元スレ響「貴音!?」たかね「めんような!」
SS+覧 / PC版 /みんなの評価 : ★
351 = 1 :
響「…… ごめん。ちょっとさ…… しばらく会ってない友達のこと、思い出しちゃって」
たかね「それは…… ちいさくなるまえの、わたくしのことですね?」
響「……うん、そう。天体観測のこと自分にいろいろ教えてくれたのも、その子でね」
たかね「そう、でしたか」
響「この時期に流星群が出るっていうのも聞いてたから、今日、たかねと一緒に見ようと思ったんだ」
たかね「…… ひびきのしっていたわたくしは、どんなひとだったのです?」
352 = 1 :
響「うーん…… そうだなぁ。一言で言えるようなやつじゃなかったのは確かだぞ」
たかね「ふむ…… それは、どのように?」
響「気高い感じで、でも食いしん坊で…… 結構がんこで、そのわりに泣き虫で」
たかね「…… きいたかぎりでは、かなりめんようなひとがらのようですね……」
響「でも…… なんていうかなあ、隣にいて、いつも、張りつめてるような感じがしてたよ」
たかね「はりつめている?」
響「うん。強がってる、っていうか、弱みを見せないようにしてるっていうか……」
たかね「…… なにか、じじょうがあったのかもしれません」
響「そう、かもね。……結局、ずっと一緒にいたわりに、自分がよくわかってなかっただけかもしれないや」
353 = 1 :
たかね「わたくしでは…… そのひとのかわりには、もちろんなれません」
響「うん? そんなこと、たかねは気にしなくても――」
たかね「ですが、ひびきのそばに、いることはできます。それが、ほんのすこしでも、ひびきのたすけになれば」
たかね「あの…… ひびき? しょうしょう、くるしいです、そんなにだきしめられては」
354 = 1 :
本日の投下は、これでおしまいです。
356 :
少し切なさもあっていいな
357 :
寝落ちしちゃったのかな?
358 = 357 :
あ、ミスった…レス数読み間違えてたゴメン
359 :
こんな素晴らしいssを見逃していたとは
360 :
たかねを抱きしめる響を抱きしめたい
361 :
なら俺はたかねを抱き締める響を抱き締めた>>360を抱き締めたい
362 :
俺はお前ら二人を抱き締めて響達から遠ざけるよ
363 :
その隙にお尻ちんもらっていきますね
364 :
その隙に>>363のお尻の処女もらっていきますね
365 :
アイドルたちの平穏は守られた
366 = 361 :
なんだこの流れ(驚愕)
367 :
ああ^~
368 :
【ろんぐ・たいむ・のー・しー】
貴音「お久しゅうございます、響」
響「…… あれっ…… えっ、た、貴音!? 貴音じゃないか! いつの間に元に戻ったのさ?」
貴音「はて、元に戻った、とは……? わたくしが、何かに変わってでもおりましたか?」
響「え、ええっ……? じゃあ、あの小さいたかねは貴音じゃなかったの!?」
貴音「ふふっ、もう、いったい何を言っているのです。響のほうが、よほど小柄でかわいらしいというのに」
響「うがーっ!? やっと戻ってきたと思ったら、気にしてることを!」
貴音「相も変わらず、響はにぎやかですね。さあ、では一緒に事務所へ参りましょう」
369 = 1 :
響「うん、貴音が戻ってきたって知ったら、みんなもきっと驚くぞ! ……って、あれ……」
響「…… ねえ貴音、ごめん、ちょっと待って。なんかおかしいや、自分、足が動かなくて」
響「貴音、貴音っ! なんで先に行っちゃうのさ、待ってってば…… 貴音、聞いてるの!?」
響「貴音ぇっ!! ねぇお願い、待ってよ、置いていかないで、貴音、」
370 = 1 :
響「たかねぇえ――っ!!」ガバァッ
響「…… っ、あー……、 ゆめ、かぁ……」
響(ひっどい夢だったなぁ…… 昨日たかねに話して、まだ引きずってるのかな、自分……)
響「…… それにしても」
たかね「ふにゅー…… くー……」
響(……ゆうべはやたら大人びたこと言い出したかと思えば、今はこんな幸せそうな寝顔しちゃって……)
響「実際のとこ、どうすればいいのか…… 自分も、よくわかんないなぁ……」ナデナデ
たかね「ん…… ふあ……」モゾッ
響「でも…… そうだ、今しなきゃいけないことは、ひとつだけ……」
響「たかねーっ! 起きて、今すぐ起きて! いつもよりちょっと遅れてるからっ!」ユサユサユサ
たかね「ん、んう、ぅむむ」
371 = 1 :
【アク抜き必須】
たかね「……ふぁぁ」
響「昨日は遅くまで自分が引っ張りまわしてた分、眠いよね。ごめんな、たかね」
たかね「いえ…… それは、かまわないのですが…… むにゅ……」
コツン
たかね「いたっ!? ……なにをなげたのですか、ひびき」
響「えっ、自分、なにもしてないよ?」
たかね「かくしてもむだです。なにかちいさなかたいものが、たしかに、あたまにあたりました!」
響「ええ……? あっ、たぶんこれがちょうど落ちてきて当たったんだよ。ほら」ヒョイ
たかね「…… これは? このみ、ですか?」
響「どんぐりだね」
372 = 1 :
たかね「どんぐり? どんぐりとは、このみとはちがうのですか」
響「えーとね、木の実の一種なんだけど、こういう形のはだいたいどんぐりって呼ぶの」
たかね「ほう…… どんぐり。つやつやとして、きれいですね」
響「そうだね。秋に落ちてるイメージだけど、このぐらいの時期にもまだあるんだなー」
たかね「たしかに、よくみると、ほかにもおちています」ヒョイッ
響「ほんとだ、今まで気づかなかったぞ…… よくピンポイントでたかねに当たったなぁ」
たかね「これをうえると、またきがはえてくるのですか?」
響「たぶんそうだと思うよ。あ、それに確か、食べることもでき――」
たかね「どんぐり、どのようなあじなのでしょうか! さっそく」キラキラ
響「――るとは聞いたことあるけど待って待って、そのまま食べるものじゃないからねっ!?」
373 = 1 :
【おすそわけ】
高木「おや? たかね君、なにかあったのかね?」
たかね「たかぎどの、これをどうぞ。けさてにいれたばかりのおみやげです!」
高木「おお、私になにかくれるのかい?」
たかね「ことりじょう、いま、すこしよろしいですか?」
小鳥「たかねちゃん、どうしたの?」
たかね「わたくしから、こころばかりのおくりものです」
小鳥「えっ、なあに?」
たかね「あっ、りつこじょう、りつこじょう!」
律子「ん? たかね、どうかした?」
374 = 1 :
【大人気】
高木「私がもらったもののほうが色つやが美しいと思わんかね」
小鳥「そう仰いますけど社長、明らかにわたしのもらったやつの方が大きいですよ?」
律子「もう…… 大の大人が、なにをどんぐり一つで盛り上がってるんですか、お二人とも」
高木「律子君の判断を聞かせてもらいたいな。どちらが見事だと思う?」
小鳥「ねえ律子さん、わたしがもらったのの方が立派ですよね!」
律子「……私がもらったやつ、お二人のと違ってちゃんと帽子まで付いてるんですよ。ほら」 バァーン
高木「何ィィ!?」
小鳥「な、なんてこと……!」
たかね「あの…… わたくしも! わたくしもおはなしに、まぜてください!」ピョンピョン
375 = 1 :
【高槻やよいの場合】
小鳥(さて…… こっちの準備はオッケー。時間的に、そろそろ授業も終わって……)
ガチャ
やよい「おはようございまーすっ!」
たかね「やよい。おつかれさまです、おかえりなさい」
やよい「あっ、たかねちゃん、ただいまー! 元気でお留守番してたかなー?」
たかね「はいっ、おべんとうをのこさずたべて、いいこにしていました」
やよい「おおーっ、えらいなぁ! それじゃあ今日も、いつものあれ、やろっか」
たかね「はい! おねがいします」
小鳥(……来た!! いつものアレが来たわっ!)ガタタッ
376 = 1 :
やよい「よーし、じゃあ、いくよ?」
たかね「はいっ」
小鳥(いつもは背伸びする側のやよいちゃんが、たかねちゃんに合わせて少しかがんで……) ●REC
小鳥(たかねちゃんは精いっぱい背伸びして手を伸ばして、やよいちゃんに合わせようと……!) ●REC
やよい「せーのっ、はいたーっち!」
「「いえい!」」パンッ
小鳥「ああ…… ああ……! 神様、ありがとうございます……!」 ●REC
高木「微笑ましいのはわかるが、はたして泣くほどのことかね」
377 = 1 :
たかね「ところで…… やよいには、たしか、きょうだいがたくさんいるのでしたね」
やよい「うん、そうだよ。わたしが一番お姉さんなんだー」
たかね「わたくしはごさいですが、やよいのきょうだいはみな、もっとおさないのですか?」
やよい「ううん、上の二人はたかねちゃんより年上。でも、たかねちゃんのほうがしっかりしてるかも」
たかね「それはいたしかたのないことです。わたくしは、しゅくじょですから」
やよい「あはは、そうだね。たかねちゃんはオトナだなぁ」ナデナデ
たかね「あの、やよい、ひとつききたいのです」
やよい「わたしに? もちろんいいよー、なあに?」
たかね「…… おさないおとうとやいもうとのおせわは、たいへんではありませんか」
やよい「うーん…… そうだなぁ、たしかに大変なときもあるけど、わたしは毎日楽しいかなー、って」
たかね「そういうものなのですか?」
378 = 1 :
やよい「うん、みんな大好きな家族だから。成長してるのをそばで見られる楽しみもあるしね!」
たかね「ふむ……」
やよい「…… 心配しなくても、響さんも、たかねちゃんと一緒にいるのが大変だとかつらいとか、ぜったい思ってないよ」
たかね「!」
やよい「頼られたり、甘えられたりするのって、やっぱりうれしいものだもん。だから、だいじょうぶ」
たかね「……やよいは、するどいのですね。まいりました」
やよい「えへへー、わたし、こう見えてずっとお姉さんやってるからね」
たかね「わたくしも…… いもうとのようなものだと?」
やよい「そうそう。ちっちゃい妹の考えることなんて、おねえちゃんはお見とおしでーす!」ワシャワシャ
たかね「ふふ、く、くすぐったいです、やよい」
379 = 1 :
たかね「やよいはおりょうりもするのでしょう?」
やよい「そうだね、うちの家族のごはんは、だいたいわたしが作ってるよ」
たかね「どんなおりょうりが、とくいなのですか?」
やよい「うーんとね、けっこうなんでも作るんだけど…… そうだ、たかねちゃん、もやしって好き?」
たかね「もやし? ……らぁめんなどにはいっている、しろい、あのもやしですか?」
やよい「そう、そのもやし。あれはすごいお野菜なんだって知ってた?」
たかね「すごい…… ですか? たしかにしゃきしゃきとして、びみですが」
やよい「おいしいだけじゃないんだよー。もやしのすごいところはね……」
やよい「……つまり、こんなにお財布にやさしくて、簡単にお料理できるのに!」
たかね「びたみんがおおく、びようによく、なにより、たくさんしょくせる……!! すごい!!」キラキラキラ
380 = 1 :
【幼児と保護者の一見ありふれた攻防】
たかね「ひびき…… あのう、じつはわたくし、おりいってほしいものが」
響「んー……? 今週ぶんのカップ麺はこのあいだ買ったよね? たかね、自分とお約束したよね?」ジトー
たかね「ちっ、ちがいます! かっぷめんのことではないのです」
響「ほほー。じゃあ、なにが欲しいの?」
たかね「ええと…… まずは、おやさいのうりばへつれていってください!」
響「野菜売り場……?」
たかね「いったい、どこに……」キョロキョロ
響「なに探してるのさー、どうせ自分が買うんだから教えてくれてもいいでしょ?」
たかね「いえ、わたくしじしんでみつけてこそ、あっ、ありました!」
381 = 1 :
たかね「これです! これがほしかったのです!」キラキラ
響(…… なんでそこでわざわざもやしなんだー!? 予想外すぎるぞ!)
たかね「ひびき! おねがいです、もやしをかってくださいませ」
響「え、ええー…… でも、すぐに使う予定はないし、もやしって結構すぐダメになるから、今日は……」
たかね「だめ、ですか……? わたくし、ようやっとめぐりあえたのですが、だめですか……?」ウルッ
響「うーん、いや、ダメっていうか、今日買っても使うアテがさ…… ……ん?」
客1(あんな小っちゃな子が、自分からお野菜欲しがるなんて!)
客2(普通あのくらいの歳ならお菓子とかねだるのに、ずいぶん健康志向な子ね)
客3(せいぜい袋で30円とかだし、なんにでも使えるじゃん…… そのくらい買ってやれよ……)
客4(タッパーに水張って漬けとくと日持ちするんだよね。栄養素は減るらしいけど)
響(…… な、なんか、周囲から無言のプレッシャーみたいなのを感じる!?)
たかね「……ふふふ。よろんをあやつるものが、かつのですよ」
響「!?」
382 = 1 :
【じんとり】
たかね「……いいえ、だめです。このばしょは、ゆずれません」
たかね「そのようにすごんだところで、むだですよ。わたくしはここをししゅします」
たかね「ほう…… よいどきょうですね。あえてたたかいをいどみますか」
たかね「な"っ、つ、つめはひきょうです! おやめなさい、や、やめ」
たかね「……ひびき。ねこきちどのが、わたくしに、いじわるを」グスッ
響「あー…… あの子、あれでなかなか気が強いし、それにこたつ大好きだから……」
たかね「わたくしもこたつにはいりたいのです! なんとかしてください!」
響「はいはい、自分と一緒のところに入れば大丈夫だから」
383 = 1 :
【可否】
響(さてっと、たかねも寝たし…… うわー、片付いてない宿題、まだ結構あるなー……)
響「泣き言言ってても仕方ないか。さっさとやっちゃおう、っと、その前に」
ガチャ
たかね「……む。おはよぅごじゃます、ひびき」フラフラ
響「あれ、たかね。どうかした?」
たかね「おてあらいに、いこうと」
響「そっか、冷えたらいけないから、なんか羽織って行きなよ」ゴソゴソ
たかね「……?」ジーッ
響「ん、どしたの?」
たかね「ひびき…… そのこっぷには、なにがはいっているのです?」
響「え?」
384 = 1 :
響「ああ、これ? うっかり寝ちゃうといけないからさ、自分用に……」
たかね「そのゆげ! わたくしのいぬまに、ここあをのもうというのですね!?」
響「えっ、違うよ? 寒い夜はココアもいいけど、今は眠気覚ましがメインだから」
たかね「ずるい! ずるいです! ひびき、わたくしものみたいです!」
響「いやだから、さっきから言ってるとおり、これはココアじゃなくて」
たかね「いいわけはききません! おてあらいからもどったら、あらいざらいはいてもらいます!!」
響「…… ええと、うん、とりあえず、トイレ行っておいで」
たかね「いいのがれはできませんよ…… かくごしておいてください!」タタッ
響(……ぷぷっ、なにを洗いざらい吐けっていうんだろ)
385 = 1 :
ガチャ
たかね「ふう…… さて、ひびき。なにか、いいぶんは?」
響「言い分って言われても…… 自分は、眠くならないようにこれを作っただけだぞ!」
たかね「これは、どうかんがえてもゆうざいですね……」
響「なにがっ!?」
たかね「ひびき、ちゃんすをあげましょう。わたくしにもわけてくだされば、みのがしてあげます」
響「……ココアじゃないけど、いいんだな?」
たかね「やれやれ、まだしらをきるつもりですか。かんねんなさい」
響「ははー、お代官…… いや、姫さまー」
386 = 1 :
響「では…… これを、どうぞ」
たかね「やはり、ちゃいろいではありませんか。どうみてもここあ!」
響「飲んでみてお確かめください、姫さま」
たかね「もちろんです。いただきます」
ズズ
たかね「……! ……!? !!」
響「いかがですか、姫さま!」
たかね「うえぇ、に、にがい!? ひびき、にがいです! これはここあではありません!!」
響「だから、あれだけ何度も言ったのに…… 自分の言うこと聞かないからだぞ」
387 = 1 :
響「これはコーヒーって言ってね。この通り、にがいの」
たかね「みをもって、おもいしりました…… これはあくまののみものです」
響「これ好きな人、いっぱいいるんだからね? それに、今日は牛乳混ぜてカフェオレにしてるし」
たかね「とてもりかいできません…… なにゆえ、こんなものを!?」
響「味と成分が眠気覚ましになるんだよ。まあ、どっちみち、大人の味だからね」
たかね「…… おとなの……?」ピク
響「そう、大人はこれが好きなのさー。たかねが飲めないのも、しかたないよなー」ニヤ
たかね「そ、そんなことはありません! わたくしだってのめます!」
響「無理しなくていいって。自分も小っちゃいころは苦手だったし」
たかね「ばかにしないでください! わたくしはちいさくないですし、このようなもの、へいきです!」
響「じゃあ、残りも遠慮しないで飲んでいいぞ?」
たかね「ぐ、ぐぬぬ……」
響(…… 正直、ブラックは自分もまだちょっと苦手なんだけど…… 黙っとこっと)
388 = 1 :
【かふぇいんのせい】
たかね「……」
たかね「……」パッチリ
たかね「……どうしましょうか。ねむれません」ムク
ガチャ
たかね「ひびき、ひびき」ユサユサ
響「ん、んんー…… たかね? ……えっ、ごめん、もう朝!?」ガバ
たかね「いえ、よるです」
響「はぁ!?」
たかね「めがさえてしまいました…… それになにか、どきどきします」
389 = 1 :
【ふんわり落ちてくる夜】
響「自分がカフェオレ飲ませたせいだね、ごめん。考えが足りなかったぞ……」
たかね「いえ…… ただ、どうにも、よこになっていても、ねむれなくて」
響「いいよ、それよりどうしようか。トランプでもする?」
たかね「……」ジーッ
響「たかね?」
たかね「ひびき、なぜ、べらんだがあんなにあかるいのでしょう?」
響「…… ああ、月が出てるんだよ。この時期だと…… ええと、下弦の月、に近いはず」
たかね「つき…… おつきさま?」
響「そう、お月様。ベランダに出ようか…… あ、帽子とマフラー持っておいで、寒いから」
390 = 1 :
たかね「…… きれい、ですね」
響「だねー。冬は空気が乾燥してるぶん、月や星がよけい綺麗に見えるとかって言うし」
たかね「あれは、かげんのつきというのですか?」
響「厳密にはちょっと違うかも。そのへんも…… 自分、教えてもらってただけだから」
たかね「なんだか、すこし、なつかしいようなきがいたします……」
響「そう? …… ひょっとして…… なにか思い出すようなこと、ある?」
たかね「…… ……いえ、そういうわけでは。すみません、ひびき」
響「謝るようなこと、なにもないって。じゃ、寒いし、そろそろ中に入ろうか?」
たかね「もうすこしだけ…… いますこしだけ、わたくし、ここでみていたいです」
響「ん。じゃあ、自分も一緒に見てるよ」
391 = 1 :
本日の投下は、これでおしまいです。
392 :
切ないな
393 :
仮に貴音に戻ってもたかねがいなくて寂しくなるな
もう分裂しちゃえばいい
いや、逆にひびき化して貴音に世話してもらうのも
394 :
【諸説あるので知らなくてもしかたない】
たかね「おや? きょうのぱんは、いつもとなにか、ちがいますね」
響「フレンチトーストって言ってね、牛乳とか卵とか混ぜたものにパンをつけて、焼いたやつ」
たかね「ほう、それはずいぶんと、てまのかかった……」
響「こう見えて結構かんたんだぞ。凝る場合は、前の晩から漬け込んだりするらしいけど」
たかね「とおすと…… は、やいたぱんのことですが、ふれんち、とはなんですか?」
響「フランスって国があって、そこのもの、っていう意味だよ」
たかね「するとこれは、そのふらんすのおりょうりなのですね!」
響「ううん、違うぞ?」
たかね「えっ?」
395 = 1 :
響「説はいろいろあるけど、とりあえずフランス発祥じゃないんだって」
たかね「ほほう、そうなのですか…… さすが、ひびきはものしりです!」
響「当然さー、自分は頭脳もカンペキだからなー」
たかね「しかし、はて……? ひびき、それなら、なぜ『ふれんちとおすと』なのですか?」
響「……さてと、冷めないうちに食べようか、たかね!」
たかね「ごまかさないでください。なにゆえ、ふらんすの、というのです」
響「よーし、はい、手を合わせて、いただきまーす!」
たかね「しらないのですか? かんぺきなのに! それでよいのですか、ひびき!!」
響「い、いただきまーす!!」
たかね「ふわふわで、あまくて…… たまごやきのようです! おかわりはございますか?」キラキラ
響(ときどき鋭いこと言う一方で、このへんチョロいから助かるぞ)
396 = 1 :
【ふくら】
たかね「あそこにいるのは、なんというとりさんですか?」
響「んー? ああ、あれはスズメだよ」
たかね「すずめ…… とてもたくさんで、むれています!」
響「最近減ってきてるらしいけど、いまいち実感がないんだよね」
たかね「しかし…… おようふくのないすずめさんたちは、さぞ、さむいでしょう」
響「羽があるとはいってもねー。でもさ、よく見てごらん、体がぷくっとして見えるでしょ?」
たかね「…… なるほど、いわれてみれば、まるまるとしています」
響「ああやってふくらんで、空気を羽の間にためて、寒さをしのぐんだぞ」
たかね「ひとが、うわぎでまるまるとするのとおなじですね?」
響「だね。たかねも、上着にマフラーと帽子とでもっこもこだもんね」
たかね「わたくし…… もっこもこ、なのですか?」
響「うん、ふくらたかねになってるなー」
397 = 1 :
【そもそも雇用外】
たかね「たかぎどの、おりいって、ごそうだんがあるのですが……」
高木「私にかい? 珍しいな、私で答えられるようなことだとよいが」
たかね「わたくしがじむしょにおせわになるようになって、いくにちかすぎました」
高木「ああ、そうだね。おかげで事務所の雰囲気がなごやかになって、助かっているよ」
たかね「ここへきて、わたくし、まいにち、みなにめんどうをみてもらっております」
高木「気にすることではないさ。たかね君の状況から考えれば、当然のことだ」
たかね「みなのおはなしをきいたり、おかしをごちそうになったりと、たいへんここちよいです」
高木「そうか、それなら何よりだ…… ん? それで、いったい何が問題なのだね?」
たかね「ふと、おそろしいことに、きがついてしまいまして……」
たかね「わたくし、これは、『しゃないにーと』とよばれるそんざいなのではないかと……!」
高木「待ちたまえ、どこでそんな言葉を聞いてきたのかね」
398 = 1 :
【星井美希の場合】
美希「あっ、いたいた、たーかねっ!」
たかね「! ……み、みきではありませんか、ごきげんよう」
美希「ねえねえたかね、たかねはさ、お昼寝って好き?」
たかね「おひるね…… は、すきです」
美希「だよね、気持ちいいもん。ミキも大好きなの!」
たかね「しかし……、あいにくわたくし、いまは、あまりねむくないもので」
美希「あれっ、そーなの?」
たかね「そ、そーなのです、それでは、そういうことで……」ススス
399 = 1 :
美希「でもさ…… たかね、お昼寝は好きなんだよね?」ズイ
たかね「ええ、その…… すきは、すきなのですが……」
美希「ですが、なーに?」
たかね「……おさらば!」タタタッ
美希「あはっ、追いかけっこなら負けないのー!」ダッ
たかね「み、みき! はなしなさい!」ジタバタ
美希「ふっふっふー、たかねの運動神経でミキから逃げきれると思った?」
400 = 1 :
たかね「このようなくつじょく! わたくしは、そふぁになどくっしません!」
美希「まーまー、いいからいいから。それっ」ボスン
たかね「ま、またこうなるのですかっ!? めんようなーっ!」
美希「あーっ…… やっぱり、ふかふかのソファとたかねのセットは何度やってもサイコーなの!」ギュー
たかね「…… なぜみきは、まいど、わたくしをかかえてねるのですか」
美希「だって、あったかいし、もふもふしてて気持ちいいし、ぎゅってするのにちょうどいいんだもん」
たかね「わたくしのつごうはどうなるのです!?」
みんなの評価 : ★
類似してるかもしれないスレッド
- 和「結婚しますよ」咲「ごめんなさい!」 (227) - [44%] - 2015/3/29 23:45 ★★
- 京太郎「抱かれ枕?そういうのもあるのか!」 (1001) - [43%] - 2014/7/17 19:15 ★★★×4
- 雷「司令官には私が居るじゃない!」 (420) - [42%] - 2016/3/13 17:45 ☆
- 苗木「こんなことでおしおきなんてっ!」 (893) - [42%] - 2013/9/20 10:30 ★
- 島風「島風からは、逃げられないって!」 (519) - [42%] - 2016/5/17 15:15 ★
- モバP「絶対監禁なんかされないんだから!」 (508) - [40%] - 2016/1/27 5:30 ☆
トップメニューへ / →のくす牧場書庫について