私的良スレ書庫
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元スレナルト「ヒナタと恋人になったってばよ」
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ナルト「お、おまえそれって……」
ヒナタ「っ///」カァァァ
ヒナタ「だ、だから、ナルトくんが、どうしてもしたい、なら」
ヒナタ「わ、わたし……いい……………よ///」
ナルト「で、でもこの前……」
ヒナタ「ほ、ほんとは、私だって、その、ナルトくんと、し、したかった……///」
ヒナタ「は、恥ずかしくて、できなかったけど、でも、このまま後悔、したくない、から……!」
ナルト「ヒ、ヒナタ……」
ヒナタ「ナルトくん……す、する?」
ナルト「………………」
────────────────────────────────────
ナルト「──────お、おう」コクン
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\ ,/:::::|_,,、‐,、‐‐<´\ U 八 />-、、‐、_|:::::::ヽ く
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/ .i::::::::::;/儿. ( ・ ) ,, '''⌒'' 、 ( ・ ) ´ \:::::::::i 、‐'''' ̄ とうとう約束しちまったってばよ……!
/ l::::::::/ /` ヽ_,,二‐''" `' '´ `'‐二,,_,/ U |゙、:::::::| \
/-‐7 .|:::::/| ...... _ | ゙、::::| rー-`‐
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/ r‐V/ ________ `ヽ、 `| /‐<` ガラリと描写が変わることを予告しておくってばよ……!
. //´'ilヘ | / /⌒`⌒`⌒`⌒´⌒´⌒ヽ \ \ i/ /!| パンツはそれまでとっといてくれってばよ。
l ´〉、l/ ,/ l 、__,,、__,,、__,,、__,,、__,,、 | ヽ ,' く` |
.! !ハ ,/ |`ー/l|ll|l|l|l|l|l|l|ll|ll|l|l|ll|ヽ‐'| ゙、,' ノ|. /
゙、!、ヽ!/ |゙ご,、_,=====、_゙ご''| ,'r' ノ,/
ヽ`Y゙、 |/`' _______ Y ,' ト' /
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乙です。
これからの展開がどうなっていくかのか凄く楽しみです。
これからの展開がどうなっていくかのか凄く楽しみです。
九喇嘛ママ!息子さんの息子が尾獣化しそうだから教育してあげて!
カンクロウ「クク……早ければあいつら昨夜にでも……」
カンクロウ「俺に感謝するじゃん」
カンクロウ「くっ……ソコじゃん!」
???「……カンクロウ、くん」
カンクロウ「い、い、いっ……!」
カンクロウ「……っ!!!」
???「……」ベト
カンクロウ「……フゥ、俺天才じゃん……?」
カンクロウ「今日も太陽が黄色いじゃん……」キラキラ
カンクロウ(でも唯一の難点……指酷使しすぎて辛い……)
ナルト「──ハッ!?」
ヒナタ「んぅ……」
ナルト(ここは……砂の隠れ里の一軒家)
ナルト(隣には眠ってるヒナタ……)
ナルト(俺の肩を枕代わりにしてるってばよ……可愛い)
ナルト(昨夜は気まずくなってお互い狭いソファに座ってギクシャクしてるうちに寝ちまったんだな)
ナルト(任務が明日からで良かったってばよ……)
ヒナタ「……ナル、ト、くぅん……すぅ」
ナルト(っ! 耳元で名前呼ぶなって///)
ナルト(顔、綺麗だな……)
ヒナタ「……」
ナルト「……」スッ
サラ…
ナルト(すげ……やっぱサラサラだ……)
ヒナタ「……すぅ」
ナルト「……」
ヒナタ「……すぅ」
ナルト「……」
ナルト(ごめん、ヒナタ……俺ってば我慢できねえ)
ナルト「…………………………」チュ
ヒナタ「……」
ナルト(うおおおおおお///)
ナルト(やっちまったってばよ!)
ナルト(い、いくら額にとはいえ!)
ナルト(か、勝手にキスしちまった!)
ナルト(……っべー! まじやっべー!)
ナルト(動悸が収まらないってばよ)
ナルト(ちょっと外走ってこよ!)
ナルト「……」スッ ガチャ バタン
ナルト「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!」ダダダダダ
ヒナタ「……」
ヒナタ「……」
ヒナタ「……」
ヒナタ「……」
ヒナタ「……」
ヒナタ「……」
ヒナタ「……」
ヒナタ「……」
ヒナタ「……」
ヒナタ「……」
ヒナタ「……」
ヒナタ「///」
∠/ ‘,
/ / | / i / ^V | 、 i 今日は用事があるのでここまでだ。
/ / .!′ | ./i! / / V i .! iN 短くてすまない。
厶イ´ .i| /i! / ! /i ./ イッ_ Ⅵ } }}
| | | / || / .i′i′ 「心 i! }/! /イハ
|/! .i! .|./ !/ 夂_, } /V/アニ「 Ti”'' ‐- く ̄ `ヽ、 しかしナルトが我が里に来てくれるのは、嬉しいものだな。
| ハ i rzz*x,, , __r-=ニZ_j/厶f{´ }}} マム | ` 、 \
|小 Vi! マ 弋フ ≫′ rく ̄ ‐----- ` <リ 》》 .j \ 〉
|ゝ‐. ¨¨¨¨ ! ` ー-r __ \彡'' ノ___ \
| |圦 廴_ V,,x*''” 〉 } .∧
∨V i 、 、 __ノ ,イ{__ `‐<≧ミ // / ∧
,,x*' |i込、 - ==― /j `ヽ }ニニニくr==ミ / ∧
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,,x* ''” { |ニニニニニニニニニニニ / .| .i>- 、 /jニニニニニニニ≧ __ }
,,x* | |ニニニニニニニニニニ./ Lj/ニ|ニヽ/ニニニニニニニニニニニ≧___!
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______.」,,x*''” ̄「 ≧=---=./ Vニニ.iニ/ニニニニニニニニニニニニニニニニニ
 ̄ /ニニニニニニニニニ! | |/ .VニニVニニニニニニニニニニニニニニニニニニ
./ニニニニニニニニニ.! ._」 / Vニニニ<ニニニニニニニニニニニニニニニニ
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乙、今日もありがとう。
カンクロウ△じゃん
尊敬するしかないじゃん
カンクロウ△じゃん
尊敬するしかないじゃん
ナルト「ただいまだってばよ」
ヒナタ「お、おかえりなさいナルトくん」
ナルト「お、起きたかヒナタ」
ヒナタ「う、うん、ごめんなさい寝坊して」
ナルト「別にいーってばよ、任務は明日からだしな」
ナルト「お? 早速それ使ってくれてるんだな」
ヒナタ「あ、うん……ナルトくんからもらったものだから……」
ナルト「気に入ってくれたなら良かったってばよ!」ニコ
ヒナタ「うん、ありがとう」
ナルト「んじゃ今日は里の中を歩いてみようぜ」
ヒナタ「何処に何があるか把握しないとね」
ヒナタ「結構人がいっぱいいるね」
ナルト「ああ……お、あそこに見えるのはラーメン屋! 今度行ってみようぜ」
ヒナタ「ふふ、ナルトくんそればっかり」
ヒナタ「あ、八百屋さん……って、え!?」
ナルト「どうしたってばよヒナタ?」
ヒナタ「や、野菜が、高い……!」
ナルト「そうなのか?」
ヒナタ「う、うん……相場よりも結構高いかも」
ナルト「そういや昔聞いた事があるってばよ」
ナルト「砂はその地理関係から植物があまり育たないから外部からの仕入れに頼ってるって」
ヒナタ「そっか……自国で作れないものはやっぱり高くなっちゃうんだね……」
ナルト「今回の任務はそういうのをちゃんと理解することが必要なんだな」
ヒナタ「そうだね」
ナルト「もっといろいろ見て回ろうぜ!」
ヒナタ「あ、待って……おじさん、これとこれ、あとこれを……」
八百屋「はいよ」
ナルト「はやくはやくー!」
ヒナタ「まってナルトくーん!」
ナルト「あそこなんか面白そうだってばよ!」
ヒナタ「あ……お肉屋さん、すみませんこれとこれを……」
ナルト「ヒナター?」
ヒナタ「い、今いくから」
ナルト「いやー! 今日はいろいろ見て回ったな!」
ヒナタ「うん、まだまだだけど、それでもいろいろ勉強になったね」
ナルト「にしてもヒナタ、途中でちょこちょこ何買ってたってばよ?」
ヒナタ「え? あ、ちょ、ちょっと食材を……」
ナルト「食材?」
ヒナタ「な、長い任務になるんだし……やっぱりお料理とかして自炊した方がいいのかなって」
ナルト「でもカカシ先生任務費は気にしなくてもいいって言ってすっげー額くれたってばよ?」
ヒナタ「む、無駄遣いはよくないから」
ナルト「んー……そっか。確かにヒナタの言う通りだってばよ」
ナルト「んじゃ俺も今度から食材買ってくる」
ヒナタ「い、いいよ、こういうのは付き人の役目だよ」
ナルト「えー? そうか? 召使いじゃないねーんだからさ、そういうのは対等に行こうぜ?」
ヒナタ「で、でも私……」
ナルト「ヒナタ、自分は無理して付いてきてるから身の回りの事は全部やらなくちゃとか考えてるだろ?」
ヒナタ「っ!」ビクッ
ナルト「俺が勝手にヒナタを連れてきたんだってばよ」
ヒナタ「でも、それは……」
ナルト「いーんだってばよ。俺がそうしたかったんだ。それに言っただろ? 特別なことなんかしなくてもいい」
ナルト「ずっと、そばにいてほしいだけなんだって」
ヒナタ「ナルトくん……」
ヒナタ「……分かった。ありがとうナルトくん」
ヒナタ「それじゃ、私の意志で今日は夕飯作るから」
ナルト「いやだから」
ヒナタ「私が、好きな人に私のお料理を食べて欲しいの。だめかな」
ナルト「っっっ!」
ナルト「わかったってばよ、頼むヒナタ」
ヒナタ「うん」
ナルト「反則だってばよ」ボソ
ヒナタ「何か言った?」
ナルト「いーや! それより俺ってば腹減ってきたから早く頼むってばよ」
ヒナタ「はいはい、任せて」
ナルト「……おう」
ヒナタ「~♪」
ナルト(なんか、ヒナタの料理する後ろ姿を見慣れてきたけど)
ナルト(いつも、胸の辺りがほっこりする……)
ナルト「ごちそうさま」
ヒナタ「はい」
ナルト「スッゲー美味かった」
ヒナタ「ありがとう」
ナルト「っし、じゃあ片づけは……」
ヒナタ「私が……」
ナルト「俺がやるってばよ」
ヒナタ「でも……」
ナルト「俺が好きな人が夕飯作ってくれたんだ、ならその人の為に片づけくらいさせて欲しいってばよ」
ヒナタ「あ……うん、ありがとう///」
ナルト(どうだ、こう言われたら断れないだろ)
ヒナタ「それじゃナルトくんが洗い物したものを私が片づけていくね、共同作業」
ナルト「うぇいっ!?」
ヒナタ「? 家ではよくハナビとそうしてるし」
ナルト「あ、ああそっか」
ナルト(……なんか負けた気分だってばよ……)
ヒナタ「~♪」
ナルト「……なんか楽しそうじゃね?」
ヒナタ「そうかな? うん、でも私こういうの嫌いじゃないから」
ナルト「……ヒナタってさ」
ヒナタ「?」
ナルト「なんか、母ちゃんっぽいよな」
ヒナタ「ええ!?」
ナルト「なんだろ……俺ってば母ちゃんいなかったからさ、よくわかんねえけど、母ちゃんがいたらこんな感じなのかなって」
ヒナタ「わ、私変かな?」
ナルト「いんや! すげーいいと思うってばよ」
ナルト「それにさ、昔母ちゃんに言われてんだ」
ヒナタ「何を?」
ナルト「……ヒミツ」
ヒナタ「え」
ナルト(変な女にひっかからず、母ちゃんみたいな人を選びなさい……か)
ヒナタ「お、教えてよナルトくん!」
ナルト「だーめだってばよー♪」
ヒナタ「うぅ……気になる」
ナルト「さて、明日に備えて早目に寝ないとな」
ヒナタ「う、うん……」
ナルト「ヒナタがベッド使っていいってばよ」
ヒナタ「え、そんなの悪いよナルトくんこそ」
ナルト「……これじゃ船の時と一緒だってばよ」
ヒナタ「船の時と一緒……」ポッ
ナルト「だから……」
ヒナタ(そ、そうだよね、我が儘言わずに、一緒に寝ても……///)
ナルト「ジャンケンで決めるってばよ」
ヒナタ「え」
//7/ //_i!_,_!|_! r丶 ヽ
/ `'  ̄ . `┘[] \
/ .イ / ! i, ヽ
ノ ;' ,イ___」└─ノ└─┘i i !
_/ ,k/ーフ=ミ ̄  ̄=ミヾ|_」 ! はわわわわ!?
ゝ // 〃〃`ヾ》 〃;=ヾヾ「 | ヽ 私ったらなんてこと考えて……!
>-′ .i {{ ヾ='′ ヾ.=ノソ ! | ヽ
_. ‐'¨ _.-! ::::::::::  ̄::::::::: ! ヽ Z え? ジャンケン結果は次の投下までのレスコンマ結果統計によって左右されるの?
/-――― ヾ{.`i .ト、 Y⌒´ 00~30 ナルトくんの勝ち
ヾ! ___ ,' ノ ! 31~60 わたしの勝ち
ヽ r_ー--ヽ ノ 丿 61~99 あいこで不毛……い、一緒に寝る!?
/´ ̄ゝ、 `-===' / /
/⌒ー┴― 、 ` 、 _, イ, -‐<
f _... ―=‐ 、_ `ヽ ヾ==ァ-┴-´ ノ
/¨ `-、_ ヾラ! _... -― ⌒ヽ お、おやすみなさい……!
/ノ i r---、,-===ーx水二_ ..-―=、_ 」
_// { / └-@-' 〃 ヾ、、  ̄´ ヽ、
!/ 〃 ヾ、 i ヽ
/ `'  ̄ . `┘[] \
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>>581でレスを止めておくべきだったな…
俺のターン!トラップカード発動!オレオのイザナミ!
このカードは犠牲になったのだ…卑遁・下着剥離の術の犠牲にな
このカードは犠牲になったのだ…卑遁・下着剥離の術の犠牲にな
ナルト「ジャンケンポン!」グー
ヒナタ「ぽ、ぽんっ」グー
ナルト「あいこか……」
ヒナタ「う、うん」
ナルト「あいこでしょっ!」パー
ヒナタ「し、しょっ」パー
ナルト「む、あいこでしょってばよ!」チョキ
ヒナタ「って、てばよ?」チョキ
ナルト「またあいこだってばよ~」
ヒナタ「す、すごい確率だね……」
ナルト「うし! んじゃ……ヒナタ、俺ってば次グー出すかんな!」
ヒナタ「っっっっ!」
ヒナタ(ナルトくんが次グーを出す?)
ヒナタ(っていうことはナルトくんにベッドで寝てもらうためには私がチョキを出して負ければ……)
ナルト「にっひっひ」
ヒナタ「!」
ヒナタ(……違う! きっとそう思わせておいて私にチョキを出させ、自分はパーを出してわざと負けるつもりなんだ)
ヒナタ(その手には乗らないよナルトくん!)
ヒナタ「あいこでしょっ!」グー
ナルト「しょっ!」グー
ヒナタ「え」
ナルト「なんでだよ!? 俺ってばグー出すって言ったじゃん!?」
ヒナタ「あ……」
ヒナタ(わ、わたしナルトくんの言葉を信じなかった)ズーン
ヒナタ「うぅ、ごめんなさい……」
ヒナタ(最低だわたし……ナルトくんを信じられないなんて……)ズーン
ナルト「……あー、よくわかんねえけどまあ気にすんなってばよヒナタ?」
ヒナタ「……」
ナルト「ちなみにここで素直にベッドで寝てくれたりは……」
ヒナタ「しません」
ナルト「はやっ?」
ヒナタ「うぅ、ナルトくんを信じられなかった私は床がお似合いです……」
ナルト「ん、んなことねーってばよ!?」
ナルト「夕飯まで作ってもらった俺の方こそ床がお似合いだってばよ!」
ナルト「もうこうなったら俺ってば先に床で寝ちゃうもんねー!」ゴロッ
ヒナタ「あ、ずるい!」ゴロッ
ナルト「!」
ヒナタ「!」
ナルト(やばい……)
ヒナタ(顔が近い……!)
ナルト「……」
ヒナタ「……」
ナルト「な、なあヒナタ……こ、ここまで来たら、ベッドで一緒に寝ねぇか……?」
ナルト「あいこで決着はつかないし、このまま床で一緒に寝るよりはそっちの方がいいってばよ」
ヒナタ「……う、うん。ナルトくんがそういうなら」
そうしてナルトはヒナタと二人、一人で眠るにはやや大きめのベッド──ダブルベッドのことを知らない──に両端からそれぞれ腰掛けた。
ギシッとスプリングのバネが音を立てて二人分の重量を支え、小さいくぼみを作る。このまま端々でお互い眠ってしまっても良かったのだが、せめてもう少し中心に寄らないとまともな体勢にはなれない。
なれないが、自分から中央に寄るのは何処か気恥ずかしく、相手への遠慮もあって動くことを躊躇ってしまう。
どちらかが動けばせめてこうの硬直状態は解けるのだろうが、それが出来ないのがこの二人だった。
やがて互いに目配せをチラチラと交換させてはその都度頬を朱色に染めてモソモソと牛歩で中央に寄って行く。ここまでおよそ三十分。
早目に寝ようと決めてからはすでに一時間近い時間を浪費している。
横幅およそ百四十センチ。高さ三十センチほどに長さが二百二十センチといった簡素な作りのダブルベッドはそこでようやくと主二人を並列的に横にさせることに成功した。
だが、いかにダブルベッドと言っても少々小型、成熟した人間が二人、綺麗に横になるように並べば必然……、
ナルト「あっ……」
ヒナタ「ご、ごめんなさい」
互いの体がぶつかり合うのは自然の摂理。
そもそも物資の流通がさほど盛んとは言い難い砂の隠れ里ではダブルベッドそのものが珍しい。
遊郭にならあってもおかしくないが個人レベルで調達するには骨が折れるだろう……そのあたり、やはりカンクロウは優秀と言わざるを得ないがそれを知る者は幸か不幸かここには存在しない。
それに、ヒナタとナルトには各々それぞれ一つの不安があった。いや、二人で一つの不安……と呼び換えた方がいいのかもしれない。
ナルト(今更だけど……俺ってば、寝相悪かったらどうしよう)
ヒナタ(ナルトくん……船ではよくベッドから落っこちてたんだよね……どうしよう)
ヒナタの脳裏に浮かぶのはまだ記憶に新しいナルトの船上での寝相だった。
ヒナタは考える。恐らく無意識なのだろうが彼も気遣いから相手に多量のスペースを与えようとして外へ外へと勝手に体が動いてしまうのだろう。
それが彼の優しさなのだ。そんな優しさが嬉しく、また微笑ましい。
そういったことが無意識で出来る人なのだ、ナルトは。だから、だからこそ……ヒナタは彼を愛した。
しかしなればこそ愛しい彼に狭い思いやベッドからの落下を許すわけにはいかない。
愛しいからこそ彼には最高の睡眠をとれる環境下で眠ってもらいたい。
彼は男女の性別さえ持ちだしてくるだろうが、それこそ彼が自分を好きだからそうすると言うのなら、こちらだって好きなのだから、と折れるつもりは毛頭なかった。
彼の好意による行為が許されるのなら、こちらの好意による行為も受け入れてもらわなければ割に合わない……と考えてふと気付いた。
いつの間にか……彼に対して随分と積極的、と言えば大げさだが自分を出せるようになってきた気がする。
自分の心、本音を曝け出して、伝える。それは少し前ならきっとできなかったこと。
性格のせいもあるのだろう。しかし一番の理由は恐怖からだったに違いない。
大好きな人との繋がり。関係。距離感を失いたくないから、一歩を踏み出す事をずっと恐れてきた。
でも、踏み出せた。
いつも、必ず、全ての人がそう上手くいくわけではない。
自分は恵まれている。そう感じられるヒナタだが、それでも掴んだ今の関係性は幸せと呼ぶに事足りるものだ。
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