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    元スレ響「貴音!?」たかね「めんような!」

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    351 = 1 :






      「…… ごめん。ちょっとさ…… しばらく会ってない友達のこと、思い出しちゃって」

    たかね「それは…… ちいさくなるまえの、わたくしのことですね?」

      「……うん、そう。天体観測のこと自分にいろいろ教えてくれたのも、その子でね」

    たかね「そう、でしたか」

      「この時期に流星群が出るっていうのも聞いてたから、今日、たかねと一緒に見ようと思ったんだ」

    たかね「…… ひびきのしっていたわたくしは、どんなひとだったのです?」

    352 = 1 :


      「うーん…… そうだなぁ。一言で言えるようなやつじゃなかったのは確かだぞ」

    たかね「ふむ…… それは、どのように?」

      「気高い感じで、でも食いしん坊で…… 結構がんこで、そのわりに泣き虫で」

    たかね「…… きいたかぎりでは、かなりめんようなひとがらのようですね……」

      「でも…… なんていうかなあ、隣にいて、いつも、張りつめてるような感じがしてたよ」

    たかね「はりつめている?」

      「うん。強がってる、っていうか、弱みを見せないようにしてるっていうか……」

    たかね「…… なにか、じじょうがあったのかもしれません」

      「そう、かもね。……結局、ずっと一緒にいたわりに、自分がよくわかってなかっただけかもしれないや」

    353 = 1 :



    たかね「わたくしでは…… そのひとのかわりには、もちろんなれません」


      「うん? そんなこと、たかねは気にしなくても――」


    たかね「ですが、ひびきのそばに、いることはできます。それが、ほんのすこしでも、ひびきのたすけになれば」








    たかね「あの…… ひびき? しょうしょう、くるしいです、そんなにだきしめられては」

    354 = 1 :


    本日の投下は、これでおしまいです。

    356 :

    少し切なさもあっていいな

    357 :

    寝落ちしちゃったのかな?

    358 = 357 :

    あ、ミスった…レス数読み間違えてたゴメン

    359 :

    こんな素晴らしいssを見逃していたとは

    360 :

    たかねを抱きしめる響を抱きしめたい

    361 :

    なら俺はたかねを抱き締める響を抱き締めた>>360を抱き締めたい

    362 :

    俺はお前ら二人を抱き締めて響達から遠ざけるよ

    363 :

    その隙にお尻ちんもらっていきますね

    364 :

    その隙に>>363のお尻の処女もらっていきますね

    365 :

    アイドルたちの平穏は守られた

    366 = 361 :

    なんだこの流れ(驚愕)

    367 :

    ああ^~

    368 :


    【ろんぐ・たいむ・のー・しー】




     貴音「お久しゅうございます、響」

      「…… あれっ…… えっ、た、貴音!? 貴音じゃないか! いつの間に元に戻ったのさ?」

     貴音「はて、元に戻った、とは……? わたくしが、何かに変わってでもおりましたか?」

      「え、ええっ……? じゃあ、あの小さいたかねは貴音じゃなかったの!?」

     貴音「ふふっ、もう、いったい何を言っているのです。響のほうが、よほど小柄でかわいらしいというのに」

      「うがーっ!? やっと戻ってきたと思ったら、気にしてることを!」

     貴音「相も変わらず、響はにぎやかですね。さあ、では一緒に事務所へ参りましょう」

    369 = 1 :


      「うん、貴音が戻ってきたって知ったら、みんなもきっと驚くぞ! ……って、あれ……」


      「…… ねえ貴音、ごめん、ちょっと待って。なんかおかしいや、自分、足が動かなくて」




      「貴音、貴音っ! なんで先に行っちゃうのさ、待ってってば…… 貴音、聞いてるの!?」






      「貴音ぇっ!! ねぇお願い、待ってよ、置いていかないで、貴音、」

    370 = 1 :



      「たかねぇえ――っ!!」ガバァッ




      「…… っ、あー……、 ゆめ、かぁ……」

      (ひっどい夢だったなぁ…… 昨日たかねに話して、まだ引きずってるのかな、自分……)

      「…… それにしても」

    たかね「ふにゅー…… くー……」

      (……ゆうべはやたら大人びたこと言い出したかと思えば、今はこんな幸せそうな寝顔しちゃって……)

      「実際のとこ、どうすればいいのか…… 自分も、よくわかんないなぁ……」ナデナデ

    たかね「ん…… ふあ……」モゾッ

      「でも…… そうだ、今しなきゃいけないことは、ひとつだけ……」




      「たかねーっ! 起きて、今すぐ起きて! いつもよりちょっと遅れてるからっ!」ユサユサユサ

    たかね「ん、んう、ぅむむ」

    371 = 1 :


    【アク抜き必須】

    たかね「……ふぁぁ」

      「昨日は遅くまで自分が引っ張りまわしてた分、眠いよね。ごめんな、たかね」

    たかね「いえ…… それは、かまわないのですが…… むにゅ……」

    コツン

    たかね「いたっ!? ……なにをなげたのですか、ひびき」

      「えっ、自分、なにもしてないよ?」

    たかね「かくしてもむだです。なにかちいさなかたいものが、たしかに、あたまにあたりました!」

      「ええ……? あっ、たぶんこれがちょうど落ちてきて当たったんだよ。ほら」ヒョイ

    たかね「…… これは? このみ、ですか?」

      「どんぐりだね」

    372 = 1 :


    たかね「どんぐり? どんぐりとは、このみとはちがうのですか」

      「えーとね、木の実の一種なんだけど、こういう形のはだいたいどんぐりって呼ぶの」

    たかね「ほう…… どんぐり。つやつやとして、きれいですね」

      「そうだね。秋に落ちてるイメージだけど、このぐらいの時期にもまだあるんだなー」

    たかね「たしかに、よくみると、ほかにもおちています」ヒョイッ

      「ほんとだ、今まで気づかなかったぞ…… よくピンポイントでたかねに当たったなぁ」

    たかね「これをうえると、またきがはえてくるのですか?」

      「たぶんそうだと思うよ。あ、それに確か、食べることもでき――」

    たかね「どんぐり、どのようなあじなのでしょうか! さっそく」キラキラ

      「――るとは聞いたことあるけど待って待って、そのまま食べるものじゃないからねっ!?」

    373 = 1 :


    【おすそわけ】


     高木「おや? たかね君、なにかあったのかね?」

    たかね「たかぎどの、これをどうぞ。けさてにいれたばかりのおみやげです!」

     高木「おお、私になにかくれるのかい?」


    たかね「ことりじょう、いま、すこしよろしいですか?」

     小鳥「たかねちゃん、どうしたの?」

    たかね「わたくしから、こころばかりのおくりものです」

     小鳥「えっ、なあに?」


    たかね「あっ、りつこじょう、りつこじょう!」

     律子「ん? たかね、どうかした?」

    374 = 1 :


    【大人気】

     高木「私がもらったもののほうが色つやが美しいと思わんかね」

     小鳥「そう仰いますけど社長、明らかにわたしのもらったやつの方が大きいですよ?」

     律子「もう…… 大の大人が、なにをどんぐり一つで盛り上がってるんですか、お二人とも」

     高木「律子君の判断を聞かせてもらいたいな。どちらが見事だと思う?」

     小鳥「ねえ律子さん、わたしがもらったのの方が立派ですよね!」


     律子「……私がもらったやつ、お二人のと違ってちゃんと帽子まで付いてるんですよ。ほら」 バァーン


     高木「何ィィ!?」

     小鳥「な、なんてこと……!」


    たかね「あの…… わたくしも! わたくしもおはなしに、まぜてください!」ピョンピョン

    375 = 1 :


    【高槻やよいの場合】


     小鳥(さて…… こっちの準備はオッケー。時間的に、そろそろ授業も終わって……)


    ガチャ

    やよい「おはようございまーすっ!」

    たかね「やよい。おつかれさまです、おかえりなさい」

    やよい「あっ、たかねちゃん、ただいまー! 元気でお留守番してたかなー?」

    たかね「はいっ、おべんとうをのこさずたべて、いいこにしていました」

    やよい「おおーっ、えらいなぁ! それじゃあ今日も、いつものあれ、やろっか」

    たかね「はい! おねがいします」


     小鳥(……来た!! いつものアレが来たわっ!)ガタタッ

    376 = 1 :



    やよい「よーし、じゃあ、いくよ?」

    たかね「はいっ」


     小鳥(いつもは背伸びする側のやよいちゃんが、たかねちゃんに合わせて少しかがんで……) ●REC

     小鳥(たかねちゃんは精いっぱい背伸びして手を伸ばして、やよいちゃんに合わせようと……!) ●REC


    やよい「せーのっ、はいたーっち!」

       「「いえい!」」パンッ




     小鳥「ああ…… ああ……! 神様、ありがとうございます……!」 ●REC

     高木「微笑ましいのはわかるが、はたして泣くほどのことかね」

    377 = 1 :


    たかね「ところで…… やよいには、たしか、きょうだいがたくさんいるのでしたね」

    やよい「うん、そうだよ。わたしが一番お姉さんなんだー」

    たかね「わたくしはごさいですが、やよいのきょうだいはみな、もっとおさないのですか?」

    やよい「ううん、上の二人はたかねちゃんより年上。でも、たかねちゃんのほうがしっかりしてるかも」

    たかね「それはいたしかたのないことです。わたくしは、しゅくじょですから」

    やよい「あはは、そうだね。たかねちゃんはオトナだなぁ」ナデナデ

    たかね「あの、やよい、ひとつききたいのです」

    やよい「わたしに? もちろんいいよー、なあに?」


    たかね「…… おさないおとうとやいもうとのおせわは、たいへんではありませんか」

    やよい「うーん…… そうだなぁ、たしかに大変なときもあるけど、わたしは毎日楽しいかなー、って」


    たかね「そういうものなのですか?」

    378 = 1 :


    やよい「うん、みんな大好きな家族だから。成長してるのをそばで見られる楽しみもあるしね!」

    たかね「ふむ……」


    やよい「…… 心配しなくても、響さんも、たかねちゃんと一緒にいるのが大変だとかつらいとか、ぜったい思ってないよ」


    たかね「!」

    やよい「頼られたり、甘えられたりするのって、やっぱりうれしいものだもん。だから、だいじょうぶ」

    たかね「……やよいは、するどいのですね。まいりました」

    やよい「えへへー、わたし、こう見えてずっとお姉さんやってるからね」

    たかね「わたくしも…… いもうとのようなものだと?」

    やよい「そうそう。ちっちゃい妹の考えることなんて、おねえちゃんはお見とおしでーす!」ワシャワシャ

    たかね「ふふ、く、くすぐったいです、やよい」

    379 = 1 :


    たかね「やよいはおりょうりもするのでしょう?」

    やよい「そうだね、うちの家族のごはんは、だいたいわたしが作ってるよ」

    たかね「どんなおりょうりが、とくいなのですか?」

    やよい「うーんとね、けっこうなんでも作るんだけど…… そうだ、たかねちゃん、もやしって好き?」

    たかね「もやし? ……らぁめんなどにはいっている、しろい、あのもやしですか?」

    やよい「そう、そのもやし。あれはすごいお野菜なんだって知ってた?」

    たかね「すごい…… ですか? たしかにしゃきしゃきとして、びみですが」

    やよい「おいしいだけじゃないんだよー。もやしのすごいところはね……」




    やよい「……つまり、こんなにお財布にやさしくて、簡単にお料理できるのに!」

    たかね「びたみんがおおく、びようによく、なにより、たくさんしょくせる……!! すごい!!」キラキラキラ

    380 = 1 :


    【幼児と保護者の一見ありふれた攻防】

    たかね「ひびき…… あのう、じつはわたくし、おりいってほしいものが」

      「んー……? 今週ぶんのカップ麺はこのあいだ買ったよね? たかね、自分とお約束したよね?」ジトー

    たかね「ちっ、ちがいます! かっぷめんのことではないのです」

      「ほほー。じゃあ、なにが欲しいの?」

    たかね「ええと…… まずは、おやさいのうりばへつれていってください!」

      「野菜売り場……?」




    たかね「いったい、どこに……」キョロキョロ

      「なに探してるのさー、どうせ自分が買うんだから教えてくれてもいいでしょ?」

    たかね「いえ、わたくしじしんでみつけてこそ、あっ、ありました!」

    381 = 1 :


    たかね「これです! これがほしかったのです!」キラキラ

      (…… なんでそこでわざわざもやしなんだー!? 予想外すぎるぞ!)

    たかね「ひびき! おねがいです、もやしをかってくださいませ」

      「え、ええー…… でも、すぐに使う予定はないし、もやしって結構すぐダメになるから、今日は……」

    たかね「だめ、ですか……? わたくし、ようやっとめぐりあえたのですが、だめですか……?」ウルッ

      「うーん、いや、ダメっていうか、今日買っても使うアテがさ…… ……ん?」


     客1(あんな小っちゃな子が、自分からお野菜欲しがるなんて!)

     客2(普通あのくらいの歳ならお菓子とかねだるのに、ずいぶん健康志向な子ね)

     客3(せいぜい袋で30円とかだし、なんにでも使えるじゃん…… そのくらい買ってやれよ……)

     客4(タッパーに水張って漬けとくと日持ちするんだよね。栄養素は減るらしいけど)


      (…… な、なんか、周囲から無言のプレッシャーみたいなのを感じる!?)

    たかね「……ふふふ。よろんをあやつるものが、かつのですよ」

      「!?」

    382 = 1 :


    【じんとり】


    たかね「……いいえ、だめです。このばしょは、ゆずれません」


    たかね「そのようにすごんだところで、むだですよ。わたくしはここをししゅします」


    たかね「ほう…… よいどきょうですね。あえてたたかいをいどみますか」


    たかね「な"っ、つ、つめはひきょうです! おやめなさい、や、やめ」




    たかね「……ひびき。ねこきちどのが、わたくしに、いじわるを」グスッ

      「あー…… あの子、あれでなかなか気が強いし、それにこたつ大好きだから……」

    たかね「わたくしもこたつにはいりたいのです! なんとかしてください!」

      「はいはい、自分と一緒のところに入れば大丈夫だから」

    383 = 1 :


    【可否】

      (さてっと、たかねも寝たし…… うわー、片付いてない宿題、まだ結構あるなー……)

      「泣き言言ってても仕方ないか。さっさとやっちゃおう、っと、その前に」




    ガチャ

    たかね「……む。おはよぅごじゃます、ひびき」フラフラ

      「あれ、たかね。どうかした?」

    たかね「おてあらいに、いこうと」

      「そっか、冷えたらいけないから、なんか羽織って行きなよ」ゴソゴソ

    たかね「……?」ジーッ

      「ん、どしたの?」

    たかね「ひびき…… そのこっぷには、なにがはいっているのです?」

      「え?」

    384 = 1 :


      「ああ、これ? うっかり寝ちゃうといけないからさ、自分用に……」

    たかね「そのゆげ! わたくしのいぬまに、ここあをのもうというのですね!?」

      「えっ、違うよ? 寒い夜はココアもいいけど、今は眠気覚ましがメインだから」

    たかね「ずるい! ずるいです! ひびき、わたくしものみたいです!」

      「いやだから、さっきから言ってるとおり、これはココアじゃなくて」

    たかね「いいわけはききません! おてあらいからもどったら、あらいざらいはいてもらいます!!」

      「…… ええと、うん、とりあえず、トイレ行っておいで」

    たかね「いいのがれはできませんよ…… かくごしておいてください!」タタッ

      (……ぷぷっ、なにを洗いざらい吐けっていうんだろ)

    385 = 1 :


    ガチャ

    たかね「ふう…… さて、ひびき。なにか、いいぶんは?」

      「言い分って言われても…… 自分は、眠くならないようにこれを作っただけだぞ!」

    たかね「これは、どうかんがえてもゆうざいですね……」

      「なにがっ!?」

    たかね「ひびき、ちゃんすをあげましょう。わたくしにもわけてくだされば、みのがしてあげます」

      「……ココアじゃないけど、いいんだな?」

    たかね「やれやれ、まだしらをきるつもりですか。かんねんなさい」

      「ははー、お代官…… いや、姫さまー」

    386 = 1 :


      「では…… これを、どうぞ」

    たかね「やはり、ちゃいろいではありませんか。どうみてもここあ!」

      「飲んでみてお確かめください、姫さま」

    たかね「もちろんです。いただきます」


    ズズ

    たかね「……! ……!? !!」


      「いかがですか、姫さま!」

    たかね「うえぇ、に、にがい!? ひびき、にがいです! これはここあではありません!!」

      「だから、あれだけ何度も言ったのに…… 自分の言うこと聞かないからだぞ」

    387 = 1 :


      「これはコーヒーって言ってね。この通り、にがいの」

    たかね「みをもって、おもいしりました…… これはあくまののみものです」

      「これ好きな人、いっぱいいるんだからね? それに、今日は牛乳混ぜてカフェオレにしてるし」

    たかね「とてもりかいできません…… なにゆえ、こんなものを!?」

      「味と成分が眠気覚ましになるんだよ。まあ、どっちみち、大人の味だからね」

    たかね「…… おとなの……?」ピク

      「そう、大人はこれが好きなのさー。たかねが飲めないのも、しかたないよなー」ニヤ

    たかね「そ、そんなことはありません! わたくしだってのめます!」

      「無理しなくていいって。自分も小っちゃいころは苦手だったし」

    たかね「ばかにしないでください! わたくしはちいさくないですし、このようなもの、へいきです!」

      「じゃあ、残りも遠慮しないで飲んでいいぞ?」

    たかね「ぐ、ぐぬぬ……」

      (…… 正直、ブラックは自分もまだちょっと苦手なんだけど…… 黙っとこっと)

    388 = 1 :


    【かふぇいんのせい】


    たかね「……」


    たかね「……」パッチリ


    たかね「……どうしましょうか。ねむれません」ムク


    ガチャ

    たかね「ひびき、ひびき」ユサユサ

      「ん、んんー…… たかね? ……えっ、ごめん、もう朝!?」ガバ

    たかね「いえ、よるです」

      「はぁ!?」

    たかね「めがさえてしまいました…… それになにか、どきどきします」

    389 = 1 :


    【ふんわり落ちてくる夜】

      「自分がカフェオレ飲ませたせいだね、ごめん。考えが足りなかったぞ……」

    たかね「いえ…… ただ、どうにも、よこになっていても、ねむれなくて」

      「いいよ、それよりどうしようか。トランプでもする?」

    たかね「……」ジーッ

      「たかね?」

    たかね「ひびき、なぜ、べらんだがあんなにあかるいのでしょう?」

      「…… ああ、月が出てるんだよ。この時期だと…… ええと、下弦の月、に近いはず」

    たかね「つき…… おつきさま?」

      「そう、お月様。ベランダに出ようか…… あ、帽子とマフラー持っておいで、寒いから」

    390 = 1 :






    たかね「…… きれい、ですね」

      「だねー。冬は空気が乾燥してるぶん、月や星がよけい綺麗に見えるとかって言うし」

    たかね「あれは、かげんのつきというのですか?」

      「厳密にはちょっと違うかも。そのへんも…… 自分、教えてもらってただけだから」

    たかね「なんだか、すこし、なつかしいようなきがいたします……」

      「そう? …… ひょっとして…… なにか思い出すようなこと、ある?」

    たかね「…… ……いえ、そういうわけでは。すみません、ひびき」

      「謝るようなこと、なにもないって。じゃ、寒いし、そろそろ中に入ろうか?」


    たかね「もうすこしだけ…… いますこしだけ、わたくし、ここでみていたいです」

      「ん。じゃあ、自分も一緒に見てるよ」

    391 = 1 :


    本日の投下は、これでおしまいです。

    392 :

    切ないな

    393 :

    仮に貴音に戻ってもたかねがいなくて寂しくなるな
    もう分裂しちゃえばいい
    いや、逆にひびき化して貴音に世話してもらうのも

    394 :


    【諸説あるので知らなくてもしかたない】

    たかね「おや? きょうのぱんは、いつもとなにか、ちがいますね」

      「フレンチトーストって言ってね、牛乳とか卵とか混ぜたものにパンをつけて、焼いたやつ」

    たかね「ほう、それはずいぶんと、てまのかかった……」

      「こう見えて結構かんたんだぞ。凝る場合は、前の晩から漬け込んだりするらしいけど」

    たかね「とおすと…… は、やいたぱんのことですが、ふれんち、とはなんですか?」

      「フランスって国があって、そこのもの、っていう意味だよ」

    たかね「するとこれは、そのふらんすのおりょうりなのですね!」 

      「ううん、違うぞ?」

    たかね「えっ?」

    395 = 1 :


      「説はいろいろあるけど、とりあえずフランス発祥じゃないんだって」

    たかね「ほほう、そうなのですか…… さすが、ひびきはものしりです!」

      「当然さー、自分は頭脳もカンペキだからなー」

    たかね「しかし、はて……? ひびき、それなら、なぜ『ふれんちとおすと』なのですか?」

      「……さてと、冷めないうちに食べようか、たかね!」

    たかね「ごまかさないでください。なにゆえ、ふらんすの、というのです」

      「よーし、はい、手を合わせて、いただきまーす!」

    たかね「しらないのですか? かんぺきなのに! それでよいのですか、ひびき!!」

      「い、いただきまーす!!」




    たかね「ふわふわで、あまくて…… たまごやきのようです! おかわりはございますか?」キラキラ

      (ときどき鋭いこと言う一方で、このへんチョロいから助かるぞ)

    396 = 1 :


    【ふくら】

    たかね「あそこにいるのは、なんというとりさんですか?」

      「んー? ああ、あれはスズメだよ」

    たかね「すずめ…… とてもたくさんで、むれています!」

      「最近減ってきてるらしいけど、いまいち実感がないんだよね」

    たかね「しかし…… おようふくのないすずめさんたちは、さぞ、さむいでしょう」

      「羽があるとはいってもねー。でもさ、よく見てごらん、体がぷくっとして見えるでしょ?」

    たかね「…… なるほど、いわれてみれば、まるまるとしています」

      「ああやってふくらんで、空気を羽の間にためて、寒さをしのぐんだぞ」

    たかね「ひとが、うわぎでまるまるとするのとおなじですね?」

      「だね。たかねも、上着にマフラーと帽子とでもっこもこだもんね」

    たかね「わたくし…… もっこもこ、なのですか?」

      「うん、ふくらたかねになってるなー」

    397 = 1 :


    【そもそも雇用外】

    たかね「たかぎどの、おりいって、ごそうだんがあるのですが……」

     高木「私にかい? 珍しいな、私で答えられるようなことだとよいが」

    たかね「わたくしがじむしょにおせわになるようになって、いくにちかすぎました」

     高木「ああ、そうだね。おかげで事務所の雰囲気がなごやかになって、助かっているよ」

    たかね「ここへきて、わたくし、まいにち、みなにめんどうをみてもらっております」

     高木「気にすることではないさ。たかね君の状況から考えれば、当然のことだ」

    たかね「みなのおはなしをきいたり、おかしをごちそうになったりと、たいへんここちよいです」

     高木「そうか、それなら何よりだ…… ん? それで、いったい何が問題なのだね?」

    たかね「ふと、おそろしいことに、きがついてしまいまして……」




    たかね「わたくし、これは、『しゃないにーと』とよばれるそんざいなのではないかと……!」

     高木「待ちたまえ、どこでそんな言葉を聞いてきたのかね」

    398 = 1 :


    【星井美希の場合】

     美希「あっ、いたいた、たーかねっ!」

    たかね「! ……み、みきではありませんか、ごきげんよう」

     美希「ねえねえたかね、たかねはさ、お昼寝って好き?」

    たかね「おひるね…… は、すきです」

     美希「だよね、気持ちいいもん。ミキも大好きなの!」
     
    たかね「しかし……、あいにくわたくし、いまは、あまりねむくないもので」

     美希「あれっ、そーなの?」

    たかね「そ、そーなのです、それでは、そういうことで……」ススス

    399 = 1 :


     美希「でもさ…… たかね、お昼寝は好きなんだよね?」ズイ

    たかね「ええ、その…… すきは、すきなのですが……」

     美希「ですが、なーに?」

    たかね「……おさらば!」タタタッ

     美希「あはっ、追いかけっこなら負けないのー!」ダッ




    たかね「み、みき! はなしなさい!」ジタバタ

     美希「ふっふっふー、たかねの運動神経でミキから逃げきれると思った?」

    400 = 1 :


    たかね「このようなくつじょく! わたくしは、そふぁになどくっしません!」

     美希「まーまー、いいからいいから。それっ」ボスン

    たかね「ま、またこうなるのですかっ!? めんようなーっ!」




     美希「あーっ…… やっぱり、ふかふかのソファとたかねのセットは何度やってもサイコーなの!」ギュー

    たかね「…… なぜみきは、まいど、わたくしをかかえてねるのですか」

     美希「だって、あったかいし、もふもふしてて気持ちいいし、ぎゅってするのにちょうどいいんだもん」

    たかね「わたくしのつごうはどうなるのです!?」


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