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    元スレ穂乃果「最近さ……」

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    551 = 134 :




































    ・・・・・・7年後。


    552 = 134 :



    『先生〜今日の小テスト難しかったんだけどっ!』


    『そうだよ先生のいじわる!』



    「えぇー?勉強してたらさすがに、わかる問題だと思ってたんだけどなあ〜……そんなに難しかった?」



    『難しかったよ?第一習ってない問題出てたし…』


    「えぇ!嘘!?何問目!?」


    『んーと…何問目だっけ……あ、そう!問3の5問目!
    あれからなんか桁違いに問題難しくなってたよ?』



    「えぇっ、ちょ、ちょっとまってね……問題見るから…!
    えっと、問3の5問目……あぁっ!!これ3年生の問題だー!一緒に作ってたから問題ごちゃごちゃになってた……!

    どうりで3年生の今回の小テスト満点者が多かったわけだ……」



    『そんなことだろうと思ったよ、本当おっちょこちょいだよね、ほのっち!』







    穂乃果「ほ、ほのっち……?」



    生徒「みんなであだ名考えたんだよ!高坂穂乃果先生だからほのっち!まだまだ若いしいけてるあだ名でしょ?」



    穂乃果「あ……あはは……」



    生徒「じゃあ、部活行くからまたねほのっち!今度はテスト問題間違えないでよ〜!」



    穂乃果「わ、わかった!間違えない!あ、2人とも!」


    生徒「?」


    穂乃果「部活、ファイトだよっ!」



    生徒「うん、ファイトだよ!!」





    バタバタバタ





    穂乃果「……ふふ、元気だなぁ」

    553 :

    御都合主義はやめてくれよ。

    554 :

    外野がうるさくても心折れないといいんだが

    555 = 134 :



    穂乃果「……高校二年生かあ。…もう…えっと、…7年前なんだぁ…7年前……うぅ…地味に痛い…年取りたくないよぉ……最近体のあちこちが痛いし…うぅ…」



    生徒「……せんせー?」


    穂乃果「わぁっ!!び、びっくりしたぁ、どうしたの?」


    生徒「なんかぶつぶつ独り言いいながら廊下歩いてるんだもん、気になっちゃうよそりゃあ」


    穂乃果「き、聞こえてた……!?」


    生徒「聞こえてないよ!大丈夫、高坂先生まだ若いからっ!」


    穂乃果「お、思いっきり聞こえてるじゃん〜…」


    生徒「あははっ、ほんと高坂先生はからかうと面白いよねー、あっ、そうだ、先生これ知ってる?」


    穂乃果「もう、先生をからかっちゃダメだよ!ん?なになに?」


    生徒「あのね、いくよ?……にっこにっこにー!」


    穂乃果「……っ!」


    生徒「どう?どう?先生これ知ってる?」


    穂乃果「……にこ、ちゃん」


    生徒「……先生?」


    穂乃果「あ!あぁ、ごめんね、どこかで見たことあるかも…テレビとかでやってる?」


    生徒「ええっ!?先生、若いのにテレビみてないの!?」


    穂乃果「あはは……最近忙しくてねー」


    生徒「これね、今すごい人気のアイドルにこにーがやってる口癖なんだよ。歳は確か……高坂先生の1個上だったかな?でも、全然若いの!」



    穂乃果「そうなんだ……すごいなぁ」


    生徒「にこにーみてるとね、こっちまで笑顔になっちゃうんだ!にこにーは笑顔の魔法使いだねってみんなと話してるんだよ!」


    穂乃果「ふふっ、そっかあ。私も今あなたのにっこにっこにー!見てすごく元気がわいてきたよ、ありがとう!」


    生徒「いえいえっ、流行のことなら教えてあげるから、テストもうちょーっと優しくしてくれると嬉しいな、せんせっ!」


    穂乃果「そ、それはできないかなぁ……?」

    556 = 134 :


    生徒「むぅー…あ、そういえば!明日からスクールカウンセラーの実習の先生が来るんだって!」


    穂乃果「あー確かにそんなこと言ってたような…」


    生徒「なんかね、なんかね!高坂先生にちょーっと似てた、かも?」


    穂乃果「えぇ!?私に!?」


    生徒「うん、雰囲気似てた!なんかすごく元気な人だったよ〜今まだ職員室にいるかもっ」


    穂乃果「わかった、わざわざありがとうね?」


    生徒「お安いご用ですよ〜、そ・れ・で、ちょーっとテストの問題を優しく」


    穂乃果「しませんっ!」


    生徒「高坂先生の鬼〜!」



    バタバタ



    穂乃果「あっ!!もう!鬼ってなに!?……海未ちゃんに比べたらまだまだ全然甘い方だよ!」



    穂乃果「海未ちゃん……元気かなあ」



    穂乃果「にこちゃんは、夢叶えたんだね……凄いなあ。
    今日帰ったらテレビつけてみようっと」






    ガラガラ




    教師「今日も生徒に人気でしたね高坂先生。何度も生徒たちと話してるの見かけましたよー」


    穂乃果「あはは……ちょっと甘く見られてる感じもしますけどねー。……そういえば、明日からスクールカウンセラーの実習の方が来るとか……」


    教師「あっ、そうそう!活発そうな女性の方でねー。あっちので話ししてるよ。
    ……お、今ちょうど落ち着いたみたいだから、挨拶しておいで」


    穂乃果「はいっ」











    穂乃果「失礼します、2年1組の副担任をしております高坂穂乃果です。明日から宜しくお願いします!」




    『えっ……穂乃果、ちゃん……?』



    穂乃果「……!?」

    557 :


    生徒「むぅー…あ、そういえば!明日からスクールカウンセラーの実習の先生が来るんだって!」


    穂乃果「あー確かにそんなこと言ってたような…」


    生徒「なんかね、なんかね!高坂先生にちょーっと似てた、かも?」


    穂乃果「えぇ!?私に!?」


    生徒「うん、雰囲気似てた!なんかすごく元気な人だったよ〜今まだ職員室にいるかもっ」


    穂乃果「わかった、わざわざありがとうね?」


    生徒「お安いご用ですよ〜、そ・れ・で、ちょーっとテストの問題を優しく」


    穂乃果「しませんっ!」


    生徒「高坂先生の鬼〜!」



    バタバタ



    穂乃果「あっ!!もう!鬼ってなに!?……海未ちゃんに比べたらまだまだ全然甘い方だよ!」



    穂乃果「海未ちゃん……元気かなあ」



    穂乃果「にこちゃんは、夢叶えたんだね……凄いなあ。
    今日帰ったらテレビつけてみようっと」






    ガラガラ




    教師「今日も生徒に人気でしたね高坂先生。何度も生徒たちと話してるの見かけましたよー」


    穂乃果「あはは……ちょっと甘く見られてる感じもしますけどねー。……そういえば、明日からスクールカウンセラーの実習の方が来るとか……」


    教師「あっ、そうそう!活発そうな女性の方でねー。あっちので話ししてるよ。
    ……お、今ちょうど落ち着いたみたいだから、挨拶しておいで」


    穂乃果「はいっ」











    穂乃果「失礼します、2年1組の副担任をしております高坂穂乃果です。明日から宜しくお願いします!」




    『えっ……穂乃果、ちゃん……?』



    穂乃果「……!?」

    558 = 134 :



    穂乃果「凛ちゃんっ!?えぇっ!?……っあ、す、すみませんっ…!」


    「ほ、穂乃果ちゃんが……教師…副担任……世も末ですわ…」


    穂乃果「な、なんでお嬢様言葉なんですか星空さん」


    「ま、まぁまぁ。……明日から、よろしくお願いします高坂先生っ」












    ……居酒屋……





    穂乃果「遅くなってごめんね……!今会議終わって!」


    「いいよいいよー、凛もさっき来たところ!…それにしてもまさか、こんな田舎の高校で穂乃果ちゃんと会うなんて思わなかったよ〜びっくりだにゃ」


    穂乃果「ぷっ……」


    「えぇ!?なんで笑うの!凛なんか言った!?」


    穂乃果「い、いや……ふふっ、だって一人称も語尾も変わってないなぁって…」


    「はっ……気をつけてたのにー!もー気ぃ抜くとすぐ出ちゃうんだよ……最近は高校の時の知り合いなんて身近にいないから大丈夫だったけどぉ。

    あ、これ穂乃果ちゃんの分のお通しね、このたこわさ美味しいよー」


    穂乃果「へぇ、たこわさね……ん、確かに美味しいね!
    凛ちゃんは何のむー?穂乃果は明日も仕事だからあんまり飲めないけど……」


    「そんなの凛もじゃんー!最初の一杯だけにしようかなあ……んーレモンサワーにしよっ」


    穂乃果「私カシスオレンジかなぁ、…すいませーん!」


    『はーい』


    「相変わらず穂乃果ちゃんの声はよく通るねぇ」


    穂乃果「そう?わかんないや」

    559 = 134 :


    「それにしても、穂乃果ちゃんが教師なんて意外すぎて本当腰抜かすかと思ったよ……なんの教科教えてるの?」


    穂乃果「そんなに?!意外かなー結構あってるかなーって思ってたんだけど…穂乃果は数学だよー」


    「数学ぅ!?穂乃果ちゃん、高校の時赤点ギリギリだったじゃん!53点だったじゃん!!」


    穂乃果「も、もともと穂乃果は理系なんだよ?!」


    「もうびっくりなこと起きすぎて、逆にこれ夢じゃないかって思うよ……」


    穂乃果「私だって、凛ちゃんがまさかスクールカウンセラーの実習でうちに来るなんて思わなかったよ…てっきり体動かす系かと思ってたのに」


    「んー……やっぱりね、ほら。あの時のこと、どうしても忘れられなくてさ。


    凛、あの時何もできなかったの本当に悔しかったんだよね。
    あんじゅちゃんの自殺を止められなかったのも悔しかったけど、その前に凛の言葉にもっと説得力があったら、って思ってた。


    あの日、みんなと話し合って……死にたいぐらい辛くて苦しんでる誰かの役に立ちたいって思って。

    その時自分の担当医だった先生に気持ちを話して、進路の相談とか乗ってもらってたんだよ」



    穂乃果「なんていうか……今思えば、夢みたいな高校生活だったなぁ……いろいろありすぎて」


    「あーそれは、凛も思う。なんかこう、現実味なかったよね。アイドルとか。」


    穂乃果「うん……スクールアイドルもあれからめっきり出てこなくなっちゃったし、学校側も禁止するところが増えたからね」


    「……穂乃果ちゃんの学校にもいる?スクールアイドルやりたがってる人。」


    穂乃果「んー、あんまり聞かないかなあ。昔流行った、ぐらいにしか思ってないんじゃない?……私、調べられたらアウトかもしれないけど…」


    「だから、それ凛もじゃん……」

    560 = 554 :

    もう少しで完結かな
    がんばって完走してくれ

    561 = 134 :



    「でも、穂乃果ちゃん元気そうでよかった。大変だったんだよ、穂乃果ちゃんがいなくなった後!
    主に海未ちゃんが。」


    穂乃果「あ、あはは……ご迷惑おかけしました…」


    「凛たちもそうだったけど…呆気ないぐらい事件のほとぼり冷めるの早かったよね。…てっきり穂乃果ちゃん牢屋に入るのかと思ってたよ、凛は」


    穂乃果「それなら穂乃果、今教師してないよ…。
    でもそうだよね、私もさぁ…人を刺したんだし逮捕っていうか少年院行く気になってたんだけど…」


    「当時の環境と精神状態からかなり減刑されたんだっけ。で、結果的にやむを得なかったってことになったんだよね」


    穂乃果「うん……本当、今思うとねぇ…」


    「うんー……あっ、穂乃果ちゃん、見て!テレビ!」





    『にっこにーにっこにーにっこにっこにー!』


    『今日もみんなのにこにーが、あなたに笑顔をお届けしちゃうよっ』




    穂乃果「…………」


    「…………なんか、寒くないかにゃ」


    穂乃果「久しぶりに聞いたなぁ、それ。…にこちゃん意外なぐらい変わってないね。」


    「そうだねぇ…にこちゃんもう25だよね?四捨五入したらさんじゅ」


    穂乃果「やめようその話」


    「そ、そうだね…」





    穂乃果「にこちゃん、本当のアイドルになっちゃったね」


    「うん、素直にすごいと思う。…本当にアイドルが好きなんだろうなあ。あ、そういえばこころちゃんとここあちゃんも、この間にこちゃんとテレビにでてたの見たよ!そっくりだった!」

    562 = 134 :



    穂乃果「へぇ…!そうなんだ、ちょっと会ってみたいかも……虎太郎くんはどうなったんだろうね?」


    「身長にこちゃんより大きかったよ」


    穂乃果「え?」


    「身長、にこちゃんより、大きかった、よ」


    穂乃果「うっそ……あんなに小さかったのに…なんかすごくショックかも…」


    「凛たちもそれだけ年をとっ」


    穂乃果「やめようこの話」


    「う、うん」


    穂乃果「はー…みんな、今頃何やってるんだろ…」


    「んー…凛も、あんまりみんなとは連絡とってないからなあ…あ、でも確か絵里ちゃんがーー」




    『21時になりました。ニュースをお知らせいたします。』



    穂乃果「!?」


    「アナウンサーになったのは、知ってる」


    穂乃果「な、なんかこうしてテレビ越しで見ると全然違う人っていうか…遠い人みたいだよ…」


    「すごい人気のアナウンサーみたいだよ。…むしろ、なんでアナウンサーなんだろ…」


    穂乃果「絵里ちゃん、確か将来の夢アナウンサーじゃなかったっけ」


    「そうだったんだ、知らなかったよ。てっきり、ロシアに行ってるのかな〜なんて思ってた」


    穂乃果「中継とかで行ってるのかも」


    「そうかもね…」


    563 = 134 :


    穂乃果「凛ちゃんはさ、あの後花陽ちゃんと仲直りしたの?…っていうかμ’sのメンバーと」


    「んー…なんか、最初の方はお互い周り気にして日常会話ぐらいはしてたんだけど…だんだん話さなくなっちゃった。

    かよちんも、真姫ちゃんも凛もそれぞれやることがあって、あんまり集まったりもしなかったしね。」


    穂乃果「みんなのこと信じられない、って言ってたけど」


    「うん、今でもあの時のみんなの気持ち…全部はわからないよ。
    でも、大学入って心理学とか勉強してたら、少しだけど見えてきたこともあって……上手く言えないけど、もうなんか、こんなことで壁作ってる凛もちょっとバカみたいだなって思ったよ。

    まぁ、それに気づいたのは本当つい最近なんだけどね。


    だから、今はみんなに会いたい…かな」


    穂乃果「みんなの電話番号とか知らないの?穂乃果は全部消しちゃった…あはは」


    「えーっ、じゃあ、凛と今交換してかないと。そうだなぁ、電話番号は全員の残してあるけどメアドとかはもうみんな変わっちゃってるだろうし…」


    穂乃果「海未ちゃんあたりは変えてなさそうだけどね」


    「あ、あともしかしたら希ちゃんも変えてないかも」


    穂乃果「みんなの連絡待ってそうだもんねぇ……他の人たち…何してるんだろうなあ」


    「そろそろ、みんなで集まりたいよね。」


    穂乃果「それより、まずどこにいて何をしてるか知りたい」


    「誰も穂乃果ちゃんが数学の先生してるなんて想像してないと思うよ」


    穂乃果「そっくりそのまま返すよ……」


    「あはは、とりあえず、明日からよろしくね穂乃果ちゃん」


    穂乃果「うん、こちらこそ。学校でわかんないとこあったら教えるからね。
    まず、購買のパンで一番美味しいのは……」


    「そういうところは変わってないんだね…」

    564 = 134 :




    ……次の日・某宅……




    「お昼ご飯はこれでお願いします、熱は38℃……昨日から下がらないままです。薬がないので午前中は病院に行ってくださると……あ、診察券と保険証は申告書と一緒にファイルに挟んであります」



    の子「ままーじかんーじかんー」


    「ああっ、本当!遅刻しちゃう!な、何かあったら連絡下さい!……ちゃんといい子でお留守番しててね?お姉さんの言うことよく聞くのよ」


    の子「わかった!いいこにしてる!」


    「ふふ……じゃあ、よろしくね」








    花陽「はい、私が責任をもってお子さんをお預かりしますね。行ってらっしゃい、お母さん。」




    バタン…





    花陽「さぁ、じゃあちょっと早いけど病院行こっか?」


    の子「……」


    花陽「……?」


    の子「……ぅ」


    花陽「……よしよし、ママの前で泣かなかったね。
    えらい、えらい。君は強い子だね」


    の子「うぅ……っ、さみ、しぃっ!ままーっ…」


    花陽「うんうん、でも今日は私が傍にいるからね。
    よしっ、病院行こっか。
    今日は天気もいいし普段見れないレアなものが見れちゃうかもしれないよ?」


    の子「れあ……?」


    花陽「うん!頑張ってる君に神様からのプレゼント。
    じゃあ、プレゼントもらいに行こう!」


    の子「……!うんっ!」

    565 = 134 :


    ……病院……



    花陽「わー…今日も混んでるね…、大丈夫?そこに座ろっか」


    の子「プレゼント……なかった…」


    花陽「きっと帰るときに貰えるよ。病院、頑張ろうね」


    の子「うん…………、ね、ねぇ…おねえさん」


    花陽「ん?どうしたの?」


    の子「……ちゅーしゃ、…するの、かな」


    花陽「んー…ご飯いっぱい食べたいなーって思う?」


    の子「うん!ままのつくったおべんとーはせかいいちおいしいから!」


    花陽「ふふっ、じゃあ大丈夫だよ。ご飯ちゃんと食べれる子には注射はなーし」


    の子「ほんと!?わーいっ、ぼく、がんばる!」


    花陽「よしよし、じゃあもう少し待ってよっか」




    の子「ねぇねぇ、おねえさん」


    花陽「なぁに?」


    の子「あのせんせー、白いふくなのにかみがまっか」


    花陽「……?看護師さんに赤い髪の人がいるってこと?」


    の子「うん」


    花陽「んー?赤い髪って…………あっ」





    「花陽……?」


    花陽「やっぱり、真姫ちゃんだ……!」

    566 = 134 :


    「久しぶりね。えっと、……えっと、その子、は…まさか、花陽の……」


    花陽「ち、ちがうよ!?花陽の子供じゃなくて、預からせてもらってるお子さんなの。」


    「預かってる?」


    花陽「うん、私、今病児保育をしてる所に勤めてて。
    子どもって37.5℃以上の熱を出すと保育園に行けないの。
    でも、仕事を休めるお母さんなんてあんまりいなくて…。

    だから、そんなお母さんの代わりに、お子さんを預かってお家で面倒を見てるんだ」



    「……そうなんだ。花陽らしいわね、合ってると思うわよ、その仕事。」



    花陽「えへへ……ありがとう。真姫ちゃんは研修中?
    てっきり西木野総合病院にいるのかと思ってた」


    「両親はそのつもりだったみたいだけど、せっかくの研修の機会だしたまには自分のところ以外で働いてみたくて。
    将来的にはあっちに戻るけどね」


    花陽「そうなんだ。…真姫ちゃんが担当してるのって、やっぱり脳外科とか?」


    「高校の時までは、そう思ってたんだけど…
    あの事件があってから、少し考え方が変わって。


    いけない、もうこんな時間!
    花陽、あまり話せなくてごめんね。私もう行かなきゃ」


    花陽「ううん、花陽こそ、話に付き合ってくれてありがとう。

    ……真姫ちゃんも、やっぱりお医者さんが一番似合うと思うよ。また、今度時間があったら会おうね」


    「えぇ、連絡するわ。それじゃ」



    パタパタ……




    花陽「真姫ちゃん……前よりよく笑うようになったなぁ…何かあったのかな」

    567 = 134 :


    の子「おともだち……?」


    花陽「うん。私の大切なお友達だよ。」


    の子「ぼくにもね、たいせつなおともだちいるよ!」


    花陽「そっかぁ、じゃあその子のためにも早く元気にならなくちゃね!」


    の子「うんっ!」


    花陽「いいこいいこ!」


    の子「えへへ」




    『ーーーさん、ーーーさん3番診察室へどうぞ』



    花陽「あっ、呼ばれたね。行こうか」


    の子「ほ、ほんとにちゅーしゃ、ないよね?」


    花陽「だ、大丈夫だよ!」


    の子「う、うん……っ」




















    の子「うわあああああん!!!!」

    568 = 134 :



    の子「うええええん!!!おねーさんの嘘つきいいいい!!!!!!」


    花陽「ご、ごめんねっ…!注射はしないと思ってたんだけど…!」


    の子「うわあああああん!!」


    花陽「えっと、えっと……あ、そうだ!これ!神様からのプレゼント!!頑張ったから今渡しちゃうね!」


    の子「……!こ、これっ……」


    花陽「四つ葉のクローバーだよ。いい子にしてる強い子にしか見つけられないんだって」


    の子「も、もらっていいの……!?ぼく、はじめてみた!」


    花陽「うん、もちろん!」


    の子「ありがとう、おねーさんっ!!」


    花陽「どういたしまして」






    バタバタバタバタ……



    ドンッ!!!



    の子「わぁっ!?」


    の子「きゃあ!ご、ごめんなさいっ!!」


    の子「いきなりぶつかってこないでよーっ!!」


    の子「ご、ごめんなさいっ!まきおねーちゃんのぴあの、ききたくて……いそいでて!」





    花陽「……まき、お姉ちゃんのピアノ?」

    569 = 134 :



    の子「はいっ!このはるからけんしゅーに来てるおねーちゃんなんですけど、ぴあのも、うたもとってもじょーずで!

    いつもたのしませてもらってるんですっ
    まきおねーちゃんがぴあのをひくのは、いつも、もくようびだから、こじいんからつれてきてもらってるんです!


    よかったら、いっしょにききにいきませんか?」



    の子「ききたい!!おねえさん、いいよねっ?」


    花陽「うん、私も聴きたいな」


    の子「じゃあ、こっちです!」




    パタパタ……パタパタ……





    『……あれ、いまのって……花陽ちゃん?』
















    〜♪



    「らーらーら、ららららららら」


    「ららら、ららら、らららららーら」




    の子「やっぱり、まきおねーちゃんのぴあの……すてき……」





    パチパチ……パチパチ……




    「……ふぅ、また来週も楽しみにしててね」



    の子「はいっ……!わたし、まきおねーちゃんの大ふぁんですっ!!」


    「……嬉しい。ありがとう。……って花陽!?」


    花陽「あ、あはは……」

    570 = 134 :




    ガコンッ



    「紅茶でよかった?」


    花陽「うん……コーヒーはどうも苦手で…ありがとう、ジュース」


    の子「まきおねーちゃん、いちごみるく、ありがとうっ!」


    「ふふ…どういたしまして」


    の子「それなぁに?さっかーしてる……」


    の子「ミロだよっ!これのんで、つよくなるんだっ」

    の子「つよくなれるんだ…!すごいね!」


    の子「へっへーん!」









    花陽「……小児科だったんだね、真姫ちゃん」



    「えぇ。…一番あり得ないと思ってたところだったけどね。
    なんていうか…たまたま他のところの小児科に研修に行った時、子供達の笑顔を見て…守りたいな、って思ったの」


    花陽「分かるよ、花陽も……そうだったから。」


    「あれからもう、7年も経つのね……凛は何してるのかしら」


    花陽「全然連絡とってないからわからないなぁ…そろそろ集まりたいよね」


    「そうね、話したいこともあるし……って、花陽今あなた仕事中でしょ?こんなところで話してて大丈夫?」


    花陽「うん、そろそろ戻らないとかも。…ちょっと名残惜しいけど、ね。」


    「そんなの、また連絡とったら済む話でしょ?
    私は前と番号変わってないから」


    花陽「わかった、じゃあ仕事が終わったら送るね!」


    「えぇ、待ってるわ」


    花陽「じゃあまた!行こっか!」


    の子「うんっ!ばいばーい!」


    の子「ばいばーいっ!!」



    バタン




    「……で、なんであなたはさっきからそこに隠れてるのよ、希。」

    571 = 134 :



    「あっちゃーバレてた?」


    「バレてるも何も…毎週会ってるんだから気づくわよ…」



    の子「のんちゃんーっ!!」


    「おっと!びっくりしたなーもうっ、いきなり飛びついてくるなんて可愛すぎてこうだー!」


    の子「きゃははっ!のんちゃん、くすぐったいよーっ」


    「もう、希!ここ病院!」


    「あははっ、忘れてたよ、ごめんなあ」


    「もう……」


    「…花陽ちゃんも……立派になったなぁ…」


    「そうね、私の目をしっかりみて話してたし…おどおどすることもなかった。昔とは大違いだったわ。」


    「人って変わろうと思えば変われるんやね。真姫ちゃんも笑顔がだいぶ増えてきたし♪」


    「も、もう!からかわないで!」


    「からかってへんよ?可愛いなーって思ったから言っただけやんなー?」


    の子「なーっ?」


    「うぅ……。そ、それはそうと、どう?児童養護施設の方は」


    「んー……今は落ち着いとるよ。ただ、やっぱり親に虐待されてきた子はいろんな症状が出始めてる。
    …虐待された子ってな、虐待されやすい行動をとるんよ。

    極端に怯えたり、甘えたり…暴れまわったり。
    そんな子たちを相手するのが今一番大変かな。


    でも、やりがいはあるよ。
    その子たちが先生、って笑顔でウチのこと呼んでくれる時が一番幸せや。」



    「私たちって……子どもの笑顔に弱いわよね」


    「まぁ、仕事が仕事やからなあ。…そのうち、みんなで集まろか。えりちとにこっちのテレビ組にはウチから連絡しとくで」


    「あの2人もすっかり有名人よね……テレビで見ない日はないわ…」


    「ちょっと寂しくなるね」


    「毎月集まって飲んでるくせに何言ってんのよ」

    572 :

    まだくるかな?

    573 :



    「でもなぁ、あの2人といると芸能人オーラに潰されそうなん…地味にストレスよ?」


    「なんかわかる気がするわ……あー、これからレポートよ……もう帰りたい…」


    「ウチらはもう帰るけどなー?」


    の子「なーっ?」


    「いつもいつも憎たらしいわね……」


    「まぁまぁ、本当近いうちにみんなで集まろうな」


    「それには賛成だわ……帰ってスケジュール見ておく」


    「ウチも空いてる日あったら教えるわ。穂乃果ちゃんとことりちゃんは……海未ちゃんに聞けば分かりそうやな。」


    「海未は……多分番号変わってないだろうから、私から連絡しておくわ。」


    「ありがと、助かるわぁ」


    「いえいえ。」


    「じゃあ、そろそろ帰ろっか。ほら、真姫お姉ちゃんにばいばーいして」


    の子「まきおねーちゃん、ばいばーいっ!またらいしゅうね!」


    「えぇ、また来週、待ってるわ。」

    574 = 134 :



    ……同刻・某楽屋……





    にこ「はぁああっ、今日も疲れたー!!足が動かないー」


    マネージャー「お疲れ様。これから雑誌のインタビューだけど…大丈夫?」


    にこ「えぇ、大丈夫よ。……にこっ!…よし、まだ笑顔は崩れてないわね。えーっと……」


    マネージャー「今回のインタビューは、今度のライブの衣装を全面的にバックアップしてくれる方との対談、ね。

    今回、やっと衣装を手がけてくれてる方が直々に挨拶に来るそうよ」


    にこ「ほんとっ!?はぁ……やっと話ができるのね…
    いつもいつも、衣装の原案を見て、なんてにこのこと分かってるとびっきり可愛い衣装ばっかり思い浮かぶんだろうって思ってたのよね。

    関係者に聞いても、教えられませんの一点張りだったし…


    楽しみで仕方ないわ!」



    マネージャー「あまり乗り気になりすぎて、ヘマをしないようにね?」


    にこ「や、やだなぁマネージャー……にこはヘマなんてしたことないにこー」


    マネージャー「……この間コードにひっかかってカメラに頭を突っ込んだ人は誰だったかしらー?」


    にこ「ご、ごめんなさーい……」


    マネージャー「ほら、じゃあさっさと行くわよ!」


    にこ「は、はいっ!!」

    575 = 134 :


    ガチャッ



    にこ「ごめんなさぁーいっ、お仕事が押しちゃって…!待ちましたかっ?(本当は迷ってただけだけど!!)」



    インタビュアー「いえいえ!忙しいのに来ていただいてありがとうございます!ささ、こちらに…ちょっと写真を撮らせて頂いてもよろしいですか?」


    にこ「は、はいっ、にっこにっこにーっ」


    インタビュアー「ありがとうございます。では…今回は今度のライブでの衣装を全面的に手掛ける方との対談を録らせて頂く、ということですが…」




    コンコン



    インタビュアー「あっ、タイミングぴったりですね!
    どうぞ、入ってくださいー」






    『えへへっ、こんにちはぁ♪』






    にこ「……っ!?!?!?」




    ガタン!!





    インタビュアー「に、にこにーさん……?」



    にこ「こ、ことり……っ?!」



    ことり「やだなぁにこちゃん、ミナリンスキーって呼んでください・」



    にこ「…あぁ……そうね、あんたなら分かるはずだわ…
    どうりでどストライクな衣装ばっかりだと思ったわよ」





    インタビュアー「あ、あの、にこさん…?ミナリンスキーさん…?」





    ことり「実は、私たち高校の時の部活が一緒だったんです♪」


    インタビュアー「!?!?!?」



    ガタン!!!!


    インタビュアー「こ、これはいい特集になるぞ……!?」

    576 = 134 :








    インタビュアー「ーー以上で終わりになります、お疲れ様でした!」



    にこ「お疲れ様でしたーっ」


    ことり「おつかれさまでした♪」




    バタン






    にこ「……口止め、してたんでしょ。関係者に」


    ことり「えへへ♪ びっくりするかなぁって」


    にこ「当たり前でしょ…こちとら、あんたは海外にいると思ってんのよ…」


    ことり「そういえば、今度のライブの応援コメンテーター絵里ちゃんなんだってねっ」


    にこ「えぇ……素を出さないように今から練習しておくわ…」


    ことり「…さっきちょっと出かかってたけどね」





    にこ「……どうよ、海外は」


    ことり「うーん……たくさん、勉強になったかな。
    いろんなこと学んでいくうちに、ちょっと挫折しかけたこともあったけど、テレビつけたら偶然絵里ちゃんとにこちゃんが映ってて……」



    にこ「(……いつのことだか思い出せないわ)」


    ことり「夢を叶えた2人を見てたら……ことりも夢を叶えなきゃって、思ったんだ。

    そこからは猛勉強して、気づいたらにこちゃんの衣装を作ってたよ♪」


    にこ「いやいや、省きすぎでしょ?さすがにわかんなかったわよ過程」


    ことり「…ねぇ、にこちゃん。さっきインタビューでも言ってたけど、ことりの作った服がにこちゃんの好みどストライクって本当?」



    にこ「……本当よ。原案見て怖くなったぐらい。
    出来上がった衣装を見たら震え上がったぐらいよ。


    でもまぁ、ことりだったらいいのに、とは思ってたわ
    こんなの作れるのことりぐらいしか知らなかったし」


    ことり「そうなんだ……嬉しいっ」



    にこ「それよりあんた、その……お母さんは大丈夫なの?」


    577 = 134 :


    ことり「うん……あれから、海外に行って、本当しばらくは大変だったよ。私もちょっと鬱になりかけたぐらいだもん。」


    にこ「そりゃあ、環境が変わったらそうよね」



    ことり「でも、ある日突然、お母さん"私にはやることがある"って立ち直ったみたいなの。

    それからは早かったなあ。
    今はあっちで日本語の教師をしてるよ。」



    にこ「そう……よかった。なんだかんだ言ってずっと理事長のこと気になってたのよ。……ってもう理事長じゃないわよね、ごめん」



    ことり「ふふ、お母さんに伝えておくね、きっと喜ぶよ。なんなら、サイン書いてくれてもいいよ?」


    にこ「初めからそっちが目的なら言いなさいよ!」


    ことり「あっ、ことりの分も!おねがぁいっ」


    にこ「……分かったわよ。なんでかしらね、昔からの知り合いにサインを書くって軽く拷問な気がするわよ…」



    ことり「えへへ♪」



    にこ「あ、そういえば。今日私もうあがりで絵里と希に会うけどことりも来る?」


    ことり「絵里ちゃんと希ちゃんがっ!?いきたいいきたい!!」


    にこ「わっ、わかったから!分かったからまとわりついてこないでよ!暑い!暑いから!離れなさい!」


    ことり「やーだ!ことりのおやつにするもーん」


    にこ「意味わかんないわよ……」


    ことり「あっ、じゃあ海未ちゃんも呼んでいいかな?
    ちょうど会おうって約束してたの」


    にこ「海未ねぇ……しばらく会ってないわ。会うの、楽しみね」


    ことり「絵里ちゃんがこの間園田道場にロケに行ったって言ってたよ」


    にこ「絵里は本当仕事選ばないわよね、芸能人の鏡だわ」


    ことり「絵里ちゃん、反応が面白いから」


    にこ「だからよくドッキリで特集組まれてるのね、
    にこはあーゆーの無理だわ」


    ことり「にこちゃんは仕掛け投げ倒しそうだもんね♪」


    にこ「あんたの中の私どうなってんの?」

    578 = 134 :



    今日はここまで……
    明日完結できれば、と思っています

    よければ最後までお付き合いくださいませ

    579 :


    見てるよ

    580 :

    がんばれ

    581 :



    ……居酒屋……



    ことり「わぁ…日本の居酒屋ってなんだか落ち着くっ」


    にこ「あぁ、そっかことりはこっちでお酒飲むの初めてなんだもんね」


    ことり「うんっ、たまにこっちのお酒が恋しくなるよー
    通販は高くてね……それより、にこちゃんの格好……その、なんていうか、庶民!って感じだね…」


    にこ「悪い?私服でまでキラキラふわふわしたもの着てられないわよ。疲れるし…」


    ことり「高校時代のにこちゃんなら絶対そんなこと言わなかったと思うなぁ」



    にこ「てかみんな遅すぎじゃない?もう集合時間から5分も経ってるんだけど!」


    ことり「さすが社会人は時間に厳しいねっ」


    にこ「遅刻なんてしようものなら干されるわ……」











    絵里「遅くなってごめんなさい!」


    「おー今日もにこっちは元気に伊達めがねっこやなぁ」


    にこ「遅いわよ!って、え、そこにいるのって、」












    「レポート……前倒し、してきたわ……っ」

    582 = 134 :


    にこ「ま!真姫ちゃん!!!」


    「にこちゃんとことりと海未が来るって聞いて……死ぬ気ででかしてやったわ……レポート……!今日はとことん飲むわ…っ」


    「お医者さんの卵が急アルで搬送なんて情けないからほどほどにな」



    ことり「みんな変わってないねぇ、でもちょっと老け」


    にこ「それ以上言ったらぶん殴るわよ」


    ことり「……はぁい」




    絵里「真姫のレポート完成を待ってたらちょっと時間押しちゃってね……ごめんなさい。

    それより海未は?まだ来てないの?」



    ことり「海未ちゃんは稽古が終わって道場を閉めてからって言ってたから来るのはもうちょっと後だと思うな」


    絵里「あら、そうなのね。じゃあ、先に私たちで入りましょうか」


    にこ「早く早く〜にこもうお腹ぺこぺこーっ」


    「にこっち、そーゆーのいいから」


    「全く……年を考えなさいよね」


    にこ「んなっ!?か、仮にもにこはアイドルなのよ!」


    絵里「アナウンサー界のアイドルならここにもいるわよ!」


    ことり「相変わらず絵里ちゃんは変なところでドヤ顔するなぁ……」


    「まぁまぁ、じゃあ入ろか」

    583 = 134 :



    ガヤガヤ……




    ことり「すごーいっ、個室の居酒屋なんて初めて入ったよ!」


    にこ「私はいつも個室だわ……」


    絵里「えぇ、私も…そんな珍しいのかしらね」


    「まぁ、あんまり大勢じゃない限りは使わないかもしれないわね」


    「ウチは居酒屋自体あまりこーへんからなあ…」


    にこ「みんな何飲むの?話すよりまず先に注文しちゃいましょ」


    絵里「そうね、んー…じゃあ私は……ファジーネーブルにしようかしら」


    「えりちいっつもそれしか飲まないやん…たまには冒険してみたら?」


    絵里「えぇ……でも、その、お酒!って感じのが苦手なのよね…じゃあカシスウーロンで」


    「冒険の範囲せまっ…ウチはカシスソーダにしよ、あんま次の日残せないし…子どもたちにお酒くさいって言われたくないしね」


    にこ「じゃあにこはぁ、生、」


    「にこっち、それ前やって飲めなくなって放置したやろ!」


    絵里「そうよ大人ぶるのはまだ早いわ!」


    にこ「なによ!あんたたちだって飲めないじゃない!」


    「で、結局なににするのよ」


    にこ「……ピーチフィズ」


    ことり「かわいいっ♪」


    にこ「…あんたたちは何にすんのよ、どーせあんたたちもビールなんてのめ」



    「あぁ、私生で」


    ことり「ことりも生でお願いー」


    「やっぱり最初は生よね、これがなきゃ始まった気がしないわ」


    ことり「うん、わかる、こう染みるよねぇ」




    にこ「…………ねぇ」


    絵里「私たち……年上よね…」


    「気にしたら、あかんよ……2人とも」

    584 = 134 :


    『かんぱーい!』



    ことり「そういえば、さっき希ちゃん子どもたちって言ってたけど、今なんの仕事してるの?」


    「ウチ?ウチはなー児童養護施設で働いとるんよ。
    虐待とか、引き取る身内がいないとかで親をなくした子どもたちを面倒見てるん。

    聞き分けいい子もいるけど、大半が大人に対する不信感が大きい子ばっかりだから一筋縄じゃいかないことばっかりやけど、すごくやり甲斐はあるよ。充実してる。

    子どもたちに必要とされてるんやなぁって思うと、もっと頑張らなきゃって…なんていうか軽くお母さんみたいになっとるよ」



    ことり「へぇ…希ちゃんは、μ’sの時からみんなのお母さんって感じだったし、ぴったりだと思う!真姫ちゃんはやっぱりお医者さん目指してるんだね」



    「えぇ、まぁね」


    にこ「頭の中身を捌いてあげるなんて言ってたけど」


    「ぶっ……!そ、それはもう忘れて……

    今は…小児科医を目指してるわ。」


    絵里「小児科医ってことは、真姫も子ども相手なのね」


    「真姫ちゃんは毎週病院で弾き語りのボランティアしてるんよ。
    うちの施設の子と見に行ってるん」


    にこ「へぇ、医者とピアノなんて真姫ちゃんのいいとこどりじゃない。」


    「確かに……ピアノを弾くことで子どもたちが笑顔になるのを見ると凄く…その、私も癒されるわ」


    ことり「すっかり、真姫ちゃんも素直になったねぇ」


    「今までも素直だったわよ!あ、そういえば今日花陽にも会ったのよ、病院で。」


    絵里「花陽と?」


    「えぇ、子どもを連れて病院に来てたわ」






    にこ「…………は?」


    ことり「え、そ、それって……」


    絵里「花陽の……こど」


    「ストップストップ!!!真姫ちゃんそれ絶対誤解招こうとして言ってるやろ!」

    585 = 134 :


    「ふふっ……ごめんなさい。私も最初誤解しちゃったから。

    花陽は今、病児保育をしてるらしいわ」



    ことり「病児保育?」


    にこ「熱が出て保育園に行けなくなった子どもを親のかわりに、その子の家で面倒を見る仕事よ。保育園の出張版みたいな」


    絵里「なんだかんだみんな子どもを相手にする職業についてるのねー…海未も海未だし」


    「海未ちゃんのとこ、今武道を教える道場だけじゃなく成績向上の為の園田塾まであるんだってね。凄く評判いいらしくてこの間テレビで取り上げられてたよ」


    絵里「まぁそのレポは私だったんだけどね…凄く、なんていうか複雑な気分だったわ」


    にこ「かしこまりすぎてて、こいつら何やってんのってテレビの前で突っ込んだわ」



    ことり「園田塾も、海未ちゃんが直々に教えてるって聞いたよ」


    にこ「思い出したくない記憶ね」


    「でもテレビで取り上げられてるってことは、成績向上は嘘じゃないわね」




    絵里「……穂乃果と凛は今頃なにしてるのかしら」


    ことり「私も穂乃果ちゃんのことは何にも知らないんだよ…海未ちゃんなら知ってそうだけど」


    「海未ちゃん早く来ないかな」


    にこ「あーもう、早く来なさいよ海未ーっ」


    海未「はい」



    にこ「……ひぃ!?!?う、海未!?!?なんで後ろにいるのよ!相変わらず気配隠すの上手いわね!」

    586 :

    この居酒屋って

    587 = 134 :


    海未「遅くなってすみません……指導に熱が入ってしまいまして…」


    ことり「いいよいいよ、ことりたちもさっき飲み始めたところだったから」


    「とりあえず海未は何飲む?」


    海未「あ、では私は梅酒のお湯割りで…」


    にこ「また凄いもの飲むわね」


    「すみませーん、梅酒のお湯割りひとつ」


    『かしこまりましたー』





    「聞いたで海未ちゃん、かなり評判いいんやって?園田道場」


    海未「は、はい。恥ずかしながら…その、何故か成功しまして…」


    絵里「レポの時大変だったわよ、あらかじめ質問内容教えてるのに全然答えなくて」


    海未「そ、それは!テレビに出るとなるとやはり恥ずかしくて…」


    ことり「塾も海未ちゃんが教えてるんでしょ?大変じゃない?」


    海未「えぇ、まぁ忙しくはありますが…充実しています。
    教え子たちが日々成長しているのを見ると、微笑ましくなりますしね」


    「それ分かるわぁ」


    「同意ね」


    海未「ことりはいつこっちに帰ってきたのですか?」


    ことり「昨日だよー。今日、にこちゃんとの対談インタビューがあってね、それでこっちにきてたの」


    「対談……インタビュー……?」

    588 = 134 :



    にこ「そう、今度ツアーライブがあるんだけど、その時の衣装担当が」


    ことり「私だったのー♪」


    にこ「私も今日知ったのよ…危うくインタビュアーの前で素を出すところだったわ」


    絵里「まぁ、でも私は知ってたわよ」


    にこ「絵里ぃー!!この……絵里ぃ!!!」


    「ことりも服飾の仕事、順調みたいね」


    ことり「うん♪ たまに詰まっちゃうんだけど、みんなのこと思い返すと不思議とアイデアがわいてくるんだよね。

    まだ、予定の話なんだけど…こっちで私の作品の展示会やるかもしれないの、もしそうなったらぜひ見に来てほしいな」


    にこ「ぅえっ、あんたそんなに有名なデザイナーなの」


    海未「今、中高生に人気のミナリンスキーというブランドですよね。うちの教え子たちも、こぞって服やら小物やら集めていますよ」


    「伝説の秋葉メイドさんがデザイナー…売れるわけやんなあ…」


    「何かもう少し名前なかったわけ…?」


    ことり「んー、他の名前も考えてはいたよ?
    でもミナリンスキーにして活動してたら、μ’sのみんなにも私の成長、見つけられるかなって思って♪」



    絵里「ハラショーよことり」


    にこ「あんたクォーターのくせにそれしか言わないわよね」







    海未「話を変えて申し訳ないのですが……先月亜里沙が戻ってきたと雪穂から聞きましたよ、絵里」

    589 = 134 :



    絵里「えぇ、戻ってきてるわよ」


    にこ「…………」


    ことり「……もう、あれから7年経ったもんね。」


    「あ、でも亜里沙ちゃんが少年院から出てきたのはあの事件から2年後やで?その後ロシアのお祖母様のところに行ってたんやろ?」


    にこ「え、あ、なんだ、そうなの…にこはてっきり今までずっと牢屋に入ってたと」


    「亜里沙ちゃんは当時15歳だったから少年院に入ったのよ」




    海未「亜里沙は、その…元気ですか?」


    絵里「えぇ、元気にやってるわ。こっちに戻ってきてからは予備校に通ってる。あの子、警察官なりたいんですって」


    「警察官!?な、なんでまたそんな」


    絵里「正しい人に正しい罰を与えるため、って言ってたわ。…ふふ、私なんかよりよっぽど立派よね」


    海未「亜里沙は、その……私たちを恨んだりしていないでしょうか…。

    私たちは亜里沙の人生をめちゃくちゃにしてしまったようなものですし、恨まれていても仕方ありませんが…」


    絵里「そうねぇ……。ねぇ、今…みんなは自分が幸せだと思う?」




    にこ「私は、幸せよ。だってずっと憧れてたアイドルになれたんだもの」


    ことり「私もにこちゃんと同じかな、自分の目指していた場所に立てて、好きなことで頑張れてる…とっても幸せだよ」


    「予想すらしていなかった未来だったし大変だけど、それなりに充実してるし…幸せよ」


    「ウチも、この仕事につけてよかったって思う。
    みんなの笑顔みてたら幸せになれるし、何より子どもたちに必要とされることが一番嬉しいしね」


    海未「文武両道は時々弱音を吐いてしまいそうになるほど厳しいものですが……私も希と同じように教え子たちの笑顔を見るだけで幸せになれますね。…十分な幸せだと思います」







    絵里「ふふ……だそうよ、亜里沙」

    590 = 134 :


    「えっ?」



    亜里沙「ハラショー!みなさん、お久しぶりですっ!」

    雪穂「こ、こんばんは、みなさん」


    海未「亜里沙!?雪穂まで!どうしてここに…」


    亜里沙「お姉ちゃんから連絡もらったんです、よければ亜里沙たちも一緒にお話しないかって」


    雪穂「私は亜里沙から連絡貰って……」


    にこ「あ、あの……ちょっといい……?」


    亜里沙「にこさんっ!テレビでみるよりずっとずっと可愛いです!!後でサインくださいっ!」


    にこ「あ、あぁ……それは、いつでも大歓迎なんだけど、その」


    亜里沙「?」


    にこ「あんたたち……若いわね……」


    「そう?私のひとつ下じゃない」


    にこ「いや3つよ?3つ…ああ…その綺麗な肌をにこにちょうだい……」


    「ないものねだりは見苦しいでにこっち」



    亜里沙「……みなさん、幸せになれてるようで何よりです。
    あの日、亜里沙がしたことはやっぱり間違ってませんでしたっ」


    ことり「…私たちが今幸せなのは、亜里沙ちゃんのおかげなんだよ。本当に…ありがとう」


    「人を殺してくれてありがとうなんて……普通は言わないけど…それでも、亜里沙ちゃんには感謝してるわ」



    亜里沙「えへへ…じゃあ、亜里沙もお酒飲みます!
    雪穂は何飲む?」


    雪穂「んー、わたしジンジャーエールでいいよ」


    亜里沙「ええっ、せっかくみなさんもいるんだから飲もうよー」


    雪穂「亜里沙に付き合って飲んでたら胃がもたないよ…」


    亜里沙「いいからいいからっ」


    雪穂「わ、わかったよー、じゃあゆずピーチサワーにするよ…」


    亜里沙「わかった!すいませーん!ゆずピーチサワーひとつとレモンハイボールくださいっ」


    『かしこまりましたー』


    にこ「!?」

    「!?」


    絵里「……あはは」

    591 = 134 :


    亜里沙「あっ、みなさん追加の飲み物どうします?
    私注文しますよ!」


    にこ「えっと、じゃあ……にこはぁ…あまおう苺サワーにしようかしら」


    ことり「ことりは鏡月のアセロラかなあ」


    「私ジントニック」


    「ウチはー…んー、ベリーカルピススカッシュやな!」


    にこ「あんたそれノンアルじゃない。逃げたわね」


    絵里「私はカルーアミルクにするわ」


    海未「私はカシスウーロンでお願いします」



    亜里沙「わかりました、すみませーん!あまおう苺サワーと、鏡月のアセロラ…ぼ、ボトル?で、ジントニックと、ベリーカルピススカッシュ、あとは……カルーアミルクと、カシスウーロン、あと角ハイボールお願いしますっ」


    『かしこまりましたー』


    にこ「もう飲んだの!?!?」


    絵里「亜里沙は……本当に、強いのよ、お酒…」


    「絵里と交換してあげてほしいぐらいね」


    海未「花陽がいたら……日本酒を頼みそうですね」


    ことり「日本酒飲みながらお米のこと熱弁しそうだね」


    「ちょっと聞いてみたいかもしれん」

    592 = 134 :


    亜里沙「あれ……そういえば…花陽さんと凛さんと穂乃果さんは、いないんですね…」


    「花陽は誘ったんだけど都合が悪かったらしくて、凛と穂乃果は連絡先知らないのよね。携帯変えちゃったのか番号に繋がらないし」



    絵里「雪穂ちゃん、穂乃果と連絡とってたりする?」


    雪穂「あぁ、はい!ちょうど今日お姉ちゃんから久しぶりに連絡が来て……凛さんと同じ職場で働くことになったって言ってました!」


    「え、凛と!?」


    「凛ちゃんと穂乃果ちゃんが同じ職場…?え、想像つかへん…」


    雪穂「お姉ちゃんから聞いたんですけど、凛さんは明日からスクールカウンセラーの実習でお姉ちゃんの勤めてる学校で勤務するらしいです」


    ことり「す、スクールカウンセラー……?」


    にこ「凛、が……スクールカウンセラー…?」



    海未「ゆ、雪穂…今私の聞き間違えでなければ…」


    絵里「えぇ……お姉ちゃんの勤めてる学校って…それは、その、つまり」





    雪穂「あれ、ご存じなかったですか?お姉ちゃん、今数学の教師をしてるんですよ」











    「「「数学の教師いいいいいいいい!?!?!?」」」

    593 = 134 :


    にこ「え、えぇっ!?あり得ないんだけど!?あの穂乃果が教師!?しかも数学ぅ!?」


    「に、にこっちちょっと落ち着き!」


    「私、穂乃果が生徒にいじられてる姿しか想像できないんだけど……」



    海未「私が泊り込みまでして必死に教えたのにも関わらず数学で53点しかとれなかった穂乃果が数学の教師……」


    ことり「ふ、不思議なことってあるんだねっ」


    雪穂「私もそのことを聞いたのは、お姉ちゃんが教師になってからのことだったので耳を疑いました…」


    亜里沙「えっ、それじゃあ雪穂はずっと穂乃果さんと連絡とってなかったんだ」


    雪穂「うん。…一応お母さんから連絡先は聞いてたんだけど、拒絶されたら怖いなって思ったら勇気出なくて自分からは連絡できなかったんだ。


    だから、お姉ちゃんから連絡してきてくれた時は本当に嬉しかった」




    「まぁでも……案外合ってるのかもしれないわね」


    絵里「えぇ、意外ではあるけど…もともとリーダー気質な子ではあったしね」


    ことり「穂乃果ちゃんらしいといえば、穂乃果ちゃんらしいかな♪」


    海未「穂乃果もですが……凛にも驚きましたね…」


    「凛ちゃんは、てっきりスポーツインストラクターとかになるかと思ってたなあ」


    にこ「……もしかしたら、7年前穂乃果の病室で凛が決めたことって、これ、だったのかもしれないわね」


    「ほんと……なんだかんだ言って、みんな人を笑顔にする仕事についてるわよね」


    絵里「私とことりとにこ以外の6人はほぼ子ども相手だしね」


    雪穂「あの日バラバラになったはずなのに、結局こうしてみんなほとんど同じ場所に集まっていますし」



    ことり「雪穂ちゃんは今大学生?」


    雪穂「はい。凛さんと被っちゃうんですけど、主にチャイルド心理学を勉強しながら穂むらの手伝いをしています」


    「あー久しぶりに穂むらのお饅頭食べたいわぁ」


    雪穂「いつでもお待ちしていますよ」

    594 = 134 :


    「せやな、今度お邪魔させてもらうわ。うちの子達に美味しいもん食べさせてあげたいし」


    海未「うちにはいつも常備ですよ!」


    「その唐突なドヤ顔やめなさいよ」










    にこ「あーもうこんな時間か、早いわね」


    絵里「次々と話が出てくるものねー」


    「まぁお互いのしてることも連絡先も分かったんだし、あとはまた9人で…ううん、11人で揃えたらいいわよね」


    雪穂「お姉ちゃんに私から話しておきますよ。凛さんにも伝えてもらえるように」


    「さっすが雪穂ちゃん!頼りになるわあ」


    にこ「ことりはいつまでこっちにいるのよ」


    ことり「んー、まだ決めてないけど、とりあえずにこちゃんのツアーライブが終わるまではいるよ?」


    にこ「ツアーライブって2ヶ月後よね……2ヶ月後…。
    ……ねぇ絵里」


    絵里「な、なによ?」


    にこ「ツアーライブって確か前座あったわよね」


    絵里「えぇ……まぁ前座って言っても、その正直な話ただの場繋ぎだけれど」



    にこ「ふっふっふっ……にこったらいいこと考えちゃったー☆」


    「ちょ、ちょっと待ってよ、まさか」



    にこ「ええ!μ’sによる一夜限りの復活ライブよ!!!!」

    595 = 134 :


    海未「ほ、本気で言っているのですか!?」


    絵里「そうよ!今さら変更なんて」


    にこ「しゃーーらっぷ!にこを誰だと思ってるの!
    天下のアイドル!にこにーなんだからっ!」


    亜里沙「……!!本当にしてくれるんですか!ライブ!」


    にこ「……まだ、正式に決まったわけじゃないし、穂乃果と凛にも話すらしてないけどね。

    でも、ことりから聞いたのよ。
    亜里沙ちゃんのお願い……叶えてあげないわけにはいかないでしょ?」


    絵里「にこ……」


    ことり「そうだね、ことりも…亜里沙ちゃんのためなら頑張りたいかも!」


    「…てことは、私作曲……!?」


    海未「……既存曲では、だめですか……」


    にこ「だめだめだめっ!一夜限りなのよ!?スペシャルなのよ!?オリジナルに決まってるじゃないのっ!」


    海未「わ、わかりました……最高に特別な曲にしましょう、真姫!」


    「え、えぇ!レポートをドブに葬り去ってでも曲を作ってやるわ!」


    「真姫ちゃんそれは危ない綱渡りやで」


    絵里「全く……仕方ないわね。付き合うわ」



    亜里沙「みなさん……ありがとうございます……っ」


    雪穂「よかったね、亜里沙!」


    亜里沙「うんっ……!」

    596 = 134 :




    ……某ラーメン屋……





    「ライブぅ!?!?!?にこちゃんの前座で!?μ’sがぁ!?」


    穂乃果「うんー……にこちゃんから直々に電話がきたよ…なんでも、この間みんなで集まったらしくてさぁ」


    「ら、ライブ……どうしよう、凛…凛……!」


    穂乃果「……あぁ、うん…穂乃果もだよ、…ほら、この二の腕…」


    「……ぷにぷに…ぷにぷに」


    穂乃果「無理でしょ2ヶ月後とか……っ」


    「絶望的だにゃ……」






    穂乃果「……でも、亜里沙ちゃんのお願いなら…叶えるしかないね」


    「うん、そうだね。……衣装着るの、怖いけど」


    穂乃果「来週GWで休みだから2人であっち戻ろっか。
    穂乃果もみんなと飲みたいし」


    「飲んでばっかいると大変なことになるよ穂乃果ちゃーん…」


    穂乃果「全部のせ豚骨ラーメン食べてる凛ちゃんに言われたくないよーだ!」


    「うぅっ……もう、穂乃果ちゃん!!」

    597 = 134 :



    今日はここまでです
    あまり更新できなくてすみません…

    598 = 586 :

    乙乙
    もう少しで終わりかぁ

    599 = 579 :


    明日あたり完結かねえ
    1ヶ月ちょい書いてたんだな

    600 :

    なんだかんだ恵まれた生活できてんだな
    穂むらとか西木野病院は大変そうかと思ったがニュースは名前でなかったとかそういうのか


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