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    元スレ八幡「やはり俺の先輩たちは間違っている」雪乃「駄目な子ほどかわいい」

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    651 = 588 :

    ミーティング終了

    生徒達「「お疲れ様ー」」


    八幡「……どういうことだよ」

    雪乃「………」

    八幡「なんとか言えよ先輩!!」バンッ


    めぐり「は、八幡君? どうしたのかな?」

    相模「八幡?」アセアセ


    雪乃「どうもこうもないわ。私は私のやるべきことをやるだけよ。


     比企谷君」ジッ


    八幡「………っ」

    いろは「……いこっ! 八幡!!」グイッ

    八幡「お、おい……」

    雪乃「………」グググッ

    652 = 588 :

    廊下

    八幡「お、おいっ、どこまでひっぱるんだよ」

    いろは「………」ピタッ

    八幡「いろは?」

    いろは「……“比企谷先輩”は…」

    八幡「?」

    いろは「比企谷先輩は……好きな人いるんですか?」

    八幡「……いろは?」ズキッ



    『えー、いないんですか?』

    『じゃあ、わたし立候補して良いですか?』

    『まぁ、そりゃ来年入学できたらの話ですけど……』

    『やった! 絶対ですよ!!』



    いろは「……八幡は、好きな人……いるの?」ポロポロ

    八幡「……俺は――」

    653 :

    なにこのシリアス展開

    654 = 588 :

    いろは「ぐすっ……うっ……うぅ…」

    雪乃「一色さん……」

    いろは「……慰めに来たなら無駄ですよ」キッ

    雪乃「いいえ、違うわ」

    いろは「………」


    雪乃「私は、あなたにお礼を言いに来たの」


    いろは「!!」ギリッ

    いろは「何をその口――で……」


    雪乃「………」ポロポロ

    いろは「何を…泣いてるんですか……」ポロポロ

    雪乃「私は……比企谷君を好きになる資格なんてない…」ポロポロ

    いろは「とうぜ…ん……です」グスッ

    雪乃「でも………それでも…」

    655 = 588 :






    雪乃「比企谷君とまた文化祭ができることが死ぬほど嬉しいの」





    656 :


    いろは「……ずるい」

    雪乃「ええ、私はずるいわ」

    いろは「わたしの方が先に比企谷先輩を好きになった!」

    雪乃「時期は関係ないわ。私の方が気づくのが遅かっただけ」

    いろは「わたしだけが先輩を信じてあげられた!」

    雪乃「いいえ、それは違うわ一色さん」

    いろは「!!」キッ

    雪乃「……私はね、比企谷君を信じてなかった訳じゃないの」

    いろは「何を……」



    雪乃「私は、“比企谷君を信じる自分”を信じられなかったの」



    いろは「……詭弁です」

    雪乃「いいえ、違うわ。私の中には確固としてあの人を信じる部分があった。けれど、どうしてもそんな自分を信じきることができなかった」

    いろは「同じ事じゃないですか! 比企谷先輩はあなたを信じた! 信じ抜いた!! それなのに!!」

    雪乃「……だから、



     私は一生比企谷君を信じ抜こうと決めているの」ニコッ



    いろは「……うっ……うぅ…」ポロポロ

    雪乃「だから本当にありがとう一色さん」ギュッ

    いろは「うぁ……ぁぁああああああああああ!!」ギューーーッ

    雪乃「そしてごめんなさい。やっぱり私は比企谷君が好きみたい」

    657 :

    この>>1、根本的な設定に理由をつけるの好きだな

    658 = 656 :

    雪乃「落ち着いたかしら」ポンポン

    いろは「子供扱いしないでください」ムスッ

    雪乃「そうね。私より大人で、可愛くて、器も大きいわ」

    いろは「なら、比企谷せんぱ「それは駄目」

    いろは「………」

    雪乃「でもそうね。文化祭まではこの気持ち、隠しておこうと思うの」

    いろは「……なぜですか?」

    雪乃「私は……私の力が至らなかったばかりに、たくさんの人を傷つけ、迷惑をかけた。だから――」

    いろは「その贖罪って訳ですか? なんて自分勝手な」

    雪乃「ええ、自分勝手よ。雪ノ下雪乃という人間は、とても自分勝手で――」



    雪乃「独占欲が強いの」ニコッ



    いろは「……二股狙いも無理って訳ですか」

    雪乃「残念ながらね」ニコッ

    いろは「………」

    659 = 656 :

    比企谷家


    小町「はい、今日は小町カレーだよ!」

    八幡「うん……」モグモグ

    小町「……なんだか元気ないみたい」

    八幡「……うん」モグモグ


    『すまん、いろは』


    小町「なんかあった?」

    八幡「……うん」モグモグ

    小町「………」


    『俺は……が好きみたいだ』


    八幡「………」ボッ///

    小町「ひゃぁ!?」ビクッ

    八幡「………」ポーッ

    小町「……八幡?」ジーッ

    八幡「姉ちゃん……」

    小町「は、はいっ」ビクッ


    八幡「……生きるって…大変だな」ボソッ


    小町「は、八幡が壊れた……」プルプル

    660 = 656 :

    文化祭一週間前


    陽乃「はーい雪乃ちゃん♪ 順調?」

    雪乃「ええ、もちろんよ陽乃姉さん」

    陽乃「そりゃ雪乃ちゃんが実行委員長してるんだし、当然よね」

    雪乃「いいえ姉さん。それは違うわ」

    陽乃「え?」

    雪乃「委員長は相模南という同級生よ」


    相模「戻りましたー」


    陽乃「へぇ、実行委員に遅れてくるような子がねぇ」

    相模「えっ、と……」アセアセ

    めぐり「相模さん、OBの雪ノ下陽乃さんよ」

    相模「さ、相模南です! よろしくお願いします!」

    陽乃「で? 何してて遅れたの?」

    相模「あ、それは、


     全学年の進行具合の確認と調整、足りない資材や人材の把握及び調達、当日のお客様の動線の確認、体育館の装飾イメージの最終チェックなどです。最後に怪我人がいたので保健室に連れて行ってて遅れました」


    陽乃「そ、そう……すごいわね」

    めぐり&雪乃「………」クスクス

    八幡(あれが雪ノ下先輩の姉……)

    陽乃「………」チラッ

    八幡「!?」

    陽乃「………」ニコッ

    八幡「……(なんだ…?)」ニヘラ

    661 = 656 :

    葉山達のクラス


    三浦「良い!? 八幡が実行委員してる以上、あーしらが一番をとって誉めてもらうっしょ!!」

    戸塚・海老名・葉山・戸部・大岡・大和・川崎「「おう!!」」


    他生徒((何だこの気合い……))


    川崎「服装や装飾はあたしに任せなっ!!」ダダダダダッ!!

    戸部「すげー……ミシンみたいに手縫いしてる…」


    海老名「脚本は私にお任せ!! 愛あり涙あり笑いありの最高傑作ができたんだから!」


    葉山「彩加!! 俺たちが力を合わせれば!!」ガシッ

    戸塚「絶対に負けないよね!!」ガシッ


    二人「はははははは!!」


    海老名「さ、さいこぉっ///」ブシャッ


    662 :

    ミシンみたいな手縫いツボ

    663 = 656 :

    文化祭前日


    八幡「………なんだ…これ…」ズキズキ

    八幡(頭が……割れるようにいてぇ…)

    八幡「……っ」フラッ


    「情けないわね比企谷君」ガシッ


    八幡「……雪ノ下…」

    雪乃「あら、先輩を呼び捨てなんていい度胸じゃない」

    八幡「……後輩を無視し続ける奴なんて、先輩じゃねーし」ハァハァ

    雪乃「……それに関しては言い訳のしようもなく私のせいよ。ごめんなさい」

    八幡「……どういう、ことだよ」

    雪乃(そう……それほどまでにあなたは文化祭を……)ギュッ

    八幡「お、おい///」



    雪乃「比企谷君。一緒に来てほしいところがあるの」



    八幡「……?」

    664 = 656 :

    いったん離れます!!

    665 :

    屋上

    八幡「なんだ……これ…」ズキズキ

    八幡(屋上に近づくと痛みが……)

    雪乃「……本題に入る前に、聞いてほしい話があるの」

    八幡「……長い話か?」ズキズキ

    雪乃「そうね、なるべく簡潔に伝えたいのだけれど……」ファサッ

    八幡「………」ドキッ



    雪乃「私のあなたに対する思いは、そんな簡単なものじゃないから」ニコッ



    八幡「………(痛みが少し引いた…)」

    666 = 665 :

    雪乃「入学して数か月、私は平塚先生の勧めで奉仕部を作ったの」

    八幡「………」

    雪乃「そしてすぐに一人の男の子が入ってきた」

    八幡「それって……」

    雪乃「ええ、あなたよ。比企谷君」

    八幡「い、いや、だって俺は……」ズキズキ

    雪乃「最後まで聞いて」

    八幡「………」コクリ


    雪乃「比企谷君は物事の本質を突くことには長けていたのだけれど、いかんせんコミュニケーション能力に不備があったわ」


    八幡「不備っていうなし」オイ

    雪乃「あなたが入って数日後、最初の依頼者が現れた」



    雪乃「それが由比ヶ浜さん」



    667 = 665 :

    回想

    由比ヶ浜「ひ、ヒッキー!? なんでここに!?」

    八幡「ヒッキー言うなし。……で、だれ?」

    由比ヶ浜「ひどい!!」ガーン





    雪乃「クッキー?」

    由比ヶ浜「う、うん」





    八幡「は? お前本当に相手のこと考えてんの?」

    由比ヶ浜「え?」

    八幡「本当に相手のこと考えてたら、こんな牛のエサみてーなもん渡さねーだろ」

    由比ヶ浜「………」プルプル

    雪乃「比企谷君、本当のことでも言っていいことと悪いことがあるのよ」

    由比ヶ浜「二人ともひどい!! ひどすぎるよ!!」ダッ

    八幡「………」

    雪乃「………」

    668 = 665 :

    雪乃「そのあと、比企谷君は由比ヶ浜さんでも分かるようにレシピを書いたわ」

    八幡「え、何それ気持ち悪い」

    雪乃「ええ、その時のあなたもそう思ったのね。私が作ったことにして私に渡させたわ」

    八幡「………」

    雪乃「次は、材木座君だった」

    八幡「あの豚先輩?」

    雪乃「……材木座君がトラウマになるほど批判したわ」

    八幡「おいおい、いくら雪ノ下先輩でも言って良いことと――」

    雪乃「あなたよ。批判したのは」

    八幡「まじか……」

    雪乃「次は戸塚君だったわ」

    八幡「彩加……」

    雪乃「テニスプレーヤーとして鍛えてほしいという彼は言ったわ」

    669 = 665 :

    誤字

    雪乃「テニスプレーヤーとして鍛えてほしいという彼は言ったわ」



    雪乃「テニスプレーヤーとして鍛えてほしいと彼は言ったわ」

    670 = 665 :

    回想 昼休み


    三浦「あーしらにテニスさせろって」

    八幡「……あ? なら許可もらってこいよビッチ」

    葉山「おい、クラスメイトに悪口言うなよヒキタニ」

    八幡「……人の名前を間違えるのは悪口じゃないんですかねぇ」

    戸部「うるせーっての! さっさとどけろよ!」

    八幡「……ちっ」



    八幡「どうか俺たちの場所を奪わないでください」ドゲザーッ



    三浦「……な、何してるんだし、キモッ」

    葉山「……同じ男として情けないよ」

    戸部「行こうぜ!」

    671 = 665 :

    雪乃「あなたは手段を選ばず、自分のことを顧みず、他人のことを考えずに原因の解消ばかりに全力だったわ」

    八幡「いや、最低だろ俺……」

    雪乃「そう思えるってことは、成長したってことだわ」

    八幡「………」

    雪乃「でも、あなたは夏休みに林間学校の手伝いへ行って大きな傷を負うわ」

    八幡「えっ……?」

    雪乃「参加メンバーは奉仕部と戸塚君、それに三浦さんグループよ」

    八幡「………」

    672 = 665 :

    回想


    八幡「こういうのはどうだ?」





    戸部「却下!」

    葉山「なぜ君はそういう手段ばかりとるんだ!」

    三浦「あーしらだけでやった方が百倍マシ!」

    海老名「………」





    葉山「さ、みんな仲良くしようぜ」

    小学生達「う、うん……」

    留美「………」


    雪乃「まずいわね」

    八幡「……あんなんじゃ…駄目なんだ…」





    673 = 665 :

    雪乃「表面上は解決したように見えるから、彼らは成功を喜び、あなたを責めたわ」

    八幡「……だろうな」

    雪乃「あなたは生き方まで否定され、何も言い返せなかった……」

    八幡「………」

    雪乃「そして、二学期を迎えた」

    八幡「……文化祭…」ズキズキ

    八幡(くっ、また……)


    雪乃「あなたは三浦さんグループに無理やり実行委員にさせられたの。相模さんと一緒にね」


    674 = 665 :



     ――そして、それは起きたわ。


    回想 屋上


    相模「もう無理よ! そんな失敗してウチは生きていけない!!」

    八幡「知るかよ! お前が戻らねーと話がすすまねーんだよ!」

    相模「放っておいてよ! 馬鹿!」

    八幡「いいから行くぞ。


     誰もお前のことなんて気にしてねーから」


    相模「!!」


     ――あなたは、だから思いつめず戻って来いという意味で言ったわ。けど、


    相模「そうよ!! ウチが死のうと、誰も悲しまないんだから!」バッ

    八幡「おまっ!!」

    675 = 665 :

    八幡「あ……ああ…」ガクガク

    雪乃「木がクッションになって、一命はとりとめたわ」

    八幡「思い……出した…」

    八幡(俺は……相模の代わりに…)

    雪乃「いいえ、あなたはまだ全てを思い出していないわ」

    八幡「………?」

    雪乃「一命をとりとめ、病院で目を覚ましたあなたは、



     相模を突き落そうとしたと仲間から責め立てられた」



    八幡「!!?」

    676 = 665 :

    雪乃「私は三浦さんグループや戸塚君、由比ヶ浜さんたちには説明をした。あなたが不器用なりに今まで全力を尽くしてきたことを」

    八幡「………」

    雪乃「だけど、私はあなたに陶酔していく自分を恐れた」

    八幡「……え?」

    雪乃「あなたは強い。誰にも頼らず、そして誰にも流されることなく己を貫き通す比企谷八幡。



     雪ノ下雪乃は、そんな孤独な男に惚れてしまっていたのよ」



    八幡「雪ノ下……」

    雪乃「でも、あの時の私は、それを否定した。あなたを好きでいる一方で、あなたを見下していたのね」

    八幡「………」

    雪乃「だから、あなたの自殺を止められなかった」

    八幡「俺が……自殺…?」

    雪乃「………」コクリ

    677 = 665 :

    八幡「じゃあ俺は……どうして生きてるんだ…?」

    八幡(いや、そもそも、どうしてみんなより一学年下で……)


    雪乃「ここからは、姉さんに説明してもらうわ」


    八幡「!」

    陽乃「ひゃっはろー♪ 久しぶりね比企谷君。こうやって会うのは一年ぶりかしら」

    八幡「俺は……あなたと?」

    陽乃「ええ、ショッピングモールや祭りであなたに会ったわ。あなたいつも一人だからおかしくって」クスクス

    雪乃「姉さん。説明を」

    陽乃「ああ、ごめんなさい。そうね。いつも一人だったあなたに興味を持った私は、あなたと接するうちにその強さに惹かれていったわ。年下を魅力的に思うなんて初めてだった」

    八幡「……はぁ」

    陽乃「だから……“死んでいくあなたを見ていられなかった”」

    八幡「………?」

    陽乃「あの瀬戸内海の別荘で、あなたは頑丈な扉を見なかったかしら?」

    八幡「……あ、あれは…」

    陽乃「あれは――」



     ――あなたを救うためだけに用意された研究所及び治療室よ。



    八幡「!!?」ドクンッ

    678 = 665 :

    陽乃「いやー、あれのおかげで一瞬倒産しかけたわー」アハハ

    雪乃「姉さん」

    陽乃「……なんとか一命はとりとめたのだけれど、あなたは心に大きな傷を負った」

    八幡「……覚えてる…」

    八幡(俺は……もう死ぬ以外道はないと…そう思ってたんだ……)

    陽乃「同時期に、あなたの同級生や知り合いが多数押し寄せてきたわ。自分たちはどうなっても良いから、彼を助けてくれってね」

    八幡「………」

    陽乃「だから、望みを叶えてあげたの」

    八幡「……?」


    雪乃「あなたと関わった人達全員の記憶を改ざんしたの」


    八幡「な……んだって」ゴクリ

    679 = 665 :

    陽乃「ま、もともとボッチのあなたの周りなんて、記憶を改ざんする必要があるほどの関係性を持った人間は数人しかいなかったけどね」

    雪乃「三浦さんグループや戸塚君、相模さん達よ」

    八幡「……まじか………」

    八幡(じゃあ俺は、本当は葉山先輩たちと同い年……)


    陽乃「あなたと深く関わった人で、記憶を残しているのは、雪乃ちゃんと私、それから一色さんそして小町ちゃんくらいかしら」


    八幡「いろははどこで知り合って……」

    陽乃「そればかりは私も分かんなかったわ。たぶん、中学時代のあなたを知っていたんじゃないかしら」

    八幡「………」

    雪乃「比企谷君。私たちは……あなたを救いたくて……」ツーッ

    八幡「……先輩…」


    陽乃「……あまりに多くのことを聞いたから、処理が追いつかないわよね。今日のところは帰ったらどうかしら?」

    雪乃「ええ、そうね。そうするべきだわ」


    八幡「……あ、ああ…」

    八幡(……頭痛が…いつの間にか消えてる……)

    680 = 665 :

    比企谷家


    八幡「………」

    八幡(なんだこれ……)

    八幡(俺がみんなと同い年で、屋上から落ちて、自殺しようとして……記憶を改ざんされた?)

    八幡「は、はは……どこのミステリーだよ…」

    八幡(でも……ほとんど覚えてる…)



    『やー、ごみぃちゃんには小町しかいないねぇ』



    八幡「!?」

    八幡(なんで……小町は俺を兄と……?)



    小町「……八幡…?」

    八幡「小町姉さ……いや――」



    ――小町。



    681 = 665 :

    小町「いやーばれちゃったかー」アハハ

    八幡「どうやって……?」

    小町「非合法の成長促進剤だよ! まぁ、飲んでからしばらくは激痛で死ぬかと思ったね、うんうん」

    八幡「なん……で?」プルプル

    小町「……そんなの決まってるよお兄ちゃん……」ツーッ



    小町「大好きな人を守りたいと思って、何がおかしいのかな?」ポロポロ



    八幡「お……お前だって…友達とか……いただろうにっ」ポロポロ

    小町「いやぁ……ぐすっ…一時の友より、一生の兄だよ……えぐっ…ほんと…」ポロポロ

    八幡「ばか……やろうっ…」

    小町「うん……馬鹿だねぇ…ほんと。成長していく姿を見て戸惑うお兄ちゃんの顔を見れなかったなんて……さ」

    八幡「………」

    小町「でもね……小町、公開はしてないよ」ギュッ

    八幡「……っ」



    小町「この半年は、今までで一番楽しかった。大好きなお兄ちゃんが、楽しそうに学校行く姿を見て、ほんとに……」ギューッ



    八幡「……こまぢぃ…」ギューッ

    小町「やれや…れ…ぐすっ、お兄ちゃんは……えぐっ…ほん、と……甘ったれなんだから…」グスッ

    682 = 665 :





    ――そして、祭りは始まった。



    683 = 665 :

    めぐり「みんな! 文化してるかー!」





    相模「今日は、みんな来てくれて、あっりがとー♪」

    生徒<さっがみーん♪





    戸塚「ふははははっ! 現れたなジャスティスヒーローズども!」

    葉山「くそっ、俺に力があれば!」


    川崎「力が……欲しいか?」


    戸部「あれは……」

    大岡「師匠……」





    いろは「八幡! もっと焼いて!!」ホラホラ

    八幡「お、おう……」ジュージューッ

    いろは「………」

    684 = 665 :

    いろは「休憩入りまーす」

    八幡「いってきます」

    生徒「おう!」

    生徒2「楽しんでこいよ!」

    生徒3「こっちは任せろ」

    八幡「ああ」



    いろは「すっかりクラスの人気者ですなー」

    八幡「うるせー」

    いろは「……本当に…昔のハチ君みたい」

    八幡「いろは……?」

    いろは「幼稚園の時はボッチじゃなかったよね、ハチ君」

    八幡「……あ…、いろ…ちゃん」

    いろは「へへー、やっと思い出したか」

    八幡「年少組のボス! いろちゃん!!」

    いろは「年長組のボス! ハチ君!」


    二人「………」


    八幡「まじか……お前、いろちゃんだったのか」

    いろは「……うん、気づくの…遅いよ」

    八幡「……すまん…」

    いろは「うん……許す」

    二人「………」

    685 = 665 :

    八幡「でも、ずっと音沙汰なかったのに、なんで……」

    いろは「もーっ、やっぱり覚えてない」プクーッ

    八幡「……あ…」

    いろは「そうだよ。わたしが大人になった時、一番かわいかったら付き合ってくれるって言ったの、ハチ君じゃん」

    八幡「………あー…言ったわ…」

    いろは「自信がつくまで会わないって決めてたんだ」

    八幡「そっか……」

    いろは「それで、中学三年の文化祭で、ミスコンに選ばれてさ。もちろん学校には内緒のコンテストだけど」

    八幡「………」

    いろは「ハチ君に会いに行ったら……いなくて…」ツーッ

    八幡「……すまん」

    いろは「ハチ君、勝手に……死のうとしてるし…わたしに何も相談なかったし……」グスッ

    八幡「…すまん」

    いろは「ひどいよっ……付き合う前に未亡人だよハチ君っ」ポロポロ

    八幡「…………」

    いろは「ツッコミ入れてよ馬鹿っ!」バシッ

    八幡「あ、ああ……」

    いろは「……ぐすっ、でも……一番許せないのは…」ジトーッ

    八幡「………っ」



    いろは「わたしじゃなくて、雪ノ下雪乃を好きになったこと!!」プクーッ



    八幡「あ……いや…それは……」

    686 = 665 :

    八幡「その、えーと……」チラッ

    いろは「………」プクーッ

    八幡「………」ポリポリ

    いろは「………」プクーッ

    八幡「………」ハァ



    八幡「……すまん」ドゲザーッ



    いろは「いらねーっつの!!」ガスッ

    八幡「ふぐっ///」ニヘラ

    いろは「何喜んでるし! キモイ!!」ガスガスッ

    八幡「ああ、いや、なんかさ」

    いろは「?」ピタッ



    八幡「いろちゃんに昔、こうやって蹴られたなぁって」ニマニマ



    いろは「……バカっ///」

    八幡「………」

    いろは「……一つだけお願いしても良い?」

    八幡「応えられる範囲でなら」



    いろは「……キス、して…」ジッ



    八幡「………」

    687 = 665 :

    廊下


    八幡「………」タタタッ


    『それはできない』


    八幡「……んぐっ…はぁっ…」タタタッ


    『俺は雪ノ下先輩……いや、雪ノ下が好きだから』


    八幡「……くっ…そ…」タタタッ


    『ずっと、好きでいてくれて……ありがとう』


    八幡「くそっ、くそっ、くそっ!!」ダダダッ


    『いろちゃん。俺の大切な……初めての友達』


    八幡「あぁあああああああああ!!」ダダダダッ




    校舎裏


    いろは「……ぐすっ…ひぐっ……」ポロポロ

    三浦「良い女が泣くなし」ナデナデ

    いろは「女王……」エッグッ

    海老名「大丈夫。私たちがついてる」ナデナデ

    いろは「海老名せんぱぁい」えぐっ

    相模&ゆっこ「「みんな泣きたいのは一緒だよ!」」

    いろは「先輩たち……」

    戸塚「それにもしかしたら、喧嘩で別れるかもしれないし!」

    川崎「……戸塚、まさかあんたも…」

    戸塚「うん、もう自分に嘘はつけない」キリッ


    戸塚「僕は八幡が大好きだぁあああ!!」


    海老名<キマシタワーーーーーッ!!

    688 = 665 :

    体育館 ステージ


    めぐり「みんな、今日は皆に聞いてほしい歌があるの」

    観客「………」

    由比ヶ浜「私達がこの半年間……ううん、一年以上の想い」

    陽乃「時に泣いて、時に笑って、多くの気持ちを育んだこの場所で」

    小町「この歌を通して、みんなにも知ってほしい」


    四人「「聴いてください。私たちの、歌を」」


    観客<うぉおおおおおおおおおっ!!!

    689 = 665 :

    【BGM:俺ガイルOP】


    八幡「………」ダダダッ

    八幡(最初はなんだあいつって警戒した)

    八幡(次に理不尽な命令にむかついた)

    八幡(こっちが反撃したらあまりの弱さに絶句した)

    八幡(すぐに泣く癖にすぐに強がるし、めんどくさいし、あり得ない人だった)

    八幡(でも――)ガラッ



    奉仕部 教室



    八幡(気づいたら……あの人のことでいっぱいだった)ハァハァ

    雪乃「……あら、遅いじゃない。やる気あるのかしら」ファサッ

    八幡「……やる気満々に決まってんだろ」ニヤリ

    雪乃「とんだ変態ね。通報するべきかしら」

    八幡「俺をこんなのにしたのはあんただからあんたが捕まるべきだな」ヘッ

    雪乃「………」

    八幡「………」

    690 = 665 :



    八幡「あんたはあり得ない先輩だ」

    雪乃「あなたはあり得ない後輩ね」


    八幡「体力ない癖に後輩走らせるし」

    雪乃「後輩の癖に先輩を走らせるし」


    二人「「本当に、どうしようもない人」だ」


    二人「………」


    八幡「でも、俺のことをいつも考えてくれていた」

    雪乃「あなたはいつも私を優先してくれた」


    八幡「雪ノ下先輩」

    雪乃「比企谷君」


    二人「………」

    691 = 665 :



    八幡「俺と「ごめんなさい、それは無理」


    八幡「………」

    雪乃「だってね、比企谷君。よく考えてみて」

    八幡「?」

    雪乃「私は独占欲の塊だし、プライドの塊だし、それでいて不安になると夜も眠れないの」

    八幡「………」

    雪乃「だから、“付き合う”なんて不確定な関係じゃ、三日と持たないわ」ジッ///

    八幡「……まったく」ハァ



    八幡「雪乃。俺と、結婚してくれ」



    雪乃「何を馬鹿なこと言ってるの? そんなの信じられるとでも思ってるの?」プルプル///

    八幡「……言ってることと表情が全然一致してねーけど」

    雪乃「だ……だって、好きな人から結婚申し込まれて、にやけない女子なんていないわ」ニマニマ///

    八幡「はぁ、で、返事は?」

    雪乃「そんなことは、とっくの昔に決まっているのだけれど」

    八幡「………」

    692 = 665 :






    雪乃「雪ノ下雪乃は、比企谷八幡に一生寄り添って生きていきます」





    693 :

    えんだあああああああああああああ

    694 :

    いやあああああああああ

    696 = 665 :

    もうなんていうか………もう……少し風呂入ってきます…

    エピローグか別ルートどっちがいいすかね?

    697 :

    エピローグっす

    698 :

    エピローグでお願いします

    699 :

    小町を!小町ルートをおおおお

    700 = 665 :

    風呂入りながら、次のssは八幡「安価で元クラスメイトにメールしてみる」とかにしようか考えたけど、やるかどうかはこっちを終わらせてから考えることにした。


    エピローグ了解っす! 明日は早いことに気が付いたので、続きは明日にします!


    小町ルートの場合は、

    1小町姉で生きるエンド(兄姉愛)
    2小町姉で生きるエンド(異性愛)
    3小町妹に戻るエンド(兄妹愛)
    4小町妹に戻るエンド(異性愛)

    の4パターンがあるけどどれが希望かね? とりあえず1000までは何かしら続けようと思うから、希望があればどんどん言ってね。

    おやすみなさい。


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