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    元スレ八幡「やはり俺の先輩たちは間違っている」雪乃「駄目な子ほどかわいい」

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    201 = 162 :

    屋上

    川崎「はー、今日も逃げてきちゃった」

    川崎(ほんと人ごみ苦手なんだよね……照れちゃうし)

    川崎「あーあ、どこかにあたしでも緊張しないような、低スペックの男いないかなー」


    がちゃ。


    八幡「はぁー……教室の空気が辛い…」

    川崎「いた」

    八幡「え?」


     その時! 特に理由のない風でスカートが舞う!


    川崎「あ」ピラッ

    八幡「黒……の紐パン」ボソッ

    202 = 162 :

    八幡「ひ、ひどい」カヒューカヒュー

    川崎「………」ハァハァ

    川崎(あれ? 殴ってる途中に気付いたけど、この子に見られてもあんまり恥ずかしくない……)

    八幡「………?」

    川崎「………」スッ

    八幡(なんだ、不良座りで前に来たぞ……まさか頭を地面に打ち付ける気じゃ……)ゾクッ



    川崎「………」ペラッ



    八幡(なんだ、ただの変態かぁ)ホッ


     変態には慣れてきた比企谷八幡であった。


    203 = 162 :

    川崎「………」ペラッペラッ

    八幡「……何してんすか」

    川崎「……いや、なんだろ。テスト?」ペラッペラッ

    八幡「……はぁ」

    川崎「なぁ、えっと……」

    八幡「比企谷八幡っす」

    八幡(もう逆らったり誤魔化したりしても無駄だろうしな)

    川崎「比企谷は女の子とか苦手なタイプ?」

    八幡「……へっ、女の子なんて見るだけで死ねって言われるんで苦手もくそもないですよ」

    川崎(そうか……比企谷は相手を異性として見ていないから、気にならないんだ……)

    川崎「よし」グイッ

    八幡「ふぇ?」

    川崎「今日から比企谷はあたしの後輩だから」


    八幡「………え?」


    川崎「今日の放課後迎えに行くから」

    八幡「………え?」

    204 :

    八幡(なんだ、ただの変態かぁ)ホッでクッソワロタwwwwww

    205 = 162 :

    放課後 奉仕部教室


    雪乃「………」ソワソワ

    雪乃(今日は遅いわね比企谷君……)

    雪乃「………」ウロウロ

    雪乃(あれかしら。紅茶の匂いがなければだめなのかしら)トポポポポッ

    雪乃「……美味しい///」ハーッ





    雪乃「………」スゥスゥ

    206 = 162 :

    校舎裏


    八幡「えっと、なんでこんなところに?」

    川崎「いや、表通りは人が多いから」

    八幡「……はぁ」

    川崎「あれから考えたんだけど、あたしが教えれることって二つしかないんだよ」

    八幡「いや、別に――」

    川崎「ということで、かかってきな」クイクイ



    八幡(死亡フラグきたーーーーっ)




    207 = 162 :

    雪乃「zzz」タラーッ

    八幡「……いてて…あの人本気かよって……」

    八幡(寝てるし……)

    雪乃「……ふふふ、ほーら比企谷君。これがオードリーヘップバーンの風よー」ムニャムニャ

    八幡「どんな夢見てんだよ……」

    八幡「………」

    八幡(この学校はおかしい。変態の巣窟だし、美男美女で溢れてるのに俺にかまってくる……)

    雪乃「……あらあら、そんなところにいたらラピュタが口から出てきちゃうわ比企谷君」ムニャムニャ

    八幡「………」

    八幡(まぁ、拒否しようがないし、我慢してやりますか)パシャッ

    雪乃「……?」パチクリ

    八幡「もう時間ですよ、先輩」

    雪乃「ニュートンは、ニュートンはいたのよ比企谷君」オロオロ

    八幡「寝ぼけんなし」ハァ…

    208 = 162 :

    夜 比企谷家食卓


    八幡「はぐっ、もぐっ、あむっ」ガツガツ

    小町「ひゃー、今日はいつにも増して食べるねー」

    八幡「……姉ちゃん。今日勉強教えてよ」

    小町「!!?」ガタガタっ

    八幡「………」

    小町(八幡からお願い事が!? こ、小町ポイント振り切って失禁しそうだよーーー!?)ガクガク

    八幡(雪ノ下先輩にも戸塚先輩たちにも恥をかかす訳にはいかないもんな……)

    小町「ちょ、ちょっとトイレ」ダダダッ

    八幡「……別に暇だからやるだけだし…」チッ///

    209 = 162 :

    昼休み

    八幡「………」

    川崎「どうしたんだい? 遠慮することないんだよ」

    八幡「いや……」



     屋上に並ぶ、お弁当の数々。



    八幡「いきなりなんすかこれ」

    川崎「もちろん、比企谷に対する気持ちだけど?」

    八幡「いや、重すぎるでしょ」

    川崎「好きなだけで良いんだよ」

    八幡「はぁ」

    八幡(姉ちゃんの弁当があるなんて言えない雰囲気だなこれは……)パクッ

    八幡「……んまい」

    川崎「良かった」

    八幡(小町姉ちゃんより味付けが濃いから、新鮮だ)パクパク

    川崎「………」

    210 :

    食堂


    三浦「あれー、ポチはー?」

    葉山「川崎さんに拉致られたみたい」アハハ

    三浦「ちっ、あの暴力女め」

    海老名「去年シュシュ可愛いねって誉めた時に殴られて以来、苦手だよね優美子」

    三浦「別に、あいつが他人を拒絶する限り、あーしはしらねーし」

    戸部「大丈夫かなー八幡」

    戸塚「心配ないでしょ」

    一同「?」


    戸塚「だって八幡君可愛いし!」


    一同「ああ」ナットク

    雪乃(比企谷君が川崎さんと!?)ギンッ

    211 = 210 :

    八幡「……食べた」バタリ

    川崎「全部食べることなかったのに」

    八幡「……楽勝っす」

    川崎「……そっか」ニコッ

    八幡「……倒れなければ良かった」

    川崎「?」



    めぐり「………」ニコニコ



    八幡(全裸の生徒会長が建物の上にいるなんて気づきたくなかった)

    めぐり(み、見られてるぅうううう)



    八幡「……今日の放課後も」

    川崎「もちろんだよ」

    八幡「うす……」



    めぐり(無視されてるぅうううう!)ビクンビクン

    212 = 210 :

    それから、数週間の時が経った。


    八幡「……師匠、準備体操は終わりました」スッ

    川崎「ああ、それじゃあ今日もやろうか」スッ

    八幡(師匠に正面から行っても勝てない! ここは!)サッ

    川崎「潜ってどうするつもりだい。私は――」ピィンッ

    八幡(下と見せかけて!)グンッ

    川崎「前転蹴りとは芸があるね!」パシッ

    八幡(掴まれた!? だけど!)グリンッ

    川崎「握力で無理やり身体を回転させるなんて成長したじゃない!」ブンッ

    八幡「師匠のおかげです!」サッ

    川崎「でも――」グイッ

    八幡「掴まれ――」

    川崎「まだまだみたいだね」ブンッ

    八幡「っ!!」ダァンッ



    めぐり「一本、ってね」ニコッ



    八幡「……(あの人何挿してんだ?)」

    213 :

    誰か常識人はいないのか……

    214 :

    は、八幡が何とかするから…(震え声)

    215 :

    雪乃「」ゲッソリ

    由比ヶ浜「ゆきのん大丈夫?」

    雪乃「え、ええ……」ニッコリ

    戸塚「雪ノ下さんが透けて見えるようだよーーー!?」

    三浦「八幡成分が足りないんっしょ」ゲッソリ

    一同((お前もなー))

    葉山「でも、毎日部活には出てるんでしょ?」

    雪乃「………」コクリ

    由比ヶ浜「来ても筋トレを始めて相手をしてくれないみたい」ボソボソ

    雪乃「あれ? 比企谷君が見えるわ……」ウフフ


    一同(かなりやばいんじゃ……)


    八幡「何言ってんすか先輩……」

    雪乃「………!!」ニパァッ///


    一同「!!(雪ノ下さんがアイドルも顔負けの笑顔を見せた!!)」カァ///

    216 = 215 :

    雪乃「あ、あのね、私ね、あれから考えたの。今まで私も厳しかったと思うの。それで、もっと比企谷君のいう事聞いてあげたいって――」ボソボソ///


    一同((DV受けてる人のそれだーーーっ!))


    八幡「はぁ? 別に今まで通りでいいっすけど」

    雪乃「そ、そうかしら?」

    一同(良かったなぁ)ウルウル

    雪乃「じゃ、じゃあ今日は最初から部活――」

    八幡「あ、すんません。今日は師匠と用事があるんで」ジャッ


    雪乃「」ポワーッ


    由比ヶ浜「ゆきのんからゆきのんが出てきたーーー!」ギャーッ

    三浦「は、はんっ! 情けない!」ポワーッ


    葉山「ゆ、優美子! お前も抜けてる!!

    戸塚(川崎さんとどこにいくんだろ……)ハァ…

    戸塚「!! ぼ、ボク何考えてるんだろ……」アセアセ

    217 = 215 :

    放課後


    川崎「………」

    八幡「で、どこに行くんでしたっけ?」

    川崎「………」ユビサシ

    八幡「あっちっすか?」

    川崎「………」コクン

    八幡「………?」

    八幡(なんか様子がおかしいな)

    218 = 215 :

    数時間前


    川崎「………」ボーッ

    川崎(あ、比企谷がテニスやってる)



    テニスコート

    八幡「………」タタタッ

    八幡(俺……動ける)パコンッ

    クラスメイト「……ちっ」

    クラスメイト(先輩にちやほやされて調子乗ってんのかよ)

    八幡「………」フゥ



    川崎「!!」ガタッ///

    クラスメイト「!?」ビクッ

    川崎(な、なんだこの気持ち……)ハァハァ///

    クラスメイト(なんか外を見てハァハァ言ってるーーー!?)

    川崎(ひ、比企谷を考えると顔が熱いーーーー!)

    219 = 215 :

    現在

    川崎「………」ドキドキ

    八幡「……? こっちで良いですか?」

    川崎「こっ……ち///」

    八幡「………?」

    川崎「あ、あそこ……///」

    八幡「……カフェ?」

    川崎「………」コクリ///

    八幡「はぁ……?」

    八幡(糖分を摂取しろってことか?)

    川崎(雑誌に書いてたデートならここ百選のひとつだったけど……)


    カップル「ふふふ」イチャイチャ

    カップル「えへへ」イチャコラ


    川崎「あ……う…///」ハァハァ

    八幡「?」

    220 = 215 :

    店員「いらっしゃいませー。お二人様ですか?」

    川崎「あ……う、ああ」コクリ///

    店員「カップル割引ありますがカップル様ですか?」ニコニコ

    川崎「あ……」

    八幡「安いならそれでいいです」

    川崎「へっ!?」ビクッ///

    八幡(姉ちゃんとよく使ってるしなー)

    店員「はいっ! それでは恋人つなぎしてもらっていいですか?」ニコニコ

    川崎「ふぇ!?」カァ///

    八幡「……師匠」スッ

    川崎「はえっ!?」ビクッ///

    店員「どうぞ!!」

    川崎「……あ……う…あ…」プルプル///

    八幡「……どうしました?」ギュッ



    川崎「!!」ビクッ///



    221 = 215 :

    店員「はい! 確認しましたー♪」

    川崎「………」ポーッ

    八幡「……師匠?」

    川崎「………」ポーッ


    眼鏡「あれ? えっと……」


    八幡「……?」

    眼鏡「あの、同じ中学の同じクラスだったよね?」

    八幡「あ、ああ……」

    八幡(アドレス交換した人だ……)

    川崎「?」

    眼鏡「げ、元気してたんだね」

    八幡「……ああ、うん」

    八幡(いきなりなんだ?)


    眼鏡友「………」プークスクス

    眼鏡友2「………」ギャハハ


    八幡「ああ、そういうことか」

    222 :

    やめて!!サキサキが羞恥でしんじゃう!!

    223 = 215 :

    八幡「大変だな、お前も」

    眼鏡「えっ」ビクッ

    八幡「好き勝手言っていいから早くお友達の下へ戻れよ」

    眼鏡「あ……え…っと」

    川崎「どういう事?」

    八幡「ああ、この同じ中学の元クラスメイトさんは、罰ゲームかなんかで俺のことをからかいにきたんだよ」

    眼鏡「………」シュン

    川崎「………」



    眼鏡友「眼鏡ー、早くしろしー」

    眼鏡友2「きーけ! きーけ!」



    八幡「はぁ……何を聞けって言われたんだ。答えてやるから早く言えよ」

    眼鏡「あ……うん、えっと…」



    川崎「はぁああああああ!!」バキッドカッ

    眼鏡友「」ドサッ

    眼鏡友2「」ドサッ



    眼鏡「……え?」

    八幡「師匠……?」

    224 = 222 :

    と思ったらころしにいった

    225 = 215 :

    ファーストフード店


    眼鏡「本当にごめんなさい!」

    川崎「別に。あたしはむかついたから殴っただけ」

    眼鏡「……私、高校で友達できなくて、同じ中学の子に依存してたみたい……」

    八幡「まぁ、ぼっちは辛いからな」へっ

    眼鏡「ご、ごめんなさい! 私、あの時……」

    八幡「……いや、交換してくれるだけ易しいと思うぜ」フンッ

    八幡(そして残酷でもあるがな)

    眼鏡「………」

    八幡「比企谷だよ。比企谷八幡。アドレス登録したんじゃねーの?」

    眼鏡「……あ、あはは」

    八幡(登録すらされてなかった……)

    眼鏡「もう一回教えてもらっていい?」

    八幡「お、おう……///」

    川崎「……ところで」

    二人「?」


    川崎「さっき、なんて聞こうとしてたの?」


    眼鏡「えっと……」

    226 = 215 :




    眼鏡「二人は付き合ってるのかな、って」エヘヘ///



    八幡「ああ、それなら……」チラッ

    川崎「あ……ああ…」プルプルプル///

    八幡(ああこれ知ってるわ。死ぬってやつだな)フッ

    川崎「いやぁあああああああ///」ボコォッ


                   
              _,,..,,,,_
             / ,' 3  `ヽーっ
             l   ⊃ ⌒_つ
              `'ー---‐'''''"


    227 = 215 :

    それから――、


    八幡「あ、師匠」

    川崎「ち、近寄るなっ!」

    八幡「………」シュン


    八幡「師匠」

    川崎「………」ダッ///


    八幡「師匠?」

    川崎「ち、近いよっ!」

    八幡「」



    奉仕部教室


    八幡「」グスッ

    雪乃「あなたには奉仕部しかないのよ。比企谷君」ニマニマ

    雪乃(比企谷君が帰ってきてくれた!!)ルンルン♪




    川崎家

    川崎「ただいまー」

    大志「お帰りお姉ちゃん////」チラッ

    川崎「あ、ああうん///」サッ

    二人「………」

    二人「///」



     俺と師匠が共に訓練をすることは――もうなかった。


     第五章 これはシュシュですか。いいえ、シュークリームです。完

    228 = 215 :

    なんかシリアスしないって言いながらプチシリアスになってしまった。

    次はルミルミです。

    続きー

    229 = 215 :





    第六章 脱線した電車は留まることを知らない




    230 = 215 :

    ある日。

    八幡(一時期ネットゲームにハマったことがある)カチャカチャ

    八幡(まぁもちろんネットゲームでもぼっちだったのだが、一人だけ仲良くなった相手がいる)カチャカチャ

    八幡(どうしても会いたいというので、お互いの距離も近かったこともあり、オフ会をしたことがある)

    八幡(まぁ、結果相手は小学生だったわけだが)

    八幡(その小学生から再び連絡が来た時、俺はどうすればいいのだろうか)



    八幡(アンサー)



    八幡(二人で写った写真を脅されたら、出会うしかなかったんでしたちゃんちゃん)



    鶴見「……久しぶり」

    八幡「ああ」

    231 = 215 :

    八幡「お前、さらにやつれたんじゃね?」

    鶴見「……ふん、林間学校以来、すごーく厳しくなったんだよね、立場」

    八幡「ああ、うちの学校のやつが余計なことしたんだっけか?」

    八幡(あの時期のこいつチャットでもすげー荒れてたな……)

    鶴見「イケメンのクソ野郎が“みんな仲良くしよーぜー”なんて言わなけりゃ、無視されるだけで済んでたのに」ギリッ

    八幡「イケメンのクソ野郎……?」

    鶴見「ゆるふわクソギャルが“あーし無視するやつとか大嫌いなんだよねー”とか煽らなければエスカレートしなかったのに」ギリギリッ

    八幡「あーし?」

    鶴見「ねぇ八幡」

    八幡「相変わらず俺に対して年上扱いしないのな」

    鶴見「復讐。手伝ってくれない?」

    八幡「……はぁ?」

    232 = 215 :

    翌日


    鶴見「………」キョロキョロ

    八幡「おーい、キョロキョロすんな。ばれるだろ」

    鶴見「だ、だって」

    八幡「いくら女子が成長早いからって、中学一年生のお前は若すぎる。少し落ち着け」

    鶴見「う、うん……」

    八幡「で、そいつらは二年生なんだな?」

    鶴見「たぶん……」コクリ

    八幡「……二年。イケメン。あーし……?」



    葉山「あはは」

    戸部「まじおもしれーっしょ!」

    三浦「隼人ちょーうける!」



    鶴見「あーーー! あいつらだぁ!!」

    八幡「……まじか」

    233 = 215 :

    鶴見「私をこんなことにしておいて、自分たちはリア充ライフをーーーっ」ギリギリギリ

    八幡(うわー、俺を見てるみてー。卑屈で被害妄想たっぷりで憎しみに満ちている……)

    八幡「………」


    戸部「でさー」ドンッ

    生徒「あっ」

    戸部「いってー! ちょーいてー!」ギロッ

    生徒「あ、ご、ごめん!」アセアセ


    八幡(……まぁ、お世話になってる先輩ではあるものの、あの人たちは少し目に余るところがある)

    八幡「お前はリア充のリア充によるリア充パワーに巻き込まれた残念な虫ってことか」

    鶴見「あいつらは良いことしたって感情しかないのが腹立つ」イライラ

    八幡「……なんだか俺まで腹立ってきた」イライラ


    二人「ぬあああああ!」イライライライラッ


    234 = 222 :

    あちゃー

    235 = 222 :

    ごめんsage忘れた

    236 = 215 :

    八幡「よし、作戦会議だ」

    八幡(あの人たちも少しは弱い者の苦しみを知るべきだ。つーかいつもでかい態度で俺を見下しやがって、あれ、俺の恨みも乗せちゃってる?)

    鶴見「うん」

    八幡「いいか、相手は多数を得意とする生物だ」

    鶴見「リア充だね」

    八幡「いいや、実際のところリア充は二人だけだ」

    鶴見「えっ」

    八幡「三浦優美子……先輩と、葉山隼人だ」

    鶴見「なんか三浦って人だけ反応がちがくない?」

    八幡「い、いや……別に」

    鶴見「……ああいう美人が好きなんだ!」プイッ

    八幡「はぁ?」

    鶴見「どうせ私は子供ですよ!」フンッ

    八幡「……なぜそこでお前が出てくる」

    237 = 215 :

    八幡「おそらく、だが」

    鶴見「?」

    八幡「お前のその状況を招いたのはリア充二人だ」

    鶴見「はぁ?」

    八幡「残りのキョロ充+腐女子はノリについていっただけの凡俗だ」

    鶴見「……でも、直接手を下さなくても――」

    八幡「ああ、だろうな。罪の重さでいえばむしろノリに乗った奴らの方が重いようにも思える」

    鶴見「う、うん」

    八幡「けどな、お前は何に腹を立ててるんだ?」

    鶴見「えっと……私を無自覚にこんな状態にしたこと……」

    八幡「つまり、罪の重さじゃなく――」



     ――罪の原因こそが裁かれるべきなんだ。



    鶴見「………」コクリ

    八幡(……我ながら、詭弁だな)

    238 = 215 :

    八幡「じゃあ、復讐の相手は三浦先輩と葉山先輩で良いんだな?」

    鶴見「……うん」

    八幡「それなら俺に考えがある」

    鶴見「……あの、さ」

    八幡「?」

    鶴見「……ありがとね。ほんと」

    八幡「あ?」

    鶴見「私の嘘でオフ会してさ。私の脅しでこうしてまた付き合ってもらって」

    八幡「……お前、死ぬのか?」

    鶴見「ぬぁっ!? 人がお礼を言ってるっていうのに!」

    八幡「やれやれ。いいか。俺がオフ会に行ったのは、美人の姉ちゃんとお友達になれるって思ったからだ。脅しに乗ったのもびびったからだ。何一つお前のことなんて思っちゃいねーんだよ」

    鶴見「……うん」コクリ

    八幡「よし、行くぞ」ダッ

    鶴見「っ!」ダッ

    239 = 215 :

    三浦「でさー……ん?」

    葉山「……あれ、八幡?」

    八幡「うぅ……痛いよぉ」ゴロゴロ

    三浦「八幡!! 誰に何されたんだし!!」

    葉山「大丈夫か!?」


    ギャラリー「どしたどした?」ザワザワ


    八幡「……あ、あの人が…」

    鶴見「………」

    三浦「あんた、あーしのポチに何してくれちゃったんだし!?」アァン

    鶴見「ひっ……」ビクッ

    葉山「痛いのか?」

    八幡「……だ、大丈夫…」ウゥ

    葉山「大丈夫じゃねーだろ!」


    ギャラリー「おいおい」ザワザワ

    ギャラリー「あいつが突き飛ばしたのか?」ザワザワ


    三浦「………」

    240 = 215 :

    三浦「謝れ」

    鶴見「え、わ、私は……」

    三浦「謝れよお前!」ドンッ

    鶴見「きゃっ」ヨロッ

    葉山「優美子! やりすぎだ!」

    三浦「だってあいつが八幡を!」

    葉山「落ち着け。彼女だって反省してるみたいだよ」

    鶴見「………」

    葉山「ねぇ、なにがあったか分からないけど、モヤモヤするのも嫌だろうし、ここは素直に――」



    鶴見「あの人が私に襲い掛かってきたんですけど?」ジロッ



    葉山&三浦「「えっ?」」

    ギャラリー「!?」ザワザワ

    八幡(こっからだ……)

    241 = 215 :

    鶴見「あんた達、何、人のこと疑ってんの?」

    三浦「そ、それは……」

    葉山「ごめん! 勘違いしてた!」

    鶴見「はぁ? 勘違いで私は悪者になるところだったんですよ? そしたら学校なんていけないところでしたよ?」

    二人「………」

    鶴見「……でもまぁ、素直に謝ってくれたんなら良いです。彼も魔が差しただけでしょうし」

    八幡「………(それでいいのか?)」

    鶴見「………」コクリ


    葉山・三浦「………」


    242 = 215 :

    屋上


    鶴見「んーーーっ、すっきりしたー」ノビノビー

    八幡「ならよかったな」

    鶴見「……あんた、何であんな平気で自分を犠牲にすんの?」

    八幡「犠牲?」

    鶴見「だってあのままじゃ八幡の評価最悪じゃない」

    八幡「いや、十分やばいレベルだけど」

    鶴見「なんか、見ててこっちがつらいよ」

    八幡「大丈夫だ」

    鶴見「?」

    八幡「……底辺は底辺以下にならないんだよ」ヘッ

    鶴見「捻くれてるんだね」

    八幡「みりゃ分かるだろ」

    八幡(久々にこのモードになって気づいたことが一つ)

    鶴見「……じゃあ私帰るね」

    八幡「ああ」

    鶴見「………またね」ニコッ

    八幡「………」

    243 = 215 :

    八幡「………はぁ~」ズルズル

    めぐり「青春ですなー」

    八幡「……裸じゃないんですね」

    めぐり「裸が良かった!?」キラキラキラ

    八幡「いえ、困ります」

    めぐり「……後悔が押し寄せてきた?」

    八幡「……そりゃ、世話になってる先輩方を裏切ったんですからね」ヘッ

    めぐり「男の子だねぇ」

    八幡「城廻先輩は……」

    めぐり「めぐりんって呼んで?」ニコッ

    八幡「城廻先輩は生徒会長してますけど、表面上で白黒つけなきゃいけない時、どうしてきたんですか?」

    めぐり「………」

    八幡「?」

    めぐり「君は本当に……」

    八幡「俺……?」

    めぐり「ううん、私はきっと悩むと思う」

    八幡「悩む……」

    めぐり「悩んで悩んで……それで、悩んでないふりをしながら決断を下すと思うな」ニコッ

    八幡「……さすが生徒会長様ですね」

    めぐり「ふふーん、私の弟になる?」

    八幡「……痴女を親戚に持ちたくないので」

    めぐり「あふんっ///」ビクビク

    244 = 215 :

    放課後


    八幡「……すんません」ドゲザ

    三浦「………」

    葉山「………」

    八幡「俺、先輩たちのこと裏切ったっす」

    三浦「どういうこと?」

    葉山「ちゃんと説明してくれないとなぁ」





    三浦「……ふーん」

    葉山「すごい偶然だな」

    八幡「………」

    三浦「で――」

    八幡「!」ビクッ

    245 = 215 :

    三浦「ポチはあーしらがキレると思ったんだ」

    八幡「そりゃ俺は許されないことを――」

    葉山「ああ、そうだな。お前は許されないことをした」

    八幡「………」シュン…



    葉山「お前は俺たちがそんなことで怒るって思ったんだからな」



    八幡「……え?」

    三浦「ポチ、あーしらさ、あの後自分たちのしたことに関して話し合ってさ。平塚先生に経過を聞きに行ったんだ」

    八幡「………」

    葉山「そしたら、いじめがエスカレートしたって聞いた。もちろん俺達が直接の原因って証拠がある訳じゃないんだけど、一つ言えることは……解決にも解消にも導けなかった……」グググッ

    三浦「だから、二度とそうしないと決めた」

    八幡「なら――」

    葉山「でもさ、八幡。人間にはすべてを見通す力がある訳じゃないだろ?」

    八幡「………」コクリ

    葉山「だから――」




    葉山「俺たちは仲間のことを信じ抜くことにしたんだ」




    八幡「あ……」

    八幡(だから俺の味方を……)

    246 = 215 :




    八幡「………」カチャカチャ


    八幡『中学生活は向上しそうか?』

    鶴見『どうだろ。あいつらに何かできる訳じゃないし』

    八幡『あそ。まぁ、チャットくらいならいつでもしてやるよ』

    鶴見『そりゃどうも』



    八幡「……中学生活…ね」

    眼鏡『私ももっと君と仲良くしてればよかったかも』ニコッ

    八幡「……過去は振り返らない振り返らない、と」カチャカチャ



    八幡『恋の一つでもしてみろ。すべては変わるんじゃないか?』

    鶴見『ああ、それならもうしてるから大丈夫』

    八幡『……まじか』

    鶴見『……次のオフ会は――』



    鶴見家

    鶴見「い、言っちゃった……」ドキドキ///




     こうして、人は知らないところで関わりを深めていく。

     だが、それに気づけるほど比企谷八幡に経験値はなく――、



    八幡『頑張れよ。応援してるぜ』

    鶴見『死ねっ』



    八幡「……なぜだ」



     俺という電車は荒野をひた走るのである。



     第六章 脱線した電車は留まることを知らない 完

    247 = 215 :

    ……あれ? シリアス? あれ?

    俺ガイルのアニメを見ているせいだ……。そうだ。

    249 = 215 :

    街中。


    戸塚「ご、ごめんね八幡君」

    八幡「い、いえ、別に……」ポーッ///

    八幡(何でこの人はこんなにボーイッシュな私服なんだ……ってボーイだった)ハハハ

    戸塚「それでね、八幡君と一緒に買い物に行きたいなって」エヘヘ

    八幡(なんだこの可愛い生き物。同じ人種か?)

    戸塚「さ、いこっ、八幡!」ギュッ

    八幡「えっと……」ドキドキ

    八幡(えー、これってなんのイベントですかー?)

    戸塚「………(勢いで誘ったけど、どうしたいんだろボク)」ハァ…

    250 = 215 :

    すぽっちゃ的なところ


    戸塚「あはは」パコーン

    八幡「え、えへへ」ぱこーん


    映画館的なところ


    戸塚「ぐすっ」ウルウル

    八幡「………(可愛い…///)」ポーッ


    カラオケ的なところ


    戸塚「~~~♪」

    八幡「……(一生聞いていたい…)」ポーッ



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