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    元スレ穂乃果「私、主人公やめます……」

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    1 :

    ラブライブのssです。

    書き溜め→放出→描き溜め→……

    なので、少し間が空いてしまうかもしれません。



    穂乃果「園田さん」

    SSWiki :http://ss.vip2ch.com/jmp/1387321631

    2 = 1 :

    にこ「は!?あんた、いきなりなんてこと言い出すのよ!」

    海未「そうです!あなたが主人公ではなくなったら一体誰が代わりを務めるのです!!」

    穂乃果「それは……」

    絵里「ほ、穂乃果?主人公が大変なのはわかるわ。だけどね、そんなこと軽々しく口にしてはいけないのよ?」

    穂乃果「……でも、私は……」

    3 = 1 :


    「じゃあ聞くけど、穂乃果は主人公をやめて何をしたいの?」

    穂乃果「……」

    ことり「……穂乃果ちゃん」

    「あわわわ……。穂乃果ちゃんが主人公やめちゃったらμ'sはどうなってしまうんだにゃ!?」

    花陽「だ、誰か助けてー!!」

    4 = 1 :

    3

    穂乃果「私、周りのこと全然見れてなかった」

    ことり「あ、あまり自分を責めないで……?」

    穂乃果「私が何もしなければこんなことにはならなかった!」

    にこ「あんたねぇ!!」

    絵里「……そうやって、全部自分のせいにするのは傲慢よ」

    穂乃果「……でも!!」

    「それをここで言ってどうするの?何も始まらないし、誰もいい思いをしないわ」

    「ラブライブだってまた次の機会に出ればいいんだにゃ」

    5 = 1 :

    にこ「そうよ。そしてその時は優勝して、あわゆくばこのにこにーの名を日本中に轟かせるんだから」

    穂乃果「……いやだ」

    にこ「……えっ?」

    穂乃果「いやだって言ったの。……もう私は、この作品の主人公でいることに疲れたから」

    にこ「あんた……それ本気で言ってるの……?」

    穂乃果「……」

    にこ「ふざけんじゃないわよ!!本気で言ってるんなら許さないわよ!!」

    穂乃果「……」

    6 = 1 :

    穂乃果「本気、だよ」

    にこ「あんたねぇ!!」

    「ヤメテ!!」

    にこ「離しなさいよ!!にこはねぇ!あんたが本当の主人公だと思ったから……脇役じゃないと思ったから賭てみようと思ったのよ!」

    にこ「それなのに……こんなことくらいでやる気を無くすの!?その恵まれた地位を投げ出すの!?」

    にこ「にこだって主人公になりたかった!!センターになれたって所詮は脇役でしかないんだから!!

    にこ「にこも……にこも『にこキチ』っていうファンが欲しかったのに……!!」

    穂乃果「……」

    7 = 1 :

    絵里「それじゃあ穂乃果はどうすればいいと思うの?どうしたいの?」

    穂乃果「……」

    絵里「答えて」

    穂乃果「……」

    穂乃果「私が気づいてあげられなかったからことりちゃんは留学しちゃったんだ」

    ことり「……ん?」

    穂乃果「9人みんながいないμ'sなんて……ことりちゃんのいないμ'sなんて……そんなの私はいやだ」

    ことり「あれ?……あれっ?」

    8 = 1 :

    穂乃果「だから私……スクールアイドルをやめて、主人公もやめて……、モブキャラになります」

    『……えっ!?』

    穂乃果「なので、今までお世話になりました。さようなら」スタスタスタ

    「……穂乃果ちゃん」

    海未「」

    グイッ

    穂乃果「……?」

    海未「……っ!!」

    パシンッ

    穂乃果「……!?」

    9 = 1 :

    『!?』

    海未「あなたが……そんな人だとは思いませんでした」

    海未「最低です……。あなたは最低です……!!」

    ことり「海未ちゃん!?なにをして……っ」

    海未「そんなにことりがいいのですか!? ことりが退場すると知った瞬間この作品を投げ出してしまうのですか!?」

    穂乃果「……っ」

    海未「そんなの……ほのキチの私が許しませんよ!」


    ことり(なんでことり留学することになってるんだろう……)

    10 = 1 :


    次の日

    ことり「……ちゃん、来ないね」

    海未「……えぇ。ことりが留学の準備が忙しくなって学校に来れなくなってからずっとこんな感じですね……」

    ことり「……海未ちゃんは今誰と話してるの……?」

    タッタッタッ

    ?「おーい!」

    ことり「あっ、来たみたい」

    11 :

    なんだよほのキチかよ安心した

    12 = 1 :

    ?「今日は待っててくれたんだね。ありがとう!」

    ことり「昨日は海未ちゃんが怒って先に行っちゃったもんね……」

    ?「あはは……。ほんと目覚ましが全然聞こえなくって」

    海未「まったく、相変わらずですね……。ですが遅れるならメールなり電話なりしてくださいと言ってますよね?」


    海未「モブ1」

    モブ1「あはは、急いでたら連絡するのも忘れちゃって……」

    13 = 1 :

    モブ1「よーしっ、じゃあ今日も張り切って学校行こうか!」タッタッタッ

    ことり「あっ、ちょっ、ちょっと待ってよー!」

    海未「そんなに走っては転んでしまいますよ!モブ1!」

    モブ1「へへーん!大丈夫だよー!私もそんなにおっちょこちょいじゃ……うわっ!?」

    ことり「わっ!?モ、モブ1ちゃん、大丈夫!?」

    モブ1「い、いたたたた……」

    海未「まったくあなたという人は……。ケガはしてませんか?」

    モブ1「うーんと……うん、大丈夫みたい!」

    海未「よかったです……」

    モブ1「心配かけてごめんね?」

    ことり「う、うん。今度はちゃんと歩いて行こうね?」

    14 = 1 :

    海未「……」

    ことり「……海未ちゃん?」

    海未「……なんでしょうこの違和感……」

    ことり「海未ちゃんも気づいた?」

    海未「……ええ」

    ことり「なぜか……あの子の名前が……、」

    海未「モブ1もムリに元気をだそうとしているのですね……。やはり大切な友達がいなくなってしまうのは辛いですからこらえるのに必死なんでしょう……」

    ことり「……」

    15 = 1 :

    昼休み

    ことり「はぁ、今日の数学は難しかったなぁ……」

    海未「そうですね……。私も授業中に理解しきることができませんでした」

    ことり「家に帰ったらしっかり復習しないとね」

    海未「ではお昼にしましょうか。ここで食べますよね?」

    ことり「うん。じゃあ穂……、……?」

    海未「ことり?」

    ことり「あれ、ことりたちっていつも2人でお昼食べてたよね?」

    海未「いきなりなにを言うのですか?たまにモブ1も入って3人になったりしますが基本的には2人でしょう?」

    16 = 1 :

    ことり「そ、そうだったね。うん、そうだ」

    海未「今朝もたまたまモブ1と道で一緒になって3人で来ましたが、いつもは2人ですよ」

    ことり「あれ?毎朝モブ1ちゃんのこと、階段のところで待ってなかったっけ……?」

    海未「はっ?モブ1はあまりにも寝坊が多いから本人の要望で一緒に行くことをやめたのですよ?覚えてないのですか?」

    ことり「えっ?あっ、う、うん。……覚えてる」

    海未「勉強が難しくて頭が混乱してるのはわかりますが、もう少ししっかりしてくださいね」

    ことり「ご、ごめんね」

    17 = 1 :

    モブ2「あー、またモブ1はお昼パンなの?」

    モブ1「えへへ、うちがお饅頭屋さんだからパンって珍しくて」

    モブ3「それいっつも聞いてるってーあはは」

    モブ2「2時間目終わるときにも食べてなかった?」

    モブ1「それがさー、思春期だからどうにもお腹減っちゃって///」

    モブ3「それを言うなら成長期でしょ!」

    モブ1「あ、そうだったー。えへへ」

    モブ4「それにしても、ほんとモブ1ちゃんのパン好きは筋金入りだよねー」

    モブ1「も、もう!からかわないでよぉ!」

    モブ234『あはははーー』

    18 = 1 :

    コンコン

    『?』

    『ん?あれって……』

    モブ3「ねえねえ、あれって生徒会長さんじゃない?」

    モブ1「ほんとだ。いつ見てもかっこいいよねぇ……」

    モブ4「うんうん。身長は高いし、髪も綺麗な金色、凛々しい顔立ち、それに何よりあのμ'sのリーダーやってるんだもんね!」

    モブ3「そうそう!あっ、そういえばμ'sの新曲聞いた!?すごく元気の出る歌なんだよっ!!」

    モブ1「ほんとっ!?私まだ聞いてない!じゃあことりちゃん……は留学しちゃうから海未ちゃんにCD借りて聞かなきゃ!」

    19 = 1 :

    モブ4「思い返せばあの人気グループ『μ's』のファン1号が私たち4人なんだもんね」

    モブ1「そう考えたらすごいことだよね!生徒会長、海未ちゃん、ことりちゃんの3人しかいなかったμ'sを知ってる人なんてほかにいないんじゃない?」

    モブ3「今ではすっかりμ'sの照明、音響、広告担当になっちゃってるのね♪」

    モブ4「ファン感謝祭とかあったら私たちが特別になにかお話とかしちゃうのかなぁ!?」

    モブ2「えっ!?そ、そんなのむりだよ!!そういうのはモブ1の仕事!」

    モブ1「やっ、わ、私にもムリだよぉー!」

    20 = 1 :

    絵里「ちょっとあなた、いいかしら?」

    モブ1「えっ!?あ、はい!」

    絵里「あなたは海未とことりの幼馴染の子だったわよね」

    モブ1「そ、そうです!」

    絵里「ちょうどいいわ。面倒かけるけど、2人を呼んできてくれないかしら?」

    モブ1「も、もちろんですよ!すぐに呼んできますね!」

    絵里「ええ。お願いね」

    21 = 1 :



    モブ1「海未ちゃーん。ことりちゃーん」

    ことり「ん?どうしたのモブ1ちゃん?」

    海未「今日はタコさんウインナーあげませんからね?」

    モブ1「ち、違うよー!2人にお客さんが来てるから呼びに来たの!」

    ことり「お客さん?」

    モブ1「うん。生徒会長さんだよ」

    海未「ああ、絵里ですか。わかりました」

    ことり「ありがとね、モブ1ちゃん!」

    モブ1「どういたしまして!」

    22 = 1 :

    海未「お待たせして申し訳ございません」

    絵里「いえ、大丈夫よ」

    ことり「いったいどうしたの?」

    絵里「2人とも、お弁当は食べ終わった?」

    ことり「ん? うん。全部食べたよ?」

    絵里「それならよかった。立ち話もなんだし、部室に移動しない?」

    海未「部室ですか?別に構いませんけど」

    ことり「ことりもだよ」

    絵里「決まりね。じゃあ行きましょう」

    23 = 1 :

    海未「昼に呼び出すなんて、何があったんです?」

    絵里「いえ……なんだか今朝起きてから変な違和感?のようなものがひどくて……」

    絵里「まるで大切な人がいなくなってしまったような……そんな錯覚」

    ことり「……!」

    海未「あなたも……ですか」

    絵里「ということは2人もなのね」

    ことり「うん……」

    海未「私は朝にモブ1と会ってからこの違和感に気づきました」

    ことり「ことりもかな」

    絵里「モブ1さん?2人の幼馴染の?」

    24 = 1 :

    海未「ええ。最初はあの子が、ことりが留学してしまうからムリに元気を出そうとしてるように見えてそれが違和感の原因なんだと思ってました」

    ことり「……そのネタいつまで引っ張るの?一種のイジメだと思うよ?」

    海未「ですがよく考えてみたら、モブ1は大切な友達を突然失うとしたらもっと塞ぎ込んでしまうと思うのです」

    ことり「……」

    絵里「それもそうね……」

    海未「だから違和感の原因は他にあるのだと私は考えました」

    絵里「他に心当たりはあるの……?」

    海未「いえ……それがまだわからないのです」

    絵里「……そう」

    25 = 1 :

    キーンコーンカーンコーン

    ことり「……あ」

    絵里「お昼休みが終わってしまったみたいね。それじゃあ続きはまた放課後に」

    海未「ええ」

    ことり「じゃあね」


    ことり「まさか絵里ちゃんまで同じ違和感を感じてるなんて……」

    海未「これはいよいよ杞憂で済ますことはできなくなってきましたね」

    ことり「他のみんなはどうなんだろう」

    海未「おそらく同じではないでしょうか。放課後に聞いてみましょう。あの5人に」

    ことり「……5人?」

    海未「はい。私、ことり、絵里を抜いたら残りは5人でしょう?」

    26 = 1 :

    ことり「ちょ、ちょっと待ってよ。μ'sって9人だよね?9人の歌の女神が元になってるから『μ's』って……」

    海未「は……?あなた、お昼から様子がおかしいですよ?」

    ことり「……え?」

    海未「μ'sはまだ8人じゃないですか。『μ'sは9人になったとき、道が開かれる』と希が言うからあと1人を募集しているところなのでしょう?」

    ことり「……あ。そ、そうだった」

    海未「もしかして体調が優れないのですか……?」

    ことり「う、ううん!大丈夫だよ!」

    海未「それならいいのですが……」

    ことり「……」

    ことり(やっぱり変だ……。ことりがさっきからおかしなことを言ってるのは自覚してる……。だって海未ちゃんの言ってることは全部正しいから)

    ことり(でももしかして……これが違和感の原因……?何か、私たちの大切なものの『何か』が変わってしまっているの?)



    モブ1「いやぁー、今日もパンがうまい!」

    27 = 1 :

    先生「であるからしてこうなってつまりああなってこうなるからそこから導き出される結論はあなる」

    ことり「……」

    海未「……」

    モブ1「zzz」


    ことり(やっぱりおかしいよ。どうしてこんなに胸がモヤモヤするんだろう……。それに、)

    海未(それに今1番気になってること、それは……)

    ことり(いや、これは今言うべきことではないかな……)


    モブ1「モブ1妹ぉ。お茶ー……」

    先生「こらそこォ!授業中に眠るとは何事ダァ!」

    モブ1「ひっ!ご、ごめんなさい!」

    『モブ1は相変わらずだなぁ!あはははは!』


    海未(とにかく放課後にならないと何も始まりませんね。8人もいればいくらか核心に近づけるかもしれません)

    ことり(それまで今回のことでわかってることについてまとめてみようっと)

    28 = 1 :

    ことりver

    起床。
    ーここでは至って違和感に気づかず。
    いつも通りの朝が始まるはずだった。

    登校。
    ーここでも至って違和感には気づかず。
    いつも通り待ち合わせ場所で海未ちゃんとモブ1ちゃんを待つ。……あれ、いつもはモブ1ちゃんのことは待ってないんだっけ……?
    ーここで初めて違和感に気づく。そして、なぜかモブ1の名前が思い出せない。いや、そもそもモブだから名前がないのか……?

    学校。
    ーモヤモヤしながら授業を受ける。
    授業の内容は関係ないので割愛。

    お昼休み。
    ー今日は2人でお昼を食べた。
    いつもはモブ1ちゃんと3人で食べてるのに。……いや、違う。たまにモブ1ちゃんが加わるだけだ。だからいつもは2人で食べてるんだった。つまりいつも通り。
    食べ終わってから絵里ちゃんが来た。何やら絵里ちゃんもことりたちと似たような違和感を感じているらしい。

    5時間目開始前。
    ーμ'sは9人ではなかったらしい。今はメンバー募集中で8人しかいないそうだ。


    そして今に至る。


    あと、なぜかことりがまた留学することになってる……。

    29 = 1 :

    海未ver

    起床。
    ーここでは至って違和感に気づかず。
    いつも通りの朝が始まる。

    登校。
    ーここでも至って違和感に気づかず。
    いつも通りことりが待ち合わせ場所で待っていた。合流して少しの間モブ1を待つ。
    数分後にモブ1が走って来た。また寝坊したようだ。遅れるなら連絡するようにといつも言って……あれ?いつもはモブ1と一緒に行ってないような……。
    ーここで初めて違和感に気づく。
    なぜ今日に限ってモブ1を待っていたのだろう。いや、昨日も待っていたのか?……おかしい、何かがおかしい。

    学校。
    ーモヤモヤしながら授業を受ける。
    授業の内容は関係ないので割愛。

    昼休み。
    ーことりと『いつも通り』2人でお昼を食べる。今日はモブ1はモブグループの人たちと一緒にお昼を食べるみたいだ。
    昼食が終わってから絵里が来た。どうやら絵里も私たちと似たような違和感を感じているらしい。

    5時間目開始前。
    ーことりがおかしなことを言い出した。
    μ'sはまだ8人で、最後の1人を集めようと奔走していたのはあなたでしょう?留学が辛いのはわかりますが、もう少ししっかりしてください。でなければあちらでもやっていけませんよ?


    そして今に至る。

    30 = 1 :

    絵里ver

    起床。
    ーなんだかおかしな違和感を感じる。
    まるで大切な人が転校してしまった次の日の朝のような……。モヤモヤしながらも学校へ。

    登校。
    ー神社へ行き、希に相談しようと思ったが躊躇う。こんな突拍子もない話なのにどうやって解決方法を見つけるというのだ。
    しばらく様子を見る事に決める。

    学校。
    ーモヤモヤしながら授業を受ける。
    そのときふと、海未とことりなら……となぜか思いたった。そして昼休みに2人のところへ。

    昼休み。
    ー2人の教室まで来た。呼び出してもらったモブ1さんだが、なぜだかよく見慣れた顔だった。口、鼻、目の色、髪の結び目、全てを鮮明に思い出せる。たまに海未やことりと一緒にいるから……よね?
    2人を部室まで連れて行き、今朝の違和感のことについて打ち明ける。どうやら2人も似たような違和感を感じていたようだ

    5時間目開始前。
    ー割愛


    そして今に至る。

    31 = 1 :

    放課後

    モブ4「モブ1ちゃーん!今日も帰りどっか寄ってかない?」

    モブ1「いいよ!私クレープ食べたい!」

    モブ4「クレープ昨日も食べたじゃん!どんだけ好きなのさぁ。あはは」

    モブ1「だって甘くておいしいじゃん!ふわふわの生地に甘いクリーム、あぁ考えただけでヨダレがでてくるよ!」

    モブ4「ふふっ、それじゃあ行こっか!」

    モブ1「うん♪」

    32 = 1 :

    ことり「今日もモブ1ちゃん来ないんだ……」

    海未「いい加減諦めたらどうです?あの子は何かに打ち込むような柄ではないでしょう?」

    ことり「……そう、だよね。昔はもっと真面目でまっすぐな子だったのにな……」

    海未「……?モブ1は昔からああだったでしょう?」

    ことり「えっ……」

    海未「あなたの言う昔とはいつのことですか……?私の知る限りではあの子は何も変わってませんよ?」

    ことり「それは……えっと、いつごろだったかな……、あれ……」

    海未「……」

    海未「それでは私たちも部室に行きましょうか」

    ことり「……わかった」

    33 = 1 :

    海未「お待たせしました。掃除が少々長引いてしまいまして」

    にこ「別に待ってないわよ。みんな今来たところだし」

    「それじゃあみんな揃ったことやし、練習始めよか」

    「さーんせーい!」

    花陽「は、早く着替えなきゃ……」


    海未「ちょっと待ってくださいみなさん」

    にこ「?」

    「どうかした?」

    海未「少しばかりみなさんに伺いたいことがあります」

    「? エリチ聞いとる?」

    絵里「ええ。でもライブに直接関係することではない……はずだから」

    34 = 1 :


    海未「聞きたいことは、私が今感じている不思議な違和感のことです」

    「……?」

    花陽「い、違和感……?」

    「そんなこと私たちに聞かれてもわかるわけないじゃない」

    海未「ですがこの違和感は私とことりと絵里の3人がすでに感じているものです」

    「そうなの?」

    ことり「うん……」

    絵里「本当よ」

    35 = 1 :

    にこ「そうは言われてもねぇ……」

    「ウチからしてみれば今日もいつもと変わらんのやけど……」

    海未「……そうですか」

    ことり「やっぱりみんながみんな同じふうに感じているわけじゃないんだね……」

    絵里「仕方ないわよ。そもそも三人も同時に同じものを感じている方がすごいんだから」

    「ちょっと、なに3人だけで納得しちゃってるのよ」

    海未「いえ……、わからないものはどうしようもないので……」

    「それはそうだけど……。なんか釈然としないわね……」

    絵里「いえ、このことはもういいの。それより早く練習を始めましょ!着替えて屋上に集合ね!」

    にこ「まぁあんたたちがそれでいいなら。ほらー、部長のにこにーに早くついてきなさーい」

    36 = 1 :

    絵里「いち、に、さん、し、いち、に、さん、し、」

    花陽「……うぇ、わっ!うわぁ!」

    「かよちん危ないにゃ!?」

    にこ(ここで斜めに下がりながらターン……)

    「ちょっ、にこっちなにしとるん!?」

    にこ「えっ!?あっ、逆!?」

    花陽「わ、わっ、ぶつかるぅ!」

    にこ「ちょ、避け……」

    「ちょっとみんな!なにやってるのよ!」

    絵里「……」

    絵里「はい、少し休憩を入れましょう」

    37 = 1 :

    にこ「……はぁ、なんなの今日は……」

    「なんかみんなの動きチグハグやったな……。全然かみ合っとらんかったわ」

    「どうしたのよみんな……」

    絵里「そういう真姫も歌詞間違ってたわよ?」

    「ヴェェ!?いや、なんかあの部分だけうろ覚えなのよね……」


    ことり「みんなどうしたんだろう……」

    海未「……まさか、いや……でも……」

    ことり「海未ちゃん?」

    海未「あっ……。い、いえ、なんでもないです」

    38 = 1 :


    海未「いち、にっ、さん、しっ、いち、にっ、さん、しっ」

    海未「はい、それではまた5分間休憩にし……」

    絵里「みんな聞いて!」

    海未「絵里……?」

    絵里「今日の練習はこれで終わりにするわ。そしてみんな疲れてるみたいだから明日も休みにするから」

    「確かにその方がいいかもしれないわね……。なんだかやたらと足が重いし……」

    「うぅ……、凛は今日だけで一週間分くらい動いた気がするにゃ……」

    にこ「ほんとよ……。まったく!今日はなんて日なのよ!」

    花陽「ごめんなさいごめんなさい……。花陽がみんなの足をひっぱっちゃって……」

    「花陽ちゃん、あまり自分を責めないで?」

    「ほんとにことダンス、8人用なの?もう1人いないとやってらんないわよ……」

    「今日はもうここでねるにゃ……。おやすみ……」

    39 = 1 :

    絵里「みんなの調子、なんだかおかしかったわね……」

    海未「ええ……」

    ことり「やっぱりみんなも……自覚してないだけでことりたちと同じものを感じているのかも……」

    海未「先ほど私もそのように考えていました。ですがそうだとしても……」

    絵里「……ええ。確かめようがない以上どうしようもないわ。それにもしかしたら時間が解決してくれる類のものなのかもしれないから、」

    ことり「とりあえずは様子をみてみるしかないね」

    海未「そうですね」

    40 = 1 :

    同時刻

    モブ1「あのゲーム楽しかったね!今度みんなでバトルしてみようよ!」

    モブ4「モブ1ちゃん……あれ初めてだったんでしょ……?なんであんなバケモノみたいなスコアだせたの……」

    モブ1「んー、なんでだろ?意識しなくても身体が勝手に反応してくれる、みたいな感じ?」

    モブ4「よくわかんないよぉ……。私もあのゲームには少しばかり自信があったんだけどなぁ」

    モブ1「まぁ上には上がいるということですよ」

    モブ4「この、言ったなぁ!」

    モブ1「きゃっ!あ、あはははっ!くすぐったいよぉ!やめてぇー!」

    41 = 1 :

    モブ4「へへへ、生意気なこと言って調子に乗る子はくすぐりの刑だー!」

    モブ1「あ、あはははっ!!あ、謝るから許してよぉ!」

    モブ4「じゃあこれに懲りたら、もう生意気なこと言いませんって言うこと」

    モブ1「うぅ……。もう生意気なこと言いません……」

    モブ4「ふふ、じゃあしょうがないから今日はこれくらいにしといてやるかな!」

    モブ1「うひぃ……」

    42 = 1 :

    モブ4「じゃあ次はどこ行こっか?」

    モブ1「あっ!秋葉のスクールアイドルショップ寄りたい!」

    モブ4「おっ、いいね!μ'sの新しいグッズ出てるかな!?どんどんμ'sのスペース大きくなっていくから、欲しいものが増えてっちゃうよ!」

    モブ1「『統廃合の危機を救った超新星』なんて巷で噂になってるくらいだからね!」

    モブ4「そう考えるとたった8人で学校の未来を変えたことになるよね。すごいなぁ」

    モブ1「そんなすごい人たちをファーストライブのときから支えてきてるんだよ私たち!?」

    モブ4「うわ、今鳥肌立った!」

    モブ1「私も!明日海未ちゃんとことりちゃんにサインもらいにいこっと!」

    43 = 1 :

    海未「……」

    ことり「……」

    絵里「……」

    海未「私……探してみようと思うんです」

    絵里「なにを……?」

    海未「この違和感の正体です」

    ことり「どうやって?」

    海未「まだわかりません……。ですが、何もせずにはいられないんです」

    ことり「それはことりも同じだけど……」

    絵里「……わかったわ。でも今日は休んで、明日から始めましょう。1人より3人の方がいいでしょ?」

    海未「そうですね。……あなたたちがいてくれると心強いです」

    44 = 1 :

    次の日

    海未「……zzz」


    ・・・・・・

    海未「……んっ、ここは……夢……?」

    海未「見知らぬ花がたくさん咲いてる以外は私が昔よくことりと遊んでいた公園にそっくりですね」


    ?「よーし、捕まえたー!」


    海未「ん……?あちらに誰かいるみたいです」

    小ことり「あーん!くーやーしーいー!」

    海未「あれは……もしかして小さい頃のことり?」

    小ことり「もぉ!ことりのことばっかりおいかけるのやめてよー!」

    海未「間違いないですね。あのトサカのようなクセのある頭を見間違えるわけありません」

    45 = 1 :

    海未「ということは、先ほどことりを捕まえていた『あの子』は私という事に……」

    ?「えへへー!だってことりちゃん、はしるのおそいんだもーん!」

    海未「……え?」

    海未「私じゃ……ない」

    海未「え、おかしいですよ。だってこのころの私は毎日ことりと遊んでいたはずです」

    海未「そのときにあんな片結びの女の子がいた覚えなど……」

    小ことり「いやーん!もうぜったいつかまえるんだからぁ!」

    ?「やれるもんならやってみなー!」


    海未「……どういうことでしょう」

    46 = 1 :

    海未「あの子、どことなくモブ1の面影がありますね」

    海未「……ですが私たちとモブ1が出会ったのは小学3年生のときです。こんな小さな頃に出会ってはいないはずですが……」


    小海未「……」


    海未「おや……?」

    小海未「……たのしそうですぅ」

    海未「……もしかしてあれ、私ですか……?」

    海未「なぜ一緒に遊んでないのでしょうか……。私とことりは幼稚園の初日から仲良くなったので、あんなふうに躊躇ったりしないはずなのに……」

    小ことり「モブちゃんまってー!」

    モブ「つかまらないよー!」

    ?「にげろにげろー!!……ん?」

    小海未「ひぇっ!?」バッ

    小海未「めがあっちゃいましたぁ……。こわいですぅ……」

    48 = 1 :

    ?「……さーんじゅっ!もーいーかーい!」

    『もーいーよー!』

    ?「よーし、みんなそっこーでみつけちゃうんだから!」

    小海未「……」

    小海未「わたしも、あそびたいですぅ……」

    海未「……」

    海未「ああもうじれったい!遊びたいなら遊びたいと言いに行けばいいんです!あの子は私自身なんですから、ここはひとつガツンと……」


    ?「みーつけた!」


    海未「……!」

    49 = 1 :

    小海未「ひぃえ!?な、なんれすかぁ!?」

    ?「かくれんぼだからね、さいしょにみつかったひとはつぎのおにだよ!」

    小海未「あ、あわわゎゎゎゎ……」

    ?「よーし、のこりはモブちゃんとことりちゃんだ!」

    小海未「ま、まってくださーい!」

    ?「ん?どうしたの?」

    小海未「わ、わたしもいっしょにあそんでめいわくじゃないのですか……?」

    50 = 1 :

    ?「もちろんだよ!やっぱりともだちはおおいほうがいいからね!」

    小海未「ともだち……!はい!よろしくおねがいします!」

    ?「じゃあてはじめにいっしょにのこりのこたちをさがすのてつだってよ!」

    小海未「えっ!?あ、はい!」

    小ことり「ちょっ、k@?ちゃんずるいよぉ!」

    ?「おっ、ことりちゃんはあっちだなぁ!」

    小ことり「あっ!?」

    ?「いくよ!」

    小海未「ま、まってくださぁい!」


    ?「そうだ!あなたのなまえおしえてよ!」

    小海未「わ、わたしですかぁ?」

    ?「うん、そうだよ?」

    小海未「わ、わたしは『そのだうみ』ですぅ」

    ?「うみちゃん?」

    小海未「はい、そうですぅ!」

    ?「それじゃあこれからもよろしくね、うみちゃん!」

    小海未「は、はいぃ!」


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