GRRRRRRR」
榛名「なんですか!」
金剛「なにヨ!」
提督「……お前ら」
金剛・榛名「「あ」」
ヒェーとメガネを入れて4人でごっちゃ混ぜにしたらどうなんだろ。
妙高型はヤンデレ成分と相性の良い子ばかりだったから、というより戦艦より重巡のほうがヤンデレ似合う娘多いからじゃね。
妙高型はヤンデレ成分と相性の良い子ばかりだったから、というより戦艦より重巡のほうがヤンデレ似合う娘多いからじゃね。
金剛と榛名の変態問答から数分後━━━━━
提督(暑い)
現在、愛宕とすれ違うのを避けるため、私室から少し遠い場所にある直通階段を利用している。
提督(近い)
夕立との予定がなくなったから、その分の空いた時間でバスケットなどを食堂に返却しに行くところだ。
提督(動きにくい)
可能なら、食器返却後に夕張に会いに行きたいところなんだが。
提督(……やわらかい)
右腕と左腕にそれぞれ金剛型の長女と三女(四女か?)が獲物を巻き付ける蜘蛛のようにべったりと絡まっている。
金剛は胸の谷間に挟み込むように両腕で私の右腕を強く抱きしめ、時折嬉しそうな笑顔を私の肩に寄せ、もたれてくる。
榛名は右腕で私の左肘付近を抱き寄せ、まぐわうようにお互いの左指同士を絡み合わせ、陶酔感を湛えた表情で密着している。
提督「金剛、榛名……」
榛名「嫌です」
金剛「No way」
思わず眉間にしわが寄る。
榛名「提督のことですから、どうせ『離れてくれないか』と仰るつもりだったのでしょう?」
なぜわかる。
金剛「You took a pleasure away from us, and beside, are you going to deprive us of this little simple pleasure? How dare you!」
榛名「まったくです。せめて没収された分だけでも堪能させていただけなければ割に合いません」
金剛「Well said」
その言葉で金剛と榛名は抱きしめる力をさらに強め、接着面積をさらに広げる。
金剛が変な閃きさえしなければこうわならなかったのに……
下着没収後、お通夜状態になった寝室で、突如叫んだ金剛の閃きを思い出す。
━━━━━パンツが嗅げなければ、テートクを嗅げばいいじゃない!
その謎の発想により、寝室からここまで延々と引っ付かれることになった。
こんな状態で愛宕とかち合ったら何を言われるかわからないので、わざわざ大鯨から移動経路を聞いて遠回りをしている。
いい迷惑だ。
金剛「……テートクのsmell…… Aah〜That's good〜 (あ^〜いいっすね^〜)」
HA☆NA☆SE!!
……やっと一階まで辿り着いた。歩くだけでなぜこんなに疲れるのか。
まあいい、あとはあそこの角を曲がって渡り廊下を行けばすぐそこに食堂だ。
重石のように引っ付く二人を連れ、廊下を進む。
榛名「ところで、ンッ♥ 提督、食堂の後は、ハァ♥ 執務室へ戻られますか?」
左手の甲を股間に押し付けながら、熱い息を掛けてくる榛名が予定を尋ねてきた。湯で濡らした手拭のような感触が首と手の甲に伝わる。
その感触を無視して、角を曲がる。
提督「ああ、それなん「きゃっ」っと」
胸元に衝撃。出会頭にぶつかったようだ。転ぶようなことはなかったが、ぶつかった反動でお互いに一歩分距離ができる。
驚いた声で相手を判断したのか、金剛と榛名が私から離れ、一歩後ろに下がる。
「ご、ごめんなさい……少々考え事をしていて……」
提督「いや、謝るのは私のほうだ、すまない。それより怪我はないか、鳳翔」
額を手で押さえながら謝る鳳翔に対し、私は自分の非を詫びる。左側通行の廊下を右通行していたのは良くなかった。
その鳳翔が、私の声を聴いた途端、身を強張らせた。やはりどこか怪我をしたのか?
鳳翔は顔から手を離すと、目を見開いて凍り付いた表情をこちらに向ける。
なんだこの表情は。
提督「鳳翔?」
鳳翔「あっ」
もう一度声を掛けた瞬間、鳳翔は怯えるかのように胸の前で両腕を合わせる。なんだこの反応は。
鳳翔「あ、だ、大丈夫です」
そう言うと鳳翔は足を一歩後ろに下げ、目を右下へと逸らす。
提督「……」
なんだこれは。なにがあった。いったいなにがどうなったらこんな反応をされるんだ。
思い出せ。考えろ。迂闊な発言は状況を悪化させるだけだ。
提督(……)
鳳翔は私が解任された後にこの鎮守府に着任した娘だ。だからそれほど面識があるわけではない。
再任時も加賀たちが内情を隠してくれたおかげで、私たちの関係ははっきりとは知らないはずだ。
それからしばらく距離を置かれてはいたが、鳳翔の店の一件で多少は打ち解けられてきた、はずだ。
……店? まさか……
提督(しくじったか……)
昨晩と今日でのこの態度の変わりよう、おそらく開店祝いの酒の席で何かしらの狼藉を鳳翔に働いたに違いない。というより思い当たるのがそれぐらいしかない。
しかもこの態度、かなり酷いことをしでかしたとみえる。
ああっ、クソっ! なぜ酒を飲んだ!
鳳翔「……それでは失礼します」
提督「ま、まってくれ」
この場から去ろうと背中を見せた鳳翔を思わず呼び止める。
鳳翔の身体が再び強張る。小柄で、おっとりとした顔立ちの鳳翔が怯える様に、血液が逆流するような罪悪感を覚える。
しまった。なぜ呼び止めた。ここで謝るか? いや、何をしてしまったのか不明確な場合での謝罪は逆効果だ。
ああっ、クソックソックソッ! 鳳翔から事情を聴けば良いと安易に考えていた自分を殴りたい。まさか鳳翔に手を出していたとは。
とにかく、差し障りのない話でこの場は流して、誰でもいいから事情を確かめなければ。とにかく店や昨晩のことは禁句だ。
鳳翔「……なんでしょうか」
なんてことのない言葉なのに、暗い表情と落ち着き過ぎた声音が心臓を貫き、思考が吹き飛ぶ。和服の紅色が返り血に見える。
……えっと、何を言おうとしたんだったか……そうだ、店のことに、ついて、話せば、いいか……?
提督「ああ、いや、大したことではないのだが、昨ば「あーッ! いたいた!」
横槍で、思考が正常に戻る。
榛名「足柄さん? どうしました?」
足柄「お話の途中ごめんなさいね、ちょっと鳳翔さんに用があって」
鳳翔「……私ですか?」
渡り廊下のほうから足柄がやってきた。
意味深に鳳翔が聞き返す。まさか足柄も関わっているのか?
足柄は鳳翔の背後から両肩を掴み、鳳翔の耳元でなにかを囁く。
鳳翔「……わかりました」
足柄の囁きに目を細めた鳳翔はただただ静かに答えた。
足柄「それじゃ、提督。鳳翔さん、借りてくわね」
提督「……ああ」
足柄「ささっ、行きましょ、鳳翔さん」
鳳翔「……」
軽く会釈をした鳳翔は、ほほ笑む足柄に肩を押されながら私たちとすれ違い、廊下の向こう側へと消えていく。
足柄と鳳翔が消えた廊下を暫く眺めた後、
提督「行くか」
と、意味深な笑みを浮かべながら再び抱き着いてきた金剛と榛名に言い、渡り廊下へ向かう。
鳳翔に関しては、まずは情報収集だ。羽黒あたりからか。
「あっーーー!!」
そう考えながら渡り廊下に出ようとしたところで、先程居た廊下の先から叫び声が聞こえた。
振り向くと、足柄がこちらに向かって走ってきている。
足柄は私たちの前まで再び来ると、一拍して両手を眼前に合わせる。
足柄「ごめんなさい提督っ! 榛名さんも借りていっていいかしらっ!? ちょっと相談があるの!」
相談……ということは福祉係のまともなほうの仕事か。
榛名「……後では駄目ですか」
足柄「できれば早めが良いのだけど……」
足柄の言葉に榛名は目を細める。
提督「榛名、仕事だ。行ってあげなさい」
榛名「……了解です」
足柄「本当っ!? 助かるわ~、朝言おうとしてつい忘れちゃったから」
そう言うと足柄は「てへっ♪」と言いながら、片眼を閉じて小さく舌を出し、猫のように曲げた左腕で額を軽くたたく。
可愛らしいが、凛とした雰囲気のある足柄にその仕草は役不足だな。刀に苺を飾るような違和感がある。
榛名「それでは提督、足柄さんとの用が終わり次第、榛名は執務室に向かいますので」
提督「ああ。部屋に戻ったら摩耶の補助を頼む、やはりまだ慣れてないみたいなんでな」
榛名「了解です。お姉様、提督のことお願いいたします」
金剛「Sure」
榛名と足柄は、鳳翔と同様、廊下の先へと消える。
提督「……」
渡り廊下を歩く。食堂がひどく遠く感じる。足が重い。鳳翔の一件が頭にこびりついているせいか。
金剛「My Lord」
金剛が、ひどく澄んだ瞳で私を呼ぶ。
提督「金剛、前から言っているが、その呼び方は……」
金剛「Why? You’re My Lord, and now we’re alone」
提督「……何というか、その呼び方をされると、お前との間に距離を感じるんだ」
金剛の表情が曇る。
金剛「Distance……? I‘m near My Lord? My Lord go far away?」
俯き、自分に言い聞かせるように呟く。
金剛「No……No,No,No,No,No,No,No,No,No……erase all distance, I let no one come between us」
抱きしめた腕に千切れそうなほどの力を入れ「No」と呟き続ける。
呟きが止まる。
金剛「テートク」
金剛はゆっくりと顔をあげると、光のない流し目を使い、彼岸花のようにほほ笑む。
金剛「榛名とmake love しましたけど、どーでしたカー? しょーじきに答えてクダサーイ」
呼び方が戻った途端、何の脈絡もなく榛名との情事について聞いてきた。
提督「良かったよ」
金剛「Really? それなら良かったデース! もしテートクが満足してなかったら、榛名の脳と心臓を撃ち抜いて、dockに叩き込んでいたところネー」
笑顔のまま、妹への殺害宣言を平然と述べる。いやまあ死なないけど。
提督「やり過ぎだと思うぞ」
金剛「Excuse me? 提督への供物にさせてあげたんだから、それぐらいできて当然ネー。もしできなかったら、榛名なんてカルシウムの棒にタンパク質と脂肪が付いたただの肉の塊と同じデース。金剛型の名を冠しているのなら、このbodyを使いこなして当たり前ヨ」
金剛はポールダンスを踊るストリッパーのように私に抱き着き、その肢体を誇示してくる。
金剛「テートクが一人でbathingするって言ったのに、勝手に入っていったと知ったときは気が気でなかったデース。Make love なんて聞いたときは砲門がFireしないように抑えるのが大変だったんデスヨ?」
提督「そうか」
お前の火薬庫が爆発しなくてよかったよ。本当に。
足柄「━━━━━鳳翔さん、お待たせ~」
榛名「……」
鳳翔「……それで『昨晩のこと』と言うのはっ!?」
足柄が鳳翔の首を絞める。
足柄「何が『それで』よ。私言ったわよね? 『昨晩のことは秘密にしなさい』って」
鳳翔「がっ、あっ」
榛名「足柄さん、鳳翔さんが話せませんよ」
足柄「あら? ごめんなさいね」
足柄が鳳翔から手を放すと同時に、鳳翔は咳き込む。
鳳翔「けほっ、話しかけてきたのは、提督の方ですよ。私は何も……」
破砕音とともに、鳳翔の後ろの壁にヒビが入る。
足柄「あからさまな態度を取るなって言ってんのよ。旧式の空母っていうのは頭までボケるわけ? それとも私たちへの当て付けかしら?」
鳳翔「……あんなことをさせられて、嫌な顔をするなというほうがおかしいです」
足柄「へぇ、そういう態度を取るわけね。昨日あれだけよがっておいて、ねぇ」
鳳翔「なに、を……」
足柄は懐からいくつかの写真を見せる。
足柄「じゃーん! 鳳翔さんの処女喪失、初中出しに初イキ、ファーストキスの写真でーす。すごいわよねー、最初はいやいやだったくせに、最後は自分から腰振っちゃうんだから、やっぱりあれかしら? 日頃から結構溜まっていたとか?」
そこには、複数の艦娘によって机に抑えつけられ、犯され、結合部から血を流している鳳翔の写真があった。
他にも、秘部から赤色が混じった白濁液を垂れ流している写真や、男の上に跨って仰け反っている写真、虚ろな目で口付けを交わしている写真など、痴態を余すことなく捉えた写真が飾られている。
鳳翔「なんでそんなもの……!」
足柄「『記念撮影』はうちの慣習なのよ。あの人に抱かれた女は例外なく、ね。大変だったのよ~? 羽黒をなだめながら撮影するのは。ああそうそう、飽くまでこれは元のデータから作ったサンプルだから。今の時代って便利よね~。私たちの時代とは大違いだわ。この写真なんてほら、お尻の皺までくっきり見え「やめてください!」
鳳翔「あなたたちは……いったい何がしたいのですか」
足柄「だから、黙ってろって言ってんのよ。本当に察しが悪いわね」
鳳翔「……このことを上に言えば、処分は免れませんよ」
足柄「チクるってこと? 言うじゃない、さっきまで自分を慰めていたくせに」
鳳翔「え? あっ、なにを」
足柄は鳳翔の強引に袴をめくり、秘部をまさぐる。
鳳翔「やめっ、あっ♡」
鳳翔の甘い声とともに手が引かれると、足柄は濡れた指を鳳翔の前に出す。
人差し指と親指を少しこすり、そしてゆっくり開くと指の間に白い糸が引く。
足柄「濡れているじゃない。おまけに凄い臭い。もしかしてあの人と話していて興奮しちゃったのかしら?」
鳳翔「っ」
鳳翔は、愛液を嗅ぐ足柄から目を逸らす。
その態度に足柄の表情が喜色に変わる。
足柄「そっかそっか、そっか~、つまり~、さっきの態度は~、あの人と話していて疼いちゃった雌の身体を~、気づかれないようにするためだった~、ってわけね~」
鳳翔は羞恥に頬を染める。
足柄「それなら、素直に『抱いて』って言えばよかったのに。『昨晩酔ったあなたに犯されました、責任を取ってください』って」
榛名「……」
鳳翔「そんなこと……」
足柄「酔った時のあの人の荒々しいセックスも素敵だけど、目覚めているときのネチッこいセックスもいいわよ~、気持ちいいところをグリグリ、って責められて、降りてきた子宮をトントン、って叩かれるの」
鳳翔「……っ」
耳元で足柄がそう囁くと、鳳翔は唾を呑んで喉を鳴らした。
足柄「どうかしら」
鳳翔「……できません」
足柄「そう? まあいいけど。仮に告発したところで、せいぜい鳳翔さんが転属させられるだけだと思うけど。軍の体質っていうのは鳳翔さんもよく知っているでしょう? おまけに証拠は鳳翔さんの身一つ。ましてやこのご時世、世間様の騒がれるようなことは上も避けたいはずでしょうし。それに……」
睨みつける鳳翔の耳に、足柄の口が近づく。
足柄「別に鳳翔さんがいなくなっても、代わりはいくらでもいるもの。駆逐艦の娘や……利根ちゃんとか、ね」
鳳翔「……! 外道……!」
足柄「同期の親友って素敵よね、そうは思わない? 鳳翔さぁん」
鳳翔「………………わかり、ました」
歯ぎしりをしながら、俯く鳳翔。
獣の如く唇を歪めて、喜ぶ足柄。
足柄「わかってくれて何よりだわ~、そういえばこのあと利根ちゃんに会いに行くのよね? 一緒に組むことがあれば『よろしく』っていっておいてね~」
そう言って、足柄と榛名は立ち去る。
残っているのは、小さな空母だけ。
・本日 ここまで
・ガバガバすぎる……
・もっと すっきり 書きたい
・書いてて 胸糞悪く なってきた
・感想 要望 改善等 あれば どうぞ
・ガバガバすぎる……
・もっと すっきり 書きたい
・書いてて 胸糞悪く なってきた
・感想 要望 改善等 あれば どうぞ
乙。かなりヤバい鎮守府だなあ。こりゃ正気組もどれだけいるんだろうか?
やっぱり妙高型のガチっぷりがヤバい。
ところで榛名は何故足柄についていったのか。
ところで榛名は何故足柄についていったのか。
榛名(━━━━━意外と御洒落ですね)
部屋に招かれた榛名は、給湯室に向かった足柄を待っていた。
足柄「ごめんなさいねー、年増の股汁なんて汚いものが手に掛かっちゃったから、きれいにするのに手間取っちゃった。アイスティーしかないけどいいかしら?」
榛名「構いません。それより用事はなんですか? 早くあの人の元へ戻りたいのですが」
足柄「まあまあ落ち着いて頂戴。と言っても、戻りたい気持ちは分かるわよ。福祉係は大変よね~、いろんな娘たちからの要望や意見を集約して、制度の改善に努め「御託はいいです」
アイスティーをダイニングテーブルに置き、やんわりと会話を始めた足柄の言葉を、榛名は切り捨てる。
榛名「あの人との時間は一分一秒でも貴重です。本来ならここで呼吸することさえもどかしい。鳳翔さんの一件といい、足柄さんは少々『余計』です」
足柄「あら、そう? 昨晩は上手くいったと思っていたのだけど?」
榛名「……そもそも昨晩あの人を酔わせたのは、手を出さないあの人への不満を『襲われる』ことで解消するのが目的だったはずです。なのに結果としては、無関係な鳳翔さんを襲わせて……あの人が事実を知ったらどれだけ傷つくか……」
足柄「いいことじゃない」
榛名「皮を剥ぎますよ、狼」
足柄「あらいやだ、そんな酷いことをするおばあちゃんはペロリと食べちゃわないと」
榛名「なら猟師に裂いてもらうよう依頼しないといけませんね」
足柄「他の男に触れられるなんていやよ~、あっ、でも、お腹をあの人の弾丸に撃たれるのならありかも♡」
うっとりと妄想に浸る足柄をしり目に、榛名は溜息とともにアイスティーに口を付ける。
榛名「……悪くはないですね」
足柄「ふふっ、榛名さんにそう言ってもらえると自信がつくわ。昨日のカツがあるけど食べる?」
榛名「いりません」
足柄「あの人の食べかけもあるけど?」
榛名「食べます」
榛名が「あの人の唾液付き……ロマンを感じます」と言って食べ始めたのを見計らい、足柄が口を開く。
足柄「それで相談なのだけれどね、福祉係の職務規範を見直して欲しいのよ」
榛名はカツの咀嚼を終え、唾液でクリーム状になったカツを飲み込むと、アイスティーで口の中を流して一言。
榛名「具体的には?」
足柄「あの人とするときの基準についてよ。今の基準だとお誘いはできても、同意がない限りこっちから手を出せないじゃない」
榛名「負担が大きすぎますからね」
足柄「でもそのせいで不満の声があがっているわけ、『せっかく係に就いたのに、全然できなかった』とか『お誘いしたのに断られた』とか、もう耳が痛いくらい聞いたわ」
榛名「あの人の鬱憤解消が目的なのですから当然です。こちらから一々手を出していたら、あの人の課業が進みません」
足柄「でもあの人の仕事なんてほとんどないじゃない。事務処理に艦隊指揮、開発やその他諸々も私たちが担当しているわけだし。せいぜいやるのは上への報告や教育ぐらいでしょ?」
榛名「提督不要論の先駆けとして、そうなるように制度を組みましたからね。『提督』も「兵器が兵器を運用するのは認められない」という人間側の都合に合わせて置いているだけですし」
足柄「でしょ?」
榛名「仮にそうだったとしても、先ほども言いましたが、あの人への負担が大きすぎます」
足柄「その点については問題ないわ。むしろ四人で一日中輪姦していても足りないと思うわよ」
榛名「信じられませんね。時期的にもまだそこまで改造は進行していないはずですが?」
足柄「それがそうでもないの。ねえ、榛名さん、今朝あの人の左の首筋は見たかしら?」
榛名「もちろんです。しゃぶりつきたくなるような首でした」
足柄「その首に、朝、姉さんが咬みついて傷を付けたのだけど、傷跡はあったかしら?」
その言葉に、榛名は訝し気な表情を見せる。
榛名「そんな傷、一つも……いえ、それよりもなぜそんな羨ま、んんっ、妙高さんはなぜそんなことを?」
足柄「さあ? でもまあ、傷は無かったみたいね」
榛名「……それが事実なら、内臓器官はほぼ回復していることになりますね」
足柄「ええ、能力強化は修理後の段階のはずだから、それで間違いないはずよ」
足柄は一息つくと、机に置いてあったカツを一切れ食べる。
足柄「んっ……これであの人の時間も、体力の問題も解決したと思うけど、どうかしら?」
榛名「しかし、かといってあの人がそれを望むとは……」
足柄「も~っ! まどろっこしいわねぇっ」
渋る榛名に、足柄がカツを入れる。
足柄「あの人が私たちに手を出さないのは、一重に『娘たちを自分の慰み者にしたくない』『本当にしていいのか?』という馬鹿馬鹿しい心理的な問題があるからよ。逆に私たちがあの人を慰み者にすることに対してはむしろ無頓着なぐらいだわ。制度さえ整えば嬉々として受け入れるわよ。そもそも榛名さん、今日あの人に何回してもらったわけ?」
榛名「……中出しを一回だけ、キスは三回ほど」
足柄「羽黒はいけいけどんどんであの人に攻めまくって午前中に中出し十回以上、キスは数えきれないぐらいしていたわよ。仕事は全部姉さんに丸投げ、あんまりうるさいから仮眠室に閉じ込めといたわ」
榛名「そんなに……」
足柄「正直違反行為スレスレだったけど……ともかく、こっちが望めばいくらでも相手をしてくれるのよ、あの人は。それともこのままこの制度を続けて、フラストレーションを溜め続けるわけ? あの人だって、そんなことで士気が下がるのは望んでないと思うわよ」
榛名はしばらくカップの水面を見ていたが、意を決したのかカツを一つ一気に食べ、アイスティーを飲み干す。
榛名「……わかりました。正直榛名も、あの人と滅茶苦茶セックスしたいです」
足柄「よし」
足柄は小さくガッツポーズをした。
鳳翔さん可哀想……
足柄はそこそこまともだと思ってたのに
こうやって狂気は伝染してゆくのか
足柄はそこそこまともだと思ってたのに
こうやって狂気は伝染してゆくのか
鳳翔さんは常識人(性欲には勝てない)
周りの悪ノリが過ぎたんでしょ、多分
周りの悪ノリが過ぎたんでしょ、多分
いやまだ分からんぞ。
常識人の皮を被って内心エロエロでグチョグチョなことを考えてるかもしれない。
常識人の皮を被って内心エロエロでグチョグチョなことを考えてるかもしれない。
乙。一応人間もいるようか。
大分環境も明かされつつある。はたして提督は人間なのか兵器なのか?
大分環境も明かされつつある。はたして提督は人間なのか兵器なのか?
乙。足柄、榛名の会話だと本当に>>72で提督が言ってた『お飾りの提督』になってるんだな。
艦娘たちにとってここの提督は愛玩や慰安のような存在になってるな。
艦娘たちにとってここの提督は愛玩や慰安のような存在になってるな。
佇まいが良い意味で古臭いのが鳳翔さんだからなあ
蔑称が付くとすりゃ年増ってことになるだろうさ
蔑称が付くとすりゃ年増ってことになるだろうさ
足柄「━━━━━さてと、次の会議に向けてはこんなところかしら」
ポットのお茶を半分消費したところで、足柄は身体をほぐすように背伸びをする。
榛名「そうですね。しかし日数が足りませんね……」
足柄「今回の見直しに反対する娘は少ないと思うから、最低限、発言力のある娘に根回しできればいいわよ」
榛名「わかりました。先ほど名前の挙がった娘に今回のことを話してみます」
足柄「ええ……ごめなさいね、時間取らせちゃって。久々の秘書艦だったのに」
榛名「構いませんよ。真面目に職務をこなした方が、夜に可愛がってもらえますから……それより、相談はこれだけですか?」
足柄「ええ、次の会議で榛名さんに今回の見直しを提案してもらうのが主だったから、他にはないわ」
榛名「そうですか。それではもう足柄さんは用済みですね」
その瞬間、榛名の足元の影に火のように赤い亀裂が走ったかと思うと、一瞬でその影が部屋を覆った。
椅子からゆっくりと立ち上がる榛名の両側から、黒い鉄の折り紙で作ったような、大きな手が生える。
そんな榛名を、足柄はアイスティーの入ったカップを傾けながら、優雅に見物する。
榛名「足柄さん、先程あの人が傷つくことが良いことだと言いましたね」
足柄「ええ」
榛名「詳しく教えて頂けませんか? 返答次第では苦しまず沈めてあげますので」
足柄「その手で皮を剥ぐつもり?」
足柄の眼前に黒い手が横切ると、陶器が割れる音と木が折れる音が不協和音を奏でた。
榛名「言葉遊びに付き合うのは一度だけですよ、足柄さん。礼儀の知らない若造でも、それぐらい状況は読めますよね?」
足柄「なるほど、榛名さんはおばあちゃんじゃなくて猟師さんだったわけね」
その言葉を言い終えるや否や、足柄の持っていたカップが縦に割れ、中身が零れて靴を汚す。
足柄「暴力で相手を抑えつけるのは幼稚よ?」
榛名「兵器が暴力を振るわず、何を振るうのですか? 私たちの本懐を忘れたわけではないでしょうに」
足柄「人を守ることでしょ?」
榛名「敵を殺すことです」
黒い瞳と青い瞳が交差する。
榛名「人間を守るのは人間です。その人間を守るために敵を脅し、敵を落とし、敵を殺すのが私たちです。それすら忘れましたか、巡洋艦。それとも、あの人に優しくされて自分が人間だとでも勘違いしましたか?」
足柄「……榛名さんの『人間』と『敵』ってなに?」
榛名「『人間』はあの人、『敵』はあの人の敵全て」
黒い手の根元から、ダズル迷彩の主砲が現れる。
榛名「足柄さンハ『敵』デスカ?」
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