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元スレ穂乃果「最近さ……」
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「最近、嫌なニュース多いよねぇ…」
土砂降りの雨の日。
穂乃果たちは部室に集まって練習メニューや新曲の相談などをしていた。
それが一息ついて、部室のパソコンでネットを見ていた時に目に飛び込んできたニュースの記事に心を曇らせる。
「スクールアイドル通り魔事件、ですか…」
海未ちゃんも、落ち込んだ様子で呟く。
「そう、なんか多いよねここ最近」
「確かに最近多いよね。スクールアイドルばっかり襲われる事件…」
ことりちゃんも少し怯えた表情で同意する。
土砂降りの雨の日。
いつもなら場所が広くなった部室で練習するんだけど、連日続いている事件のせいで穂乃果たちは何だか元気が出ない。
「つい1ヶ月前に最初の事件……福岡のスクールアイドルが襲われてからもう5回目だよね。ちょっと怖いな…」
「大丈夫だよ、かよちん!かよちんに何かあったら絶対凛が助けるから!!」
「こら、凛。凛だって女の子なんだから男相手に敵うわけないじゃない。そもそも凛に何かあったらどうするのよ」
「そ、それはぁ〜……うう…真姫ちゃぁん…」
「はぁ……それより、にこちゃんはどうしてさっきから何も喋らないの?何かあったの?」
違和感を感じて真姫ちゃんはにこちゃんを見る。
いつも元気なにこちゃんは今日、何故かずっと黙って俯いていた。
「にこ、具合が悪いのですか?なら保健室に…」
「………ねぇ」
「?どうしました?」
「にこ、ストーカーにあってるかもしれない」
途中からで申し訳ないですが
以下の文から台本形式で書いていきます
真姫「!?にこちゃんそれどういうこと!?」
凛「ま、真姫ちゃん落ち着くにゃ」
海未「にこ、説明してもらえますか……!?」
にこ「最近……練習、終わるの割と遅いじゃない?それからスーパー寄って買い物して家に帰ると遅くなっちゃうからってちょっと人通りの少ない近道を通ってたの。
3日目ぐらいからね、にこの後ろで足音が聞こえて。
最初は普通の通行人だと思ってたんだけど、可笑しいのよ。
にこが歩くとその足音は聞こえるんだけど止まると足音も止まるの。
それが怖くてもうあの道は使ってないわ。
でも、でもね、昨日ポストに入ってたの、これが…」
そう言って震える手でにこちゃんが鞄から取り出した小さな白い紙にはたった一言、赤文字で小さく
『 見 つ け た 』
と書いてあった。
真姫「な、なによこれ……気持ち悪い…」
ことり「ポストに入ってたってことは……、っ!!!」
にこ「そうよ、……にこの家は相手に知られている。
……にこはいいわ。でも、っ、こころたちが危ない目にあうんじゃないかと思うと……!!」
ガタンッ
穂乃果「今日はもう、止めよう」
海未「……穂乃果?…そう、ですね。にこの安全を考えなくては」
花陽「なら、みんなで一緒に帰ろう?それなら少しは安全じゃないかな……」
ことり「そうね。絵里ちゃんと希ちゃんはまだ生徒会室かな」
穂乃果「私、事情話してくる」
…生徒会室…
絵里「希……やっぱりしっかり話すべきじゃないかしら」
希「最近起きてるスクールアイドルが襲われてる事件のこと?」
絵里「そう。……ここ最近多いと思わない?いつ身近に起こるかわからないもの。理事長と話し合って事前に防ぐことぐらいしておかないと大変なことになる気がして」
希「そうやね。ウチもそれでいいと思う。……っと、はい、これ出来たよ。これで終わりやんなー?」
絵里「ええ、ありがとう希。助かったわ」
希「ええんよ、ウチやって副会長なんやし?ほなみんなのとこにいこか」
コンコン
ガチャ
穂乃果「絵里ちゃん、希ちゃん今、いい?」
絵里「?どうしたの穂乃果。何かあった?」
希「顔色よくないよ大丈夫…?」
穂乃果「……あのね。…にこちゃんが、ストーカーにあってるかもしれないんだって」
希「……にこっちが?」
絵里「っ、どういうこと…!?」
穂乃果「人通りの少ない道を歩いてたらずっと誰かにつけられてる感じがしたんだって。……それと」
ガサッ
絵里「……なに、これ…」
希「見つけた……って」
穂乃果「昨日にこちゃんの家のポストに入ってたんだって」
絵里「…っ!?…穂乃果、今日はもう、」
穂乃果「うん、今日は練習無しにしてみんなで帰ろうって話したの。2人ともいいよね?」
希「せやな……ウチらもちょうど終わったとこやし、みんなでにこっち送って帰ろうか」
絵里「そうね。今準備するわ待ってて」
穂乃果「……うん」
希「……穂乃果ちゃん。にこっちのことは穂乃果ちゃんのせいなんかじゃないから。あんま落ち込まんといて。な?」
絵里「そうよ。それよりこれからのことを話しましょう。何かあってからじゃ遅いわ」
…校門前…
海未「にこ、大丈夫ですか…?…っ、すみません、大丈夫なわけ…無いですよね…」
にこ「ありがとう海未。大丈夫よ。にこが怯えてちゃこころたちを守れないもの。しっかりしないとね」
ことり「にこちゃん……手、震えてるよ。握ってあげるね」
にこ「ことり……ありがとう…」
真姫「……」
凛「…真姫ちゃん」
真姫「…分かってるわ……何もできない自分が悔しいだけよ」
絵里「おまたせ、みんな」
花陽「絵里ちゃん、希ちゃん…」
希「ほーら、にこっちよしよし。遅くなってごめんね。じゃあみんなで帰ろっか」
にこ「子供扱いしないでよ!………ありがとう…」
穂乃果「………。」
絵里「明日、希と一緒に理事長と話し合うわ」
海未「その方がいいですね。これでは安心して生活できそうにないですし」
〜〜♪
花陽「っ、ご、ごめんなさい!」
真姫「こんな時に何よ……」
花陽「……っ!?!?」
凛「…かよちん?」
希「花陽ちゃんどうしたん?」
花陽「あ……A-RISEが……」
ことり「A-RISEがどうかしたの?」
花陽「A-RISEの……ツバサ、さんが、何者かに刃物で切りつけられたそうです……っ」
◎注意
冒頭にも書きましたが鬱展開のために閲覧注意です
簡単に言えばμ’sがボロボロになっていくお話です。
死んだりはしません。
念のため言及しますが、ラブライブ及びμ’sメンバーが嫌いとかそういう気持ちは全くありません。
とあるスレで見たスクールアイドルのプライバシーの話題を掘り下げたSSを書きたいと思って書いているものです。
長々と失礼いたしました。
閲覧の際はご遠慮くださいね。
絵里「そ、れっ…て」
凛「ここらへんに…犯人がいるってこと…?」
にこ「…っ!!こころたちが…!」
ダッ
海未「にこ!!!1人で行っては危険です!」
希「にこっち!待って!」
穂乃果「……。」
ことり「穂乃果ちゃんっ!?」
穂乃果「!!ご、ごめん、行こうっ」
にこ「(この街にもスクールアイドルを襲ってる犯人がいるってことは…っ、にこの家が知られてるってことは……!
お願い、こころ、ここあ、虎太郎っ…
無事でいて…!)」
…にこの家…
にこ「はぁ……はぁっ……た、ただいま…っ」
ここあ「にこにーおかえりー!」
虎太郎「おかえりー」
にこ「なんにもなかった……!?」
ここあ「?」
にこ「何もなかった……のよね、…あれ、ここあ……こころは……?」
ここあ「……。」
虎太郎「……。」
にこ「……ここあ?」
ここあ「…買い物に!いった!」
にこ「ひとりで!?」
ここあ「う、うん」
にこ「…にこ、ちょっとこころを迎えに行ってくるわね。家で待ってて。一歩も出ちゃダメよ」
ここあ「……分かった」
ガチャ
バタンッ
ここあ「…………こころ」
にこ「全く……この危ない時だってのに、こころは何を買いにスーパーまで…。
いつもこころは1人で出歩くんだから…一回ちゃんと言っておかないとダメよね……」
こころ「…お姉さま?」
にこ「ひゃあ!?」
こころ「あっ…!ごめんなさい!びっくりさせてしまいました……」
にこ「だ、大丈夫よ!それより、こころは大丈夫?変な人に会ったりしてない?」
こころ「誰にも会いませんでしたわ。いつも通りですよ」
にこ「最近物騒な事件が多いから、あまり1人で出歩いちゃダメよ。いい?」
こころ「はい。すみませんお姉さま。」
にこ「ううん、こころは悪くないわ。……それより、どうしてスーパーに?」
こころ「ふふっ、それはですねお姉さま!これですっ!!じゃーん!」
にこ「い、いちご!?」
こころ「お小遣いをここあと少しずつ貯めていたんです!いつもお姉さまに買ってもらってばっかりだから……その、私たちからお姉さまへのプレゼントです。
こんなものしか用意できなくてごめんなさい…」
にこ「……こころ…、っ、ありがとう……!本当にあんたたちは最高のにこの妹弟だわ……!」
こころ「……えへへ、嬉しいです!!さぁ、帰っていちごパーティしましょうお姉さま」
にこ「任せて。今日も愛情のこもった夕飯を作るからね!」
花陽「に、にこちゃーんっ!」
にこ「花陽…!みんな!……ご、ごめんなさい、せっかく送ってくれたのに1人で暴走して……」
希「いいっていいって。何もなかったならそれで十分よ。ね、みんな」
絵里「そうね。安心したわ。妹さんたちは大丈夫?」
にこ「えぇ。2人は家にいるわ。みんな、わざわざありがとう」
海未「気にすることはありませんよ。ですが、いつ何が起こるかわかりませんからね…用心しなくては…」
ことり「暫くはみんなで一緒に帰ったほうがいいかもね…」
真姫「私は別に大丈夫だけど」
凛「真姫ちゃんは、凛とかよちんと帰るのー!」
穂乃果「……。」
にこ「……大丈夫よ、穂乃果」
穂乃果「……!…にこちゃん」
にこ「あんたが気に病む必要なんかこれっぽっちもないのよ。
落ち込んでる暇があるならいつも通り元気でいなさい。その方が安心するわ、にこもみんなも。」
穂乃果「う、うん……ごめんね。みんなに何かあったら…って思ったら、その…」
絵里「そうならないためにも、明日から対策を練りましょう?理事長とも話し合うことにして」
穂乃果「そう、だね。ありがとうみんな…!」
にこ「……じゃあ、ここあと虎太郎が家で待ってるから、にこはもう帰るわ」
ことり「うん、気をつけてね?」
凛「子供と間違えられて誘拐されないようににゃー」
にこ「さりげなくディスってんじゃないわよ!
じゃあ、また明日ね」
穂乃果「うん、ばいばい!」
…次の日・部室…
穂乃果「にこちゃんっ、昨日は大丈夫だった?」
にこ「えぇ、特に何もなかったわ。やっぱり気にしすぎだったのかも」
花陽「でもでも、何かあってからじゃ遅いし…」
真姫「まぁ、警戒しておくに越したことはないんじゃない?」
海未「今、絵里と希が理事長と話し合っていると思いますが…私達でも何か対策を考えませんか?」
ことり「そうだね。みんなで意見を出し合おっ」
凛「んーとりあえず、昨日のこともあるし同じ方向の人は一緒に帰るといいと思うにゃ」
穂乃果「でも、そうなると希ちゃんとにこちゃんがバラけちゃうから……学年ごとに分かれようか?」
海未「それなら安心ですね、3人ずつですし」
花陽「あとは、常に誰かに連絡を取れる状況にしていた方がいいと思います…」
にこ「防犯ブザーとか持ってた方がいいかしらね」
穂乃果「それいい!みんなでお揃いの買おうよ!」
海未「全く…穂乃果?これは楽しいことではないのですよ?」
穂乃果「ご、ごめぇん……」
ことり「でも持っておいてもいいんじゃないかな♪」
真姫「まぁ、私はどっちでもいいけど。」
凛「じゃあ、今日みんなで買いに行くにゃ〜」
穂乃果「にこちゃんっ、昨日は大丈夫だった?」
にこ「えぇ、特に何もなかったわ。やっぱり気にしすぎだったのかも」
花陽「でもでも、何かあってからじゃ遅いし…」
真姫「まぁ、警戒しておくに越したことはないんじゃない?」
海未「今、絵里と希が理事長と話し合っていると思いますが…私達でも何か対策を考えませんか?」
ことり「そうだね。みんなで意見を出し合おっ」
凛「んーとりあえず、昨日のこともあるし同じ方向の人は一緒に帰るといいと思うにゃ」
穂乃果「でも、そうなると希ちゃんとにこちゃんがバラけちゃうから……学年ごとに分かれようか?」
海未「それなら安心ですね、3人ずつですし」
花陽「あとは、常に誰かに連絡を取れる状況にしていた方がいいと思います…」
にこ「防犯ブザーとか持ってた方がいいかしらね」
穂乃果「それいい!みんなでお揃いの買おうよ!」
海未「全く…穂乃果?これは楽しいことではないのですよ?」
穂乃果「ご、ごめぇん……」
ことり「でも持っておいてもいいんじゃないかな♪」
真姫「まぁ、私はどっちでもいいけど。」
凛「じゃあ、今日みんなで買いに行くにゃ〜」
…理事長室…
絵里「どうしようもない、って……そんな!それじゃ私達の安全はどうなるんですか!」
希「学校側で何か対策はできないんですか?」
理事長「何かしたいのは山々なのだけれど、学校という手前、警備をつけたりは出来ないの。
スクールアイドルとはいえ、学校側からすれば一生徒に過ぎない。
貴女たちだけ特別扱いしてSPをつけたとして、万が一他の生徒に何かあったりしたら保護者への顔の向けようがないのよ。
だからって全生徒に対して警備をつけるのは不可能であり、何か起こる前では警察も動いてはくれない。
現状では自分の身は自分で守るしかないの。
……分かってくれるかしら。」
絵里「……っ」
希「…えりち、」
絵里「それが、理事長の考えですか…」
理事長「私だけの考えではないわ。学校内の先生たちと話し合って出された答えよ」
絵里「……わかりました。失礼します」
希「えりち!」
理事長「……。」
希「理事長……、何とか、何とかならないんですか!わたし、みんなが傷ついたり何かされたりしたら耐えられません!
せっかく、せっかく出来た大切な友達なのに…」
理事長「っ、分かってるわ……!」
希「…!」
理事長「私もいろいろ掛け合ったわ。
でも、上の人間は何も聞いてくれなかった…っ
どうしようも、なかったんです…!
私だって何か出来るならそうしたい、全生徒を守りたい…!」
希「な、泣かないで下さい理事長…!すみません自分勝手なことばかり言って…」
理事長「いえ……私こそごめんなさい…恥ずかしいところをみせてしまいましたね…」
希「そんな……理事長の本当の気持ちを聞けただけで十分です。ありがとうございます。…失礼します」
バタン
理事長「…………せめて、ことりだけは。」
…部室…
絵里「…と、いうわけよ」
穂乃果「そんな……」
真姫「…まぁ、学校らしいといえばそうなのかもね」
穂乃果「でも、何かしてくれてもいいじゃん!」
希「理事長もかけあってくれたみたいなんやけど、上手くいかなかったらしくて」
絵里「そんなこと言ってたかしら」
希「えりちが出て行った後にね」
ことり「ごめんね、みんな……」
にこ「ことりが謝ることじゃないでしょ。とにかく、今日もみんなで帰りましょ」
海未「練習もなるべく早く切り上げて明るいうちに帰れるようにしたほうがいいですね」
凛「なんかつまんないにゃー……」
花陽「仕方ないよ凛ちゃん。早く事件が解決するといいよね…」
穂乃果「じゃあ、帰ろっか。みんなでお揃いの防犯ブザー買って帰ろう!」
希「いいやん!お揃い嬉しー♪」
絵里「もう、希ったら。玩具買いに行くわけじゃないのよー?」
……1週間後……
穂乃果「んー!最近何もなくて平和だねぇ!」
海未「そうですね。あの事件の話もめっきり聞かなくなりました。」
ことり「福岡の方の事件の犯人は捕まったみたいだしとりあえず一安心なのかなあ」
花陽「ツバサさんも幸い深い傷ではなく今日から完全に復帰らしいですよ」
凛「じゃあ今日から今まで通りに戻れるのかにゃ!」
真姫「結局防犯ブザーは使わなかったけど。」
希「まぁまぁ、いいやん!お揃いやし♪」
絵里「希はえらくお気に入りねぇ」
穂乃果「にこちゃんは、最近変なことない?」
にこ「えぇ、まぁ特にはないわね。ただ……」
ことり「ただ?」
にこ「こころの帰りが異常に遅い時があるのよねぇ」
希「友達と遊んでるとかやないん?」
にこ「そうなのかしらね。今までこんなことなかったからちょっと心配なのよ」
真姫「あんまり気にすることないんじゃない?」
~~♪
穂乃果「だれー?」
にこ「あ、にこだわ。…………学校?」
ピッ
にこ「もしもし……はい、お世話になっております。はい、はい……え?今日はちゃんと家を出たはずですが……
…え?
こころが、学校に来てないって…どういうことですか……っ!?」
にこ「……っ、わ、わかりました、探してみます。あの、母の方には……はい、お願いします…いつもすみません……はい……」
ピッ
穂乃果「にこ、ちゃ……」
にこ「ここ1週間……ほぼ、毎日学校に行ってなかったらしいわ……。行ってても途中で帰ったりしてたみたい。
……っ、なんで」
海未「あの、にこ……すみません。学校側は、その…そういった話はまずご両親の方に話さないのですか?」
にこ「ママがいつもこっちにいるとは限らないし、出来るだけ負担はかけたくないのよ。
ただでさえ、こうしてにこたちが生きていけるだけのお金を稼いでくれてるっていうのに。
だからいつも面談とかじゃない限り、連絡はにこの方にしてもらうようにしてるの。
ごめん、みんな。にこはこころを探しに行かなきゃ」
穂乃果「なら、みんなで探そう!」
絵里「そうね。9人もいればすぐ見つかると思うわ」
にこ「みんな……ありがとう」
にこ「こころーー!!!」
穂乃果「こころちゃーん!!」
真姫「こころちゃーん!」
凛「どこにいるにゃー!!こころちゃーん!」
こころ「お……ねえ…さ、ま」
にこ「っ、こころ!?!」
ここあ「っ……にこにー…」
にこ「ここあまで……!
あんたたち今までどこで何してたのよ!!?」
希「ま、まぁまぁにこっち!見つかったんやからええやん…!」
凛「見つかってよかったにゃ……!」
真姫「……ちょっと待って。
どうして2人ともそんなにあちこちに傷がついてるの?
服もあちこちほつれてるし…どこに行ってたの?」
こころ「そ、それ……は、」
ここあ「公園で、遊んでて……」
にこ「……学校を、さぼってまで?」
こころあ「「……!」」ビクッ
ことり「に、にこちゃん!!!にこちゃん大変なの…!虎太郎くんが…っ」
にこ「え……?」
こころあ「「……っ!!」」
にこ「こ……虎太郎…どうしたのよ…その腕の傷…」
ことり「あっちの方でうずくまってたの…とりあえず簡単な止血したけど…」
ここあ「そ、それは、虎太郎が転んで…」
にこ「ここあは黙っててっ!!」
ここあ「……!」
にこ「ねぇ、それ誰にやられたの!?誰かにやられたんでしょう!?」
虎太郎「………」
にこ「ねぇ、なんで黙ってるのよ……何か言いなさいよ!!!
こころも!ここあも……っ!虎太郎も!!
なんで、なんで何も言わないのよぉ……っ!」
真姫「に、にこちゃん落ち着いて……!まず3人を落ち着かせないと、」
にこ「こんな状況で落ち着けって!?無理よ!!余計な口挟まないで!」
真姫「っ!」ビクッ
こころ「……ごめん、なさい」
ここあ「…っ、こころ、あの話は内緒にしようって……!」
こころ「でも!…でも、ここまで来てお姉さまにこのまま何も話さないわけいきません…っ」
ここあ「そう……だよね…虎太郎も、いい…よね?」
虎太郎「…。」コクン
こころ「お姉さま…今まで黙っていてごめんなさい。今日までのこと、全部話します…」
……1週間前……
ここあ「やっとお金貯まったね!」
こころ「はいっ、これでいちごが買えます!」
ここあ「にこにー喜んでくれるかなあ」
こころ「きっと喜んでくれますよ!ね、虎太郎!」
虎太郎「よろこぶー」
ここあ「えへへ、にこにーびっくりするだろうなあ!早く買って帰らないとね」
こころ「そうですね、もう少しで練習も終わる頃でしょうし…………、……?」
『みーつけた。』
こころ「…あ、あの……?そこ、避けてくれると嬉しいのですが…」
ここあ「スーパーにいちご買いに行かなきゃいけないの」
虎太郎「いちごー」
『お嬢ちゃんたちさあ、スクールアイドルμ’sの矢澤にこって知ってるよね?』
ここあ「にこにー……?」
こころ「矢澤にこは……私達の姉ですが何か…」
『やっぱり!ねぇ、お兄さんがイチゴ買ってあげようか。』
ここあ「……え?」
『お兄さんの後に付いてきてくれたらいくらでも好きなもの買ってあげるよ、どう?』
こころ「……ここあ、行きましょう」
ここあ「うん。
お兄さん、ごめんね、いちごはにこにーの為にここあたちが自分で貯めたお金で買わなきゃ意味ないの。……こころ、行こっ」
『へぇ……』
ドカッ
虎太郎「…っ!…ぅ」
こころ「……!虎太郎……!!!!」
ここあ「ちょっと!!虎太郎に何するんだよ!」
こころ「虎太郎、大丈夫……!?」
『ちょーっと蹴飛ばしたぐらいで大袈裟だねぇお嬢ちゃんたち。
でも。
お嬢ちゃんたちが俺に付いてきてくれなかったらこの何倍も酷いことお姉ちゃんにしちゃおうかな〜?』
ここあ「に、にこにーに……!?やだ!!そんなのやだあ!!」
こころ「何が、目的なんですか……!」
『それはここじゃ教えられないかな〜、お姉ちゃんを守りたかったら来てくれた方が無難だと思うけどね。』
こころ「……っ、…ここあ、」
ここあ「……?」
こころ「虎太郎と一緒に家に帰ってください」
ここあ「!?な、何言ってんのこころ!?それじゃあこころが…!」
こころ「虎太郎を今守れるのはここあしかいません!いいですかここあ、虎太郎。このことはお姉さまには絶対内緒ですよ。
私だけがスーパーにいちごを買いに来たことにしてください。
お姉さまに心配をかけてはいけませんよ」
ここあ「でも……でも…」
こころ「ここあ!!」
ここあ「……っ!は、早く帰ってきてね……っ」
ダッ
『……じゃあ、行こうか。
こころちゃん。』
こころ「……はい」
……倉庫……
『さ、入って入ってこころちゃん』
こころ「…こんなところで何をするつもりですか」
『まぁまぁ、そんな警戒しないで。お兄さんとちょっと楽しいことでもしようよ』
こころ「楽しい…こと……?」
『そうそう、ね、こころちゃんこれなーんだ?』
こころ「……は…り…」
『ピンポーン、これは針。裁縫とかに使う普通のマチ針だよ。
これをどうすると思う?』
こころ「……?……!やっ…!?」
『はい、暴れない暴れない。
そんなに痛いことはしないから、ね?』
こころ「やめてください!!!!」
『お姉ちゃんがどうなってもいいの?』
こころ「……っ!」
『いい子だねこころちゃん。
でも次言うこと聞けなかったらこの針でどこを刺すか分からないからね?
もしかしたらもーっと太い針でお姉ちゃんのこと刺しちゃうかも』
こころ「そ、それだけはやめてください!!お願いします、お姉さまだけは……!」
『あははっ、こころちゃんはホーントいい子だねえ
じゃあ、明日から毎日午後13時半にここに来てくれるかな?』
こころ「そんな、学校があります……!」
『学校なんてサボっちゃえばいーじゃん。
それともお姉ちゃんのことより学校の方が心配?』
こころ「……っ、わ、わかりました…」
『うん、いい子だね。よし、じゃあ今日は終わり。
ここまで一人で来たお礼に、はいどうぞ』
こころ「……いちご」
『それを持って今日は帰りな。ちょうどお姉ちゃんが近くに迎えに来てるみたいだし』
こころ「……!」
『じゃあ、こころちゃん。"また明日"ね』
…次の日…
ガラ……
『おー!こころちゃんいらっしゃーい。』
こころ「…はい」
『そんな沈んだ顔しないで。
それより昨日のこと、お姉ちゃんに話したりしてないよね?話したりしてたらー……』
こころ「しっ、してません!!!してませんから!」
『そっ、ならよかった。
じゃあ今日は服を脱いでもらおうかな』
こころ「……えっ…」
『?意味がわからなかった?
服を脱いで裸になってくれる?』
こころ「……っ」ガタガタ
『そんなに震えないで。
大丈夫、ちょーっと写真撮るだけだから、ね
こころちゃんが逆らった時用にいつでもばら撒けるように』
こころ「いっ、嫌です!そんな…!」
『…………』
ブスッ
こころ「……っ!!??!っ、あ…ぁ…」
『どう?針を体に勢いよく刺されたのなんて初めてでしょ?痛い?』
こころ「っ…、ぁ…」
『そんなに痛かった?ははっ、ごめんね?
ほら、こころちゃん。言うこと聞いてくれるよね?」
こころ「……っ、っ…ぅ…」
プチン…プチン……
バサッ…
『ほらほら、泣かない泣かない。可愛いよ、こころちゃん』
カシャッ
『こっち向いて。…そう、笑って』
パシャッ
カシャッ
こころ「………………。」
……1週間後……
『いらっしゃーい、こころちゃん。
あれ、今日も元気ないね?昨日遊んだのが響いちゃったのかな?』
こころ「……」ガタガタ
『まぁまぁ安心してよ。今日は殴ったり蹴ったりそんなこと一切しないからさ』
こころ「……」ホッ…
『公園にここあちゃんと虎太郎くんを呼んでるよ。行こうか』
こころ「……っ!!!!」
……公園……
こころ「んんんん!!!んん!!!!!!」
『こころちゃんちょーっと煩いなあ?口塞いでるんだからもう少し静かにしてくれてもいいんじゃない?』
こころ「んんん!!んぐっ、ふうう!!!」
『ここあちゃんとこれから遊ぶんだから邪魔しないでね?……まぁ、その手足縛られた状態じゃ無理だと思うけど』
ここあ「……っ」
『じゃあ、ここあちゃん。あーそぼ?』
ドスッ
ここあ「ーーーーー!」
『やっぱり女の子は軽くて柔らかくていいねえ、蹴り甲斐がある』
ここあ「げほっ……かは…ぅえ……」
こころ「んんんん!!!んーーー!!!」
『こころちゃん、ちょっと黙ろう、ね』
ドカッ!
こころ「ーーー」
『あははっ、可愛いよ2人とも。こんなところお姉ちゃんが見たら発狂しちゃうかもね』
こころあ「「……!」」
虎太郎「……」
『じゃあ最後に……、!?!?いっ!?』
ここあ「虎太郎!!!!」
『……チッ。ガキのくせに俺の足に噛み付いてんじゃねぇよ…』
カチャ…
ここあ「……!?だ!だめ!!!やめて!!!虎太郎!逃げて!やめてええええ!!!」
ザクッ
虎太郎「……!」
ドサ…
ここあ「……ぁ……あ…こ、たろ…」
こころ「ーーーーーー!!!!」
『腕にちょっと刺しただけだっつーの。死にゃしねーから安心しろ。
……っと、ほら、お前らの"お姉さま"のお出ましだ。さっさと行きな。』
こころ「……っ、ぷはっ……、げほっ…ごほ……っこ、こんなことして、許されると思ってるんですか……!?」
『……こころちゃん、これ、なーんだ?』
こころ「……!!!!」
『ばら撒かれて困るのは誰かな?きっと世間に色眼鏡で見られるよね。君のお姉さまも例外じゃない。
そんなんでスクールアイドルなんてやっていけるかなあ?ね、こころちゃんどう思う?』
こころ「……ぁ…」
『俺の目的はね、μ’sを再起不能にして、A-RISEに絶対勝利の道を歩んでもらうことなんだ。
つまりμ’sが邪魔なわけ。』
こころ「で、でもこの間A-RISEは……」
『うん、刺されたねえ。…誰かは知らないけど』
「こころーー!!」
「こころちゃーーん!!」
『ほら、みんなが呼んでるよ?
この写真は近々君の元に返すよ。
じゃあまたね、こころちゃん。』
にこ「………………ぁ」
にこ「ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!」
少しの胸糞はまだいいとして最後犯人が勝ち逃げなんて展開はやめてくれよ…
少なくとも俺にとって一番の胸糞はそういう展開
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